JP2752747B2 - 水解性ウェットティッシュ - Google Patents

水解性ウェットティッシュ

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JP2752747B2
JP2752747B2 JP1320782A JP32078289A JP2752747B2 JP 2752747 B2 JP2752747 B2 JP 2752747B2 JP 1320782 A JP1320782 A JP 1320782A JP 32078289 A JP32078289 A JP 32078289A JP 2752747 B2 JP2752747 B2 JP 2752747B2
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は使用時は充分な強度があり、わずかな水流に
よって容易に分散する水解性ウェットティッシュに関す
る。
〔従来の技術及びその課題〕
従来よりトイレ周辺の清掃或いはおしりを拭い清める
用品として、使用後トイレに流すことができるように、
水解紙或いはこれに薬剤を担持させた洗浄用品が使用さ
れている。
水解紙はトイレットペーパーに代表されるように一般
に水を含有する薬剤を含浸させると強度が著しく低下す
るので、従来含浸させる薬剤は殆ど水を含有しない非水
系薬剤に限られていた。
近年、多量の水を含有する薬剤を含浸させても清掃に
耐え得るような強度を有し、しかも使用後はトイレに流
せるような水解紙の研究がなされている。
特開昭61−296159号公報にはカラギーナン単独又はカ
ラギーナンとガラクトマンナンの混合物(バインダー)
で結合された水解紙に塩類水溶液を含浸した水解性不織
布が開示されている。該公報にはバインダーは不織布に
5〜10重量%含まれるのが好ましく、5重量%未満では
不織布の強度は充分に得られないため不織布の坪量を増
すか、不織布の基材の繊維長を長くする必要があり、ま
たバインダーの使用量が10重量%程度の場合は不織布の
坪量は100〜200g/m2が適当である旨記載されている。該
公報の実施例においてもバインダー量が10重量%程度、
坪量136〜171g/m2の水解性不織布に水性薬剤を含浸させ
たウェットティッシュが充分な湿潤強度を有し、水解性
も良好であることが例示されている。
これらの記載から明らかなようにカラギーナンをバイ
ンダーとした水解紙ではバインダー量を少なくした場
合、清掃作業に耐え得るウェットティッシュを得るため
には不織布の坪量を非常に大きくするか、又は不織布基
材の繊維長を長くする等しなければならず、実用的なウ
ェットティッシュを経済的に有利に得ることは困難であ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究した結
果、カラギーナン又はカラギーナンとガラクトマンナン
の混合物をバインダーとして調製された水解紙に、カリ
ウム塩の水溶液に特定量の水溶性溶剤を含有する薬剤を
含浸させて得られるウェットティッシュであれば水解紙
基材が低坪量でバインダー量を少なくしても清掃作業に
耐え得る強度を有することを見出し本発明を完成するに
至った。
すなわち本発明は、パルプ重量に対し1重量%以上5
重量%未満のカラギーナン又はカラギーナンとガラクト
マンナンの混合物をバインダーとして用いた水解性繊維
製品に、水溶性溶剤を10〜50重量%含むカリウム塩水溶
液を含浸させたことを特徴とする水解性ウェットティッ
シュを提供するものである。
本発明において水解紙、水解性シート、水解性不織布
等の繊維製品を調節するために使用するパルプは木材パ
ルプ、非木材パルプ、故紙パルプであるが、これらを主
体として木綿等の天然繊維、レーヨン、ポリビニルアル
コール系繊維、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等
の化学繊維、ポリエチレンポリプロピレン等からなる合
成パルプ、ガラスウール等の無機繊維等を含有してもよ
い。
水解性繊維製品は通常行なわれている湿式法、乾式法
のいずれの方法でも製造するこができる。これらの方法
で製造する場合、ウェッブの形成後、バインダーとして
カラギーナン単独或いはカラギーナンとガラクトマンナ
ンの混合物をパルプ重量に対して1重量%以上5重量%
未満となるように噴霧或いは塗布せしめて製造する。こ
のほかに、湿式法の場合、抄紙する時にパルプ叩解液に
バインダーを混合して繊維製品を製造することもでき
る。
カラギーナンはバインダーの主成分であり、例えばカ
