JPH05161634A - X線診断装置 - Google Patents

X線診断装置

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Publication number
JPH05161634A
JPH05161634A JP3328941A JP32894191A JPH05161634A JP H05161634 A JPH05161634 A JP H05161634A JP 3328941 A JP3328941 A JP 3328941A JP 32894191 A JP32894191 A JP 32894191A JP H05161634 A JPH05161634 A JP H05161634A
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JP
Japan
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ray
catheter
sound wave
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image
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Application number
JP3328941A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Asahina
宏 朝比奈
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者や被検体の被爆量を低減し、簡単にカ
テーテル先端部の位置を把握して、容易にカテーテル挿
入操作を行うことができるX線診断装置を提供する。 【構成】 被検体Pの体腔内に挿入されるカテーテル
と、被検体PにX線を照射するX線管2と、被検体Pを
透過したX線を検出するI.I.(イメージ・インテン
シファイア)3と、I.I.3により得られる被検体P
のX線吸収情報を基にして被検体PのX線透視像を表示
するモニタ14とを備えるX線診断装置1において、カ
テーテルの先端部に設置される音波発生器4と、I.
I.3のX線検出面に設置され、音波発生器4から発生
した音波を検出する音波検出器5とが設けられ、音波検
出器5により得られる音波情報を基にして被検体P内に
おけるカテーテル先端部の位置情報がモニタ14に表示
されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体の体腔内に挿入
するカテーテル先端より発生する音波を利用するX線診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のX線診断装置として、例
えば図11に示すようなものがある。このX線診断装置
100においては、高電圧発生器102が、X線制御器
101により設定された高電圧をX線管103に印加
し、X線管103が被検体PにX線を照射する。被検体
Pを透過したX線はイメージ・インテンシファイア(以
下I.I.と記す)104により検出され、このX線像
が光学像に変換されてTVカメラ105に送られる。
【0003】TVカメラ105はこの光学像を電気信号
(ビデオ信号)に変換してデジタルフルオログラフィー
装置(以下DF装置と記す)106に送る。DF装置1
06では、このビデオ信号をA/D変換器107により
デジタルデータとし、この画像データを画像メモリ10
8に格納するとともに、この画像データに画像演算器1
09により画像処理のための加減算処理、画素間比較,
置換処理等の演算処理を行う。この処理画像データがD
/A変換器110によりアナログビデオ信号に変換され
てモニタ111に送られ、モニタ111の表示画面上に
被検体PのX線透視像が表示される。
【0004】また、このX線診断装置100は、医師ら
操作者がカテーテル112を被検体P内に挿入する際に
は、被検体P及びカテーテル112を上記したようにX
線透視し、このX線透視像をモニタ111の表示画面上
に表示する。操作者は、このX線透視像におけるカテー
テル像113を見ることにより、被検体P内のカテーテ
ル112の位置を把握しながら、カテーテル112の先
端部を被検体Pの体腔内の検査部位まで挿入する。
【0005】さらに、この装置100は超音波診断装置
114を備えており、上記カテーテル112の先端部に
超音波プローブ(図示せず)が取り付けられている。そ
して、カテーテル112先端部が被検体P内の検査部位
に配置されたときに、上記超音波プローブにより超音波
の送受波を行い、この検査部位の超音波撮影画像を超音
波撮影用モニタ115の表示画面上に表示するようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
