JPH05137396A - 駆動モータの制御装置 - Google Patents

駆動モータの制御装置

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JPH05137396A
JPH05137396A JP28990191A JP28990191A JPH05137396A JP H05137396 A JPH05137396 A JP H05137396A JP 28990191 A JP28990191 A JP 28990191A JP 28990191 A JP28990191 A JP 28990191A JP H05137396 A JPH05137396 A JP H05137396A
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JP
Japan
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pattern
rotor
basic
motor
stator
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JP28990191A
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Inventor
Masami Hirata
雅己 平田
Kazunobu Nagai
一信 永井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動モータに高精度一定速運転を行なわせ
る。 【構成】 駆動モータたるスキャンモータのステータ及
びロータをハイブリッド永久磁石形ステッピングモータ
と同様の構造とする。更に、周波数制御クロック形成器
47の周波数制御クロック信号FCKに基づき基本パタ
ーン発生回路48から基本余弦波パターンPC及び基本
正弦波パターンPSを発生させるとともに、周波数制御
クロック信号FCK及び回転位置検出回路50からの位
置検出信号SCに基づいてロータ,ステータ間の磁気不
平衡により生ずるディテントトルクを相殺する補正パタ
ーンPHC及びPHSを発生させる。そして、これらの
基本パターンPC,PSと補正パターンPHC,PHS
とを合成した電流パターンに基づいて駆動回路36によ
りステータコイルのA相コイル26A及びB相コイル2
6Bを通断電制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式複写機,プリンタの
キャリッジを往移動させる場合等のように負荷を高精度
一定速運転させる場合に好適な駆動モ―タの制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば乾式複写機の光学系スキャナ部
は、露光ランプ及び反射ミラ―を有する第1のキャリッ
ジと反射ミラ―を有する第2のキャリッジとを駆動モ―
タたるスキャンモ―タによりベルト伝達機構を介してホ
―ム位置から往移動させて原稿をスキャンさせ、その
後、スキャンモ―タを逆転させることにより第1及び第
2のキャリッジを復移動させてホ―ム位置に復帰させる
ように構成されている。
【0003】この場合、スキャンモ―タとしては、複写
倍率を変化できるようにするため、スキャン速度を複写
倍率に応じて変化させるべくキャリッジの往動時には速
度が変化可能である必要があり、又、複写画質の向上を
図るため、キャリッジの往移動時には回転むらの極力小
さな一定速回転が要求される。
【0004】このため、従来では、スキャンモ―タとし
てステッピングモ―タ或いはブラシレスモ―タを用いる
ようにしている。
【0005】ステッピングモ―タを用いた場合において
は、キャリッジの往移動時には、一定周波数のパルス電
力を与えて同期モ―タとして運転させるとともに、複写
倍率を変化させる時には、パルス電力の運転周波数を変
化させ、キャリッジの復移動時には、パルス電力の位相
を入れ換える等して逆転させるとともに、パルス電力レ
―トをパタ―ン化して最短時間でホ―ム位置に復帰させ
る。
【0006】又、スキャンモ―タとしてブラシレスモ―
タを用いた場合においては、特にキャリッジの往移動時
には、一定速回転を得るためにフェ―ズロックル―プ
