JPH0514630A - マーカー領域検出装置及び検出方法 - Google Patents

マーカー領域検出装置及び検出方法

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JPH0514630A
JPH0514630A JP3191048A JP19104891A JPH0514630A JP H0514630 A JPH0514630 A JP H0514630A JP 3191048 A JP3191048 A JP 3191048A JP 19104891 A JP19104891 A JP 19104891A JP H0514630 A JPH0514630 A JP H0514630A
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JP3191048A
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Kaoru Tada
薫 多田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】メモリ容量が少なくて済み、簡単な構成によっ
て低コストでマーカー領域を検出する。 【構成】原稿画像の1ラインの走査中にマーカーを検出
しマーカー信号Ymを出力するマーカー検出手段と、マ
ーカー信号Ymに基づいてカウントされる第1カウンタ
252と、1ライン中において、第1カウンタ252の
カウント値の異なる各区間がマーカー領域に対応する内
状態区間か又はマーカー領域外に対応する外状態区間か
を判別する区間状態判別手段256と、マーカー信号Y
mを少なくとも1ライン分遅延させて出力する遅延手段
251と、遅延手段251の出力に基づいてカウントさ
れる第2カウンタ253と、区間状態判別手段による判
別結果を第1カウンタ252のカウント値に基づいてア
ドレス指定されて記憶するとともに、第2カウンタ25
3のカウント値によりアドレス指定されて読み出される
メモリ255とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像中においてマ
ーカーにより囲まれたマーカー領域を検出するためのマ
ーカー領域検出方法及び装置に関し、例えば、画像読取
り装置、画像編集装置、又はデジタル複写機などに利用
される。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機などにおいては、原稿か
ら読み取った画像データに対して、部分的なネガポジ反
転、中抜き、トリミング、マスキングなどの画像編集が
可能となっている。
【0003】このような画像編集における編集領域を指
定する方法として、原稿面における座標位置をタブレッ
ト又はキーによって入力する方法がある。しかし座標位
置指定方法では、指定領域の位置精度が悪く、しかも多
くの場合は指定ポイントで囲まれる矩形の編集領域しか
指定できないため、複雑な形状の編集領域を指定するこ
とは困難であった。
【0004】この問題に対応して、原稿画像と異なる色
のマーカーペンを用い、マーカーペンによって編集領域
を囲み又は塗り潰すことによって編集領域を指定すると
ともに、指定された編集領域(マーカー領域)を、原稿
画像の読み取りと並行してリアルタイムに検出する方法
が種々提案されている。
【0005】従来のマーカー領域の検出方法では、特開
昭63−279661号公報に示されているように、主
走査方向の1ライン毎に、前々ラインの領域信号と現ラ
インのマーカー信号とを順方向アドレスで走査すること
によって仮領域信号を作成し、その仮領域信号を順方向
アドレスで仮領域用メモリに格納する。
【0006】そして、仮領域用メモリから、今度は逆方
向アドレスで走査して読み出すことによって、前ライン
における領域信号を作成するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の検出方
法によると、仮領域用メモリには1ライン分の画素数に
相当する仮領域信号が格納されることとなるので、その
メモリ容量が大きくなってしまうという問題があった。
【0008】また、仮領域用メモリからデータを読み出
すためにアドレスを記憶しておくメモリの容量も同様に
大きくなり、これに加えて周辺回路も複雑となるため、
それがコストを押し上げる要因となっていた。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑み、メモリ容量
が少なくて済み、簡単な構成によって低コストでマーカ
ー領域を検出することのできる検出装置及び検出方法を
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る装
置は、上述の課題を解決するため、マーカーを検出する
マーカー検出手段と、前記原稿画像の1ラインの画像信
号を前記マーカーによって区切られる複数の区間に区分
けするための区分け手段と、前記各区間がマーカー領域
に対応する内状態区間か又はマーカー領域外に対応する
外状態区間かを判別するための区間状態判別手段と、前
記区間状態判別手段による判別結果を記憶する第1記憶
手段と、前記第1記憶手段からの読み出しのために前記
各区間の前記1ライン中における位置を記憶する第2記
憶手段とを有して構成される。
【0011】請求項2の発明に係る装置は、前記原稿画
像の1ラインの走査中においてマーカーを検出しマーカ
ー信号を出力するマーカー検出手段と、前記マーカー信
号に基づいてカウントされる第1カウンタと、前記1ラ
イン中において、前記第1カウンタのカウント値の異な
る各区間がマーカー領域に対応する内状態区間か又はマ
ーカー領域外に対応する外状態区間かを判別するための
区間状態判別手段と、前記マーカー信号を少なくとも1
ライン分遅延させて出力する遅延手段と、前記遅延手段
の出力に基づいてカウントされる第2カウンタと、前記
区間状態判別手段による判別結果を前記第1カウンタの
