JPH05132850A - 基体材料の処理方法、処理装置及びそれにより製造されるパイル織物 - Google Patents

基体材料の処理方法、処理装置及びそれにより製造されるパイル織物

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JPH05132850A
JPH05132850A JP32407191A JP32407191A JPH05132850A JP H05132850 A JPH05132850 A JP H05132850A JP 32407191 A JP32407191 A JP 32407191A JP 32407191 A JP32407191 A JP 32407191A JP H05132850 A JPH05132850 A JP H05132850A
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substrate
fabric
treating
fluid
pile
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JP32407191A
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English (en)
Inventor
William Marco Francis
フランシス・ウイリアム・マルコ
Barrett O'connell Coleman
コールマン・バレツト・オコンネル
Howard Christy Willauer Jr
ハワード・クリステイ・ウイラウアー・ジユニア
Ansell Jacobs James Jr
ジエームス・アンセル・ジエイコブス・ジユニア
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Milliken Research Corp
Original Assignee
Milliken Research Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加圧加熱流体の分割された流れを適用すること
により、基体の一部を溶融して除去する改良された方法
及び装置の提供を目的としている。 【構成】相対的に移動する基体12を処理する処理装置
において、分割した加圧加熱流体を基体の選択した表面
部分に適用し、基体の一部を除去して溝を形成する手段
16を有し、前記手段16は、前記基体12の相対移動
の通路を横切って設けられた細長い流体分配マニホ−ル
ドを有し、前記マニホ−ルドは、細長い流体収容室と流
体排出用の単一スリットを有し、前記マニホ−ルドの幅
は、加圧流体の単一シ−トが前記相対移動する基体12
の表面に対してあたるように配置され、前記マニホ−ル
ドを通過し、予め選択された通路に沿って前記基体12
を移動させる手段14,18,26…を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱加圧流体流れによ
り相対的に移動する基体材料を除去する改良された除去
方法、除去装置、及びそれらによって製造される新製品
に係わり、特に、レ−ヨン、ナイロン、ポリエステル、
ポリプロピレン、アセテ−ト、羊毛、ノメックス(nome
x) 、ポリピロ−ル処理されたガラス繊維等を含む熱可
塑性繊維または他の繊維素材からなる織物生地のような
温度変化する基体に構造的に弱化した溝を形成する方法
等に関する。上記リストに含まれない材料は、熱融解す
るように思われるので、上記リストは完全であると考え
るべきではない。織物生地は、編まれた、織られた、ふ
さを付けた、寄せ集めた、積層した、織らない生地構造
のような、繊維や糸の素材を含む連続または非連続のウ
エブやシ−トの全てのタイプを含んでいる。さらに、泡
沫基体のような織物生地として通常考慮されない他の基
体も都合良く利用できる可能性があり、また本発明と関
連して使用される織物材料として考慮される。ここで
は、「流体」という用語は、凝集性の加圧流や基体材料
の表面に対する流れを形成する気体、液体、及び固体流
材料を含んでいる。また、「基体」という用語は、材料
を溶融、除去、及び弱化させる加圧流や流体の流れが表
面に接触する任意の材料を示している。この装置は、織
物材料を溶融し除去するように設計、構成されている。
それにより、構造的に弱化された溝を引き離すことによ
り、織物材料が分離される。この織物材料は、織物材料
を硬化させ、材料の分離による端部のほつれやぎざぎざ
を防止するアクリルメラニン樹脂及びアクリルポリマ−
の合成により処理され、強固な織物の縁部が形成され
る。
【0002】
【従来の技術】空気のような加熱加圧流体を移動する織
