JPH0513072B2 - - Google Patents

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JPH0513072B2
JPH0513072B2 JP60086539A JP8653985A JPH0513072B2 JP H0513072 B2 JPH0513072 B2 JP H0513072B2 JP 60086539 A JP60086539 A JP 60086539A JP 8653985 A JP8653985 A JP 8653985A JP H0513072 B2 JPH0513072 B2 JP H0513072B2
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JP
Japan
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polymer
ink
present
thermal
heat
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JP60086539A
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JPS61244592A (ja
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Takeshi Hashimoto
Masayuki Torigoe
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Priority to US07/657,272 priority patent/US5071502A/en
Publication of JPH0513072B2 publication Critical patent/JPH0513072B2/ja
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/3825Electric current carrying heat transfer sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
    • B41M5/395Macromolecular additives, e.g. binders

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は熱ヘツド、レーザー、フラツシユ光或
いは電気信号を直接通電する等の手段により、記
録材料を印加信号に対応して加熱して感熱転写記
録を行う画像記録材料に関する。 〔従来の技術〕 熱エネルギーの印加に対応する材料の物理的性
質の変化や化学反応性の変化を利用した感熱記録
方式は、古くから幾多の方法が提案されている。
なかでもクリスタルバイオレツトラクトン、フル
オラン系、スピロピラン系等の無色染料とビスフ
エノールA等のフエノール化合物やその他の有機
酸、無機酸との染料発色反応や有機酸金属塩とフ
エノール類等の有機還元剤、金属硫化物、有機キ
レート剤、有機硫黄化合物との熱反応を利用した
感熱発色記録方式と、熱溶融性、熱昇華性等の熱
物性変化を利用してインクや色材を紙等の被記録
体に転移させる感熱転写記録法が、近年盛んに研
究され改良の努力がなされている。 特に、後者の感熱転写記録方式は普通紙への記
録が可能であること、記録画像の耐光性、安定
性、保存性が良好であること、記録機構が単純な
ため、信頼性が高いこと等の利点を有するため、
プリンター、フアクシミリ、複写機等へ応用がさ
れている。 しかしながら、染料を熱昇華させる方式の場合
には、濃度の連続階調性の再現が可能といつた利
点を有する反面、記録感度、記録体の保存安定
性、記録画像の定着安定性、耐光性等に問題があ
る。又、インクを熱溶融させ紙等に印加信号に対
応したインクを転写記録する方式の場合には上記
問題は低減されるが、通常低融点の結晶性ワツク
スを感熱インク層の結着剤として用いるため、記
録体中の熱拡散により、解像力が低下したり、転
写、定着画像の強度が弱いといつた問題を有す
る。又、結晶性ワツクス類は結晶相の光散乱によ
り鮮明な画像を得にくいという欠点を有してい
る。 すなわち、インク材料を数回にわたり重ね記録
して鮮明なカラー画像、特にピクトリアルフルカ
ラー再現像を得るためには、通常マゼンタ、イエ
ロー、シアン色のインク材料が用いられ、それら
のインク材料が重ね合わせられて2次色更には3
次色が得られる。例えば2種類のインク材料の重
ね合せによつて2次色を得る場合に実際に得られ
る2次色と目的とする2次色との色差はインク材
料の透明性によつて決定される。重ね記録を行う
場合、少なくとも上部層に重ねられるインク材料
の透明性、より厳密にいえばインク材料結着層の