カウント値に基づいてアドレス指定されて記憶するとと
もに、前記第2カウンタのカウント値によりアドレス指
定されて読み出されるメモリとを有して構成される。
【0012】請求項3の発明に係る装置では、前記区間
状態判別手段は、前記各区間内におけるマーカー以外の
部分が、前記1ラインより前の1ラインのマーカー領域
外と重なっている場合に、当該区間を外状態区間と判別
し、それ以外の区間を内状態区間と判別するよう構成さ
れる。
【0013】請求項4の発明に係る方法では、前記原稿
画像の1ラインを前記マーカーによって複数の区間に区
分けし、前記各区間毎に、マーカー領域に対応する内状
態区間か又はマーカー領域外に対応する外状態区間かを
判別し、前記判別結果に基づいてマーカー領域を検出す
る。
【0014】
【作用】原稿画像の1ラインは、マーカーによって複数
の区間に区分けされ、各区間毎に、マーカー領域に対応
する内状態区間か又はマーカー領域外に対応する外状態
区間かが判別される。
【0015】つまり、各ラインについて、それぞれの画
素毎に判別されるのではなく、マーカーによって区分け
される区間毎に判別されるのである。
【0016】マーカーは、マーカー検出手段によってマ
ーカー信号として検出される。そして、例えば、第1カ
ウンタはマーカー信号によって区間に番号を付して区分
けし、メモリは区間状態データを前記第1カウンタのカ
ウント値に基づいてアドレス指定されて記憶する。第2
カウンタは、遅延手段に記憶されたマーカー信号をカウ
ントし、メモリから区間状態データ読み出すためのアド
レスを発生する。
【0017】本発明において、マーカー領域とは、マー
カーを含みマーカーにより囲まれた領域、マーカーを除
きマーカーにより囲まれた領域、マーカーにより塗り潰
された領域のいずれか、又はいずれをも含んだ概念であ
る。マーカーにより塗り潰された領域の例としては、例
えばマーカーの幅で文章を上からなぞった場合がある。
【0018】
【実施例】図2は本発明に係るマーカー領域検出部22
4を有した複写機1の概略の構成を示す断面正面図であ
る。
【0019】複写機1は、原稿画像の走査により得られ
る画像情報を画像信号S1として出力するイメージリー
ダ部IRと、画像信号S1に基づいて電子写真法を用い
て単色又は2色の複写画像を作像するレーザプリンタ部
LPとから構成されている。
【0020】イメージリーダ部IRにおいて、光学系1
0は、原稿台ガラス18の下方を往復移動可能なスキャ
ナ11、ミラー13,14、主レンズ15、フルカラー
のイメージセンサー16などから構成されている。スキ
ャナ11は、原稿を照射する露光ランプ12を有し、モ
ータ17により駆動されて原稿台ガラス18上に載置さ
れた原稿を走査する。
【0021】原稿画像は、イメージセンサー16によっ
て、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の加
色系3原色の色信号として読み取られる。イメージセン
サー16の出力である光電変換信号S0は、信号処理部
20によって量子化され、複写モードに応じて種々の信
号処理が加えられた後に画像信号S1としてレーザプリ
ンタ部LPへ送られる。
【0022】レーザプリンタ部LPは、図外の半導体レ
ーザを光源とするレーザ光学系30と、感光体ドラム4
1を用いた電子写真プロセスを担う作像系40とからな
る。
【0023】レーザ光学系30は、ポリゴンミラー3
1、Fθレンズ32、反射ミラー37などを備え、画像
信号S1に基づいて制御部50により制御されたレーザ
光を射出して感光体ドラム41を露光する。
【0024】作像系40において、感光体ドラム41の
周囲には、第1色の作像のための帯電チャージャ43及
び現像器44、第2色の作像のための帯電チャージャ4
5及び現像器46、転写チャージャ47、分離チャージ
ャ48、クリーナ49などが配設されている。
【0025】帯電チャージャ43,45によって帯電さ
れた感光体ドラム41の表面には、上述の露光によって
原稿画像に対応した潜像が形成される。潜像は、現像器
44,46の一方又は両方によってトナー像として現像
される。トナー像は、用紙カセット81又は82から給
紙された用紙に転写される。
【0026】なお、現像器44,46の現像色はトナー
の交換によって任意に選定することができるが、ここで
は、現像器44の現像色は例えば黒色とされ、現像器4
6の現像色は例えば赤色とされているものとする。
【0027】ここで、複写機1の編集複写機能について
説明する。通常の複写モードでは、原稿の色彩に係わら
ず、現像器44のみを用いて黒色のモノカラー画像を形
成する。これに対し、編集複写モードにおいては、色編
集モードでは原稿画像内の指定色の部分、マーカー編集
モードではマーカーで指定されたマーカー領域を、現像
器46を用いて赤色で複写したり削除するなどの編集を
行う。このときの指定色として、複写機1では「赤」、
「青」、「赤又は青」の3種の色が選択可能とされてい
る。
【0028】図示しない操作パネルには、指定色の
「赤」及び「青」に対応する操作キーが設けられてお
り、これらのいずれかを押下すれば指定色が「赤」又は
「青」となる。また、両方を押下すれば指定色が「赤又
は青」となる。例えば、オペレータが編集複写に際して
指定色として「赤又は青」を指定すると、原稿画像内の
赤の部分及び青の部分が赤で複写され、他の部分は黒で
複写される。
【0029】このような編集複写を実現するために、イ
メージリーダ部IRでは、後述するように信号処理部2
0内で原稿画像の各画素の色が判別(色判別)される。
そして、判別の結果として得られる色判別データYc、
又は色判別データYcに基づいて検出されたマーカー領
域信号EEが、編集用信号S2として、画像情報(画像
信号S1)と同期してレーザプリンタ部LPへ出力され
る。
【0030】レーザプリンタ部LPは、編集複写モード
において、編集用信号S2に基づいて、上述のような2
色の画像を形成することが可能である。
【0031】図3はイメージセンサー16の平面図であ