物生地の表面に対してあてる様々な装置が提案されてい
る。しかしながら、これらのものは、繊維や糸の温度特
性を変更したり配置を変えたり、また、織物の模様や視
覚的及び触覚的な表面の変化を提供することを目的とし
ていた。相対的に移動する材料に加圧流体流れを供給す
る従来の装置及び方法は、例えば米国特許第 2,110,118
号、第 2,241,222号、第2,563,259号、第 3,010,179
号、第 3,403,862号、第 3,434,188号、第 3,585,098
号、第 3,613,186号に開示されている。この従来技術
は、織物材料の除去及び弱化する手段を示唆したもので
はない。これは、単に織物生地の表面に加圧空気や流れ
をあてて、その繊維や糸の温度特性を変更したり、配置
を変えたりして、その織物の表面状態の変化を提供する
ものである。例えば、米国特許第 3,010,179号では、移
動する織物の表面にヘッダ−から複数の乾燥流のジェッ
トをあてることにより、この流れに接触した部分のパイ
ル繊維を散乱させて合成パイル織物を処理する装置を示
し、この繊維をその後乾燥及び加熱し、散乱した繊維を
熱処理して毛皮状の視覚的効果を提供するものである。
また、米国特許第 2,563,259号は、繊維が埋没する接着
剤の最終修正前に織物の毛羽だった表面に複数の空気流
をあて、パイル繊維を再配列して、そこに正確な模様を
形成する、毛羽だったパイル織物に模様を形成する方法
を示している。米国特許第 3,585,098号は、織物の隅々
に至る合成繊維の応力を除去するために、織物のパイル
表面を温風や乾燥流によって処理する装置を示してい
る。米国特許第 2,241,222号は、加圧空気や流れをけば
のある織物表面に直角にあて、織物のけばや綿毛を立て
たりカ−ルするための複数のジェットオリフィス有する
装置を示している。米国特許第 2,110,118号は、織物処
理作業中にふさの集団を有する織物表面に加圧空気をあ
てる狭いスロットを有するマニホ−ルドを示している。
実際、もし従来の装置が材料を除去し、構造的に弱化さ
せたならば、視覚的、触覚的な変更のみを与えるこれら
装置の目的に反することになるだろう。織物に発生した
構造的な弱部は失敗と考えられるであろう。上記特許に
示されているように、従来の処理装置は、基体を弱化さ
せない方法で、織物に対してランダムで自然に表面を変
化させた模様を形成することのみが可能であると信じら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、加圧
加熱流体の分割された流れを適用することにより、基体
の一部を溶融して除去する改良された方法及び装置を提
供することにある。
【0004】本発明のさらなる目的は、織物生地にほり
溝を形成し、その溝部分で織物の分離を可能にすること
にある。
【0005】より詳細な目的は、織物を化学的に処理
し、織物の溶融除去部分で織物を分離した時に、織物の
縁部にほつれやぎざぎざが形成されないようにすること
にある。 別の目的は、本発明の方法及び装置により製
造される新しい織物製品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明における基体材料の処理方法は、材
料を除去し、材料の移動基体を構造的に弱化させる処理
方法において、基体材料を除去する除去部を通過して基
体を移動する工程と、前記基体の表面に対して加熱加圧
流体の連続するシ−トをあてる工程と、前記加熱加圧流
体により織物材料を除去し、前記材料に構造的に弱化さ
れた溝を形成する工程とを備えている。あるいは、さら
に上記工程に、基体をアクリルメラミン樹脂、アクリル
ポリマ−、及び水溶性媒体の混合物からなる化学溶液で
処理する工程を加えてなる。この場合、前記基体は、化
学的に処理された後に引き伸ばされ、華氏350°から
略410°の温度に加熱される。
【0007】また、本発明における処理装置は、相対的
に移動する基体を処理する処理装置において、分割した
加圧加熱流体を基体の選択した表面部分に適用し、基体
の一部を除去して溝を形成する手段を有し、前記手段
は、前記基体の相対移動の通路を横切って設けられた細
長い流体分配マニホ−ルドを有し、前記マニホ−ルド
は、細長い流体収容室と流体排出用の単一スリットを有
し、前記マニホ−ルドの幅は、加圧流体の単一シ−トが
前記相対移動する基体の表面に対してあたるように配置
され、前記マニホ−ルドを通過し、予め選択された通路
に沿って前記基体を移動させる手段を備えている。前記
流体排出用のスリットは、前記基体の移動通路に隣接し
て配置されている。
【0008】また、前記処理装置により製造されるパイ
ル織物は、熱溶融特性を有する熱可塑性(溶融スパン熱
