JPH05154174A - ギプス下巻き用不織布包帯 - Google Patents
ギプス下巻き用不織布包帯Info
- Publication number
- JPH05154174A JPH05154174A JP34771091A JP34771091A JPH05154174A JP H05154174 A JPH05154174 A JP H05154174A JP 34771091 A JP34771091 A JP 34771091A JP 34771091 A JP34771091 A JP 34771091A JP H05154174 A JPH05154174 A JP H05154174A
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- Japan
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- bandage
- fibers
- cast
- woven fabric
- copper
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 局部のかゆみを低減するギプス下巻き用不織
布包帯の提供。 【構成】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライ
トを含有する合成繊維、及び任意的な親水性繊維を含
む、ギプス下巻き用不織布包帯が提供された。
布包帯の提供。 【構成】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオライ
トを含有する合成繊維、及び任意的な親水性繊維を含
む、ギプス下巻き用不織布包帯が提供された。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、骨折の治療等に使用し
得る、ギプス下巻き用の不織布の包帯に関する。
得る、ギプス下巻き用の不織布の包帯に関する。
【０００２】
【従来の技術】ギプス下巻き用不織布包帯としては、
綿、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン等の繊維
を単独または混紡にて不織布、あるいは編み物としたも
のが用いられている。特に不織布の包帯は、手切れ性及
びフィット性が良好なため、広く用いられている。
綿、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン等の繊維
を単独または混紡にて不織布、あるいは編み物としたも
のが用いられている。特に不織布の包帯は、手切れ性及
びフィット性が良好なため、広く用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの包帯
の着用中に汗をかくと、局部に激しいかゆみが生じる。
また、ギプスに使用する石膏、樹脂等の固定を速くした
いとの要望もある。
の着用中に汗をかくと、局部に激しいかゆみが生じる。
また、ギプスに使用する石膏、樹脂等の固定を速くした
いとの要望もある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、ギプス下巻
き用不織布包帯を形成する繊維に銀、銅または亜鉛イオ
ンを担持するゼオライトを含有させること、及び不織布
の製造において任意的に親水性ポリマーを混紡すること
により、上記の問題点が解決されることを見出した。
き用不織布包帯を形成する繊維に銀、銅または亜鉛イオ
ンを担持するゼオライトを含有させること、及び不織布
の製造において任意的に親水性ポリマーを混紡すること
により、上記の問題点が解決されることを見出した。
【０００５】すなわち本発明は、銀、銅または亜鉛イオ
ンを担持するゼオライトを含有する合成繊維を含む、ギ
プス下巻き用不織布包帯である。
ンを担持するゼオライトを含有する合成繊維を含む、ギ
プス下巻き用不織布包帯である。
【０００６】本発明はまた、親水性繊維を５〜20重量％
含有する、上記のギプス下巻き用不織布包帯である。
含有する、上記のギプス下巻き用不織布包帯である。
【０００７】本発明において、銀、銅または亜鉛イオン
を担持するゼオライトを含有する繊維は、例えば繊維用