ッパ−カラギーナン、ラムダ−カラギーナン、アイオタ
−カラギーナン等を挙げることができる。また、ガラク
トマンナンはカラギーナンの構造を補強し、繊維製品の
強度を向上させるための成分であるが、カラギーナン10
重量部に対して0〜30重量部の範囲で用いる。
このようにして得られた繊維製品に水溶性溶剤10〜50
重量%を含有するカリウム塩水溶液を含浸させて、本発
明のウェットティッシュを得る。
水溶性溶剤としてはエタノール、メタノール、プロパ
ノールの如き1価の低級アルコール、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチ
レングリコール、ヘキシレングリコールの如きグリコー
ル類、及びそれらグリコール類とメタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等の低級アルコールとの
モノ或いはジエーテル、又は前記グリコール類と低級脂
肪酸とのエステル等、更にはグリセリン、ソルビトール
等の多価アルコール等の1種又は2種以上を組み合わせ
て使用できる。
カリウム塩としては塩化カリウム、硫酸カリウム、リ
ン酸二水素カリウム、リン酸一水素二カリウム等が挙げ
られ、カリウム塩水溶液の濃度が0.5〜5%、好ましく
は0.5〜3%の範囲となるように用いられる。カリウム
塩を用いた場合は、水溶性溶剤を10重量%以上用いるこ
とにより著しい湿潤強度の増加が認められる。これに対
してカルシウム塩、アンモニウム塩等他の塩類では水溶
性溶剤を添加しても湿潤強度はあまり増加しない。水溶
性溶剤が50重量%を超えると水溶性汚れに対する清拭除
去効果が低下し、また火気に対する危険性が高まる。
水溶性溶剤を含有するカリウム塩水溶液には必要によ
りアニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン
界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤、殺菌剤、
消臭剤等の成分を添加することができる。水溶性溶剤を
含有するカリウム塩水溶液は繊維製品に対し100〜300重
量%含浸される。
このようにして得られたウェットティッシュは繊維製
品の坪量が10〜100g/m2と小さくても清掃作業に充分耐
え得る強度を有し、またバインダーの量が少ないので水
解性もまた非常によくなる。
〔実 施 例〕
以下、本発明を実施例により更に詳しく説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
CSF=680mlに叩解された針葉樹クラフトパルプの原料
から、円網−ヤンキーマシーンを用いてトイレットペー
パー様の坪量25g/m2の水解性シートを調製した。
調製した坪量25g/m2の水解性シートに対して水溶性バ
インダーとして水に1%濃度で溶解したカラギーナン
(CO855,東京化成工業(株)製)をカラギーナン含有量
がシート重量に対し、4%になるようにスプレー塗布
し、乾燥してカラギーナン含有シートを得た。
得られたカラギーナン含有シートに、表−1に示す量
のエタノールを含有する2%の塩化カリウム水溶液をシ
ート重量に対し170%含浸させた時の湿潤強度及び表面
摩擦強度を以下の方法によって測定した。
<湿潤引張強度> 清浄剤を含浸したシートを幅25mm、長さ100mmの短冊
状に裁断した後、速やかに万能圧縮引張試験機(オリエ
ンティック社製RTM−25)を用いて引張強度300mm/min、
試験片つかみ間隔50mmの条件で破断時の強度を測定し
た。
<表面摩擦強度> 24×24mmのタイルを縦に5列、横に15列並べた目地入
りタイル板(目地幅3mm)を作成し、このタイル板上を
洗浄剤を含浸したシートで1kg/cm2の荷重により30cmの
ストロークでタイル板の横方向に拭払いする。
30cmのストローク1往復を1回として、洗浄剤を含浸
したシートから毛羽立ちが発生して紙紛塊がタイル板上
に残留するまでのストローク(1往復)回数を表面摩擦
強度とした。
これらの結果を表−1に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルプ重量に対し1重量%以上5重量%未
    満のカラギーナン又はカラギーナンとガラクトマンナン
    の混合物をバインダーとして用いた繊維製品に、水溶性
    溶剤を10〜50重量%含むカリウム塩水溶液を含浸させた
    ことを特徴とする水解性ウェットティッシュ。
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