(PLL)制御等で運転が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スキャンモ―タとして
ステッピングモ―タを用いる前者の場合には、キャリッ
ジの往移動時に一定速回転が要求されるにもかかわら
ず、ステッピングモ―タ特有のパルス電力が与えられる
毎に歩進する際のオ―バシュ―トにともなう回転振動が
発生して、画質に大きく影響し、特に、低周波数で運転
する場合にその影響が著しい。
【0008】又、スキャンモ―タとしてブラシレスモ―
タを用いた後者の場合には、キャリッジの往移動時に低
速度回転させると、ロ―タのフライホィ―ル効果が期待
できないことから、不安定運転に陥り易い。
【0009】特に、カラー複写機においては、1回の複
写で四回露光して四色のトナーの合成を行なうようにし
ているので、スキャンモータの回転むらが複写の色ずれ
につながるものであり、そして、最近では、複写倍率の
範囲が広くなってきていることから、複写倍率が高い時
には色むらが目立つようになるものであり、スキャンモ
ータの高精度一定速運転が要望されている。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、駆動モータの高精度一定運転を制御
できる駆動モータの制御装置を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の駆動モータの制
御装置は、複数相のステータコイルが巻装されたティー
ス部に複数の小歯磁極が形成されてなるステータと、外
周に多数の小歯磁極が形成されてN極に磁化された第1
のロ―タ部及び外周に該ロ―タ部の小歯磁極と1/2ピ
ッチずれた多数の小歯磁極が形成されてS極に磁化され
た第2のロ―タ部を有するロ―タとを備えた駆動モータ
を用いて、前記ステータコイルの誘起電圧と一定の位相
差を有する位置検出信号を出力する位置検出手段を設
け、電流の基本パターンを発生する基本パターン発生手
段を設け、前記位置検出手段の位置検出信号に基づいて
前記ロータ及びステータ間の磁気不平衡により生ずるデ
ィテントトルクを相殺する電流の補正パターンを発生す
る補正パターン発生手段を設け、これらの基本パターン
及び補正パターンを合成して電流パターンを発生するパ
ターン合成手段を設け、このパターン合成手段からの電
流パターンに基づいて前記ステータコイルを通断電制御
する駆動手段を設ける構成に特徴を有する。
【0012】
【作用】本発明の駆動モータの制御装置によれば、駆動
モータは、ステータ及びロータがハイブリッド永久磁石
形ステッピングモータのそれと同構造をもつことから、
回転振動,回転むらの少ないハイブリッド永久磁石形ス
テッピングモ―タとして運転させることができ、特に、
ステータコイルは電流の基本パターンにロータ,ステー
タ間の磁気不平衡により生ずるディテントトルクを相殺
する補正パターンを合成してなる電流パターンに基づい
て通断電制御されるので、駆動モータの高精度一定速運
転が可能になる。
【0013】
【実施例】以下本発明を乾式複写機に適用した一実施例
につき図面を参照しながら説明する。
【0014】先ず、図2乃至図4に従って乾式複写機1
の構成について述べる。2は機枠であり、これの内部に
は、露光ランプ3及び反射ミラ―4を有する第1のキャ
リッジ5及び反射ミラ―6,7を有する第2のキャリッ
ジ8が矢印Q方向及びこれとは反対方向に往復移動可能
に設けられている。又、機枠2内には感光体たるドラム
9が配設されており、このドラム9は図示しない駆動モ
―タにより矢印R方向に一定速度で回転されるようにな
っている。
【0015】更に、機枠2内には、レンズ10を有する
レンズユニット11及び反射ミラー12,13を有する
反射ミラ―ユニット14が配設されているとともに、固
定反射ミラ―15が配設されている。そして、機枠2の
上面開口部には原稿16が載置されるガラス板17が装
着されている。この場合、第1のキャリッジ5の露光ラ
ンプ3からの光は、ガラス板17上の原稿16から反射
され、更に、第2のキャリッジ8の反射ミラ―6,7で
反射され、レンズユニット11のレンズ10を通過し、
ミラ―ユニット14の反射ミラ―12,13で反射さ
れ、最後に、固定反射ミラ―15で反射されてドラム9
上に露光されるようになっている。
【0016】18は駆動モ―タたるスキャンモ―タであ
り、この正,逆回転はベルト伝達機構19を介してキャ
リッジ5及び8に往復移動として伝達される。即ち、こ
