JPH05132841A - 形状保持性に優れるフエルト成形防音材 - Google Patents

形状保持性に優れるフエルト成形防音材

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JPH05132841A
JPH05132841A JP3319597A JP31959791A JPH05132841A JP H05132841 A JPH05132841 A JP H05132841A JP 3319597 A JP3319597 A JP 3319597A JP 31959791 A JP31959791 A JP 31959791A JP H05132841 A JPH05132841 A JP H05132841A
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JP
Japan
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felt
resin
soundproof material
molded
shape
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3319597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kurihara
洋幸 栗原
Morio Okamoto
守雄 岡本
Masao Kawagishi
正夫 川岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた成形性並びに形状保持性を有するフェ
ルト成形防音材を開発する事により、防音材を装着する
部位形状に追従してフィットし、低周波域をはじめとす
る優れた防音効果を顕現するフェルト成形防音材を開発
する。 【構成】 従来フェルトのバインダーに用いていた粉体
の熱硬化性樹脂であるフェノール樹脂に代わり、熱可塑
性繊維バインダーをフェルトに混入し、該フェルトの少
なくとも一面に、熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂の水溶
液又はエマルジョンを塗布し、任意の形状にプレス成形
してなるフェルト成形防音材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車のエンジ
ンルームと車室を隔てるダッシュ部に、防音のために装
着されるフェルト成形防音材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車にはダッシュ部、エン
ジンルーム周囲、天井、床、パーセルシェルフ、トラン
クルーム周囲等に各種の防音材を装着することにより防
音対策が講じられている。
【0003】一例としてエンジンルームと車室内を隔て
るダッシュ部は、エンジンからの騒音が車室内に侵入す
ることをできるかぎり防止するため、アスファルト、ゴ
ム、合成樹脂等からなる遮音性を有するシート状物、フ
ェノール樹脂等の熱硬化性樹脂を含有する吸音性を有す
る嵩高性フェルト等を単独で或いは、一部若しくは全面
に積層させて、任意の形状にプレス等の加工手段により
成形された防音材が主に車室内側のボディ鋼板面に装着
することにより、防音対策されている。
【0004】かかる構成における、フェノール樹脂を含
有する嵩高性フェルトは、その製造工程において粉塵を
発生する可能性があり、製造上問題となる事がある。ま
たバインダーに熱硬化性樹脂を使用しているため、材料
としてのリサイクル性にやや難がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、製造
工程において現在の嵩高性フェルトに比較して作業しや
すく、成形性に優れ、大きな凹凸形状、いわゆる深しぼ
り形状にも追従でき、しかも形状保持性に優れ、装着部
位にフィットして優れた防音性能を発揮するフェルト成
形防音材を開発することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決せんと
して、本発明者らは鋭意研究の結果、嵩高性フェルトに
熱可塑性繊維バインダーを含有し、同時に防音材の少な
くとも1面に熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂又は合成ゴ
ムの水溶液又はエマルジョンが塗布されてなるフェルト
成形防音材が、極めて成形性、形状保持性に優れ、結果
として必要部位に装着した時の防音性能に優れることを
見出したものである。
【0007】嵩高性フェルトの原料としては、動物性繊
維、植物性繊維、化学繊維等をばらばらに解繊した繊維
原料が使用される。これらの繊維原料に従来のフェノー
ル樹脂に代わり熱可塑性繊維バインダーを混入する。熱
可塑性繊維バインダーとしてはポリエステル、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等が使用できるが、ポリプロピ
レン、ポリエチレンの両樹脂による繊維バインダーが特
に推奨される。これらの繊維バインダーは、単独にて
も、あるいは適宜混合しても使用できる。成形のための
加熱条件、成形形状、製品コスト等を勘案して繊維バイ
ンダーの種類、使用量等が決定される。
【0008】繊維バインダーを混入した繊維原料はロー
ル間を通すことにより、吸音性能を発揮させるために低
密度にして嵩高性の、一定厚さのいわゆるフリースを形
成させ、防音材の製品形状に概略合わせた大きさに切断
される。
【0009】一定厚さ、一定寸法に裁断された嵩高性フ
ェルトの任意面に、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂又は
合成ゴムの水溶液又はエマルジョンを塗布する。熱可塑
