JPH05153496A - X線撮影装置,x線透視装置およびこれらに用いるx線テレビカメラ装置 - Google Patents

X線撮影装置,x線透視装置およびこれらに用いるx線テレビカメラ装置

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JPH05153496A
JPH05153496A JP3315770A JP31577091A JPH05153496A JP H05153496 A JPH05153496 A JP H05153496A JP 3315770 A JP3315770 A JP 3315770A JP 31577091 A JP31577091 A JP 31577091A JP H05153496 A JPH05153496 A JP H05153496A
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ray
television camera
image pickup
image
imaging
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Takeshi Ueda
健 植田
Hisatake Yokouchi
久猛 横内
Keiji Umetani
啓二 梅谷
Yoichi Onodera
洋一 小野寺
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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    • H01J31/08Cathode ray tubes; Electron beam tubes having a screen on or from which an image or pattern is formed, picked up, converted, or stored
    • H01J31/50Image-conversion or image-amplification tubes, i.e. having optical, X-ray, or analogous input, and optical output
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05G1/60Circuit arrangements for obtaining a series of X-ray photographs or for X-ray cinematography
    • HELECTRICITY
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線テレビカメラの感度を顕著に向上すると
同時にX線のラチチュードを拡大し、撮影可能なX線強
度の範囲を顕著に拡大し、X線テレビカメラの画質を飛
躍的に向上すること。また、このカメラを用いたX線撮
影装置,X線透視装置を提供すること 【構成】 X線テレビカメラ装置の撮像素子として、そ
の内部でアバランシェ増倍動作を行うものを用い、前記
アバランシェ増倍動作の増倍率とX線テレビカメラの光
学系の絞りを制御する手段を設けたことを特徴とする装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線撮影装置,X線透視
装置およびこれらに用いるX線テレビカメラ装置に係
り、特に高感度で、かつ、X線ラチチュードの大きなX
線像を撮影するに好適なX線撮影装置,X線透視装置お
よびこれらに用いるX線テレビカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、X線の透過像を実時間で観測ある
いは撮影する手段として、X線テレビカメラを検出器と
するX線撮影装置またはX線透視装置がある。これら
は、X線を可視光に変換する手段としてX線蛍光増倍管
を利用し、変換された可視光像を光学レンズ系で撮像素
子上に結像し、テレビカメラで撮影するものである。上
述のX線テレビカメラ装置によれば、X線透過像を動画
像として透視または撮影することができ、ディジタルラ
ジオグラフィの画像処理、例えば、コントラスト強調,
エッジ強調処理によって診断能が向上できるため、X線
診断装置として広く用いられている。また、テレビカメ
ラの撮像素子としては、撮像管およびCCD素子が一般
的であるが、特開平1-300684号公報に開示されている如
く、撮像素子としてアバランシェ増倍動作を用いる方法
も提案されている。この方法は、撮像管への入射光強度
に対して、上記増倍動作の効果を利用して受光感度を増