のベルト伝達機構19は、スキャンモ―タ18により回
転されるプ―リ20,機枠2に配設された複数個のプ―
リ21及びこれらのプ―リ20,21に掛け渡された一
本のベルト22により構成され、ベルト22の内の部分
22aが第1のキャリッジ5に連結され且つ部分22b
が第2のキャリッジ8に連結されていて、スキャンモ―
タ18が例えば正転されると、第1のキャリッジ5が矢
印Q方向に移動されるとともに第2のキャリッジ8が同
矢印Q方向に第1のキャリッジ5の1/2の速度で移動
されるようになっている。
【0017】従って、図3に示すように、第2のキャリ
ッジ8が矢印Q方向に距離Lだけ移動されたとすると、
第1のキャリッジ5は同方向に距離2Lだけ移動され
る。この関係は、スキャンモ―タ18が逆転されてキャ
リッジ5及び8が反矢印Q方向に移動される場合も維持
される。
【0018】尚、この乾燥式複写機1は、複写倍率を変
化できる機能を有する。即ち、複写倍率は、レンズユニ
ット11とミラ―ユニット14とを図3において矢印方
向に移動させてレンズ10から原稿16までの航路距離
Laとレンズ10からドラム9までの航路距離Lbとを
指定倍率比に設定するとともに、スキャンモ―タ18の
速度を指定倍率比に応じて変化させることにより達成さ
れる。
【0019】次に、図5及び図6に従ってスキャンモ―
タ18の構成につき述べる。このスキャンモ―タ18は
二相のハイブリット永久磁石形ステッピングモ―タと同
様の構造をなしている。
【0020】即ち、23はフレ―ムであり、その内部に
はステ―タ24が嵌着固定されている。このステ―タ2
4は、偶数個のティ―ス部25に二相のステ―タコイル
26が巻装されて構成され、その各ティ―ス部25には
複数の小歯磁極25aが形成されている。
【0021】27はロ―タであり、これはシャフト28
に嵌着固定された第1及び第2のロ―タ部29及び30
を有し、その第1のロ―タ部29の外周には前記ティ―
ス部25の小歯磁極25aと同一ピッチの多数の小歯磁
極29aが形成され、第2のロ―タ部30の外周には小
歯磁極29aと同一ピッチで且つこれより1/2ピッチ
ずれた多数の小歯磁極30aが形成されている。そし
て、第1及び第2のロ―タ部29及び30間には両軸端
部がN極及びS極となる永久磁石31が介装され、以
て、第1のロ―タ部29がN極に及び第2のロ―タ部3
0がS極に夫々磁化されている。このように構成された
ロ―タ27はステ―タ24の中空部内に配設されて、そ
のシャフト28の両端部がフレ―ム23に設けられた軸
受32,32に支承されている。
【0022】33はフレ―ム23内に配設されたプリン
ト配線基板であり、これには位置検出手段たるステ―タ
コイル26の相数と同数たる二個の位置検出素子34及
び35が第1のロ―タ部29の小歯磁極29aと対応す
るように取付けられている。この場合、位置検出素子3
4及び35は、ホ―ル素子,ホ―ルIC等の磁気センサ
からなり、後述するように、互いに電気角π/4の整数
倍例えば2倍のπ/2の角度を存し且つ後述する各A,
B相の誘起電圧VA,VBの負半波に対してπ/4遅れ
位相となる位置検出信号SA,SB(図11参照)を出
力させるためのものでる。
【0023】さて、図1に従ってスキャンモ―タ18の
制御装置の構成につき述べる。
【0024】36は駆動手段たる二相バイポ―ラ構成の
駆動回路であり、これはステ―タコイル26のA相コイ
ル26A及びB相コイル26Bを通断電制御するもの
で、以下一相分たるA相コイル26Aについて説明す
る。
【0025】37は直流電源の正端子に接続された電源
端子であり、その直流電源の負端子はア―スされてい
る。38A及び39AはPNP形のトランジスタであ
り、各エミッタは電源端子37に接続され、各コレクタ
はNPN形のトランジスタ40A及び41Aの各コレク
タに接続されている。トランジスタ40A及び41Aの
各エミッタは共通に接続され、その共通接続点は電流検
出抵抗42Aを介してア―スされている。そして、トラ
ンジスタ38A及び39Aのコレクタ間にはA相コイル
26Aが接続されている。尚、43A及び44Aはトラ
ンジスタ40A及び41Aの各コレクタとア―スとの間
に接続されたフライホイ―ルダイオ―ドである。
【0026】以上は、A相コイル26Aに関する構成に
ついて説明したものであるが、B相コイル26Bに関す