る。
【0032】イメージセンサー16は、原稿走査の主走
査方向に延びる3個のCCDアレイ16R,16G,1
6Bを一体化した1チップの固体撮像装置である。
【0033】各CCDアレイ16R,16G,16B
は、それぞれ5000個の画素に対応するCCD素子を
有し、A3サイズの原稿を16本/mmの解像度で読み
取ることができる。CCDアレイ16R,16G,16
Bの受光面には、原稿画像を3原色に色分解して読み取
るために、それぞれR,G,Bの光を透過する分光フィ
ルタが設けられている。
【0034】また、イメージセンサー16では、CCD
アレイ16R,16G,16Bは、副走査方向に12画
素分(すなわち12ライン分)のピッチを設けて互いに
平行に配列されている。このため、同一画素について、
CCDアレイ16Gによる光電変換信号の出力タイミン
グは、CCDアレイ16Rの出力タイミングに対して一
定時間(12ライン分の副走査時間)だけ遅れ、さらに
CCDアレイ16Bの出力タイミングはCCDアレイ1
6Gの出力タイミングに対して同様の時間だけ遅れる。
【0035】つまり、画素を3色に色分解して読み取っ
た各色の情報は、R,G,Bの順に一定時間ずつ遅れて
出力される。なお、副走査速度は複写倍率に応じて変更
されるので、各色の出力タイミングのずれも複写倍率に
応じて増減する。
【0036】図4は信号処理部20の構成を示すブロッ
ク図である。
【0037】イメージセンサー16から出力されるR,
G,Bの各色の光電変換信号S0はAD変換部202に
入力される。AD変換部202では、入力された光電変
換信号S0に対して、波形整形、信号増幅、暗電流除去
などの信号処理を行った後、量子化を行って8ビット
(256階調)のデジタル信号に変換する。
【0038】シェーディング補正部203では、AD変
換部202からのデジタル信号にシェーディング補正を
加え、画像データDR,DG,DBとして出力する。
【0039】画像データDR,DG,DBの内、グリー
ンの画像データDGは、原稿画像を読み取った画像情報
として抽出され、濃度補正部204に入力される。G
(グリーン)は、R,G,Bの中で最も比視感度の大き
い波長領域の色である。つまり、原稿画像の濃淡は、肉
眼では主としてGの光強度によって認識される。したが
って、グリーンの画像データDGをそのまま画像濃度情
報として用いることによって、画質の上で遜色のない複
写画像を得ることができ、しかもその後の処理回路の構
成が簡単になる。
【0040】濃度補正部204は、画像データDGに対
して、原稿画像の濃度を正しく再現するためのガンマ補
正を行う。なお、濃度補正部204の前段部には、画像
データDGを遅延させて色判別データYc又はマーカー
領域信号EEとの伝送タイミングを合わせるための遅延
メモリが設けられている。
【0041】次の画像編集部205は、CPU201か
ら設定される編集モード信号md、編集領域判別部21
5から出力されるマーカー信号Ym、又は切換え部21
6から出力される色判別データYc又はマーカー領域信
号EEなどに応じて、画像データDGに対して、マーカ
ー消去、ネガポジ反転、中抜き、網かけ、網のせ、トリ
ミング、マスキングなどの編集処理を行う。
【0042】変倍処理部206は、複写倍率に応じて画
素を重複させ又は画素を間引くことによって、画像デー
タDGを電気的に変倍する。変倍処理部206には、画
像データDGと同期して色判別データYcなども入力さ
れ、これらも画像データDGとともに変倍される。
【0043】変倍処理部206から出力された画像デー
タDGは、フィルタ部207によって画質改善のための
エッジ強調やスムージングなどの処理が加えられる。
【0044】画像データDG及び色判別データYcなど
は、出力インタフェース208を介して、それぞれ画像
信号S1及び編集用信号S2としてレーザプリンタ部L
Pへ出力される。
【0045】画像信号S1の出力形態としては、画像濃
度を示す8ビットのデジタル信号のままでもよいし、デ
ィザ法などによって2値化したビットデータとしてもよ
い。また、アナログ信号とすることもできる。
【0046】一方、画像データDR,DG,DBは、色
判別のためにセレクタ211に入力される。セレクタ2
11は、CPU201により制御され、パネル上の操作
キーによって指定される画像編集の指定色又は指定マー
カー色に応じて、3色の画像データDR,DG,DBの
中から2色の画像データを選択して出力する。
【0047】例えば、指定色が赤の場合はR及びGの画
像データDR,DGが選択され、指定色が青の場合はG
及びBの画像データDG,DBが選択される。また、指
定色が赤又は青の場合はR及びBの画像データDR,D
Bが選択される。
【0048】セレクタ211によって選択された2色の
画像データは、先入れ先出し方式の遅延メモリ212に
よってタイミングを合わされた後、色判別部213にア
ドレス入力として加えられる。
【0049】ここで、遅延メモリ212は、イメージセ
ンサー16のCCDアレイ16R,16G,16Bの配
置による信号S0の出力タイミングのずれを補うために
設けられており、CPU201の読出し制御にしたがっ
て、8ビットのデータを最大で24ライン分の副走査時
間に対応したデータ伝送時間だけ遅延させる。
【0050】色判別部213は、2色の画像データとC
PU201から入力される2ビットの指定色データD1
2とによるアドレス指定に基づいて、画素毎に原稿画像
の色を判別して色判別データDCを出力する。
【0051】色判別部213は、指定色に応じた色判別
テーブルが格納されたROMであり、指定色データD1
2の値「0」〜「3」と2色の画像データのそれぞれの
値「0」〜「255」とによって指定されるアドレス位
置に、それぞれ出力となる色判別データDCの値を示す
2ビットのデータが格納されている。
【0052】誤判別補正部214は、色判別部213か
ら出力される注目画素に対応する色判別データDCを、
当該注目画素の周辺の画素に対応する色判別データDC
