JPH05144193A - 磁気記憶装置 - Google Patents

磁気記憶装置

Info

Publication number
JPH05144193A
JPH05144193A JP30613591A JP30613591A JPH05144193A JP H05144193 A JPH05144193 A JP H05144193A JP 30613591 A JP30613591 A JP 30613591A JP 30613591 A JP30613591 A JP 30613591A JP H05144193 A JPH05144193 A JP H05144193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
peak
signal waveform
reproduced signal
peak position
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30613591A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Okamoto
豊 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP30613591A priority Critical patent/JPH05144193A/ja
Publication of JPH05144193A publication Critical patent/JPH05144193A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】記録媒体の速度変動やスペーシングの変動に起
因する再生信号波形の振幅変動の影響を受けることな
く、最尤復号法による正しいデータ復調を可能とした磁
気記憶装置を提供することを目的とする。 【構成】ディジタル符号が記録された磁気記録媒体1か
ら信号を再生する磁気ヘッド2と、この磁気ヘッド2に
より得られた再生信号波形のピーク位置を検出する微分
器4および比較器5と、検出されたピーク位置の時間間
隔を測定するピーク間隔測定部6と、測定された時間間
隔からディジタル符号の記録波形のピーク位置の時間間
隔に基づいた状態遷移に従って、ディジタル符号の種々
の状態遷移の可能性を評価し、最も確からしい状態遷移
の時間的展開を決定してディジタル符号を復号する復号
部7〜9とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置や磁
気カード読み取り装置などの磁気記憶装置に係り、特に
磁気記録媒体から再生された信号の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置や磁気カード読み取り
装置などのディジタル記録方式の磁気記憶装置におい
て、記録されたディジタル符号である畳み込み符号を復
号する方法として、データがビット毎に“0”か“1”
かを閾値判定する閾値復号法に代えて、ビタビ復号法を
用いることが知られている(例えば、電子通信学会誌80
/6,Vol.J63-C ,No.6、大沢他、“NRZI形記録方式
に対するビタビ復号法の適用について”)。ビタビ復号
法は最尤復号法の一つであり、従来では衛星通信の分野
で主として使用されている。
【0003】畳み込み符号としてMFM(modified F
M) 符号を用いた場合を例にとって、このビタビ復号法
を説明する。図8は、MFM記録方式を有限オートマン
と見なしたときの符号器の状態遷移図である。この状態
遷移図は、例えば状態S3から状態S1への遷移過程を
例にとると、状態S3において記録データとして1が入
った時、0+を出力して状態S1に遷移することを表わ
している。図9は、図8の状態遷移を時系列的に展開し
た図であり、トレリス線図と呼ばれている。
【0004】今、磁気ディスクや磁気カード等の記録媒
体から、磁気ヘッドによって図10(a)に示す再生信
号波形が得られたとする。この再生信号波形を図10
(b)に示すサンプリングパルスによりサンプリングし
て得られた時刻t1〜t8での振幅値をy1〜y8とす
る。また、符号器の初期状態はS4であったとする。時
刻t1,t2での振幅値y1,y2が入力されると、ト
レリス線図上でS4からS1へ状態が遷移する確率、す
なわち P(S1|S4)=P((y1,y2)|(0,+)) と、状態がS4からS2へ遷移する確率、すなわち P(S2|S4)=P((y1,y2)|(+,0)) を計算できる。
【0005】これらの遷移確率P((y1,y2)|(0,+))は、
理想的な再生信号波形では0と+の振幅値となるはずの
ものが、実際の再生信号波形として得られたときに、振
幅値がそれぞれy1,y2になる統計的確率である。こ
の統計的確率は、例えば再生信号波形に白色ガウス雑音
が重畳されるものと仮定することにより計算することが