透明性が良好であれば、重ねられたインク層から
の反射光は顔料そのものの特性による2次色反射
光により近いものとなり、それだけカラー再現性
が良好となる。 従来、感熱インク層の結着成分に樹脂を使用す
るものとしては、特開昭54−87234号、同56−
98269号等が知られているが、これらはいずれも
前記ワツクスを結着剤として用いる感熱インク材
料に対して、印字の定着性や耐久性の向上を目的
としており、カラー再現を目的として結着成分の
透明性に着目した技術的な開示はなされていな
い。 〔発明が解決しようとする問題点〕 従つて、本発明の目的は、鮮明なカラー再現を
可能とする感熱転写記録材料を提供することにあ
る。 本発明の他の目的は、解像性の良好な感熱転写
記録材料を提供することにある。 本発明の更に他の目的は、記録感度、転写、定
着性の良好な感熱転写記録材料を提供することに
ある。 〔問題点を解するための手段及び作用〕 本発明者らは鋭意検討の結果、感熱インク材料
の結着剤を従来の結晶性ワツクス類を主成分とし
たものから実質的に非晶質の透明高分子材料に変
更し、更に少量の離型性物質を添加することによ
つて前記本発明の目的が達成されることを見出
し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、熱溶融性感熱インク材料
層を支持体の上に設けた記録材料において、前記
感熱インク材料は着色剤と、ガラス転移温度が40
℃以上60℃以下で数平均分子量が10000以下であ
り、かつ明確な融点を示さない透明な重合体と、
融点もしくは軟化点が50℃以上80℃未満の離型性
物質とを主成分とし、前記重合体はスチレン−ア
クリル系樹脂、エポキシ樹脂および石油樹脂から
少なくとも選ばれ、かつ前記感熱インク材料の非
揮発成分中に65重量%以上含有してなり、該重合
体と離型性物質との重量比が70:30乃至99:1で
あることを特徴とする感熱記録材料である。 本発明のインク材料に結着樹脂として使用され
る重合体(以下、本発明の重合体と言う。)は、
非晶質ポリマーであつて、従来感熱転写材料のベ
ース材として用いられているような結晶性ポリマ
ー(ポリエチレンテレフタレート等)とは異な
る。本発明の重合体は、ガラス転移温度が40℃以
上60℃以下で数平均分子量が10000以下であり、
かつ明確な融点を示さない透明な重合体であつ
て、スチレン−アクリル系樹脂、エポキシ樹脂お
よび石油樹脂から少なくとも選択される。 従来、感熱インク材の結着材料として用いられ
ているワツクス類は、パラフインワツクス、カル
ナバワツクス、モンタンワツクス、ミツロウ、木
ロウ、キヤンデリラワツクスや低分子量ポリエチ
レン、α−オレフインオリゴマー及びこれらの共
重合体や変性物であり、必要に応じて、更にスピ
ンドル油等の鉱物油やアマニ油、キリ油等の植物
油、ジオクチルフタレート、ジプチルフタレート
等の可塑剤、オレイン酸、ステアリン酸等の高級
脂肪酸やその金属塩、アミドその他誘導体を染顔
料等と共に混合分散し、薄層のプラスチツクフイ
ルムやコンデンサ紙上に塗布することによつて感
熱転写記録材とされていた。 この様な従来の結着材料たるワツクス類は、結
晶性であるため約50℃から約150℃程度の温度領
域に比較的明瞭な融点を有し、融点以上に加熱す
ると急激に固相から液相へと変化する。そして融
点より30℃程度高い温度で約10-2乃至約10poise
の低粘度液体となる。これに対して本発明の重合
体のような非晶質ポリマーの場合は、本質的に融
点は存在せず、ガラス転移温度(Tg)を境にし
て徐々に固相から液相へと変化し、ガラス転移温
度以上において明確な融点を示さない。この間の
粘度変化はWLF式もしくはアンドレード式に基
本的に従い、Tgより50℃高い温度でも、通常103
〜105poiseの粘度を保持する。感熱転写記録の場
合、その転写、定着感度は基本的に結着材料の溶
融粘度や溶融粘弾性によつて支配されるため、非
晶質高分子を感熱インクの結着材として用いるこ
とは、感度的に明らかに不利である。しかしなが
ら、本発明者らは特定の分子量とTgを有する本
発明の重合体を結着材料として用い、更に離型性
物質を添加すると感度を犠性にすることなく、画
質と画像の安定性を大幅に改善しうることを見出
した。 すなわち、本発明の感熱記録材料では、感熱イ
ンク層の結着材成分として特定の本発明の重合体
を感熱インク材料の非揮発成分中に少なくとも65
重量%用いることによつて、従来結晶性ポリマー
結着層の結晶によつて生じていた透過光の散乱が
全く消失し、カラーの再現、特にインク材料の重
ね記録によるカラーの再現において鮮明な画像を
得るために不可欠な結着材層の透明性を保つこと
ができる。 一般に結着剤として高分子材料を用いること
は、記録感度的に不利であると考えられている
が、本発明においては本発明の重合体の数平均分
子量とガラス転移温度の2つの因子を制御し、か
