JPH0515638U - 並列運転保護装置 - Google Patents

並列運転保護装置

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JPH0515638U
JPH0515638U JP4003491U JP4003491U JPH0515638U JP H0515638 U JPH0515638 U JP H0515638U JP 4003491 U JP4003491 U JP 4003491U JP 4003491 U JP4003491 U JP 4003491U JP H0515638 U JPH0515638 U JP H0515638U
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勇 早川
幸一 岩城
良門 北沢
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神鋼電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CVCF装置と電動機とを並列運転させた場
合、電動機からCVCF装置に流入する回生電流によっ
てCVCF内のトランジスタが破損することを防止す
る。 【構成】 インバータ15,25に過負荷電流が流れる
と電流検出器31,32によって検知され、ダイオード
35,36を介して過電流検出回路1が動作することに
よってベース信号S1を停止させる。一方、インバータ
15,25に過大な回生電流が流れると、電流検出器3
1,32およびダイオード33,34を介して過電流検
出回路37が動作することによってベース信号S1を停
止させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、CVCF(無停電電源装置)と発電機との並列運転に用いて好適 な並列運転保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCVCF(無停電電源装置)を用いた電源装置の構成を図5に示す。 図において20は負荷であり、23は負荷20に電源を供給するための発電機 である。また、図示の構成では、発電機23が停止した場合に備えて各構成要素 2〜19,25,26から成るCVCF装置が設けられている。発電機23およ びCVCF装置は、スイッチ21および22を介して何れか一方が選択されるよ うになっている。
【0003】 CVCF装置の内部において11は整流回路であり、交流電源30から印加さ れた交流電圧を直流電圧に変換する。この直流電圧は、平滑リアクトル12およ び可変容量コンデンサ13から成る平滑回路によって平滑され、電圧V1として インバータ15,25に印加される。 インバータ15,25は電圧V1を交流電圧に変換するためのトランジスタを 具備する。そして、このトランジスタのベース端には、ベース信号発生回路5か らAND回路7を介して、ベース信号S1が供給される。ベース信号S1は二値論 理信号であり、上記トランジスタはベース信号S1が“1”の場合にON状態に なり、“0"の場合にOFF状態になる。
【0004】 なお、図示の例では簡単のためベース信号S1を1系統のみ図示しているが、 実際にはインバータ15,25に含まれる各トランジスタに対して各々異なった ベース信号S1が供給され、全体として3相交流を発生させるように構成されて いる。そして、インバータ15,25の出力電圧は、トランス16,26を介し て合成され、平滑リアクトル17およびコンデンサ18からなるフィルタによっ て高調波成分が除去され、負荷電圧V2として負荷20に印加される。
【0005】 次に、平滑リアクトル12およびコンデンサ13を介してインバータ15に供 給される電流I1は、電流検出器14によって検出され、この検出信号は過電流 検出回路2に供給される。過電流検出回路2は、電流I1と所定の閾電流Is2との 大小関係を比較し、前者が大であると判定すると“1”信号を出力する。また、 負荷20に印加される電圧V2は、計器用変圧器19によって検出され、この検 出信号は不足電圧検出回路3に供給される。不足電圧検出回路3は、電圧V2の 平均値が所定値以下であることを検出すると、“1”信号を出力する。
