JPH05137389A - 電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法 - Google Patents
電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法Info
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- JPH05137389A JPH05137389A JP3296084A JP29608491A JPH05137389A JP H05137389 A JPH05137389 A JP H05137389A JP 3296084 A JP3296084 A JP 3296084A JP 29608491 A JP29608491 A JP 29608491A JP H05137389 A JPH05137389 A JP H05137389A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】誘導電動機を制御する電圧形インバータの出力
電流振動抑制を簡易且つ安価に行い得る電流振動抑制方
法を提供する。 【構成】変流器と整流回路とを介して得たインバータ出
力電流の整流値より該出力電流中の振動電流成分を検出
し、該振動電流成分を所定倍すると共に所定の時間特性
を与えて適値化し、また前記インバータの直流中間電圧
の実際値の交流電源電圧対応値からの増分偏差を検出す
ると共に該増分偏差が大となるに従って所定の勾配にて
その値が低減される変換係数を演算し、該変換係数に前
記適値化された振動電流成分を乗じてインバータ出力電
圧指令に対する所定の補正値となし、該補正値を用いる
前記インバータの出力電圧制御により該インバータの出
力電流振動の抑制を行うものである。
電流振動抑制を簡易且つ安価に行い得る電流振動抑制方
法を提供する。 【構成】変流器と整流回路とを介して得たインバータ出
力電流の整流値より該出力電流中の振動電流成分を検出
し、該振動電流成分を所定倍すると共に所定の時間特性
を与えて適値化し、また前記インバータの直流中間電圧
の実際値の交流電源電圧対応値からの増分偏差を検出す
ると共に該増分偏差が大となるに従って所定の勾配にて
その値が低減される変換係数を演算し、該変換係数に前
記適値化された振動電流成分を乗じてインバータ出力電
圧指令に対する所定の補正値となし、該補正値を用いる
前記インバータの出力電圧制御により該インバータの出
力電流振動の抑制を行うものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は誘導電動機を可変速制御
する電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法に関す
る。
する電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来のこの種の出力電流振動抑制方法と
しては、前記インバ−タの出力電流中の振動電流成分の
比例値による該インバ−タの出力電圧の負帰還補正制御
を行うもの、或いは前記出力電流における振動の発生と
共にその負荷誘導電動機の許容範囲内での過励磁運転を
行うか或いはまた前記インバ−タのスイッチング周波数
の低減をおこなうもの、更にはまた平成２年特許願第２
０８４１５号（平成２年８月６日出願）による如く前記
インバ−タ出力電圧の負帰還補正制御における負帰還量
となる前記振動電流成分の比例値をリミッタを介して前
記出力電圧の制御系に与え且つ該リミッタの出力制限レ
ベルを前記インバ−タ出力電流の増大と共に低下させる
もの等の方法が知られている。
しては、前記インバ−タの出力電流中の振動電流成分の
比例値による該インバ−タの出力電圧の負帰還補正制御
を行うもの、或いは前記出力電流における振動の発生と
共にその負荷誘導電動機の許容範囲内での過励磁運転を
行うか或いはまた前記インバ−タのスイッチング周波数
の低減をおこなうもの、更にはまた平成２年特許願第２
０８４１５号（平成２年８月６日出願）による如く前記
インバ−タ出力電圧の負帰還補正制御における負帰還量
となる前記振動電流成分の比例値をリミッタを介して前
記出力電圧の制御系に与え且つ該リミッタの出力制限レ
ベルを前記インバ−タ出力電流の増大と共に低下させる
もの等の方法が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来の各方法に関し、先ず前記の振動電流成分の比例
値によるインバ−タ出力電圧の負帰還補正制御において
は、一般的に前記インバ−タの負荷軽減と共に顕著とな