つ離型性物質の支持体界面における低エネルギー
効果を利用することによつて、従来のワツクス系
感熱記録材料と同等の記録感度を保ちながら、ワ
ツクス系でみられたような結着層における熱拡散
を防いで優れた解像力を得るとともに、ポリマー
独特の可とう性や耐摩擦性の性質を生かし、定着
性にすぐれた印字が可能となる。 以下本発明の感熱記録材料を詳細に説明する。
本発明の感熱記録材料では、ゲルパーミエーシヨ
ンクロマトグラフイー(GPC)法で測定したポ
リスチレン換算の数平均分子量が約1000以下、示
差走査熱量(DSC)法で測定したガラス転移温
度(Tg)が約40℃以上60℃以下、より好ましく
は数平均分子量が約5000以下、Tgが約50℃から
60℃の範囲にある本発明の重合体を結着材料とし
て感熱インク材料非揮発性成分中少なくともほぼ
65重量%以上含むように使用する。 すなわち、感熱インク材料の非揮発性成分中前
記本発明の重合体の含量が65重量%より少ない場
合には、感熱インク材料の透明性は著しく悪化
し、良好なカラー再現性を得られないのに対し、
本発明の重合体の含量が65重量%以上、特に70重
量%以上となると非常に良好な透明性を示し、特
にインク材料の重ね合せによるカラー再現にすぐ
れた効果を得ることができる。これは、全感熱イ
ンク材料成分中に占める結晶性成分の増減に起因
するものであり、感熱インク材料成分中に占める
結晶性成分が増加することによつて、結晶による
光の散乱の程度が多くなり、透明性が悪化するこ
とによるものと考えられる。また本発明の重合体
のTgが50℃未満、特に40℃未満の場合は、感熱
インク材料のブロツキングが起こりやすく、保存
時や使用時の安定性に欠ける。又Tgが80℃を越
える場合は、熱安定性は良好であるが、感度が低
下するため実用性に欠け特殊な用途の外は利用で
きない。Tgが前記範囲内であつても、本発明の
重合体の分子量が高い場合にも感度が低下する事
が実験的に確認された。これは分子鎖のからみ合
い等に基づく分子間の凝集力に起因すると推測さ
れ、数平均分子量が約1万以下、特に5000以下の
場合に良好な転写、定着性が得られた。重量平均
分子量の設定は、感熱転写記録材料の用途によつ
て変わりうる。従来のワツクス系インクと同様に
2値的転写画像を得たい時には、重量平均分子量
も約4万以下、より好ましくは約1万以下とし、
分子量分布を狭くすることによつて非晶質ポリマ
ーの軟化特性をより鋭敏にすることが望ましい。
一方、濃度階調性や多値転写画像を得たり、又多
数回繰返し使用を行いたい場合にはゆるやかな軟
化特性を示す非晶質ポリマーを印加エネルギーに
応じて溶融転写するのが望ましく、そのためには
重量平均分子量を必ずしも小さくする必要はな
く、約4万以上に設定しても良い。もちろんこの
場合でも2値転写画像も良好に得ることができ
る。更に又、分子量分布の形状は必ずしも単一分
子量ピークを有する形状である必要はなく、複数
の分子量ピークを有する分布形状であつてもよい
し、架橋、分岐ポリマー成分を併用してもよい。 但し、重量平均分子量を約1万以上、特に4万
以上に設定した場合は、感度的には不利である。 本発明の重合体は、スチレン−アクリル系樹
脂、エポキシ樹脂および石油樹脂から選ぶことが
できる。スチレン−アクリル系樹脂としては、ス
チレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、
2−メチルスチレン、クロロスチレン、ビニル安
息香酸、ビニルベンゼンスルホン酸ソーダ、アミ
ノスチレン及びその誘導体とメチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタク
リル酸エステル及びメタクリル酸、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、αエチルヘキシルアクリレート等のアクリル
酸エステル及びアクリル酸との共重合体を用いる
ことができる。また、ジビニルベンゼン等の多官
能単量体を用いて架橋ポリマーとしてもよい。さ
らにエポキシ樹脂、石油樹脂を用いることができ
る。これらの本発明の重合体を共重合体の形で使
用する場合、その共重合体はランダム共重合体の
外、要求用途に合わせて、交互共重合体、グラフ
ト共重合体、ブロツク共重合体、相互貫入型共重
合体等の共重合様式を適宜選択して用いることが
出来る。又、2種以上の本発明の重合体を混合し
て用いる場合には、溶融混合、溶液混合、エマル
ジヨン混合等の機械的混合の外、本発明の重合体
成分重合時に共存重合、多段重合法等で混合して
もよい。 本発明の重合体と共に結着材料成分として添加
される離型性物質は、示差走査熱量法(DSC)
で測定した融点もしくは環球法で測定した軟化点
が50℃以上、80以下の常温で固体の有機物質、も
しくは有機/無機低分子量ポリマーであり、融点