【0006】 過電流検出回路2および不足電圧検出回路3の出力信号は、共にOR回路4に 供給される。したがって、電流I1の過大または電圧V2の平均値の低下のうち少 なくとも一方が発生すると、OR回路4から“1”信号が出力される。また、6 は故障モニタ回路であり、通常時は“1”信号を出力する一方、OR回路4の出 力信号が“1”になると故障停止信号たる“0”信号を出力する。この“0”信 号がAND回路7の一入力端に供給されると、インバータ15へのベース信号S 1 の供給が停止され、これによってインバータ15が停止する。 また過電流検出回路2′は電流I1と所定の閾電流Is3(但しIs2>Is3)と の大小関係を比較し、前者が大であると判定すると“1”信号を出力する。これ によりOFFディレイ回路8から“0”信号が出力され、所定時間だけベース信 号S1の供給が停止される。
【0007】 次に、図6を参照してインバータ15,25およびトランス16,26の詳細 を説明する。 まず、インバータ15にはトランジスタ111,121,……,161と、こ れらトランジスタのコレクタ,エミッタ間に接続されたダイオード112,12 2,……162が設けられている。トランジスタ111,121,131には、 それぞれ120°づつ位相の相違するベース信号S1が供給される一方、トラン ジスタ141,151,161には、各々トランジスタ111,121,131 に対して180°遅れ位相のベース信号S1が供給される。これにより、直流電 源V1から出力された電流は、各トランジスタを介してトランス16の一次側に 供給され、トランス16の二次側に三相交流電圧が発生する。
【0008】 次に、インバータ25には、それぞれインバータ15のトランジスタ111, 121,……,161に対応するトランジスタ211,221,……,261と 、これらトランジスタのコレクタ,エミッタ間に接続されたダイオード212, 222,……262が設けられている。そして、トランジスタ211,221, ……,261には、それぞれ対応するトランジスタ111,121,……,16 1よりも30°だけ位相の進んだベース信号S1が供給される。
【0009】 これにより、トランス26の二次側各相には、トランス16の二次側に対して 30°だけ位相の進んだ三相交流電圧が発生する。ここで、トランス26の二次 側に発生する電圧の振幅は、トランス16の二次側に発生する電圧の振幅に対し て「1/√3」になるように巻線比が設定されている。 次に、平滑リアクトル17およびコンデンサ18を介して負荷20に印加される 三相交流電圧の相をA,B,Cとすると、A相に現れる電圧V6は、図示の二次 巻線16a,26aおよび26bに現れる電圧V3,V4およびV5の総和に等し いことが判る。ここで、これらの電圧波形を図7に示す。また、B相およびC相 に現れる電圧は、電圧V6と同様の波形であって順次120°づつ位相の進んだ 電圧になる。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上述した電源装置は、発電機23またはCVCF装置の一方のみを スイッチ21,22で切換えて使用することが一般的であるが、切換の際の瞬断 をどうしても避ける必要のある場合には、スイッチ21,22の双方をオン状態 に設定し、発電機23とCVCF装置を短時間並列運転させることがある。特に 旅客機の離着陸等の際には、このような運転方法が採られることが多い。しかし ながら、上述した構成において並列運転を行うと、以下のような問題が発生する ことが判明した。
【0011】 まず、図7において、時刻t1の直前におけるインバータ15の動作を解析す ると、トランス16の一次側V相からダイオード121、トランジスタ111を 介してトランス16の一次側U相に流れる循環電流と、ダイオード122、直流 電源V1ダイオード162を介して一次側W相に流れる回生電流とが存在するこ とが判る。また、同時刻におけるインバータ25にあっては、トランス26の一 次側U相からトランジスタ241、ダイオード252を介して一次側V相に流れ る循環電流と、一次側U相からトランジスタ241、ダイオード262を介して 一次側W相に流れる循環電流とが存在することが判る。