可塑性、特に液状スパン熱可塑性)のパイル糸(表面領
域の単位ユニット当たりのパイル糸の重さはほぼ均一)
から形成され、パイル表面に溝チャンネルを有する。こ
の溝チャンネルは、所定の糸が除去されることによって
鋭利な境界線を有する狭いチャンネルとして形成されて
いる。
【0009】なお、本発明に係わる装置によって処理さ
れ得る基体としての織物は、レ−ヨン、ナイロン、ポリ
エステル、ポリプロピレン、アセテ−ト、羊毛、ノメッ
クス(nomex) 、ポリピロ−ル処理されたガラス繊維等を
含む熱可塑性繊維または他の繊維素材からなる織物生地
のような温度変化するものである。上記リストに含まれ
ない材料は、熱融解するように思われるので、上記リス
トは完全であると考えるべきではない。織物生地は、編
まれた、織られた、ふさを付けた、寄せ集めた、積層し
た、織らない生地構造のような、繊維や糸の素材を含む
連続または非連続のウエブやシ−トの全てのタイプを含
んでいる。さらに、泡沫基体のような織物生地として通
常考慮されない他の基体も都合良く利用できる可能性が
あり、また本発明と関連して使用される織物材料として
考慮される。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
説明する。なお、本発明に係わる装置によって処理され
得る基体としての織物は、レ−ヨン、ナイロン、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、アセテ−ト、羊毛、ノメック
ス(nomex) 、ポリピロ−ル処理されたガラス繊維等を含
む熱可塑性繊維または他の繊維素材からなる織物生地の
ような温度変化するものである。上記リストに含まれな
い材料は、熱融解するように思われるので、上記リスト
は完全であると考えるべきではない。織物生地は、編ま
れた、織られた、ふさを付けた、寄せ集めた、積層し
た、織らない生地構造のような、繊維や糸の素材を含む
連続または非連続のウエブやシ−トの全てのタイプを含
んでいる。さらに、泡沫基体のような織物生地として通
常考慮されない他の基体も都合良く利用できる可能性が
あり、また本発明と関連して使用される織物材料として
考慮される。
【0011】本発明に係わる処理装置は、複数のエンド
フレーム支持部材10を有するメイン支持フレームを備
えており、エンドフレーム支持部材10のうちの一つが
図1に示されている。エンドフレーム支持部材10上に
は複数の基体案内ロールが適当に回転自在に装着されて
いる。複数の基体案内ロールは、織物生地12のような
不定な長さの基体材料を織物供給ロール18から数字1
6で示された加熱加圧流体処理ユニットを通過するよう
に案内する。処理後、織物は連続状態で巻取りロール1
4によって回収される。図示のように、供給ロール18
からの織物12は、遊びロール36を通り越して、一対
の駆動ロール32,34によってメイン駆動織物支持ロ
ール26へと案内される。織物の表面は処理ユニット1
6の細長い流体分配マニホールド組立体30の加熱流体
排出口に極めて隣接した状態で通り過ぎる。その後、処
理された織物12は、一連の駆動ロール22,24と遊
びロール20を通り過ぎて回収のための巻取りロール1
4へと送られる。
【0012】図1に示すように、流体処理ユニット16
は、エアーコンプレッサー38のような圧縮流体源を有
している。エアーコンプレッサー38は圧縮空気を細長
い空気管寄せパイプ40に供給する。管寄せパイプ40
はその長さに沿って一様に離間された一連の空気ライン
42を介して44で示された各電気ヒーターのバンクと
連通している。ヒーター44は、加熱流体分配マニホー
ルド組立体30の長さに沿って平行に配置されており、
その全長に沿って一様に組立体30に連通する短い各エ
ア供給ライン46を介して加熱加圧空気を組立体30に
供給する。加熱流体分配マニホールド組立体30に供給
される空気は、各加熱空気供給ライン42に配置された
マスター制御弁48、圧力調整弁49、ニードル弁50
のような各精密制御弁によって制御される。ヒーター4
4は、図2に示すように、各ヒーター44の出口ライン
46に配置された温度検知手段47のような適当な方法
によって制御される。単一の温度検知手段47は各ヒー
ター44における全バンクの典型的な例として使用でき
る。温度検知手段47の使用は経済的ではあるが精密度
に欠ける。空気流れ(空気流出量)と各ヒーター44へ
の電力の調整は、加熱流体が一定の温度と圧力でマニホ
ールド組立体30の全長にわたって通過するように維持
される。
【0013】織物生地を溶かして除去するため、ヒータ
ー44から排出されてマニホールド組立体30内に流入
される空気を華氏約500℃から900℃の一定の温度
