JPH05160984A - ファクシミリ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】送信時のダイアル操作を自動化する。 【構成】読み取り手段１で読み取られた原稿情報は記憶
手段２に記憶される。この原稿情報にダイアル情報を示
す記号と電話番号が記入されていると、これが電話番号
認識手段３で認識され、この電話番号がダイアル手段４
で自動的にダイアルされる。これによって選択数字の信
号が発生し、これが送信手段５で通信回線に送出され
る。そして通信回線が接続された後、記憶手段２に記憶
されている原稿情報が相手側に送信される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、原稿に記入された相手
先の電話番号に自動的にダイアルすることが可能なファ
クシミリ装置に関する。

【０００２】

【発明の背景】従来のファクシミリ装置においては、原
稿を送信する場合原稿を原稿台にセットし、相手先の電
話番号を操作者がダイアルして通信回線が接続された後
原稿が読み取られ、これが送信されるのが通常である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなファクシミ
リ装置では相手の電話番号を操作者がダイアルしなけれ
ばならないから面倒である。また電話番号の桁数が多い
のでダイアル操作を間違うことも度々あり、無関係な相
手に送信してしまうこともある。

【０００４】この場合には再度正しい相手に送信しなけ
ればならず、無駄な時間や通信費が掛かってしまう。

【０００５】そこでこの発明は、上述したような課題を
解決したものであって、原稿に記入された電話番号に自
動的にダイアルすることが可能なファクシミリ装置を提
案するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明においては、送信する原稿に記入された電話
番号を認識する電話番号認識手段と、認識された電話番
号をダイアルするダイアル手段を備えたことを特徴とす
るものである。

【０００７】

【作用】図１において、読み取り手段１で読み取られた
原稿情報は記憶手段２に記憶される。この原稿情報にダ
イアル情報を示す記号と電話番号が記入されていると、
これが電話番号認識手段３で認識され、この電話番号が
ダイアル手段４で自動的にダイアルされる。

【０００８】これによって選択数字の信号が発生し、こ
れが送信手段５で通信回線に送出される。そして通信回
線が接続された後、記憶手段２に記憶されている原稿情
報が相手側に送信される。

【０００９】

【実施例】続いて、本発明に係わるファクシミリ装置の
一実施例について、図面を参照して詳細に説明する。

【００１０】図１は本発明によるファクシミリ装置の機
能ブロックを示す。同図において１は原稿の読み取り手
段であり、原稿台などにセットされた原稿を読み取る。
２は記憶手段であり、読み取られた原稿情報が記憶され
る。

【００１１】３は電話番号認識手段であり、原稿の所定
の場所に電話番号が記入されていればこれを認識する。
この電話番号認識手段３としては、ＯＣＲ（光学的文字
認識装置）や名刺の認識装置などを用いることができ
る。ダイアル情報の記号および電話番号は活字もしくは
手書き文字を用いることができる。

【００１２】４はダイアル手段であり、電話番号認識手
段３で認識された電話番号を自動的にダイアルする。こ
れによって電話番号を示す選択数字信号が発生する。５
は送信手段であり、ダイアル手段４から送出された選択
数字信号や記憶手段２に記憶されている原稿情報などを
通信回線に送出する。

【００１３】上述した複数の手段は、図２に示す送受信
制御手段１０の一部を構成している。同図において１１
は送受信制御を管理するＣＰＵ、１２は送受信用プログ
ラム等の各種制御プログラムが格納されたＲＯＭ、１３
は送信すべき画情報などが格納されたＲＡＭである。

【００１４】画像読み取り部１４で読み取られた画情報
は、インタフェイス１５を介してＲＡＭ１３に格納され
た後もしくは直接、送受信手段として機能するモデムお
よび網制御回路（ＮＣＵ）１６に供給される。また、通
信回線より入力した画情報は、このモデムおよびＮＣＵ
１６を経てＲＡＭ１３に格納されるか、もしくは直接イ
ンタフェイス１７を経てプリンタとして機能する記録部
１８に供給されてその内容が記録される。