【0012】 次に、時刻t1においてトランジスタ151がオン状態になると、直前までダ イオード122に流れていた電流が全てトランジスタ151に流れ込むことにな る。すなわち、トランジスタ151には、循環電流と回生電流とが同時に流れ込 むことになり、これによってトランジスタ151が過電流状態となる。 この現象は、トランジスタ151のみならず、トランス16の一次側の各相間 が立上がる際に同様に発生し、これによって各トランジスタが破損するという問 題が生じた。 本考案は上述した事情に鑑みてなされたものであり、CVCFと発電機との並 列運転を可能としつつ、CVCFを破損から保護することができる並列運転保護 装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1に記載の構成にあっては、直流電源から供給 された直流電流を第1の交流電流に変換して出力する第1の変換装置と、前記直 流電源から供給された直流電流を、前記第1の交流電流に対して所定位相進んだ 第2の交流電流に変換して出力する第2の変換装置と、前記第1の交流電流と前 記第2の交流電流とを合成して出力する合成手段とを具備する電源装置に設けら れる並列運転保護装置であって、前記直流電源から前記第1の変換装置に流入す る第1の力行電流と、前記第1の変換装置から前記直流電源に流入する第1の回 生電流とを検出する第1の電流検出手段と、前記直流電源から前記第2の変換装 置に流入する第2の力行電流と、前記第2の変換装置から前記直流電源に流入す る第2の回生電流とを検出する第2の電流検出手段と、前記第1の力行電流また は前記第2の力行電流の少なくとも一方が第1の所定値を超えると、所定時間だ け前記第1の変換装置と前記第2の変換装置とを停止させる第1の制御手段と、 前記第1の回生電流または前記第2の回生電流の少なくとも一方が第2の所定値 を超えると、所定時間だけ前記第1の変換装置と前記第2の変換装置とを停止さ せる第2の制御手段とを具備することを特徴としている。
【0014】 また、請求項2に記載の構成にあっては、電源装置から出力される出力電流を 検出する電流検出手段と、前記電源装置から出力される出力電圧を検出する電圧 検出手段と、前記出力電流が所定値以上になった場合に過電流判定信号を出力す る過電流判定手段と、前記出力電圧が所定値以下になった場合に低電圧判定信号 を出力する低電圧判定手段と、前記過電流判定信号が出力され前記低電圧判定信 号が出力されない場合には前記電源装置を停止させ、しかる後に前記過電流判定 信号の出力が停止され前記低電圧判定信号が出力されると前記電源装置を動作さ せる第3の制御手段とを具備することを特徴としている。
【0015】 また、請求項3に記載の構成にあっては、直流電源から供給された直流電流を 第1の交流電流に変換して出力する第1の変換装置と、前記直流電源から供給さ れた直流電流を、前記第1の交流電流に対して所定位相進んだ第2の交流電流に 変換して出力する第2の変換装置と、前記第1の交流電流と前記第2の交流電流 とを合成して出力する合成手段とを具備する電源装置に設けられる並列運転保護 装置であって、前記第1の変換装置と前記合成手段の間に流れる電流を検出する 第3の電流検出手段と、前記第2の変換装置と前記合成手段の間に流れる電流を 検出する第4の電流検出手段と、前記第3の電流検出手段によって検出された電 流または前記第4の電流検出手段によって検出された電流の少なくとも一方が所 定値を超えると、所定時間だけ前記第1の変換装置と前記第2の変換装置とを停 止させる第4の制御手段とを具備することを特徴としている。
【0016】
【作用】
請求項1に記載の構成にあっては、第1の変換装置および第2の変換装置に流 入する力行電流および回生電流がそれぞれ個別に検出され、少なくとも一方の力 行電流が第1の所定値を超えるか、あるいは少なくとも一方の回生電流が第2の 所定値を超えると、第1の制御手段または第2の制御手段によって第1および第 2の変換装置が所定時間だけ停止される。従って、該所定時間の経過後は第1お よび第2の変換装置が駆動されるから、瞬時過負荷あるいは瞬時的な回生電流に 対して電源装置を完全に停止させることなく運転できる。
【0017】 また、請求項2に記載の構成にあっては、過電流判定信号が出力され低電圧判 定信号が出力されない場合に第3の制御手段が電源装置を停止させるから、電源 装置が他の電源装置と並列運転させる場合に、電源装置に過大な電流が流れ込む ことが防止される。また、該他の電源装置が停止した場合には、出力電圧が低下 するから、第3の制御手段を介して電源装置が動作し、この電源装置から負荷に 電源が供給される。
【0018】 また、請求項3に記載の構成にあっては、 請求項1に記載の構成にあっては、第3および第4の電流検出手段によって、 第1の変換装置および第2の変換装置に流れる循環電流および回生電流の合計値 が変換装置毎に検出される。そして、検出された電流のうち何れか一方が所定値 を超えると、第4の制御手段によって第1および第2の変換装置が所定時間だけ 停止される。従って、該所定時間の経過後は第1および第2の変換装置が駆動さ れるから、瞬時過負荷あるいは瞬時的な回生電流に対して電源装置を完全に停止 させることなく運転できる。
