JPH05124737A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH05124737A
JPH05124737A JP4007695A JP769592A JPH05124737A JP H05124737 A JPH05124737 A JP H05124737A JP 4007695 A JP4007695 A JP 4007695A JP 769592 A JP769592 A JP 769592A JP H05124737 A JPH05124737 A JP H05124737A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作性の良好な大量給紙を可能にする。 【構成】 給紙手段8によつて積載された用紙が1枚ず
つ給紙される右トレイ1へ、移動式バツクフエンス24
によつて左トレイ2から大量の用紙を一括して移送す
る。前記右トレイ1には、積載された用紙の幅方向を規
制するサイドフエンス12,13とバツクフエンス1
4,15を設けてスキユーを防ぎ、また用紙移送中はロ
ータリソレノイドを動作させて、前記バツクフエンス1
4,15を移送路外へ移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置に適用される給紙装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像形成装置に適用される給
紙装置では、用紙の補充、補給を容易するための多くの
装置が提案され、実施されている。
【0003】例えば、実開昭57−182748号公報
(以下、第1公報という)には、大量の用紙を一束にし
て給紙する給紙装置が示され、特開昭49−33638
号公報(第2公報)、特公平1−58090号公報(第
3公報)、特開平3−56334号公報(第4公報)、
同3−73730号公報(第5公報)、同3−1246
33号公報(第6公報)には、大量の用紙を2束に分け
てセットできる給紙装置が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の給紙装置
において、第1公報の給紙装置では大量の用紙を一束に
積み上げて給紙するので縦方向に長くなり、そのため本
方式では本体中に用紙収容部を配設することができず、
本体の横に広いスペースが必要となる問題があった。ま
た、この給紙装置で用紙を補給するには、給紙動作を一
旦停止し、さらにエレベータトレイ部を下降させて補給
スペースを確保する必要がある。従って、連続給紙がで
きず生産性が劣るという問題もあった。
【0005】第2〜第6公報の給紙装置では、大量の用
紙を2束に分けてセットできるので、薄型の給紙装置を
提供できる。しかし第4〜第6公報の給紙装置では、用
紙の副収納容器が用紙の主収納容器に固設されたスクリ
ューネジと駆動連結しているので、これらの容器に用紙
を補給するには、副収納容器を含めた主収納容器を引き
出す必要がある。従って、主収納容器の用紙の給紙中に
副収納容器に用紙を補給するのは不可能である。すなわ
ち、第1公報の給紙装置と同様に用紙を補給するには給
紙動作を一旦停止するので、連続給紙ができず生産性が
劣るという問題があった。
【0006】第2公報と第3公報の給紙装置では、2束
に分けられた用紙の片方を給紙し終わつた後に他方の用
紙を給紙可能方向に移送し、さらに空いたスペースには
次の用紙を補給できる。即ち、連続給紙が可能であるの
で生産性が向上している。
【0007】しかし、第2、第3公報の給紙装置共に用
紙をセットする台は用紙移送手段(第2公報では移送ベ
ルト、第3公報では移送用押圧板)で代行しているの
で、用紙をセツトするときは図23のようにオペレータ
が用紙Pを本体100に設置されている用紙移送手段1
01の上まで入れ込む必要があり、用紙補給性能が著し
く劣っている。
【0008】また、第2公報の給紙装置では、予備シー
ト積載台のみに用紙をセットするので、用紙を使い切る
と、1回用紙を予備シート積載台にセットして、その用
紙がシート積載台に移動するのを待ってから、再度用紙
をセットすることによって用紙を満載させる。即ち、1
