JPH05156084A - セルロースのn−メチルモルホリン−n−酸化物水溶液とその調製方法 - Google Patents

セルロースのn−メチルモルホリン−n−酸化物水溶液とその調製方法

Info

Publication number
JPH05156084A
JPH05156084A JP3083807A JP8380791A JPH05156084A JP H05156084 A JPH05156084 A JP H05156084A JP 3083807 A JP3083807 A JP 3083807A JP 8380791 A JP8380791 A JP 8380791A JP H05156084 A JPH05156084 A JP H05156084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose
methylmorpholine
oxide
water
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3083807A
Other languages
English (en)
Inventor
Stephan Astegger
アステッガー、シュテファン
Dieter Eichinger
アイヒンガー、ディーター
Heinrich Firgo
フィルゴ、ハインリッヒ
Gallus Kirchgatterer
キルヒガッテラー、ガルス
Weinzierl Karin
ヴァインツィール、カリン
Wolschner Bernd
ヴォルシュナー、ベルント
Stefan Zikeli
ツィケリ、シュテファン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lenzing AG
Original Assignee
Lenzing AG
Chemiefaser Lenzing AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lenzing AG, Chemiefaser Lenzing AG filed Critical Lenzing AG
Publication of JPH05156084A publication Critical patent/JPH05156084A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
    • C08J3/09Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in organic liquids
    • C08J3/091Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in organic liquids characterised by the chemical constitution of the organic liquid
    • C08J3/096Nitrogen containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08BPOLYSACCHARIDES; DERIVATIVES THEREOF
    • C08B1/00Preparatory treatment of cellulose for making derivatives thereof, e.g. pre-treatment, pre-soaking, activation
    • C08B1/003Preparation of cellulose solutions, i.e. dopes, with different possible solvents, e.g. ionic liquids
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F2/00Monocomponent artificial filaments or the like of cellulose or cellulose derivatives; Manufacture thereof
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2301/00Characterised by the use of cellulose, modified cellulose or cellulose derivatives
    • C08J2301/02Cellulose; Modified cellulose

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】工程の安定性を高め、分離開始温度を上昇さ
