JPH05148799A - 水解または水分散性ウエブ - Google Patents
水解または水分散性ウエブInfo
- Publication number
- JPH05148799A JPH05148799A JP3312058A JP31205891A JPH05148799A JP H05148799 A JPH05148799 A JP H05148799A JP 3312058 A JP3312058 A JP 3312058A JP 31205891 A JP31205891 A JP 31205891A JP H05148799 A JPH05148799 A JP H05148799A
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- Japan
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- water
- web
- dispersible
- disintegrable
- binder
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】湿潤状態におけるシート強度の増大は図るとと
もに、良好な水分散性または水解性を与える。 【構成】水分散性繊維からなるウェブの少なくとも一方
の表面部分に、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリ
ンを含有させた。
もに、良好な水分散性または水解性を与える。 【構成】水分散性繊維からなるウェブの少なくとも一方
の表面部分に、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリ
ンを含有させた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエットテイシューま
たは清拭用シートなどの水解または水分散性ウェブに関
する。
たは清拭用シートなどの水解または水分散性ウェブに関
する。
【０００２】
【従来の技術】女性の肌や赤ちゃんのお尻の清拭に際し
て、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレンなどの合成繊維を使用した不織布に、液状物
質（活性液）を含浸させた、ウエットテイシューまたは
清拭用シートが市販されている。しかし、このものは、
使用に際して充分な強度を有し、使用に適した肌触りと
充分な嵩高性を有するものの、水分散性がないので、ト
イレに流すことができず、使用後の処置にしばしば困る
ことが多い。
て、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレンなどの合成繊維を使用した不織布に、液状物
質（活性液）を含浸させた、ウエットテイシューまたは
清拭用シートが市販されている。しかし、このものは、
使用に際して充分な強度を有し、使用に適した肌触りと
充分な嵩高性を有するものの、水分散性がないので、ト
イレに流すことができず、使用後の処置にしばしば困る
ことが多い。
【０００３】他方、パルプ１００％、パルプ・レーヨン
混抄、レーヨン１００％の水易分散紙に、前記の液状物
質を含浸させて、トイレなどに流すことができるものも
知られている。
混抄、レーヨン１００％の水易分散紙に、前記の液状物
質を含浸させて、トイレなどに流すことができるものも
知られている。
【０００４】この後者の水解または水分散性（以下断り
のない限り水解性として代表する）ウェブの水解性を左
右するのは、バインダーの機能である。このために、特
開平２−149237号、同２−154095号、同２−229295号公
報には、カルボキシル基を有する水溶性バインダー、た
とえばカルボキシメチルセルロースとアルカリ土類金属
を分子内混合塩としたものが提案されている。
のない限り水解性として代表する）ウェブの水解性を左
右するのは、バインダーの機能である。このために、特
開平２−149237号、同２−154095号、同２−229295号公
報には、カルボキシル基を有する水溶性バインダー、た
とえばカルボキシメチルセルロースとアルカリ土類金属
を分子内混合塩としたものが提案されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記公報に係
る水解性ウェブは、良好な水解性および湿潤強度を同時
に満足することはできないものであった。
る水解性ウェブは、良好な水解性および湿潤強度を同時
に満足することはできないものであった。
【０００６】したがって、本発明の課題は、良好な水解
性および湿潤強度を同時に満足させることにある。
性および湿潤強度を同時に満足させることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題は、水分散性繊
維からなるウェブの少なくとも一方の表面部分に、ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリンが含有されている
ことで解決できる。
維からなるウェブの少なくとも一方の表面部分に、ポリ
アミドポリアミンエピクロルヒドリンが含有されている
ことで解決できる。
【０００８】
【作用】本発明によると、後記実施例にも示すように、
