JPH05142403A - 格子板製作方法 - Google Patents

格子板製作方法

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JPH05142403A
JPH05142403A JP32815091A JP32815091A JPH05142403A JP H05142403 A JPH05142403 A JP H05142403A JP 32815091 A JP32815091 A JP 32815091A JP 32815091 A JP32815091 A JP 32815091A JP H05142403 A JPH05142403 A JP H05142403A
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JP
Japan
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mask
photoresist
etching
groove
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP32815091A
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English (en)
Inventor
Masaru Koeda
勝 小枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細ピッチの超深溝精密格子板をエッチング
により作成する。 【構成】 ポリイミド基板上にSiO2 層をコートし、
その上にホトレジスをコートして格子マスクを形成し、
反応性イオンビームエッチングにより溝を形成する。 【作用】 ポリイミド上のSiO2 により格子マスクが
形成されてエッチングが進行する。このときSiO2
ポリイミドとのエッチングレートが1対20程度と大き
いので溝幅に比し著しく深い格子溝が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型電子顕微鏡や走査
型トンネル顕微鏡の倍率の検定とか、それらによる像に
おける長さの単位の決定或は水平方向と深さ方向の寸法
の同時正確な測定を行う場合の較正等に用いる基準格子
板のような精密格子板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型電子顕微鏡(SEM)とか走査型
トンネル顕微鏡(STM)或は触針式表面粗さ計におい
ては、同一の物を測定しても、その時の測定条件測定方
法等により測定値がばらつき、長時間使っていると真の
値からずれて来る。このため基準原器を決めて随時或は
測定毎に倍率とか像における寸法単位等の検定較正を行
う必要がある。従来上述した検定較正に用いる基準原器
としてガラス基板上に蒸着した金属を化学的にエッチン
グして段差を付けたものとか回折格子等を用いていた。
【0003】回折格子の製法として機械的に溝を切って
行く方法とか、ホログラフィック露光法によりホトレジ
ストの格子パターンを基板上に焼付け、イオンビームエ
ッチング法により格子溝を形成する方法等が用いられて
いる。上述したような走査型電子顕微鏡の倍率検定とか
水平方向の長さ測定のためだけなら上述した従来の回折
格子でも利用できるが、回折格子では格子断面が鋸歯状
のエシェレット型格子が多く用いられているため、試料
面の凹凸の高さ方向(深さ)の測定も同時に行う場合に
は回折格子は利用できない。走査型電子顕微鏡の像の倍
率,水平方向,深さ方向の測定に用いる基準格子として
は溝ピッチと共に溝の深さも精密に規定され、かつ溝底
面が平滑である格子が要求される。このような格子の製
作には機械的な方法より、イオンビームエッチングを用
いる方法の方が格子ピッチの精度とか溝断面の形を矩形
或は台形に形成する上で適している。
【0004】このためイオンビームエッチングによる精
密格子の製作法が提案されている(特願平2−2343
5号,特願平3−212837号)。所でイオンビーム
エッチングにより格子溝を作る場合、ホトレジストは現
像の結果、断面が正弦波の半波状に残っているので、エ
ッチングの進行につれてホトレジストマスクはマスクの
両縁部分から先に消滅して行き、その分溝の上部のはぱ
が広がるので、ホトレジストのマスクが完全になくなる
までエッチングを続けると、溝界の堤の頭が丸くなって
しまうから、ホトレジストが未だ相当残っている状態で
エッチングを止める必要がある。このため任意に深い溝
を作ることはできなかった。従って溝の深さを深くする
にはホトレジストのマスクと基板とのエッチングレート
比を大にする必要があるが、この比が任意に大きな材料
の組合とエッチング方法を得ることも困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
イオンビームエッチングによる格子板製作法では溝深さ
を任意に深くすることが困難であった。他方SEMとか
STMでxy方向だけでなくz方向つまり試料面の高さ
方向の倍率検定には深い格子溝が要求される。従って本
発明はホトレジストに格子パターンを焼付けて現像する
ことで格子マスクを作り、イオンビームエッチングによ
り格子溝を作る方法で、任意に深い格子溝を作ることを
可能にしようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】格子基板例えばポリイミ
ド板の上に基板よりもイオンビームエッチングのエッチ
ングレートが小さい物質例えばポリイミドに対してSi
2 の層を形成し、その上にホトレジストによる格子パ
ターンのマスクを形成して、反応性イオンビームエッチ
ングにより、基板上に形成した層にホトレジストのマス
クパターンを転写した方形断面の溝を形成し、ホトレジ
ストを除去した後は、上記層をマスクパターンとして反
応性イオンビームエッチングにより、基板に溝を形成す
るようにした。
【0007】
【作用】前述したようにホトレジストの格子パターンマ
スクは断面が正弦半波の形なので、ホトレジストのマス
クが全部なくなる迄エッチングを続けることができな
い。本発明では基板の上に基板よりエッチングレートの
小さい物質の層を形成し、まずこの層にホトレジストパ
ターンにより溝を作る。この溝は上述した理由で深さが
制限されている。次にこの層をマスクとして基板のエッ