を参照して補正し、最終的な色判別データYcとして出
力する。
【0053】したがって、原稿画像の色と異なる色のマ
ーカーペンによって書き込まれた部分(マーカー)は、
そのマーカーペンの色を操作キーから入力することによ
って、特定の値、例えば値「1」の色判別データYcが
マーカー信号Ycとなる。また、使用するマーカーペン
の色を予め指定しておき、マーカー編集モードを指定す
ることによってその色を自動的に指定することも可能で
ある。
【0054】また、誤判別補正部214からは、後述の
太らせ処理のために、原稿の下地部分(地肌部分)では
ない画像部分に対応して、画素毎に画像有信号Yoが出
力される。この画像有信号Yoは、例えば、原稿画像の
濃度が下地濃度以上に設定されたしきい値を越えたとき
に「1」となるような信号である。
【0055】編集領域判別部215は、誤判別補正部2
14から出力されるマーカー信号Yc及び画像有信号Y
oに基づいて、原稿画像からマーカーを消去するための
マーカー信号Ymを出力し、また、マーカーにより囲ま
れたマーカー領域を検出してマーカー領域信号EEを出
力する。
【0056】図5は編集領域判別部215のブロック図
である。
【0057】編集領域判別部215は、ノイズフィルタ
222、太らせ処理部223、マーカー領域検出部22
4、及びセレクタ225から構成される。
【0058】ノイズフィルタ222は、誤判別補正部2
14から出力されるマーカー信号Ycに含まれるノイズ
を除去してマーカーのみに対応するマーカー信号Ymi
を出力する。
【0059】太らせ処理部223は、原稿画像からマー
カーを消去したときの消去洩れを防止するとともに、画
像の細りをも防止するため、マーカー信号Ymiを下地
の側のみに太らせる処理を行ってマーカー信号Ymを出
力する。ノイズフィルタ222及び太らせ処理部223
によって、マスクフィルタ部221が構成されている。
【0060】図6はマスクフィルタ部221の回路図、
図8はマスクフィルタ部221の動作を説明するための
タイミング図である。但し、マーカー信号Ymi,Ym
は、マーカー信号Ycに対してそれぞれ遅延している
が、図8においてはその遅延分は無視した。
【0061】また、マーカー信号Yc,Ymi,Ymと
は、本来はその状態値が「1」である場合を言うが、以
下の説明においては、状態値が「1」又は「0」のいず
れであるかを問うことなくそれぞれの箇所における信号
状態のことを言う場合もある。
【0062】マスクフィルタ部221は、シフトレジス
タ231、アンド回路232〜235、オア回路23
6、シフトレジスタ237,238、セレクタ239、
オア回路240、アンド回路241、ノット回路242
からなっている。
【0063】なお、シフトレジスタ231,238に付
した黒丸印は、その部分が注目画素に対応する信号であ
ることを示している。
【0064】ノイズフィルタ222に入力されたマーカ
ー信号Ycは、シフトレジスタ231によって、画素毎
のクロック信号CLKに同期して1画素づつ順次遅らさ
れ、注目画素及びその前後各3画素、合計7画素分のマ
ーカー信号Yc(画素データ)が並列に同時に出力され
る。
【0065】これら7つのマーカー信号Ycは、連続す
る4画素分毎にアンド回路232〜235に入力され、
連続する4画素分のマーカー信号Ycが「1」である場
合に、そのアンド回路232〜235の出力が「1」と
なる。
【0066】したがって、オア回路236からは、マー
カー信号Ycが4画素分以上連続する場合にそれに対応
するマーカー信号Ymiが「1」となって出力され、4
画素分以上連続しない場合にはマーカー信号Ymiは
「0」となるため出力されない。これによって、4画素
分以上連続しないマーカー信号Ycはノイズであるとし
てカットされる。
【0067】つまり、例えば、イメージセンサー16の
各CCDアレイ16R,16G,16Bの位置がずれて
いる場合に、これらから出力される各色の光電変換信号
S0が一致せず、そのため画像のエッジ部分の色判別を
誤って細い帯状のノイズ(マーカー信号Yc)が出力さ
れる。
【0068】また、露光ランプ12のムラなどによって
もノイズが発生することがある。これらのノイズは、そ
の幅が3画素程度以下であるためノイズフィルタ222
によってカットされ、画像編集部205などにおいて誤
編集されることが防止されるのである。
【0069】図8の例では、中央部のマーカー信号Yc
bは2画素分しかないので、ノイズであるとしてカット
されている。これに対してマーカーによる正常なマーカ
ー信号Ycの幅は、通常、16画素分程度あるので、ノ
イズフィルタ222によっては何らの影響も受けること
なく、正常な画像編集が行われる。
【0070】さて、ノイズフィルタ222から出力され
たマーカー信号Ymiは、シフトレジスタ238によっ
てクロック信号CLKに同期して1画素づつ順次遅らさ
れ、注目画素のマーカー信号Ymiはセレクタ239の
A端子に入力され、注目画素の前後各1画素のマーカー
信号Ymiはオア回路240に入力される。
【0071】一方、誤判別補正部214からの画像有信
号Yoは、シフトレジスタ237によって遅延されて同
期がとられた後、ノット回路242で反転されてアンド
回路241に入力される。
【0072】したがって、注目画素の前後各1画素のマ
ーカー信号Ymiのいずれかが「1」であり、且つ注目
画素が画像部分でない場合、つまり下地部分である場合
に、アンド回路241から「1」が出力される。
【0073】セレクタ239は、セレクト端子Sに
「0」が入力された場合にはA端子に入力された注目画
素のマーカー信号Ymiを、セレクト端子Sに「1」が
入力された場合にはB端子に入力された「1」の信号
を、それぞれ出力する。
【0074】したがって、注目画素が「1」のマーカー
信号Ymiである場合には、セレクタ239からはこれ
に対応して「1」のマーカー信号Ymが必ず出力され、
注目画素がマーカー信号Ymiに隣接する「0」の部分
である場合には、その注目画素は、そこが下地部分であ
