JPH05141955A - 位置検出装置及び時間測定装置 - Google Patents

位置検出装置及び時間測定装置

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JPH05141955A
JPH05141955A JP3332880A JP33288091A JPH05141955A JP H05141955 A JPH05141955 A JP H05141955A JP 3332880 A JP3332880 A JP 3332880A JP 33288091 A JP33288091 A JP 33288091A JP H05141955 A JPH05141955 A JP H05141955A
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体の移動位置を検出するに際して、所定
周期で出力される位置データの検出精度(分解能)を大
幅に向上させる。 【構成】第1の絶対位置検出手段は、移動体の位置に応
じて電気的に位相シフトされた出力交流信号を生じ、こ
の出力交流信号のゼロクロス時点における電気的位相角
の変化に対応してカウンタ回路をサンプリングし、サン
プリングされたカウント値を移動体の絶対位置データと
して出力する。第2の絶対位置検出手段は、カウンタ回
路のカウントアップ処理の基準となるクロック信号の一
周期よりも小さな時間だけ遅延した遅延クロック信号を
1個以上生成し、この遅延クロック信号に基づいて出力
交流信号のゼロクロス時点をクロック信号の一周期より
も小さな単位時間で測定し、その測定時間を絶対位置デ
ータとしてサンプリング処理されたカウント値に付加し
て出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】第1の本発明は、移動体の移動に
よって生じた磁気抵抗変化を出力交流信号の電気的位相
角の変化として検出する位相シフト方式の位置検出装置
に関する。第2の本発明は上記位相シフト方式の位置検
出装置等に用いられるトリガパルスの入力時点を測定す
る時間測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気抵抗変化を利用した位置検出装置と
してはマイクロシンといわれる回転形差動トランスが従
来からよく知られている。これは、回転位置を電圧レベ
ルに変換するものであるため、外乱による影響を受け易
く誤差が生じ易いという欠点を有する。例えば、温度変
化の影響を受けてコイルの抵抗が変化し、これによって
検出信号レベルが変動したり、また、検出器からその検
出信号を利用する回路までの信号伝送路におけるレベル
の減衰量がその伝送距離によってまちまちであり、さら
に、ノイズによるレベル変動がそのまま検出誤差となっ
て顕れてしまうなどといった欠点を有している。
【0003】そこで、本発明の出願人は、外乱等による
出力レベルの変動に影響されることなく正確に回転位置
を検出することのできる位相シフト方式の回転位置検出
装置を先に提案している(特開昭57−60212号公
報、特開昭57−88317号公報、特公昭62−58
445号公報等)。また、本発明の出願人は、この回転
位置検出装置と同じ原理による位相シフト方式の直線位
置検出装置も提案している(実開昭57−134622
号公報、実開昭57−151503号公報、実開昭57
−135917号公報、実開昭58−136718号公
報又は実開昭59−175105号公報)。
【0004】図10及び図11は、本発明の出願人が先
に提案した回転位置検出装置の概略構成を示す図であ
る。図10は回転位置検出装置のセンサ部を示す図であ
る。このセンサ部は、回転軸の垂直方向(回転軸を中心
とする法線方向)に突出した複数の極A〜Dが円周方向
に所定間隔(90度)で設けられたステータ11aと、
各極A〜Dによって取り囲まれたステータ11aの空間
内に挿入されたロータ11bとを備えている。すなわ
ち、ステータ11aは、ロータ11bの外周面に対向し
て設けられている。
【0005】ロータ11bは、回転角度に応じて各極A
〜Dのリラクタンスを変化させる形状及び材質からな
り、一例として回転軸に対して中心の偏心した円柱体で
構成されている。ステータ11aの各極A〜Dには、1
次コイル1A〜1D及び2次コイル2A〜2Dがそれぞ
れ巻回されている。そして、ロータ11bを挟んで互い
に対向する2つの極Aと極Cの第1の対及び極Bと極D
の第2の対はそれぞれが差動的に動作するようにコイル
が巻かれており、かつ差動的なリラクタンス変化が生じ
るように構成されている。
【0006】第1の極の対(極A,C)に巻かれている
1次コイル1A及び1Cは、正弦波信号sinωtで励
磁され、第2の極の対(極B,D)に巻かれている1次
コイル1B及び1Cは余弦波信号cosωtで励磁され
ている。その結果、2次コイル2A〜2Dからは、それ
らの合成出力信号Yが得られる。この合成出力信号Y
は、図12に示すように、基準信号となる1次交流信号
(1次コイルの励磁信号)sinωtに対して、ロータ
11bの回転角度θに応じた電気的位相角度だけ位相シ
フトした信号Y=sin(ωt−θ)である。
【0007】上述のような誘導型の位相シフト方式の位
置検出装置を用いる場合には、1次交流信号sinωt
又はcosωtを発生する基準信号発生部と、合成出力
信号Yの電気的位相ずれθを測定しロータ11bの位置
データを算出する位相差検出部とからなる位置センサ変
換手段が必要である。
【0008】図11は回転位置検出装置の位置センサ変
換手段の構成例を示す図である。図11において、位置
センサ変換手段は基準交流信号sinωt及びcosω
tを発生する基準信号発生部と、2次コイル2A〜2D
の合成出力信号Y=sin(ωt−θ)と基準交流信号
sinωtとの間の位相差θを検出する位相差検出部と
からなる。
【0009】この位相差検出部は、位相差θを検出する
ために、基準交流信号sinωtと合成出力信号Y=s
in(ωt−θ)との間の時間差を測定している。位相
差θは、基準交流信号の一周期Tcに対する基準交流信
号sinωtと合成出力信号Yとの間の時間差の割合に
2πラジアンを乗じた値だからである。従って、位相差
検出部は、基準交流信号sinωtと合成出力信号Yと
の間の時間差を同期カウンタのカウンタ値Nyとして測
定し、それを位相差θとして出力している。
【0010】基準信号発生部はクロック発振器12、同
期カウンタ13、ROM14a,14b、D/A変換器
15a,15b及びアンプ16a,16bからなり、位
相差検出部はアンプ17、ゼロクロス回路18及びラッ
チ回路19からなる。クロック発振器12は高速でかつ
正確な発振周波数の基準クロック信号CLxを発生する
ものであり、この基準クロック信号CLxに基づいて他
の回路は動作する。基準クロック信号CLxの周波数f
xは40.96MHzであり、その周期Txは約24.
4nsである。
【0011】同期カウンタ13はクロック発振器12の
基準クロック信号CLxをカウントする巡回型のカウン
タであり、そのカウント値Nyをアドレス信号としてR
OM14a,14b及び位相差検出部のラッチ回路19
に出力する。基準クロック信号CLxの発振周波数fx
及び同期カウンタ13の巡回カウント値(最大カウント
値)Nxによって、基準交流信号sinωtの周波数、
即ち1次キャリア周波数fcが決定する。
【0012】例えば、基準クロック信号CLxの発振周
波数fxが40.96MHzで巡回カウント値Nxが4
096であれば、1次キャリア周波数fcは10kHz
(=40.96MHz÷4096)となり、巡回カウン
ト値Nxが8192の場合は、1次キャリア周波数fc
は5kHz(=40.96MHz÷8192)となる。
図12は、巡回カウント値Nxが8192の場合の基準
交流信号sinωt、合成出力信号Y=sin(ωt−
θ)及び基準クロック信号CLxとの関係を示す図であ
る。
【0013】ROM14a及び14bは基準交流信号s
inωt及びcosωtに対応した振幅データを記憶し
ており、同期カウンタ13からのアドレス信号(カウン
ト値Ny)に応じて基準交流信号の振幅データを発生す
る。ROM14aはcosωtの振幅データを、ROM
14bはsinωtの振幅データを記憶している。従っ
て、ROM14a及び14bは同期カウンタ13から同
じアドレス信号を入力することによって、2種類の基準
交流信号sinωt及びcosωtを出力する。なお、
同じ振幅データのROMを位相のそれぞれ異なるアドレ
ス信号で読み出しても同様に2種類の基準交流信号si
nωt及びcosωtを得ることができる。
【0014】D/A変換器15a及び15bはROM1
4a及び14bからのデジタルの振幅データをアナログ
信号に変換してアンプ16a及び16bに出力する。ア
ンプ16a及び16bはD/A変換器15a及び15b
からのアナログ信号を増幅し、それを基準交流信号si
nωt及びcosωtとして1次コイル1A,1C及び
1B,1Dのそれぞれに印加する。同期カウンタ13の
巡回カウント値がNxの場合、そのカウント値Nxが基
準交流信号sinωt及びcosωtの一周期Tc(2
00μs)に相当し、同期カウンタ13が1カウントア
ップするにはTc/Nx(=24.4ns)の時間に相
当する位相角の変化が必要である。このことは、そのカ
ウント値Nxが基準交流信号の最大位相角2πラジアン
(360度)に相当し、同期カウンタ13が1カウント
アップするということは2π/Nxラジアンに相当する
位相角だけ回転位置が変化したということを示す。
【0015】アンプ17は2次コイル2A〜2Dに誘起
された2次電圧の合成値を増幅して、ゼロクロス回路1
8に出力する。ゼロクロス回路18は回転位置検出装置
の2次コイル2A〜2Dに誘起された合成出力信号(2
次電圧)Y=sin(ωt−θ)が負電圧から正電圧へ
と変化するゼロクロス点を検出し、トリガパルスTGP
をフリップフロップ回路20のD端子に出力する。
【0016】フリップフロップ回路20は、クロック発
振器12の基準クロック信号CLxをクロック端子C
に、ゼロクロス回路18のトリガパルスTGPをD端子
に入力し、トリガパルスTGPの入力後の基準クロック
CLxの立上りに同期してラッチパルスLPを出力す
る。このラッチパルスLPは同期カウンタ13のカウン
ト値の安定した時点すなわちカウントアップ処理のちょ
うど中間点で立ち上がるようなパルスである。
【0017】ラッチ回路19は基準交流信号の立上りの
基準クロック信号fxにてスタートした同期カウンタ1
3のカウント値Nyをフリップフロップ回路20からの
ラッチパルスLPを入力した時点でラッチする。従っ
て、ラッチ回路19にラッチされたカウント値Nyはち
ょうど基準交流信号と合成出力信号(合成2次出力)と
の間の時間差すなわち位相差θである。
【0018】すなわち、2次コイル2A〜2Dの合成出
力信号Y=sin(ωt−θ)は、ゼロクロス回路18