る構成も同様であり、同一部分にはその符号に添字
「A」の代りに添字「B」を付して示す。
【0027】45は制御手段たるマイクロコンピュータ
であり、これは、モータ運転モード即ちステッピングモ
ータ運転モードかブラシレスモータ運転モードかを選択
する選択信号S1を出力する出力ポートO1,ステータ
コイル電流の大きさを設定する電流指令信号S2を出力
する出力ポートO2及びステッピングモータ運転モード
時の回転数を設定する周波数指令信号S3を出力する出
力ポートO3を有するようになっており、又、後述する
ように回転信号S4が与えられる入力ポートIを有する
ようになっている。
【0028】46は基本クロック発生器であり、その出
力端子は周波数制御クロック形成器47の入力端子I1
に接続されている。この周波数制御クロック形成器47
は、その入力端子I2がマイクロコンピュータ45の出
力ポートO3に接続されていて、基本クロック発生器4
6からの基本クロック信号を周波数指令信号S3に基づ
いて適宜分周して周波数制御クロック信号FCKとして
出力するようになっている。そして、周波数制御クロッ
ク形成器47の出力端子は、基本パターン発生手段たる
基本パターン発生回路48の入力端子Iに接続されてい
るとともに、補正パターン発生手段たる補正パターン発
生回路49の入力端子I1に接続されている。
【0029】ここで、基本パターン発生回路48は、図
7(a)で示す周波数制御クロック信号FCKが与えら
れることに基づいて、出力端子O1から図7(b)で示
す基本余弦波パターンPCを出力するとともに、出力端
子O2から図7(c)で示す基本正弦波パターンPSを
出力するようになっている。又、補助パターン発生回路
49は、後述するようにして、出力端子O1から図8
(e)で示す補正パターンPHCを出力するとともに、
出力端子O2から図8(f)で示す補正パターンPHS
を出力するようになっている。
【0030】50は位置検出手段たる回転位置検出回路
であり、その入力端子I1及びI2は位置検出素子34
及び35に接続されている。この回転位置検出回路50
は、位置検出素子34及び35からの信号を波形整形し
て、図11(b)及び(c)並びに図8(b)で示す矩
形波の位置検出信号SA及びSB並びにSCを出力端子
O1及びO2並びにO3から出力するものである。ま
た、回転位置検出回路50は、位置検出信号SA及びS
Bから回転位置情報,回転速度情報及び回転方向情報を
示す回転信号S4を得て、これを出力端子O4から出力
するようになっている。
【0031】そして、この回転位置検出回路50におい
て、その出力端子O1及びO2は駆動信号形成回路51
の入力端子I1及びI2に接続され、出力端子O3は補
正パターン発生回路49の入力端子I2に接続され、出
力端子O4はマイクロコンピュータ45の入力ポートI
に接続されている。この場合、駆動信号形成回路51
は、後述するようにして、出力端子O1,O2,O3及
びO4から駆動信号A+,B+,A−及びB−を出力す
るようになっている。
【0032】52はパターン合成手段たるステッピング
−ブラシレス選択回路であり、その入力端子I1はマイ
クロコンピュータ45の出力ポートO1に接続され、入
力端子I2及びI3は基本パターン発生回路48の出力
端子O1及びO2に接続され、入力端子I4及びI5は
補正パターン発生回路49の出力端子O1及びO2に接
続され、入力端子I6乃至I9は駆動信号形成回路51
の出力端子O1乃至O4に接続されている。
【0033】ここで、ステッピング−ブラシレス選択回
路52は、後述するように、選択信号S1の内容に応じ
て出力端子O1及びO2から入力端子I2乃至I5に与
えられる信号を出力するか或いは入力端子I6乃至I9
に与えられる信号を出力するかの選択を行なうものであ
り、その出力端子O1及びO2は掛算器53A及び53
Bの各入力端子I1に接続されている。
【0034】これらの掛算器53A及び53Bは、その
各入力端子I2がマイクロコンピュータ45の出力ポー
トO2に接続されていて、入力端子I1に与えられる信
号に電流指令信号S2を掛算して電流設定信号として出
力するようになっている。そして、これらの掛算器53
A及び53Bの各出力端子は電流制御回路54A及び5
4Bの各入力端子I1に接続されている。
【0035】この電流制御回路54Aにおいて、その入
力端子I2はトランジスタ40A,41Aのエミッタの