に加熱するためにヒーター44は使用される。しかしな
がら、この装置を用いて処理される織物のための温度範
囲は、華氏約350℃から1000℃(またはそれ以
上)の間である。与えられた基体のための好ましい処理
温度は、基体の構成要素、基体の構造、望ましい材料除
去量、基体の送り速度、加熱流体の圧力、基体の張力、
処理するマニホールドへの基体の接近度などに依存して
くる。
【0014】加熱流体分配マニホールド組立体30は、
織物の移動路の全幅にわたって設けられており、処理さ
れる織物の表面に極めて隣接した状態にある。特に織物
生地材料の処理においては、マニホールド組立体30の
長さは一様ではないけれども、約72インチ幅にわたる
織物に適合できるように組立体30の長さは76インチ
またはそれ以上となっている。
【0015】加熱流体分配マニホールド組立体30の細
部が図2ないし図4に示されている。組立体30の部分
断面立面図である図2に示すように、マニホールド組立
体30は、広く細長い第1のマニホールドハウジング5
4と、多数の離間された締結手段によってハウジング5
4とシール状態に保たれた狭く細長い第2のマニホール
ドハウジング56とを備えている。前記締結手段のうち
の1つが数字58で示されている。
【0016】図2に詳しく示すように、細長い第1のマ
ニホールドハウジング54は、一般に長四角形の断面形
状を有しており、細長い第1の流体受取り区画室81を
備えている。第1の流体受取り区画室81の両端は、複
数のボルト68により適当に連結された端壁板99によ
ってシールされている。第1の流体受取り区画室81の
温度は熱電対100によって検知される。熱電対100
の入力データによってニードル弁50は制御され、全基
体幅にわたる材料12の一様な溶解と送りが維持され
る。この工程の制御は種々の電子コンピュータ制御シス
テムによって達成される。電子コンピュータ制御システ
ムは磁気テープ、EPROMSなどのようなデータ格納
手段を有している。底壁板99に沿って略一様に離間さ
れた複数の入口開口(図2において、入口開口の一つを
数字83で示す。)を介して各電気ヒーター44からの
エア供給ライン46が底壁板99に通じている。
【0017】マニホールドハウジング54,56は、第
1のハウジング54を通じての流体の流路が、通常、第
2のハウジング56の流体流出口の吐出し軸に対して直
角になるように形成され配置されている。
【0018】図2ないし図4に詳しく示すように、マニ
ホールドハウジング54には多数の流体流出路86が設
けられている。流体流出路86は、流体流出路86に接
続する鋸状のチャンネル87を有する2つのオフセット
歯列を成した状態で、板99に沿って一定の間隔を置い
て設けられている。この場合、流体は、狭く細長い第2
のマニホールドハウジング56内の流体受取り区画室8
9に接続する前記2つのオフセット流体流出路86の間
に配置された単一の流体流出路88を通じて流れる。
【0019】隔壁板92は、側孔あるいはスロット94
を有する流体受取りチャンバを室81内に形成するため
に設けられており、これによって、ヒータ44のバンク
から入ってきた加熱空気を逆流させてから室81内に導
くことができる。室81の上部壁96にはV形状の隔壁
手段98が取り付けられている。隔壁手段98は上部壁
96から下方に向かって延在し、隔壁板92の上端と隣
接するV形状の底部を有している。
【0020】向かい合わされた壁部材70,71は、壁
部材70,71の向かい合った両面間にこれらとシール
状態で設けられた前側シムプレート73と後側シムプレ
ート74とによって、離間した状態に維持されている。
図4に示すように、前側シムプレート73はその一方の
側縁部に多数の平行で細長い出口チャンネル75を有し
ている。図3、図4に示すように、後側シムプレート7
4は細長い棒51によって位置決めされている。細長い
棒51は、壁部材70,71に平行に配置された普通の
ボルト90によって、細長い第1のマニホールドハウジ
ング54と細長い第2のマニホールドハウジング56に
固定されている。細長い板51の下部は、細長い板51
を囲むU形状の締結手段84によって位置決めされてい
る。U形状の締結手段84は、細長い棒51を位置決め
するとともに、2つの平行に配置されたボルト53によ
って第1の細長いハウジング54に対して固定されてい
る。図4に示すように、前側シムプレート73の切り欠
かれた縁部76は、多数の平行な加熱流体排出用の出口
チャンネル75を形成するために、第1および第2の壁
部材70,71の間にその前側の細長い縁部に沿って設
けられている。チャンネル75は、狭く細長いマニホー
ルドハウジング56範囲内において、流体受取り区画室
89から送られてきた加熱空気を、細かく分割された流
