JPH0514416Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、偏光板を用いたLCD表示を行う
薄層構造のタツチスイツチ付偏光形LCD表示体
に関する。

〔従来技術〕

従来、偏光板を用いた各種のLCDデバイスと
して、たとえば、TN形、ECB形、GH形などが
知られている。これらのLCDデバイスは、偏光
による光表示を行えるので、スイツチ表示などに
用いられている。

第４図ａ，ｂは、従来例の偏光板を用いた
LCDタツチパネルを示しており、液晶材１を充
填した二枚の透明なガラス２，２の内側には、文
字、図形などのLCD表示部３，３が設けられ、
外側には偏光板４，４が添設されてここに偏光板
を用いたLCDのパネル本体Ａが形成される。５
は、このパネル本体Ａの前面に配設される透明な
ガラス板、６はこのガラス板５の表面で、前記
LCD表示部と一致して設けるタツチプレートを
示し、所望のスイツチ機構で、このタツチプレー
ト６を短格通電させて前記LCD表示部３を働か
せることができるようになつている。

このようなLCDタツチパネルは、偏光板を用
いたLCDのパネル本体Ａの他にタツチプレート
６を有するガラス板５の構造が不可欠であるた
め、部品点数が増加し、構造が複雑となるという
問題点があつた。

〔考案の概要〕

この考案は、叙上の点に着目した成されたもの
で、ガラス板の構成を省き、軽快な構成のタツチ
スイツチを一体的に組込み、肉厚巾のきわめて薄
いしかも汎用性の高いタツチスイツチ付偏光形
LCD表示体を提供するにある。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を図面と共に説明す
る。

図中、従来例と同一または担当した構成には同
一符号を施こし、詳細な説明は省く。

６ａは透明なタツチプレートを示し、LCDデ
バイスのパネル本体Ａの表面に形成される偏光板
４の所望個処に設けてある。

しかも、このタツチプレート６ａは、パネル本
体ＡのLCD表示部３，３と一致した個処に形成
するものである。

７は、前記パネル本体Ａの前面に配設される透
明板を示し、前記タツチプレート６ａを短格操作
できるタツチスイツチ８を備える。

透明板７およびタツチスイツチ８の詳細につい
て以下に述べる。

すなわち、透明板７は、薄肉な透明導電フイル
ム７ａと透明スペーサフイルム７ｂとより成り、
かつこの透明スペーサフイルム７ｂには、開口部
９が穿たれ、前記パネル本体Ａに設けたタツチプ
レート６ａと一致させ、透明導電フイルム７ａの
裏面に形成される透明導電面１０によつてタツチ
プレート６ａの両端子１１，１１が通電できるよ
うになつている。なお、このタツチプレート６ａ
は、くし歯状の一対の端子１１，１１が微小間隙
を以つて離開配設され、たとえば、印刷、蒸着な
どの手段およびエツチング手段などの組合せによ
つて偏光板４の所望個処に簡単に形成することが
できる。そして、前記透明導電フイルム７ａと、
開口部９を有した透明スペーサフイルム７ｂと、
タツチプレート６ａとによつて薄層で透明なタツ
チスイツチ８が構成される。

１２はLCD表示部３に表示されるスイツチ機
能表示で、文字、図形記号などを表わすことがで
きる。

叙上の構成に基づいて作用を説明する。

各種、事務機器、装置などの電源スイツチその
他の用途のために、このタツチスイツチ付偏光形
LCD表示体を接続する。

この状態で、必要なスイツチ機能表示１２を指
頭などで軽く押圧すれば、該部は、タツチスイツ
チ８を構成しているので、透明導電フイルム７ａ
が変形して撓わみ、開口部９を越えてタツチプレ
ート６ａの両端子１１，１１と接触し、所謂短格
してLCD表示部３，３は偏光板４，４の働きの
下に電気的に作動し、必要な表示を点灯によつて
行うこととなる。また、押圧を解放すれば、自か
らの復元力によつて原状に復する。

LCD表示部３，３は偏光板４，４による偏光
作用によつて、液晶の点灯表示がなされるのでき
わめて高輝度、高感度で表示できる。

以上この考案について一実施例を説明したが、
透明板７およびパネル本体Ａは、上述の構成に限
定されるものでなく自由に変更でき、要は透明で
あり、押圧によつてスイツチ操作ができるタツチ
スイツチ８のタツチプレート６ａをパネル本体Ａ
の偏光板４表面に直接具備し、さらに偏光LCD
表示が正しく行われるものであれば如何なるもの
でも良く、従つて透明導電フイルムを有する透明
板を設けずにタツチプレートのみでタツチスイツ
チを構成し、指で直接タツチプレートに接触さ
せ、このタツチプレートを接続させるようにして
もまた、タツチプレートを一対のくし歯状端子構
造ではなく、一枚の平板状構造とし、このタツチ
プレートを指で直接触れるとにより指の誘導電圧
による電圧変化を得て表示を得て表示をなすよう
にしてもさしつかえない。

〔効果〕

この考案によれば、ガラス板を有せず、偏光形
のLCDデバイスを備えたパネル本体に直接透明
板を添接し、パネル本体にタツチプレートを設け
て、透明板との間でタツチスイツチを形成したの
で、全体が薄層にでき、部品数も省略でき、しか
も組立も容易となりコスト的にも安価に提供でき
るものであつて、タツチスイツチとLCD表示部
とが一致した位置に設けてあるのでスイツチ機能
とLCDによる表示機能とが一致でき、スイツチ
表示用としては勿論のこと、OA機器、各種機械
への組込みなどに広く利用できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案に係るタツチスイツチ付偏
光形LCD表示体の一実施例を示すものでａは一
部切欠斜面図、ｂは同上要部の拡大断面図、第２
図は、同上パネル本体の拡大部分斜視図、第３図
は、タツチプレートの端子構造を示す部分拡大平
面図、第４図は従来の偏光板を用いたLCDタツ
チパネルを示すものでａは斜視図、ｂは要部の拡
大断面図である。 ３……LCD表示部、４……偏光板、５……ガ
ラス板、６，６ａ……タツチプレート、７……透
明板、８……タツチスイツチ、Ａ……パネル本
体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 偏光板を用いて電気的情報を光情報に変換する
   LCD表示部を備えたパネル本体の前記LCD表示
   部に一致した個所の偏光板表面に、一対の電極端
   子が微小間隔で配設された透明なタツチプレート
   を所望個所に直接設け、このタツチプレートと一
   致した個所に開口部を有した透明スペーサフイル
   ムと、この透明スペーサフイルムを挟んでタツチ
   プレートと反対側に設けられた可撓性の透明導電
   フイルムと、前記タツチプレートとにより前記
   LCD表示部に所定の表示をさせる透明なタツチ
   スイツチを構成して成るタツチスイツチ付偏光形
   LCD表示体。