JPH05140590A - 発色、脱色機能を有する洗浄剤組成物 - Google Patents

発色、脱色機能を有する洗浄剤組成物

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JPH05140590A
JPH05140590A JP3200365A JP20036591A JPH05140590A JP H05140590 A JPH05140590 A JP H05140590A JP 3200365 A JP3200365 A JP 3200365A JP 20036591 A JP20036591 A JP 20036591A JP H05140590 A JPH05140590 A JP H05140590A
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dye
bleaching agent
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JP3200365A
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Sumi Mashita
寿美 真下
Takashi Kobayashi
尭 小林
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MANABISU KK
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MANABISU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗浄と同時に一工程で滅菌ができ、又、使
用時に水に溶解すると直ちに美麗に発色し、洗浄、消毒
が完了する頃に脱色するので、洗浄、消毒の終了時が正
確に告知される、安全性が高く、生分解性の優れた洗浄
剤組成物を提供する。 【構成】 重量百分比(以下、同じ)で、0.5 %以
上、93%以下の酸化漂白剤と、0.02%以上、1.5 %以下
の色素と、1%以上、95%以下の洗浄性ビルダーと、か
ら成る洗浄剤組成物である。 【効果】 叙上のように構成すると、洗浄と同時に一
工程で滅菌ができ、又、使用時に水に溶解すると直ちに
美麗に発色し、洗浄、消毒が完了する頃に脱色するの
で、洗浄、消毒の終了時が正確に告知されるようにな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄剤組成物、特に、
漬け置き型で、洗浄と滅菌が同時に行える新規な洗浄剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来公知の洗浄剤組成物は、陰イオン界
面活性剤や非イオン界面活性剤と可溶化剤等の混合物で
あって、洗い物を漬けておき、必要に応じて機械的な洗
浄手段や、高圧水の放射などを併用して、それらに付着
している油汚れ、手脂などを洗い流し、取り除くもので
ある。
【0003】公知の洗浄剤組成物は、洗浄の際の汚れ落
ちや、安全性について種々の改善がなされているが、洗
浄力が必ずしも充分でなく、一般に、洗い物に付着した
汚れを落とすには、機械的な洗浄手段やブラシなどを併
用してゴシゴシ洗わなくてはならず、そのため手の届き
難い底部や精細に作られた部分などを傷めることがある
という問題があった。。
【0004】公知の洗浄剤組成物は、洗浄するだけで洗
い物についている雑菌を除菌又は殺菌する効果はなく衛
生的でなかった。そのため洗浄後、濯ぎ洗いのみでな
く、熱湯や、次亜塩素酸ナトリウム液などを使用して殺
菌する必要があるという問題もあり、特に哺乳瓶などの
洗浄は大変に煩雑である。一種類の洗浄剤組成物により
除菌、洗浄を同時に行うことができれば、作業が著しく
簡素化されることになる。
【0005】又、従来公知の洗浄剤組成物、消毒剤で
は、洗浄完了を示す目安がないので、洗浄や除菌に要す
る時間が分かり難く、そのため必要以上の時間を掛ける
こともあり、更に、泡立ちや耐硬水性、微生物分解性に
も問題があり、皮膚に対しても刺激が強いなどの問題も
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の観点に