せ、再生する必要のある高価な溶剤および沈澱剤を節約
するために水分含有量を増やしたセルロースのN−メチ
ルモルホリン−N−酸化物水溶液を調製する方法を提供
する。 【構成】3成分の混合物に、400−3000 l/
s、好ましくは500−800s -1のせん断速度を与え
る。この処理により下記の条件を満たす溶液が調製され
る(CCell=セルロースの質量比、CH2O =水分の質量
比):

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三成分を混合したセルロ
ースのN−メチルモルホリン−N−酸化物(NMMO)
水溶液の調製方法およびセルロースのN−メチルモルホ
リン−N−酸化物水溶液に関する。
【0002】
【従来の技術、発明が解決しようとする課題】前記の種
類の方法は、例えば米国特許4,196,282号に開
示されている。実験によりセルロースの最大濃度を測定
するために、前記米国特許により前記三成分系の不均質
の物質混合物として調製し、この混合物の温度を上昇さ
せ、攪はんし、水分を蒸発させて均質な紡績材料を生成
した。セルロースの最大濃度は水分の割合が増すにつれ
て減少すること、すなわち、与えられたセルロース濃度
にたいして最大許容水分があることが明らかにされた。
水分が蒸発するにつれ水分が減少すると、セルロースは
ある段階で完全に溶解する。この丁度溶液となった時点
に含まれる物質の割合から、一定の水分の割合にたいす
る相関最大セルロースの割合が測定される。
【0003】広範囲な一連の試験を行うことにより、前
記米国特許にしたがって下記の相関関係がセルロース
(CCell)の質量の割合つまり濃度(CCell)および水
の質量の割合つまり濃度(CH2O )との間で測定され
た:
【0004】
【数3】
【0005】
【数4】
【0006】この両方の不等式は前記米国特許の図5に
示されており、曲線Aは不等式IIに対応し、曲線Bは不
等式Iに対応する。
【0007】前記の不等式3が満たされると不等式4も
自動的に満たされるので、セルロースは確実にN−メチ
ルモルホリン−N−酸化物と水分に溶解する。不等式4
だけ満たされ不等式3が満たされないと、セルロースは
ある程度溶解するが確実ではない。
【0008】前記米国特許には、水とセルロースの下限
も記載されている(図5の曲線CおよびD)。事実水分
の含有量が余りに低くなると、溶液はせん断を引き起こ
し極めて高温でも結晶化する。このような溶液は温度を
さらに上げてもそれ以上の処理はできない。さらに、水
分含有量が低いとN−メチルモルホリン−N−酸化物/
セルロース系の分解および爆発を引き起こす温度に近い
温度および濃度範囲に到達してしまう。微分走査熱量測
定(Differential Scanning Calorimetry )によると分
解は丁度170℃以上で始まる。工程の安全を確保する
ためには、分解開始温度からの差をできるだけ大きくす
べきである。
【0009】セルロースのN−メチルモルホリン−N−
酸化物水溶液においては、水分はいくつかの機能を果た
している。その利点の一つは、純粋なN−メチルモルホ
リン−N−酸化物だけよりもN−メチルモルホリン−N
−酸化物と水分の混合物の方がセルロースがさらに多く
溶けることである。従って、例えば糸を紡ぐために溶液
を押し出し成形することが可能である。しかし、水分の
含有量を増加させると最大セルロース濃度が直線的に減
少するので、水分の含有量は余り高くしてはならない
(数式3)。
【0010】溶液を押し出し成形する場合に、N−メチ
ルモルホリン−N−酸化物水溶液を沈澱剤として使用す
る。沈澱浴は、化学物質の循環によって濃度が増加し、
浄化してから溶液の製造工程に戻すことができる。
【0011】前記の方法が経済的に実施でき環境も汚染
せずに済むかどうかは、N−メチルモルホリン−N−酸
化物と水分の組み合わせの循環をいかに制御できるかに
よる。もし、極めて高価な溶液であるN−メチルモルホ
リン−N−酸化物が紡績混合物中の水分の一部で代用で
きるなら、該方法の費用を直接に節約することができ
る。
【0012】水分含有量を増やした溶液を押し出し成形
に使用するなら、沈澱浴も節約できる。
【0013】以上述べた理由により、本発明の目的は、
工程の安全性を高め、分解開始温度を上昇させ、再生す
る必要のある高価な溶剤および沈澱剤を節約するために
水分含有量を増やしたセルロースのN−メチルモルホリ
ン−N−酸化物水溶液を調製する方法を提供することで
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段、作用、発明の効果】この
