JPH05137946A - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置

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Publication number
JPH05137946A
JPH05137946A JP3330056A JP33005691A JPH05137946A JP H05137946 A JPH05137946 A JP H05137946A JP 3330056 A JP3330056 A JP 3330056A JP 33005691 A JP33005691 A JP 33005691A JP H05137946 A JPH05137946 A JP H05137946A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
irradiating
electron beam
photoelectrons
energy
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Pending
Application number
JP3330056A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Nishifuji
睦 西藤
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高エネルギーの電子線を必要とすることな
く、必要最小限のエネルギーの電子線を照射することに
より、排ガスを処理できる小型軽量の排ガス処理装置を
提供すること。 【構成】 排ガスに電子線照射装置から電子線を照射
し、該排ガス中の有害成分を反応させ、無害成分として
除去する排ガス処理装置において、電子線照射装置が、
短波長の電磁波(紫外線光源15)を排ガスが流れる排ガス
ダクト11中に配置した物質(光電子放出板18)に照射し、
該物質から放出される光電子17を直接排ガスに照射する
装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子線を照射して排ガス
を処理する排ガス処理装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】図3は従来のこの種の排ガス処理装置の概
略構成を示す図である。図3において、30は電子線照
射装置であり、該電子線照射装置は加速管33及び電子
走査部34を有し、高圧用ケーブル32を通して直流高
圧電源31から直流高電圧が供給されている。電子走査
部34から放射される電子線36は、走査管35を通
り、さらにウィンドウ37を通って排ガスダクト38を
通る排ガスB中に照射される。
【0003】電子線36の照射により、排ガス中のC
O,N2,02,H2等が活性種となり後述するように、
排ガス中の有害成分であるSOXやNOX等と反応し、さ
らに添加物と反応し副生物を生成し無害成分となり、排
ガスは大気中に放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電子線を利
用した排ガス処理装置においては、理論上では1つの反
応が起こるために必要な電子のエネルギーは約10eV
であるのに対して、電子線照射装置30は真空中で数百
Kevまで電子を加速している。このように電子を高エ
ネルギーになるまで加速する理由は、例えばウィンドウ
37において50ミクロンのTi膜を透過するために
は、約100KeVのエネルギーを電子が持っていなけ
ればならないこと、大口径の排ガスダクト38を電子が
通過するためには大きなエネルギーが必要(200Ke
Vの電子は1mの空気中を透過する。)なことに起因す
る。このため電子線照射装置が大がかりとなり、反応に
寄与しないエネルギー損失が多く、さらに高電圧を印加
するためX線等の放射をするのでこの遮蔽等の対策が必
要になり、例えば自動車の排ガス処理に利用することが
不可能であった。
【0005】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、高エネルギーの電子線を必要とすることなく、必要
最小限のエネルギーの電子線を照射することにより、排
ガスを処理できる小型軽量の排ガス処理装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、排ガスに電子線照射装置から電子線を照射
し、該排ガス中の有害成分を反応させ、無害成分として
除去する排ガス処理装置において、電子線照射装置が、
短波長の電磁波を排ガスが流れる排ガスダクト中に配置
した物質に照射し、該物質から放出される光電子を直接
排ガスに照射する装置であることを特徴とする。
【0007】
【作用】排ガス処理装置を上記のように構成することに
より、排ガスダクト中に配置した物質に電磁波を照射す
ることによって放射される光電子を直接排ガスに照射す
るので、エネルギー損失が殆ど無く排ガスに電子線を照
射できるので、従来のように高電圧の直流電源を必要と
することなく、電子線照射装置を小型に構成できる。例
えばディーゼルエンジン車等に搭載することが可能な排
ガス処理装置とすることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の第1実施例である排ガス処理装置の
概略構成を示す図である。同図において、11は排ガス
Bが流れる排ガスダクトであり、12は前記排ガスダク
ト11の壁面に設けられた陽極であり、直流電源14か
ら所定の直流電圧が印加されている。15は紫外線を放
射する紫外線光源であり、18は光電子放出板である。
前記紫外線光源15から放出される紫外線17が光電子
放出板18に照射されると、該光電子放出板18から光
電子16が放射される。該光電子16は陽極12の陽電
圧に引かれて排ガスBに照射される。
【0009】上記構成の排ガス処理装置において、紫外
線光源15から放射される紫外線17(振動数をνとす
る)が、光電子放出板18に当たり、光電子16が放射
される。この光電子のエネルギーは光電効果の式で仕事
関数をφとして 1/2mev2=hν−φ 但し、me:電子の静止質量 h:プランク定数 となり、速度vでこの光電子16が放出される。
【0010】上記光電子16は1/2meV2のエネル
ギーを持っている。放出されたままの電子では、排ガス
ダクト11内に全体に行き渡らないと考えられるので、
陽電極12に直流電源14から印加して光電子16を引
き寄せる。陽電極12に電子が到達する迄に光電子16
は排ガスの分子と衝突し、反応を起こす。この反応の確