できる。同様にして、振幅値y3,y4が入力される
と、P(S2|(S4,S1)),P(S3|(S4,S1)),P(S3|(S
4,S2)),P(S4|(S4,S2))を計算できる。
【0006】ここで、例えば状態S4から状態S3への
遷移経路としては、S4→S1→S3と、S4→S2→
S3の二通りの可能性が出てくるが、P(S3|(S1,S4))
とP(S3|(S2,S4))を比較して、遷移確率の高い方の経
路を選択する。図10(a)の再生信号波形の場合、S
4→S2→S3の経路が選択されることなる。
【0007】同様に、振幅値y5,y6が入力された時
点では、P(S1|(S4,S2,S3)),P(S1|(S4,S2,S
4)),P(S2|(S4,S2,S4)),P(S3|(S4,S1,S2)),
P(S4|(S4,S1,S2))およびP(S4|(S4,S2,S3))の遷
移確率を計算でき、競合した遷移経路に関しては、S4
→S2→S3→S1,S4→S2→S3→S4が選択さ
れる。更に、振幅値y7,y8が入力された時点では、
S4→S2→S4→S1,S4→S2→S3→S1→S
2,S4→S2→S3→S1→S3,およびS4→S2
→S4→S2→S4の四通りの遷移経路が選択される
(図11参照)。この時点で、トレリス線上では初期状
態S4において情報源から“0”が入力され、状態S2
に移る経路のみが有効な遷移経路、即ちまだ先に延びる
可能性のある経路となる。従って、ここで復号器は復号
データとして“0”を出力する。
【0008】これは、言い換えれば振幅値y1〜y8を
基にして確率的に最も確からしい情報源系列(記録デー
タ)を選択したことになる。以下、同様の処理を繰り返
すことによって、記録データを復調してゆくことができ
る。
【0009】上述した復号法では、再生信号波形をサン
プリングして得られたピーク位置の振幅値を基にして状
態の遷移確率を求めるため、ピーク位置の振幅値を正確
に検出することが必要である。しかしながら、磁気記録
媒体を磁気ヘッドに対して相対的に移動させながら記録
を行う磁気記憶装置では、記録媒体の速度変動等による
再生信号の時間軸変動が避けられない。この時間軸変動
によりサンプリング点が再生信号波形のピーク位置から
ずれてしまうため、ピーク位置の振幅値が正確に検出さ
れず、遷移確率が正しく求まらない。
【0010】また、再生ヘッドと記録媒体間のスペーシ
ングの変動により、再生信号の振幅値が減少するような
場合にも、同様に遷移確率が正確に求められなくなる。
従って、データの復調が誤り易くなるという問題があ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、磁気
記録媒体からの再生信号波形をサンプリングして得られ
た振幅値を基に状態の遷移確率を求めて、ビタビ復号法
により記録媒体に記録されたディジタル符号を復号する
従来の技術では、記録媒体の速度変動等に起因する再生
信号の時間軸変動によるサンプリング点のピーク位置か
らのずれや、スペーシングの変動による振幅値の変化に
よって振幅値が正確に検出されないため、データ復調に
誤りが生じ易いという問題があった。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、記録媒体の速度変動やスペーシングの変動に起因
する再生信号波形の振幅変動の影響を受けることなく、
最尤復号法による正しいデータ復調を可能とした磁気記
憶装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る磁気記憶装置は、ディジタル符号が記
録された磁気記録媒体から信号を再生する磁気ヘッド
と、この磁気ヘッドにより得られた再生信号波形のピー
ク位置を検出するピーク位置検出手段と、このピーク位
置検出手段により検出されたピーク位置の時間間隔を測
定するピーク間隔測定手段と、このピーク間隔測定手段
により測定された時間間隔から、前記ディジタル符号の
記録波形のピーク位置の時間間隔に基づいた状態遷移に
従って、前記ディジタル符号の種々の状態遷移の可能性
を評価し、最も確からしい状態遷移の時間的展開を決定
して前記ディジタル符号を復号する復号手段とを具備す
ることを特徴とする。
【0014】
【作用】このように本発明においては、再生信号波形の
ピーク位置の時間間隔(ピーク間隔)から記録されたデ
ィジタル符号の種々の状態遷移を評価することで、真の
状態推移を推定して最尤復号を行う。再生信号波形のピ
ーク間隔はディジタル符号のパターンのみによって変化
し、振幅値の変動が生じてもピーク間隔は変わらないの
で、これを用いて最尤復号を行えば、再生信号波形の振
幅変動に起因する復号誤りが低減される。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明の一実施例に係る磁気記憶装置に
おける再生信号処理系の構成を示すブロック図である。
【0016】図1において、磁気記録媒体1から磁気ヘ