に与えられる。ゼロクロス回路18は合成出力信号Yの
振幅値が負電圧から正電圧へと変化するタイミングに同
期してトリガパルスTGPをフリップフロップ回路20
に出力する。フリップフロップ回路20は基準クロック
CLxの立上りに同期したラッチパルスLPをラッチ回
路19に出力する。すると、ラッチ回路19は、図12
のようにラッチパルスLPの立ち上がりに応じて同期カ
ウンタ13のカウント値Nyをラッチする。
【0019】このとき、同期カウンタ13が一巡する周
期と正弦波信号sinωtの1周期Tcとは一致してい
るので、ラッチ回路19には基準交流信号sinωtと
合成出力信号Y=sin(ωt−θ)との間の時間差に
対応したカウント値Nyがラッチされることとなる。従
って、ラッチ回路19は、ラッチされたカウント値Ny
をデジタルの位置データとして出力する。この位置デー
タNyに2π/Nxを乗じることによって、ロータ11
bの回転方向における回転位置を算出することができ
る。このように、位相シフト方式の位置検出装置は基準
交流信号sinωtと合成出力信号Y=sin(ωt−
θ)との位相差θに対応した時間差をカンウタ回路を用
いて測定し、そのカウント値を回転位置データとして出
力している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のような位相シフ
ト方式の位置検出装置は、ゼロクロス回路18がトリガ
パルスTGPを出力後、基準クロックCLxの最初の立
上りに同期してフリップフロップ回路20がラッチパル
スLPを出力した時点で同期カウンタ13のカウント値
をラッチし、それを位置データNyとして出力してい
る。
【0021】すなわち、位相シフト方式の位置検出装置
は、図12のクロック発振器12の発振周波数fxが4
0.96MHzで、同期カウンタ13の巡回カウント値
Nxが8192の場合には、1回転(2πラジアン)を
8192分割した検出精度(分解能)の位置データを約
0.2ms(200μs)毎に出力し、また、同期カウ
ンタ13の巡回カウント値Nxが4096の場合には、
1回転(2πラジアン)を4096分割した検出精度
(分解能)の位置データを約0.1ms(100μs)
毎に出力している。
【0022】このように位置検出装置の検出精度(分解
能)は同期カウンタ13の巡回カウント値Nxに依存す
る値なので、検出精度を向上させるためには、単純に巡
回カウント値Nxを大きくしてやればよい。ところが、
巡回カウント値Nxを単純に大きくすると位置データの
出力周期が大きく(1次キャリア周波数fcが小さく)
なるために、リアルタイムな位置決め制御システム等に
使用できなくなる。そこで、1次キャリア周波数fcを
小さくすることなく、巡回カウント値を大きくするに
は、基準クロック信号CLxの発振周波数fxを大きく
してやればよい。ところが、発振周波数を約40MHz
の2倍以上のクロックに設定した場合、その周波数で正
確に動作する電子部品(カウンタ回路等)が存在しなく
なるために、基準クロックCLxの発振周波数数fxを
上げることは現実的には困難である。
【0023】従って、現状の位置検出装置では、基準ク
ロックCLxの発振周波数fxを40.96MHz、同
期カウンタ13の巡回カウント値Nxを8192又は4
096に設定し、1次キャリア周波数fcを5又は10
KHzとして使用している。従って、このような位相シ
フト方式の回転位置検出装置をモータの回転軸に取り付
けた場合、次のような問題が生じる。図13は回転位置
検出装置の基準交流信号sinωtと、その合成出力信
号Yとの関係を示す図である。
【0024】基準交流信号sinωtと合成出力信号Y
との間の位相差θは、モータの回転に応じてθ,2θ,
3θ・・・のように徐々に大きくなる。この位相差θ
は、ラッチパルスLPに同期して約0.2ms毎にサン
プリングされる同期カウンタ13のカウント値Ny(回
転軸の回転角度)であり、モータの回転速度に依存する
値である。従って、モータ(回転軸)の回転速度が大き
い場合には位相差θは大きくなり、回転速度が小さい場
合には位相差θは小さくなる。
【0025】図13において、位置データDA4〜DA
0は、1次キャリア周波数fcが5KHzでモータの回
転速度が30rpmの場合にラッチ回路19から出力さ
れる位置データNyの下位5ビットを示し、位置データ
DB4〜DB0はモータの回転速度が40rpmの場合
に出力される位置データNyの下位5ビットを示す。
【0026】1次キャリア周波数fcが5KHzでモー
タの回転速度が30rpmの場合に、0.2msの間に
回転移動する回転位置データの値は2π×30÷(60
×5000)=π/5000ラジアンであり、同期カウ
ンタ13の1カウント値に相当する回転位置データの値
は2π/8192(=π/4096)ラジアンであり、
0.2msの間に回転移動する回転位置データの値の方
が同期カウンタ13の1カウント値に相当する回転位置
データの値よりも小さい。すなわち、基準交流信号si
nωtと合成出力信号Yとの間の位相差θに相当する時
間差が発振周波数fxの周期Txよりも小さい。
【0027】従って、位置検出装置がラッチパルスLP
に同期して位置データを出力しても、位置データとして
は変化しない部分が生じる。例えば、第0及び第1番目
のラッチパルスLPでは位置データDA4〜DA0は
『00000』であり、第5及び第6番目のラッチパル
スLPでは位置データDA4〜DA0は『00100』
であり、第11及び第12番目のラッチパルスLPでは
位置データDA4〜DA0は『01001』であり、第
16及び第17番目のラッチパルスLPでは位置データ
DA4〜DA0は『01101』であり、第21及び第
22番目、第26及び第27番目のラッチパルスLPに
ついても同様に位置データDA4〜DA0は変化してい
ない。
【0028】しかしながら、実際にモータは一定速度
(ここでは30rpm)で回転しているのであるから、
約0.2ms毎に出力される位置データにおいて変化す
る部分と変化しない部分とが生じることはおかしい。こ
れは、位相差θに相当する時間差が発振周波数fxの周
期Txよりも小さいからである。従って、実際にモータ
は一定速度(ここでは30rpm)で回転しているにも
かかわらず、位置データ上ではあたかもモータは回転し
ていないかのようになる。
【0029】一方、1次キャリア周波数fcが5KHz
でモータの回転速度が40rpmの場合に、同期カウン
タ13の1カウント値に相当する回転位置データの値は
同様にπ/4096ラジアンであるが、0.2msの間
に回転移動する回転位置データの値は2π×40÷(6
0×5000)=π/3750ラジアンとなり、回転速
度30rpmの場合よりも大きい値である。すなわち、
回転速度40rpmの場合は、0.2msの間に回転移
動する回転位置データの値の方が同期カウンタ13の1
カウント値に相当する回転位置データの値よりも大きく
なっており、基準交流信号sinωtと合成出力信号Y
との間の位相差θに相当する時間差が発振周波数fxの
周期Txよりも大きい。従って、ラッチパルスLPが出
力される毎に同期カウンタ15は前回のカウント値より
も少なくとも一回はカウントアップ処理しているため、
前述の回転速度30rpmの場合とは逆にラッチパルス
LPの出力毎に変化した位置データNyが出力されるよ
うになる。
【0030】なお、クロック発振器12の発振周波数f
xが40.96MHzで1次キャリア周波数fcが5K
Hzの場合に、このように位置データが変化しないとい
う現象が生じるのは、回転速度Nrが約36.6rpm
よりも小さい時である。すなわち、0.2msの間に回
転移動する回転位置データの値が同期カウンタ13の1
カウント値に相当する回転位置データの値よりも大きい
時に位置データが変化しないという現象が生じるのであ
るから、2π/8192>2π×Nr÷(60×500
0)より、回転速度NrはNr<60×5000÷81
92≒36.6rpm)となる。
【0031】同様にクロック発振器12の発振周波数が
40.96MHzで1次キャリア周波数10KHzの場
合には、0.1msの間に回転移動する回転位置データ
の値が同期カウンタ13の1カウント値に相当する回転
位置データの値よりも大きい時であるから、2π/40
96>2π×Nr÷(60×10000)より、回転速
度NrはNr<60×10000÷4096≒146.
5rpmとなる。
【0032】従って、モータが一定速度で回転している
にもかかわらずラッチパルスLP毎に出力される位置デ
ータに変化しない部分が生じたりすると、位置データ上
ではモータの回転速度があたかも変動しているかのよう
に観測されることとなり、モータ等の回転速度を制御し
たり、位置決め制御したりする場合に問題となる。
【0033】第1の本発明は、上述の点に鑑みてなされ
たものであり、移動体の移動位置を検出するに際して、
所定周期で出力される位置データの検出精度(分解能)
を大幅に向上することのできる位相シフト方式の位置検
出装置を提供することを目的とする。
【0034】なお、図11におけるクロック発振器1
2、同期カウンタ13、ラッチ回路19及びフリップフ
ロップ回路20は、水晶発振器等が発生する基準クロッ
クをカウントすることによってゼロクロス回路18から
出力されたトリガパルスTGPの出力時点を測定する時
間測定装置である。従来の時間測定装置は、水晶発振器
等が発生する約40MHz程度の周波数fxの基準クロ
ックをカウントし、被測定時間(ここではトリガパルス
TGPの出力時点)に対応するカウント値を検出し、そ
のカウント値に基づいて(即ちカウント値に基準クロッ
クの一周期を乗算することによって)被測定時間を測定
している。
【0035】しかしながら、検出できる時間の最小単位
は基準クロック信号CLxの発振周波数fxに依存する
値である。例えば、発振周波数fxが40.96MHz
だと、その一周期は約24.4nsである。従って、基
準クロック信号CLxの発振周波数を2倍に設定してや
れば、周期すなわち測定可能な時間も2分の1となり、
測定可能時間をより小さくすることができる。ところ
が、発振周波数を約40MHzの2倍以上のクロックに
するとその周波数で正確に動作する電子部品(カウンタ
回路等)が存在しなくなるために、カウンタ回路の1カ
ウント分に相当する時間をさらに細かく分割して時間を
測定することは困難であった。
【0036】第2の本発明は、水晶発振器等が発生する
基準クロックをカウントするカウンタ回路の1カウント
分に相当する時間をさらに細かく分割して測定すること
のできる時間測定装置を提供することを別の目的とす
る。
【0037】
【課題を解決するための手段】第1の本発明の位置検出
装置は、移動体の位置に応じて電気的に位相シフトされ
た出力交流信号を生じ、この出力交流信号のゼロクロス
時点における電気的位相角の変化に対応してカウンタ回
路をサンプリングし、サンプリングされたカウント値を
前記移動体の絶対位置データとして出力する位相シフト
