JPH0514917Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば耕耘機などの歩行型移動農機
のバツテリ支持構造に関する。

〔従来の技術〕

従来の上記構造としては、例えば実開昭61−
205842号公報に開示されているように、受台にバ
ツテリを締付固定した後、機体に固定してある支
持台に横側方よりスライド案内し、かつ支持台と
受台とをボルト固定する構造のものがあつた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記従来構造では、バツテリの締付固定の時及
び支持台への固定の際にいずれもボルト締め作業
を行なわなければならず、又、受台を支持台にス
ライド案内する際にも、位置合わせを行なわなけ
ればならないので、バツテリの入換え時には煩し
い手間がかかり、時間を要していた。本考案は、
上記問題を解決し、バツテリの入換え作業を極め
て容易に行なうことができるようにすることを目
的としている。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案の特徴構成は、ミツシヨンケースの上方
側部に取付固定してある箱形ケースにバツテリを
格納支持するよう構成すると共に、前記箱形ケー
スの機体外方側のカバー部をその下端において開
閉自在に枢支し、前記カバー部は開放状態におい
て車輪フエンダの上面に接当し略水平姿勢に保持
されるよう構成してある点にあり、その作用・効
果は次の通りである。

〔作用〕

箱形ケースのカバー部を開閉することよりバツ
テリの着脱を行なうので、バツテリの支持固定
は、カバー部を閉じて一体のボルトで締付固定す
ればよく、締付作業が１回だけとなる。又、前記
カバー部は、開放状態で車輪フエンダに接当して
略水平姿勢に保持されるので、バツテリの着脱に
際して、バツテリを水平姿勢のカバー部上をスラ
イド移動させることができ、箱形ケースから抜出
した状態において端子配線の断続作業を行なうこ
とができる。又、バツテリを装着する際には、箱
形ケースのバツテリを一部だけ入り込ませた状態
で、カバー部を閉じると、バツテリがカバー部に
よつてカース内に押し込まれることになる。

〔考案の効果〕

従つて、バツテリの着脱作業が極めて行い安く
なると共に、煩しい手間を掛けることなく短時間
で行なえるようになつた。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第４図に本考案に係る歩行型移動農機の一例と
しての歩行型耕耘機を示している。この耕耘機は
左右一対の車輪１，１をミツシヨンケース２に軸
支させると共に、ミツシヨンケース２の前部にボ
ルト固定してある前フレーム３上にエンジン４を
搭載し、該エンジン４の動力がベルト伝動ケース
５（第１図参照）及びミツシヨンケース２を介し
て前記車輪１，１に伝達されて走行可能に機体を
構成し、機体の後上方に操縦ハンドル６を延設し
てある。

又、前記エンジン４とミツシヨンケース２の間
の上部に燃料タンク７、右側部にバツテリ８を
夫々配備してあり、前記燃料タンク７は大略コ字
形のタンク支持台９に受止め支持されており、前
記バツテリ８は箱形ケース１０内に格納支持され
ている。

第１図に示すように、前記箱形ケース１０は、
その機体内方側面１０ａにおいてミツシヨンケー
ス２にボルト固定してあり、この内方側面１０ａ
には、前記燃料タンク７をタンク支持台９に締付
固定する締付ロツド１１のフツク部１２を係止さ
せる為の係止孔１３を形成してある。そして該箱
形ケース１０の機体外方側のカバー部１０ｂは下
端の枢支軸Ｘ周りに揺動自在であつて、箱形ケー
ス１０にバツテリ８を着脱するために開閉自在に
設けてある。

前記カバー部１０ｂはＬ字形に屈曲してあり、
バツテリ８の外方側と上部とを覆う状態となるよ
う構成し、前記内方側面１０ａに固定しカバー部
１０ｂ側に向けて延設した長軸ボルト１４が挿通
する挿通孔１５を形成してある。又、このカバー
部１０ｂの内方側にはバツテリ８の格納時に、バ
ツテリ８の外方側上端に接当してこれを支持固定
する略く字形の固定片１６を設けてある。すなわ
ち、前記箱形ケース１０にバツテリ８を格納して
カバー部１０ｂを閉じ、前記長軸ボルト１４に外
方側からナツト１７を締付け固定すると前記固定
片１６がバツテリ８を接当押圧し支持固定するの
である。

そして、前記カバー部１０ｂは開放状態におい
て、右側の車輪フエンダ１８の上面に接当して、
略水平姿勢に保持されるように構成してある。

上記構成にすることによつて、バツテリ８を装
着する際に、箱形ケース１０に一部入り込み状態
で、カバー部１０ｂを閉じると、バツテリ８がカ
バー部１０ｂによつて箱形ケース１０内に押し込
まれるのである。

又、バツテリ８が箱形ケース１０により、他の
部材と遮蔽されるので、ボンネツト内方の熱気の
熱伝動が抑制され、バツテリ８の温度上昇を抑制
できる。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型移動農機のバツテリ
支持構造の実施例を示し、第１図は耕耘機の要部
断背面図、第２図はバツテリ装着前の要部斜視
図、第３図はバツテリ装着後の要部斜視図、第４
図は耕耘機の全体側面図である。 ２……ミツシヨンケース、８……バツテリ、１
０……箱形ケース、１０ｂ……カバー部、１８…
…車輪フエンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ミツシヨンケース２の上方側部に取付固定して
   ある箱形ケース１０にバツテリ８を格納支持する
   よう構成すると共に、前記箱形ケース１０の機体
   外方側のカバー部１０ｂをその下端において開閉
   自在に枢支し、前記カバー部１０ｂは開放状態に
   おいて車輪フエンダ１８の上面に接当し略水平姿
   勢に保持されるよう構成してある歩行型移動農機
   のバツテリ支持構造。