る該インバ−タの出力電流の振動発生状態に対し、前記
インバ−タ出力電圧に対する補正量が低負荷域にて不足
し負荷増大時に過大となり前記振動状態の消滅安定化を
阻害する危険性があり、また前記の負荷電動機過励磁運
転或いはインバ−タのスイッチング周波数の低減運転に
よっては前記電動機の或いはインバ−タの運転特性の悪
化は避け得なかった。更にはまた、前記平成２年特許願
第２０８４１５号における如くリミッタを介して負帰還
量を制限する方法においても前記インバ−タ出力電流に
よる該リミッタの出力制限レベルの変更が前記振動発生
域と適合しない場合も生じ、必ずしも前記振動状態の安
定化に有効ではなかった。
き従来の各方法に関し、先ず前記の振動電流成分の比例
値によるインバ−タ出力電圧の負帰還補正制御において
は、一般的に前記インバ−タの負荷軽減と共に顕著とな
る該インバ−タの出力電流の振動発生状態に対し、前記
インバ−タ出力電圧に対する補正量が低負荷域にて不足
し負荷増大時に過大となり前記振動状態の消滅安定化を
阻害する危険性があり、また前記の負荷電動機過励磁運
転或いはインバ−タのスイッチング周波数の低減運転に
よっては前記電動機の或いはインバ−タの運転特性の悪
化は避け得なかった。更にはまた、前記平成２年特許願
第２０８４１５号における如くリミッタを介して負帰還
量を制限する方法においても前記インバ−タ出力電流に
よる該リミッタの出力制限レベルの変更が前記振動発生
域と適合しない場合も生じ、必ずしも前記振動状態の安
定化に有効ではなかった。
【０００４】上記に鑑み本発明は、前記の如きインバ−
タ出力電流振動の改善を簡易且つ安価に行い得る電流振
動抑制方法の提供を目的とするものである。
タ出力電流振動の改善を簡易且つ安価に行い得る電流振
動抑制方法の提供を目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法
は、該インバ−タの出力電流における振動電流成分を負
帰還してその出力電圧を補正制御し該出力電流における
振動を抑制するものであって、変流器と整流回路とを介
して得られた前記インバ−タ出力電流の整流値を入力と
し該出力電流中の振動電流成分を検出する振動電流成分
検出回路と、検出された前記振動電流成分を所定倍する
と共に所定の時間特性を与え前記インバ−タの出力電圧
制御系に適した値となす適値化演算を行う変換演算回路
と、前記インバ−タの直流中間電圧に関し該インバ−タ
の交流電源電圧に対応する値からのその実際値の増分偏
差を検出する中間電圧増分検出回路と、該増分偏差が大
となるに従って所定の勾配にてその値が低減される変換
係数の演算と該変換係数を乗じて前記変換演算回路の出
力する適値化された振動電流成分を前記インバ−タの出
力電圧指令値に対する補正値に変換する演算とを行う電
圧補正回路と、該補正値を前記出力電圧指令値より減算
する減算器とを設け、前記直流中間電圧の増大と共に前
記の出力電圧指令値に対する補正値を適当に低減させて
前記インバ−タ出力電圧の増大を図るものとする。
に、本発明の電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法
は、該インバ−タの出力電流における振動電流成分を負
帰還してその出力電圧を補正制御し該出力電流における
振動を抑制するものであって、変流器と整流回路とを介
して得られた前記インバ−タ出力電流の整流値を入力と
し該出力電流中の振動電流成分を検出する振動電流成分
検出回路と、検出された前記振動電流成分を所定倍する
と共に所定の時間特性を与え前記インバ−タの出力電圧
制御系に適した値となす適値化演算を行う変換演算回路
と、前記インバ−タの直流中間電圧に関し該インバ−タ
の交流電源電圧に対応する値からのその実際値の増分偏
差を検出する中間電圧増分検出回路と、該増分偏差が大
となるに従って所定の勾配にてその値が低減される変換
係数の演算と該変換係数を乗じて前記変換演算回路の出
力する適値化された振動電流成分を前記インバ−タの出
力電圧指令値に対する補正値に変換する演算とを行う電
圧補正回路と、該補正値を前記出力電圧指令値より減算
する減算器とを設け、前記直流中間電圧の増大と共に前
記の出力電圧指令値に対する補正値を適当に低減させて
前記インバ−タ出力電圧の増大を図るものとする。
【０００６】
【作用】電圧形インバ−タによる誘導電動機の可変速制
御系においては、該インバ−タの出力電圧（Ｖ）対出力
周波数（ｆ）特性に関しＶ／ｆ比一定特性線近辺の或る
範囲において該インバ−タの出力電流従って前記電動機
の入力電流の振幅が振動する不安定域の発生をみること
があり、且つこの状態が前記インバ−タに対する負荷の