れ状態で、移動する織物基体材料12の表面に対して略
直角にあてる。特に、パイル織物のような織物の処理中
においては、マニホールドハウジング56の排出用出口
チャンネル75の幅は0.010 インチから約6インチ大で
あり、最適な範囲は0.010 から0.125 インチである。前
側シムプレート73の厚さは0.015 から0.125 インチの
間であるのが好ましく、最適な値は0.065 インチであ
る。織物にあたる加熱空気流れを正確に制御するため
に、処理される織物の表面と出口チャンネル75との間
の距離は約0.10インチから0.125 インチに維持されるの
が好ましく、最適な範囲は0.020 から0.060 インチであ
る。しかしながら、織物の表面と出口チャンネル75と
の距離は、0.200 インチまたはそれ以上にすることがで
きるとともに、基体や他の制約に依存する選択を容易に
するための重要な溝を形成することができる。織物の厚
さは0.002 から0.250 インチに及ぶことができる。
【0021】第2のマニホールドハウジング56の壁部
材70,71は、多数のねじ込められたボルト78によ
って、離間した位置で連結されている。第2のマニホー
ルドハウジング56は、調整可能なクランプ58によっ
て、シム部材73,74とシール状態で維持されるとと
もに、第1のマニホールドハウジング54の細長いチャ
ンネル87ともシール状態で維持されている。図2およ
び図4に示すように、調整可能なクランプ58は、ねじ
込められたボルト78に接近して設けられたU形状の切
り欠き59を有している。調整可能なクランプ58は標
準機械ねじ(standard machine screw) 65によってブ
リッジ63に圧力を作用させる。調整可能なクランプ5
8は図4に示すような標準ボルト91によって第1のマ
ニホールドハウジング54に取り付けられている。ブリ
ッジ63は2つの標準フラットヘッド機械ねじ64によ
って第2のマニホールドハウジング56の上端に取り付
けられている。ねじ64は、図2ないし図4に示すよう
に、組立体30より前の第2のマニホールドハウジング
56内を上方に向けて挿入されている。
【0022】流体分配マニホールド組立体30は通常の
ボルト61によってフレーム支持部材10に取り付けら
れている。
【0023】分離工程の後、基体材料の縁がほつれてぎ
ざぎざの状態にならないように、基体材料はメラミン樹
脂とアクリルポリマーとの化合物によって処理される。
これは、化学溶液を凝固させる化学反応によって、基体
材料の縁を固く仕上がった申し分のない状態にする。ア
クリルメラミン樹脂はアメリカのシアナミド社によって
製造された商標AEROTEX Mー3のもとで知られ
得る。溶液中におけるアクリルメラミン樹脂の割合は定
則の5〜12%に及ぶ。アクリルポリマーはモルトンケ
ミカル社(Morton Chemical Company)によって製造され
た商標POLYCRYL 7Fー7のもとで知られ得
る。溶液中におけるアクリルポリマーの割合は溶液の1
0〜20%に及ぶ。液体の残りは水またはpH8に達す
るような水酸化アンモニウム水溶液からなる。
【0024】基体材料を化学溶液中に浸すことによっ
て、織物基体を化学的に処理する手段、基体が75%の
質量増加を得る状態に余分の化学溶液を除去するために
基体材料をころがして送る手段、1分間に20ヤードの
速さで布張り枠上において基体材料を引き伸ばし、織物
を硬化させる手段は、米国特許第4329389号に記
載されている。上述した工程における化学溶液による基
体材料の処理は、加熱加圧流体流れによって基体材料を
溶かして除去する工程の前後のどちらかで行なわれる。
硬化工程は華氏365℃と約410℃の間の最適な範囲
で行なわれる。
【0025】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、発明の要旨を逸脱することなく様々に変形実施
できることは言うまでもない。
【0026】また、この明細書中で記述しクレームした
工程を実行する本発明に係わる装置の使用は、実施態様
を述べた以下の特定の実例によってさらに理解されよ
う。なお、この実例は、これによって本発明の装置の使
用が制限されることを意図したものではない。
【0027】実例1 1平方ヤードあたり2.14オンスの重さと0.005 インチの
高さを有する図5に示すようなポリエステル織物が、1
分間に12ヤードの速さで、図1に示す装置を通じて連
続的に送られた。排出マニホールド区画室内の加熱空気
の温度と圧力はそれぞれ華氏860℃、1平方インチあ
たり4ポンドに維持された。マニホールドの排出スロッ
トは織物表面から約0.100 インチに維持された。スロッ
トに形成された離間した吐出しチャンネルは0.03〜0.06