回の用紙補給動作で用紙を満載できないという問題があ
る。
【0009】本発明の目的は、上記のような問題点を考
慮して、操作性の良好な大量給紙が可能な給紙装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、複数枚の
用紙を積載する第1トレイと、この第1トレイから用紙
を1枚ずつ給紙する給紙手段と、前記第1トレイと略水
平に並設され、かつ装置本体から用紙移送方向と略90
度をなす方向に引出し可能な第2トレイと、この第2ト
レイの用紙を前記第1トレイへ一括して移送する移送手
段とを備えた給紙装置において、前記第1トレイに積載
された用紙の幅方向を規制する一対の第1サイドフェン
スと、この第1サイドフェンスの各々一部に設けられた
支点を中心に揺動可能な一対の用紙後縁押さえ部材と、
この用紙後縁押さえ部材を揺動させる駆動源とを備えた
第1の手段によって達成される。
【0011】また前記第1サイドフェンスと前記用紙後
縁押さえ部材と前記駆動源とをサイドフェンス体として
ユニット化し、一対の前記サイドフェンス体を前記第1
トレイに取外し可能に設けた第2の手段によっても達成
される。
【0012】また前記一対のサイドフェンス体を用紙の
幅方向に平行移動させるための駆動部を備えた第3の手
段によっても達成される。
【0013】また前記第2トレイに積載された用紙の幅
方向を規制する一対の第2サイドフェンスと、この第2
サイドフェンスの前記幅方向の位置を手動で変更させる
手動式位置変更手段と、第2サイドフェンスの前記幅方
向の位置を検知する位置検知手段と、この位置検知手段
からの検知信号により第2トレイに積載された用紙のサ
イズを判断して、前記第1トレイのサイドフェンス体の
位置を補正するように前記駆動部を制御する制御手段を
備えた第4の手段によっても達成される。
【0014】また前記第1トレイに積載された用紙のサ
イズを表示する第1表示手段と、前記第2トレイに積載
された用紙のサイズを表示する第2表示手段と、第2ト
レイに収容された用紙を第1トレイへ移送することを表
示する移送表示手段とを備えた第5の手段によっても達
成される。
【0015】さらに複数枚の用紙を積層する第1用紙収
容部と、この第1用紙収容部から用紙を一枚ずつ給紙す
る給紙手段と、前記第1用紙収容部に略水平且つ並列に
配設された第2用紙収容部と、この第2用紙収容部の用
紙を前記第1用紙収容部へ一括して移送する移送手段を
有し、前記第1用紙収容部と第2用紙収容部を互いに別
の第1第2のトレイで構成し、少なくとも第2トレイは
本体に設置されているガイドレールによって用紙移送方
向と略90°手前方向に引き出し可能である給紙装置に
おいて、前記用紙移送手段は前記第2トレイに積載され
た用紙の束の後縁略中央部を押圧して前記第1トレイに
用紙を移送する押圧板と、この押圧板を用紙移送方向に
往復移動するために前記第2トレイに固設されたガイド
部材と、前記押圧板を前記ガイド部材に沿って往復運動
させるために前記第2トレイの底部に配設された正逆転
モータを含む駆動部と、この正逆転モータの回転方向に
よって回転速度を変える制御手段を備えた第6の手段に
よっても達成される。
【0016】
【作用】第1の手段においては、第2トレイから大量の
用紙を第1トレイへ移送するので、用紙の第1トレイへ
の補給が容易になり、また用紙後縁押さえ部材で第1ト
レイの用紙後縁の両隅を規制するので、スキューのない
給紙動作ができ、また駆動源により用紙後縁押さえ部材
を搬送路より退避させることができるので、用紙束の移
送動作が確実に行える。
【0017】第2の手段においては、サイドフェンス体
は、第1トレイに対して取外し可能に結合されているの
で、用紙サイズごとの差し替えが可能になる。
【0018】第3の手段においては、駆動部により第1
トレイのサイドフェンス体を所定の位置へ自動的に平行
移動できるので、サイドフェンスの差し替えなしに用紙
のサイズに対応できる。
【0019】第4の手段においては、手動式位置変更手
段により第2トレイの第2のサイドフェンスの位置をオ
ペレータが容易に変更できるのて、オペレータが望むサ
イズの用紙をセットでき、また位置検知手段により第2
トレイに収容された用紙のサイズを検知できるので、そ