立ってなされたもので、その目的とするところは、強力
な洗浄力を有し、かつ洗浄と同時に一工程で滅菌ができ
る便利な洗浄剤組成物を提供することにある。又、本発
明の他の目的は、使用時に水に溶解すると直ちにその溶
液が美麗に発色し、洗浄、消毒が完了する頃に脱色する
よう構成され、そのため、洗浄、消毒の終了時が正確に
告知されるので、安全性が高く、作用の確実な洗浄剤組
成物を提供することにある。又更に、本発明の他の目的
は、生分解性の優れた成分により構成され、環境汚染の
恐れのない新規な洗浄剤組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】叙上の本発明の目的は、
0.5 %以上、93%以下、望ましくは0.5 %以上、60%以
下の酸化漂白剤と、0.02%以上、1.5 %以下、望ましく
は0.05%以上、0.5 %以下の色素と、1%以上、95%以
下、望ましくは20%以上、80%以下の洗浄性ビルダー
と、から成る洗浄剤組成物により達成される。尚、この
洗浄剤組成物には、任意の配合成分として、公知の洗浄
剤添加物、即ち、酵素、防菌剤、多糖類、植物抽出成
分、動物抽出成分、保湿剤、香料、バインダーその他の
常用成分が添加される。
【0008】
【作用】本発明に係る洗浄剤組成物は、酸素含有化合物
又は塩素含有化合物を含有しており、それらが本組成物
水溶液中に酸素又は塩素を放出して、蛋白質などを可溶
化すると共に、除菌、除臭効果を発揮する。このため、
水溶性界面活性剤と、可溶化剤と、洗浄性ビルダーとの
混合物である従来品と異なり、洗浄力と共に、除菌能力
を兼ね備えているので、洗浄後の熱湯や殺菌剤による消
毒を要しない。
【0009】又、この洗浄剤組成物は、水に溶解すると
同時に青色又は帯緑青色(青緑色)又は黄鮮色に美麗に
発色する。然しながら、この色素は酸化漂白剤と反応し
て時間経過を共に次第に褪色し、やがて無色となる。而
して、その脱色所要時間は着色剤と酸化漂白剤との配合
比率により調整できるので、この所要時間を洗浄及び除
菌のための所要時間に合わせて調整しておけば、洗浄液
の色を作業終了の目安とすることができる。又、この洗
浄剤組成物は上記のように色彩が変化するので、視覚的
に面白く、美感を楽しめる遊び心の有る商品として提供
される。
【0010】又、この洗浄剤組成物は強力な発泡作用を
有する炭酸塩や重炭酸塩などのアルカリ性発泡ビルダー
を含んでおり、このため、使用時に強力に発泡し、界面
活性剤成分や他の含有成分の分散、溶解が促進され、手
の届きにくい底部や精細な部分などの汚れの落ち難いと
ころも強力に洗浄され、又、洗い物に付着した分解され
難い蛋白質や油脂などが容易に除去される。
【0011】又、一般に洗浄用水にはカルシウム、マグ
ネシウムその他の不揮発物質が含まれており、それらが
洗い物の表面で乾固すると、しみや斑点になるが、本発
明にかかる洗浄剤組成物は、界面活性剤の助長効果と、
キレート力に優れ、毒性がなく安定で、かつ分散作用に
優れているグルコン酸ナトリウムなどをキレート用ビル
ダーとして配合してあるので、このような問題を生じな
い。
【0012】この洗浄剤組成物は、生分解性の良い成分
で構成しているため、排水による環境汚染の恐れがな
く、然も、硬水中でも良好な泡立ちを示し、水に良く溶
解し、濯ぎが簡単で、ぬめり感を速やかに除去する。こ
の洗浄剤組成物は、従来品と異なり、ブラシなどにより
擦りながら洗い流しをする必要がなく、適量の組成物水
溶液中に被洗物などを一定時間漬け置きし、すすぎ洗い
するだけで完全な洗浄ができるので、単に手間が掛から
ないだけでなく、水の使用量も必要最小限のですむ節水
タイプの洗浄剤である。
【0013】
【実施例】本発明に係る洗浄剤組成物は、色素と、酸化
漂白剤及び洗浄性ビルダーを含有することを特徴とす
る。これらの構成成分は、何れも公知のもののうちから
自由に選択てきるものであり、又、1種に限らず2種以
上の混合物としても良いものである。又、色素として
は、法定色素が推奨される。
【0014】そして、実際の製品とする場合には、更
に、必要に応じて任意の配合成分として酵素、防腐剤、
多糖類、植物抽出成分、動物抽出成分、保湿剤、香料、
増量剤、バインダーその他の洗浄剤常用成分を添加す
る。なお、実際の洗浄では、この洗浄剤組成物は通常0.