従来技術の場合には、カテーテル112の挿入操作時に
は、カテーテル112先端部の位置を把握するために長
時間X線透視を行う必要があり、また、カテーテル11
2がI.I.104の視野内にないときでも、カテーテ
ル112がI.I.104の視野内にあるか否かを判定
するためにX線透視を行う必要があった。そのために、
操作者や被検体が必要以上に被曝するという問題があっ
た。また、X線透視像におけるカテーテル像113はそ
の背景によっては見苦しくなることが多いために、カテ
ーテル挿入操作が煩雑であり、操作者の負担が大きく、
カテーテル挿入操作時間が長くなる傾向があるという問
題もあった。
【0007】本発明は上記した従来技術の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、操
作者や被検体の被曝量を低減し、簡単にカテーテル先端
部の位置を把握して、容易にカテーテル挿入操作を行う
ことができるX線診断装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、被検体の体腔内に挿入されるカ
テーテルと、該被検体にX線を照射するX線発生手段
と、該被検体を透過したX線を検出するX線検出手段
と、該X線検出手段により得られる前記被検体のX線吸
収情報を基にして該被検体のX線透視像を表示する画像
表示手段とを備えるX線診断装置において、前記カテー
テルの先端部に設置される音波発生手段と、前記X線検
出手段のX線検出面近傍に設置され、前記音波発生手段
から発生した音波を検出する音波検出手段と、該音波検
出手段により得られる音波情報を基にして前記被検体内
における前記カテーテル先端部の位置情報を表示するカ
テーテル位置表示手段とが設けられることを特徴とす
る。
【0009】上記X線診断装置において、X線検出手段
として視野の切り替えが可能なイメージ・インテンシフ
ァイアを設け、被検体内のカテーテル先端部の位置が該
イメージ・インテンシファイアの視野内にあるように、
該カテーテル先端部の位置情報に応じてイメージ・イン
テンシファイアの視野サイズを切り替えるイメージ・イ
ンテンシファイア視野制御手段を設けてもよい。あるい
は、被検体内のカテーテル先端部の位置がX線検出手段
の視野から外れているときにはX線発生手段のX線曝射
を禁止するX線曝射制御手段を設けてもよい。また、被
検体内のカテーテル先端部の位置がX線検出手段の視野
から外れているときには、該カテーテル先端部の位置情
報に応じて該カテーテル先端部の位置が該X線検出手段
の視野内に配置されるように、X線発生手段及びX線検
出手段のうちの少なくともいずれか一方の機械的位置を
移動するX線撮影部駆動手段を設けてもよい。
【0010】さらに、上記X線診断装置において、X線
撮影時に被検体の血管内に注入された造影剤の流れをト
レースして該血管の画像データを作成する血管像作成手
段と、作成された血管像データを格納する血管像データ
格納手段とを設け、X線発生手段によるX線曝射を行わ
ないときにでも前記血管像データ格納手段に格納される
血管像データに従った血管像を画像表示手段により表示
するとともに、カテーテル先端部の位置情報を該血管像
上に重ねて表示するようにしてもよい。さらにまた、音
波検出手段により得られる音波情報を基にして得られる
被検体内のカテーテルの3次元位置情報をカテーテル位
置表示手段により表示するようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記構成を有する本発明のX線診断装置におい
ては、カテーテルを被検体の体腔内に挿入する際に、カ
テーテルの先端部に設置された音波発生手段から発生し
た音波を、X線検出手段の検出面近傍に設置された音波
検出手段により検出することにより、この検出面に対す
るカテーテル先端部の位置情報を得ることができる。す
なわち、被検体のX線透視像におけるカテーテル先端部
の位置情報を得ることができる。
【0012】このカテーテル先端部の位置情報を上記カ
テーテル位置表示手段により表示することにより、X線
による透視を行わずに被検体におけるカテーテル先端部
の位置を表示することが可能になる。例えば、ある時点
の被検体のX線透視像を保存しておき、X線による透視
を行わないときにこのX線透視像上に重ねて上記カテー
テル先端部の位置情報を表示することが可能である。従
って、被検体及び操作者のX線被曝量を低減することが
可能になる。また、操作者が、表示されたカテーテル先
端部の位置情報を見ることにより、被検体内のカテーテ
ル先端部の位置を簡単に、かつ正確に把握することが可
能である。従って、カテーテル挿入操作が容易となり、
カテーテル挿入操作時間を短縮することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図を用いて