大することにより、X線量が少ない条件でのX線透視お
よび撮影を可能とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】X線テレビカメラは、
X線フィルムや輝尽性蛍光体と比較してダイナミックレ
ンジが小さく、そのため、撮影可能なX線の強度の範囲
が狭いという問題点がある。撮影可能なX線の強度の範
囲の特性を表すパラメータとしては、X線ラチチュード
が用いられる。このX線ラチチュードは、撮影可能なX
線量の最大値と最小値の比で定義される。X線ラチチュ
ードが小さいと、画像化できるX線強度の範囲が狭く、
検出器に入射するX線強度が小の領域、すなわち、被写
体によるX線吸収量が多い領域では、信号出力が小さく
て検出できない一方、検出器に入射するX線強度が大の
領域、すなわち、被写体によるX線吸収量が少ない領域
では、信号出力が飽和して画像化できないという問題を
生ずる。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、従来の技術における上述の如き
問題を解消し、X線撮影の感度を顕著に向上すると同時
に、X線ラチチュードを拡大して撮影可能なX線強度の
範囲を顕著に拡大し、X線テレビカメラの画質を飛躍的
に向上させ得るX線撮影装置,X線透視装置およびこれ
らに用いるX線テレビカメラ装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上述の目的は、
X線発生装置と、X線テレビカメラと、撮影制御装置
と、画像収録・処理装置とを有するX線撮影装置におい
て、前記X線テレビカメラの撮像素子として、その内部
でアバランシェ増倍動作を行うものを用い、前記アバラ
ンシェ増倍動作の増倍率を制御することによりX線撮影
時のラチチュードを調整するとともに、前記X線テレビ
カメラ内の光学系の絞りを制御することによりX線撮影
時の感度を調整する手段を設けたことを特徴とするX線
撮影装置、もしくは、X線発生装置と、X線テレビカメ
ラと、撮影制御装置と、画像収録・処理装置とを有する
X線透視装置において、前記X線テレビカメラの撮像素
子として、その内部でアバランシェ増倍動作を行うもの
を用い、前記アバランシェ増倍動作の増倍率を制御する
ことによりX線撮影時のラチチュードを調整するととも
に、前記X線テレビカメラ内の光学系の絞りを制御する
ことによりX線撮影時の感度を調整する手段と、前記X
線テレビカメラの出力ビデオ信号または信号処理された
ビデオ信号を実時間で表示する画像表示装置を設けたこ
とを特徴とするX線透視装置により達成される。
【0005】
【作用】X線テレビカメラのラチチュードが、X線フィ
ルムや輝尽性蛍光体のラチチュードに比較して小さい原
因の第1は、テレビカメラの撮像管のラチチュードが小
さいことにある。撮像管のラチチュードに比較して、X
線蛍光増倍管のラチチュードは十分に大きい。撮像管の
ラチチュードが小さい原因は、撮像管の最大信号電流と
最小信号電流の比、すなわち、ダイナミックレンジが小
さく、かつ、撮像管の出力電流値が入力光強度に比例し
ていることにある。従って、撮像管の感度を向上して、
検出可能な光量の最小値を低下するだけでは、撮影に用
いるX線の強度範囲が低い方向へ移動するだけで、X線
撮影のラチチュードは増大せず、X線撮影の画質は向上
しない。これに対して、本発明に係るX線撮影装置にお
いては、撮像管の検出可能な信号の最小値を低下すると
ともに、入出力特性、すなわち、入力光強度の単位増加
分に対する出力電流値の増加分が、入力光強度の増加に
対してゆるやかに減少するように制御することにより、
撮像管の最大出力信号が限定されている場合のX線撮影
のラチチュードを増大させるものである。すなわち、ア
バランシェ動作が可能な撮像管(以下、「アバランシェ動
作型撮像管」と呼ぶ)に対して適切な電界強度を与えた場
合、入射光強度が極めて小さいときは、入射光によって
生成した電荷による電界強度の減少は無視できるから、
撮像管は本来のアバランシェ増倍率で機能し、高い検出
感度と低い検出可能光量値を達成できる。
【0006】一方、入射光強度が大きい場合には、入射
光によって生成した電荷による電界強度の減少は無視で
きず、この電界強度の減少に対し、実効的なアバランシ
ェ増倍率は急激に減少するから、この場合は、上述の入
出力特性が減少することになる。入射光の増大に伴う撮
像管の入出力特性の減少の程度は、急激では画像の階調
に不自然さを生じるので、ゆるやかな変化であることが
必要である。これに対しては、アバランシェ増倍率と光
学系の絞りの調整により、所望のX線感度またはX線ラ
チチュードの所望の値を実現できる。なお、最大信号電