【0019】
【実施例】A.第1の実施例 実施例の構成 以下、図1を参照してこの考案の第1の実施例について説明する。なお、図に おいて図5,6の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略す る。 図において31,32は電流検出器であり、交流電源30から整流回路11、 平滑リアクトル12を介してインバータ15,25に流れる電流をそれぞれ個別 に検出する。検出信号は電圧信号として出力され、ダイオード33から36を介 して過電流検出回路1,2および37に供給される。ここで、電流検出器31, 32は力行電流(直流電源V1からインバータ15,25方向に流れる電流)と 、回生電流(インバータ15,25から直流電源V1方向に流れる電流)の双方 を検出可能に構成されており、前者を検出すると正の電圧信号、後者を検出する と負の電圧信号を検出信号として出力する。
【0020】 従って、電流検出器31,32によって検出された力行電流の検出信号は、順 方向に接続されたダイオード35,36を介して過電流検出回路1,2に供給さ れる一方、回生電流の検出信号は逆方向に接続されたダイオード33,34を介 して過電流検出回路37に供給される。なお、図示のように、ダイオード33, 34のアノード端およびダイオード35,36のカソード端は接続されているか ら、電流検出器31,32から出力された検出信号のうち絶対値が大である方が 各過電流検出回路に供給されることが判る。
【0021】 次に、過電流検出回路1は、電流検出器31,32の検出信号が供給されると 、この検出信号で示された電流値と所定の閾電流Is1とを比較し、前者が大であ ると判定すると“1”信号を出力する。同様に、過電流検出回路37は、電流検 出器31,32の検出信号が供給されると、この検出信号で示された電流値と所 定の閾電流Is3とを比較し、前者が大であると判定すると“1”信号を出力する 。ここで、閾電流Is1は、過電流検出回路2の閾電流Is2よりも若干低いレベル に設定されている。またIs3はIs1によりさらに低いレベルに設定されている。 9,38はOFFディレイ回路であり、常時“1”信号を出力する一方、それぞ れ対応する過電流検出回路1,37から“1”信号が出力されると、所定時間T だけ“0”信号を出力するように構成されている。
【0022】 また、検出用変圧器19と不足電圧検出回路3との間には1次遅れ回路8が介 挿されている。したがって、検出用変圧器19の検出信号は、急激な変化が緩和 されつつ不足電圧検出回路3に供給される。また、10はAND回路であり、O FFディレイ回路9,38の出力信号と故障モニタ回路6の出力信号とが共に“ 1”の場合に、ベース信号S1をインバータ15,25に供給する。
【0023】 実施例の動作 次に、各種の状況下における本実施例の動作を説明する。 (i)発電機23との並列運転時 発電機23とCVCFとを並列運転させると、上述したようにインバータ15 ,25から直流電源V1に向って回生電流が流れる。この回生電流は電流検出器 31,32によって検出され、ダイオード33,34を介して過電流検出回路3 7に供給されるが、何れか一方の検出結果が閾電流Is3を越えると、過電流検出 回路37から“1”信号が出力される。
【0024】 これにより、OFFディレイ回路38の出力信号が所定時間だけ“0”になり 、ベース信号S1の供給が停止され、各トランジスタがオフ状態になる。従って 、トランジスタの破損することが回避される。 なお、この場合においては、CVCFの出力電流が断続することになるが、発 電機23から所定の交流電流が負荷20に供給されるから、CVCFの出力電圧 が低下することがなく、負荷20の動作にも支障は生じない。
【0025】 (ii)CVCFの単独運転時に負荷20に瞬時過負荷が発生した場合 負荷20が特にコンデンサ負荷等である場合には、負荷20の動作初期におい て過負荷状態になることがある。この場合には、力行電流が大となるから、電流 検出器31,32、ダイオード35,36を介して、過電流検出回路1によって ベース信号S1の供給が所定時間だけ停止され、しかる後に再度ベース信号S1が インバータ15,25に供給される。ここで、未だ過負荷状態が継続している場 合には、再度過電流検出回路1が動作することによってベース信号S1の供給が 停止される。