る場合に「1」となり、画像部分である場合に「0」と
なる。
【0075】つまり、「1」が連続するマーカー信号Y
miを1つのブロックとした場合に、そのブロックに隣
接する前後1画素分を、そこが下地部分である場合につ
いてのみ「1」とするのである。
【0076】これによって、図8に示すように、マーカ
ー信号Ymiを下地の側にのみ1画素分太らせたマーカ
ー信号Ymが得られる。
【0077】こうすることによって、原稿画像からマー
カーを消去したときに、下地側については1画素分余計
に消去することによって消去洩れが防止され、画像側に
はマーカーの分のみを消去することによって画像の細り
が防止されるのである。
【0078】なお、画像側については、仮に多少の消去
洩れがあった場合でも余り目立たない。
【0079】さて、次に、マーカー領域検出部224
は、マスクフィルタ部221から連続的に出力されるラ
イン毎のマーカー信号Ymに基づいて、原稿画像の主走
査方向のライン毎に1画素単位で且つ副走査方向に2ラ
イン単位でマーカー領域をリアルタイムで検出し、マー
カー領域信号EEを出力する。
【0080】図1は本発明に係るマーカー領域検出部2
24のブロック図、図9はマーカー領域検出部224の
各部の信号のタイミング図である。
【0081】なお、図面及び説明において、信号又はデ
ータなどを示す符号の後の括弧書きは、マーカー領域検
出部224に現に入力されているマーカー信号Ymを現
ライン(第2nライン)の分とした場合に、それとのタ
イミング関係をライン単位で特に示したものである。
【0082】また、図9においては、マーカーペンによ
って書かれたマーカーMkの例が示されており、そのマ
ーカーMkに基づいた信号状態が示されている。マーカ
ーMkは、例えば赤色、ピンク、青色などの比較的薄い
色のマーカーペンによって書かれたものであり、それぞ
れのマーカーMkを含みマーカーMkで囲まれた内側の
領域がマーカー領域MEである。
【0083】図1において、マーカー領域検出部224
は、FIFOメモリ251,262、カウンタ252,
253、セレクタ254,263,264、メモリ25
5、Dフリップフロップ256、オア回路257,26
1、アンド回路258、ゲート回路259,260、編
集選択部265、及びライン制御部266からなってい
る。
【0084】マーカー領域検出部224における検出動
作は、2ライン前のマーカー領域信号EE(2n−2)
を参照し、マスクフィルタ部221から入力されたマー
カー信号Ym(2n)に同期して区間状態データSS
(2n)をメモリ255に書き込む第1サイクル(書き
込みサイクル)と、マーカー信号Ym(2n)よりも1
ライン分遅延したマーカー信号Ym(2n−1)に同期
してメモリ255から区間状態データSS(2n−1)
を読み出すとともに、読み出した区間状態データSS
(2n−1)とマーカー信号Ym(2n−1)とを合成
してマーカー領域信号EE(2n−1)を出力する第2
サイクル(読み出しサイクル)とからなっている。
【0085】第2サイクルで出力されるマーカー領域信
号EE(2n−1)は、さらにFIFOメモリ262に
よって1ライン分遅延されてマーカー領域信号EE(2
n−2)となり、次の第1サイクルにおいて参照され
る。
【0086】第1サイクルと第2サイクルとは、1ライ
ン毎の最初に出力されるライン同期信号TGによって交
互に切り換えられる。マーカー領域信号EEは、第1サ
イクルと第2サイクルの2サイクルに渡って1回の検出
が行われ、マーカー領域検出部224に入力されるマー
カー信号Ymよりも1ライン分遅延した後に、2ライン
分に渡って出力されることになる。
【0087】さて、FIFOメモリ251は、マーカー
信号Ymを1ライン分記憶して出力するものであり、こ
れによってマーカー信号Ymは1ライン分遅延される。
【0088】カウンタ252は、マーカー信号Ymの立
ち上がりでカウントアップする。カウンタ252のカウ
ント値は、第1サイクルにおいてメモリ255へ区間状
態データSSを書き込むためのアドレスとなる。
【0089】このカウンタ252によって、原稿画像の
各1ラインがマーカー信号Ymによって区切られる複数
の区間に区分けされ、それぞれの区間に対して、カウン
ト値が区間番号NSとして与えられる。
【0090】カウンタ253は、マーカー信号Ym(2
n)よりも1ライン分遅延されたマーカー信号Ym(2
n−1)の立ち上がりでカウントアップする。カウンタ
253のカウント値は、第2サイクルにおいてメモリ2
55に書き込まれた区間状態データSSを読み出すため
のアドレスとなる。
【0091】これらのカウンタ252,253は、1ラ
イン毎の最初に出力されるライン同期信号TGによって
リセットされる。また、これらのカウンタ252,25
3は、イメージセンサー16の画素数に対応して最大1
2ビットあれば問題ないが、実際に書き込まれるマーカ
ーMkの個数から考えると数ビット程度あれば充分であ
る。
【0092】セレクタ254は、ライン制御部266か
らのR/W信号によって切り換えられ、カウンタ252
又は253のカウント値を選択して出力する。。
【0093】メモリ255は、セレクタ254からの出
力によってアドレス指定され、ライン制御部266から
のR/W信号によって読み出し動作と書き込み動作が切
り換えられるとともに、書き込み動作時においてはクロ
ック信号CLKの立ち上がりでデータの書き込みが行わ
れる。
【0094】つまり、上述した第1サイクルでは、R/
W信号によって書き込み動作となり、カウンタ252の
カウント値によってアドレス指定される。したがって、
メモリ255には、カウンタ252のカウント値がカウ
ントアップする直前に書き込まれた内容(区間状態デー
タSS)が、そのアドレス(区間番号NS)における区
間状態データSSとして記憶される。
【0095】また第2サイクルでは、R/W信号によっ
て読み出し動作となり、カウンタ253のカウント値に
よってアドレス指定され、メモリ255に記憶された区