5 インチ程度の長方形断面の寸法を有している。スロッ
トを通じた各チャンネルの長さは0.625 インチであり、
各チャンネルはマニホールドを横切って0.125 インチの
間隔を保って離間されている。
【0028】織物表面にあたる気体の加熱流れは織物を
溶かし、これによって、織物中にチャンネル溝を形成す
る。このチャンネル溝は、織物中に構造上の弱点を形成
し、応力が織物に作用した際、この溝に沿った織物の分
離を容易にする。この溝は図6に示されている。
【0029】その後、織物は6%のアクリルメラミン樹
脂と、15%のアクリルポリマーと、溶液がpH8とな
るように加えられた79%の水酸化アンモニウム水溶液
とからなる化学溶液中に浸される。その後、織物はころ
がされて送られ、1分間に20ヤードの速さで布張り枠
上で引き伸ばされ、同時に、華氏375℃の温度で硬化
される。この化学処理は、織物の分離時、ほつれたぎざ
ぎざの縁を有さないきれいな硬い縁を形成する。
【0030】図7は、織物の写真を示したものであり、
右側は溶けた溝が形成された織物を、左側は溶解さてい
ない(溝を有していない)織物を示している。
【0031】なお、熱溶融特性を有する熱可塑性(溶融
スパン熱可塑性、特に液状スパン熱可塑性)のパイル糸
(表面領域の単位ユニット当たりのパイル糸の重さはほ
ぼ均一)から形成されるパイル織物の場合、所定の糸が
除去されることによってパイル表面に形成される溝は、
鋭利な境界線を有する狭いチャンネルとなる。
【0032】この実例は典型的な実施態様を示すもので
あるが、織物、温度、流体、速さ、吐出しチャンネル寸
法等によってパラメータはかなり変わってくる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、加圧加
熱流体の分割された流れを適用することにより、基体の
一部を溶融して除去することができる。また、織物生地
にほり溝を形成し、その溝部分で織物を分離することが
できる。さらに、織物を化学的に処理し、織物の溶融除
去部分で織物を分離した時に、織物の縁部にほつれやぎ
ざぎざが形成されないようにすることができる。これに
よって、新しい織物製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】織物生地を溶かして除去し、弱化させるため
に、移動する基体材料を加熱加圧流体流れによって処理
する装置の要部の略側面図である。
【図2】図4の2ー2線に沿う図1の装置の流体分配マ
ニホールド組立体の部分側断面図である。
【図3】図4の3ー3線に沿う図2のマニホールド組立
体の流体流れ分配マニホールドハウジングの拡大切り欠
き断面図である。
【図4】図2の装置の流体分配マニホールドハウジング
の部分平面図である。
【図5】本発明の装置と方法によって処理する前の織物
の写真。
【図6】本発明の装置と方法によって処理した後の織物
の写真。
【図7】織物の写真を示したものであり、右側半分は加
熱加圧流体流れ処理を有する本発明の装置と方法によっ
て処理された織物を、左側半分は処理されていない織物
を示している。
【符号の説明】
12…織物生地、16…流体処理ユニット、30…加熱
流体分配マニホールド組立体、54,56…マニホール
ドハウジング、75…出口チャンネル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コールマン・バレツト・オコンネル アメリカ合衆国、サウス・カロライナ州 29349、インマン、レイクウインズ・ブー ルバード 600 (72)発明者 ハワード・クリステイ・ウイラウアー・ジ ユニア アメリカ合衆国、サウス・カロライナ州 29301、スパータンバーグ、ケンシングト ン・ドライブ 124 (72)発明者 ジエームス・アンセル・ジエイコブス・ジ ユニア アメリカ合衆国、サウス・カロライナ州 29302、スパータンバーグ、ホリス・ドラ イブ 103

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材料を除去し、材料の移動基体を構造的
    に弱化させる処理方法において、(a)基体材料を除去
    する除去部を通過して基体を移動し、(b)前記基体の
    表面に対して加熱加圧流体の連続するシ−トをあて、
    (c)前記加熱加圧流体により織物材料を除去し、前記
    材料に構造的に弱化された溝を形成する工程とを備えた
    基体材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記構造的に弱化した溝は、狭いチャン
    ネルからなる請求項1に記載の基体材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記基体は、熱変成材料で形成された織