ポリマー中に、銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオ
ライトを添加することによって作ることができる。その
添加法に特に制限はなく、種々の公知の方法の内から適
当なものを選択することができる。
を担持するゼオライトを含有する繊維は、例えば繊維用
ポリマー中に、銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオ
ライトを添加することによって作ることができる。その
添加法に特に制限はなく、種々の公知の方法の内から適
当なものを選択することができる。
【０００８】ここで、繊維成分として使用し得るポリマ
ーに特に制限はなく、種々の公知のものを使用すること
ができる。例としてポリエステル、ポリアミド、アクリ
ロニトリル等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらのポリマーから成る繊維を二種以上用いることも
できる。
ーに特に制限はなく、種々の公知のものを使用すること
ができる。例としてポリエステル、ポリアミド、アクリ
ロニトリル等が挙げられるが、これらに限定されない。
これらのポリマーから成る繊維を二種以上用いることも
できる。
【０００９】本発明で、銀、銅または亜鉛イオンを担持
するゼオライト（以下、変性ゼオライトと云うことがあ
る）とは、銀、銅、亜鉛イオンをイオン交換によって担
持するゼオライトのことである。これら変性ゼオライト
及びそれをポリマーに加える技術は特開昭59-133235 号
公報等より公知であり、ここで特に説明する必要はな
い。本発明で使用し得る変性ゼオライトの種類に特に制
限はないが、好ましくは銀イオンを担持するものを使用
する。これら変性ゼオライトの添加量は、繊維の重量に
対して１〜10重量％程度とするのが好ましい。
するゼオライト（以下、変性ゼオライトと云うことがあ
る）とは、銀、銅、亜鉛イオンをイオン交換によって担
持するゼオライトのことである。これら変性ゼオライト
及びそれをポリマーに加える技術は特開昭59-133235 号
公報等より公知であり、ここで特に説明する必要はな
い。本発明で使用し得る変性ゼオライトの種類に特に制
限はないが、好ましくは銀イオンを担持するものを使用
する。これら変性ゼオライトの添加量は、繊維の重量に
対して１〜10重量％程度とするのが好ましい。
【００１０】上記の繊維にはまた、変性ゼオライトの他
に、顔料、色素、防臭剤、香料、吸水性樹脂、あるいは
抗菌剤等の添加物を加えることができる。
に、顔料、色素、防臭剤、香料、吸水性樹脂、あるいは
抗菌剤等の添加物を加えることができる。
【００１１】変性ゼオライト等を含有する繊維から本発
明のギプス下巻き用不織布包帯を形成する方法に特に制
限はないが、好ましくはニードルパンチ、スパンボン
ド、サーマルボンド、ケミカルボンド等の方法を使用す
る。不織布は、目付を50〜200g／ｍ2 程度とするのが好
ましい。目付を100g／ｍ2 程度とするのが、使用時の厚
み、感触等の理由から、特に好ましい。
明のギプス下巻き用不織布包帯を形成する方法に特に制
限はないが、好ましくはニードルパンチ、スパンボン
ド、サーマルボンド、ケミカルボンド等の方法を使用す
る。不織布は、目付を50〜200g／ｍ2 程度とするのが好
ましい。目付を100g／ｍ2 程度とするのが、使用時の厚
み、感触等の理由から、特に好ましい。
【００１２】本発明の不織布包帯は、好ましくは上記の
変性ゼオライト含有繊維以外に、親水性繊維を含有す
る。ここで親水性繊維とは、例えばレーヨン、綿等の元
来親水性を有する繊維の他、ポリエチレングリコールま
たはグリセライド‐エチレンオキサイド共重合体等の吸
水性物質を含有する合成繊維例えばポリエステル、アク
リル、ナイロン等の繊維を包含する。不織布包帯が親水
性繊維をさらに含有すると、固定のための石膏あるいは
樹脂中の水分の一部が親水性繊維に吸収されるため、短
時間での固定が可能となる。また、そうして包帯中に吸
収された水分によって、本発明の不織布包帯自体が元来
有する抗菌性が、さらに良好なものとなる。すなわち、
変性ゼオライト含有繊維と親水性繊維とを併用すること
によって、変性ゼオライトが有する抗菌力以上の抗菌効