共通接続点に接続され、出力端子O1,O2,O3及び
O4はトランジスタ38A,39A,40A及び41A
の各ベースに夫々接続されている。同様に、電流制御回
路54Bにおいて、入力端子I2はトランジスタ40
B,41Bのエミッタの共通接続点に接続され、出力端
子O1,O2,O3及びO4はトランジスタ38B,3
9B,40B及び41Bの各ベースに夫々接続されてい
る。この場合、電流制御回路54A及び54Bは、入力
端子I2に与えられる信号が入力端子I1に与えられる
電流設定信号に倣うように夫々のトランジスタをスイッ
チングさせるようになっている。
【0036】次に、本実施例の作用につき図7乃至図1
1をも参照しながら説明する。
【0037】今、複写を行なわせるべく操作部(図示せ
ず)を操作して複写倍率を設定すると、マイクロコンピ
ュータ45は、選択信号S1をステッピングモータ運転
モードとし、複写倍率からスキャンモータ18の回転速
度を決定してこれに応じた周波数指令信号S3を出力
し、更に、その運転に適した電流指令信号S2を出力す
る。
【0038】これにより、周波数制御クロック形成回路
47は、周波数指令信号S3に応じた周波数制御クロッ
ク信号FCKを出力するようになり、基準パターン発生
回路48は、この周波数制御クロック信号FCKに応じ
て図7(b)及び(c)で示す基本余弦波パターンPC
及び基本正弦波パターンPSを出力する。
【0039】又、前述のステッピングモータ運転モード
を示す選択信号S1はステッピング−ブラシレス選択回
路52に与えられるので、先ず、該選択回路52は、ス
テッピングモータ運転モードを選択して、入力端子I2
及びI3に与えられる基本余弦波パターンPC及び基本
正弦波パターンPSを夫々出力端子O1及びO2から出
力する。更に、掛算器53A及び53Bは、基本余正弦
波パターンPC及び基本正弦波パターンPSに電流指令
信号S2を掛算して電流設定信号として出力する。
【0040】そして、電流制御回路54Aは、A相コイ
ル26Aに流れる電流が基本余弦波パターンPCに基づ
く電流設定信号に倣うように、トランジスタ38A,4
1A及び39A,40Aをオン,オフさせるようにな
る。この場合、基本余弦波パターンPCの正半波期間に
おいては、トランジスタ41Aはオンのままでトランジ
スタ38AがPWM制御によりオン,オフを繰返し、
又、基本余弦波パターンPCの負半波期間においては、
トランジスタ40Aはオンのままでトランジスタ39A
がPWM制御によりオン,オフを繰返すようになる。
【0041】同様に、電流制御回路54Bは、B相コイ
ル26Bに流れる電流が基本正弦波パターンPSに基づ
く電流設定信号に倣うように、トランジスタ38B,4
1B及び39B,40Bをオン,オフさせるようにな
る。この場合、基本正弦波パターンPSの正半波期間に
おいては、トランジスタ41Bはオンのままでトランジ
スタ38BがPWM制御によりオン,オフを繰返し、
又、基本正弦波パターンPSの負半波期間においては、
トランジスタ40Bはオンのままでトランジスタ39B
がPWM制御によりオン,オフを繰返すようになる。
【0042】これにより、スキャンモータ18は、ステ
ッピングモータとしてマイクロステップ運転されて、設
定された一定速度で回転され、キャリッジ5及び8は図
3に実線で示すホーム位置から矢印Q方向に往移動さ
れ、以て、ドラム9上に露光が行なわれる。
【0043】ところで、スキャンモータ18において
は、モータコイル26の断電時には、ロータ27を、N
極の第1のロータ部29の小歯磁極29a及びS極の第
2のロータ部30の小歯磁極30aの一方の磁力と他方
の磁力とによって一定位置に停止保持させるためのディ
テントトルクが発生する。従って、モータコイル26に
通電してロータ27を回転させる場合にも、ロータ2
7,ステータ23間に磁気不平衡により生ずるディテン
トトルクが作用し、これによって、ロータ27の回転に
わずかながらも回転むらが発生する。
【0044】そこで、本実施例では、補正パターン発生
回路49及び回転位置検出回路50は次のように動作す
る。
【0045】即ち、ロータ27の回転に応じて、A相コ
イル26A及びB相コイル26Bには、図8(a)で示
すように、誘起電圧VA及びVBが発生し、又、位置検
出素子34は位置検出信号を出力してこれに基づき回転
位置検出回路50が位置検出信号SC及びSDを発生す