目的は、混合物が400−3000s-1の範囲、好まし
くは500−800s-1の範囲のせん断速度(shear ra
te)を有し、セルロースの質量の割合CCe llと水分H2
Oの質量の割合CH2O が下記の式: CCell>0.3469−1.695CH2O を満たすことを特徴とする前記本発明の方法により達成
される。
【0015】事実驚くべきことに、混合物に高いせん断
速度を与えると、一定の水分濃度に対して実質的にさら
に多くのセルロースが溶解することが判明した。実際に
攪はんエネルギーの効果は、このようにして達成された
せん断速度の効果ほどでない。
【0016】使用されるN−メチルモルホリン−N−酸
化物は、技術的に清浄化されたものか、又は、前に述べ
たように既に循環したもののいずれかとすることができ
る。
【0017】温度は70−120℃、好ましくは約10
0℃であるのが有利であり、混合物に前記せん断速度が
与えられている。この温度でセルロースは特によく溶解
し、N−メチルモルホリン−N−酸化物の分解温度から
ははるか十分離れている。
【0018】例えば没食子酸およびそのエステル、特に
没食子酸プロピルエステル、ピロカテチン、エラグ酸、
ピロガロール、シュウ酸、リン酸、ヘキサメタリン酸ナ
トリウムなどの公知の安定剤0−1%を、前記成分の一
つまたは混合物に添加するのが好ましい。このような安
定剤は、N−メチルモルホリン−N−酸化物の分解やセ
ルロースの破壊を防いだり減らしたりする。
【0019】本発明の方法により達成される最大セルロ
ース濃度は下記の式で表される: CCell≦0.58−2.23CH2O セルロースの質量の割合CCellおよび水の質量の割合C
H2Oが下記の条件を満たす限りにおいてセルロースのN
−メチルモルホリン−N−酸化物水溶液も保護される:
【0020】
【数5】
【0021】
【数6】
【0022】発明者らは不等式である式6の理論的説明
を見いだしたが、これによって限定されたくはない。こ
の理論について、さらに詳細に添付図面を参照して説明
する。図1は水分含有量に対するセルロースの最大溶解
度を示す。図2はN−メチルモルホリン−N−酸化物/
2 O系の2元線図を示す。図3はセロテトロース(ce
llotetrose)と無水N−メチルモルホリン−N−酸化物
のX線構造分析の結果を示す。
【0023】N−メチルモルホリン−N−酸化物/水分
系は1個だけでなく2個の共融点(eutectic point)を
示している(図2参照)。今までセルロースを溶解する
ために主成分として一水和物(monohydrate )(MH)
の有する共融点を利用することだけが可能であった。さ
らに高いせん断速度を利用することにより、驚くべきこ
とに26%の水分および74%のN−メチルモルホリン
−N−酸化物の第二の共融点も利用することも可能であ
る。この共融混合物の融点は36℃であり、これはN−
メチルモルホリン−N−酸化物1モル対水分2.3モル
のモル比に対応する(N−メチルモルホリン−N−酸化
物−2.3−水和物、DH)。
【0024】溶液が生成されているとき水の分子がセル
ロースOH(cell−OH)の分子と置き換えられるの
で、N−メチルモルホリン−N−酸化物−2.3−水和
物が有利である。従って、例えば、セロテトロースと無
水N−メチルモルホリン−N−酸化物(AF)のX線構
造分析によると、グルコース単位が一つだけ結合されて
いることが明らかである。(E.R.S.マイア;A.
ペグイ;S.ペレッツ;セルロース有機溶液I.無水N
−メチルモルホリン−N−酸化物およびN−メチルモル
ホリン−N−酸化物−水和物の構造、アクタ結晶学、B
項、1981、B37(10)、1858−62、19
81年1月1日) 液相(L)のN−メチルモルホリン−N−酸化物も水の
分子とセルロース−OHとを所望により置換することが
できると仮定すると、前述の米国特許第4,196,2
82号に記載されている含水量より実質的に高い含水量
を有する溶液が得られることになる。
【0025】前述の仮定、すなわち、溶液中で遊離のN
−メチルモルホリン−N−酸化物がN−メチルモルホリ
ン−N−酸化物−(2−2.3水素結合)の形で存在す
ること(図2の共融混合物と比較せよ)およびセルロー
スの無水グルコース単位は、どれも無水N−メチルモル
ホリン−N−酸化物を結合していることを考慮すること
により、溶解範囲が以下のように広げられる:N−メチ
ルモルホリン−N−酸化物/セルロース水溶液中の水の
最大濃度は2元線図で示される(図2)、すなわち、セ
ルロース濃度=0%である。 CH2O =26%=0.26。
【0026】最大セルロース濃度(水分のない溶液)は
図3に示されており、これによると、どの無水グルコー
ス単位も多くて1個のN−メチルモルホリン−N−酸化