間状態データSS(2n−1)が読み出される。
【0096】ゲート回路259,260は、第1サイク
ルと第2サイクルにおいてメモリ255への区間状態デ
ータSSの流れを切り換えるためのものであり、ライン
制御部266によって制御される。
【0097】一方、マーカー信号Ymは、Dフリップフ
ロップ256のクロック端子に入力されており、また、
Dフリップフロップ256のD入力端子は電源に接続さ
れて常に「1」が入力されているので、Dフリップフロ
ップ256はマーカー信号Ymの立ち上がり毎にセット
され、アンド回路258からの出力があればリセットさ
れる。
【0098】アンド回路258には、マーカー信号Ym
と、1回前に検出した前前ラインのマーカー領域信号E
E(2n−2)との論理和が入力されているため、これ
らマーカー信号Ym及びマーカー領域信号EE(2n−
2)の両方ともが「0」になったときに、Dフリップフ
ロップ256はリセットされる。
【0099】このDフリップフロップ256からの出力
値の内、各区間内における最終の出力値が、マーカー領
域に対応する内状態区間か又はマーカー領域外に対応す
る外状態区間かを示す区間状態データSSである。区間
状態データSSが「0」の場合には外状態区間であり、
「1」の場合には内状態区間である。
【0100】つまり、Dフリップフロップ256は、マ
ーカー信号Ymによって区切られる各区間、すなわち上
述のカウンタ252によって区間番号NSが与えられた
各区間において、そのマーカー以外の部分が、前前ライ
ンのマーカー領域外と重なっている場合、すなわちマー
カー領域信号EE(2n−2)よりも外方と重なってい
る場合に、当該区間を外状態区間と判別して「0」を出
力し、それ以外の区間を内状態区間と判別して「1」を
出力するのである。
【0101】ここで、実際にはDフリップフロップ25
6の出力は各区間内において変化するが、上述したよう
に、各区間における最終の出力値が区間状態データSS
としてメモリ255に記憶される。以上が第1サイクル
の動作である。
【0102】なお、Dフリップフロップ256は、ライ
ン同期信号TGが入力されたときにはリセットされる。
【0103】次に、第2サイクルにおいては、メモリ2
55に記憶された区間状態データSS(2n−1)が読
み出され、オア回路261によってマーカー信号Ym
(2n−1)と合成される。
【0104】これによって、マーカー領域信号EE(2
n−1)が得られる。つまり、このマーカー領域信号E
E(2n−1)は、当該1ライン(第2nライン)中に
おいて、マーカーを含みマーカーによって囲まれた領域
に対応して「1」となる信号であり、マーカー領域検出
部224に入力されるマーカー信号Ymに対して1ライ
ン分のタイミング遅れを有したものである。
【0105】このマーカー領域信号EE(2n−1)
は、FIFOメモリ262によってさらに1ライン分遅
延され、次の第1サイクルにおいてマーカー領域信号E
E(2n−2)としてオア回路257に入力される。
【0106】セレクタ263は、ライン制御部266か
らの制御によって、第1サイクルではFIFOメモリ2
62からのマーカー領域信号EE(2n−2)を出力
し、第2サイクルではオア回路261からのマーカー領
域信号EE(2n−1)を出力する。
【0107】したがって、セレクタ264へは、入力さ
れたマーカー信号Ymに対して1ライン遅れでマーカー
領域信号EE(2n−1)が、2ライン遅れでそれと同
じ内容のマーカー領域信号EE(2n−2)が、それぞ
れ出力される。つまり、マーカー領域信号EEは、2ラ
イン単位で出力され更新される。
【0108】セレクタ264は、編集モード信号md5
が色編集モードである場合にマーカー信号Ymを、マー
カー編集モードである場合にマーカー領域信号EEを、
それぞれ選択して出力する。
【0109】編集選択部265は、編集モード信号md
6〜md8の内容に応じて、領域の反転又は非反転、編
集の有無などを選択して処理を加えたマーカー信号Ym
又はマーカー領域信号EEを編集信号として出力する。
【0110】このように、マーカー領域検出部224に
よると、原稿画像の1ラインをマーカー信号Ymによっ
て複数の区間に区分けし、各区間毎に、内状態区間か又
は外状態区間かを判別して区間状態データSSを作成
し、この区間状態データSSをメモリ255に記憶させ
るとともに、メモリ255から読み出した区間状態デー
タSSに基づいてマーカー領域を検出しているので、メ
モリ255の容量が少なくて済むとともに、カウンタ2
52,253などの最大カウント値も小さくて済むの
で、構成が簡単となり且つ低コストとなる。
【0111】ここで、再び図5に戻って、太らせ処理部
223から出力されたマーカー信号Ymはセレクタ22
5に入力され、編集モード信号md3がマーカー編集モ
ードである場合に、マーカー信号Ymを画像編集部20
5に出力し、画像データDGに対してマーカー消去を行
う。
【0112】図7は画像編集部205のマーカー消去回
路226の回路図、図10はマーカー消去回路226に
よるマーカー消去処理を行った場合の画像データDGの
状態を示す図である。
【0113】マーカー消去回路226は、下地濃度デー
タUNと画像データDGとが入力されるセレクタ271
からなる。セレクタ271は、マーカー信号Ymが入力
されたときには下地濃度データUNを、マーカー信号Y
mが入力されないときには画像データDGを、それぞれ
選択して画像データDGとして出力する。
【0114】つまり、入力された画像データDGの内、
マーカー信号Ymに対応する位置はマーカーMkである
ので、その部分を原稿画像の下地濃度データUNと置き
換え、これによってマーカーを消去するとともに消去跡
が不自然とならないようにするのである。
【0115】すなわち、図10(A)に示すように、主
走査方向のある1ラインについて、例えば文字などの画
像に対応する2つの大きな濃度ピークが中央部に表れて
おり、その両側にマーカーMkによる小さい濃度ピーク