る。この場合、位置検出信号SCは、誘起電圧VA及び
VBに対して一定の位相差をもつように設定されてい
る。ここでは、例えば、図8(b)に示すように、位置
検出信号SCの立上りが誘起電圧VAの正(+)から負
(−)への零クロス点に一致するように設定されてい
る。
【0046】そして、補正パターン発生回路49は、図
8(b)で示す位置検出信号SCと図8(d)で示す周
波数制御クロック信号FCKとを基にし、第1のロータ
部29の小歯磁極29a及び第2のロータ部30の小歯
磁極30aの磁力において、ロータ27の反回転方向に
作用するディテントトルクの磁極部分に対しては磁力増
加方向の電流を及び回転方向に作用するディテントトル
クの磁極部分に対しては磁力減少方向の電流を流すため
の図8(e)及び(f)で示す補正パターンPHC及び
PHSを出力するようになる。
【0047】ステッピング−ブラシレス選択回路52
は、入力端子I2及びI3に与えられる基本余弦波パタ
ーンPC及び基本正弦波パターンPSと入力端子I4及
びI5に与えられる補正パターンPHC及びPHSとを
夫々合成して、図9(d)に示す電流パターンAI及び
図10(d)に示す電流パターンBIを出力する。
【0048】更に、掛算器53A及び53Bは、電流パ
ターンAI及びBIに電流指令信号S2を掛算して電流
設定信号として出力する。そして、電流制御回路55A
は、A相コイル26Aに流れる電流が電流パターンAI
に基づく電流設定信号に倣うように、トランジスタ38
A,41A及び39A,40Aをオン,オフさせるよう
になる。
【0049】ここで、基本余弦波パターンPCの正半波
期間においては、トランジスタ41Aはオンのままでト
ランジスタ38AがPWM制御によりオン,オフを繰返
し、又、電流パターンAIの負半波期間においては、ト
ランジスタ40Aはオンのままでトランジスタ39Aが
PWM制御によりオン,オフを繰返すようになる。
【0050】同様に、電流制御回路54Bは、B相コイ
ル26Bに流れる電流が電流パターンBIに基づく電流
設定信号に倣うように、トランジスタ38B,41B及
び39B,40Bをオン,オフさせるようになる。この
場合、電流パターンBIの正半波期間においては、トラ
ンジスタ41Bはオンのままでトランジスタ38BがP
WM制御によりオン,オフを繰返し、又、電流パターン
BIの負半波期間においては、トランジスタ40Bはオ
ンのままでトランジスタ39BがPWM制御によりオ
ン,オフを繰返すようになる。
【0051】さて、露光が終了すると、マイクロコンピ
ュータ45からの選択信号S1はブラシレスモータ運転
モードに切換えられる。そして、位置検出素子34及び
35は、図11(b)及び(c)で示すように、位相が
π/2ずれた180度通電波形となる位置検出信号SA
及びSBを出力するようになり、駆動信号形成回路51
はこれらの位置検出信号SA及びSBから、図11
(d),(e),(f)及び(g)で示すように、互い
に位相がπ/2ずれた90度通電波形となる駆動信号A
+,B+,A−及びB−を形成して出力するようにな
る。
【0052】又、選択信号S1が与えられるステッピン
グ−ブラシレス選択回路52は、ブラシレスモータ運転
モードを選択して入力端子I6,I7,I8及びI9に
与えられる駆動信号A+,B+,A−及びB−を出力す
るようになる。即ち、該選択回路52は、駆動信号A+
及びA−を出力端子O1から出力し、駆動信号B+及び
B−を出力端子O2から出力する。
【0053】更に、掛算器53A及び53Bは駆動信号
A+,A−及びB+,B−に電流指令信号S2を掛算し
て電流設定信号として出力する。これにより、電流制御
回路54Aは、A相コイル26Aが駆動信号A+及びA
−に基づく電流設定信号に倣うように、前述同様にして
トランジスタ38A,41A及び39A,40Aをオ
ン,オフさせるようになり、同様にして、電流制御回路
54Bは、B相コイル26Bが駆動信号B+及びB−に
基づく電流設定信号に倣うように、トランジスタ38
B,41B及び39B,40Bをオン,オフさせるよう
になる。
【0054】従って、スキャンモータ18は、A相及び
B相コイル26A及び26Bが常にその誘起電圧VA及
びVBの最大の期間に通電されるブラシレスモータとし
て逆転運転されることになり、最大限の出力をもって高
速加速されてキャリッジ5及び8を反矢印Q方向に復移