方式の第1の絶対位置検出手段と、前記カウンタ回路の
カウントアップ処理の基準となるクロック信号の一周期
よりも小さな時間だけ遅延した遅延クロック信号を1個
以上生成し、この遅延クロック信号に基づいて前記出力
交流信号のゼロクロス時点を前記クロック信号の一周期
よりも小さな単位時間で測定し、その測定時間を前記絶
対位置データとして前記サンプリング処理されたカウン
ト値に付加して出力する位相シフト方式の第2の絶対位
置検出手段とから構成されている。
【0038】また、第2の本発明の時間測定装置は、ト
リガパルスの入力時点を測定する時間測定装置におい
て、第1のレベル変化と第2のレベル変化との繰り返し
からなるクロック信号を発生するクロック発振器と、前
記クロック信号の第1のレベル変化時点でカウントアッ
プ処理するカウント回路と、前記トリガパルスの入力後
最初の前記クロック信号の前記第2のレベル変化を検出
した時点でラッチパルスを出力するラッチパルス発生器
と、前記ラッチパルスの入力時点における前記カウンタ
回路のカウント値を保持し、それを前記トリガパルスの
入力時間を示すデータの一部として出力する保持回路
と、前記クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅
延した遅延クロック信号を出力する遅延回路の複数個を
直列接続してなるクロック信号遅延手段と、このクロッ
ク信号遅延手段から出力される複数の遅延クロック信号
群をそれぞれ入力し、それに基づいて前記クロック信号
の一周期よりも小さな遅延時間である前記遅延クロック
群の数を除数とし、さらに、その中から前記トリガパル
スの入力時点以前に前記遅延クロック信号の前記第2レ
ベル変化を有する前記遅延クロック群の数を被除数と
し、前記被除数を前記除数で除した値を前記トリガパル
スの入力時点を示すデータの一部として前記保持回路の
カウント値に付加して出力する時間検出手段とから構成
されている。
【0039】
【作用】第1の本発明の位置検出装置において、出力交
流信号は移動体(回転移動体又は直線移動体)の位置に
応じて電気的に位相シフトされる。位置検出装置は、回
転位置検出手段の場合には回転移動体の回転方向におけ
る回転位置データを、直線位置検出手段の場合には直線
移動体の直線方向における直線位置データを、電気的に
位相シフトされた出力交流信号に基づいて検出する。す
なわち、第1の絶対位置検出手段は、出力交流信号のゼ
ロクロス時点における電気的位相角の変化に対応してカ
ウント回路のカウント値をサンプリングし、サンプリン
グされたカウント値を回転位置データ又は直線位置デー
タとして出力する。
【0040】第1の絶対位置検出手段で測定可能な単位
時間は、カウンタ回路の動作の基準となるクロック信号
の一周期である。そこで、第2の絶対位置検出手段は、
この基準クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅
延した遅延クロック信号を1個以上生成する。すなわ
ち、第2の絶対位置検出手段は、クロック信号を遅延手
段によって順次遅延させ、クロック信号の一周期内に複
数個の遅延クロック信号を存在させる。複数の遅延クロ
ック信号は、基準クロック信号に対してその立上り時点
又は立下り時点が順次遅延した遅延クロック信号群とな
る。
【0041】そこで、第2の絶対位置検出手段は、これ
ら複数個の遅延クロック信号の中から出力交流信号のゼ
ロクロス時点に最も近くで立上り時点又は立下り時点を
有するものを検出することによって、出力交流信号のゼ
ロクロス時点をクロック信号の一周期よりも小さな単位
時間で測定することができる。そして、第2の絶対位置
検出手段は、そのクロック信号の一周期よりも小さな単
位時間で測定した時間を絶対位置データとして第1の絶
対位置検出手段でサンプリング処理されたカウント値に
付加して出力する。このように第2の絶対位置検出手段
によって基準クロックをカウントするカウンタ回路の1
カウント分に相当する時間をさらに細かく分割して測定
することができるようになったので、第1の本発明の位
置検出装置は、移動体の移動位置を検出するに際して、
所定周期で出力される位置データの検出精度(分解能)
を大幅に向上することができるようになる。
【0042】従来の時間測定装置は水晶発振器等の発生
する基準クロックをカウンタ回路でカウントアップ処理
し、トリガパルスの入力時点におけるカウント値をサン
プリングし、サンプリングされたカウント値に基準クロ
ックの一周期を乗算することによって、トリガパルスの
入力時点を計測しているだけであり、トリガパルスの入
力時点を基準クロックの一周期よりも小さな時間で測定
することは不可能であった。
【0043】すなわち、従来の時間測定装置は、基本的
にはクロック発振器、カウンタ回路、ラッチパルス発生
器及び保持回路から構成されている。クロック発振器は
第1のレベル変化と第2のレベル変化との繰り返しから
なるクロック信号を発生する。ここで、レベル変化と
は、ローレベル“0”からハイレベル“1”への立上り
変化、又はこれとは逆の立下り変化のことである。従っ
て、第1のレベル変化が立上り変化だとすると第2のレ
ベル変化は立下り変化であり、第1のレベル変化が立下
り変化だとすると第2のレベル変化は立上り変化であ
る。カウンタ回路はクロック信号の第1のレベル変化時
点でカウントアップ処理する。ラッチパルス発生器は、
トリガパルスの入力後最初のクロック信号の第2のレベ
ル変化を検出した時点でラッチパルスを出力する。保持
回路は、ラッチパルスの入力時点におけるカウンタ回路
のカウント値を保持し、それをトリガパルスの入力時間
を示すデータの一部として出力する。
【0044】第2の本発明の時間測定装置はトリガパル
スの入力時点を基準クロックの一周期よりも小さな時間
で測定できるようにするためにクロック信号遅延手段と
時間検出手段とを新たに採用した。クロック信号遅延手
段は、クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅延
した遅延クロック信号を出力する遅延回路の複数個を直
列接続してなるものである。従って、クッロック遅延手
段から出力される複数個の遅延クロック信号は、基準ク
ロック信号に対してその第1のレベル変化と第2のレベ
ル変化時点が順次遅延した遅延クロック信号群となる。
これらの遅延クロック信号群の中には、基準クロック信
号の一周期よりも小さな遅延時間を有するものや、基準
クロック信号の一周期よりも大きな遅延時間を有するも
のが存在する。
【0045】時間検出手段は、このクロック信号遅延手
段から出力される複数の遅延クロック信号群をそれぞれ
入力し、それに基づいて基準クロック信号の一周期より
も小さな遅延時間である遅延クロック群の数を除数と
し、さらに、基準クロック信号の一周期よりも小さな遅
延時間である遅延クロック群の中からトリガパルスの入
力時点以前に遅延クロック信号の第2レベル変化を有す
る遅延クロック群の数を被除数とする。
【0046】すなわち、除数は基準クロック信号の一周
期よりも小さな遅延時間であって、基準クロック信号の
一周期内に存在する遅延クロック信号の数であるから、
基準クロック信号の一周期をこの除数で除した値が遅延
クロック信号群の遅延時間となる。被除数はトリガパル
スの入力時点までに存在する遅延クロックの数であるか
ら、遅延クロック信号の遅延時間をこの被除数に乗じた
値が基準クロック信号の一周期内におけるトリガパルス
の入力時点となる。従って、被除数を除数で除した値に
基準クロック信号の一周期を乗ずることによって、基準
クロック信号の一周期内におけるトリガパルスの入力時
点を正確に表すこととなるので、時間検出手段は被除数
を除数で除した値をトリガパルスの入力時間を示すデー
タの一部として保持回路のカウント値に付加して出力す
る。これによって、第2の本発明の時間測定装置は最終
的にカウンタ回路の1カウント分に相当する時間をさら
に細かく分割して測定することが可能となる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施例である位置センサ
変換手段の構成例を示す図であり、図11に対応してい
る。図1において図11と同じ構成のものには同一の符
号が付してあるので、その説明は省略する。図2は、図
1の位置センサ変換手段の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。本実施例の位置センサ変換手段が
従来のものと異なる点は、トリガパルスTGPの出力時
点を基準クロック信号CLxの周期単位で検出する時間
測定回路(同期カウンタ13及びラッチ回路19)より
もさらに小さな単位時間でトリガパルスTGPの出力時
点を検出することのできる時間測定回路を新たに設けた
点である。以下本実施例では、基準クロック信号CLx
の周波数fxが40.96MHz(周期Txが24.4
ns)の場合に、その周期の約8分の1の単位時間(約
3ns)でトリガパルスTGPの出力時点を検出する場
合について説明する。
【0048】従来、トリガパルスTGPの出力時点を測
定する時間測定回路は同期カウンタ13、フリップフロ
ップ回路20及びラッチ回路19で構成されていたが、
本発明の時間測定回路は、この他に13個の遅延素子D
1〜DD、13個のフリップフロップ回路21〜2D、
パターンラッチ回路30、除数被除数検出回路40及び
除算器50が新たに付加されて構成されている。
【0049】フリップフロップ回路20は、クロック発
振器12の基準クロック信号CLK0をクロック端子C
に入力し、ゼロクロス回路18のトリガパルスTGPを
D端子に入力し、トリガパルスTGPの入力後の基準ク
ロックCLK0の立上りに同期してラッチパルスLP0
を出力する。同期カウンタ13は基準クロック信号CL
K0の立下りに同期してカウントアップ処理を行う。従
って、フリップフロップ回路20から出力されるラッチ
パルスLP0は同期カウンタ13のカウント値の安定し
た時点すなわちカウントアップ処理のちょうど中間点t
cで立ち上がり、ラッチ回路19からは従来と同様に基
準クロック信号CLK0の周期Txに応じてカウントア
ップ処理されたカウント値Nyが次々と出力される。
【0050】遅延素子D1〜DDは、ゲートアレイ等の
LSIのインバータ素子の直列接続がさらに複数個多段
接続されて構成されている。すなわち、直列接続された
インバータ素子は通常の動作時で入力信号を約0.7n
sだけ遅延させるので、遅延素子D1〜DDはこの直列
接続インバータ素子の4段接続で構成されている。従っ
て、遅延素子D1〜DDはそれぞれ入力クロック信号C
LK0〜CLKCを約3nsずつ遅延させる。なお、遅
延素子として反転回路以外のゲート回路を用いてもよい
ことはいうまでもない。
【0051】遅延素子D1はクロック発振器12から出
力される基準クロック信号CLK0を入力し、それを基
準クロック信号CLK0の立上り時点taから約3ns
だけ遅延したディレイドクロック信号CLK1としてフ