物に結合しており、N−メチルモルホリン−N−酸化物
(NMMO):無水グルコースのモル比は1である。 (CCell/MM無水グルコース)/CNMMO/MMNMMO
=1 (CCell/162)/CNMMO/117)=1 (CCell/CNMMO)=162/117)=1.38 CCell=1.38*CNMMOCell+CNMMO=100%=1 これら2つの等式から次の結果が得られる: CNMMO=42%; CCell=58% 従って、図1に溶解度範囲の右側の限度(C)について
得られた結果が実線により書き入れられている: CCell=0.58−2.23*CH2O または変形して: CH2O =0.26−0.448*CCell また次の式に当てはまる: CNMMO=1−CH2O −CCell−C安定剤 前記米国特許第4,196,282号の図5に曲線Aお
よびBとして特定されている二つの濃度の限度は、図1
にも示されておりAおよびBで示されている。一方の曲
線AとBおよび他方の曲線Cの間の領域は本発明により
開発された。さらに図1に点が示されているが、これは
以下に説明される実施例に対応する。
【0027】
【実施例】実施例において、セルロースの含有量の測定
は、セルロースを水で沈澱させて重量を測定する。N−
メチルモルホリン−N−酸化物の濃度はろ液の中で電位
差測定される。水分の濃度の測定は、セルロースをカー
ル・フイッシャー試薬によりろ液中にメタノールで沈澱
させてから行われる。
【0028】セルロースの(平均)重合度DPは、平均
を計算し、クエン法(Cuen)TAPPI T230
に従って限定粘度数を測定することにより測定された。
測定は振動法により行われた(w=角速度)。
【0029】溶液の評価:視力により顕微鏡下で行っ
た。
【0030】粘度はHAAKE製の回転粘度計、RV2
0型、プレート・プレート方式(PQI,ギャップ:1
mm、測定温度:95℃、振動法)により測定した。
【0031】例1−21 ウェルナー&フライダラー(Werner & Pfleiderer )
型,LUK SIII−1の31混練機を使用して、セ
ルロース、N−メチルモルホリン−N−酸化物(アセト
ンから再結晶したもの)、水分及び安定剤としての没食
子酸プロピルエステル(GPE)の成分を、顕微鏡で見
たときに透明な溶液が得られるまで、15−115分間
70℃−120℃の温度で混練した(表1)。
【0032】試験およびその結果の正確なパラメーター
を表1に示す。例1および21は公知の範囲にあり、本
発明による範囲に入らないが、どんな場合でも安定剤を
使用するとセルロースの分解を減らすことができること
を示すために記載されている。安定剤の濃度が高くなる
につれてセルロースの分解は減少する(重合度)。
【0033】例13、14、20は予定の溶解範囲外で
あり、セルロースが溶解していない。例17の場合は多
数の溶解しない繊維のかけらが見られた。
【0034】
【表1】
【0035】例22−27 1リットル入りの攪はん容器で、約60%のN−メチル
モルホリン−N−酸化物(NMMO)溶液、セルロー
ス、安定剤として0.01%の没食子酸エステル(GP
E)からなる懸濁液から真空下で水分を留去する(表2
を参照)。粘度を高めることにより(攪はん機の電力消
費)つまり顕微鏡下で溶液が形成される。
【0036】試験およびその結果の正確なパラメーター
は表2に示される。 説明: 1行目:溶液の形成開始(粘度の増加);時間=0;こ
の工程までに一定量の水分がすでに蒸発していた。組成
を参照。 2行目:時間=XX;溶解工程の終了。
【0037】
【表2】
【0038】例28 紡績試験、5リットル攪はん容
器 5リットル入り攪はん容器で約60%のNMMO水溶
液、セルロース(Buckeye V5 セルロース)およびGP
Eからなる懸濁液から真空下で水分を留去した。約3時
間後に下記の組成を有する3000gの溶液を得た: 9.0%のセルロース(Buckeye V5) 18.3%の水分 79.5%のN−メチルモルホリン−N−酸化物(NM
MO) 0.02%の没食子酸エステル(GPE) 溶液の温度:94−96℃ 95℃での紡績物質の複合粘度(RV20、w=0.3
1 l/sの角速度で振動):550パスカル秒 せん断速度:500 l/s この溶液は10g/分の速度で100孔/130μmの
紡績出口を強制的に通過させられ、エア・ギャップで伸
長され、沈澱浴中で凝固され、繊維として得られた。
【0039】例29 紡績試験、5リットル攪はん容
器 5リットル入り攪はん容器で約60%のN−メチルモル
ホリン−N−酸化物(NMMO)水溶液およびセルロー
スからなる懸濁液から真空下で水分が留去された。約5
時間後に下記の組成を有する3000gの溶液が得られ