1 〜0.5 %の希釈水溶液として用いられる。特定の色素
はそのまま単独で使用できるが、必要に応じて水溶性界
面活性剤及び洗浄ビルダーの全量又はその一部と共に、
天然多糖類プルラン、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、C
MC−Na、ポリビニルアルコールその他の水溶性被覆
剤によって被覆して用いることが推奨される。然しなが
ら、公知の水溶性被覆剤のうち還元性のあるブドウ糖な
どは、酸化漂白剤の酸化力などに悪影響を及ぼすため、
採用できない。
【0015】ここで使用し得る公知の水溶性界面活性剤
としては、例えば、石鹸、平均炭素数10以上18以下のα
−オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルカルボン酸塩、平均炭素数8以上18以下の高
級アルコール硫酸エステル塩、平均炭素数8以上18以下
の高級アルコールのポリオキシアルキレン(炭素数2又
は3のアルキレンオキサイド)付加物(平均付加モル数
1乃至10モル)の硫酸エステル塩、アルキルスルホカル
ボン酸、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウ
リン塩、N−アシルグルタミン酸塩などが使用できる。
この陰イオン界面活性剤の対イオンは、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、アンモニウム、炭素数2又は3のア
ルカノールアミン群などが挙げられる。
【0016】又、これらの活性剤の内、N−ラウロイル
−L−グルタミン酸ナトリウムや、N−ステアロイル−
L−グルタミン酸ナトリウムは、生分解性が高く、洗浄
排水による環境汚染の恐れがないので、特に推奨される
ものである。
【0017】非イオン界面活性剤としては、例えば、高
級アルコール酸化エチレン付加物、アルキルフェノール
酸化エチレン付加物、高級脂肪酸化エチレン付加物、蔗
糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、デカグ
リセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、平均炭素数10以上18以下の脂
肪酸モノ又はジアルカノールアミド(例えば、ラウリン
酸ジエタノールアミド)、平均炭素数10以上18以下のア
ルキルジメチルアミンオキサイドなどを採用できる。
【0018】又、両性界面活性剤としては、平均炭素数
8以上16以下のアルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、
アルキルアミド酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミン
オキサイド、アルキルカルボキシエチルヒドロキシエチ
ルイミダゾリウムベタイン等が例として挙げられる。こ
れらの水溶性界面活性剤は、単独で使用してもよく、
又、適宜に混合して用いてもよい。又更に、これらの界
面活性剤に、同量以下の陽イオン界面活性剤を混合して
使用することも可能である。
【0019】これらの水溶性界面活性剤の配合量は、洗
浄剤組成物の0.5%以上50%以下、好ましくは5%以上4
0%以下とする。この、水溶性界面活性剤の含有量が、
4又は0.5%以下となると、洗浄力が不充分となり、
又、これを40又は50%以上とすると、他の成分の配合量
が少なくなり過ぎるので、本発明の効果が不充分とな
る。本発明で使用するのに好適な酸化漂白剤は、活性酸
素を含有する酸素漂白化合物と、活性塩素を含有する塩
素漂白化合物である。このような酸素漂白剤としては、
例えば、周知の炭酸ナトリウム過酸化水素化物、過ホウ
酸塩、過酸化塩、過酸化水素等が挙げられる。又、塩素
漂白剤としては、例えば、次亜塩素酸塩、次亜塩素酸カ
ルシウム等が周知である。
【0020】これら酸化漂白剤の配合比は、洗浄剤組成
物の重量の0.5%以上93%以下、好ましくは0.5 %以上6
0%以下とする。この酸化漂白剤の配合比を0.5 %以下
とすると、消毒効果に見るべきものが無くなる。又この
配合量を93%以上とすると、他の構成要素の配合量が少
なくなり過ぎ不都合を生じる。この配合量は、水溶性界
面活性剤や洗浄性ビルダーとのバランスを考慮すると、
60%以下とすることが望ましい。然しながら、消毒を主
目的とする場合はこの添加量を93%まで増加することが
できる。