の信号により第1トレイの第1サイドフェンスの位置を
補正できる。
【0020】第5の手段においては、移送表示手段で第
2トレイの用紙束が第1トレイに向かつて移送している
ことをオペレータに表示するので、用紙移送中のトレイ
の抜き差し等の誤操作を防げる。
【0021】第6の手段においては、モータ制御手段
は、押圧板の移動方向によって回転数を変えているの
で、確実な用紙移送を行い且つ第2トレイの用紙補給の
ダウンタイムを短縮できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0023】図1は本発明の第1実施例を用いた複写機
の概略構成図であって、複写機本体内には、上部に公知
の電子写真形成部Aが設置され、下部に給紙部Bが設置
されている。給紙部Bは上段aと下段bの2段給紙型と
なっている。下段bにはA3などの大サイズの用紙(5
00枚程度)を収容する従来型のトレイ3が紙面手前方
向に引き出し可能なようにレール7a,7bで支持され
ている。また上段aの給紙部が本実施例に係るものであ
り、用紙収容部は、右トレイ1と左トレイ2にA4など
の小サイズ紙を、短手方向に各500枚、計1000
枚、収容可能となっている。左右のトレイ1,2の形状
は、左に積載された用紙P2が右に移送可能なように、
移送通路となるトレイ1,2間の壁が開放された箱体と
なっている。また左右のトレイ1,2は紙面手前方向に
引き出し可能なようにレール4,5,6で支持されてい
る。
【0024】図2、図3は図1の上段aの給紙部の平面
図および正面図である。左トレイ2の前面には把手2−
1が設けられていて、左トレイ2を引き出す際に用いら
れる。また右トレイ1の搬送側前縁に給紙手段8が設け
られている。この給紙手段8において、9は積載された
用紙P1と圧接して用紙を収容部から送り出すピックア
ップローラ、10,11は用紙を一枚ずつ捌いて送り出
す分離ローラである。また、右トレイ1には用紙P1の
位置決めをする一対のサイドフェンス(第1サイドフェ
ンス)12,13と、用紙後縁押さえ部材であるバック
フェンス14,15および用紙が積載される底板16が
配設されている。
【0025】図4、図5は図2のサイドフェンス12近
傍の平面図および一部を断面した斜視図である(サイド
フェンス13は12と同じ構成であるので説明を省略す
る)。
【0026】サイドフェンス12の一部に配置された支
点12−1を中心に揺動可能に支持されたバックフェン
ス14は、図5に示したねじりバネ17によつて、反時
計方向に付勢されている。付勢状態にあるバックフェン
ス14は図4のように、用紙の後縁を規制する。18は
サイドフェンス12の底部に支持された駆動源であるロ
ータリソレノイドであり、回転円盤18−1に固定され
たピン18−2を電磁的に一定角度(θ°)回転させ、
そのトルクによつて前記ねじりバネ17の付勢力に抗し
てバックフェンス14を図4の一点鎖線の位置まで退避
させ、瞬時に用紙の移送エリアを確保する。
【0027】また、通電を止めればロータリソレノイド
18の内部にある復帰バネ(図示せず)によってピン1
8−2は待機位置に戻り、バックフェンス14も用紙の
後縁を規制する位置まで復帰する。上記のバックフェン
ス14の移動用駆動源としてモータ等も考えられるが、
応答性能および復帰性能においてロータリソレノイドの
方が優れている。上記一連の部品構成は、全てサイドフ
ェンス12に支持されてユニット化されている。このサ
イドフェンス体は取り外し容易なねじ等の適宜の係合体
12−2によって第1トレイ1に係合されている。そし
て、第1トレイ1には各サイズに対応した係合体12−
2の係止部(図示せず)が配設されているので、図4の
ようにサイドフェンス体の位置を容易に差し替えるだけ
で、オペレータの望むサイズに対応可能となる。
【0028】前記底板16の下方に、この底板16を押
圧してピックアップローラ9方向に付勢させる上昇装置
19が設けられている。図6に上昇装置19の駆動部を
示した。同図において、加圧軸19−1の軸端に固設さ
れたセクタギヤ19−2を正逆転モータ19−3で駆動
する。加圧軸19−1をトレイ台の下方で支持し、もう
