JPH06167090A - 石張り工法 - Google Patents

石張り工法

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JPH06167090A
JPH06167090A JP34550692A JP34550692A JPH06167090A JP H06167090 A JPH06167090 A JP H06167090A JP 34550692 A JP34550692 A JP 34550692A JP 34550692 A JP34550692 A JP 34550692A JP H06167090 A JPH06167090 A JP H06167090A
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JP
Japan
Prior art keywords
stone
fixing
adhesive
cyanoacrylate
alpha
Prior art date
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Pending
Application number
JP34550692A
Other languages
English (en)
Inventor
Seitaro Tajima
誠太郎 田島
Shin Takahashi
伸 高橋
Toshio Okuyama
登志夫 奥山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 建築物の外壁・内壁等の形成に用いられる石
張り工法に用いられる建築石材の固定に使用される「ダ
ボピン」と石材の固定を迅速に行い、しかも美しい石材
外観を損なわない石張り工法を提供することを目的とす
る。 【構成】 石材8とダボピン10の固定に、25℃にお
ける粘度が500cps 以上のα−シアノアクリレート系
接着剤を使用する石張り工法。 【効果】 本発明の石張り工法は、石材の材質に関係な
くダボピンを固定し、短時間に作業を完了させることの
でき、しかも美しい石材外観を損なわない方法であり、
本発明により得られる利益には計り知れないものがあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁・内壁等
の形成に用いられる石張り工法に関するもので、該工法
に用いられる建築石材の固定に使用される「ダボピン」
と石材の固定を、特定のα−シアノアクリレート系接着
剤を用いて迅速に行い、しかも美しい石材外観を損なわ
ない石張り工法に関するものであり、建築業界で広く利
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建築物内外装の高級化・多様化に
伴い、建築物の壁面及び天井面に種々の石材を張る場合
が多くなってきている。それらの石張り工法は、モルタ
ルやジェット・セメント等でコンクリート躯体と石材の
空間を充填する湿式工法と、金具で石材とコンクリート
躯体を結合するだけの乾式工法に大別できるが、どちら
の工法においても用いられる金具の一つに「ダボピン」
がある。このダボピンは第1図の10に示されるような
形状で石材と躯体を結合しているアングルファスナーの
一部をなすものであり、ダボピンとダボ穴の隙間には通
常モルタルやエポキシ樹脂が充填され、ダボピンが石材
に固定される。
【0003】しかしながらモルタルやエポキシ樹脂とい
った硬化時間が長い接着剤をもちいると、作業能率が低
下し、施工に長時間を要するという欠点があった。ま
た、エポキシ系接着剤やモルタルの場合、ダボ穴に残る
ドリル切屑を清掃した後に充填しないと、十分な接着力
を得ることができないという欠点を有していた。
【0004】さらにエポキシ系接着剤については現地施
工上、常温硬化型の二液混合型のものがほとんどである
ため、作業性が悪くかつ経験の浅い作業者では良好な固
定が得られないという欠点があった。
【0005】このような状況に鑑み、硬化の速いα−シ
アノアクリレート系接着剤を用いてダボピンの接着を行
う方法を検討してみたが、石材の種類によっては石材内
部に接着剤が浸透し、石材表面に接着剤が滲み出して
「しみ」を形成し石材の価値を低下させたり、接着強度
そのものも低下させるという問題点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来のダボピンの接着固定方法の欠点を克服し、石材の
種類に関係なく、簡単に短時間で固定作業を完了する方
法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ダボピンの接着箇