【0026】 このように、CVCFの出力電流が数回断続した後、負荷20の立上げが完了 すると、CVCFが定常動作に移行する。ここで、CVCFの出力電流が断続し ている場合には、コンデンサ18が徐々に放電されることによってその出力電圧 が徐々に低下するが、検出用変圧器19と不足電圧検出回路3との間に1次遅れ 回路8が介挿されていることにより、出力電圧の低下する時間が短時間であれば 不足電圧検出回路3は動作しないことが判る。
【0027】 (iii)CVCFの単独運転時に負荷20が連続的に過負荷状態になった場合 一方、負荷20において何らかの異常があり、比較的長時間にわたって過負荷 状態になった場合には、1次遅れ回路8を介して検出用変圧器19の検出結果が 不足電圧検出回路3に供給され、OR回路4から“1”信号が出力される。これ により、故障モニタ回路6から故障停止信号が出力され、CVCFの動作が停止 される。
【0028】 (iv)CVCFの単独運転時に短絡事故が発生した場合 また、インバータ15,25に短絡事故等の異常が有った場合には、急激に電 流I1が大となることがある。すなわち、前述のように、電流I1が閾電流Is1よ り大となると、過電流検出回路1、OFFディレイ回路9、AND回路10を順 次介してベース電流S1が遮断されるが、これよりも速い時間に電流I1が閾電流 Is2に達することがある。この場合においては、過電流検出回路2から“1”信 号が出力され、OR回路4を介して故障モニタ回路6から“0”信号が出力され る。これにより、インバータ15,25が停止される。
【0029】 このように、本実施例においては、並列運転時に発生する回生電流あるいは負 荷20の瞬時過負荷に対してはCVCFを保護しつつ運転を継続させることがで きる一方、連続的な過負荷あるいは電流I1の急激な増大に対してはCVCFを 確実に停止させることができる。
【0030】B.第2の実施例 実施例の構成 次に、本考案の第2の実施例を図2を参照し説明する。なお、第2の実施例に おいては、図5に示す構成を全て具備しており(一部図示省略する)、さらに、 以下説明する構成要素40〜46が設けられている。 図において40は過電流検出回路であり、電流検出器45、整流器41′、抵 抗41を介して検出された電流I2が所定値以上であるか否かを判定し、該所定 値以上であると検出すると、“1”信号を出力する。42は低電圧検出回路42 であり、検出用変圧器19、整流器41を介して検出された電圧V2が所定値以 下であるか否かを判定し、該所定値以下であると判定すると“1”信号を出力す る。
【0031】 過電流検出回路40の出力信号はAND回路43の一入力端に供給され、低電 圧検出回路42の出力信号はフリップフロップ44のリセット端Rに供給される とともに、反転されてAND回路43の他入力端に供給される。そして、AND 回路43の出力信号は、フリップフロップ44のセット端Sに供給される。フリ ップフロップ44はセット端Sに供給された信号が“0”レベルから“1”レベ ルに立上がる際にセットされ、以後“1”信号を出力する一方、リセット端Rに 供給された信号が“0”レベルから“1”レベルに立上がる際にリセットされ、 以後“0”信号を出力する。
【0032】 次に、46は並列運転検出装置であり、CVCFの単独運転時においてはAN D回路10に“1”信号を供給するとともに、フリップフロップ44の出力信号 が“1”レベルになると、並列運転状態になったものと判定してAND回路10 “0”信号を出力する。
【0033】 実施例の動作 次に、本実施例の動作を図3(イ)〜(ホ)を参照して説明する。 まず、実施例の装置はCVCF単独で動作しており、ベース信号発生回路5か ら出力されたベース信号S1がAND回路10を介してインバータ15,25に 出力されている。次に、時刻t2においては通常過負荷(瞬時過負荷)が発生し ており、第1図において説明したようにOFFディレイ回路9が動作し、所定時 間だけベース信号S1が遮断される。
【0034】 次に、時刻t3においては、スイッチ21が投入されることにより、発電機2 3とCVCFとの並列運転が開始される。並列運転が開始されると、発電機23 からインバータ15,25を介して直流電源V1に回生電流が流れることにより 過電流検出回路40から“1”信号が出力される。一方、発電機23から出力さ れる電圧により負荷20の入力端における電圧は所定値に保たれるから、低電圧 検出回路42からは“0”信号が出力される。