ッド2により再生された信号は、増幅器3で増幅された
後、微分器4で微分される。この微分器4の出力は比較
器5で零レベルと比較されることにより、零クロス点が
検出される。これにより比較器5の出力には、再生信号
波形のピーク位置に対応したパルスが現れる。
【0017】比較器5の出力はピーク間隔測定部6に入
力され、そのパルス間隔、すなわちピーク間隔が求めら
れる。このピーク間隔は、図10(a)に示される再生
信号波形のピーク間の時間間隔Tp1,Tp2,…等を
示している。ピーク間隔測定部6は、クロック発生器
と、比較器5からの出力パルスでスタート/ストップが
制御されてクロック発生器からのクロックをカウントす
るカウンタおよびカウント結果をラッチするラッチ回路
により実現される。この場合、クロック発生器から発生
されるクロックの周期でピーク間隔の測定精度が決定さ
れる。
【0018】ピーク間隔測定部6の測定結果は、トレリ
ス線図展開処理部7に入力される。トレリス線図展開処
理部7にはメモリ部8が接続され、さらにメモリ部8に
はデータ復調部9が接続されている。トレリス線図展開
処理部7、メモリ部8およびデータ復調部9は、ピーク
間隔測定部6で測定されたピーク間隔を基にして可能な
限りの状態遷移を評価し、最も確からしい状態遷移の時
間的展開を決定して再生信号波形の復号を行う復号部を
構成している。
【0019】図2は、MFM符号に対するピーク間隔を
基にした復号部の内部状態の状態遷移図である。図2の
1Tは最小のピーク間隔であり、MFM符号の場合、図
10(a)に示す再生信号波形において図中に示される
4クロック分の時間長に相当する。この状態遷移図は、
例えば状態S(4)から状態S(1)への遷移過程を例
にとると、状態S(4)においてピーク間隔1.5Tが
入力された時、0を出力して状態S(1)に遷移するこ
とを表わしている。図2の状態遷移図を時系列的に展開
してトレリス線図として表わしたものである。トレリス
線図展開処理部7は、ピーク間隔測定部6で測定された
ピーク間隔に基づいて、メモリ部8に図3のトレリス線
図を展開する処理を行う。
【0020】メモリ部8は種々の状態遷移の可能性を評
価して時間的な展開を決定するために使用されるもの
で、図4(a)に示されるような状態S(i)(i=1
〜4)の数(この例では4)×m個のメモリセルからな
る。一つのメモリセルは、図4(b)に示されるように
構成される。
【0021】図4(b)において、領域11のMtxに
は現在の状態に至るまでの評価関数の累積値(以下、累
積評価値という)が格納され、領域12のPpには現在
の状態の一つ前の状態が格納され、さらに領域13〜1
5のCp(1)〜Cp(3)には次に遷移する状態への
ポインタが格納される。ここでは、kカラム目(k=1
〜m)の、状態S(n)に対応するメモリセルをMs
(k,n)と表わし、このメモリセルMs(k,n)内
の要素、例えばMtxはMs(k,n).Mtxと表記
することにする。
【0022】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、トレリス線図展開処理部7でメモリ部8にトレリス
線図を展開する手順を説明する。ステップs1において
メモリ部8のカラムの値kを0に初期化した後、ステッ
プs2においてピーク間隔測定部6からピーク間隔iv
pを取り込む共に、状態の番号nを1に初期化する。次
に、ステップs3において状態の番号nと状態数(この
場合、4)とを比較する。ここでnが4以上の場合は、
当該カラムの処理は終了しているので、ステップs4に
進み、kに1を加えることで次のカラムの処理に移る。
一方、nが4に満たない場合はステップs5に移り、状
態S(n)(対応するメモリセルはMs(k,n))か
ら次に遷移する可能性のある状態の数をカウントするカ
ウンタの値jを1に初期化する。
【0023】この後、ステップs6において次に遷移す
る可能性のある状態の数がj個以上かどうか、換言すれ
ばjの値が状態S(n)が次に遷移し得る状態数を越え
たかどうかを判断し、次に遷移する可能性のある状態の
数がj個に満たない場合は、次の状態を展開させるた
め、ステップs7に進んで状態番号nを1つ増やして、
ステップs3に戻る。ステップs6において次に遷移す
る可能性のある状態の数がj個以上となったらステップ
s8に移り、状態S(n)から次に取り得る状態S
(n′)(対応するメモリセルはMs(k+1,
n′))のj番目(c(n,j))へ移る場合の評価関
数fe(c(n,j),ivp)を計算し、これをev
に代入する。
【0024】ここで、評価関数をfe(x,y)で表わ
すと、これはピーク間隔がyである時に状態S(x)に
遷移した判断する場合の確からしさ(尤度)を示し、こ
こではこの値が大きい方がより確からしいとする。c
(n,j)は、状態S(n)が次に取り得る状態のj番
目を表わすものとする。図2の状態遷移図に対応するc