もしくは軟化点を越えて急激に低粘性液体となる
比較的表面エネルギーの低い物質を指す。融点/
軟化点が50℃以下の場合には保存及び使用時の安
定性に欠け、又融点が200℃以上の場合には、通
常の感熱記録方式で印加される熱エネルギーに対
してはほとんど添加効果がない。 100〜180℃程度の温度領域で、溶融粘度が約
10poise以下に、より好ましくは約1poise以下に
急激に低下する様な低粘性及び/もしくは臨界表
面張力が約40dyn/cm以下、より好ましくは約
30dyn/cm以下の低表面エネルギーを有する物質
が離型性物質として有効に作用する。 具体的には、例えばパルミチン酸、ステアリン
酸等の高級脂肪酸、ステアリン酸亜鉛の如き脂肪
酸金属塩類、脂肪酸エステル類もしくはその部分
ケン化物、脂肪酸アミド類等の脂肪酸誘導体、高
級アルコール類、多価アルコール類のエステル等
誘導体、パラフインワツクス、カルナバワツク
ス、モンタンワツクス、ミツロウ、木ロウ、キヤ
ンデリラワツクス等のワツクス類、粘度平均分子
量が約1000から約10000程度の低分子量ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブチレン等のポリオ
レフイン類、或いはオレフイン、α−オレフイン
類と無水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸
等の有機酸、酢酸ビニル等との低分子量共重合
体、低分子量酸化ポリオレフイン、ハロゲン化ポ
リオレフイン類、ラウリルメタクリレート、ステ
アリルメタクリレート等長鎖アルキル側鎖を有す
るメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル又
はパーフロロ基を有するアクリル酸エステル、メ
タクリル酸エステル類の単独もしくはスチレン類
等のビニル系単量体との共重合体、ポリジメチル
シロキサン、ポリジフエニルシロキサン等の低分
子量シリコーンレジン及びシリコーン変性有機物
質等、更には長鎖脂肪族基を有するアンモニウム
塩、ピリジニウム塩等のカチオン性界面活性剤、
或いは同様に長鎖脂肪族基を有するアニオン、ノ
ニオン界面活性剤、パーフロロ系界面活性剤等、
から1種以上選択して用いることが出来る。 これらの離型性物質は加熱時溶融し、感熱イン
ク材料と支持体界面において、その低凝集力及
び/もしくは低表面エネルギー効果に基いて主結
着材料である本発明の重合体分子間及び/もしく
は本発明の重合体と支持体界面の過度の凝集力や
接着力を低減するため、より低エネルギーで印加
が可能になり、記録感度、画質、特に解像度等が
向上する。 離型性物質の多くは結晶性材料であるため過度
に添加すると結晶により光散乱が生じ透明性が悪
化して特にカラー再現性を劣化させるので必要以
上に添加すべきではない。 又、低粘性及び/もしくは低表面エネルギーで
あるため、紙等の被記録体に対するインクの定着
性悪化を招いたり、画像が広がつて解像度が低下
したりする。 逆に添加量が少ないと有効にその機能を発揮し
えない。従つて、感熱インク結着材料中の本発明
の重合体と離型性物質の重量比は約70:30乃至約
99:1、特に好ましくは約80:20乃至約95:5の
範囲で用いる時、本発明の感熱インク材料は最も
有効に特にカラー再現性を劣化させることなくそ
の目的を達成しうる。勿論、本発明の重合体の量
を結着材料中65重量%未満に落としても、感熱イ
ンクとしては実用化しうるが前述の如く画質が劣
化する傾向が大となる。 なお、離型性物質と本発明の重合体等他のイン
ク材料とは、混合時に化学結合を生じてもよい。
特に離型性物質の分散を改善するためには本発明
の重合体中の活性基と離型性物質の活性基の反
応、相互作用を利用して、分散の安定化をはかる
ことができる。又、離型性物質存在下で本発明の
重合体単量体を重合、縮合重合することで本発明
の重合体と離型性物質をグラフト化したり、均一
分散させることも有効である。 本発明の感熱記録材料では、この外更に、帯電
制御及び/又は防止剤、導電化剤、酸化防止剤、
熱伝導率向上剤、磁性体、強誘電体、防腐剤、香
料、ブロツキング防止剤、補強充填剤、離型剤、
発泡剤、昇華性物質、赤外線吸収剤等を感熱イン
ク材の内部もしくは外部に添加して用いてもよ
い。 但し前述のように、全感熱インク材料の非揮発
性成分中、前記本発明の重合体成分が重量濃度で
65%以上、特に好ましくは70%以上占めることが
必要である。 着色剤としては、カーボンブラツク、オイルブ
ラツク、黒鉛等の黒色系染顔料;C.I.Pigment
Yellow1、同3、同74、同97、同98等のアセト酢
酸アリールアミド系モノアゾ黄顔料(フアストエ
ロー系);C.I.Pigment Yellow12、同13、同14等
のアセト酢酸アリールアミド系ジスアゾ黄顔料;
C.I.Solvent Yellow19、同77、同79、C.I.