流はビーム電流により制限されるから、ビーム電流は膜
面への電荷蓄積量に対して十分大きな値に設定する必要
がある。本発明に係るX線撮影装置においては、撮像素
子内部で適切な倍率のアバランシェ増倍動作をさせるこ
とにより、電子回路による増幅では避けられないノイズ
の付加なしで撮像素子信号電流を増倍し、出力電圧レベ
ルを増大すると同時に、撮像素子の入出力特性を改善し
ている。上記撮像素子としては撮像管を用い、その膜面
の厚さ,電子ビームにより読み出し走査する撮像管膜面
領域のサイズ,撮像管膜面に与える電界強度,前記読み
出し走査のために使用する電子ビームの電流(以下、単
に「ビーム電流」という)を適切に設定し、かつ、撮影す
べき入力X線量の最大値に対しで撮像管に入射する光量
を前記撮像管の特性に応じて光学系の絞りにより適切に
設定するようにしている。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の一実施例を示したもので
ある。本装置は、撮影制御装置1,X線管用高電圧発生
装置2,X線管3,X線グリッド4,X線蛍光板5,光
学レンズ系6,テレビカメラ7,該テレビカメラ7の制
御装置8,画像収録・処理装置9より構成される。テレ
ビカメラ7の撮像素子はアバランシェ動作型撮像管10
で、その入射面は非晶質セレン系光導電体である。上記
テレビカメラ7の制御装置8には、通常の信号処理機能
に加えて、所望のX線感度またはX線ラチチュード値を
入力する手段と、これに対応して前記X線テレビカメラ
の撮像素子10のアバランシェ増倍率および光学系の絞
り(図中:7a)の最適設定条件を選択する手段が設けら
れている。この他、画像表示装置11が備えられてい
る。上述の各部の機能の概要は、以下の通りである。撮
影制御装置1により所定の高電圧(X線管電圧),管電流
およびパルス幅、および、撮影のシーケンスを規定し、
X線管用高電圧発生装置2でこれに従った電圧,電流を
発生し、X線管3でX線を発生する。被写体12を透過
したX線は、X線グリッド4により散乱線を遮蔽して減
衰した後、一辺の長さが40cmの正方形のX線蛍光板
5に入射する。X線蛍光板5上に投射されたX線像は、
X線蛍光板5の働きにより可視光像に変換される。光学
レンズ系6は、この可視光像をテレビカメラ7へ結像す
る。本実施例では、光学レンズ系のF値は、前述の絞り
7aにより調整できる。テレビカメラ7内のアバランシ
ェ増倍型撮像管10は、ターゲット電圧の設定により、
アバランシェ増倍率を所定の値に設定することができ
る。この設定操作は、前述の制御装置8内のX線感度ま
たはX線ラチチュード値の入力手段を用いて、最適設定
条件選択手段により行われる。テレビカメラ7は、画像
をビデオ信号に変換し、画像収録・処理装置9により、
AD変換,メモリへの蓄積,データ処理および画像処理
を行う。画像は画像表示装置11に表示される。
【0008】上述の、制御装置8内のX線感度またはX
線ラチチュード値の入力手段と、最適設定条件選択手段
について、以下、詳細に説明する。まず、X線感度また
はX線ラチチュード値の入力手段は、キーボード等の入
力部と入力情報の表示部から構成されるものであり、例
えば、X線撮影開始時等に撮影制御装置1により入力が
受け付けられるよう制御されるものである。また、最適
設定条件選択手段は、以下に説明する如き、各種の特性
に関する知見に基づいて、例えば、予め複数種類用意さ
れた、撮像素子のアバランシェ増倍率を設定するための
ターゲット電圧値,光学系の絞りの値の組み合せの中か
ら、当該ケースに最適のものを選択するためのテーブル
を参照する手段である。図2は、図1に示す実施例にお
いて、光学系の絞りを F値が0.6となるように調整
し、TVカメラを 毎秒3.75フレームの速度で、20
00本走査した場合の、X線量とアバランシェ増倍型撮
像管の信号電流値との関係を、それぞれ、撮像管のサイ
ズとアバランシェ増倍率をパラメータとして示すもので
ある。図2中の曲線Aは、撮像管の非晶質セレン光導電
体の膜厚6μm,電子ビーム走査領域サイズが1辺15
mmの矩形であり、685Vのターゲット電圧を印加し
て、アバランシェ増倍率30倍で動作させた場合の特性
である。曲線Bは、撮像管膜厚20μm,電子ビーム走
査領域サイズが1辺15mmの矩形であり、2071V
のターゲット電圧を印加し、アバランシェ増倍率300
倍で動作させた場合の特性である。曲線Cは、撮像管膜
厚6μm,電子ビーム走査領域サイズが一辺30mmの
矩形であり、685Vのターゲット電圧を印加し、アバ
ランシェ増倍率30倍で動作させた場合の特性である。
曲線Dは、撮像管膜厚20μm,電子ビーム走査領域サ