優れた水解性および湿潤強度を示す水分散性または水解
性ウェブが得られる。また、高置換度（置換度とは、無
水グルコース１単位当たりのカルボキシル基の数であ
り、通常、そのエーテル化度が0.6 〜1.5 である）のカ
ルボキシルメチルセルロースなどの特殊なバインダーを
用いる必要がなく、安価な水解紙を製造できる。さら
に、前記公報例に示されているように、アルカリ土類金
属などの添加も不要である。
優れた水解性および湿潤強度を示す水分散性または水解
性ウェブが得られる。また、高置換度（置換度とは、無
水グルコース１単位当たりのカルボキシル基の数であ
り、通常、そのエーテル化度が0.6 〜1.5 である）のカ
ルボキシルメチルセルロースなどの特殊なバインダーを
用いる必要がなく、安価な水解紙を製造できる。さら
に、前記公報例に示されているように、アルカリ土類金
属などの添加も不要である。
【０００９】
【実施例】以下本発明をさらに詳説する。本発明に係る
ウェブの基材としての水分散性繊維としては、１００％
パルプのほか、パルプ・レーヨン混抄、レーヨン１００
％などの水易分散紙を用いることができる。また、混抄
紙の場合、５０〜８５重量％のパルプおよび５０〜１５
重量％のレーヨンを混抄したものを用いることができ
る。
ウェブの基材としての水分散性繊維としては、１００％
パルプのほか、パルプ・レーヨン混抄、レーヨン１００
％などの水易分散紙を用いることができる。また、混抄
紙の場合、５０〜８５重量％のパルプおよび５０〜１５
重量％のレーヨンを混抄したものを用いることができ
る。
【００１０】ウェブ基材の目付け量は、15〜45ｇ／ｍ2
が、特に25〜35ｇ／ｍ2 が好ましい。パルプは、Ｎ材と
Ｌ材との混合パルプとすることができ、この場合、Ｎ材
／Ｌ材比は0.5 〜1.5 が好適である。フリーネス（カナ
ディアンスタンダードフリーネス）は４００〜６００ミ
リリットルが良好である。
が、特に25〜35ｇ／ｍ2 が好ましい。パルプは、Ｎ材と
Ｌ材との混合パルプとすることができ、この場合、Ｎ材
／Ｌ材比は0.5 〜1.5 が好適である。フリーネス（カナ
ディアンスタンダードフリーネス）は４００〜６００ミ
リリットルが良好である。
【００１１】また、本発明においては、バインダーとし
て、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンを用いる
ことができる。本発明に係るバインダーは、ウェブ基材
の片面または両面の表面部分に、0.1 〜10重量％含有し
ているのが好ましい。この添加方法としては、抄紙機に
よる抄造後、乾燥ゾーンの前で、スプレー塗布するほ
か、ロールなどにより転写塗布する方法などを採用でき
る。
て、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリンを用いる
ことができる。本発明に係るバインダーは、ウェブ基材
の片面または両面の表面部分に、0.1 〜10重量％含有し
ているのが好ましい。この添加方法としては、抄紙機に
よる抄造後、乾燥ゾーンの前で、スプレー塗布するほ
か、ロールなどにより転写塗布する方法などを採用でき
る。
【００１２】この場合、塗布量としては、ドライで0.03
〜３ｇ／m2が好適である。必要により、このバインダー
は調整タンクであるいはスプレーノズルの手前で水によ
り希釈することができる。
〜３ｇ／m2が好適である。必要により、このバインダー
は調整タンクであるいはスプレーノズルの手前で水によ
り希釈することができる。
【００１３】（実験例）以下実験例を示し、本発明の効
果を明らかにする。
果を明らかにする。
【００１４】パルプとして、Ｎ材／Ｌ材＝５０／５０、
フリーネス500ml(CSF)のものを用いた。このパルプを円
網ヤンキー抄紙機による抄造後、乾燥ゾーンの前で、ス
プレー塗布し、ウェブの表面部分に、図１に示す構造式
をもつポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン（ディ
ックハーキュレス社製「カイメンＳ−２５」）を含浸さ
せた。また、抄造紙を３枚重ねるとともにエンボスをか
けて水解性ウェブを構成し、この際に、バインダーの塗
布量および塗布対象面を選んで、水解性、湿潤強度を調
べた。他方で、当該バインダーを内添させた場合、およ
び他のバインダーを内添させた場合の水解性および湿潤
強度を同様に調べた。結果を表１に示す。なお、水解性
は２リットルのビーカーに水1.5リットルを入れ、スタ
ーラーを一定速度で回転させて、当該ウェブが分散する
までの秒数によって評価した。
フリーネス500ml(CSF)のものを用いた。このパルプを円
網ヤンキー抄紙機による抄造後、乾燥ゾーンの前で、ス
プレー塗布し、ウェブの表面部分に、図１に示す構造式
をもつポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン（ディ
ックハーキュレス社製「カイメンＳ−２５」）を含浸さ
せた。また、抄造紙を３枚重ねるとともにエンボスをか
けて水解性ウェブを構成し、この際に、バインダーの塗
布量および塗布対象面を選んで、水解性、湿潤強度を調
べた。他方で、当該バインダーを内添させた場合、およ
び他のバインダーを内添させた場合の水解性および湿潤
強度を同様に調べた。結果を表１に示す。なお、水解性