【0021】色素としては、例えば、法定の青色1号
(ブリリアントブルーFCF、又は、アシッドブルー
9)、緑色3号(ファストグリーンFCF、又は、フッ
トグリーン3)、緑色205号(ライトグリーンSF
黄、又は、アシッドグリーン5)、青色202号(パテ
ントブルーNa、又は、アシッドブルー5)、青色20
3号(パテントプルーCA又はアシッドブルー5)、青
色205号(アルファズリンFG、又は、アシッドブル
ー9)などのジアミノトリフェニル系染料や、青色2号
(インジゴカルミン、又は、アッシドブルー74)など
のインジゴ染料及び黄色203号(キノリンエローW
S、又は、アシッドエロー3)などのキノリン染料が使
用できる。これら色素の添加量は、0.02%以上1.5 %以
下、好ましくは約0.05%以上0.5%以下とする。色素の
添加量が上記以下であると、溶解時の溶液の着色が不充
分となる。又、上記以上の添加は不必要であり、コスト
の上昇をもたらすのみである。
【0022】洗浄性ビルダーとしては、例えば、アルカ
リ金属炭素塩、クエン酸塩、りんご酸塩、グルコン酸
塩、重炭酸塩、セスキ炭酸塩、コハク酸塩のアルカリ塩
類、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどの中性塩類
や、クエン酸、りんご酸、グルコン酸、コハク酸などの
酸類が挙げられる。これら公知のビルダー類を単独で又
は混合して、1%以上95%以下、好ましくは約20%以上
80%以下配合する。このビルダーの配合比が上記の下限
値以下となると、配合の効果がなくなり、又、上記上限
値以上となると、他の成分の配合比が低下し過ぎること
になるので好ましくない。
【0023】この洗浄性ビルダーのうち、グルコン酸塩
は、界面活性剤の洗浄力助長効果、被洗浄物に対する脱
錆及び防食作用がある上、水溶液中の金属イオンに対す
るキレート力が優れているので、特に推奨されるもので
ある。この場合の洗浄剤組成物に対する配合比は、0.1
%以上50%以下、好ましくは0.1 %以上、30%以下とす
る。
【0024】この洗浄組剤成物の製造に際しては、水溶
性の被膜構成物質、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、
アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、プルラン、
CMC−Na等と、色素その他の粉末状の成分を適度な
水で溶解し他の残りの洗浄組成物を混合攪拌しながら噴
霧し、上記の被膜構成物質で均一に被覆された、適度な
粒度の粒子を得ることが推奨される。
【0025】更に洗浄剤成分のある種のものは、前述の
如く被覆剤としても使用できるものである。このように
して得られた洗浄剤組成物は、その構成成分中に被膜で
被覆した色素又は色素を含む洗浄組成物を含有する粉
状、ビーズ状、錠剤状の洗浄剤として提供される。
【0026】本発明に係る洗浄剤組成物は、叙上のよう
に構成されるので、高度の除菌力と洗浄力を兼ね備えて
おり、水に溶解すると同時に発色し、一定時間経過後脱
色する。そして、その脱色所要時間は、色素と酸化剤の
特性と添加量に依って調整が可能であるから、この脱色
所要時間を、洗浄及び消毒の所要時間と調和するよう調
整する事が可能である。
【0027】従って、この組成物は、漬け置き洗いが主
体の多用的な洗浄剤として衛生的な利便性の優れたもの
となる。尚、本組成物に対しては、必要に応じて手荒れ
防止剤、酵素、蛋白質誘導体、植物抽出エキス、香料な
どの洗浄剤常用成分を添加することができる。
【0028】以下に本発明品の一実施例に対する試験例
を挙げて本発明を詳細に説明する。行われた試験は、洗
浄試験、殺菌力試験及びモニター評価試験である。 1 洗浄試験 (1) 試供洗浄剤組成物の調製 表1に示す配合により、洗浄剤組成物を調製した。
【表1】
【0029】(2) 洗浄試験用液の調製 下記により5種類の洗浄試験用液を調整した。 (a) 手脂溶液 塩化ナトリウム 7g 尿素 1g 乳酸(85%) 4gをメタノール精製水混合液(1:
1)に溶解し、 200ミリリットルとした。 (b) 粉ミルク溶液 粉ミルク26gに水を加えて 100ミリリットルとした。 (c) 澱粉溶液 澱粉20gに水を加えて 100ミリリットルとした。 (d) 植物油溶液 米胚芽油とオリーブ油各10gをエタノール60ミリリット
ルに溶解。 (e) スジャータミルク溶液 スジャータミルク25gに水を加えて 100ミリリットルと