イズが1辺15mmの矩形であり、2071Vのターゲ
ット電圧を印加し、アバランシェ増倍率300倍で動作
させた場合の特性である。出力信号電流の最大値を規定
するビーム電流は、撮像管A,B,CおよびDに対して、
すべて2.5μAである。
【0009】なお、図示は省略しているが、図2におい
て、光学系の絞りを変化させた場合には、曲線の形状は
変わらずに、その位置だけが、左(絞りを開いたとき)ま
たは右(絞りを小さくしたとき)に移動することになるの
は、明らかである。本実施例においては、前述の膜厚の
相異する撮像管,それに印加するターゲット電圧の値に
加えて、上述の絞り値の選択操作を行うことにより、所
望のX線感度またはX線ラチチュード値に対応する入出
力特性を選択可能とするものである。図3は、図2の条
件でのX線量とX線量子によるS/Nおよびカメラ単体
のS/N比を、図2と同様に、撮像管のサイズとアバラ
ンシェ増倍率をパラメータとして示したものである。図
3において、破線Eは、X線量子ノイズによるS/N比
を表わしている。図2および図3から、ラチチュードを
評価すると次のようになる。曲線Aでは実用的な信号電
流最大値は、蛍光板に入射するX線量が1フレーム当り
1.3mRのときで、その値は600nA、テレビカメ
ラのS/N比が1となる信号電流は1フレーム当り1μ
Rのときで、その値は2nAであり、ダイナミックレン
ジは300であるが、このときのX線ラチチュードは1
300となっている。また、曲線Bでは実用的な信号電
流最大値は、蛍光板に入射するX線量が1フレーム当り
700μRのときで、その値は600nA、テレビカメ
ラのS/N比が1となる信号電流は1フレーム当り 0,
17μRのときで、その値は3nAであり、ダイナミッ
クレンジは200であるが、このときのX線ラチチュー
ドは約4000を達成できる。
【0010】曲線Cでは実用的な信号電流最大値は、蛍
光板に入射するX線量が1フレーム当り 1,3mRのと
きで、その値は2400nA、テレビカメラの暗電流は
4nAで、この値は1フレーム当り 0.7μRのときの
信号電流に相当している。なお、テレビカメラのS/N
比が1となる信号電流は、1フレーム当り 0.33μR
のときで、その値は2nAである。暗電流で決まるダイ
ナミックレンジは600であるが、X線のラチチュード
は2000である。また、曲線Dでは実用的な信号電流
最大値は蛍光板に入射するX線量が1フレーム当り70
0μRの時に2400nA,テレビカメラの暗電流は4
nAでこの値は1フレーム当り 0.07μRの時の信号
電流に相当している。なお、テレビカメラのS/N比が
1となる信号電流は1フレーム当り0.33μRの時2
nAである。暗電流で決まるダイナミックレンジは60
0であるが、このときのX線のラチチュードは約100
00を達成できる。以上説明したように、アバランシェ
増倍型撮像管に対し、ビーム電流,ターゲット電圧およ
び光学系の絞りを、それぞれ、適切に調整することによ
り、大きなラチチュードを得ることができる。図2に示
されるように、ラチチュードの増大効果はアバランシェ
増倍率を大にする程、大きくなる。実用的にはアバラン
シェ増倍率を10倍以上とすることが望ましい。
【0011】また、撮像管の入力膜面のうち、電子ビー
ムによって画像読み出し走査がなされる領域のサイズ
は、これが大きい程、撮像管の最大信号電流が大とな
り、その結果、ダイナミックレンジが増大し、ラチチュ
ードも増大することから、読み出し領域は大であること
が望ましい。実用的には、一辺12mm以上の矩形であ
ることが望ましい。上記実施例においては、データ収集
・処理装置9に、X線テレビカメラ装置の出力ビデオ信
号をディジタル値で記憶し、画像処理して表示する機能
を持たせ、その中には撮像管の感度特性の非線形性を補
正処理する手段が含まれており、画像の値を、被写体1
2を透過したX線の強度に比例させることが可能であ
る。この処理は時間差分処理,エネルギー差分処理等、
画像間の演算処理のための前処理として効果的である。
また、本実施例に示した装置は、その出力ビデオ信号ま
たは信号処理されたビデオ信号を実時間で表示する機能
を有しており、実時間での透視機能を持っている。本装
置には、ディジタルX線装置(ディジタル・ラジオグラ
フィー装置)の画像処理機能の有効性を、従来よりも高
めることができるという効果があり、例えば、エッジ強
調処理やレベルウインドウ処理の活用による、X線ラチ
チュード拡大の効果を、診断能を高めるためにより効果
的に利用することができる。
【0012】上記実施例の応用としては、X線蛍光板5
を一辺の長さが40cm程度の長方形とし、撮像管のア
バランシェ増倍率を30倍以上とすることにより、胸部