説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例のX線診断装置の
構成を示すブロック図である。同図において、このX線
診断装置1は、被検体PにX線を照射するX線発生手段
としてのX線管2と、被検体Pを透過したX線を検出す
るX線検出手段としてのI.I.(イメージ・インテン
シファイア)3と、被検体Pの体腔内に挿入されるカテ
ーテルの先端部に設置され、人体および空気中を伝搬で
きる周波数レベルの音波を発生する音波発生手段として
の音波発生器4と、I.I.3の検出面に設置された音
波検出手段としての4個の音波検出器5とを備える。
【0015】X線透視像を画像表示手段としてのモニタ
14に表示する場合には、X線制御器6の制御下にある
高電圧発生器7が高電圧をX線管2に印加し、X線管2
から発生したX線が被検体Pに照射される。被検体Pを
透過したX線により形成されるX線像はI.I.3で光
学像に変換され、この光学像がTVカメラ8により電気
信号(アナログビデオ信号)に変換される。
【0016】この電気信号はデータ処理部(DF装置)
9に送られる。データ処理部9では、この電気信号をA
/D変換器10によりデジタルデータに変換し、この画
像データを画像メモリ11に格納する。画像演算器12
はこの画像データに画像処理のための加減算処理、画素
間の比較、置換等の処理を行った後に得られる処理画像
データをD/A変換器13に送る。D/A変換器13
は、この処理画像データをアナログビデオ信号に変換し
てモニタ14に送り、モニタ14の表示画面上に被検体
PのX線透視像が表示される。
【0017】上記音波発生器4は音波制御器15に接続
されており、この音波発生器4から発生するカテーテル
先端部の位置情報が入力されるカテーテル位置情報入力
部16、及びグラフィックメモリを備えるグラフィック
情報付加部17が、データ処理部9内に設けられてい
る。このカテーテル位置情報入力部16は、比較判定部
や演算処理部(図示せず)を備えている。そして、本実
施例装置1においては、カテーテルの挿入操作時に、X
線による透視を行わなくても、上記音波制御器15、カ
テーテル位置情報入力部16、及びグラフィック情報付
加部17を用いて、被検体P内のカテーテル先端部の位
置情報をモニタ14に表示することができる。すなわ
ち、これらの音波制御器15、カテーテル位置情報入力
部16、グラフィック情報付加部17、及びモニタ14
は、カテーテル位置表示手段としての役割を果たしてい
る。
【0018】カテーテル挿入操作時には、音波制御器1
5の指示に従って音波発生器4が音波を発生し、この音
波を4個の音波検出器5により検出し、電気信号に変換
して音波制御器15に送る。音波制御器15は、検出さ
れた4個の音波信号からカテーテル先端部の位置を推定
し、このカテーテル先端部の位置情報をカテーテル位置
入力部16に送る。このカテーテル先端部の位置推定方
法については後に詳述する。カテーテル位置情報入力部
16は、このカテーテル先端部の位置情報に従って、被
検体PのX線透視像におけるカテーテル先端部の位置に
カテーテル先端部を表すシンボルを表示する旨の支持を
グラフィック情報付加部17に与える。グラフィック情
報付加部17は、この内容のグラフィックデータをD/
A変換器13に送る。D/A変換器13はこのグラフィ
ックデータをアナログ信号に変換してモニタ14に送
り、それによって、モニタ14は被検体PのX線透視像
上のカテーテル先端部の位置にカテーテル先端部のシン
ボルを重ねて表示する。
【0019】ここで、上記音波制御器15におけるカテ
ーテル先端部の位置の推定方法について詳しく説明す
る。
【0020】図2に示すように、4個の音波検出器5A
〜5Dは、I.I.3の検出面の端部に取り付けられて
おり、このうち2個の音波検出器5Aと5C、5Bと5
Dとがそれぞれ対向し、これらの2個の音波検出器を結
んだ直線が直交するように各音波検出器が配置されてい
る。以下、この2直線をI.I.3上の直交軸とする。
上記音波発生器4がこれらの4個の音波検出器5A〜5
Dから等距離にある場合には、これらの音波発生器で検
出される音波信号の遅延時間は全て同じとなるが、音波
発生器4と各音波検出器5A〜5Dとの距離が異なる場
合には、各音波検出器5A〜5Dで検出される音波信号
の遅延時間は異なる。この遅延時間より推定される音波
発生器4と各音波検出器5A〜5D間距離を基にして、
音波発生器4の位置、すなわちカテーテル先端部の位置
を推定することができる。
【0021】I.I.3の検出面上から見た音波発生器
4の位置が、上記I.I.3上の直交軸の交点上にある
場合の音波発生器4の位置及び各音波検出器5A〜5D
における音波検出信号を図3の左側に示し、上記音波発
生器4の位置が上記交点から外れる場合の音波発生器4
の位置及び各音波検出器5A〜5Dにおける音波検出信
号を同図の右側に示す。同図において、4AはI.I.