た。 15.9%のセルロース(Avicell ,重合度DP=17
0) 14.4%の水分 69.7%のN−メチルモルホリン−N−酸化物(NM
MO) 0.02%の没食子酸エステル(GPE) 溶液の温度:94−96℃ 95℃での紡績物質の複合粘度(RV20、w=0.3
1 l/sの角速度で振動):550パスカル秒 せん断速度:500s -1 この溶液は10g/分の速度で100孔/130μmの
紡績出口を強制的に通過させられ、2cmのエア・ギャ
ップで伸長され、沈澱浴中で凝固された。得られた繊維
は下記の特性を有する。 アビセル(Avicell ) タイター(Titre )(デニール/テックス d/tex )
4.8 繊維の粘着性(調整済み)(cN/tex ) 2
3 繊維の伸張(調整済み)(%)
8.2 例30 紡績試験、50リットル攪はん容器 ブナの木の亜硫酸セルロース2276g(固形物または
乾燥物含有量94%、重合度DP750、α=90%)
および安定剤として没食子酸エステル0.02%を約6
0%のN−メチルモルホリン−N−酸化物の水溶液26
139gに懸濁し、50−300ミリバールの真空下で
100℃で2時間に渡り9415gの水分を留去した。
このようにして得られた溶液をその粘度により顕微鏡下
で評価した。
【0040】せん断速度:370 l/s 溶解時間:水分を留去し溶液を生成するために必要な合
計時間。 紡績溶液のパラメーター: セルロース% 9.95 水分% 15.4 N−メチルモルホリン−N−酸化物% 74.65 溶解時間(時間、分) 5.25 95℃の紡績物質の複合粘度 (RV20、w=0.13 l/sで振動):1680
パスカル秒
【0041】紡績パラメーター: 紡績温度(℃) 75 紡績孔の数 589 紡績孔の直径(μm) 150 エア・ギャップ(mm) 9 流速(g/分) 103 伸長 8.25 取り上げ速度(m/分) 68 特性: タイター(Titre )(デニール/テックス d/tex )
3.0 粘着性(調整済み)(cN/tex )
34.6 伸張(調整済み)(%)
9.6
【0042】例31−34 フイルム押し出し機によ
る試験 スイスのBUSSにより製造されたフイルム押し出し機
(型HS−0050:面積0.5m2 、せん断速度約3
000 l/s、ギャップ:1.5mm)で溶液が生成
された。約60%のN−メチルモルホリン−N−酸化物
の水溶液およびセルロースからなるスラリーを上部から
供給し、真空下(100バール)で水分を蒸発させ、下
記の詳細な組成を得た: ローターの回転数:450rpm 分析データ 例 セルロース 水分 セルロース 加熱温度 粘度 % % ℃ w=0.31 l/s パスカル秒 31 8.39 24.64 Buckeye V5 170 1670 32 9.95 15.7 Buckeye V5 185 2360 33 14.6 13.13 Buckeye V5 210 9860 34 8 16 ブナの木の 220 1970 セルロース 重合度DP= 750=90% 粘度*…複合粘度:角速度0.31 l/s、温度95
℃でHAAKE RV20により振動方式で測定。
【0043】セルロースの平均滞留時間は約4分であっ
た。理論的観点から溶液が生成されているはずである。
幾分濃い目の溶液が多かった。すなわち、まだ溶解して
いない部分がある。
【0044】例35−39 この例では、N−メチルモルホリン−N−酸化物の一水
和物(NMMOmonohydrate )とセルロースの溶液につ
いてDSC測定法により分解温度を測定した。これらの
実施例のうち実施例40だけが本発明の範囲外であっ
た。結果を表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表3において、開始温度とは分解開始の初
期の温度を示す。最高温度とは発熱体がその最高温度を
通過したときの最高温度を示す。最終温度とは発熱体の
最後の温度を示す。
【0047】溶液中のセルロースが分解の開始温度を下
げている(実施例36と比較せよ)。溶液の水分の含有
量が高くなるにつれて、対応するセルロースの濃度に対
して分解開始温度がさらに高くなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】水分含有量によって変化するセルロースの最大
溶解度を示したグラフである。
【図2】N−メチルモルホリン−N−酸化物/水分系の
2元線図である。
【図3】セロテトロースと無水N−メチルモルホリン−
N−酸化物のX線構造分析の結果を示す説明図である。
【符号の説明】
A,B,C 溶解濃度の限界 AF 無水N−メチルモルホリン−N−酸化物 MH 一水和物 DH N−メチルモルホリン−N−酸化物−2.