    物のパイルを備えている請求項1に記載の基体材料の処
    理方法。
  4. 【請求項4】 材料を除去し、材料の移動基体を構造的
    に弱化させる処理方法において、(a)基体を化学溶液
    で処理し、(b)基体材料を除去する除去部を通過して
    基体を移動し、(c)前記基体の表面に対して加熱加圧
    流体の連続するシ−トをあて、(d)前記加熱加圧流体
    により織物材料を除去し、前記材料に構造的に弱化され
    た溝を形成する工程とを備えた基体材料の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記化学溶液は、アクリルメラミン樹
    脂、アクリルポリマ−、及び水溶性媒体の混合物である
    請求項4に記載の基体材料の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記化学溶液は、5〜12%のアクリル
    メラミン樹脂と、10〜20%のアクリルポリマ−と、
    68〜85%の水溶性媒体を有している請求項5に記載
    の基体材料の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記基体は、化学的に処理された後に引
    き伸ばされる請求項4に記載の基体材料の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記基体は、華氏350°から略410
    °の温度に加熱される請求項4に記載の基体材料の処理
    方法。
  9. 【請求項9】 材料を除去し、材料の移動基体を構造的
    に弱化させる処理方法において、(a)基体材料を除去
    する除去部を通過して基体を移動し、(b)前記基体の
    表面に対して加熱加圧流体の連続するシ−トをあて、
    (c)前記加熱加圧流体により織物材料を除去し、前記
    材料に構造的に弱化された溝を形成し、(d)前記基体
    を化学溶液で処理する工程とを備えた基体材料の処理方
    法。
  10. 【請求項10】 前記化学溶液は、アクリルメラミン樹
    脂、アクリルポリマ−、及び水溶性媒体の混合物である
    請求項9に記載の基体材料の処理方法。
  11. 【請求項11】 前記化学溶液は、5〜12%のアクリ
    ルメラミン樹脂と、10〜20%のアクリルポリマ−
    と、68〜85%の水溶性媒体を有している請求項10
    に記載の基体材料の処理方法。
  12. 【請求項12】 前記基体は、化学的に処理された後に
    引き伸ばされる請求項9に記載の基体材料の処理方法。
  13. 【請求項13】 前記基体は、華氏350°から略41
    0°の温度に加熱される請求項12に記載の基体材料の
    処理方法。
  14. 【請求項14】 相対的に移動する基体を処理する処理
    装置において、(a)分割した加圧加熱流体を基体の選
    択した表面部分に適用し、基体の一部を除去して溝を形
    成する手段を有し、(b)前記手段は、前記基体の相対
    移動の通路を横切って設けられた細長い流体分配マニホ
    −ルドを有し、(c)前記マニホ−ルドは、細長い流体
    収容室と流体排出用の単一スリットを有し、前記マニホ
    −ルドの幅は、加圧流体の単一シ−トが前記相対移動す
    る基体の表面に対してあたるように配置され、(d)前
    記マニホ−ルドを通過し、予め選択された通路に沿って
    前記基体を移動させる手段を備えている基体材料の処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記流体排出用のスリットは、前記基
    体の移動通路に隣接して配置されている請求項14に記
    載の基体材料の処理装置。
  16. 【請求項16】 パイル表面に溝チャンネルを有するパ
    イル織物において、熱溶融特性を有する熱可塑性パイル
    糸から形成され、所定の糸が除去されて鋭利な境界線を
    有する狭いチャンネルが形成されているパイル織物。
  17. 【請求項17】 表面領域の単位ユニット当たりの前記
    パイル糸の重さは、ほぼ均一である請求項16に記載の
    パイル織物。
  18. 【請求項18】 前記織物は、溶融スパン熱可塑性糸か
    らなる請求項17に記載のパイル織物。
  19. 【請求項19】 前記織物は、液状スパン熱可塑性パイ
    ル糸からなる請求項18に記載のパイル織物。
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