(n,j)の値を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】次に、ステップs9においてkカラム目の
状態S(n)からk+1カラム目の状態S(c(n,
j))への経路Ms(k+1,c(n,j)).Ppが
既に設定されているかどうかを判断する。この経路が既
に設定されていれば、ステップs10へ、設定されてい
なければステップs11へそれぞれ進む。
【0027】ステップs10においては、既に設定され
ている経路の累積評価値Ms(k+1,c(n,
j)).Mtxと、設定しようとしている経路の累積評
価値ev+Ms(k,n).Mtxを比較する。
【0028】ここで、既に設定されている経路の累積評
価値の方が大きければ、すなわち既に設定されている経
路の方が確からしい場合には、この経路を変更する必要
がないので、ステップs13へ進む。設定しようとして
いる経路の累積評価値の方が大きければ、すなわち設定
しようとしている経路の方が確からしい場合には、ステ
ップs12へ進み、既に設定されている経路br(k+
1,c(n,j))を取り消した後、ステップs11へ
進む。
【0029】ステップs11においては、kカラム目の
状態S(n)からk+1カラム目の状態S(c(n,
j))へ至る経路を設定するために、k+1カラム目の
状態S(c(n,j))に対応するメモリブロックの一
つ前の状態と累積評価値及びkカラム目の状態S(n)
に対応するメモリセルのCp(j)に値を設定する。ス
テップs13においては、状態S(n)が次に取り得る
状態に対する処理を進めるため、jに1を加えてステッ
プs6へ戻る。
【0030】次に、図6に示すフローチャートを参照し
て、図5のステップs12に示した既に設定されている
経路を取り消す手順を説明する。取り消すべき既に設定
されている経路をステップs21のbr(col,Cs
t)とすると、まずステップs22においてOPstに
colカラムの状態S(Cst)の一つ前の状態Ms
(col,Cst).Ppを代入すると共に、jを1に
初期化する。jはcolカラムの状態S(Cst)がc
ol−1カラムの状態S(OPst)の何番目の枝にぶ
ら下がっていたのかを探すためのカウンタ値である。
【0031】次に、ステップs23〜s24のループ
で、colカラムの状態S(Cst)がcol−1カラ
ムの状態S(OPst)の何番目の枝にぶら下がってい
たのかを探す。次に、探し出した枝(経路)をステップ
s25において無効にする。
【0032】次に、ステップs27〜s29のループに
よって、col−1カラムの状態S(OPst)から未
だ有効な経路が延びているかどうかを調べる。有効な経
路が残っている場合は、これ以上の処理は必要ないの
で、ステップs32へジャンプして、このサブルーチン
を終了する。有効な経路が残っていない場合は、ステッ
プs30でメモリ部8の中のcol−1カラムの状態S
(OPst)に対応する一つ前の状態へのポインタを無
効にし、ここに設定されていた経路を取り消すために、
ステップs31で自分自身を再帰的に呼び出す。
【0033】これらの処理によって、延びて行く先の無
くなった経路が順次取り消されてゆく。このように、経
路を取り消すと、取り残された経路が発していた前の状
態にも有効な経路が存在しなくなり、その前の経路も取
り消さざるを得なくなる可能性があるため、この経路取
り消し手順は再帰的に呼び出し可能にしておく。
【0034】次に、図7に示すフローチャートを参照し
て、メモリ部8上のトレリス線上で1本に定まった経路
からデータ復調部9でデータを復調する手順を説明す
る。データ復調部9では、kカラム目の状態S(n)を
監視して、有効な経路を持つ状態が1つに絞られると、
図2の状態遷移図に従って復調データを出力する動作を
行う。まず、ステップs41においてトレリス線図上の
処理されるべきカラムに対するポインタkを0に初期化
し、さらにステップs42において状態へのポインタn
を1に初期化すると共に、一つ前のカラムの状態間に有
効な経路を持つ状態の数jを0に初期化する。
【0035】次に、ステップs43〜s46のループ
で、4つの状態数に関して有効経路の数を調べる。すな
わち、ステップs44においてはkカラムの状態S
(n)は一つ前のカラムの状態との間に有効な経路を持
っているかどうかを調べる。この結果、有効な経路を持
っていれば、ステップs45でjに1を加えて、このと
きの状態のポインタnをxに代入した後、ステップs4
6に進み、nを1つ増やしてステップs3に戻る。
【0036】一方、ステップs43〜s46のループで
4つの状態数に関して有効経路の数を調べ終わると、ま
ずステップs47に移り、jが2以上かどうかを判断す
る。ここで、jが2以上の場合は、まだ経路が1つに定
まっていないから、ステップs42へ戻って有効経路の
数が1つに絞られるまで上記のループを回る。jが1の
場合、つまり有効経路が一つに絞られるとステップs4