リップフロップ回路21及び遅延素子D2に出力する。
遅延素子D2は遅延素子D1からのディレイドクロック
信号CLK1を入力し、さらに約3nsだけ遅延したデ
ィレイドクロック信号CLK2としてフリップフロップ
回路22及び遅延素子D3に出力する。
【0052】以下、遅延素子D3〜DDも同様に前段の
遅延素子からのディレイドクロック信号を約3nsだけ
遅延して次段の遅延素子及びフリップフロップ回路に出
力する。従って、各遅延素子D1〜DDからは図2のよ
うなディレイドクロック群CLK1〜CLKDが出力さ
れる。遅延素子D1〜DDはそれぞれ基準クロック信号
CLxを約3nsずつ遅延させているので、基準クロッ
ク信号CLK0とディレイドクロック信号CLK8とは
大体同じタイミングとなる。
【0053】フリップフロップ回路21〜2Dは、ゼロ
クロス回路18のトリガパルスTGPをD端子に共通に
入力し、各遅延素子D1〜DDからのディレイドクロッ
ク信号CLK1〜CLKDをそれぞれのクロック端子C
に入力する。従って、フリップフロップ回路21〜2D
は、ゼロクロス回路18のトリガパルスTGPの立上り
時点tb以降にそれぞれのクロック端子Cに入力するデ
ィレイドクロック信号CLK1〜CLKDの立上りに同
期してハイレベル“1”にセットされる。各フリップフ
ロップ回路21〜2Dの出力信号は図2のラッチパルス
群LP1〜LPDのようになる。
【0054】パターンラッチ回路30は、フリップフロ
ップ回路20のラッチパルスLP0及びフリップフロッ
プ回路21〜2Dからそれぞれ出力されるラッチパルス
群LP1〜LPDを入力し、ラッチパルスLP0の立上
り時点におけるラッチパルス群LP1〜LPDをラッチ
して、そのハイレベル“1”又はローレベル“0”から
なるパターン出力Y1〜YDを除数被除数検出回路40
に出力する。
【0055】遅延素子D1〜DDが遅延時間を変動させ
ることなく常に安定して動作するものであれば、遅延素
子の数は基準クロック信号CLK0の周期Txの分割数
(8個)と同じ数だけでよい。ところが、遅延素子D1
〜DDを構成するインバータ素子は温度や電源電圧等の
周辺環境の変動に敏感に反応し、その遅延時間を±50
パーセントの範囲で変動させる。従って、遅延素子を基
準クロック信号CLK0の周期Txの分割数と同じだけ
設けても、遅延時間の変動によってトリガパルスTGP
の発生時刻tbを正確に測定することができない。除数
被除数検出回路40は、このように遅延素子D1〜DD
の遅延時間が変動した場合でもトリガパルスTGPの発
生した時刻tbを正確に測定できるようにするために設
けられたものである。
【0056】除数被除数検出回路40は、フリップフロ
ップ回路21〜2Dから出力されるディレイドクロック
群CLK1〜CLKDの中から遅延時間が基準クロック
信号CLK0の一周期Txよりも小さなディレイドクロ
ック信号の総数DX(除数)をラッチパルス群LP1〜
LPDのパターン出力Y1〜YDのパターンに基づいて
検出し、さらにその中からゼロクロス回路18のトリガ
パルスTGPの立ち上がり時刻tb以前に立ち上がり時
点を有するディレイトクロック信号の数DY(被除数)
を検出し、除数信号DX及び被除数信号DYを除算器5
0に出力する。
【0057】すなわち、除数被除数検出回路40は、パ
ターン出力Y1〜YDをシリアルデータとして見た場合
にそのレベルがハイレベル“1”からローレベル“0”
に変化するまでのパターン出力の数を除数DXとし、さ
らにその中のハイレベル“1”よりも前に存在するロー
レベル“0”のパターン出力の数を被除数DYとする。
この除数DXは基準クロック信号CLK0の一周期Tx
の分割数に対応し、被除数DYはトリガパルスTGPが
その分割数の何番目で立ち上がったかを示す数である。
【0058】除算器50は、除数DX及び被除数DYを
入力し、被除数DYを除数DXで除した値DY/DXを
3ビットの除算値データNzとして出力する。図2の場
合だと、除算器50は『011』の3ビットの除算値デ
ータNzを出力する。従って、位置センサ変換手段は、
ラッチ回路19からの13ビットのカウント値Nyを上
位13ビット、除算器50からの3ビットの除算値デー
タNzを下位3ビットとする全部で16ビット構成の位
置データNy+Nzを最終的に位置データとして出力す
るようになる。この位置データNy+Nzに基準クロッ
ク信号CLK0の一周期Txを乗じた値Tx(Ny+N
z)が、基準交流信号と合成出力信号との間の時間差に
対応したトリガパルスTGPの立ち上がり時刻tbまで
の時間を表し、被除数DYを除数DXで除した値Nz=
DY/DXに基準クロック信号CLK0の一周期Txを
乗じた値Tx・Nzが、従来測定することのできなかっ
た時間、すなわち基準クロック信号CLK0立ち上がり
時刻taからトリガパルスTGPの立ち上がり時刻tb
までの時間を表すこととなる。
【0059】次に図2を用いて本実施例の動作を説明す
る。まず、図2において、基準クロック信号CLK0は
クロック発振器12から直接出力されるクロック信号で
あり、ディレイドクロック信号CLK1は基準クロック
信号CLK0が遅延素子D1を通過した後のクロック信
号であり、以下ディレイドクロック信号CLK2〜CL
KDはそれぞれの遅延素子D2〜DDを通過した後のク
ロック信号である。
【0060】従って、クロック発振器12から基準クロ
ック信号CLK0が出力されることによって、各遅延素
子D1〜DDからは約3nsずつ遅延した図2のような
ディレイドクロック群CLK1〜CLKDが出力され
る。遅延素子D1〜DDの遅延時間は通常動作時で約3
nsなので、ディレイドクロック信号CLK8と基準ク
ロック信号CLK0とが大体同じタイミングのクロック
となり、ディレイドクロック信号CLK1〜CLK5と
ディレイドクロック信号CLK9〜CLKDとがそれぞ
れ同じタイミングとなる。
【0061】遅延素子D1〜DDによって図2のような
ディレイドクロック群CLK1〜CLKDが作成され、
次々とフリップフロップ回路21〜2Dに入力している
状態で、基準クロック信号CLK0の立上り時刻taと
立下り時刻tcとの間の時刻tbでゼロクロス回路18
のトリガパルスTGPが立ち上がったと仮定する。する
と、各フリップフロップ回路20〜2Dは図2のような
ラッチパルス群LP0〜LPDを出力する。
【0062】フリップフロップ回路20から出力される
ラッチパルスLP0はトリガパルスTGPの立ち上がり
時刻tb以降、基準クロック信号CLK0の最初の立ち
上がりに同期して時刻tcで立ち上がる。以下、ラッチ
パルスLP1〜LPDも同様に、トリガパルスTGPの
立ち上がり時刻tb以降の遅延素子D1〜DDから出力
されるディレイドクロック信号CLK1〜CLKDの立
上りに同期して立ち上がる。従って、ディレイドクロッ
ク信号の場合と同様に、ラッチパルスLP8〜LPDは
ラッチパルスLP0〜LP5と大体同じタイミングで立
ち上がる。
【0063】すなわち、時刻tbでトリガパルスTGP
がゼロクロス回路18から出力されると、時刻tb以降
に最初に立ち上がりの生じるディレイドクロック信号C
LK4及びCLKCによってフリップフロップ回路24
及び2Cが同時にラッチパルスLP4及びLPCを出力
する。その後、ディレイドクロック信号CLK5及びC
LKDの立上りに同期してフリップフロップ回路25及
び2Dが同時にラッチパルスLP5及びLPDを出力す
る。以下順番に、ディレイドクロック信号CLK6、C
LK7、CLK0及びCLK8、CLK1及びCLK
9、CLK2及びCLKA、CLK3及びCLKBの立
上りに同期してフリップフロップ回路26、27、20
及び28、21及び29、22及び2A、23及び2B
がラッチパルスLP6、LP7、LP0及びLP8、L
P1及びLP9、LP2及びLPA、LP3及びLPB
を出力する。
【0064】同期カウンタ13は、基準クロック信号C
LK0の立下りに同期してカウント値Nyをカウントア
ップ処理する。図2では、同期カウンタ13は、『Qn
−1』から『Qn』に、『Qn』から『Qn+1』にカ
ウントアップ処理している。このとき、時刻tcでフリ
ップフロップ回路20からラッチ回路19及びパターン
ラッチ回路30に対してラッチパルスLP0が出力され
る。すると、ラッチ回路19は時刻tcにおけるカウン
ト値Nyとして『Qn』をラッチする。同時に、パター
ンラッチ回路30は、時刻tcにおける各フリップフロ
ップ回路21〜2DのラッチパルスLP1〜LPDをラ
ッチし、パターン出力Y1〜YDとして除数被除数検出
回路50に出力する。
【0065】パターン出力Y1〜YDの中で、ローレベ
ル“0”のものは、基準クロック信号CLK0の一周期
ta−tc間において、トリガパルスTGPの出力時刻
tb以前に既に立ち上がっているディレイドクロック信
号CLK1〜CLK3、CLK8〜CLKB、すなわち
ラッチパルスLP0の立上り時刻tc以降に立ち上がっ
たラッチパルスLP1〜LP3、LP8〜LPBのこと
を意味する。
【0066】逆に、パターン出力Y1〜YDの中で、ハ
イレベル“1”のものは、基準クロック信号CLK0の
一周期ta−tc間において、トリガパルスTGPの出
力時刻tb以後に立ち上がったディレイドクロック信号
CLK4〜CLK7、CLKC,CLKD、すなわちラ
ッチパルスLP0の立上り時刻tc以前に既に立ち上が
っているラッチパルスLP4〜LP7、LPC,LPD
のことを意味する。
【0067】除数被除数検出回路40は、パターン出力
Y1〜YDをシリアルデータとして見た場合にそのレベ
ルがハイレベル“1”からローレベル“0”に変化する
までのパターン出力の数を除数DXとし、さらにその中
のハイレベル“1”よりも前に存在するローレベル
“0”のパターン出力の数を被除数DYとする。
【0068】従って、図2のパターン出力Y1〜YDを
シリアルデータとして見ると『00011110000
11』である。ここで、パターン出力がハイレベル
“1”なのはパターン出力Y4,Y5,Y6,Y7,Y
C,YDであり、残りのパターン出力Y1,Y2,Y
3,Y8,Y9,YA,YBはローレベル“0”であ
る。そして、パターン出力のレベルがハイレベル“1”
からローレベル“0”に変化するまでのパターン出力の
数は、パターン出力Y1からY8までの8個である。ま
た、そのパターン出力Y1〜Y8の中のハイレベル
“1”のパターン出力Y4,Y5,Y6,Y7よりも前
に存在するローレベル“0”のパターン出力の数は、パ
ターン出力Y1〜Y3の3個である。従って、除数被除
数検出回路40は、除数DXとして『8』、被除数DY
として『3』を除算器50に出力する。
【0069】除算器50は、被除数DY=3を除数DX
=8で除算した除算結果3/8を3ビットの『011』
を除算値データNzとして出力する。従って、最終的に
位置センサ変換手段からは位置データとして、ラッチ回
路19の出力『Q』に除算器50の出力3/8を加算し
た値『Q+3/8』が出力される。