動させる。
【0055】スキャンモータ18の逆転によりキャリッ
ジ5及び8が図3に実線に示すホーム位置に近づくと、
スキャンモータ18は減速運転された後制動,停止が行
なわれる。この制動,停止に際しては、例えばトランジ
スタ40A,41A及び40B,41Bを同時にオンさ
せてA相及びB相コイル26A及び26Bを短絡するこ
とによる発電制動を行なわせたり、或いは、トランジス
タ38A乃至41A及び38B乃至41Bのオン,オフ
状態を反転することによる逆転(スキャンモータ18の
回転としては正転)制動を行なわせたり、若しくは、選
択信号S1をステッピングモータ運転モードに切換えて
ステッピングモータとしてのディテントトルクによる制
動を行なわせたりするものであり、これらの制動モード
は負荷状態に応じて選択されるものである。
【0056】このような本実施例によれば、次のような
効果を奏するものである。
【0057】即ち、スキャンモータ18としてハイブリ
ット永久磁石形ステッピングモータと同様のステータ2
4及びロータ27を備え、そのロータ27の回転位置を
検出する位置検出素子34,35を設けるようにしたの
で、スキャンモータ18を、キャリッジ5及び8の往移
動時には回転振動,回転むらの少ないハイブリット永久
磁石形ステッピングモータとして運転させることができ
るとともに、キャリッジ5及び8の復移動時には位置検
出素子34,35に基づく位置検出信号SA,SBに応
じて高応答のブラシレスモータとして運転させることが
できる。
【0058】しかも、スキャンモータ18を、マイクロ
コンピュータ45の制御のもとに、キャリッジ5及び8
の往復移動時にはステッピングモータとしてマイクロス
テップ運転を行なわせ、復移動時にはステータコイル2
6におけるA相及びB相コイル26A及び26Bにその
誘起電圧VA及びVBが常に最大になる範囲で通電する
ブラシレスモータとして運転させるようにしたので、往
移動時にはスキャンモータ18は比較的滑らかな回転と
なって、良好な複写画質が得られ、又、復移動時にはス
キャンモータ18は最大限の出力で加速することができ
て、単位時間当たりの複写枚数を多くすることができる
という性能の向上を図り得る。
【0059】特に、キャリッジ5及び8の往移動時に
は、基本パターン発生回路48からの基本パターンたる
基本余弦波パターンPC及び基本正弦波パターンPSに
補正パターン発生回路49からの補正パターンPHC及
びPHSを夫々合成した電流パターンに基づいてステー
タコイル26のA相コイル26A及びB相コイル26B
を通断電制御するようにしたので、ロータ27とステー
タ24との間の磁気不平衡により生ずるディテントトル
クを相殺することができ、従って、ロータ27のディテ
ントトルクによる回転むらをなくすことができて、高精
度一定速運転を可能にすることができる。
【0060】尚、上記実施例では、スキャンモータ18
が正転(キャリッジ5及び8の往移動)時には、回転開
始とともに補正パターン発生回路49から補正パターン
PHC,PHSを発生させるようにしたが、例えば、ス
キャンモータ18の回転が安定するまでは補正パターン
PHC,PHSによる補正を行なわせないようにしても
よい。
【0061】又、上記実施例において、スキャンモータ
18の正転時に、スキャンモータ18に正弦波電流を流
して極低速で駆動を行なって、これにより位置検出信号
の立上がり位相を検出して記憶し、以て、補正パターン
の位相のずらし方を調整するようにして、位置検出信号
に要求される精度を緩和することも可能である。
【0062】更に、上記実施例では、位置検出手段とし
てホール素子,ホールICからなる位置検出素子34,
35を用いるようにしたが、例えばスリット円板とフォ
トインタラプタとの組合わせからなる位置検出手段を用
いるようにしてもよい。
【0063】そして、上記実施例は本発明を乾式複写機
のスキャンモータに適用した場合であるが、これに限ら
ず、プリンタのキャリッジを駆動する駆動モータ等、高
精度一定速運転を必要とする駆動モータ全般に適用する
ことができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の駆動モータの制御装置は以上説
明したように、駆動モータにハイブリッド永久磁石形ス
テッピングモータと同様の構成のステータ及びロータを