3の検出面上に映し出される音波発生器4の位置を示
し、A〜DはI.I.3の検出面上における各音波検出
器5A〜5Dの位置を示す。
【0022】同図に示すように、前者の場合には、音波
発生器位置4Aは各音波検出器位置A〜Dから等距離に
あるので、音波信号Sを各音波検出器5A〜5Dで検出
したときの音波検出信号a〜dの遅延時間ta〜tdは
全てほぼ同じとなる。一方、後者の場合には、音波検出
器位置4Aと各音波検出器位置A〜Dとの距離がそれぞ
れ異なるので、上記音波信号Sに対する各音波検出信号
a〜dの遅延時間ta〜tdはそれぞれ異なる。
【0023】例えば、同図左側に示すように音波発生器
位置4AがI.I.3上の直交軸の交点上にある場合、
X軸(AC方向),Y軸(BD方向)上の位置は交点と
なりX軸上の交点からの距離lx ,Y軸上の交点からの
距離lyは共にゼロとなる。また、奥行き方向のZ軸上
の位置は交点と音波検出器位置5A〜5D間の距離Lと
実測した音波発生器位置4Aと音波検出器位置5A〜5
D間の距離la,lb,lc,ld とすると次の式にて推定で
きる。
【0024】Z軸上の交点からの距離をlz とする。
【0025】lz =[la2 −L]1/2 la,lb,lc,ld は全て同じ値であり、ここではla を
用いている。
【0026】もし、同図右側に示すように音波発生器位
置4AがI.I.3上の直交軸の交点からX軸にlx だけA
側で、Y軸にly だけB側でかつZ軸にlz だけ奥方向
である場合には次の式が成立する。
【0027】 la =[(L−lx )2 +ly 2 +lz 2 1/2 …(1) lc =[(L+lx )2 +ly 2 +lz 2 1/2 …(2) lb =[lx 2 +(L−ly )2 +lz 2 1/2 …(3) ld =[lx 2 +(L+ly )2 +lz 2 1/2 …(4) 従って、次式が成り立つ。
【0028】 la 2 =(L−lx )2 +ly 2 +lz 2 …(5) lc 2 =(L+lx )2 +ly 2 +lz 2 …(6) lb 2 =lx 2 +(L−ly )2 +lz 2 …(7) ld 2 =lx 2 +(L+ly )2 +lz 2 …(8) 式(5) ,(6) の関係より次式が成り立つ。
【0029】 la 2 −lc 2 =(L−lx )2 −(L+lx )2 =−4Llx …(9) 従って、次式が成り立つ。
【0030】 lx =(lc 2 −la 2 )/4L …(10) 同様に、式(7) ,(8) の関係より次式が成り立つ。
【0031】 lb 2 −ld 2 =(L−ly )2 −(L+ly )2 =−4Lly …(11) 従って、次式が成り立つ。
【0032】 ly =(ld 2 −lb 2 )/4L …(12) 式(5) に式(10),(12)を代入すると次式が成り立つ。
【0033】 lz 2 =la 2 −(L−lx )2 −ly 2 =la 2 −[L−(lc 2 −la 2 )/4L]2 −[(ld 2 −lb 2 )/4L]2 =la 2 −[(4L2 −lc 2 +la 2 )/4L]2 −[(ld 2 −lb 2 )/4L]2 =1/16L2 (16L2 la 2 −(4L−lc 2 +la 2)2 −(ld 2−lb 2 2 2 …(13) 従って、次式が成り立つ。
【0034】 lz =1/4L[16L2 la 2 −(4L−lc 2 +la 2)2 −(ld 2−lb 2 2 1/2 …(14) 上記ずれlx ,ly ,lz を算出することにより、I.