した。
【0030】(3) 試験用汚染ガラス片の調製 試験を用いる清浄なスライドガラスは、上記の各試験液
毎にそれぞれ各6枚、計30枚用意し、それぞれ、小数点
以下3桁まで正しい質量を測定しておく。25℃±1℃の
上記試験液中に一枚ずつ、下端から約55mmの所まで1
〜2秒間浸し、汚れを付着させた後取り出す。試験用ガ
ラス片の下部に付着した試験液は、清浄なガーゼを用い
て吸い取らせ、汚れを均一な状態にして25±1℃で、2
時間風乾する。上記5種類の洗浄試験用液それぞれに対
応する試験用ガラス片の6枚当りの汚れ付着量が、0.15
0 ±0.010 gになるように余分の汚れを取り除き、汚れ
量を調整する。
【0031】(4) 洗浄用水 硬度3°DH(CaO/MgOモル比3/1)の硬水を
用いる。塩化カルシウム(2水塩)59.0mg、塩化マグ
ネシウム(6水塩)27.2mgを蒸留水に溶かして1リッ
トルとする。これに、表1に示した洗浄剤組成物を溶解
し0.20%の水溶液とする。
【0032】(5) 洗浄試験 上記(3) で作成した試験用汚染ガラス片を、同種の汚れ
の6枚一組とし、上記の洗浄液 700ミリリットル中に入
れ、液が褪色するまで漬け置き、取り出した後、リーナ
ッツ改良洗浄力試験器(回転数毎分 250±10回)を用い
て30±1℃、1分間すすぎ、一昼夜風乾後、洗浄力の判
定に供する。
【0033】(6) 洗浄力判定結果 試験用ガラス片は完全に透明で、顕微鏡によっても、固
形物の残留は認められなかった。又、各種の試薬によっ
ても澱粉などの残留は検出されなかった。
【0034】2 殺菌力試験 (1) 使用菌株 (a) Escherichia coli (IFD 3301)〔大腸菌〕 (b) STaphylococcus aureus (209p)〔黄色ブトウ球
菌〕
【0035】(2) 試験菌液の調製 トリプトソイ寒天平板培地35℃:18〜20時間培養。培養
菌を滅菌生理食塩水に浮遊させ、遠心分離にて集菌し
た。この菌体を滅菌生理食塩水を用い、一定菌量に希釈
したものを接種菌液とした。
【0036】(3) 洗浄液の調製 上記表1に示した組成物2gを 1.5リットルの滅菌生理
食塩に溶解し、試験に供した。
【0037】(4) 殺菌力測定方法 上記洗浄液に一定量の菌液を加え、スターラーで約30秒
間攪拌後、0時間の菌数を測定、以後10分、30分、1時
間、2時間後の菌数を測定した。菌数測定には生菌数測
定用標準寒天培地を用いた。混釈培養法(35℃、48時間
培養) により測定した。
【0038】(5) 試験結果 洗浄液1ミリリットル中に残存している菌数は下表の通
りであった。
【表2】
【表3】
【0039】3 モニター評価試験 上記実施例1で使用した洗浄剤組成物を乳児を保育中の
27人のモニターに提供し、従来使用していた哺乳壜用洗
浄剤との使用感の差異に就いて聞取り調査を行った。調
査項目は、 1) 汚れ落ちの良さ。 2) 使い易さ。 3) 洗浄液の色が変わる点に就いての評価。 4) 洗浄と殺菌の同時処理に就いての評価。 の4項目で、その結果は次の表4の通りであった。
【表4】
【0040】又、上記の試験の際のモニターのこの商品
に対する評価は次の様なものであった。 (A) 汚れ落ちの良さに就いて、 1) 漬けて置くだけで、脂が取れる。 2) ブラシで洗ったように綺麗になる。 3) 今まで落ちなかった汚れも取れる。 4) 漂白剤より早くきれいに汚れが落ちる。 (B) 使い易さに就いて、 1) 洗浄、殺菌、消毒が一度にできてとても便利。 2) 冷水でも良く汚れが落ちて便利。 3) 簡単で使い易い。 4) 忙しいときとても助かる。 (C) 洗浄液の色が変わる点に就いて、 1) 洗浄状態が見て判るのでとても良い。 2) ユニークで面白い。 3) 今迄の製品にない便利さがある。 4) きれいである。 (D) 洗浄と殺菌が同時にできる点に関して、 1) 煮沸消毒をしなくて良いので便利である。 2) 殺菌剤を併用しなくて済むので便利で、安全であ
る。 3) 色が変わると本当に汚れが落ちたという安心感があ
る。 4) 他に時間を有効に使えて楽である。
【0041】尚、本発明に於いては、漂白剤として塩素
系漂白剤と酸素系漂白剤が用いられるが、還元剤は使用
できない。このことは、次の色素別脱色比較試験によっ
て示される。塩素系漂白剤の代表例として次亜塩素酸塩
を、又、酸素系漂白剤の代表例として過炭酸塩を、還元