片方の軸端に加圧板19−4を設置する。この加圧軸1
9−1が時計方向に回転するときに、加圧板19−4
は、トレイ台上の穴20を越えて底板16を下方より持
ち上げるので、積載された用紙P1が上方に付勢され
て、ピックアップローラ9に最上紙が当接する。
【0029】なお、必要に応じて最上紙の高さを検知す
る上昇検知センサ9−1を設けてもよい。また図3にお
ける21は前記加圧板19−4が底板16に接しない位
置まで下降することを検知する下降検知センサである。
22は右トレイ1内の用紙の有無を検知する用紙のエン
プティ検知センサであり、右トレイ1の用紙がないとき
にはエンプティ検知センサ22のフイラ部22aが、底
板16の図2に示した切欠き部16−1に落ち込むこと
によって用紙がないことを検知する。
【0030】また、右トレイ1にはトレイに軸支されて
いる図7に示したようなロック機構が配設されている。
右トレイ1に固設されていた軸32−1を支点に回動可
能にロック爪32が配設されている。このロック爪32
は、ねじりバネ32−3によって、常に時計方向に付勢
されている。従って、左トレイ2のロック穴2−3に先
端32−2が嵌合するように前記ロック爪32は保持さ
れているので、左トレイ2を引けば右トレイ1も一体で
引き出せる状態となる。しかし、本体に支持されている
ロック解除ソレノイド31がオンすると、ソレノイド操
作杆31−4により戻しバネ31−1のバネ力に抗して
解除レバー31−2を図の点線の位置まで回動させる。
従って、ロック爪32の先端32−2は、左トレイ2の
ロック穴2−3から開放されるので、左トレイ2を引い
ても右トレイ1には引つ張り力は働かない。
【0031】図8は図7のロック解除ソレノイド31オ
フ時に左トレイ2を本体に収納するときのロック機構の
詳細図であり、左トレイ2のエッジ部2−4とロック爪
32の先端32−2は図のように互いにカム形状となっ
ているので、ロック爪32は、ねじりバネ32−3の力
に抗して反時計方向に回動し、左トレイ2の進入を可能
とする。
【0032】左トレイ2には、図3に示したように、用
紙P2を積載する底板23が設けられ、さらに積載され
た用紙P2の後縁と略中央部を押圧して、用紙P2を第
1トレイ1方向に一括して移送させる移送手段である移
動式バックフェンス24が設けられている。前記底板2
3および前記上昇用底板16は、用紙束がスライドして
移送しやすいように、表面を滑らかにしたり、リブやビ
ードを設けて搬送抵抗を低減している。また前記底板2
3は、左トレイ2に固着され、さらに移動式バックフェ
ンス24の押圧部24−1が移動可能なように、底板2
3上に穴23−1が設けられている。押圧部24−1
は、底板23の下方におけるワイヤ(タイミングベルト
でもよい)25との結合部24−2よりも移送方向側に
迫り出ているので、用紙P2をP1の位置まで移送可能
である。
【0033】前記バックフェンス24と結合されたワイ
ヤ25はプーリ26,27,28,29間で張設され、
プーリ27を正逆転モータ30によって正逆自在に回転
駆動させることにより、バックフェンス24が往復運動
する。この往復運動の位置決めは、バックフェンス24
に突出片24−3を設け、この突出片24−3をホーム
センサ47と位置決めセンサ48で検知することにより
行う。移動式バックフェンス24およびバックフェンス
24の駆動部は全て左トレイ2の箱体中に納まってい
る。
【0034】従って、左トレイ2を引き出すと、図9,
図10に示したように、バックフェンス部およびバック
フェンス駆動部ごと手前に引き出せる。また、左トレイ
2上に用紙の有無を判断する紙束検知センサ33が、底
板23の下方に設けられている。左トレイ2のサイドフ
ェンス(第2サイドフェンス)43,42は右トレイ1
のサイドフェンス12,13と同様に、左トレイ2と取
外し容易な結合部(図示せず)で結合されていて、左ト
レイ2には用紙サイズに対応できるように、結合部のメ
ス側が複数設置されている。
【0035】以上の構成より本実施例ではオペレータの
望む1つのサイズの用紙の連続大量給紙装置を提供して
いる。また、オペレータが用紙サイズの変更を望むなら
ば、サービスマンもしくはオペレータ自身がサイドフェ
ンスの差し替えを容易に行うことで達成できる。