Disperse Yellow164等の黄染料;C.I.Pigment
Red48、同49:1、同53:1、同57:1、同81、
同122、同5等の赤もしくは紅顔料;C.I.Solvent
Red52、同58、同8等の赤系染料;C.I.Pigment
Blue15:3等銅フタロシアニン及びその誘導体、
変性体等の青系染顔料など、又有色もしくは無色
の昇華性染料等従来、印刷インクその他の着色用
途で周知の染顔料が使用できる。 これら染顔料は単独でも2種以上混合して用い
てもよい。勿論、体質顔料や白色顔料と混合し、
色調を調整してもよい。更に又、結着材成分に対
する分散性を改善するため、着色剤表面を界面活
性剤、シランカツプリング剤等のカツプリング
剤、高分子材料で処理したり、高分子染料や高分
子グラフト顔料を用いてもよい。 本発明の感熱転写記録材料は、本発明の重合体
と離型性物質、着色剤、更に必要に応じて前述の
各種添加剤を混合した感熱インク材料を支持体上
に設置することで形成される。 感熱インク材料の混合は、結着材料を溶解及
び/もしくは安定に分散しうる溶媒および/もし
くは分散媒中で溶液及び/もしくは分散エマルシ
ヨンとし、ボールミル、サンドミル、アトライタ
ー、3本ロール等の混合分散機で調製することが
できる。 又、溶媒等を特に用いることなく、加熱型3本
ロール、加熱加圧ニーダー、バンバリーミキサー
等で溶融混合してもよい。 更に又、着色剤、添加剤、離型性物質等存在下
で主結着材料である本発明の重合体を重合により
調製し感熱インク材料としてもよい。 この様にして調製された感熱インク材料は支持
体上にグラビアコーター、ワイヤーバー等を用い
て溶液及び/もしくは溶融コート法で塗布、印刷
される。 又、感熱インク材料をスプレイドライ法、粉砕
法等で粉体化し、その後静電コート法等によつて
支持体上に粉体コートしてもよい。この場合、粉
体コート後、更に必要に応じて加熱、加圧、溶媒
処理等を行い、感熱粉体インクを支持体上に定着
して用いてもよい。更に又、この様な感熱粉体イ
ンクを調製する場合には着色剤、添加剤、離型性
物質等の存在下で主結着材料である本発明の重合
体を懸濁重合法、分散重合法等、直接重合法で重
合し、粉体インクを調製してもよい。 支持体としては、ポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル、ポリイミド及びイミド系共重
合体、フツ素系ポリマー、ポリプロピレン等のプ
ラスチツクスフイルム、コンデンサ紙等の薄層シ
ート、フイルム類が都合よく用いられる。これら
のシート、フイルム、或いはロール類はその内部
に熱伝導性、熱安定性等を改善するための熱特性
改質材や離型剤、帯電防止剤、導電剤、補強剤を
添加して用いても良い。又、熱ヘツド等を用いて
記録を行う場合には支持体の熱ヘツドと接する側
に、耐熱性、走行性等を改善するため、シリコー
ン系、フツ素系の化合物、樹脂層や架橋ポリマー
層、金属層、セラミツクス層等を設けてもよい。 更に、前記フイルム内添剤を外層に添加しても
よい。これら支持体表面は、平滑であつても或い
はまた凹凸部、溝等を設けてもよく、又、多孔質
性であつてもよい。又、支持体として熱ヘツドと
類似の構造を有する電熱変換素子や光熱変換素子
を直接用い、その上に感熱インク層を設けてもよ
い。 支持体フイルム、シートの厚さ、感熱インク層
の厚さは用途に応じて適宜選択すれば良いが、一
般に支持体厚みは約1μmから約200μm程度のもの
が使用しやすい。解像性をあげるには約1μmから
約10μm程度が好まれる。感熱インク層は0.5μm
程度から、これも用途により50μm程度まで、通
常は約1μmから約20μm程度の範囲で設定すると
使用しやすい。感熱インク層と支持体間には接着
性を制御する中間層を配置したり、感熱インク層
自体を物性の異なる複数種の感熱インク材料の多
層コート層としたり、平面内に物性の異なる複数
種のインク材を分割コートしてもよい。 この様にして形成された感熱記録材料は熱ヘツ
