JPH0512493B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0512493B2
JPH0512493B2 JP19665587A JP19665587A JPH0512493B2 JP H0512493 B2 JPH0512493 B2 JP H0512493B2 JP 19665587 A JP19665587 A JP 19665587A JP 19665587 A JP19665587 A JP 19665587A JP H0512493 B2 JPH0512493 B2 JP H0512493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
anchor
inorganic
driving
curing agent
silicate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19665587A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6439441A (en
Inventor
Takahisa Hatsutori
Yoshihira Oosone
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Clion Co Ltd
Original Assignee
Onoda ALC Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Onoda ALC Co Ltd filed Critical Onoda ALC Co Ltd
Priority to JP19665587A priority Critical patent/JPS6439441A/ja
Publication of JPS6439441A publication Critical patent/JPS6439441A/ja
Publication of JPH0512493B2 publication Critical patent/JPH0512493B2/ja
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  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 本発明は、軽量気泡コンクリートパネル(以下
ALCパネルと称する)へのアンカー打ち込み工
法に関する。
ロ 従来技術 ALCパネルの表面を化粧板で覆つたり、その
化粧板或はALCパネルに対して住器や設備機器
を取り付けるためには、先ずALCパネルにアン
カーを打ち込み、そのアンカーを介して種々の部
材を取り付け固定させている。ところがALCパ
ネルは脆く強度不足気味であるため、無理やアン
カーを打ち込むとALCパネル自体を破損させて
しまうし、打ち込まれたアンカーに大きな応力が
加わると、ALCパネルのアンカーが打ち込まれ
ている周辺部分が崩れて引き抜き強度の低下を招
き、アンカーの脱落も起こり得る。
そこで、従来は、樹脂系接着剤のカプセルをア
ンカーと一緒に打ち込み、そのカプセルを破壊し
て流出した樹脂系接着剤によりALCへ強固に接
着せしめる接着剤併用タイプのアンカーが用いら
れていた。
ハ 発明が解決しようとする問題点 接着剤併用タイプのアンカーは、接着剤の主成
分がエポキシ樹脂のため、耐火性及び耐久性に乏
しい。又ALCとエポキシ樹脂相互間の収縮率が
異なるため、湿度、温度差の影響で応力歪を生
じ、その歪によりアンカー打ち込み部に隙間がで
きてその隙間へ雨水等が侵入し、結露、凍結に起
因する二次被害も予想される。
そして何よりもALCパネルは、初期において
弱アルカリ性であつたものが、年を経るにつれて
中性から酸性へと変化し、その炭酸化現象に伴つ
て中性化収縮が起こり、引つ張り応力が作用して
劣化の一途をたどる。よつて打ち込まれたアンカ
ーの保持力も年が経つにつれ次第に失われてしま
うのである。
ニ 問題を解決するための手段 本考案は、脆いALCパネルへ強固に而もその
状態を半永久的に保つことのできるアンカー打ち
込み工法であつて、その構成は、軽量気泡コンク
リートパネルの所望部にアンカー埋め込み穴を形
成する穴あけ工程と、そのアンカー埋め込み穴へ
アルカリ金属水溶液を主成分とする無機質硬化剤
を注入又はそのアンカー埋め込み穴周辺部へ侵透
せしめる無機質硬化剤含浸工程と、その無機質硬
化剤が硬化する前に所定の手段により埋め込み穴
へアンカーを打ち込むアンカー打ち込み工程とか
ら成ることにある。
ホ 作用 無機質硬化剤がALCパネル内に含浸されると、
一時的に強度が低下してアンカー打ち込みに要す
る力が少なくなり、硬化すると強度は逆に増大し
て高い結合力が得られる。また無機質硬化剤が含
浸された部分はアルカリ性に改質され、劣化した
ALCパネルそれ自体の強度が回復されると共に、
アンカーの発錆防止、収率の一致、又塩害、凍害
対策にも効果がある。
ヘ 実施例 図面は本発明に係るアンカー打ち込み工法の手
順を示したもので、先ずALCパネルMのアンカ
ー打ち込み部位へ、ドリル1によつてアンカーの
径より僅かに小なるアンカー埋め込み穴2を形成
する(第1図a図示)。次にそのアンカー埋め込
み穴2内へアルカリ金属水溶液を主成分とした無
機質硬化剤であるところの珪酸塩系水溶液3を注
入すると共に、アンカー埋め込み穴2の入り口周
りに塗布し(第1図b図示)、そのアンカー埋め
込み穴2の周辺部に含浸させる(第1図c図示)。
この無機質硬化剤含浸工程によつて、ALCパネ
ルMは水分を含んで強度が一時的に低下し、アン
カーが打ち込みやすい状態となる。そこでアンカ
ー埋め込み穴2内の珪酸塩系水溶液3が硬化を始
める前にアンカー4を打ち込み(第1図d図示)、
必要に応じて例えばネジの締め上げ力でスリーブ
4aを拡開させるなどの固定手段を働かせて珪酸
塩系水溶液3の硬化を待つ(第1図e図示)。珪
酸塩系水溶液3はアルカリ性で、ALC内への侵
透性に好適な低粘性のため、ALCの奥深くまで