【0070】図2では、各遅延素子D1〜DDの遅延時
間が約3nsの場合を例に示したが、前述したように遅
延素子D1〜DDを構成するインバータ素子は温度や電
源電圧等の変動に敏感に反応し、±50パーセントの割
合で遅延時間を変動させるため、各遅延素子D1〜DD
の遅延時間は約1.5nsから4.5nsの範囲で変動
する場合がある。
【0071】そこで、遅延素子D1〜DDの遅延時間が
変動した場合における図1の位置センサ変換手段の動作
を図3及び図4を用いて説明する。図3は遅延素子D1
〜DDの遅延時間が約2nsと小さくなった場合を示
し、図4は逆に遅延時間が約4nsと大きくなった場合
を示す。なお、図3及び図4において、基準クロック信
号CLK0の立上り時刻ta、立下り時刻tcとトリガ
パルスTGPの立上り時刻tbとの関係は図2の場合と
全く同じである。
【0072】図2のように遅延素子D1〜DDの遅延時
間が3nsの場合だと、ディレイドクロック信号CLK
8が基準クロック信号CLK0と大体同じタイミングの
クロックであるが、図3のように遅延時間が2nsだ
と、ディレイドクロック信号CLKCが基準クロック信
号CLK0と大体同じタイミングのクロックとなり、図
4のように遅延時間が4nsの場合だと、ディレイドク
ロック信号CLK6が基準クロック信号CLK0と大体
同じタイミングのクロックとなる。
【0073】従って、時刻tbでゼロクロス回路18の
トリガパルスTGPが立ち上がると、各フリップフロッ
プ回路20〜2Dは図3及び図4のようなラッチパルス
群LP0〜LPDを出力する。フリップフロップ回路2
1〜2Dから出力されるラッチパルス群LP1〜LPD
は、トリガパルスTGPの発生時刻tb以降のディレイ
ドクロック信号CLK1〜CLKDの立上りに同期して
いるので、トリガパルスTGPの出力時刻tb以前に既
に立ち上がっているディレイドクロック信号は、図3の
場合がディレイドクロック信号CLK1〜CLK4の4
つであり、図4の場合がディレイドクロック信号CLK
1,CLK2の2つである。ラッチパルスLP0の立上
り時刻tc以降に立ち上がったラッチパルスの数につい
ても同様に図3の場合がラッチパルスLP1〜LP4の
4つであり、図4の場合がラッチパルスLP1,LP2
の2つである。
【0074】同期カウンタ13は、遅延素子D1〜DD
の遅延時間とは無関係に基準クロック信号CLK0の立
下りに同期してカウント値Nyを『Qn−1』から『Q
n』に、『Qn』から『Qn+1』にカウントアップ処
理を行っているので、ラッチ回路19はラッチパルスL
P0の立上り時刻tcにおけるカウント値Nyとして
『Qn』をラッチする。同時に、パターンラッチ回路3
0は、時刻tcにおける各フリップフロップ回路21〜
2DのラッチパルスLP1〜LPDをラッチして、パタ
ーン出力Y1〜YDを出力する。
【0075】図3の場合には、パターン出力Y1〜Y
4,YC,YDがローレベル“0”であり、パターン出
力Y5〜YBがハイレベル“1”である。すなわち、図
3の場合には、基準基準クロック信号CLK0の一周期
ta−tc間において、トリガパルスTGPの出力時刻
tb以前に既に立ち上がっているディレイドクロック信
号はCLK1〜CLK4、CLKC,CLKDであり、
ラッチパルスLP0の立上り時刻tc以降に立ち上がっ
たラッチパルスはLP1〜LP4、LPC,LPDであ
る。基準クロック信号CLK0の一周期ta−tc間に
おいて、トリガパルスTGPの出力時刻tb以後に立ち
上がったディレイドクロック信号はCLK5〜CLKB
であり、ラッチパルスLP0の立上り時刻tc以前に既
に立ち上がっているラッチパルスLP5〜LPBであ
る。
【0076】図4の場合には、パターン出力Y1,Y
2,Y6〜Y8,YC,YDがローレベル“0”であ
り、パターン出力Y3〜Y5,Y9〜YBがハイレベル
“1”である。すなわち、図4の場合には、基準基準ク
ロック信号CLK0の一周期ta−tc間において、ト
リガパルスTGPの出力時刻tb以前に既に立ち上がっ
ているディレイドクロック信号はCLK1,CLK2、
CLK6〜CLK8,CLKC,CLKDであり、ラッ
チパルスLP0の立上り時刻tc以降に立ち上がったラ
ッチパルスはLP1,LP2、LP6〜LP8,LP
C,LPDである。基準クロック信号CLK0の一周期
ta−tc間において、トリガパルスTGPの出力時刻
tb以後に立ち上がったディレイドクロック信号はCL
K3〜CLK5、CLK9〜CLKBであり、ラッチパ
ルスLP0の立上り時刻tc以前に既に立ち上がってい
るラッチパルスLP3〜LP5、LP9〜LPBであ
る。
【0077】除数被除数検出回路40は、パターン出力
Y1〜YDをシリアルデータとして見た場合にそのレベ
ルがハイレベル“1”からローレベル“0”に変化する
までのパターン出力の数を除数DXとし、さらにその中
のハイレベル“1”よりも前に存在するローレベル
“0”のパターン出力の数を被除数DYとする。
【0078】従って、図3のパターン出力Y1〜YDを
シリアルデータとして見ると『00001111111
00』である。そして、パターン出力のレベルがハイレ
ベル“1”からローレベル“0”に変化するまでのパタ
ーン出力の数は、パターン出力Y1からYCまでの12
個であり、また、そのパターン出力Y1〜YCの中のハ
イレベル“1”のパターン出力Y5〜YBよりも前に存
在するローレベル“0”のパターン出力の数は、パター
ン出力Y1〜Y4の4個である。従って、図3の場合に
は除数被除数検出回路40は、除数DXとして『1
2』、被除数DYとして『4』を除算器50に出力す
る。
【0079】同様に、図4のパターン出力Y1〜YDを
シリアルデータとして見ると『00111000111
00』である。そして、パターン出力のレベルがハイレ
ベル“1”からローレベル“0”に変化するまでのパタ
ーン出力の数は、パターン出力Y1からY6までの6個
であり、また、そのパターン出力Y1〜Y6の中のハイ
レベル“1”のパターン出力Y3〜Y5よりも前に存在
するローレベル“0”のパターン出力の数は、パターン
出力Y1,Y2の2個である。従って、図4の場合には
除数被除数検出回路40は、除数DXとして『6』、被
除数DYとして『2』を除算器50に出力する。
【0080】除算器50は、図3の場合は被除数DY=
4を除数DX=12で除算した除算結果4/12=1/
3の上位3ビット『011』をデジタルデータNzとし
て出力し、同様に図4の場合は被除数DY=2を除数D
X=6で除算した除算結果2/6=1/3の上位3ビッ
ト『011』をデジタルデータNzとして出力する。従
って、図2、図3及び図4のいずれの場合も最終的に位
置センサ変換手段からは位置データとして、ラッチ回路
19の出力『Q』に除算器50から『011』のデジタ
ルデータNzが加算されて出力される。以上のように本
実施例によれば,遅延素子D1〜DDの遅延時間が±5
0パーセントの範囲で変動した場合でも、除算器50か
ら最終的に出力されるデジタルデータNzの値はほぼ同
じ値となり、基準クロック信号CLKの一周期内におけ
るトリガパルスTGPの発生時刻を正確に測定すること
が可能となる。
【0081】図5は図1の除数被除数検出回路40の詳
細構成を示す図である。図6はその動作を説明するため
のタイミングチャート図であり、図2のようなラッチパ
ルス群LP0〜LPDが入力した場合の除数被除数検出
回路40の動作を示している。まず、除数被除数検出回
路40の構成を図5に基づいて説明する。
【0082】シフトレジスタ41は、図1のパターンラ
ッチ回路30から出力されるパターン出力Y1〜YNを
パラレルに入力し、それをシフトパルスSHPの立上り
に同期してシフトし、シフトレジスタ出力Yiとしてフ
リップフロップ回路43、アンド回路44及び反転回路
51に出力する。すなわちシフトレジスタ41はパター
ンラッチ回路30から出力されるパラレルのパターン出
力Y1〜YNをシリアルデータYiに変換し、それをシ
フトパルスSHPに応じて順番に出力するものである。
【0083】検出カウンタ42はクリア端子CLRにス
タートパルスSTPを、クロック端子Cにシフトパルス
SHPを入力し、スタートパルスSTPの入力によって
そのカウント値をリセットし、シフトパルスSHPに応
じて順次カウントアップ処理を行い、その検出カウント
値Ndを被除数ラッチ回路58及び除数ラッチ回路59
のデータ入力端子Dに出力する。
【0084】フリップフロップ回路43は、シフトレジ
スタ41から出力されるシフトレジスタ出力YiをD端
子に、シフトパルスSHPをクロック端子Cに、スター
トパルスSTPをクリア端子CLにそれぞれ入力し、ス
タートパルスSTPの入力によってリセットし、それ以
降はシフトパルスSHPの入力に応じてシフトレジスタ
41から出力されているシフトレジスタ出力Yiを1シ
フトパルス分だけシフトしたシフト信号Yi−1をアン
ド回路52に、そのシフト信号の反転出力*Yi−1
(以下、*は反転出力のことを示す)をアンド回路44
に出力する。
【0085】アンド回路44、反転回路45、フリップ
フロップ回路46、アンド回路47、反転回路48及び
アンド回路49は検出カウンタ42の検出カウント値N
dを被除数ラッチ回路58がラッチするための被除数ラ
ッチパルスLTRを生成するものである。アンド回路4
4はシフトレジスタ41のシフトレジスタ出力Yiとフ
リップフロップ回路43のシフト信号反転出力*Yi−
1 の論理積を取り、それを反転回路45及びアンド回路
47に出力する。反転回路45はアンド回路44の論理
積信号を反転し、フリップフロップ回路46のクロック
端子Cに出力する。
【0086】フリップフロップ回路46は、スタートパ
ルスSTPをクリア端子CLRに入力し、スタートパル
スSTPの入力に応じてリセットされる。また、フリッ
プフロップ回路46は、D端子にハイレベル“1”を入
力し、クロック端子Cに反転回路45の反転出力を入力
しているので、一旦反転回路45からの反転出力の立上
りを検出すると、再びスタートパルスSTPによってリ
セットされるまで反転出力*Qとしてローレベル“0”
をアンド回路47に出力し続ける。すなわち、フリップ
フロップ回路46は、パターン出力Y1〜YDのシリア
ルデータがローレベル“0”からハイレベル“1”に変
化する時点を検出するものである。
【0087】アンド回路47は、アンド回路44の論理
積信号とフリップフロップ回路46の反転出力*Qとの
論理積を取り、それを立上り検出信号YRとしてアンド
回路49に出力する。反転回路48は、シフトパルスS
HPを反転し、反転シフトパルス*SHPをアンド回路
49及び57に出力する。アンド回路49は、反転回路
48からの反転シフトパルス*SHPとアンド回路47
からの立上り検出信号YRとの論理積を取り、それを被
除数ラッチパルスLTRとして被除数ラッチ回路58の
クロック端子Cに出力する。
【0088】反転回路51、アンド回路52、反転回路
53、フリップフロップ回路54、アンド回路55、フ