所を、特定粘度のα−シアノアクリレート系接着剤を用
いて充填固化させることにより、短時間に固定作業を完
了させることができることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0008】即ち、本発明は石材とダボピンの固定に、
25℃における粘度が500cps 以上のα−シアノアク
リレート系接着剤を使用することを特徴とする石張り工
法に関するものである。
【0009】本発明のダボピンを用いる石張り工法の一
例を図に基づいて説明すれば以下のとおりである。コン
クリート躯体1の所定の位置にアンカーボルト2を打ち
込むための穴を開け、アンカーボルト2を打ち込む。次
にこのアンカーボルトにボルト3を挿入し適切なトルク
値になるようにボルトを締め付ける。次にボルト3にア
ングルファスナー4を取り付ける。アングルファスナー
4に、石材が地面に対して垂直になるように調節する調
節ボルト7を取り付ける。2次プレート6をアングルフ
ァスナー4にボルト5で仮止めしておき、ダボ穴9、
9’を開ける位置を決定し、電動ドリルを用いて石材
8、8’に垂直にダボ穴9、9’を開ける。ダボ穴9に
α−シアノアクリレート系接着剤11を注入した後、ダ
ボピン10を挿入し固定させる。その後、2次プレート
6に設けられている穴12にダボピンが入るように石材
8を取り付ける。更に、ダボピン上部及び石材8’に設
けられたダボ穴9’にもα−シアノアクリレート系接着
剤を塗布した後、石材8’を上から結合させることによ
り石材のコンクリート躯体1への張り付けが完了する。
【0010】本発明において、上記石張り工法に用いら
れるα−シアノアクリレート系接着剤が25℃における
粘度が500cps 以上のものであることを特徴とし、該
接着剤として好ましいものは粘度が100万cps 以下の
ものであり、より好ましいものは1,000〜30万cps
の粘度のものである。粘度が500cps 未満のものを
用いると、ダボ穴に注入あるいは塗布した接着剤が石材
内部に浸透し、石材表面にしみ出し硬化して表面にしみ
を形成したり、第1図の穴9’のように下方に開いた穴
から接着剤が垂れ、接着不良を起こしたり、石材表面の
外観を著しく損なうことが多い。
【0011】本発明に用いられるα−シアノアクリレー
ト系接着剤はα−シアノアクリレートを主成分とする接
着剤で、各種の製品が市販されており、本発明において
は、それらの市販品のなかで粘度が上記範囲にあるもの
のいずれもが支障なく使用できる。ただし、固定時間の
面から判断すれば、炭素数1〜5のアルキル基を有する
α−アルキルアクリレートを主成分とする接着剤が本発
明にとり好ましく、これら以外のα−シアノアクリレー
トを主成分とする接着剤は固定時間が長くなるので避け
たほうがよい。さらにα−シアノアクリレート系接着剤
としてチクソトロピー化剤が0.5〜10wt%添加されチ
クソトロピック性を有するものがより好ましい。
【0012】またα−シアノアクリレート系接着剤の硬
化促進剤を併用すれば作業の更なる短時間化が可能にな
り、作業能率を高めることができ好ましい方法でる。硬
化促進剤は、α−シアノアクリレート系接着剤充填前に
ダボ穴に塗布しても良く、またα−シアノアクリレート
系接着剤充填後に吹き付けても良い。
【0013】本発明で云う石材とは具体的には、花崗岩
類、安山岩類、砂岩類、粘板岩類、凝灰岩類、御影石
類、大理石類、蛇紋岩類等の天然石材や、人造大理石、
テラゾ、間知ブロック、スプリットンブロック、マルモ
ーネ、ネオパリエ(日本電気硝子株式会社:商標)等の
人工石材、もしくはこれらの石材と樹脂、金属、ガラス
セラミックとの複合石材、またはタイル、金属、モルタ
ル等でできた石材として利用される資材である。
【0014】
【作用】石材とダボピンの固定に、25℃における粘度
が500cps 以上のα−シアノアクリレート系接着剤を
使用したことにより、接着剤が石材内部に浸透するとい
うことが無くなり、石材表面にしみ出し硬化して表面に
しみを形成して美しい石材外観を損なうということが無
くなり、また下向きのダボ穴から接着剤が垂れて接着不
良を起こしたり、石材表面の外観を著しく損なうという
ような問題点が全て解消されるのである。
【0015】
【実施例】以下実施例と比較例により、更に詳しく本発
明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0016】実施例1 イタリア産大理石石材(粗仕上げ)に直径4.5mmのダボ
穴を、深さが20mmになるようにドリルで作成した。次
に市販の粘度1,500CPS のα−シアノアクリレート
系接着剤(アロンアルフア木工用V:東亞合成化学工業
株式会社製)を、このダボ穴に2〜3g 注入した後、長