軽減と共に顕著になることは周知の通りである。
御系においては、該インバ−タの出力電圧（Ｖ）対出力
周波数（ｆ）特性に関しＶ／ｆ比一定特性線近辺の或る
範囲において該インバ−タの出力電流従って前記電動機
の入力電流の振幅が振動する不安定域の発生をみること
があり、且つこの状態が前記インバ−タに対する負荷の
軽減と共に顕著になることは周知の通りである。
【０００７】前記の如き振動状態にあるインバ−タの出
力電流は、その運転状態に対応する定態電流上に複数の
周波数成分と複数の振幅成分とを有する振動電流成分が
重畳したものとなり、一方前記のインバ−タと誘導電動
機間の電力授受に関してみれば、前記振動電流成分が前
記定態電流と同一方向にある期間においては前記のイン
バ−タから誘導電動機への該振動電流成分による電力供
給の増大が行われ、同様に逆方向にある期間においては
前記振動電流成分による前記の誘導電動機からインバ−
タへの電力回生が行われることになり該インバ−タの直
流中間電圧は増大傾向となる。
力電流は、その運転状態に対応する定態電流上に複数の
周波数成分と複数の振幅成分とを有する振動電流成分が
重畳したものとなり、一方前記のインバ−タと誘導電動
機間の電力授受に関してみれば、前記振動電流成分が前
記定態電流と同一方向にある期間においては前記のイン
バ−タから誘導電動機への該振動電流成分による電力供
給の増大が行われ、同様に逆方向にある期間においては
前記振動電流成分による前記の誘導電動機からインバ−
タへの電力回生が行われることになり該インバ−タの直
流中間電圧は増大傾向となる。
【０００８】従って前記インバ−タの出力電流の振動抑
制は、前記振動電流成分による前記の如きインバ−タ・
誘導電動機間電力授受の変動分の低減制御により、従っ
て該インバ−タ出力電圧の制御による該出力電圧と前記
誘導電動機が誘導発電機として動作する場合の誘起電圧
との電圧差の抑制制御を前記振動電流成分の変動周期に
対応した適当な時間特性にて行うことにより可能とな
る。
制は、前記振動電流成分による前記の如きインバ−タ・
誘導電動機間電力授受の変動分の低減制御により、従っ
て該インバ−タ出力電圧の制御による該出力電圧と前記
誘導電動機が誘導発電機として動作する場合の誘起電圧
との電圧差の抑制制御を前記振動電流成分の変動周期に
対応した適当な時間特性にて行うことにより可能とな
る。
【０００９】本発明は、前記の如きインバ−タの出力電
圧制御によりその出力電流の振動を抑制するものであ
り、該インバ−タ出力電流中の振動電流成分を該インバ
−タの出力電圧制御における負帰還量として該出力電圧
の指令値に対する低減補正を行うものであり、且つ前記
直流中間電圧の交流電源電圧対応値からの増分偏差の増
大と共に前記負帰還量を所定の勾配にて低減させる如く
制御するものである。即ち、前記の如きインバ−タ出力
電流中の電流振動に対応するインバ−タ・誘導電動機間
電力授受の結果として発生する前記直流中間電圧の変化
に着目し、該中間電圧の増大時即ち電力回生時には該中
間電圧の増大度に応じて前記の補正量を低減し前記出力
電圧の増大を行って回生電流を低減させ前記インバ−タ
出力電流における電流振動の低減を図るものである。
圧制御によりその出力電流の振動を抑制するものであ
り、該インバ−タ出力電流中の振動電流成分を該インバ
−タの出力電圧制御における負帰還量として該出力電圧
の指令値に対する低減補正を行うものであり、且つ前記
直流中間電圧の交流電源電圧対応値からの増分偏差の増
大と共に前記負帰還量を所定の勾配にて低減させる如く
制御するものである。即ち、前記の如きインバ−タ出力
電流中の電流振動に対応するインバ−タ・誘導電動機間
電力授受の結果として発生する前記直流中間電圧の変化
に着目し、該中間電圧の増大時即ち電力回生時には該中
間電圧の増大度に応じて前記の補正量を低減し前記出力
電圧の増大を行って回生電流を低減させ前記インバ−タ
出力電流における電流振動の低減を図るものである。
【００１０】
【実施例】以下本発明の実施例を図１に示す回路図に従
って説明する。図１において、１は交流電源、２はその
制御部にその出力周波数指令ｆs と出力電圧指令Ｖs と
を受ける電圧形のインバ−タ、３は該インバ−タの負荷
となる誘導電動機、４は該電動機の入力電流即ち前記イ
ンバ−タの出力電流をその１次電流とする変流器、５は
該変流器の２次出力を入力とする整流回路、６は該整流
回路の出力を受け前記インバ−タの出力電流中の振動成
分を検出する振動電流成分検出回路、７は該検出回路に
よる前記振動電流成分を所定倍すると共に所定の時間特
性を与え前記インバ−タの出力電圧制御系に適した値Ｉ
ocとなす適値化演算を行う変換演算回路、８は前記イン