【0036】図11は、オペレータがA4やB5等異な
るサイズの用紙の収納を望む場合のために、用紙サイズ
に自動対応できる、本発明の第2実施例である連続大量
給紙装置の平面図を示している。なお、図2,図3にて
説明した部材に対応する部材には同一符号を付して説明
を省略する。
【0037】その概略構成としては、右トレイ1のサイ
ドフェンス体を自動的に平行移動させ、用紙のサイズ対
応を行うものである。右トレイ1の底部にはプーリ3
4,35,36,37,38,39に巻回されたワイヤ
40が張設されている。サイドフェンス12,13は、
ワイヤ40と下方の連結部12−3,13−3で連結さ
れ、さらに正逆転モータ41の回転によつて図のように
平行移動して用紙サイズに対応する。
【0038】図では、正逆転モータ41として開ループ
制御可能なステッピングモータを想定しているので、サ
イドフェンス12,13の位置を検知する手段は図示し
ていないが、DCモータなどを使用する際は位置検知手
段を設置する(ステップモータの場合でもセンサを用い
てもよい)。
【0039】また、左トレイ2のサイドフェンス42,
43は、オペレータが用紙の幅方向に容易に変更できる
ように、底板23の下方でラックギヤ44とピニオンギ
ヤ45によって移動可能に支持されているので、一方の
サイドフェンスを動かせば、他方のサイドフェンスも追
従する(手動式位置変更手段)。前記ラックギヤ44と
ピニオンギヤ45はワイヤ25と干渉しないように上下
方向に段違いに構成されている。また、サイドフェンス
42,43の位置をセンサ46,47で検知することに
より、左トレイ2にセットされた用紙のサイズを検知す
る。
【0040】図12は上記装置の操作部の一例を示した
平面図であって、図の表示部50では収納されている用
紙のサイズの表示51およびオペレータが選択した給紙
ユニットの表示52をする。
【0041】図13は表示部の動作例の説明であり、図
13(a)では右トレイ1にA4用紙、左トレイ2にB
5用紙が収納されている状態が第1表示手段52aと第
2表示手段52bとに表示されていることを示す。
【0042】図13(b)では右トレイ1の用紙P1が
消費され、左トレイ2の用紙P2が右トレイ1に移送し
ている途中の状態を矢印(移送表示手段)53で示して
いる。
【0043】図13(c)では移送が終了して準備がで
きたことを表示している。
【0044】以上の構成により、用紙が移送している途
中の状態をオペレータに知らせ、誤操作を防いでいる。
また、左トレイ2が空になつたことを表示し、用紙補給
を促すことができる。
【0045】図14,図15は上記実施例において、特
に複数サイズに対応可能な連続大量給紙装置のフローチ
ャートを示す。
【0046】スタート信号が入力されると底板上昇用の
正逆転モータ19−3が正回転を始める(S1)。上昇
検知センサ9−1より上昇完了を検知すると(S2のY
ES)、正逆転モータ19−3はストップする(S
3)。そこでエンプティ検知センサ22により右トレイ
1の用紙が残つていれば(S4の有)、給紙動作を開始
する(S5)。しかし、用紙が消費され空になったこと
が検知され(エンプティ検知センサ22にて検知:S4
の無)、さらに、この時の左トレイ2に用紙があれば
(紙束検知センサ33にて検知:S6の有)、上昇装置
19を指令して、正逆転モータ19−3を逆転させ(S
7)、底板16を解除位置に戻す(S7)。そして、右
トレイ1のエンドフェンス14,15を紙束移送路より
退避させる(ロータリソレノイド18のオン:S1
8)。
【0047】ここで左トレイ2の用紙P2のサイズをセ
ンサ46,47で検知し、そのサイズと右トレイ1のサ
イドフェンス12,13の位置を比較し、もし異なって
いるとしたら(S9のNO)、右サイドフェンス用モー
タ(正逆転モータ)41でサイドフェンス12,13の
位置を補正する(S10)。次に、移動式バックフェン
ス24を紙束移送用モータ(正逆転モータ)30で駆動
し、用紙P2を右トレイ1に移送する(S11)。用紙
の移送完了を検知したら(S12のYES)、紙束移送
用モータ30により、移動式バックフェンス24をホー
ム位置に戻し(ホームセンサ47で検知)、表示部50