は２リットルのビーカーに水1.5リットルを入れ、スタ
ーラーを一定速度で回転させて、当該ウェブが分散する
までの秒数によって評価した。
【００１５】
【表１】
【００１６】この結果から、バインダーは内添するより
も、スプレーなどにより外添する方が好適であるととも
に、本発明に係るポリアミドポリアミンエピクロルヒド
リンは他のバインダーより水解性および湿潤強度を同時
に満足する点で望ましいことが判る。
も、スプレーなどにより外添する方が好適であるととも
に、本発明に係るポリアミドポリアミンエピクロルヒド
リンは他のバインダーより水解性および湿潤強度を同時
に満足する点で望ましいことが判る。
【００１７】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、優れた特
に湿潤状態におけるシート強度が得られるとともに、良
好な水分散性または水解性を示すことになる。
に湿潤状態におけるシート強度が得られるとともに、良
好な水分散性または水解性を示すことになる。
【図１】実施例で使用した物質の構造式を示す図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｄ２１Ｈ 19/16 17/46 17/54 7199−3Ｂ Ｄ２１Ｈ 3/48
Claims (1)
- 【請求項１】水分散性繊維からなるウェブの少なくとも
一方の表面部分に、ポリアミドポリアミンエピクロルヒ
ドリンが含有されていることを特徴とする水解または水
分散性ウェブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3312058A JPH05148799A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 水解または水分散性ウエブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3312058A JPH05148799A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 水解または水分散性ウエブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05148799A true JPH05148799A (ja) | 1993-06-15 |
Family
ID=18024720
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3312058A Pending JPH05148799A (ja) | 1991-11-27 | 1991-11-27 | 水解または水分散性ウエブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05148799A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002088694A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Daio Paper Corp | 吸収性シート |
| EP1630288A1 (en) * | 2004-08-20 | 2006-03-01 | Kao Corporation | Bulky water-disintegratable cleaning article and process of producing water-disintegratable paper |
| US8821687B2 (en) | 2010-12-10 | 2014-09-02 | H.B. Fuller Company | Flushable article including polyurethane binder and method of using the same |
-
1991
- 1991-11-27 JP JP3312058A patent/JPH05148799A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002088694A (ja) * | 2000-09-19 | 2002-03-27 | Daio Paper Corp | 吸収性シート |
| JP4713718B2 (ja) * | 2000-09-19 | 2011-06-29 | 大王製紙株式会社 | 吸収性シート |
| EP1630288A1 (en) * | 2004-08-20 | 2006-03-01 | Kao Corporation | Bulky water-disintegratable cleaning article and process of producing water-disintegratable paper |
| US8821687B2 (en) | 2010-12-10 | 2014-09-02 | H.B. Fuller Company | Flushable article including polyurethane binder and method of using the same |
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