バ−タの直流中間電圧に関し前記交流電源の供給電圧に
対応する値からのその実際値の増分偏差ΔＶdcを検出す
る中間電圧増分検出回路である。
って説明する。図１において、１は交流電源、２はその
制御部にその出力周波数指令ｆs と出力電圧指令Ｖs と
を受ける電圧形のインバ−タ、３は該インバ−タの負荷
となる誘導電動機、４は該電動機の入力電流即ち前記イ
ンバ−タの出力電流をその１次電流とする変流器、５は
該変流器の２次出力を入力とする整流回路、６は該整流
回路の出力を受け前記インバ−タの出力電流中の振動成
分を検出する振動電流成分検出回路、７は該検出回路に
よる前記振動電流成分を所定倍すると共に所定の時間特
性を与え前記インバ−タの出力電圧制御系に適した値Ｉ
ocとなす適値化演算を行う変換演算回路、８は前記イン
バ−タの直流中間電圧に関し前記交流電源の供給電圧に
対応する値からのその実際値の増分偏差ΔＶdcを検出す
る中間電圧増分検出回路である。
【００１１】また９は電圧補正回路であり、前記の適値
化された振動電流成分Ｉocに所定の変換係数Ｋを乗じて
前記出力電圧指令値Ｖs に対する補正値ΔＶs を出力す
るものである。即ちΔＶs ＝Ｋ・Ｉocとなる。ここに前
記変換係数Ｋは前記増分偏差ΔＶdcが大となるに従って
所定の勾配にてその値が低減されるものであり、前記イ
ンバ−タの電圧制御系の特性に応じて決定される。図１
の電圧補正回路９中に示す特性は２本の直線より成る低
減特性に対応する例示である。また１０は前記出力電圧
指令値Ｖs から前記補正値ΔＶs を減算する減算器であ
る。なお前記振動電流成分Ｉocはその性格上正負両極性
をもつものであり従って前記補正値ΔＶs もまた正負両
極性をもつ値となる。
化された振動電流成分Ｉocに所定の変換係数Ｋを乗じて
前記出力電圧指令値Ｖs に対する補正値ΔＶs を出力す
るものである。即ちΔＶs ＝Ｋ・Ｉocとなる。ここに前
記変換係数Ｋは前記増分偏差ΔＶdcが大となるに従って
所定の勾配にてその値が低減されるものであり、前記イ
ンバ−タの電圧制御系の特性に応じて決定される。図１
の電圧補正回路９中に示す特性は２本の直線より成る低
減特性に対応する例示である。また１０は前記出力電圧
指令値Ｖs から前記補正値ΔＶs を減算する減算器であ
る。なお前記振動電流成分Ｉocはその性格上正負両極性
をもつものであり従って前記補正値ΔＶs もまた正負両
極性をもつ値となる。
【００１２】上記回路構成により演算作成された前記補
正値ΔＶs は、上記の如く、前記の振動電流成分Ｉocの
増大と共にその値を増大させ，また前記直流中間電圧の
増分偏差の増大と共にその値を適度に低減させてインバ
−タ出力電圧の補正幅を小となして前記のインバ−タ・
誘導電動機間電力授受量を低減させ、結果的に前記振動
電流成分自体の低減或いは消滅を図り得るものとなる。
この場合、前記補正値ΔＶs の演算においてはインバ−
タ出力電流自体は無関係となるため、前記の如き電流振
動の発生する負荷域の事前推定を伴う諸演算定数の決定
を要せず、従って前記の如き補正値ΔＶs により如何な
る負荷状態にも適合した円滑な電流振動の抑制制御が可
能となる。
正値ΔＶs は、上記の如く、前記の振動電流成分Ｉocの
増大と共にその値を増大させ，また前記直流中間電圧の
増分偏差の増大と共にその値を適度に低減させてインバ
−タ出力電圧の補正幅を小となして前記のインバ−タ・
誘導電動機間電力授受量を低減させ、結果的に前記振動
電流成分自体の低減或いは消滅を図り得るものとなる。
この場合、前記補正値ΔＶs の演算においてはインバ−
タ出力電流自体は無関係となるため、前記の如き電流振
動の発生する負荷域の事前推定を伴う諸演算定数の決定
を要せず、従って前記の如き補正値ΔＶs により如何な
る負荷状態にも適合した円滑な電流振動の抑制制御が可
能となる。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、誘導電動機を可変速制
御する電圧形インバ−タの出力電圧制御によりその出力
電流における電流振動を抑制する場合、前記出力電圧の
指令値に対する補正値を前記出力電流中の振動電流成分
に所定の変換係数を乗じて得ると共に該変換係数を、前
記インバ−タの直流中間電圧実際値のその交流電源電圧
対応値からの増分偏差が大となるに従って所定の勾配に
てその値が低減されるようになし、前記直流中間電圧の
増大と共に前記補正値を適当に低減させて前記インバ−
タ出力電圧の増大を図ることにより、該インバ−タの負
荷変動域の全域にわたり円滑な負荷電流振動の抑制が可
能となり、且つ該抑制制御機能は通常のインバ−タにお