ド、レーザー、フラツシユ光或いは電気信号を直
接通電する等の手段により印加信号に対応して加
熱され、紙、フイルム等の被記録体に対して接触
状態で、或いは非接触状態で飛翔させることによ
り、感熱インク材料が転写記録される。記録性を
向上させるためには加圧、発泡等の機械力の外、
電場、磁場、超音波、溶剤等を併用する事も可能
である。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例により説明するが、勿論
本発明はこれら例により限定されるものではな
い。なお、以下の例中、部は特に指定のない限り
重量部を表わす。 実施例 1 下記組成により7種類の感熱インク材料をボー
ルミル中で40時間混練して作成した。 感熱インク(組成は下表に示す。) 25部 トルエン 75部
【表】 これにより得られた感熱インク材料(インクNo.
1〜7)を厚さ6μmのポリエステルフイルム上
に、ワイヤーバーコーテイングにより塗布した
後、乾燥し、感熱インクの厚さが3μmの感熱記録
材料を作成した。これらの感熱記録材料の代表的
な記録特性を富士ゼロツクス(株)製FXP−6感熱
転写プリンターにより評価した結果を下表に示
す。
〔発明の効果〕
本発明の感熱記録材料は転写材上における、特
にカラー画像の再現性、記録感度、転写性、定着
性、解像性において優れている。 本発明に用いられる非晶質ポリマーは従来感熱
記録材料に用いられていた結着剤である結晶性の
ワツクスとは異なり、結着剤として本発明の重合
体を用いることによつて結晶性ワツクスを用いた
場合に生じていた光散乱が全くなくなるか、もし
くは実質的に問題のない程度に制御できるので本
発明の感熱記録材料の結着層に極めて良好な透明
性を示す。 特に、インク材料を数回にわたり重ね記録して
鮮明なカラー画像、特にピクトリアルフルカラー
再現像を得る目的で、例えばマゼンタ、イエロ
ー、シアン色のインク材料を重ね合わせて、2次
色あるいは3次色を得る場合には、本発明の感熱
インク材料を少なくとも上層部のインク材料とし
て重ねると、その透明性が良好であるために、下
層部のインク層からの反射光も顔料自体の特性に
よる反射光に近いものとなり、目的とする2次色
あるいは3次色との色差のないカラーを得ること
ができる。 また従来ワツクス系のものに代えて高分子材料
を結着剤として用いることは記録感度的には不利
と考えられているが、本発明では特定の非晶質ポ
リマーを用いることによつてワツクス系の結着剤
を用いる場合と同等の記録感度を得ることがで
き、また高分子材料の特性、すなわちゆるやかな
溶融特性を生かすことによつてインク材料におけ
る印加エネルギーの熱拡散をなくし優れた解像力
を得ることができる。更に結着剤としてポリマー
を用いるために可とう性があり摩擦等に対して耐
久性を有し、従来のワツクス系感熱記録材料の欠
点であつた定着性の悪さをも改善することができ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱溶融性感熱インク材料層を支持体の上に設
    けた記録材料において、前記感熱インク材料は着
    色剤と、ガラス転移温度が40℃以上60℃以下で数
    平均分子量が10000以下であり、かつ明確な融点
    を示さない透明な重合体と、融点もしくは軟化点
    が50℃以上80℃未満の離型性物質とを主成分と
    し、前記重合体はスチレン−アクリル系樹脂、エ
    ポキシ樹脂および石油樹脂から少なくとも選ば
    れ、かつ前記感熱インク材料の非揮発成分中に65
    重量%以上含有してなり、該重合体と離型性物質
    との重量比が70:30乃至99:1であることを特徴
    とする感熱記録材料。
JP60086539A 1985-04-24 1985-04-24 感熱記録材料 Granted JPS61244592A (ja)

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