に左トレイ2の用紙エンプティを表示し、オペレータに
用紙補給を促す。
【0048】また、右トレイ1では用紙束の移送後、エ
ンドフェンス14,15を復帰位置に戻すことで用紙の
後縁を規制させた後(ロータリソレノイド18オフ:S
14)、底板16を所定の位置まで上昇させ(S1
5)、給紙動作を行う。給紙動作を開始したら(S
5)、ロック解除ソレノイド31がオンして(S1
6)、左右のトレイ1,2のロックを解除する。また、
給紙動作が完了したら(S17)、ロック解除ソレノイ
ド31がオフされる(S18)。
【0049】従って、前記給紙動作中にオペレータが左
トレイ2の用紙エンプティ表示に気付き用紙を補給する
ため、把手2−1を手前に引くと、図9のように、左ト
レイ2のみ手前に引き出されて用紙補給を行う。即ち、
左トレイ2が手前に出ているのでオペレータは容易に用
紙補給を行うことができ、さらに用紙補給中にも右トレ
イ1での給紙動作は行われるので、タイムロスがない。
ここで、オペレータが前回セットした用紙サイズと異な
るサイズをセットしたい時には、左トレイ2のサイドフ
ェンス41,42を所望のサイズに合わせた後に用紙を
セットする。右トレイ1の用紙P1が消費されれば、左
トレイ2にセットしたサイズの用紙を使用できる。また
左右のトレイ1,2の用紙を使い果たした時、もしくは
電源オフ時に、オペレータが把手2−1を手前に引く
と、図10のように、左右のトレイ1,2が一体化して
手前に引き出されるので、計1000枚の用紙を1回の
補給動作で補給可能である。
【0050】以上の動作により、把手2−1を1回だけ
引けば、機械が左トレイ2かもしくは一体化された左右
のトレイ1,2かを選択するので、オペレータは迷うこ
となく必要なトレイに所望のサイズの用紙が補給でき
る。
【0051】次に、本発明の第3実施例を図1〜図9を
参照して説明する。
【0052】図1の給紙部は上段aと下段bの2段給紙
型となっている。下段bにはA3などの大サイズの用紙
(500枚程度)を収容する従来型トレイ3が紙面手前
方向に引き出し可能なようにレール7a,7bで支持さ
れている。また、上段aは本実施例を仕様した給紙装置
の例である。用紙収容部は、右(第1)トレイ1と左
(第2)トレイ2にA4などの小サイズ紙を短手方向に
各500枚、計1000枚収容可能となっている。左右
のトレイ1,2の形状は、左に積載された用紙P2が右
に移送可能なように、移送通路となるトレイ1,2間の
壁が開放された箱体となっている。また左右のトレイ
1,2は紙面手前方向に引き出し可能なようにレール
4,5,6で支持されている。
【0053】左トレイ2の前面には把手2−1が付いて
いて、左トレイ2を引き出す際に用いられる。また右ト
レイ1の搬送側前縁に給紙手段8が設けられている。こ
の給紙手段8において、9は積載された用紙P1と圧接
して用紙を収容部から送り出しピックアップローラ、1
0,11は用紙を一枚ずつ捌いて送り出す分離ローラで
ある。また、右トレイには用紙P1の位置決めをする一
対のサイドフェンス12,13と、バックフェンス1
4,15および用紙が積置される底板16が配設されて
いる。
【0054】図4、図5は図2のサイドフェンス12近
傍の平面図および一部を断面した斜視図である(サイド
フェンス13は12と同じ構成であるので説明を省略す
る)。
【0055】サイドフェンス12の一部に配置された支
点12−1を中心に揺動可能に支持されたバックフェン
ス14は、図5に示したねじりバネ17によって、反時
計方向に付勢されている。付勢状態にあるバックフェン
ス14は図4のように、用紙の後縁を規制する。18は
サイドフェンス12の底部に支持されたロータリーソレ
ノイドであり、回転円盤18−1に固定されたピン18
−2を電磁的に一定角度回転させ、そのトルクによって
ねじりバネ17の付勢力に抗してバックフェンス14を
図4の一点鎖線の位置まで退避させ、瞬時に用紙の移送
エリアを確保する。
【0056】また、通電を止めればソレノイド18の内
部にある復帰バネ(図示せず)によってピン18−2は
初期位置に戻り、バックフェンス14も用紙の後縁を規
制する位置まで復帰する。
【0057】該底板16の下方に、この底板16を押圧