3−水和物 L 液相
フロントページの続き (72)発明者 アイヒンガー、ディーター オーストリア国、エイ 4840 フェックラ ブルック、オーベルシュタットグリース、 5/17 (72)発明者 フィルゴ、ハインリッヒ オーストリア国、エイ 4840 フェックラ ブルック、オーベルシュタットグリース、 7/4 (72)発明者 キルヒガッテラー、ガルス オーストリア国、エイ 4860 レンツィン グ、アルトレンツィング、37 (72)発明者 ヴァインツィール、カリン オーストリア国、エイ 4850 ティメルカ ム、アウサールンゲナッハ、2 (72)発明者 ヴォルシュナー、ベルント オーストリア国、エイ 4840 フェックラ ブルック、ハッチェックシュトラッセ、8 (72)発明者 ツィケリ、シュテファン オーストリア国、エイ 4844 レガウ、シ ャハ、14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三成分が混合されたセルロースのN−メ
    チルモルホリン−N−酸化物水溶液の調製方法におい
    て、混合物が400−3000s-1、好ましくは500
    −800s-1のせん断速度を有し、セルロースの質量比
    Cellおよび水の質量比CH2O が下記の条件: CCell>0.3469−1.695CH2O を満たすことを特徴とする三成分が混合されたセルロー
    スのN−メチルモルホリン−N−酸化物水溶液の調製方
    法。
  2. 【請求項2】 混合物が前記せん断速度を有する間の温
    度は、70−120℃、好ましくは約100℃であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 例えば没食子酸およびそのエステル、特
    に没食子酸プロピルエステル、ピロカテチン、エラグ
    酸、ピロガロール、シュウ酸、リン酸、ヘキサメタリン
    酸ナトリウムなどの公知の安定剤0−1%を前記成分の
    一つまたは混合物に添加することを特徴とする請求項1
    または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 さらに下記の条件: CCell≦0.58−2.23CH2O を満足することを特徴とする請求項1−3のいずれか1
    項の方法。
  5. 【請求項5】 セルロースの質量の割合CCellと水の質
    量の割合CH2O が下記の条件: 【数1】 【数2】 を満足させることを特徴とするセルロースのN−メチル
    モルホリン−N−酸化物水溶液。
JP3083807A 1990-04-20 1991-04-16 セルロースのn−メチルモルホリン−n−酸化物水溶液とその調製方法 Pending JPH05156084A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AT0092690A ATA92690A (de) 1990-04-20 1990-04-20 Verfahren zur herstellung einer loesung von cellulose in n-methylmorpholin-n-oxid und wasser
AT926/90 1990-04-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05156084A true JPH05156084A (ja) 1993-06-22

Family

ID=3503033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3083807A Pending JPH05156084A (ja) 1990-04-20 1991-04-16 セルロースのn−メチルモルホリン−n−酸化物水溶液とその調製方法

Country Status (15)

Country Link
EP (1) EP0452610A3 (ja)
JP (1) JPH05156084A (ja)
AT (1) ATA92690A (ja)
BG (1) BG60069B2 (ja)
CA (1) CA2040844A1 (ja)
ES (1) ES2029970T1 (ja)
FI (1) FI911916A (ja)
GR (1) GR910300144T1 (ja)
HU (1) HUT58775A (ja)
IE (1) IE911316A1 (ja)
NO (1) NO911463L (ja)
PL (1) PL289950A1 (ja)
PT (1) PT97394A (ja)
RO (1) RO107664B1 (ja)
ZA (1) ZA912710B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1043898C (zh) * 1993-10-19 1999-06-30 连津格股份公司 纤维素溶液的制备方法

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT395863B (de) * 1991-01-09 1993-03-25 Chemiefaser Lenzing Ag Verfahren zur herstellung eines cellulosischen formkoerpers
DE4244609C2 (de) * 1992-12-31 1996-07-11 Thueringisches Inst Textil Stabile Form- und Spinnmasse
AT399348B (de) * 1993-05-05 1995-04-25 Chemiefaser Lenzing Ag Form- bzw. spinnmasse enthaltend cellulose und verwendung bestimmter stoffe zu ihrer stabilisierung
US5413631A (en) * 1993-05-24 1995-05-09 Courtaulds (Holding) Limited Formation of a cellulose-based premix
AT399519B (de) * 1993-09-14 1995-05-26 Chemiefaser Lenzing Ag Form- bzw. spinnmasse enthaltend cellulose und verfahren zur herstellung cellulosischer formkörper
DE4439149C2 (de) * 1994-11-03 1997-07-31 Thueringisches Inst Textil Verfahren zur Herstellung einer homogenen Celluloselösung
DE4441468C2 (de) * 1994-11-22 2000-02-10 Ostthueringische Materialpruef Verfahren zur Herstellung einer homogenen Lösung von Cellulose in wasserhaltigem N-Methylmorpholin-N-oxid