リップフロップ回路56及びアンド回路57は検出カウ
ンタ42の検出カウント値Ndを除数ラッチ回路58が
ラッチするための除数ラッチパルスLTFを生成するも
のである。反転回路51はシフトレジスタ41のシフト
レジスタ出力Yiを反転し、シフトレジスタ41の反転
シフトレジスタ出力*Yiとしてアンド回路52に出力
する。アンド回路52は、反転回路51のシフトレジス
タ反転出力*Yiとフリップフロップ回路43のシフト
信号Yi−1との論理積を取り、それを反転回路53及
びアンド回路55に出力する。
【0089】フリップフロップ回路54は、スタートパ
ルスSTPをクリア端子CLRに入力し、スタートパル
スSTPの入力に応じてリセットされる。また、フリッ
プフロップ回路54は、D端子にハイレベル“1”を入
力し、クロック端子Cに反転回路53の反転出力を入力
しているので、一旦反転回路53からの反転出力の立上
りを検出すると、再びスタートパルスSTPによってリ
セットされるまで反転出力*Qとしてローレベル“0”
をアンド回路55に出力し続ける。すなわち、フリップ
フロップ回路54は、フリップフロップ回路46とは逆
にパターン出力Y1〜YDのシリアルデータがハイレベ
ル“1”からローレベル“0”に変化する時点を検出す
るものである。アンド回路55は、アンド回路52の論
理積信号とフリップフロップ回路54の反転出力*Qと
の論理積を取り、それを立下り検出信号YF0としてフ
リップフロップ回路56のD端子に出力する。
【0090】フリップフロップ回路56は、アンド回路
55から出力される立下り検出信号YF0をD端子に、
シフトパルスSHPをクロック端子Cに、スタートパル
スSTPをクリア端子CLRにそれぞれ入力しているの
で、スタートパルスSTPの入力によってリセットさ
れ、それ以降はシフトパルスSHPの入力に応じてアン
ド回路55から出力される立下り検出信号YF0を1シ
フトパルス分だけシフトし、それを立下りシフト信号Y
F1としてアンド回路57に出力する。アンド回路57
は、反転回路48からの反転シフトパルス*SHPとフ
リップフロップ回路56からの立下りシフト信号YF1
との論理積を取り、それを除数ラッチパルスLTFとし
て除数ラッチ回路59のクロック端子Cに出力する。
【0091】被除数ラッチ回路58は、スタートパルス
STPを初期値設定端子LDに入力することによって被
除数の初期値Dr2をラッチする。図1の実施例の場合
には、除数の基本値は『8』なので、初期値Dr2とし
ては『7』がラッチされる。そして、被除数ラッチ回路
58は、検出カウンタ42からシフトパルスSHPに応
じて次々と出力される検出カウント値Ndをデータ入力
端子Dに、アンド回路49からの被除数ラッチパルスL
TRをクロック端子Cに入力し、被除数ラッチパルスL
TRの立上りに同期して検出カウント値Ndをラッチ
し、それを被除数信号DYとして除算器50に出力す
る。
【0092】除数ラッチ回路59も、被除数ラッチ回路
58と同様に、スタートパルスSTPを初期値設定端子
LDに入力することによって除数の初期値Dr1をラッ
チする。図1の実施例の場合には、除数の基本値として
『8』がラッチされる。そして、被除数ラッチ回路59
は、検出カウンタ42からシフトパルスSHPに応じて
次々と出力される検出カウント値Ndをデータ入力端子
Dに、アンド回路57からの除数ラッチパルスLTFを
クロック端子Cに入力し、除数ラッチパルスLTFの立
上りに同期して検出カウント値Ndをラッチし、それを
除数DXとして除算器50に出力する。
【0093】次に、除数被除数検出回路40の動作を図
6のタイミングチャートを用いて説明する。まず、スタ
ートパルスSTPの立下りによって、図2のパターン出
力Y1〜YDがシフトレジスタ41にパラレルに取り込
まれ、検出カウンタ42、フリップフロップ回路43、
46、54、56はリセットされる。また、被除数ラッ
チ回路58には被除数DYの初期値Dr2として『7』
が、除数ラッチ回路59には除数DXの初期値Dr1と
して『8』がそれぞれセットされる。
【0094】シフトレジスタ41はシフトパルスSHP
の立上りに同期してパターン出力Y1〜YDを順番に出
力し、検出カウンタ42はシフトパルスSHPの立上り
に同期してカウントアップ処理された検出カウント値N
dを出力する。シフトレジスタ41からは図6のような
シフトレジスタ出力Yiがフリップフロップ回路43、
アンド回路44及び反転回路51に出力される。パター
ン出力Y1〜Y3,Y8〜YBはローレベル“0”であ
り、パターン出力Y4〜Y7,YC〜YDはハイレベル
“1”である。
【0095】フリップフロップ回路43は、シフトレジ
スタ出力Yiを一シフトパルス分だけシフトしたシフト
信号Yi−1をアンド回路52に、シフト信号反転出力
*Yi−1をアンド回路44に出力する。アンド回路4
4はシフトレジスタ出力Yiとシフト信号反転出力*Y
i−1との論理積信号を反転回路45及びアンド回路4
7に出力する。従って、アンド回路44はシフトレジス
タ出力Yiの中のパターン出力Y4及びYCに対応した
時点でハイレベル“1”の論理積信号を出力する。
【0096】ところが、アンド回路47はフリップフロ
ップ回路46の働きによってシフトレジスタ出力Yiの
中のパターン出力Y4に対応した時点、すなわちアンド
回路44から出力されるハイレベル“1”の論理積信号
のうち一番最初のものだけを立上り検出信号YRとして
アンド回路49に出力する。アンド回路49は、シフト
パルスSHPの反転出力と立上り検出信号YRとの論理
積信号を被除数ラッチパルスLTRとして被除数検出回
路58のクロック端子Cに出力する。このアンド回路4
9から出力される被除数ラッチパルスLTRは、ちょう
ど検出カウント値Ndの安定した時点で立上りを有する
パルスとなる。従って、被除数ラッチパルスLTRを入
力した被除数ラッチ回路58は、被除数ラッチパルスL
TRの立上り時点における検出カウント値Ndとして
『3』をラッチし、それを被除数信号DYとして除算器
50に出力する。
【0097】一方、アンド回路52は反転回路51から
のシフトレジスタ反転出力*Yiとフリップフロップ回
路43からのシフト信号Yi−1との論理積信号を反転
回路53及びアンド回路55に出力する。従って、アン
ド回路52はシフトレジスタ出力Yiの中のパターン出
力Y8に対応した時点でハイレベル“1”の論理積信号
を出力する。
【0098】アンド回路55はフリップフロップ回路5
4の働きによってシフトレジスタ出力Yiの中のパター
ン出力Y8に対応した時点、すなわちアンド回路52か
ら出力されるハイレベル“1”の論理積信号のうち一番
最初のものだけを立下り検出信号YF0としてフリップ
フロップ回路56に出力する。なお、図2のパターン出
力の場合には、アンド回路52からはハイレベル“1”
の論理積信号は1回しか出力しないので、フリップフロ
ップ回路54は動作しなくてもよいが、図4のパターン
出力の場合には、アンド回路52からはハイレベル
“1”の論理積信号が2回出力されるので、フリッフリ
ップフロップ回路54が働いてアンド回路52から出力
されるハイレベル“1”の論理積信号のうち一番最初の
ものだけを立ち下がり検出信号YF0としてフリップフ
ロップ回路56に出力する。
【0099】立下り検出信号YF0はフリップフロップ
回路56によって1シフトパルス分だけ遅延された立下
りシフト信号YF1としてアンド回路57に出力され
る。アンド回路57は、シフトパルスSHPの反転出力
と立下りシフト信号YF1との論理積信号を除数ラッチ
パルスLTFとして除数検出回路59のクロック端子C
に出力する。このアンド回路57から出力される除数ラ
ッチパルスLTFは、ちょうど検出カウント値Ndの安
定した時点で立上りを有するパルスとなる。従って、除
数ラッチパルスLTFを入力した除数ラッチ回路59
は、除数ラッチパルスLTFの立上り時点における検出
カウント値Ndとして『8』をラッチし、それを除数信
号DXとして除算器50に出力する。
【0100】以上のような除数被除数検出回路40を用
いることによって、遅延素子D1〜DDの遅延時間が±
50パーセント程度の範囲で変動した場合でも、トリガ
パルスTGPの出力時点を正確に測定することができる
という優れた効果がある。
【0101】なお、図1の位置センサ変換装置を用いる
ことによって、所定周期(1次キャリア周波数fc)で
出力される位置データの検出精度(分解能)を大幅に向
上させることが可能となる。しかしながら、所定周期毎
に出力される位置データの検出精度が向上すると、今度
は逆に位置データの抜け落ち現象が頻繁に生じるように
なる。
【0102】この位置データの抜け落ち現象は図11に
示す従来の位置センサ変換手段の場合でも生じていた。
すなわち、図13において、位置データDB4〜DB0
は1次キャリア周波数fcが5KHzでモータの回転速
度が40rpmの場合に図11の位置センサ変換手段の
ラッチ回路19から出力される位置データNyの下位5
ビットである。
【0103】1次キャリア周波数fcが5KHzでモー
タの回転速度が40rpmの場合に、図11の位置セン
サ変換手段の同期カウンタ13の1カウント値に相当す
る回転位置データの値は2π/8192=π/4096
ラジアンである。ところが、1次キャリア周波数fcの
一周期0.2msの間に回転移動する回転位置データの
値は2π×40÷(60×5000)=π/3750ラ
ジアンである。すなわち、回転速度が40rpmの場合
は、0.2msの間に回転移動する回転位置データの値
の方が同期カウンタ13の1カウント値に相当する回転
位置データの値よりも大きくなっている。
【0104】従って、前述の回転速度30rpmの場合
とは逆にラッチパルスLPの出力毎に位置データが変化
して出力されるようになる。そして、第10番目のラッ
チパルスLPの出力時点では位置データDB4〜DB0
として『01010』が出力され、第11番目のラッチ
パルスLPの出力時点では位置データDB4〜DB0と
して『01100』が出力される。しかしながら、実際
には第10番目の位置データが出力してから第11番目
の位置データが出力されるまでの間に位置データDB4
〜DB0として『01011』が出力されなければなら
ないのであるが、『01101』なる位置データは抜け
落ちてしまっている。これは、0.2msの間に回転移
動する回転位置データの値の方が同期カウンタ13の1
カウント値に相当する回転位置データの値よりも大きい
ために、生じたものである。同様に第21番目と第22
番目のラッチパルスLPの間でも位置データDB4〜D
B0として『10111』が抜け落ちている。
【0105】この位置データが抜け落ちるという現象
は、回転速度の上昇に応じて顕著に現れ、抜け落ちる位
置データの数も回転速度に比例して増加する。なお、こ
のような位置データの抜け落ちる現象が生じる回転速度
Nrは、クロック発振器12の発振周波数が40.96
MHzで1次キャリア周波数5KHzの場合には、0.