性樹脂としては、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン酢
酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂、熱
硬化性樹脂としては、ポリウレタン、ユリア、アクリ
ル、エポキシ等の樹脂が使用できる。合成ゴムとしては
ブチルゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエン
ゴム等の各種合成ゴムの液状ゴムラテックスが好ましく
使用できる。使用形態としては、水溶液若しくはエマル
ジョンが好ましく、有機溶剤により溶かされた状態の樹
脂は、製造作業上有毒ガスの発生、爆発等の危険がある
ため好ましくなく、本発明においては使用できない。塗
布方法は従来公知のエアスプレー、エアレススプレー、
刷毛塗り、カーテンフローコーター等から適宜選択して
使用できる。塗布量は、使用する樹脂の種類、成形加熱
条件、成形形状等の条件を勘案して決定されるが、一例
を示せば20〜100g/m2程度が、形状保持性や表
面の成形性を良好に顕現する上で好適である。
【0010】液状樹脂を塗布した後、嵩高性フェルトを
乾燥炉に入れて、液状樹脂を乾燥させる。乾燥温度や時
間は樹脂表面が乾く程度で良く、比較的低温短時間の加
熱乾燥で十分である。
【0011】該嵩高性フェルトに、必要であればアスフ
ァルト、ゴム、合成樹脂、充填剤等からなる遮音性能を
有する高密度のシートを積層し、あるいはフェルト単独
にて任意形状に成形するためのプレス型に載置して、加
圧成形する。熱可塑性樹脂を塗布した場合には、上型は
コールドプレスで良く、熱硬化性樹脂を塗布した場合に
は、上型のみホットプレスを行なう必要がある。加圧
力、加熱温度、成形時間等は製造する防音材の形状、大
きさ等により検討される。プレス脱型後、フェルト成形
防音材を得る。
【0012】
【実施例】本発明の理解に供するため、以下に実施例を
記載する。いうまでもなく、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
【0013】
【実施例1】嵩高性フェルトに合成繊維バインダーとし
てポリプロピレンを混入した嵩高性フェルトを製造し、
該フェルトの片面にアクリルエマルジョンをエアスプレ
ーにて20g/m2塗布した。乾燥オーブンにて100
℃で15分乾燥し、上型がホットプレスである成形型に
よりダッシュパネルに追従する形状に成形し、フェルト
成形防音材1を得た。
【0014】
【実施例2】嵩高性フェルトに合成繊維バインダーとし
てポリエチレンを混入した嵩高性フェルトを製造し、該
フェルトの片面に水溶性酢酸ビニル樹脂をエアスプレー
にて100g/m2塗布した。乾燥オーブンにて100
℃で15分乾燥し、上型がコールドプレスである成形型
によりダッシュパネルに追従する形状に成形し、フェル
ト成形防音材2を得た。
【0015】
【実施例3】嵩高性フェルトに合成繊維バインダーとし
てポリプロピレンを混入した嵩高性フェルトを製造し、
該フェルトの片面に液状ブチルゴムラテックスをエアス
プレーにて100g/m2塗布した。乾燥オーブンにて
100℃で15分乾燥し、上型がコールドプレスである
成形型によりダッシュパネルに追従する形状に成形し、
フェルト成形防音材3を得た。
【0016】
【比較例】フェルトにフェノール樹脂を含有する嵩高性
フェルトを使用して加熱加圧成形によりフェルト成形防
音材4を得た。
【0017】
【試験方法】防音材1〜防音材4を同じ自動車のダッシ
ュパネルに装着し、前席の耳の位置にマイクロフォンを
取り付けて、車室内騒音を測定し、ダッシュ部の防音材
による防音効果を評価した。
【0017】
【結果】防音材1〜防音材3は極めて優れた防音効果を
有し、特に低周波数領域における防音効果が従来の防音
材に比較して優れた。防音材4は低周波域に於いて防音
効果があまり認められなかった。
【0018】
【発明の効果】本発明になる防音材は、装着部位への優
れた形状追従性により、すきまなくフィットするため、
低周波域の防音効果を初めとして、全周波域において優
れた防音効果を顕現するものである。しかも形状保持性
に優れるため、経時変化や輸送時の積層のための圧力に
耐えて、初期の形状を保持するため、極めて優れて安定
した品質を顕現する事ができる。また、形状付与のため
に添加配合するバインダーが熱可塑性樹脂繊維であるた
め、製品のリサイクル性に優れ産業廃棄物を増加させな
いという点で環境保護に貢献できるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嵩高性フェルトを成形してなる防音材に
    おいて、熱可塑性繊維バインダーを含み、防音材の少な
    くとも1面に熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂又は合成ゴ
    ムの水溶液又はエマルジョンが塗布されてなることを特
    徴とする形状保持性に優れたフェルト成形防音材。
JP3319597A 1991-11-08 1991-11-08 形状保持性に優れるフエルト成形防音材 Withdrawn JPH05132841A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004537064A (ja) * 2001-06-01 2004-12-09 オウェンス コーニング 多密度インシュレータ型ライナ
JP2009042710A (ja) * 2007-08-10 2009-02-26 Masafumi Niina 簡易な制作方法による吸音材料
WO2015097885A1 (ja) 2013-12-27 2015-07-02 日本特殊塗料株式会社 フェルト、防音材、及び防音材の製造方法

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