【0035】 この“0”信号はAND回路43の入力端において反転されAND回路43の 両入力端に“1”信号が供給されることとなるから、AND回路43から“1” 信号が出力され、これによってフリップフロップ44がセットされる。フリップ フロップ44がセットされて“1”信号が出力されると、並列運転検出装置46 から“0”信号が出力され、こによってベース信号発生回路5からインバータ1 5,25へのベース信号S1の供給が停止される。
【0036】 次に、時刻t4においては、スイッチ21が開放されることによってCVCF の単独運転状態に移行する。この状態においては、インバータ15,25へのベ ース信号S1の供給が停止されている一方、負荷20は電力を消費するから、検 出用変圧器19を介して検出される電圧V2が低下する。そして、低電圧検出回 路42において電圧V2が所定値以下になったと判定されると、低電圧検出回路 42から“1”信号が出力され、フリップフロップ44がリセットされる。これ により、並列運転検出装置46から再び“1”信号が出力され、ベース発生回路 からインバータ15,25にベース信号S1が供給される。 このように、本実施例においては、並列運転検出装置46等を設けたことによ り、並列運転時にベース信号S1の供給を遮断することができる。
【0037】C.第3の実施例 次に、本考案の第3の実施例を図4を参照し説明する。なお、図において図1 〜3,5の各部に対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。 図において50,51は電流検出器であり、それぞれインバータ15,25の 出力電流を検出して電圧信号として出力する。この検出信号(電圧信号)は整流 器52,53によって整流され、さらにダイオード54,55を介して過電流検 出回路37に供給される。従って、両電流検出器から検出された電圧信号のうち 大である方の検出結果が過電流検出回路37に供給される。
【0038】 次に、過電流検出回路37は、第1の実施例と同様に、供給された検出信号に 基づいて、インバータ15,25の何れかの出力電流が閾電流Is3を超えたか否 かを判定し、超えたものと判定するとOFFディレイ回路38に“1”信号を出 力する。これにより、OFFディレイ回路38から“0”信号が出力され、所時 間だけベース信号S1の供給が停止される。 このように、本実施例にあっては各インバータ15,25の出力段に電流検出 器51,52を設けたから、各インバータ毎の出力電流すなわち循環電流と回生 電流の合成電流の大きさを検出することが可能である。これにより、過電流検出 回路37、OFFディレイ回路38を介して、トランジスタ等のインバータ素子 の許容範囲内でCVCFを動作させることができ、CVCFの破損を回避しつつ 運転を継続することができる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の並列運転保護装置によれば、CVCFと発電 機との並列運転を可能としつつ、CVCFを破損から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図2】本考案の第2の実施例の要部の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2における各部の波形図である。
【図4】本考案の第3の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図5】従来の無停電電源装置のブロック図である。
【図6】図5の要部の回路図である。
【図7】図6の各部の波形図である。
【符号の説明】
1 過電流検出回路(第1の制御手段) 3 不足電圧検出回路(低電圧判定手段) 9 OFFディレイ回路(第1の制御手段) 15 インバータ(第1の変換装置) 16 トランス(合成手段) 19 検出用変圧器(電圧検出手段) 25 インバータ(第2の変換装置) 26 トランス(合成手段) 30 交流電源 31 電流検出器(第1の電流検出手段) 32 電流検出器(第2の電流検出手段) 37 過電流検出回路(第2の制御手段、第4の制御手
段) 38 OFFディレイ回路(第2の制御手段、第4の制