果を得ることができる。これら親水性繊維は、不織布包
帯の全重量に対して、５〜20重量％の量にて含有される
のが好ましい。親水性繊維が５重量％未満では石膏また
は樹脂の固定に時間がかかることがあり、20重量％を越
えると包帯が水分を含み過ぎて患部が過湿状態となるこ
とがある。
変性ゼオライト含有繊維以外に、親水性繊維を含有す
る。ここで親水性繊維とは、例えばレーヨン、綿等の元
来親水性を有する繊維の他、ポリエチレングリコールま
たはグリセライド‐エチレンオキサイド共重合体等の吸
水性物質を含有する合成繊維例えばポリエステル、アク
リル、ナイロン等の繊維を包含する。不織布包帯が親水
性繊維をさらに含有すると、固定のための石膏あるいは
樹脂中の水分の一部が親水性繊維に吸収されるため、短
時間での固定が可能となる。また、そうして包帯中に吸
収された水分によって、本発明の不織布包帯自体が元来
有する抗菌性が、さらに良好なものとなる。すなわち、
変性ゼオライト含有繊維と親水性繊維とを併用すること
によって、変性ゼオライトが有する抗菌力以上の抗菌効
果を得ることができる。これら親水性繊維は、不織布包
帯の全重量に対して、５〜20重量％の量にて含有される
のが好ましい。親水性繊維が５重量％未満では石膏また
は樹脂の固定に時間がかかることがあり、20重量％を越
えると包帯が水分を含み過ぎて患部が過湿状態となるこ
とがある。
【００１３】本発明の不織布包帯は、さらに他の種類の
繊維との混紡であっても良い。本発明の不織布包帯中に
占める変性ゼオライト含有繊維の量は、約20重量％以
上、特に約30重量％以上とするのが好ましい。また、本
発明の不織布を製造した後に、染色等の処理を行うこと
も可能である。
繊維との混紡であっても良い。本発明の不織布包帯中に
占める変性ゼオライト含有繊維の量は、約20重量％以
上、特に約30重量％以上とするのが好ましい。また、本
発明の不織布を製造した後に、染色等の処理を行うこと
も可能である。
【００１４】本発明のギプス下巻き用不織布包帯は、骨
折の治療等の種々の医療用用途に使用することができ
る。本発明の不織布包帯においては、変性ゼオライトが
繊維中に含有されているので、有機系抗菌剤で後加工し
たものとは異なり、石膏中の水分により抗菌剤が溶出し
て患部に移行することがない。本発明の不織布包帯の使
用によって、局部でのかゆみの発生を除去または軽減す
ることができる。また、その使用によって、局部での菌
の発生・増殖を防止し、悪臭の発生を除去または軽減す
ることも可能である。それらの効果は特に、本発明の不
織布シートが親水性繊維を含有する際に顕著である。
折の治療等の種々の医療用用途に使用することができ
る。本発明の不織布包帯においては、変性ゼオライトが
繊維中に含有されているので、有機系抗菌剤で後加工し
たものとは異なり、石膏中の水分により抗菌剤が溶出し
て患部に移行することがない。本発明の不織布包帯の使
用によって、局部でのかゆみの発生を除去または軽減す
ることができる。また、その使用によって、局部での菌
の発生・増殖を防止し、悪臭の発生を除去または軽減す
ることも可能である。それらの効果は特に、本発明の不
織布シートが親水性繊維を含有する際に顕著である。
【００１５】以下、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるもので
はない。
【００１６】
【実施例】ポリエステル樹脂に対して５重量％のバクテ
キラーＢＭ-103（登録商標、鐘紡株式会社、銀イオンの
担持されたＡ‐型ゼオライト、粒径 2.5μｍ）を含有す
る1.5d×51mmのポリエステル繊維を、特公昭63-56322号
公報記載の方法により調製した。この繊維40重量％、2.
5d×51mmの原着ポリエステル繊維（グリーン色）20重量
％、3d×51mmの通常のポリエステル繊維20重量％及び3d
×51mmのレーヨン繊維20重量％を軽くニードルパンチ
し、目付100g／ｍ2 、厚み２±0.5 mmの不織布を作っ
た。
キラーＢＭ-103（登録商標、鐘紡株式会社、銀イオンの
担持されたＡ‐型ゼオライト、粒径 2.5μｍ）を含有す
る1.5d×51mmのポリエステル繊維を、特公昭63-56322号
公報記載の方法により調製した。この繊維40重量％、2.