DE19730090A1 (de) 1997-07-14 1999-01-21 Wolff Walsrode Ag Neuartige Celluloseether und Verfahren zu deren Herstellung

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4144080A (en) * 1977-07-26 1979-03-13 Akzona Incorporated Process for making amine oxide solution of cellulose
US4196282A (en) * 1977-11-25 1980-04-01 Akzona Incorporated Process for making a shapeable cellulose and shaped cellulose products
US4581072A (en) * 1982-06-08 1986-04-08 Courtaulds Plc Polymer solutions
DD226573A1 (de) * 1984-09-24 1985-08-28 Schwarza Chemiefaser Verfahren zur herstellung homogener, konzentrierter polymerloesungen

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1043898C (zh) * 1993-10-19 1999-06-30 连津格股份公司 纤维素溶液的制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
BG60069B2 (en) 1993-09-30
PT97394A (pt) 1992-01-31
FI911916A0 (fi) 1991-04-19
FI911916A (fi) 1991-10-21
GR910300144T1 (en) 1992-06-30
HU911304D0 (en) 1991-10-28
HUT58775A (en) 1992-03-30
IE911316A1 (en) 1991-10-23
RO107664B1 (ro) 1993-12-30
ATA92690A (de) 1992-06-15
EP0452610A2 (de) 1991-10-23
PL289950A1 (en) 1991-10-21
ES2029970T1 (es) 1992-10-16
ZA912710B (en) 1992-01-29
NO911463L (no) 1991-10-21
EP0452610A3 (en) 1992-01-08
NO911463D0 (no) 1991-04-15
CA2040844A1 (en) 1991-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5679146A (en) Moulding materials and spinning materials containing cellulose
US4302252A (en) Solvent system for cellulose
JP3027608B2 (ja) カイコフィブロインの繊維紡糸可能な溶液
JPH06108305A (ja) N−メチルモルホリン−n−オキシドおよび水中のセルロース溶液からセルロース物品を製造する方法
EP2091567B1 (en) Dissolution and processing of carboxymethylcellulose
CA1082692A (en) Hollow cellulosic fibers
JPH05156084A (ja) セルロースのn−メチルモルホリン−n−酸化物水溶液とその調製方法
BR112019011687B1 (pt) Método de separação de celulose e poliéster, e microfibras produzidas através do referido método
JPS63175121A (ja) キチン誘導体からの高強度繊維
US9217043B2 (en) Process for producing solid cellulose and process for producing cellulose ester
US4028132A (en) Cellulose solutions and products prepared therefrom
US4367191A (en) Preparation of cellulose films or fibers from cellulose solutions
IL98676A (en) Stable solution of cellulose in water and N-methylmorpholine-N-oxide
US4486119A (en) Mesophase dope containing cellulose derivative and inorganic acid
EP0513038A1 (en) Production of high strength cellulose fiber using zinc chloride, organic solvents and aqueous solution
Yeo et al. Supercritical antisolvent process for a series of substituted para-linked aromatic polyamides
EP0472834A2 (en) Anisotropic spin dopes of reduced viscosity
US5891375A (en) Processes for precipitating tertiary amine oxide cellulose solutions containing esters and products made therefrom
US5290349A (en) High strength cellulose fiber or film
US3041329A (en) Manufacture of cellulose esters of aliphatic acids
US5929228A (en) Cellulose solution with low viscosity and process of preparing the same
US4750939A (en) Anisotropic cellulose solutions, fibers, and films formed therefrom
US2388278A (en) Production of highly polymeric organic compounds
JPH0248642B2 (ja) Konododoopunochoseihoho
El‐Tahlawy et al. Spinnability of chitosan butyrate/cellulose acetate for obtaining a blend fiber