I.3の検出面上から見た音波検出器4の位置、すなわ
ち被検体PのX線透視像上におけるカテーテル先端部の
位置を推定することができる。
【0035】カテーテル位置情報入力部16は、このよ
うにして得られたカテーテル先端部の位置情報が音波制
御器15から送られると、この情報とI.I.3の視野
サイズのデータとを基にして、被検体PのX線透視像上
におけるカテーテル先端部の位置を算出する。そして、
このX線透視像上におけるカテーテル先端部の座標デー
タに従って、グラフィック情報付加部17にカテーテル
先端部のシンボルを表示する旨の指示を与える。
【0036】図4は上記音波制御器6の構成を詳しく示
すブロック図である。同図において、まず、タイミング
発生器20により音波の基準となるタイミング信号を発
生する。このタイミング信号がサイン波発生器21に入
力され、サイン波発生器21はこのタイミング信号に同
期したサイン波を発生する。このサイン波は信号増幅器
22を介して音波発生器4に送られ、それによって音波
発生器4が音波を発生する。この音波が上記音波検出器
5A〜5Dにより検出され、各音波検出信号がそれぞれ
信号検出器23A〜23Dに入力される。ピーク値検出
器24A〜24Dは、各音波検出信号に対してピーク値
を検出し、ピーク値を検出したときにピーク判定信号を
出力する。一方、遅延時間計測器25A〜25Dは、上
記サイン波発生器21からサイン波のピーク値のタイミ
ングで送られるサイン波ピーク信号を受け、遅延時間の
計測を開始する。その後ピーク値検出器24A〜24D
から送られるピーク判定信号を受け、上記サイン波ピー
ク信号を受けてからピーク判定信号が入力されるまでの
時間を各音波検出信号の遅延時間として計測する。これ
らの4個の遅延時間計測器25A〜25Dで計測された
4種類の遅延時間のデータは、遅延時間通信器26によ
りデータ処理部9にデータ転送される。各信号の入出力
に関するタイミングチャートを図4に示す。
【0037】上記したように音波発生器4の位置情報、
すなわちカテーテル先端部の位置情報が得られると、前
述したように、グラフィック情報付加部17により、図
6に示すようなカテーテル先端部を示すシンボル4B
が、被検体PのX線透視像上に記されてモニタ14の表
示画面上に表示される。このとき、X線管2によるX線
曝射を停止してX線透視を行わない状態でも、カテーテ
ル先端部の位置情報を表示することができる。すなわ
ち、X線透視を停止したときには、画像メモリ11に格
納されているX線透視像をモニタ14の画面上に表示
し、このX線透視像上に上記カテーテルの先端部を示す
シンボル4Bを重ねて表示することができる。
【0038】ところで、図11に示したような従来技術
の場合には、超音波診断装置114により被検体Pの検
査部位の超音波断層像を得ることはできたが、被検体P
内のカテーテル112先端部の位置を把握し、カテーテ
ル112先端部を検査部位まで挿入するためには、X線
による透視が必要不可欠であった。それに対して、本実
施例の場合には、上記したように、X線による透視を行
わなくても、カテーテル先端部のシンボル4Bを表示す
ることにより、被検体P内のカテーテル先端部の位置を
正確に把握することができる。従って、被検体Pや操作
者のX線被曝を従来に比べて大幅に低減することができ