8に移り、x=1、即ち状態がS(1)であれば、図2
より状態S(1)に遷移する場合の出力は全て“0”で
あるから、ステップs49において復調されるべきデー
タとして“0”を出力する。
【0037】ステップs50においてx=2すなわち状
態がS(2)であれば、図2より状態S(2)に遷移す
る場合の出力は全て“01”であるから、ステップs5
1において復調されるべきデータとして“0”を出力す
る。同様に、ステップs52においてx=3すなわち状
態がS(3)であれば、状態S(3)に遷移する場合の
出力は全て“01”であるから、ステップs53におい
て復調されるべきデータとして“0”を出力する。
【0038】さらに、ステップs54においてx=4す
なわち状態がS(4)であれば、状態S(4)に遷移す
る場合の出力は全て“1”であるから、復調されるべき
データとして1を出力する。ステップs54が終了する
と、kカラムの処理が終了したことになるので、s55
において次のカラムへポインタkを進める。
【0039】なお、メモリ部8のカラム方向の長さm
は、経路が1本に絞られるために足る十分な長さに設定
されるべきであるが、記録されるデータの内容によって
は実用的でない長さが必要とされる場合もあり得る。よ
って、mは通常のデータの復号にはほぼ支障のない長さ
を選択するものとし、メモリ部8がオーバーフローする
場合には、最後のmカラム目の状態S(n)のうちから
最も大きな累積評価値を持つものにつながる経路を選択
する等の処理機能をトレリス線図展開処理部7に持たせ
ることで対処することが望ましい。
【0040】また、評価関数fe(x,y)は、ピーク
間隔を基に評価値を与えるが、記録媒体1の速度変動等
による再生信号波形の時間軸変動により、符号の基本周
期が揺らぐような装置にあっては、評価基準が固定であ
ると適切な評価値が得られない。これに対し、本発明で
は上述のようにピーク間隔を逐次、直接評価しているか
ら、この時間軸変動を検出し、その結果を反映させて評
価基準を動的に変化させることで、符号の基本周期に変
動があっても適切な評価値を与えるようにすることがで
きる。
【0041】なお、上記の実施例では再生信号波形は比
較器4で零クロス検出されるまで連続信号であるように
説明したが、増幅器3の後でサンプリングしてディジタ
ル化し、以後のピーク検出をディジタル処理で行い、ピ
ーク間隔はサンプリングポイント数で計数することによ
り求めてもよい。その他、本発明は種々変形して実施す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、再生信号波形のピーク
間隔から記録されたディジタル符号の種々の状態遷移を
評価し、最も確からしい状態推移を決定して最尤復号を
行うことにより、記録媒体の速度変動やヘッド・媒体間
のスペーシング変動等による再生信号波形の振幅変動に
起因する復号誤りを低減して、データの復調誤り率を改
善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気記憶装置における
再生信号処理系の構成を示すブロック図
【図2】同実施例の動作を説明するためのディジタル符
号の記録波形のピーク間隔に基づく状態遷移図
【図3】図2の状態遷移図を時系列的に展開して示すト
レリス線図
【図4】図1におけるメモリ部の構成を示す図
【図5】同実施例においてトレリス線図展開処理の手順
を示すフローチャート
【図6】図5における経路取り消しステップの処理手順
を示すフローチャート
【図7】同実施例におけるデータ復調処理の手順を示す
フローチャート
【図8】従来の磁気記憶装置における復号動作を説明す
るための状態遷移図
【図9】従来の磁気記憶装置における復号動作を説明す
るためのトレリス線図
【図10】磁気記憶装置における再生信号波形の一例を
示す図
【図11】図10の再生信号波形に対応するトレリス線
図上の遷移経路を示す図
【符号の説明】 1…磁気記録媒体 2…磁気ヘッ
ド 3…増幅器 4…微分器 5…比較器 6…ピーク間
隔測定部 7…トレリス線図展開処理部 8…メモリ部 9…データ復調部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタル符号が記録された磁気記録媒体
    から信号を再生する磁気ヘッドと、 この磁気ヘッドにより得られた再生信号波形のピーク位
    置を検出するピーク位置検出手段と、 このピーク位置検出手段により検出されたピーク位置の
    時間間隔を測定するピーク間隔測定手段と、 このピーク間隔測定手段により測定された時間間隔か
    ら、前記ディジタル符号の記録波形のピーク位置の時間
    間隔に基づいた状態遷移に従って、前記ディジタル符号
    の種々の状態遷移の可能性を評価し、最も確からしい状
    態遷移の時間的展開を決定して前記ディジタル符号を復
    号する復号手段とを具備することを特徴とする磁気記憶
    装置。