用X線間接撮影装置として好適に用い得る。また、X線
蛍光板5を一辺の長さが20cm程度の長方形とし、撮
像管のアバランシェ増倍率を10倍以上とすることによ
り、マモグラフィー用X線撮影装置として好適に用い得
る。図4は、本発明の他の実施例を示す構成図である。
X線発生系は、撮影制御装置1,X線管用高電圧発生装
置2およびX線管3から構成される。また、X線像検出
系は、X線グリッド4,X線蛍光増倍管21,光分配器
22,テレビカメラ7,シネカメラ23,画像収録・処
理装置9および画像表示装置11から構成される。テレ
ビカメラ7の撮像素子10は、アバランシェ動作型撮像
管である。撮影制御装置1により所定の高電圧(X線管
電圧),管電流およびパルス幅、および、撮影のシーケ
ンスを規定し、X線管用高電圧発生装置2でこれに従っ
た電圧,電流を発生し、X線管3でX線を発生する。被
写体12を透過したX線は、X線グリッド4により散乱
線を遮蔽して減衰した後、X線蛍光増倍管21に入射す
る。入力蛍光面24上に投射されたX線像は、X線蛍光
増倍管21の働きにより、出力蛍光面25上の可視光像
に変換される。
【0013】本実施例に示すX線蛍光増倍管21は、高
解像度とするため、出力蛍光面のサイズは60mm径と
している。光分配器22内のレンズ26とレンズ27の
組み合わせ、および、レンズ26とレンズ28の組み合
わせは、それぞれ、タンデムレンズ系を構成しており、
その途中に配置されているハーフミラー29により、光
量の90%がシネカメラ23へ、残りの光量(10%)が
テレビカメラ7へ導かれ、撮影に供される。テレビカメ
ラ7のアバランシェ増倍型撮像管10のアバランシェ増
倍率は、ターゲット電圧の設定により、3−30倍まで
の範囲で増倍率を任意に設定することができるが、典型
的な使用例の増倍率は10倍である。シネカメラ23
は、シネフィルム上に動画像を記録する。テレビカメラ
7は、画像をビデオ信号に変換し、画像収録・処理装置
9によりAD変換、メモリーへの蓄積、データ処理、お
よび画像処理を行う。画像は画像表示装置11に表示さ
れる。本実施例に示す装置の典型的な利用例は、心臓血
管系の診断である。心臓血管系の造影動画像の記録方法
としては、従来、シネカメラを用いてシネフィルムに記
録する方法が実用に供されてきた。本装置のX線テレビ
カメラ系では、これに代替する画像を記録でき、画像処
理により診断装置としての能力をより高めることができ
る。但し、シネカメラ系はプロジェクタを用いて安価,
簡便に観察できるため普及しており、撮影装置にはシネ
カメラとテレビカメラの併用が望まれているので、本実
施例の実用性が高い。
【0014】上記実施例によれば、同一のX線量に対す
るテレビカメラ出力を増大できるので、X線吸収の大き
な被写体部位の画像S/Nを顕著に向上することができ
る。従って、シネカメラを併用する心臓撮影装置として
好適である。本発明の効果を十分発揮するには、3倍以
上のアバランシェ増倍率が必要とされる。なお、アバラ
ンシェ増倍率を30倍以上確保することは、本実施例の
場合は必要性が低い。本発明の別の効果として、撮影に
用いるX線の量を低下することができる。すなわち、図
3に例示したアバランシェ増倍率を増加した時のS/N
向上効果を利用してX線量を低減し、X線量子ノイズの
増加を許す使用法がある。その効果として、被爆低減,
X線管の負荷低減による長寿命化,低出力であるが焦点
サイズが小さいX線管の利用によるシステムの高解像度
化等が挙げられる。
【0015】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、X線テレビカメラの感度を顕著に向上すると同時
に、撮影可能なX線強度の範囲を顕著に拡大することに
より、X線テレビカメラの画質を飛躍的に向上でき、ま
た、テレビカメラへ入射する光量が少ない場合に得られ
るX線像、および、少ないX線量で得られるX線像のS
/Nを向上することができるという顕著な効果を奏する
ものである。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す蛍光板を用いたデジタ
ルX線撮影装置のブロック構成図である。
【図2】実施例における、X線量と撮像管信号電流の関
係を表す図である。
【図3】実施例における、X線量とS/N比の関係を表
す図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すX線蛍光増倍管を用
いたデジタルX線撮影装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1:撮影制御装置、2:X線管用高電圧発生装置、3:
X線管、4:X線グリッド、5:X線蛍光板、6:光学
レンズ、7:テレビカメラ、7a:光学系の絞り、8:
テレビカメラの制御装置、9:画像収録・処理装置、1
0:アバランシェ増倍動作型撮像管、11:画像表示装
置、12:被写体、21:X線蛍光増倍管、22:光分
配器、23:シネカメラ、24:X線蛍光増倍管の入力
蛍光面、25:X線蛍光増倍管の出力蛍光面、26,2
7,28:光学レンズ、29:ハーフミラー。
フロントページの続き (72)発明者 小野寺 洋一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線発生装置と、X線テレビカメラと、
    撮影制御装置と、画像収録・処理装置とを有するX線撮
    影装置において、前記X線テレビカメラの撮像素子とし
    て、その内部でアバランシェ増倍動作を行うものを用
    い、前記アバランシェ増倍動作の増倍率を制御すること
    によりX線撮影時のラチチュードを調整するとともに、
    前記X線テレビカメラ内の光学系の絞りを制御すること
    によりX線撮影時の感度を調整する手段を設けたことを
    特徴とするX線撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像素子の入出力特性が、入射X線
    量の増加に対する撮像素子信号出力の増加分がゆるやか
    に減少する非直線性の特性であることを特徴とする請求
    項1記載のX線撮影装置。
  3. 【請求項3】 X線発生装置と、X線テレビカメラと、
    撮影制御装置と、画像収録・処理装置とを有するX線撮
    影装置において、所望のX線感度またはX線ラチチュー
    ド値を入力する手段と、これに対応して前記X線テレビ
    カメラの撮像素子のアバランシェ増倍率および光学系の
    絞りの最適設定条件を選択可能な手段とを設けたことを
    特徴とするX線撮影装置。
  4. 【請求項4】 X線発生装置と、X線テレビカメラと、
    撮影制御装置と、画像収録・処理装置とを有するX線透
    視装置において、前記X線テレビカメラの撮像素子とし
    て、その内部でアバランシェ増倍動作を行うものを用
    い、前記アバランシェ増倍動作の増倍率を制御すること
    によりX線撮影時のラチチュードを調整するとともに、
    前記X線テレビカメラ内の光学系の絞りを制御すること
    によりX線撮影時の感度を調整する手段と、前記X線テ
    レビカメラの出力ビデオ信号または信号処理されたビデ
    オ信号を実時間で表示する画像表示装置を設けたことを
    特徴とするX線透視装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像素子の入出力特性が、入射X線
    量の増加に対する撮像素子信号出力の増加分がゆるやか
    に減少する非直線性の特性であることを特徴とする請求
    項4記載のX線透視装置。
  6. 【請求項6】 X線発生装置と、X線テレビカメラと、
    撮影制御装置と、画像収録・処理装置とを有するX線撮
    影装置において、所望のX線感度またはX線ラチチュー
    ド値を入力する手段と、これに対応して前記X線テレビ
    カメラの撮像素子のアバランシェ増倍率および光学系の
    絞りの最適設定条件を選択可能な手段とを設けたことを
    特徴とするX線透視装置。
  7. 【請求項7】 請求項2または3記載のX線撮影装置に
    用いるためのX線テレビカメラ装置であって、前記撮像
    素子が、電子ビームによって画像読み出し走査がなされ
    る領域のサイズが一辺12mm以上の矩形の非晶質セレ
    ン光導電体である撮像管であることを特徴とするX線テ
    レビカメラ装置。
  8. 【請求項8】 前記画像読み出し走査のための電子ビー
    ム電流が2μA以上であることを特徴とする請求項7記
    載のX線テレビカメラ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載のX線テレビカメ
    ラ装置を用いるX線撮影装置であって、前記X線テレビ
    カメラ装置の出力ビデオ信号をディジタル値で記憶し、
    これを画像処理して表示することを特徴とするX線撮影
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載のX線テレビカ
    メラ装置を用いることを特徴とするX線透視装置。
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