浸透し、劣化したALCパネルを改質するには好
適である。珪酸塩系水溶液3が硬化すれば、アン
カー4はALCパネルMへ完全に固着されて引き
抜き強度は従来と比べて大幅に向上し、本実施例
においてはアンカーの引き抜き強度は2倍近くま
で引き上げられた。又打ち込まれたアンカーの周
囲がアルカリ質となるため、アンカーの金属部に
おける錆の発生や結露水の凍結が抑制されると共
に、ALCと無機質硬化剤との収縮率が略同程度
のため両者の結合性が高く、塩害地、環境汚染
地、凍害地でも耐久性を長期に亘り維持できるの
である。
アンカーの打ち込み固定が完了したら、例えば
そのアンカー4にアングル材5を取り付け、その
取り付けられたアングル材5を介して種々の器
材、例えば化粧板5aを取り付ける。
尚本実施例では、無機質硬化剤の主成分である
アルカリ珪酸水溶液として珪酸塩水溶液を使用し
たが、その珪酸塩には珪酸リチウム、珪酸カリウ
ム、珪酸ナトリウム、珪酸カルシウム等があつ
て、それらのいずれか又は複数の混合物を用いた
り珪酸塩系以外を使用することもできる。又アン
カーの打ち込みは、無機質硬化剤の硬化する前で
あれば、無機質硬化剤の含浸工程前後を問うもの
でなく、先割れ型の雌ねじアンカー4′にあつて
は、アンカー埋め込み穴2が浅く打ち込み量は深
いため、打ち込まれたアンカー2の先端部まで無
機質硬化剤を注入、含浸させるためには、先にア
ンカー4′を打ち込んでおいてアンカー埋め込み
穴2の側方よりそのアンカー埋め込み穴2の底部
或はその延長上の部位へ向けてバイパス孔6を穿
ち、そのバイパス孔6にノズル7を挿通して無機
質硬化剤を注入すると効果的である(第3図)。
ト 効果 本発明によれば、無機質硬化剤の含浸作用によ
りALCの強度が一時的に低下して軽い打ち込み
力でアンカーを深くまで打ち込めるから、アンカ
ー打ち込み時にALCパネルに強い衝撃を与えな
いと共に、無機質硬化剤の含浸部分がアルカリ化
され、強度の増強が図られる。そしてアンカーは
無機質硬化剤が硬化して摩擦力が増大することに
より強固に固定され、塩害地、環境汚染地、凍害
地いずれの地においても安定した結合力を長期間
維持でき、その実益は多大である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係るアンカー打ち込み工法の実
施例を示したもので、第1図a〜第1図eは作業
手順の説明図、第2図は打ち込まれたアンカーを
利用して化粧板を取り付けた状態の説明図、第3
図は無機質硬化剤の注入変更例を示す説明図であ
る。 1……ドリル、2……アンカー埋め込み穴、3
……珪酸塩系水溶液、4,4′……アンカー、4
a……スリーブ、5……アングル材、6……連通
孔、7……ノズル、M……ALCパネル。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 軽量気泡コンクリートパネルの所望部にアン
    カー埋め込み穴を形成する穴あけ工程と、そのア
    ンカー埋め込み穴へアルカリ金属水溶液を主成分
    とする無機質硬化剤を注入又はそのアンカー埋め
    込み穴周辺部へ侵透せしめる無機質硬化剤含浸工
    程と、その無機質硬化剤が硬化する前に所定の手
    段により埋め込み穴へアンカーを打ち込むアンカ
    ー打ち込み工程とから成ることを特徴とする軽量
    気泡コンクリートパネルへのアンカー打ち込み工
    法。 2 前記無機質硬化剤が、珪酸塩系水溶液である
    特許請求の範囲第1項に記載の軽量気泡コンクリ
    ートパネルへのアンカー打ち込み工法。
JP19665587A 1987-08-06 1987-08-06 Construction method for driving anchor in lightweight aerated concrete panel Granted JPS6439441A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19665587A JPS6439441A (en) 1987-08-06 1987-08-06 Construction method for driving anchor in lightweight aerated concrete panel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19665587A JPS6439441A (en) 1987-08-06 1987-08-06 Construction method for driving anchor in lightweight aerated concrete panel

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Publication Number Publication Date
JPS6439441A JPS6439441A (en) 1989-02-09
JPH0512493B2 true JPH0512493B2 (ja) 1993-02-18

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JP19665587A Granted JPS6439441A (en) 1987-08-06 1987-08-06 Construction method for driving anchor in lightweight aerated concrete panel

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JP4888964B2 (ja) * 2006-10-31 2012-02-29 クリオン株式会社 拡張型アンカーの埋設固定方法

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JPS6439441A (en) 1989-02-09

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