率を高めるために陽電極12の位置を光電子放出板18
より排ガスの流れる下流に設置することも考えられる。
【0011】排ガス中に光電子を放射することにより、
排ガス中のN2,O2,HO2が活性種OH,O,HO2
なる。この生成された活性種が排ガス中のSO2と反応
して硫酸となる。即ち、 SO2+2OH→H2SO4 SO2+O→SO3+H2O→H2SO4 となり、このようにして生成された硫酸が添加されたN
3と反応塩(副生物)をつくり、排ガスは処理され
る。即ち、 H2SO4+H2O+NH3→(NH42SO4(硫安) となる。
【0012】また、排ガス中に光電子を放射することに
より、排ガス中の成分CO,HC,N2,O2,H2Oが
OH,O,HO2,N2,H,HC,COとなり、該活性
種N2,HC,COが排ガス中のNOと反応し、 NO+2H→1/2N2+H2O NO+2H+HC→1/2N2+CO2+H2O NO+2H+CO→1/2N2+CO2 となる。
【0013】図2は本発明の第2実施例である排ガス処
理装置の概略構成を示す図である。図2は自動車等の小
容量の排ガスを処理する排ガス処理装置の概略構成で、
排気ガスダクト21の内部に円周方向に紫外線ランプ2
5が配置されて、該紫外線ランプの外周には紫外線の放
射により、光電子26を放出する光電子放出板28が配
置され、さらに排ガスダクト21の中心部には紫外線ラ
ンプ25の中心部を貫通して、陽電極22が配置され
る。陽電極22には直流電源24から正電圧が印加され
る。
【0014】図2の排ガス処理装置において、紫外線ラ
ンプ25から放射される紫外線が光電子放出板28か
ら、光電子26が放出される。この光電子26が陽極2
2の方向へ引かれる。その際に排ガス中のSOX,NOX
と反応し、上記のような処理が行われる。
【0015】図1及び図2の排ガス処理装置において、
ここで電子の排気ガス中の飛行をコントロールすること
は、陽極22の電圧を変えるか、紫外線光源15又は紫
外線ランプ25からの紫外線の波長を変えること、或る
いはこれらの組合せによって行う。ちなみに、波長10
0mmの紫外線を与え、仕事関数が5eVの場合、10e
Vのエネルギー電子線を得るためには、たかだか3〜4
Vの電圧を与えればよいのでエネルギーの節約が可能と
なる。
【0016】光電子放出板18,28の材料としては、
例えば銅と亜鉛の合金板に金を蒸着したもの等を用い
る。また、光電子放出板に照射する光線として上記実施
例では、紫外線を例に説明したが、光電子を放射する短
波長の電磁であれば紫外線に限定されるものではない。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子線源を従来のように真空側に設けるのではなく、排気
ガス中に配置することにより、電子エネルギーを排ガス
中の素子の反応に必要な分だけ与えるだけでよいから、
電子を高速に加速かるための高電圧を必要とすることな
く、排ガス処理装置が小型にできると共に、排ガス処理
のためのランニングコストは著しく少なくて済むという
優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である排ガス処理装置の概
略構成を示す図である。
【図2】本発明の第2実施例である排ガス処理装置の概
略構成を示す図である。
【図3】従来のこの種の排ガス処理装置の概略構成を示
す図である。
【符号の説明】
11 排ガスダクト 12 陽極 14 直流電源 15 紫外線光源 16 光電子 17 紫外線 18 光電子放出板 21 排気ガス 22 陽極 24 直流電源 25 紫外線ランプ 26 紫外線 28 光電子放出板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排ガスに電子線照射装置から電子線を照
    射し、該排ガス中の有害成分を反応させ、無害成分とし
    て除去する排ガス処理装置において、 前記電子線照射装置が、短波長の電磁波を排ガスが流れ
    る排ガスダクト中に配置した物質に照射し、該物質から
    放出される光電子を直接排ガスに照射する装置であるこ
    とを特徴とする排ガス処理装置。
JP3330056A 1991-11-19 1991-11-19 排ガス処理装置 Pending JPH05137946A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3330056A JPH05137946A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP3330056A JPH05137946A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 排ガス処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05137946A true JPH05137946A (ja) 1993-06-01

Family

ID=18228291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3330056A Pending JPH05137946A (ja) 1991-11-19 1991-11-19 排ガス処理装置

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JP (1) JPH05137946A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7898160B2 (en) 2003-11-25 2011-03-01 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Method and apparatus for modifying object with electrons generated from cold cathode electron emitter

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7898160B2 (en) 2003-11-25 2011-03-01 Panasonic Electric Works Co., Ltd. Method and apparatus for modifying object with electrons generated from cold cathode electron emitter

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