チングを行うことになるが、この層によるマスクは断面
が方形であるから、全部がなくなるまでエッチングを続
けることができ、ホトレジストのマスクで基板に直接エ
ッチングして溝を作るより深い溝を作ることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明により格子溝が作られて行く過
程をA,B,C…の順に示す。まずガラス板1上にポリ
イミドSP710の層2をスピンコートにより7μm厚
さに形成して350℃で30分ベーキングしてこれを基
板とし、その上にSiO2の層3を真空蒸着でホットコ
ーティングにより500nmの厚さに形成し、その上に
ノボラック系ポジ型フォトレジスト4をスピンコートに
より300nmの厚さに形成し90℃で30分間プレベ
ーキングした(図1A)。次にHe−Cdレーザ光(波
長441.6nm)の2光束干渉により形成される干渉
縞をホトレジスト4上に投射露光して現像することによ
り、断面が正弦半波のホトレジストの縞を形成してこれ
を格子パターンのマスクとする。このようにしてマスク
幅とマスク間隔が1対1で、格子本数が1000本/m
mのホトレジストマスクを形成した(図1B)。CHF
反応性イオンビームエッチングを行ってSiO2 層3
のホトレジストのマスクで覆われていない部分をエッチ
ングする。このときホトレジストとSiO2 とのエッチ
ングレートは1対7であり、溝部のSiO2 層が除去さ
れて基板のポリイミド層2の表面が現れる迄に削られる
ホトレジストの厚さはSiO2 500nmの1/7であ
り、ホトレジスト層は300nmの厚さで約70nm削
られるだけであるからホトレジストのパターン断面は殆
ど変形せず、SiO2層には堤部と溝部の幅が1対1で
ある完全に方形断面の溝が形成される(図1C)。この
後SiO2 層3の溝堤をマスクとして、O2 を用いた反
応性イオンビームエッチングに変えて基板層2の溝を形
成する。この実施例の場合、O2 反応性イオンビームエ
ッチングによるSiO2 とポリイミド基板2とのエッチ
ングレートは1対20であり、SiO2 のマスクは厚さ
が500nmである。この工程でホトレジストのマスク
は急速に消滅する。そしてSiO2 マスクが500nm
削られる間に基板のポリイミド層2は20倍の10μm
削られることになるが、この実施例ではポリイミド層2
の厚さは7μmであり、ポリイミド層の厚さが全部削ら
れた所でエッチングを止めた。このときの状態を図1D
に示す。最後にSiO2 のマスクは反応性イオンビーム
エッチングのガスをCHF3 に変えてエッチングを行う
ことで除去し、図1Eに示す格子板を得る。この格子板
は格子本数1000本/mmで溝深さ7μm、溝幅と溝
堤幅とは同じで夫々0.5μmである。イオンビームエ
ッチングは全て加速電圧500eV,電流密度0.7A
/cm2 で行った。
【0009】上例で図1Cの状態でホトレジストのマス
クを残したまゝで次工程のO 反応性イオンビームエッ
チングを行い、SiO2 マスクによるポリイミド基板2
のエッチングを行っているが、この際予めホトレジスト
のマスクを除去してもよいが、この実施例では実際上そ
の必要性はない。O2 反応性イオンビームエッチングは
SiO2 に比し有機材料に対してエッチングレートが著
しく高く、ノボラック系のホトレジストに対しても20
程度であり、ホトレジストマスクは一番厚い所で230
nmであるが、これが全部除去される間にSiO2 は1
/20の約14nmエッチングされるだけであるから、
SiO2 マスクの上面は中央部が両縁より14nmだけ
高い丸みを持つことになる。しかし、この例では基板の
溝深さ7μmのときSiO2 マスクは150nmmの厚
さで残っており、未だ150−14=136nmの20
倍の深さまでエッチングを続けることが可能である。S
iO2 マスクを除くため再びCHF3 反応性イオンエッ
チングを行っているが、このエッチング工程ではSiO
2 に比し有機材料のエッチングレートが小さくこの工程
で150nmのSiO2 を除去する間にポリイミドの基
板はホトレジストと同様約その1/7の20nm程溝が
深くなる。他方SiO2 マスクの上面は上述したように
中央が14nm高い丸みを持っているが、SiO2 が完
全に除去されるとき、この丸みは約1/7に圧縮されて
ポリイミド基板の溝堤の上面の丸みとなり、それは約2
nmで堤の幅500nmに比しすれば無視できる程度で
堤の上面は実質的に平面とみなせるのである。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、ホトレジストの下に格
子基板に比しエッチングレートの小さい物質の中間層を
設け、ホトレジストによる格子パターンのマスクを転写
して中間層のマスクを形成し、基板のエッチングを行う
ので、ホトレジストマスクのように断面が正弦波形であ
る場合と異なり、マスクが除去されるまで溝のエッチン
グを続けることができるため、著しく深い溝を作ること
ができる。
【0011】なお上述実施例のように格子材料としてポ
リイミドを用いると、有機材料でも耐熱的であり、格子
材料として石英等に比し甚だ安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の各工程段階の材料の加工状
態を示す斜視図 1 ガラス板 2 ポリイミドの基板層 3 SiO2 層 4 ホトレジスト層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子基板上にそれよりも反応性イオンビ
    ームエッチングのエッチングレートが小さい物質の中間
    層を形成し、その上にホトレジスト層を形成して格子パ
    ターンをホトレジスト層に焼付け現像してホトレジスト
    による格子のマスクパターンを形成し、反応性イオンビ
    ームエッチングによりこのマスクパターンを上記中間層
    に転写して中間層に方形断面の溝を形成し、その後この
    中間層の溝間の堤部を格子パターンのマスクとして格子
    基板の反応性イオンビームエッチングによって格子基板
    に溝を形成することを特徴とする格子板製作方法。
JP32815091A 1991-11-15 1991-11-15 格子板製作方法 Pending JPH05142403A (ja)

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