剤の代表例としてチオ尿素を選び、これらを下記8種の
色素0.16gををそれぞれ別々に溶解させた水溶液90ミリ
リットルに添加し、60分経過後、その脱色状態を測定し
た。試験温度は、28±1℃であった。
【0042】その結果は、次の表5に示す通りであっ
た。
【表5】
【0043】上記8種の色素の全てに対して、次亜塩素
酸塩を代表例とする塩素系漂白剤が優れた特性を示し、
又、黄色203号を除く7種の色素に対しては過炭酸塩
を代表例とする酸素系漂白剤が優れた特性を示すことが
判明した。これに対し、還元剤の代表例であるチオ尿素
は良い成績が得られなかった。このため、本発明に於い
ては漂白剤として、塩素含有化合物又は酸素含有化合物
を使用する。
【0044】各種の洗浄剤組成物の脱色所要時間の比較
試験結果は、次の表6及び表7に示されている。この試
験では、No.1乃至No.7の7種の洗浄剤組成物が試験さ
れている。これらの組成物の組成は表6に示されてお
り、又、その呈色及び脱色の状況などは表7に示されて
いる。
【0045】脱色所要時間は、32℃に於いて7〜12分、
37℃では3〜8であるが、殺菌所要時間は、32℃に於い
て5〜7分、37℃では2〜3で充分である。
【0046】
【表6】
【表7】
【0047】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成されるから、本
発明によるときは、極めて安全で、環境汚染の恐れがな
く、身に装飾するものや肌にふれるものなどで肌に対し
ても安全を必要とする病人用その他一般の洗い物洗浄と
消毒滅菌が同時にできる便利な洗浄剤組成物を提供し得
る。

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量百分比(以下、同じ)で、 0.5 %以上、93%以下の酸化漂白剤と、 0.02%以上、1.5 %以下の色素と、 1%以上、95%以下の洗浄性ビルダーと、を主成分とす
    る洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 酵素、防腐剤、多糖類、植物抽出成分、
    動物抽出成分、保湿剤、香料、バインダーその他の洗浄
    剤常用成分が添加された請求項1に記載の洗浄剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 水溶性界面活性が添加された請求項1に
    記載の洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 水溶性界面活性剤の含有量が0.5%以
    上、50%以下である請求項3に記載の洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 水溶性界面活性剤の含有量が5%以上、
    40%以下である請求項4に記載の洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 水溶性界面活性剤の配合量の50%以上が
    陰イオン界面活性剤である請求項3乃至5の何れか一に
    記載の洗浄剤組成物。
  7. 【請求項7】 水溶性界面活性剤の配合量の50%以上が
    非イオン界面活性剤である請求項3乃至5の何れか一に
    記載の洗浄剤組成物。
  8. 【請求項8】 水溶性界面活性剤の配合量の50%以上が
    両性界面活性剤である請求項3乃至5の何れか一に記載
    の洗浄剤組成物。
  9. 【請求項9】 水溶性界面活性剤が、一般式 但し、 ROC−は脂肪酸残基、 RはC7 〜C21のアルキル基又はアルケニル基、 M1 、M2 はアルカリ金属イオン、アンモニウムイオ
    ン、アルカノールアミンイオン、低級脂肪族、アミンイ
    オン又は水素、 で示されるN−アシルグルタミン酸塩である請求項3乃
    至5の何れか一に記載の洗浄剤組成物。
  10. 【請求項10】 水溶性界面活性剤が、N−ラウロイル
    −L−グルタミン酸ナトリウムである請求項9に記載の
    洗浄剤組成物。
  11. 【請求項11】 水溶性界面活性剤が、N−ステアロイ
    ル−L−グルタミン酸ナトリウムである請求項9に記載
    の洗浄剤組成物。
  12. 【請求項12】水溶性界面活性剤が、HLBが13以上の
    蔗糖脂肪酸エステルであり、その配合比が3%以上、20
    %以下である請求項3乃至5の何れか一に記載の洗浄剤