2msの間に回転移動する回転位置データの値と同期カ
ウンタ13の1カウント値に相当する回転位置データの
値とが等しい時であるから、2π/8192=2π×N
r÷(60×5000)から、Nr=60×5000÷
8192≒36.6rpmである。
【0106】同様にクロック発振器12の発振周波数が
40.96MHzで1次キャリア周波数10KHzの場
合には、0.1msの間に回転移動する回転位置データ
の値と同期カウンタ13の1カウント値に相当する回転
位置データの値とが等しい時であるから、2π/409
6=2π×Nr÷(60×10000)から、Nr=6
0×10000÷4096≒146.5rpmである。
【0107】このように位置データの抜け落ち現象は従
来でも存在したが、本発明の位置センサ変換装置を使用
した場合にはそれが特に顕著に現れるようになる。なぜ
なら、本発明の位置センサ変換手段は、従来の分割数4
096,8192を2倍から32倍の範囲で大幅に向上
することができるからである。従って、移動体の移動位
置を検出するに際して、位置データの抜け落ち現象を生
じさせることなく位置データを確実に出力することがで
きれば、その位置データの一部をインクリメンタルパル
スとして使用することができる。以下、その抜け落ち現
象を生じさせることなく位置データを確実に出力するこ
とができる位置データ生成手段の構成について説明す
る。
【0108】図7は抜け落ち現象を生じさせることなく
位置データを確実に出力することができる位置データ生
成手段の構成例を示す図である。位置データ生成手段
は、現在値データラッチ回路70、前回値データラッチ
回路71、差分演算回路72、パルス間隔変換回路7
3、パルス数記憶回路74、タイミング発生回路75、
パルス生成回路76及び位置データ生成回路77から構
成される。タイミング発生回路75は図1のフリップフ
ロップ回路20からのラッチパルスLP0iを入力する
毎に、所定のタイミング信号を位置データ生成手段の各
回路に出力する。
【0109】現在値データラッチ回路70は、タイミン
グ発生回路75から出力されるラッチパルスLiに応じ
て図1のラッチ回路19及び除算器50から出力される
位置データNy+Nzをラッチして、それを今回値デー
タNnewとして差分演算回路72に出力すると共に、
ラッチパルスLiの入力前にラッチしていた位置データ
Ny−1+Nz−1に対応した前回値データNoldを
前回値データラッチ回路71に出力する。前回値データ
NoldはラッチパルスLP0iの1サイクル前にラッ
チ回路19及び除算器50から出力されていた位置デー
タである。前回値データラッチ回路71は、タイミング
発生回路75のラッチパルスLiに応じて現在値データ
ラッチ回路70にラッチされていた位置データNy+N
zを前回値データNoldとしてラッチし、それを差分
演算回路72及び位置データ生成回路77に出力する。
【0110】差分演算回路72は、タイミング発生回路
75からの減算指令パルスDPに応じて現在値データラ
ッチ回路70の今回値データNnewから前回値データ
ラッチ回路71の前回値データNoldを減算し、その
差分値データDVをパルス間隔変換回路73及びパルス
数記憶回路74に出力する。パルス間隔変換回路73
は、差分演算回路72からの差分値データDVを入力
し、タイミング発生回路75からの変換指令パルスCP
に応じてその差分値データDVをパルス間隔データPW
に変換してパルス生成回路76に出力する。このパルス
間隔データPWはパルス列をラッチパルスLP0iの出
力周期Tp内に差分値データDVの示す数だけ等間隔に
出力するために必要なパルス間隔を指定するものであ
る。
【0111】パルス数記憶回路74は、差分演算回路7
2からの差分値データDVを入力し、タイミング発生回
路75からの記憶指令パルスRPに応じて差分演算回路
72からの差分値データDV(即ち、1次キャリア周波
数fcの1周期内に出力すべきパルス列の数)を記憶し
ておく回路である。パルス生成回路76は、タイミング
発生回路75から出力されるクロック信号CLKをカウ
ントする巡回型のカウンタであり、カウント値が1巡回
する毎にパルス列Piを位置データ生成回路77に出力
する。また、このパルス生成回路76は、パルス間隔変
換回路73からのパルス間隔データPWによってその巡
回カウント値をプログラマブルに変更できるようになっ
ている。
【0112】従って、パルス間隔変換回路73からのパ
ルス間隔データPWが大きい場合には、パルス生成回路
76のカウント値は大きくなるので、パルス列Piの出
力間隔は大きくなり、ラッチパルスLP0iの1周期内
に出力されるパルス列Piの数は少なくなる。逆にパル
ス間隔変換回路73からのパルス間隔データPWが小さ
い場合には、パルス生成回路76のカウント値も小さく
なるので、パルス列Piの出力間隔も小さくなり、ラッ
チパルスLP0iの1周期内に出力されるパルス列Pi
の数も多くなる。
【0113】位置データ生成回路77は、パルス生成回
路76から出力されるパルス列Piをカウントする巡回
型のカウンタであり、その巡回カウント値は同期カウン
タ13と同じに設定してある。そして、位置データ生成
回路77は初期カウント値として予め前回値データラッ
チ回路71の前回値データNoldに設定されており、
タイミング発生回路75からの出力開始パルスSPに応
じて、パルス生成回路76からのパルス列Piをパルス
数記憶回路74の差分値データDVに対応する数だけカ
ウント処理する。すなわち、位置データ生成回路77
は、前回値データNoldから今回値データNnewま
での間で抜け落ちた位置データN0をパルス列Piの入
力タイミングに応じて順次出力する。
【0114】次に図7の位置データ生成手段の動作につ
いて図8を用いて説明する。図8において、位置データ
DC4〜DC0は、1次キャリア周波数fcが5KHz
でモータの回転速度が12.5rpmの場合に位置デー
タ生成回路77から出力される位置データN0の下位5
ビットを示す。
【0115】1次キャリア周波数fcが5KHzでモー
タの回転速度が12.5rpmの場合に、1次キャリア
周波数fcの1周期0.2msの間に回転移動する回転
位置データの値は2π×12.5÷(60×5000)
=π/12000ラジアンであり、図1の位置センサ変
換手段の除算器50から出力される位置データの最下位
ビットに相当する回転位置データの値は2π/6553
6(=π/32768)ラジアンである。
【0116】従って、1次キャリア周波数fcの1周期
0.2msの間に図1の位置センサ変換手段はその位置
データNy+Nzを2又は3づつアップする。第0番目
のラッチパルスLP00の時点では『0』だった位置デ
ータNy+Nzも第1番目のラッチパルスLP01の時
点では『2』となり、以後ラッチパルスLP02,LP
03,LP04,LP05・・・の順番でラッチ回路1
9及び乗算器50からは『5』『8』『10』『13』
『16』『19』『21』『24』・・・の位置データ
Ny+Nzが次々と出力される。
【0117】図1のフリップフロップ回路20からラッ
チパルスLP01がラッチ回路19及びタイミング発生
回路75に出力されると、ラッチ回路19及び除算器5
0からは位置データNy+Nzとして『2』が出力さ
れ、タイミング発生回路75はラッチパルスL1を現在
値データラッチ回路70及び前回値データラッチ回路7
1に出力する。これによって、現在値データラッチ回路
70には今回値データNnewとして『2』がラッチさ
れ、前回値データラッチ回路71には前回値データNo
ldとして『0』がラッチされる。
【0118】タイミング発生回路75はラッチパルスL
1を現在値データラッチ回路70及び前回値データラッ
チ回路71に出力した後に、減算指令パルスDPを差分
演算回路72に出力する。差分演算回路72は現在値デ
ータラッチ回路70及び前回値データラッチ回路71に
ラッチされている今回値データNnewと前回値データ
Noldとの差分値『2』を算出し、それを差分値デー
タDVとしてパルス間隔変換回路73及びパルス数記憶
回路74に出力する。
【0119】差分値データDVを入力したパルス間隔変
換回路73は、差分値データDVをパルス間隔データP
Wに変換してパルス生成回路76に出力する。すなわ
ち、差分値は『2』なので、1次キャリア周波数fc
(=5KHz)の1周期Tc(=200μs)の間に2
個のパルス列Piを出力するためには、1周期TcをD
V(ここでは『2』)で除した値、約100μsの間隔
でパルス列Piを出力すればよいので、Tc/DVに対
応したパルス間隔データPWをパルス生成回路76に出
力する。
【0120】パルス間隔データPWを入力したパルス生
成回路76は、パルス間隔データPWに対応した時間毎
にパルス列Piを出力する。ここでは、パルス生成回路
76は、約100μs毎にパルス列P1及びP2を出力
する。位置データ生成回路77は、予め前回値データラ
ッチ回路71にラッチされている前回値データNold
として『0』を格納しているので、パルス生成回路76
からのパルス列Piの入力に応じてその位置データをイ
ンクリメンタル処理する。すなわち、第1番目のラッチ
パルスLP01の時点では位置データ生成回路77は位
置データDA4〜DA0として『00000』,『00
001』,『00010』を出力する。
【0121】このラッチパルスLP01の期間には、パ
ルス生成回路76は2個のパルス列P1及びP2を出力
すればよいのであるが、誤って3個目のインクリメンタ
ルパルスを発生する場合がある。このような場合には、
位置データ生成回路77はパルス数記憶回路74からの
差分値データDV以上のパルス列Piが入力したとして
もそれについては入力しなかったものとして処理するの
で問題はない。
【0122】また、この位置検出装置から出力される位
置データのうち下位ビットDC0〜DC3のいずれか1
つをインクリメンタルパルスとし、差分演算回路72か
ら出力される差分値データDVを回転方向を示すデータ
とすることによって、本実施例の位相シフト方式の位置
検出装置を用いたインクリメンタルエンコーダを実現す
ることができる。
【0123】なお、上述の実施例のようにモータの回転
速度が12.5rpmであり、ラッチパルスLP0iの
出力周期Tpと1次キャリア周波数fcの周期Tcとが
ほとんど一定の場合には問題はないが、実際には、ラッ
チパルスLP0iの出力周期Tpは図9に示すように、
モータの回転速度N及びその回転方向に依存する。すな
わち、モータの回転速度Nが大きくなるに従ってラッチ
パルスLP0iの出力周期Tpは1次キャリア周波数f
cの周期Tcよりも十分大きくなり、モータが反対方向
に回転する場合には、そのモータの反対方向の回転速度
Nが大きくなるに従ってラッチパルスLP0iの出力周
期Tpは1次キャリア周波数fcの周期Tcよりも十分
小さくなる。
【0124】モータの回転速度をNrpmとすると、合
成出力信号Y=sin〔2πfct−2π(N/60)
t〕=sin〔(2π/Tp)t〕より、ラッチパルス
LP0iの出力周期TpはTp=1/(fc−N/6
0)となり、この時の差分値データDVはDV=(Nx
×N/60)/(fc−N/60)である。ここでのN
はモータの回転方向が反対方向の場合には負の値であ
る。従って、上式からNを消去すると、Tp=(Nx+
DV)/(fc×Nx)となる。ここで、Nxは1回転
当たりの分割数である。例えば、1次キャリア周波数f
cが5KHzでモータの回転速度Nが30000rpm
の場合、ラッチパルスLP0iの出力周期Tpは約22
2μsであり、1次キャリア周波数fcの周期Tc(2
00μs)よりもta(約22μs)だけ大きい。逆
に、モータの回転速度Nが反対方向に30000rpm
の場合には、ラッチパルスLP0iの出力周期Tpは約
182μsであり、1次キャリア周波数fcの周期Tc
(200μs)よりもta(約18μs)だけ小さい。
【0125】従って、差分値データDVを入力したパル
ス間隔変換回路73が、周期TcをDVで除した値Tc
/DVに対応したパルス間隔データPWをパルス生成回
路76に出力すると、位置データ生成回路77からは最
初の200μsは位置データが次々と出力されるが、t
a(約22μs)の間は何ら位置データは変化しないと
いうことになる。逆に、反対方向に回転している場合に
は、ラッチパルスLP0iの出力周期Tpの間に位置デ
ータを出力しきれないということが起こる。
【0126】そこで、このような高速回転の場合でも位
置データ生成回路77から均等に位置データが出力され
るようにするため、パルス間隔変換回路73はラッチパ
ルスLP0iの出力周期Tpから所定の余裕時間Tm
(1次キャリア周波数の1周期Tcの約1〜3パーセン
トに対応する時間、1次キャリア周波数が5KHzの場
合には5μs,10KHzの場合には2.5μs)を減
算した値Tp−Tmを減算値データDVで除した値(T
p−Tm)/DVに対応したパルス間隔データPWをパ
ルス生成回路76に出力するように設定している。ここ
で、余裕時間Tmとは、モータの回転速度が減速した場
合や反対方向に回転して加速した場合に、ラッチパルス
LP0iの出力周期Tpが前回の周期よりも小さくなる
ことを見込んで設けた余裕時間である。
【0127】従って、モータの回転速度Nが30000
rpmの場合には、パルス間隔変換回路73は、ラッチ
パルスLP0iの出力周期Tp:約222μsから5μ
sを減算した値:約217μsを減算値データDVで除
した値に対応したパルス間隔データPWをパルス生成回
路76に出力する。また、モータの反対方向の回転速度
Nが30000rpmの場合には、パルス間隔変換回路
73は、ラッチパルスLP0iの出力周期Tp:約18