5d×51mmの原着ポリエステル繊維（グリーン色）20重量
％、3d×51mmの通常のポリエステル繊維20重量％及び3d
×51mmのレーヨン繊維20重量％を軽くニードルパンチ
し、目付100g／ｍ2 、厚み２±0.5 mmの不織布を作っ
た。
【００１７】比較のため、3d×51mmのレーヨン繊維を、
ブルー系の直接染料で染色し、上記と同じ方法でニード
ルパンチして不織布とした後、さらに通常の方法で撥水
加工を施して、目付100g／ｍ2 、厚み２±0.5 mmの不織
布を作った。
ブルー系の直接染料で染色し、上記と同じ方法でニード
ルパンチして不織布とした後、さらに通常の方法で撥水
加工を施して、目付100g／ｍ2 、厚み２±0.5 mmの不織
布を作った。
【００１８】各々10人の被験者の足("すね" から足首の
間）にこれらの不織布包帯を４回巻き、その上に石膏を
含有いた包帯を水で浸らせて３回巻き、石膏の固定に要
した時間を測定し、また、８日後におけるかゆみの発生
状況について試験した。それらの結果を表１に示す。表
中、石膏の固定時間は、夫々の場合における平均値であ
る。
間）にこれらの不織布包帯を４回巻き、その上に石膏を
含有いた包帯を水で浸らせて３回巻き、石膏の固定に要
した時間を測定し、また、８日後におけるかゆみの発生
状況について試験した。それらの結果を表１に示す。表
中、石膏の固定時間は、夫々の場合における平均値であ
る。
【００１９】
【表１】
【００２０】本発明に従う不織布包帯を用いると、石膏
の固定が速く、しかもかゆみの発生が抑えられると言う
ことが明らかである。
の固定が速く、しかもかゆみの発生が抑えられると言う
ことが明らかである。
Claims (2)
- 【請求項１】 銀、銅または亜鉛イオンを担持するゼオ
ライトを含有する合成繊維を含む、ギプス下巻き用不織
布包帯。 - 【請求項２】 親水性繊維を５〜20重量％含有する、請
求項１記載のギプス下巻き用不織布包帯。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34771091A JP2939036B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | ギプス下巻き用不織布包帯 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34771091A JP2939036B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | ギプス下巻き用不織布包帯 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05154174A true JPH05154174A (ja) | 1993-06-22 |
| JP2939036B2 JP2939036B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=18392063
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34771091A Expired - Fee Related JP2939036B2 (ja) | 1991-12-04 | 1991-12-04 | ギプス下巻き用不織布包帯 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2939036B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997026926A1 (en) * | 1996-01-25 | 1997-07-31 | Eastman Chemical Company | Air freshener composition containing a fiber pad |
| US6296863B1 (en) | 1998-11-23 | 2001-10-02 | Agion Technologies, Llc | Antimicrobial fabric and medical graft of the fabric |
| US6436422B1 (en) | 1998-11-23 | 2002-08-20 | Agion Technologies L.L.C. | Antibiotic hydrophilic polymer coating |
| US7357949B2 (en) | 2001-12-21 | 2008-04-15 | Agion Technologies Inc. | Encapsulated inorganic antimicrobial additive for controlled release |
| WO2015068975A1 (ko) * | 2013-11-07 | 2015-05-14 | 한종근 | 의료용 깁스 및 피부보호대 |
| WO2016032055A1 (ko) * | 2014-08-28 | 2016-03-03 | 주식회사 네오팜그린 | 항곰팡이 항균 항바이러스 무방부제 부직포 제품, 기저귀, 물티슈 및 상기 항곰팡이 항균 항바이러스 무방부제 부직포 제품 제조 방법 |
-
1991
- 1991-12-04 JP JP34771091A patent/JP2939036B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997026926A1 (en) * | 1996-01-25 | 1997-07-31 | Eastman Chemical Company | Air freshener composition containing a fiber pad |
| US6296863B1 (en) | 1998-11-23 | 2001-10-02 | Agion Technologies, Llc | Antimicrobial fabric and medical graft of the fabric |
| US6436422B1 (en) | 1998-11-23 | 2002-08-20 | Agion Technologies L.L.C. | Antibiotic hydrophilic polymer coating |
| US7357949B2 (en) | 2001-12-21 | 2008-04-15 | Agion Technologies Inc. | Encapsulated inorganic antimicrobial additive for controlled release |
| WO2015068975A1 (ko) * | 2013-11-07 | 2015-05-14 | 한종근 | 의료용 깁스 및 피부보호대 |
| US10383773B2 (en) | 2013-11-07 | 2019-08-20 | Jong Kun Han | Medical cast and skin protector |
| WO2016032055A1 (ko) * | 2014-08-28 | 2016-03-03 | 주식회사 네오팜그린 | 항곰팡이 항균 항바이러스 무방부제 부직포 제품, 기저귀, 물티슈 및 상기 항곰팡이 항균 항바이러스 무방부제 부직포 제품 제조 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2939036B2 (ja) | 1999-08-25 |
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Legal Events
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