JP30613591A 1991-11-21 1991-11-21 磁気記憶装置 Pending JPH05144193A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30613591A JPH05144193A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 磁気記憶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30613591A JPH05144193A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 磁気記憶装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05144193A true JPH05144193A (ja) 1993-06-11

Family

ID=17953479

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30613591A Pending JPH05144193A (ja) 1991-11-21 1991-11-21 磁気記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05144193A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100335727B1 (ko) * 1997-06-11 2002-05-08 가나이 쓰토무 데이타 기록 재생 방법 및 그 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100335727B1 (ko) * 1997-06-11 2002-05-08 가나이 쓰토무 데이타 기록 재생 방법 및 그 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2752874B2 (ja) F2f信号のデコード方法及び装置
CN1917074B (zh) 估算设备、再现设备和估算方法
US6751774B2 (en) Rate (M/N) code encoder, detector, and decoder for control data
US5243605A (en) Modified viterbi detector with run-length code constraint
KR20060017788A (ko) Dsp-기반의 데이터 복구
US6662338B1 (en) Parity- sensitive Viterbi detector and method for recovering information from a read signal
WO2004038719A2 (en) Frequency and phase control apparatus and maximum likelihood decoder
US6480984B1 (en) Rate (M/N) code encoder, detector, and decoder for control data
KR100618238B1 (ko) 데이터재생장치
KR100217146B1 (ko) 자기매체 데이타 기억시스템에서의 펄스검출을 위한 적합화 방법 및 장치
US4968985A (en) Data demodulation system
JPH05144193A (ja) 磁気記憶装置
US6798726B2 (en) Data decoding
JPH0233770A (ja) 復号方法
JP2001217716A (ja) ディジタル・システム用の効率的アナログ/ディジタル変換器並びにその方法
JP3174212B2 (ja) ビタビ復号方式およびビタビ復号器ならびにデータ記録再生装置
KR20060095820A (ko) 싱크 검출 장치 및 방법
JP4238425B2 (ja) ディスクドライブ装置およびサーボ情報検出方法
US7089482B2 (en) Data reproduction device
JP3645478B2 (ja) 制御データ列符号化方法およびその装置
KR100385488B1 (ko) 디지털시퀀스감지를위한브랜치메트릭보정
JP3822111B2 (ja) 信号品質評価方法、信号品質評価装置及びそれを備えた再生装置、信号品質評価装置の制御プログラム及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3646614B2 (ja) 信号サンプリング装置
JP2600589B2 (ja) 再生データ検出装置
US20070263753A1 (en) Viterbi decoding method and viterbi decoder