してピックアップローラ9方向に付勢させる上昇装置1
9が設けられている。図6に上昇装置19の駆動部を示
す。同図において、加圧軸19−1の軸端に個設された
セクタギヤ19−2を正逆転モータ19−3で駆動す
る。この正逆転モータ19−3が加圧板19−4を上方
に移動させるとき正逆転モータ19−3の回転速度(正
転)は、下方に移動させる時の正逆転モータ19−3の
回転速度(逆転)よりも大きく設定する。すなわち、正
回転方向は最上紙の高さを正確に制御する必要があるの
で、オーバーラン等の不具合を起こさないように正逆転
モータ19−3を低回転で回転するように制御する。ま
た、逆回転方向は左トレイ2の用紙を一刻も速く移送さ
せる必要があるので、すばやく底板16が下がるように
正逆転モータ19−3を高回転で回転するように制御す
る。その実行方法としては、例えば正逆転モータがDC
モータであるときは、+−の電極を変えるとともに入力
電圧を変化させれば達成できる。また、正逆転モータが
ステッピングモータの場合は入力するパルス速度(PP
S)を変化させれば達成できる。
【0058】加圧軸19−1をトレイ台の下方で支持
し、もう片方の軸端に加圧板19−4を設置する。この
加圧軸19−1が時計方向に回転するときに、加圧板1
9−4はトレイ台上の穴20を越えて底板16を下方よ
り持ち上げるので、積載された用紙P1が上方に付勢さ
れ、該ピックアップローラ9に最上紙が当接する。
【0059】なお、必要に応じ最上紙の高さを検知する
上昇検知センサ9−1を設けてもよい。また、図3にお
ける21は該加圧板19−4が該底板16に接しない位
置まで下降することを検知する下降検知センサである。
22は右トレイ1内の用紙の有無を検知する用紙のエン
プティ検知センサであり、右トレイ1の用紙がないとき
には該エンプティ検知センサ22のフィラ部22aが、
底板16の切欠き部16−1に落ちこむことによって用
紙がないことを検知する。
【0060】また、右トレイ1にはトレイに軸支されて
いるロック機構が配設されている。図6に示すように、
右トレイ1に固設されていた軸32−1を支点に回動可
能にロック爪32が配設されている。該ロック爪32は
ねじりバネ32−3によって常に時計方向に付勢されて
いる。従って、左トレイ2のロック穴2−3にロック爪
の先端32−2が嵌合するように前記ロック爪32は保
持されているので、左トレイ2を引けば右トレイ1も一
体で引き出せる状態となる。しかし、本体に支持されて
いるロック解除ソレノイド31がオンすると、ソレノイ
ド操作杆31−4により戻しバネ31−1のバネ力に抗
して解除レバー31−2を図の点線の位置まで回動させ
る。従って、ロック爪32の先端32−2は左トレイ2
のロック穴2−3から開放されるので、左トレイ2を引
いても右トレイ1には引っ張り力は働かない。
【0061】図8は図7のロック解除ソレノイド31オ
フ時に左トレイ2を本体に収納するときのロック機構の
詳細図であり、左トレイ2のエッジ部2−4とロック爪
32の先端32−2は図のように互いにカム形状となっ
ているので、ロック爪32はねじりバネ32−3の力を
抗して反時計方向に回動し、左トレイ2の進入を可能と
する。
【0062】左トレイ2には、図3に示したように、用
紙P2を積載する底板23が設けられ、さらに積載され
た用紙P2の後縁と略中央部を押圧して、用紙P2を右
トレイ1方向に一括して移送させる移送手段である移動
式バックフェンス24が設けられている。移動式バック
フェンス24は、左トレイ2に固設された図示しないガ
イド部材に沿って用紙移送方向に移動可能である。この
底板23及び前記上昇用底板16は用紙束がスライドし
て移送しやすいように表面を滑らかにしたり、リブやビ
ードを設けて搬送抵抗を低減している。また、底板23
は左トレイ2に固着され、更に移動式バックフェンス2
4の押圧部24−1が移動可能なように底板23上の穴
23−1がある。押圧部24−1は、底板23の下方に
おけるワイヤー(タイミングベルトでも良い)25との
結合部24−2よりも移送方向側に迫り出ているので、
用紙P2をP1の位置まで移送可能である。
【0063】前記バックフェンス24と結合されたワイ
ヤー25はプーリ26,27,28,29間で張設さ