る。また、従来のようにカテーテルをX線透視像により
表示する場合に比べて、本実施例のようにカテーテル先
端部のシンボル4Bを被検体PのX線透視像上に表示す
る場合の方が、カテーテル先端部の位置を簡単に、かつ
正確に把握することができるので、カテーテル挿入操作
が容易になり、カテーテル挿入操作時間の短縮や、被検
体及び操作者の負担の軽減を図ることができる。また、
カテーテル挿入操作時の安全性や、装置の信頼性、診断
能率を向上させることができる。
【0039】上記実施例装置において、I.I.3とし
て視野サイズの切り替え可能なI.I.を用いることに
より、カテーテル先端部の位置がI.I.3の視野サイ
ズから外れた場合に、自動的にI.I.3の視野サイズ
を切り替えて、ほぼ常にカテーテル先端部の位置がI.
I.3の視野内にあるようにすることができる。この場
合には、カテーテル位置情報入力部16がI.I.視野
制御手段としての役割を果たす。すなわち、カテーテル
先端部の位置情報がカテーテル位置情報入力部16に入
力されると、カテーテル位置情報入力部16内の不図示
の比較判定部が、カテーテル先端部の位置情報とI.
I.3の切り替え可能な視野サイズデータとを比較判定
し、カテーテル先端部の位置を映し出せる視野サイズに
切り替える旨の切り替え信号をX線制御器6に送る。X
線制御器6は、この切り替え信号にしたがってI.I.
3の視野サイズを切り替える。例えば、図7に示すよう
に、I.I.3の視野サイズが27A〜27Cの3種類
である場合には、カテーテル先端部の位置が視野27A
から外れているときには、I.I.3の視野サイズを2
7Aから27Bに切り替える。それによって、X線透視
時にはほぼ常に、カテーテル先端部をX線透視像上に映
し出すことができる。
【0040】また、カテーテル先端部の位置を映し出せ
る視野サイズが無い場合には、上記比較判定部が、たと
え操作者からX線曝射が指示されてもX線曝射を禁止す
る旨の制御信号をX線制御器6に送るようにしてもよ
い。それによって、不要なX線曝射が禁止され、被検体
P及び操作者が必要以上に被曝することを防止すること
ができる。また、操作者の不注意を未然に防ぎ、装置の
信頼性を向上させることができる。この場合には、カテ
ーテル位置情報入力部16が、X線曝射制御手段として
の役割を果たす。
【0041】図8は本発明の他の実施例のX線診断装置
の構成を示すブロック図である。同図において、図1に
示す上記実施例と同様な部分については同一符号を付
し、説明を省略する。このX線診断装置30において
は、X線管2及びI.I.3に一体的に取り付けられた
X線撮影支持器31が設けられている。このX線撮影支
持器31はX線撮影部駆動手段としての役割を果たし、
被検体Pの体軸方向をY軸方向とし、これに垂直で、か
つ水平方向に平行な方向をX軸方向とすると、X線撮影
支持器31はX軸方向及びY軸方向のいずれにも移動可
能に設けられている。
【0042】そして、カテーテル先端部の位置情報がカ
テーテル位置情報入力部16に入力されると、カテーテ
ル位置情報入力部16に設けられた不図示の比較判定部
が、カテーテル先端部の位置情報とI.I.3の視野と
を比較し、カテーテル先端部の位置がI.I.3の視野
を外れている場合には、このカテーテル先端部がI.