が表れた場合において、マーカーMkの部分はマーカー
信号Ymに対応するので、その部分を下地濃度データU
Nと置き換えることにより、図10(B)に示すよう
に、マーカーMkの跡が出ない平坦な濃度の画像データ
DGが得られる。
【0116】この画像データDGに対して、例えばフィ
ルタ部207においてエッジ強調処理が行われた場合に
は、図10(C)に示すように、画像のエッジ部分がう
まく強調される。
【0117】もし、マーカーMkの部分を下地濃度デー
タUNと置き換えることなく、従来のように単に白デー
タとすることによって消去した場合には、図10(C)
に破線で示すように、マーカーMkの部分が地肌濃度よ
りも白くなって地肌から浮き出てしまうとともに、それ
がエッジ強調されて細い線となって現れ、一層不自然な
画像となってしまう。
【0118】このように、マーカー消去回路226によ
って、画像編集のために原稿に書き加えたマーカーMk
を、原稿から確実に消去するとともに、消去後の画像を
自然な階調性のある画像に戻すことができるのである。
【0119】特に、新聞紙、青焼き、色紙、再生紙など
の原稿を読み取って複写する場合には、下地濃度が高い
のでマーカー消去回路226による下地濃度データUN
への置き換えは極めて有効である。
【0120】ここで、下地濃度データUNの検出処理に
ついて、図11に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0121】下地濃度データUNは、原稿を予備スキャ
ンすることによって検出する。予備スキャンを開始し
(ステップ#11)、原稿の端部に至るまで原稿の濃度
データをサンプリングする(ステップ#12,13)。
濃度データは、例えば最小値「0」の場合が黒、最大値
「255」の場合が白である。
【0122】サンプリングした濃度データについて、そ
れぞれの濃度値x(=0〜255)に対する頻度H
(x)を求める(ステップ#14)。
【0123】次に、下地濃度として許容可能な最大濃度
データN0を、濃度段階に対応する変数N、及び下地濃
度データに対応する変数UNに代入する(ステップ#1
5)。最大濃度データN0は、濃度が許容可能な最大の
ものであり、したがって、データ値としては許容可能な
最小値である。なお、最大濃度データN0は初期設定に
より定められる。
【0124】変数Nと変数UNとによる頻度H(N),
H(UN)を互いに比較し、頻度H(N)の方が大きい
場合に(ステップ#16でイエス)、変数Nの値を変数
UNに代入する(ステップ#17)。
【0125】そして、変数Nを1つインクリメントし
(ステップ#18)、これを変数Nが255になるまで
実行する(ステップ#19)。
【0126】これによって、許容可能な最大濃度から最
も濃度の低い白色までの間において、最も頻度H(x)
の高い濃度データが変数N内に得られるので、これを下
地濃度データUNとする。
【0127】上述の実施例においては、マーカー信号Y
mの立ち上がりでカウンタ252,253をカウントア
ップし、これと同時にDフリップフロップ256をセッ
トすることによって、マーカー信号Ymの立ち上がり毎
に区間の区分けを行ったが(図12の区分け方法A)、
図12の区分け方法Bに示すように、マーカー信号Ym
の立ち下がり毎に区間の区分けを行い、又は図12の区
分け方法Cに示すように、マーカー信号Ymの立ち上が
り及び立ち下がりの両方で区間の区分けを行ってもよ
い。
【0128】特に、マーカー信号Ymの立ち上がり及び
立ち下がりの両方で区間の区分けを行った場合には、そ
れぞれの区間は、マーカーMkに対応する部分か又はそ
れ以外の部分のいずれかとなる。
【0129】したがってこの場合において、マーカーM
kを含みマーカーMkにより囲まれた領域をマーカー領
域MEとした場合及びマーカーMkにより塗り潰された
領域をマーカー領域MEとした場合には、外状態区間と
判断された区間のみがそのままマーカー領域外となる。
【0130】例えば、図12に示す区分け方法Cの例で
は、区間番号が1,3,5,7,9の部分はマーカーM
kであり、区間番号が2,6の部分は内状態区間、区間
番号が0,4,8,10の部分は外状態区間であるか
ら、区間番号が0,4,8,10の部分のみがマーカー
領域外となり、他の区間は全てマーカー領域MEとな
る。
【0131】これに対して、マーカーMkを除きマーカ
ーMkにより囲まれた領域をマーカー領域MEとした場
合には、内状態区間と判断された区間のみがそのままマ
ーカー領域MEとなる。
【0132】なお、区間の区分け方法に応じて、マーカ
ー領域検出部224の回路構成を適当に変更すればよ
い。
【0133】上述の実施例においては、1ライン分のマ
ーカー信号YmをFIFOメモリ251に記憶してお
き、これをカウンタ253によってカウントすることに
よってメモリ255への書き込みアドレスと読み出しア
ドレスを一致させている。
【0134】つまり、FIFOメモリ251によって、
メモリ255からの区間状態データSSの読み出しのた
めの各区間の1ライン中における位置を記憶している
が、例えば、クロック信号CLKをカウントするカウン
タとマーカー信号Ymが入力されたときのカウント値を
記憶するメモリとによって、各区間の位置を1ライン中
におけるクロック信号CLKのパルス数(画素の数)と
して記憶しておき、メモリ255からの読み出しの際に
は、1ライン中におけるクロック信号CLKをカウント
するカウンタが先に記憶したカウント値に達する毎にキ
ャリーパルスを出力するようにし、そのキャリーパルス
のカウント値によってメモリ255をアドレス指定する
ようにしてもよい。
【0135】なお、これらカウンタによるメモリ255
のアドレス指定においては、カウンタのカウント値に適
当な定数を加算し又は乗算してもよい。
【0136】上述の実施例においては、原稿台ガラス1
8に載置された原稿の画像をスキャナ11によって走査
することによって、画像データDGを得るとともにマー
カー領域信号EEを得ているが、原稿画像を適当な画像