2μsから5μsを減算した値:約178μsを減算値
データDVで除した値に対応したパルス間隔データPW
をパルス生成回路76に出力する。
【0128】なお、上述の実施例は、位相シフト方式の
回転位置検出装置の場合を例に説明したが、位相シフト
方式の直線位置検出装置に対しても同様に適用できるこ
とはいうまでもない。また、上述の実施例では、パルス
生成回路76から出力されるパルスはインクリメンタル
パルスとして説明したが、回転方向が逆だった場合には
このインクリメンタルパルスに基づいて前回値からデク
リメンタル処理がなされ、今回値までの補間処理が行わ
れることはいうまでもない。
【0129】なお、上述の実施例では、13個の遅延素
子D1〜DDを例に説明したが、これ以上の遅延素子を
設けることによって位置検出精度を大幅に向上できるこ
とはいうまでもない。また、上述の実施例では、位置検
出装置を例に説明したが、図1の位置センサ変換手段の
構成手段の中からROM14a,14b、D/A変換器
15a,15b、アンプ16a,16b及びゼロクロス
回路18を省略することによって、トリガパルスTGP
の入力時点を高精度に測定できる時間測定装置を構成で
きる。
【0130】
【発明の効果】第1の本発明によれば、移動体の移動位
置を検出するに際して、所定周期で出力される位置デー
タの検出精度(分解能)を大幅に向上することができ
る。第2の本発明によれば、水晶発振器等が発生する基
準クロックをカウントするカウンタ回路の1カウント分
に相当する時間をさらに細かく分割して測定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である位置センサ変換手段
の構成例を示す図である。
【図2】 遅延素子の遅延時間が約3nsの場合におけ
る図1の位置センサ変換手段の動作を説明するための第
1のタイミングチャートである。
【図3】 遅延素子の遅延時間が約2nsの場合におけ
る図1の位置センサ変換装置の動作を説明するための第
2のタイミングチャート図である。
【図4】 遅延素子の遅延時間が約4nsの場合におけ
る図1の位置センサ変換装置の動作を説明するための第
3のタイミングチャート図である。
【図5】 図1の除数被除数検出回路の詳細構成を示す
図である。
【図6】 図5の除数被除数検出回路の動作を説明する
ためのタイミングチャート図である。
【図7】 抜け落ち現象を生じさせることなく位置デー
タを確実に出力することができる位置データ生成手段の
構成例を示す図である。
【図8】 図7の位置データ生成手段の動作を説明する
ための第1のタイミングチャート図である。
【図9】 図7の位置データ生成手段の動作を説明する
ための第2のタイミングチャート図である。
【図10】 本発明の出願人が先に提案した回転位置検
出装置の概略構成を示す図である。
【図11】 図4の回転位置検出装置に接続される位置
センサ変換手段の一例を示す図である。
【図12】 図4の回転位置検出装置の基本原理を説明
するための図である。
【図13】 図5の位置センサ変換手段の動作を説明す
るためのタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1A〜1F…1次コイル、11a…ステータ、11b…
ロータ、12…クロック発振器、13…同期カウンタ、
14a,14b…ROM、15a,15b…D/A変換
器、16a,16b,17…アンプ、18…ゼロクロス
回路、19…ラッチ回路、20,21,22,23〜2
D…フリップフロップ回路、D1,D2,D3〜DD…
遅延素子、30…パターンラッチ回路、40…除数被除
数検出回路、41…シフトレジスタ、42…検出カウン
タ、43,46,54,56…フリップフロップ回路、
44,47,49,52,55,57…アンド回路、4
5,48,51,53…反転回路、58…被除数ラッチ
回路、59…除数ラッチ回路、50…除算器、70…現
在値データラッチ回路、71…前回値データラッチ回
路、72…差分演算回路、73…パルス間隔変換回路、
74…パルス数記憶回路、75…タイミング発生回路、
76…パルス生成回路、77…位置データ生成回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の位置に応じて電気的に位相シフ
    トされた出力交流信号を生じ、この出力交流信号のゼロ
    クロス時点における電気的位相角の変化に対応してカウ
    ンタ回路をサンプリングし、サンプリングされたカウン
    ト値を前記移動体の絶対位置データとして出力する位相
    シフト方式の第1の絶対位置検出手段と、 前記カウンタ回路のカウントアップ処理の基準となるク
    ロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅延した遅延
    クロック信号を1個以上生成し、この遅延クロック信号
    に基づいて前記出力交流信号のゼロクロス時点を前記ク
    ロック信号の一周期よりも小さな単位時間で測定し、そ
    の測定時間を前記絶対位置データとして前記サンプリン
    グ処理されたカウント値に付加して出力する位相シフト
    方式の第2の絶対位置検出手段とから構成されているこ
    とを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の絶対位置検出手段は、 第1のレベル変化と第2のレベル変化との繰り返しから
    なるクロック信号を発生するクロック発振器と、 前記クロック信号の第1のレベル変化時点でカウントア
    ップ処理するカウント回路と、 前記出力交流信号のゼロクロス時点を検出し、トリガパ
    ルスを出力するゼロクロス回路と、 前記トリガパルスの入力後最初の前記クロック信号の前
    記第2のレベル変化を検出した時点でラッチパルスを出
    力するラッチパルス発生器と、 前記ラッチパルスの入力時点における前記カウンタ回路
    のカウント値を保持する保持回路とから構成され、 前記第2の絶対位置検出手段は、 前記クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅延し
    た遅延クロック信号を出力する遅延回路の複数個を直列
    接続してなるクロック信号遅延手段と、 このクロック信号遅延手段から出力される複数の遅延ク
    ロック信号群をそれぞれ入力し、それに基づいて前記ク
    ロック信号の一周期よりも小さな遅延時間である前記遅
    延クロック群の数を除数とし、さらに、その中から前記
    出力交流信号のゼロクロス時点以前に前記遅延クロック
    信号の前記第2レベル変化を有する前記遅延クロック群
    の数を被除数とし、前記被除数を前記除数で除した値を
    前記絶対位置データとして前記カウント値に付加して出
    力する高精度位置検出手段とから構成されることを特徴
    とする請求項1に記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の絶対位置検出手段は、 前記クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅延し
    た遅延クロック信号を出力する遅延回路の複数個を直列
    接続してなるクロック信号遅延手段と、 このクロック信号遅延手段から出力される複数の遅延ク
    ロック信号群をそれぞれ入力し、前記トリガパルスの入
    力後最初の前記遅延クロック信号の前記第2のレベル変
    化を検出した時点で遅延ラッチパルスを出力する複数の
    遅延ラッチパルス発生器と、 この遅延ラッチパルス発生器から出力される複数の遅延
    ラッチパルス群を入力し、前記ラッチパルスの入力時点
    における前記遅延ラッチパルス群のレベルを検出し、そ
    れを前記遅延ラッチパルス群のレベルパターンとして保
    持するパターン保持手段と、 前記レベルパターンを入力し、そのレベルパターンが第
    1のレベルから第2のレベルに変化して再び第1のレベ
    ルに変化するまでのレベルパターンの数を前記除数と
    し、さらに、そのレベルパターンの中から前記第1のレ
    ベルであるレベルパターンの数を前記被除数として出力
    する除数被除数検出回路と、 前記被除数を前記除数で除した値を前記絶対位置データ
    として前記カウント値に付加して出力する除算器とから
    構成されることを特徴とする請求項2に記載の位置検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記絶対位置検出手段は移動体の回転移
    動位置を検出する回転位置検出手段であることを特徴と
    する請求項1に記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記絶対位置検出手段は移動体の直線移
    動位置を検出する直線位置検出手段であることを特徴と
    する請求項1に記載の位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2の絶対位置検出手段か
    ら前記サンプリング周期毎に出力される前記絶対位置デ
    ータの前回値と今回値との差分値を演算する差分演算手
    段と、 前記サンプリング周期から所定の余裕時間を減算し、減
    算した時間内に前記差分値に相当する数のパルスを均等
    に生成するパルス生成手段と、 このパルス生成手段からのパルスの入力に応じて前記絶
    対位置データの前回値と今回値との間の補間位置データ
    を順次出力し、抜けのない前記絶対位置データを発生す
    る位置データ生成手段とから構成されていることを特徴
    とする位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記位置データ生成手段から出力される
    絶対位置データに基づきインクリメンタルパルスを形成
    して出力することを特徴とする請求項6に記載の位置検
    出装置。
  8. 【請求項8】 前記遅延手段はゲート回路で構成されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の位置検出装置。
  9. 【請求項9】 トリガパルスの入力時点を測定する時間
    測定装置において、 第1のレベル変化と第2のレベル変化との繰り返しから
    なるクロック信号を発生するクロック発振器と、 前記クロック信号の第1のレベル変化時点でカウントア
    ップ処理するカウント回路と、 前記トリガパルスの入力後最初の前記クロック信号の前
    記第2のレベル変化を検出した時点でラッチパルスを出
    力するラッチパルス発生器と、 前記ラッチパルスの入力時点における前記カウンタ回路
    のカウント値を保持し、それを前記トリガパルスの入力
    時間を示すデータの一部として出力する保持回路と、 前記クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅延し
    た遅延クロック信号を出力する遅延回路の複数個を直列
    接続してなるクロック信号遅延手段と、 このクロック信号遅延手段から出力される複数の遅延ク
    ロック信号群をそれぞれ入力し、それに基づいて前記ク
    ロック信号の一周期よりも小さな遅延時間である前記遅
    延クロック群の数を除数とし、さらに、その中から前記
    トリガパルスの入力時点以前に前記遅延クロック信号の
    前記第2レベル変化を有する前記遅延クロック群の数を
    被除数とし、前記被除数を前記除数で除した値を前記ト
    リガパルスの入力時点を示すデータの一部として前記保
    持回路のカウント値に付加して出力する時間検出手段と
    から構成されることを時間測定装置。
  10. 【請求項10】 前記時間検出手段は、 前記クロック信号の一周期よりも小さな時間だけ遅延し
    た遅延クロック信号を出力する遅延回路の複数個を直列
    接続してなるクロック信号遅延手段と、 このクロック信号遅延手段から出力される複数の遅延ク
    ロック信号群をそれぞれ入力し、前記トリガパルスの入
    力後最初の前記遅延クロック信号の前記第2のレベル変
    化を検出した時点で遅延ラッチパルスを出力する複数の
    遅延ラッチパルス発生器と、 この遅延ラッチパルス発生器から出力される複数の遅延
    ラッチパルス群を入力し、前記ラッチパルスの入力時点
    における前記遅延ラッチパルス群のレベルを検出し、そ
    れを前記遅延ラッチパルス群のレベルパターンとして保
    持するパターン保持手段と、 前記レベルパターンを入力し、そのレベルパターンが第
    1のレベルから第2のレベルに変化して再び第1のレベ
    ルに変化するまでのレベルパターンの数を前記除数と
    し、さらに、そのレベルパターンの中から前記第1のレ
    ベルであるレベルパターンの数を前記被除数として出力
    する除数被除数検出回路と、 前記被除数を前記除数で除した値を前記トリガパルスの
    入力時点を示すデータの一部として前記保持回路のカウ
    ント値に付加して出力する除算器とから構成されること
    を特徴とする請求項9に記載の時間測定装置。
  11. 【請求項11】 前記クロック信号遅延手段はゲート回
    路で構成されていることを特徴とする請求項9に記載の
    時間測定装置。
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