I.3の視野を外れた方向にX線撮影支持器31を移動
する旨の指示信号をX線撮影支持器31の駆動部(図示
せず)に送る。X線撮影指示器31はこの指示信号に従
ってX軸、Y軸方向に移動し、それによって、カテーテ
ル先端部の位置がI.I.3の視野内に配置される。従
って、この実施例においては、常にカテーテル先端部を
I.I.3の視野内に配置して、X線透視時には常に、
カテーテル先端部をX線透視像上に映し出すことができ
る。その結果、不要なX線曝射が確実に防止され、被検
体P及び操作者の被曝量を大幅に低減することができ
る。
【0043】図1あるいは図8に示す実施例装置におい
て、X線透視時に被検体Pの血管に造影剤を注入するこ
とにより被検体Pの血管像を作成し、その血管像上にカ
テーテル先端部を示すシンボルを表示することも可能で
ある。すなわち、X線透視下にて血管に造影剤を注入し
たときに得られる複数の画像データに対して、血管像作
成手段としての画像演算器12により画像処理を施して
血管全体像を作成する。造影剤を注入した場合には、造
影剤はX線吸収率が高いために透過X線量が低下し、造
影剤注入部分の画像の画素値が小さくなる。そのため、
造影剤の流れが移し込まれている複数の画像に対して、
画素事に最低値を抽出すると、造影剤の流れを全て抽出
することができる。この造影剤の流れをトレースしたも
のから血管全体像を得ることができる。
【0044】このようにして得た血管全体像は、血管像
データ格納手段としての画像メモリ11に格納してお
く。そして、X線管2による曝射を行わないときには、
この血管全体像をモニタ14に表示し、その上にカテー
テル位置情報を表示する。例えば、図9に示すように、
血管像32上にカテーテル先端部を示すシンボル4Bを
表示する。この場合には、X線透視を行わなくても血管
内のカテーテル先端部の位置を正確に把握することがで
き、容易にカテーテル操作を行い、カテーテル先端部を
速やかに検査部位に到達させることができる。従って、
1検査における被検体P及び操作者の被曝量を大幅に低
減することができる。
【0045】また、カテーテル操作の際に、前述のカテ
ーテル先端部の3次元の位置情報を全て記録しておき、
X線透視像あるいは血管全体像上に前記したようにカテ
ーテル先端部の2次元の位置情報を表示する表示画像以
外に、上記深さ方向のカテーテル先端部の位置を順次ト
レースして表示すれば、血管の3次元的走行状態を把握
することができ、カテーテル操作をさらに容易にするこ
とができる。このような3次元的位置情報の表示例とし
て、図10に、正面及び側面から見た血管全体像33上
にカテーテル先端部を示すシンボル4Bを表示した画像
を示す。
【0046】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、種々変形実施
が可能である。例えば、上記実施例においては超音波診
断装置を設けない場合を例にとったが、超音波診断装置
を備えるX線診断装置にも本発明は適用可能である。
【0047】なお、上記実施例においては特に示さなか
ったが、カテーテル先端部からの音波が受信しにくい場
合には適宜水袋等を配置して行なうようにしても良い。
【0048】
【発明の効果】本発明のX線診断装置は以上の構成及び
作用を有するもので、被検体及び操作者のX線被曝量を
低減することができ、また、簡単に、かつ正確に被検体
内におけるカテーテル先端部の位置を把握することがで
きる。従って、カテーテル挿入操作が安全で容易とな
り、カテーテル挿入操作時間を短縮することができるの
で、被検体の苦痛や操作者の負担を軽減することができ
る。また、カテーテル挿入操作時の安全性や診断能率を
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のX線診断装置の構成を示す
ブロック図である。
【図2】同実施例におけるI.I.上の音波検出器の位
置を示す図である。
【図3】同実施例における音波発生器の位置及び各音波
検出器の音波検出信号を示す図である。
【図4】同実施例における音波制御器の構成を詳しく示
すブロック図である。
【図5】同実施例における信号の入出力に関するタイミ
ングチャートである。
【図6】同実施例における表示画像を示す図である。
【図7】同実施例においてI.I.の視野の切り替えを
説明するための説明図である。