備えさせてマイクロステップ運転を行なわせるととも
に、電流の基本パターンにロータ,ステータ間の磁気不
平衡により生ずるディテントトルクを相殺する補正パタ
ーンを合成して、その合成した電流パターンに基づいて
ステータコイルを通断電制御するようにしたので、駆動
モータを高精度一定速運転させることができるという優
れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成説明図
【図2】乾式複写機の斜視図
【図3】同要部の断面図
【図4】原稿の平面図
【図5】一部切除して示すスキャンモータの斜視図
【図6】スキャンモータのロータの斜視図
【図7】作用説明用の波形図
【図8】作用説明用の波形図
【図9】作用説明用の波形図
【図10】作用説明用の波形図
【図11】作用説明用の波形図
【符号の説明】
図面中、1は乾燥式複写機、5及び8は第1及び第2の
キャリッジ、18はスキャンモータ(駆動モータ)、2
4はステータ、25はティース部、25aは小歯磁極、
26はステータコイル、26AはA相コイル、26Bは
B相コイル、27はロータ、29は第1のロータ部、2
9aは小歯磁極、30は第2のロータ部、30aは小歯
磁極、31は永久磁石、34及び35は位置検出素子
(位置検出手段)、36は駆動回路(駆動手段)、45
はマイクロコンピュータ、48は基本パターン発生回路
(基本パターン発生手段)、49は補正パターン発生回
路(補正パターン発生手段)、50は回転位置検出回路
(位置検出手段)、52はステッピング−ブラシレス選
択回路(パターン合成手段)を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数相のステータコイルが巻装されたテ
    ィース部に複数の小歯磁極が形成されてなるステータ
    と、外周に多数の小歯磁極が形成されてN極に磁化され
    た第1のロ―タ部及び外周に該ロ―タ部の小歯磁極と1
    /2ピッチずれた多数の小歯磁極が形成されてS極に磁
    化された第2のロ―タ部を有するロ―タとを備えた駆動
    モータにおいて、前記ステータコイルの誘起電圧と一定
    の位相差を有する位置検出信号を出力する位置検出手段
    と、電流の基本パターンを発生する基本パターン発生手
    段と、前記位置検出手段の位置検出信号に基づいて前記
    ロータ及びステータ間の磁気不平衡により生ずるディテ
    ントトルクを相殺する電流の補正パターンを発生する補
    正パターン発生手段と、これらの基本パターン及び補正
    パターンを合成して電流パターンを発生するパターン合
    成手段と、このパターン合成手段からの電流パターンに
    基づいて前記ステータコイルを通断電制御する駆動手段
    とを具備してなる駆動モータの制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4820478A (en) * 1986-01-07 1989-04-11 Westinghouse Electric Corp. Nuclear reactor control rod with uniformly changeable axial worth
US8963475B2 (en) 2010-10-05 2015-02-24 Mitsubishi Electric Corporation Micro-step driving control apparatus for stepping motor
US9906179B1 (en) 2016-03-10 2018-02-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Motor drive control device and motor drive control method

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4820478A (en) * 1986-01-07 1989-04-11 Westinghouse Electric Corp. Nuclear reactor control rod with uniformly changeable axial worth
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