JPH0515179U

JPH0515179U - デイスクカートリツジ

Info

Publication number: JPH0515179U
Application number: JP6723391U
Authority: JP
Inventors: 裕充松田
Original assignee: 株式会社イノアツクコーポレーシヨン
Priority date: 1991-07-30
Filing date: 1991-07-30
Publication date: 1993-02-26

Abstract

(57)【要約】【目的】ディスクカートリッジの上下ハーフのうちの
一方のハーフの開口部の外側端部に、板厚が厚いはりを
設け、カートリッジの成形を容易にする。【構成】下ハーフ２の開口部３ｂの外側端部にはり５
を設けてある。開口部３の近くＡ，Ｂ付近において、上
下ハーフ１，２を溶着してある。【効果】はり５は一般部の板厚より厚いので、流れの
良くない樹脂材料で成形する場合でも、成形条件の設定
が難しくならない。また、上下ハーフが開口部付近で溶
着されているので、カートリッジとしての強度は確保さ
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光磁気ディスクのように記録、再生が可能なデイスクを用いるためのデイスクカートリッジに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の光磁気ディスクカートリッジにおいては、記録、再生用のヘッド挿入孔である開口部のある側のカートリッジ外側端部において、上下ハーフの各々に、開口部を外側に開放しないように、図３に示すように、両側を連結した薄い帯び板状のはり６ａ，６ｂを設けてある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の形の光磁気ディスクカートリッジにおいては、小径のディスク用の、例えば、カートリッジの一辺の長さが９０ｍｍ規格のプラスチック製カートリッジを製作しようとする時、上記はりの幅を狭く、厚さを薄くしたカートリッジにせざるを得ない。また、カートリッジの材料として一般的に使用されているものはポリカーボネイト樹脂であり、その流れは他の材料に比較して悪いので、その成形は難しい部類にはいる。したがって、このようなカートリッジの成形においては、上記はりのような板厚の薄い部分について、変形がなく、正しい寸法の製品を得る成形条件の設定は難しく、厳重な管理のもとでの製作になることは避けられない。

【０００４】本考案は、カートリッジにおいて、容易な管理の成形条件のもとで製作できるはりを設けることを目的としている。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の光磁気ディスクカートリッジにおいては、上下ハーフのうちの一方のハーフに、開口部のある側のカートリッジ外側端部において両側を連結するはりを設けて外側に開放しない開口部とし、他のハーフの開口部は外側に開放したままにし、この開放部をもつハーフの補強のために、収納されたディスクが自在に回転する範囲の外側の、開口部周辺の少なくとも２個所で、上下ハーフの各々または一方に、内側に凸な突起部を設け、その突起部で上下ハーフを溶着してある。

【０００６】

【作用】

上記はりは、カートリッジの他部の肉厚に比較して厚くすることができるので、ポリカーボネイト樹脂のように比較的流れのよくない材料を使う場合でも、カートリッジの成形を難しくするものにはならない。従来形の薄い板状のはりを成形することに比べて、上記はりの成形条件の設定は容易である。容易に設定できる成形条件、即ち通常の管理の下に成形できる条件では、変形の少ない成形品を得ることは容易である。

【０００７】また、はりのない側のハーフの開口部は、収納されたディスクが自在に回転する範囲の外側の、開口部周辺の少なくとも２個所で、上下のハーフを一体とするように溶着されているので、はりがないために開口部付近の強度が低下することもなく、開口部の端部が変形することもないように予防されている。

【０００８】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１において、下ハーフ２の開口部３ｂの外側端部にはり５を設けてある。このはり５の厚さは、ヘッドがカートリッジの外の非作動時の位置と開口部の作動時の位置との間を往復運動する時に、妨げにならない程度にしてある。また、このはり５の板厚は上下ハーフ１，２の一般板厚より厚いので、流れの悪い樹脂でも容易に流れ、はりが成形される。

【０００９】上ハーフ１にははりがない。はりがない状態のままでは、開口部の開放側端部は、カートリッジに加えられる負荷によって、容易に変形する。そこで、上ハーフ１の開口部３ａ付近の開口側端部の強度を低下させないように、開口部３の近くＡ，Ｂ付近において、上下ハーフ１，２の各々または一方に内側に凸なる突起部（図示せず）を設け、上下ハーフを溶着してある。

【００１０】図２において、上下ハーフ１，２の開口部３をシャッター４が閉じた状態になっている。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、通常の管理下の成形で変形のない、カートリッジの製作を可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例のカートリッジの開口部の部分斜
視図である。

【図２】本考案実施例のディスクカートリッジの斜視図
である。

【図３】従来の実施例のカートリッジの開口部の部分斜
視図である。

【符号の説明】

１・・・上ハーフ、２・・・下ハーフ、３、３ａ、３ｂ
・・・開口部、４・・・シャッター、５、６、６ａ、６
ｂ・・・はり

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ディスクが回転自在に収納された上下ハー
フからなるカートリッジに開口部を設け、この開口部を
断面がほぼコ字形のシャッターにより開閉するディスク
カートリッジにおいて、上下ハーフのうちの一方のハー
フのみに、その開口部の外側端部を連結するはりを設
け、収納されたディスクが自在に回転する範囲の外側
の、開口部周辺の少なくとも２個所で、上下ハーフの各
々又は一方に、内側に凸な突起部を設け、その突起部で
上下ハーフを溶着してあることを特徴とするディスクカ
ートリッジ。