【図8】本発明の他の実施例のX線診断装置の構成を示
すブロック図である。
【図9】血管像上にカテーテル先端部のシンボルを表示
する場合の表示画像を示す図である。
【図10】同カテーテル先端部の3次元的位置情報が表
示された画像を示す図である。
【図11】従来例のX線診断装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 X線診断装置 2 X線管(X線発生手段) 3 I.I.(イメージ・インテンシファイア、X線検
出手段) 4 音波発生器(音波発生手段) 5A〜5D 音波検出器(音波検出手段) 11 画像メモリ(血管像データ格納手段) 12 画像演算器(血管像作成手段) 14 モニタ(画像表示手段、カテーテル位置表示手
段) 15 音波制御器(カテーテル位置表示手段) 16 カテーテル位置情報入力部(カテーテル位置表示
手段、イメージ・インテンシファイア視野制御手段、X
線曝射制御手段) 17 グラフィック情報付加部(カテーテル位置表示手
段) 31 X線撮影支持器(X線撮影部駆動手段) P 被検体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の体腔内に挿入されるカテーテル
    と、該被検体にX線を照射するX線発生手段と、該被検
    体を透過したX線を検出するX線検出手段と、該X線検
    出手段により得られる前記被検体のX線吸収情報を基に
    して該被検体のX線透視像を表示する画像表示手段とを
    備えるX線診断装置において、 前記カテーテルの先端部に設置される音波発生手段と、
    前記X線検出手段のX線検出面近傍に設置され、前記音
    波発生手段から発生した音波を検出する音波検出手段
    と、該音波検出手段により得られる音波情報を基にして
    前記被検体内における前記カテーテル先端部の位置情報
    を表示するカテーテル位置表示手段とが設けられること
    を特徴とするX線診断装置。
  2. 【請求項2】 X線検出手段として視野の切り替えが可
    能なイメージ・インテンシファイアが設けられ、被検体
    内のカテーテル先端部の位置が該イメージ・インテンシ
    ファイアの視野内にあるように、該カテーテル先端部の
    位置情報に応じてイメージ・インテンシファイアの視野
    サイズを切り替えるイメージ・インテンシファイア視野
    制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載のX線
    診断装置。
  3. 【請求項3】 被検体内のカテーテル先端部の位置がX
    線検出手段の視野から外れているときにはX線発生手段
    のX線曝射を禁止するX線曝射制御手段を備えることを
    特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
  4. 【請求項4】 被検体内のカテーテル先端部の位置がX
    線検出手段の視野から外れているときには、該カテーテ
    ル先端部の位置情報に応じて該カテーテル先端部の位置
    が該X線検出手段の視野内に配置されるように、X線発
    生手段及びX線検出手段のうちの少なくともいずれか一
    方を駆動するX線撮影部駆動手段を備えることを特徴と
    する請求項1記載のX線診断装置。
  5. 【請求項5】 X線撮影時に被検体の血管内に注入され
    た造影剤の流れをトレースして該血管の画像データを作
    成する血管像作成手段と、作成された血管像データを格
    納する血管像データ格納手段とを備え、X線発生手段に
    よるX線曝射を行わないときに前記血管像データ格納手
    段に格納される血管像データに従った血管像を画像表示
    手段により表示するとともに、カテーテル先端部の位置
    情報を該血管像上に重ねて表示することを特徴とする請
    求項1記載のX線診断装置。
  6. 【請求項6】 音波検出手段により得られる音波情報を
    基にして得られる被検体内のカテーテルの3次元位置情
    報をカテーテル位置表示手段により表示することを特徴
    とする請求項1記載のX線診断装置。
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