    組成物。
  13. 【請求項13】 HLBが13以上の蔗糖脂肪酸エステル
    の配合比が3%以上、16%以下である請求項12に記載の
    洗浄剤組成物。
  14. 【請求項14】 水溶性界面活性剤が、いずれもHLB
    が7以上の、蔗糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エ
    ステル、デカグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
    ン脂肪酸エステルから成る群の中から選ばれた少なくと
    も一つの脂肪酸エステルから成る請求項3乃至5の何れ
    か一に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 酸化漂白剤の含有量が0.5 %以上、60
    %以下である請求項1乃至14の何れか一に記載の洗浄剤
    組成物。
  16. 【請求項16】 酸化漂白剤が炭酸ナトリウム過酸化水
    素化物である請求項1乃至15の何れか一に記載の洗浄剤
    組成物。
  17. 【請求項17】 酸化漂白剤が過ほう酸塩である請求項
    14に記載の洗浄剤組成物。
  18. 【請求項18】 酸化漂白剤が過酸化塩である請求項13
    に記載の洗浄剤組成物。
  19. 【請求項19】 酸化漂白剤が次亜塩素酸カルシウムで
    ある請求項15に記載の洗浄剤組成物。
  20. 【請求項20】 酸化漂白剤が、活性酸素を発生する酸
    素系漂白剤である請求項1乃至15の何れか一に記載の洗
    浄剤組成物。
  21. 【請求項21】 酸化漂白剤が、活性塩素を発生する塩
    素系漂白剤である請求項請求項1乃至15の何れか一に記
    載の洗浄剤組成物。
  22. 【請求項22】 色素の含有量が0.05%以上、0.5 %以
    下である請求項1乃至21の何れか一に記載の洗浄剤組成
    物。
  23. 【請求項23】 色素が、ジアミノトリフェニル系染料
    である請求項1乃至22の何れか一に記載の洗浄剤組成
    物。
  24. 【請求項24】 色素が青色1号である請求項23に記載
    の洗浄剤組成物。
  25. 【請求項25】 色素が緑色3号である請求項23に記載
    の洗浄剤組成物。
  26. 【請求項26】 色素が緑色205号である請求項23に
    記載の洗浄剤組成物。
  27. 【請求項27】 色素が青色202号である請求項23に
    記載の洗浄剤組成物。
  28. 【請求項28】 色素が青色203号である請求項23に
    記載の洗浄剤組成物。
  29. 【請求項29】 色素が青色205号である請求項23に
    記載の洗浄剤組成物。
  30. 【請求項30】 色素がインジコ染料である請求項1乃
    至22の何れか一に記載の洗浄剤組成物。
  31. 【請求項31】 色素が青色2号である請求項30に記載
    の洗浄剤組成物。
  32. 【請求項32】 色素がキノリン染料である請求項1乃
    至22の何れか一に記載の洗浄剤組成物。
  33. 【請求項33】 色素が黄色203号である請求項22に
    記載の洗浄剤組成物。
  34. 【請求項34】 洗浄性ビルダーの含有量が20%以上、
    80%以下である請求項1乃至33の何れか一に記載の洗浄
    剤組成物。
  35. 【請求項35】 洗浄性ビルダーが、アルカリ金属炭酸
    塩、クエン酸塩、りんご酸塩、グルコン酸塩、重炭酸
    塩、セスキ炭酸塩、コハク酸塩のアルカリ塩類、硫酸ナ
    トリウム、塩化ナトリウム、クエン酸、りんご酸、グル
    コン酸及びコハク酸から成る群の中から選ばれた少なく
    とも一種の物質から成る請求項1乃至34の何れか一に記
    載の洗浄剤組成物。
  36. 【請求項36】 粉末である請求項1乃至35の何れか一
    に記載の洗浄剤組成物。
  37. 【請求項37】 顆粒である請求項1乃至35の何れか一
    に記載の洗浄剤組成物。
  38. 【請求項38】 錠剤である請求項1乃至35の何れか一
    に記載の洗浄剤組成物。
  39. 【請求項39】 一部が液体である請求項1乃至35の何
    れか一に記載の洗浄剤組成物。
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