さが50mmのダボピンを挿入し固定した。「固定時間」
はダボピンを指で押し、ぐらつかなくなった時までの時
間とした。また表面への滲み出し状態を目視で観察し
た。結果は表1に示した。
【0017】実施例2 実施例1と同様な石材と接着剤を用いて、市販のα−シ
アノアクリレート系接着剤用硬化促進剤(aaセッタ
ー:東亞合成化学工業株式会社製)を、ダボ穴及びダボ
ピンに噴霧し、5分経過後に実施例1で用いたα−シア
ノアクリレート系接着剤を注入してた他は実施例1と同
様に行い、固定時間の測定と石材表面の観察を行なっ
た。結果は表1に示した。
【0018】実施例3、4 表1記載のα−シアノアクリレート系接着剤(東亞合成
化学工業株式会社製)を用いて、実施例1又は実施例2
と同様に行い、その結果は表1に示した。
【0019】比較例1、2 接着剤として表1記載の2液混合常温硬化型エポキシ系
接着剤を用いた以外は実施例1と同様に行い、その結果
を表1に示した。
【0020】比較例3〜6 表1記載のα−シアノアクリレート系接着剤(東亞合成
化学工業株式会社製)を用いて、実施例1又は実施例2
と同様に行い、その結果は表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】実施例5 石材を黒御影石に変えた以外は実施例1と同様に行なっ
たところ、固定時間及び石材表面の状態は実施例1と同
等であった。
【0023】実施例6 石材を白御影石に変えた以外は実施例1と同様に行なっ
たところ、固定時間及び石材表面の状態は実施例1と同
等であった。
【0024】実施例7 石材を鬼御影石に変えた以外は実施例1と同様に行なっ
たところ、固定時間及び石材表面の状態は実施例1と同
等であった。
【0025】実施例8 実施例1と同様な石材と接着剤を用いて、ダボピンを固
定させておき、1時間経過後に引き抜き試験をしたとこ
ろ、石材である大理石が破壊した。
【0026】比較例7 比較例2で使用した接着剤を用いて実施例8と同様な引
き抜き試験を行ったところ、接着剤が未硬化状態で強度
はでなかった。
【0027】上記手段により評価した固定時間及び石材
表面の状態により、石材の固定の作業時間及び仕上り具
合が評価されるが、本発明の固定方法は比較例に比べ
て、はるかに優れていることが示された。すなわち、本
発明の固定方法は、固定時間が1〜12分と速く作業性
に優れ、かつ石材表面の状態も良好で仕上がり具合も優
れていることが判る。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように石材の材質に関係
なくダボピンを固定し、短時間に作業を完了させること
のできて、しかも美しい石材外観を損なわない石材の固
定方法であり、硬化促進剤との併用によれば、さらに固
定時間を短縮化でき、経験の少ない作業者でも簡単に作
業を行うことができるため、この固定方法を用いること
で得られる利益には計り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダボピンを用いる石張り工法の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 コンクリート躯体 2 アンカーボルト 3 ボルト 4 アングルファスナー 5 ボルト 6 2次プレート 7 調整ボルト 8、8’石材 9、9’ダボ穴 10 ダボピン 11 シアノアクリレート系接着剤 12 穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥山 登志夫 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】石材とダボピンの固定に、25℃における
    粘度が500cps 以上のα−シアノアクリレート系接着
    剤を使用することを特徴とする石張り工法。
JP34550692A 1992-12-01 1992-12-01 石張り工法 Pending JPH06167090A (ja)

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JP34550692A JPH06167090A (ja) 1992-12-01 1992-12-01 石張り工法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007162255A (ja) * 2005-12-12 2007-06-28 Toda Constr Co Ltd コンクリートブロックによる耐震補強工法
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