【００１５】送信相手先の電話番号などは、インタフェ
イス１９を介して表示部２０に供給されることによって
これが表示される。操作部２１には、複数のキー（図示
しない）が設けられており、これらのキーを操作すると
その内容がインタフェイス２２を経てＣＰＵ１１に取り
込まれる。このファクシミリ装置には電話番号認識部２
３が設けられており、原稿に記入された電話番号を認識
する。

【００１６】図３はこのファクシミリ装置における送信
処理３０の手順を説明するフローチャートである。この
送信処理３０ではまず原稿がセットされると（ステップ
３１）、次に電話番号認識モードか否かが判断される
（ステップ３２）。

【００１７】電話番号認識モードの場合は次に原稿が読
み取られ（ステップ３３）、これがメモリに入力される
（ステップ３４）。続いてダイアル情報を示す記号があ
るか否かが判断される（ステップ３５）。

【００１８】このダイアル情報を示す記号としては、例
えば図４に示す「ＴＥＬ」記号などを用いることができ
る。電話番号はこのダイアル情報を示す記号に続いて記
入することにより他の情報と区別できる。電話番号を記
入する場所は原稿の先頭とし、横線などのダイアル情報
区別線によって明確に区分することもできる。

【００１９】ステップ３５でダイアル情報を示す記号が
あると判断された場合は、次にこの記号に続いて電話番
号が記入されているかどうかが判断される（ステップ３
６）。電話番号が記入されている場合は、次に電話番号
認識処理が行なわれ（ステップ３７）、この電話番号に
自動的にダイアルされる（ステップ３８）。

【００２０】これによって通信回線が接続された後、メ
モリに記憶されていた原稿情報が相手側に送信（ステッ
プ３９）されてこの送信処理３０が終了する。

【００２１】ステップ３５でダイアル情報を示す記号が
ないと判断された場合と、ステップ３６で電話番号がな
いと判断された場合は、ダイアル情報の記号もしくは電
話番号がないという情報が表示される（ステップ４
０）。

【００２２】そして操作者がダイアル操作を行ない（ス
テップ４１）、これによって通信回線が接続された後ス
テップ３９で原稿情報が送信されてこの送信処理３０が
終了する。

【００２３】またステップ３２で電話番号認識モードで
はないと判断された場合は、次に操作者によってダイア
ル操作が行なわれ（ステップ４２）、これによって通信
回線が接続された後原稿が読み取られ（ステップ４
３）、続いてステップ３９で原稿情報が送信されてこの
送信処理３０が終了する。

【００２４】以上のようにこのファクシミリ装置では、
原稿をセットすればそれ以外の操作を一切行なわずに送
信することができるようになる。

【００２５】なお上述の実施例では電話番号だけを認識
するようにしたが、解像度や濃淡などを認識して所定の
処理をするようにもできる。また、ダイアル情報を示す
記号を記入しなくても、電話番号を所定の位置に記入す
ればこれを明確に認識できる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、原稿に記
載された相手側の電話番号を認識してこの電話番号を自
動的にダイアルすることを可能にしたものである。

【００２７】したがって本発明によれば、操作者が電話
番号をダイアルする必要がないので間違って無関係な相
手に原稿情報を送信するようなことを防止できる。これ
によって通信費や時間の浪費を防止することができると
共に、操作が簡単になるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わるファクシミリ装置の機能ブロッ
ク図である。

【図２】実施例の構成図である。

【図３】送信処理の手順を説明する説明図である。

【図４】電話番号の記入要領の一例を説明する説明図で
ある。

【符号の説明】

１ 原稿の読み取り手段 ２ 記憶手段 ３ 電話番号認識手段 ４ ダイアル手段 ５ 送信手段 １１ ＣＰＵ １２ ＲＯＭ １３ ＲＡＭ １４ 画像読み取り部 １８ 記録部 ２０ 表示部 ２１ 操作部 ２３ 電話番号認識部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送信する原稿に記入された電話番号を認
   識する電話番号認識手段と、 上記認識された電話番号をダイアルするダイアル手段を
   備えたことを特徴とするファクシミリ装置。