メモリに一旦格納し、その画像メモリから読み出しなが
らマーカー領域信号EEを得るようにしてもよい。
【0137】上述の実施例においては、太らせ処理部2
23によってマーカー信号Yccを下地側のみに太らせ
たが、画像側にも太らせるような編集モードを設けても
よい。
【0138】上述の実施例において、マーカー領域検出
部224、編集領域判別部215、及び信号処理部20
の回路構成又は各部の信号のタイミング、複写機1の構
成などは、上述した以外に種々変更することができる。
また、本発明は、複写機以外に、画像読取り装置、画像
編集装置などにも適用することができる。
【0139】
【発明の効果】本発明によると、メモリ容量が少なくて
済み、簡単な構成によって低コストでマーカー領域を検
出することができる。
【0140】請求項3の発明によると、簡単な構成の区
間状態判別手段によって確実に区間状態を判別すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマーカー領域検出部のブロック図
である。
【図2】本発明に係るマーカー領域検出部を有した複写
機の概略の構成を示す断面正面図である。
【図3】イメージセンサーの平面図である。
【図4】信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図5】編集領域判別部のブロック図である。
【図6】マスクフィルタ部の回路図である。
【図7】画像編集部のマーカー消去回路の回路図であ
る。
【図8】マスクフィルタ部の動作を説明するためのタイ
ミング図である。
【図9】マーカー領域検出部の各部の信号のタイミング
図である。
【図10】マーカー消去回路によるマーカー消去処理を
行った場合の画像データの状態を示す図である。
【図11】下地濃度データの検出処理を示すフローチャ
ートである。
【図12】本発明に係る区間を区分けする種々の方法を
示す図である。
【符号の説明】
213 色判別部(マーカー検出手段) 224 マーカー領域検出部(マーカー領域検出装置) 251 FIFOメモリ(第2記憶手段、遅延手段) 252 カウンタ(区分け手段、第1カウンタ) 253 カウンタ(第2カウンタ) 255 メモリ(第1記憶手段) 256 Dフリップフロップ(区間状態判別手段) DG 画像信号 Ym マーカー信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像中においてマーカーにより囲まれ
    たマーカー領域を検出するための検出装置であって、 マーカーを検出するマーカー検出手段と、 前記原稿画像の1ラインの画像信号を前記マーカーによ
    って区切られる複数の区間に区分けするための区分け手
    段と、 前記各区間がマーカー領域に対応する内状態区間か又は
    マーカー領域外に対応する外状態区間かを判別するため
    の区間状態判別手段と、 前記区間状態判別手段による判別結果を記憶する第1記
    憶手段と、 前記第1記憶手段からの読み出しのために前記各区間の
    前記1ライン中における位置を記憶する第2記憶手段と
    を有してなることを特徴とするマーカー領域検出装置。
  2. 【請求項2】原稿画像中においてマーカーにより囲まれ
    たマーカー領域を検出するための検出装置であって、 前記原稿画像の1ラインの走査中においてマーカーを検
    出しマーカー信号を出力するマーカー検出手段と、 前記マーカー信号に基づいてカウントされる第1カウン
    タと、 前記1ライン中において、前記第1カウンタのカウント
    値の異なる各区間がマーカー領域に対応する内状態区間
    か又はマーカー領域外に対応する外状態区間かを判別す
    るための区間状態判別手段と、 前記マーカー信号を少なくとも1ライン分遅延させて出
    力する遅延手段と、 前記遅延手段の出力に基づいてカウントされる第2カウ
    ンタと、 前記区間状態判別手段による判別結果を前記第1カウン
    タのカウント値に基づいてアドレス指定されて記憶する
    とともに、前記第2カウンタのカウント値によりアドレ
    ス指定されて読み出されるメモリとを有してなることを
    特徴とするマーカー領域検出装置。
  3. 【請求項3】前記区間状態判別手段は、 前記各区間内におけるマーカー以外の部分が、前記1ラ
    インより前の1ラインのマーカー領域外と重なっている
    場合に、当該区間を外状態区間と判別し、それ以外の区
    間を内状態区間と判別することを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のマーカー領域検出装置。
  4. 【請求項4】原稿画像中においてマーカーにより囲まれ
    たマーカー領域を検出するための検出方法であって、 前記原稿画像の1ラインを前記マーカーによって複数の
    区間に区分けし、 前記各区間毎に、マーカー領域に対応する内状態区間か
    又はマーカー領域外に対応する外状態区間かを判別し、 前記判別結果に基づいてマーカー領域を検出することを
    特徴とするマーカー領域検出方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0773667A2 (en) 1995-11-13 1997-05-14 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0773667A2 (en) 1995-11-13 1997-05-14 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus
US6345118B1 (en) 1995-11-13 2002-02-05 Minolta Co., Ltd. Image processing apparatus

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