いては殆どソフトウェア処理により実現可能であり専用
回路の設置を要せず、安価且つ容易にインバ−タの機能
向上を図ることができる。
御する電圧形インバ−タの出力電圧制御によりその出力
電流における電流振動を抑制する場合、前記出力電圧の
指令値に対する補正値を前記出力電流中の振動電流成分
に所定の変換係数を乗じて得ると共に該変換係数を、前
記インバ−タの直流中間電圧実際値のその交流電源電圧
対応値からの増分偏差が大となるに従って所定の勾配に
てその値が低減されるようになし、前記直流中間電圧の
増大と共に前記補正値を適当に低減させて前記インバ−
タ出力電圧の増大を図ることにより、該インバ−タの負
荷変動域の全域にわたり円滑な負荷電流振動の抑制が可
能となり、且つ該抑制制御機能は通常のインバ−タにお
いては殆どソフトウェア処理により実現可能であり専用
回路の設置を要せず、安価且つ容易にインバ−タの機能
向上を図ることができる。
【図１】本発明の実施例を示す回路図
１ 交流電源 ２ インバ−タ ３ 誘導電動機 ４ 変流器 ５ 整流回路 ６ 振動電流成分検出回路 ７ 変換演算回路 ８ 中間電圧増分検出回路 ９ 電圧補正回路 １０ 減算器
Claims (1)
- 【請求項１】誘導電動機を可変速制御する電圧形インバ
−タの出力電流における振動電流成分を負帰還して該イ
ンバ−タの出力電圧を補正制御しその出力電流の振動を
抑制するものであって、変流器と整流回路とを介して得
られた前記インバ−タ出力電流の整流値を入力とし該出
力電流中の振動電流成分を検出する振動電流成分検出回
路と、検出された前記振動電流成分を所定倍すると共に
所定の時間特性を与え前記インバ−タの出力電圧制御系
に適した値となす適値化演算を行う変換演算回路と、前
記インバ−タの直流中間電圧に関し該インバ−タの交流
電源電圧に対応する値からのその実際値の増分偏差を検
出する中間電圧増分検出回路と、該増分偏差が大となる
に従って所定の勾配にてその値が低減される変換係数の
演算と該変換係数を乗じて前記変換演算回路の出力する
適値化された振動電流成分を前記インバ−タの出力電圧
指令値に対する補正値に変換する演算とを行う電圧補正
回路と、該補正値を前記出力電圧指令値より減算する減
算器とを設け、前記直流中間電圧の増大と共に前記の出
力電圧指令値に対する補正値を適当に低減させて前記イ
ンバ−タ出力電圧の増大を図ることを特徴とする電圧形
インバ−タの出力電流振動抑制方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29608491A JP3253330B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29608491A JP3253330B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05137389A true JPH05137389A (ja) | 1993-06-01 |
| JP3253330B2 JP3253330B2 (ja) | 2002-02-04 |
Family
ID=17828913
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29608491A Expired - Fee Related JP3253330B2 (ja) | 1991-11-13 | 1991-11-13 | 電圧形インバ−タの出力電流振動抑制方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3253330B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003102105A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電気自動車の制御装置 |
-
1991
- 1991-11-13 JP JP29608491A patent/JP3253330B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003102105A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-04 | Fuji Heavy Ind Ltd | 電気自動車の制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3253330B2 (ja) | 2002-02-04 |
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