御手段) 40 過電流検出回路(過電流判定手段) 42 低電圧検出回路(低電圧判定手段) 43 AND回路(第3の制御手段) 44 フリップフロップ(第3の制御手段) 45 電流検出器(電流検出手段) 46 並列運転検出装置(第3の制御手段) 50 電流検出器(第4の電流検出手段) 51 電流検出器(第3の電流検出手段) 52 整流器(第3の電流検出手段) 53 整流器(第4の電流検出手段) 54 ダイオード(第3の電流検出手段) 55 ダイオード(第4の電流検出手段)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源から供給された直流電流を第1
    の交流電流に変換して出力する第1の変換装置と、 前記直流電源から供給された直流電流を、前記第1の交
    流電流に対して所定位相進んだ第2の交流電流に変換し
    て出力する第2の変換装置と、 前記第1の交流電流と前記第2の交流電流とを合成して
    出力する合成手段とを具備する電源装置に設けられる並
    列運転保護装置であって、 前記直流電源から前記第1の変換装置に流入する第1の
    力行電流と、前記第1の変換装置から前記直流電源に流
    入する第1の回生電流とを検出する第1の電流検出手段
    と、 前記直流電源から前記第2の変換装置に流入する第2の
    力行電流と、前記第2の変換装置から前記直流電源に流
    入する第2の回生電流とを検出する第2の電流検出手段
    と、 前記第1の力行電流または前記第2の力行電流の少なく
    とも一方が第1の所定値を超えると、所定時間だけ前記
    第1の変換装置と前記第2の変換装置とを停止させる第
    1の制御手段と、 前記第1の回生電流または前記第2の回生電流の少なく
    とも一方が第2の所定値を超えると、所定時間だけ前記
    第1の変換装置と前記第2の変換装置とを停止させる第
    2の制御手段とを具備することを特徴とする並列運転保
    護装置。
  2. 【請求項2】電源装置から出力される出力電流を検出す
    る電流検出手段と、 前記電源装置から出力される出力電圧を検出する電圧検
    出手段と、 前記出力電流が所定値以上になった場合に過電流判定信
    号を出力する過電流判定手段と、 前記出力電圧が所定値以下になった場合に低電圧判定信
    号を出力する低電圧判定手段と、 前記過電流判定信号が出力され前記低電圧判定信号が出
    力されない場合には前記電源装置を停止させ、しかる後
    に前記過電流判定信号の出力が停止され前記低電圧判定
    信号が出力されると前記電源装置を動作させる第3の制
    御手段とを具備することを特徴とする並列運転保護装
    置。
  3. 【請求項3】直流電源から供給された直流電流を第1の
    交流電流に変換して出力する第1の変換装置と、 前記直流電源から供給された直流電流を、前記第1の交
    流電流に対して所定位相進んだ第2の交流電流に変換し
    て出力する第2の変換装置と、 前記第1の交流電流と前記第2の交流電流とを合成して
    出力する合成手段とを具備する電源装置に設けられる並
    列運転保護装置であって、 前記第1の変換装置と前記合成手段の間に流れる電流を
    検出する第3の電流検出手段と、 前記第2の変換装置と前記合成手段の間に流れる電流を
    検出する第4の電流検出手段と、 前記第3の電流検出手段によって検出された電流または
    前記第4の電流検出手段によって検出された電流の少な
    くとも一方が所定値を超えると、所定時間だけ前記第1
    の変換装置と前記第2の変換装置とを停止させる第4の
    制御手段とを具備することを特徴とする並列運転保護装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001037086A (ja) * 1999-07-16 2001-02-09 Osaka Gas Co Ltd 電力連係システムにおける保護装置
JP2011061949A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Kyoto Denkiki Kk 瞬時電圧低下保護装置
JP2020039236A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 富士電機株式会社 無停電電源システム

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