れ、プーリ27を正逆転モータ30によって正逆自在に
回転駆動させることにより、バックフェンス24が往復
運動する。この正逆転モータ30の回転速度は、用紙P
2を移送する方向(正転)には高トルクの出る回転速度
で制御し、ホーム位置に戻る方向(逆転)は低トルク高
速回転するように制御する。すなわち、正回転方向は用
紙束を移送するので、高トルクを必要とするが、逆転方
向のトルクは不必要であり、むしろバックフェンス24
をすばやくホーム位置に戻して、オペレータが、用紙を
補給する際の待ち時間を少なくする必要がある。
【0064】また、往復運動の位置決めはバックフェン
ス24に突出片24−3を設け、この突出片24−3を
ホームセンサ47と位置決めセンサ48で検知すること
により行う。移動式バックフェンス24及びバックフェ
ンスの駆動部はすべて左トレイ2の箱体中に収まってい
る。
【0065】従って、左トレイ2を引き出すと、図9,
10のようにバックフェンス部及びバックフェンス駆動
部ごと手前に引き出せる。また、左トレイ2上に用紙の
有無を判断する紙束検知センサ33が、底板23の下方
に設けられている。左トレイ2のサイドフェンス42,
43は右トレイ1に積載する用紙P2の幅を規制する。
【0066】次に、本発明の第3実施例の動作を図1
6,17のフローチャートを参照して説明する。
【0067】スタート信号が入力されると底板上昇モー
タ19−3が正回転を始める(S20)。上昇検知セン
サ9−1より上昇完了を検知すると(S21)上昇モー
タ19−3はストップする(S22)。そこで、エンプ
ティセンサ22により右トレイ1の用紙が残っていれば
(S23で有)給紙動作を開始する(S38)。しか
し、用紙が消費され空になったことが検知され(エンプ
ティセンサ22にて検知:S23で無)、さらに、この
時に左トレイ2に用紙があれば(紙束検知センサ33に
て検知:S24で有)、底板上昇装置19を指令して上
昇モータ19−3をすばやく逆転させ底板16を解除位
置に戻す(S25,26,27)。底板解除ソレノイド
19−11を作動させて瞬時に底板を下降させるので、
更に時間短縮が達成できる。
【0068】そして、右トレイ1のエンドフェンス1
4,15を紙束移送路より退避させる(ロータリソレノ
イド18ON:S28)。次に、移動式バックフェンス
24を駆動し用紙束P2を右トレイに移送する(S2
9)。用紙の移送完了を検知したら(S30でYE
S)、移動式バックフェンス24をホーム位置まですば
やく戻し(ホームセンサ31で検知:S34,35,3
6)、操作部などに左トレイ2の用紙エンプティを表示
し、オペレータに用紙補給を促す。
【0069】また、右トレイ1では用紙束の移送後、エ
ンドフェンス14,15を復帰位置に戻すことで用紙の
後縁を規制させた後(ロータリソレノイド18OFF:
S31)、底板16を所定の位置まで上昇させ給紙動作
を行う(S32,33,37,38)。給紙動作を開始
したらロック解除ソレノイド31がONして(S39)
左右のトレイのロックを解除し、給紙動作完了後、ロッ
ク解除ソレノイド31をOFFする(S40,41)。
従って、給紙動作中にオペレータが左トレイ2の用紙エ
ンプティ表示に気付き用紙を補給するため把手2−1を
手前に引くと、図8のように左トレイ2のみ手前に引き
出されて用紙補給を行える。すなわち、左トレイ2が手
前にでているので、オペレータは容易に用紙補給を行う
ことができ、更に用紙補給中にも右トレイ1での給紙動
作は行われるので、タイムロスがない。
【0070】また、左右のトレイ1,2の用紙を使い果
たした時もしくは電源OFF時に、オペレータが把手2
−1を手前に引くと、図10のように左右のトレイ1,
2が一体化して手前に引き出されるので、計1000枚
の用紙を一回の補給動作で補給可能である。
【0071】以上の動作により、把手2−1を一回だけ
引けば、左トレイ2かもしくは一体化された左右のトレ
イかを自動的に選択できるので、オペレータは迷うこと
なく必要なトレイに所望のサイズの用紙を補給できる。
更に、用紙束の移送に要する時間を前述のような多くの
方法で短縮しているので、オペレータの待ち時間及び用
紙移送に要する時間を大幅に短縮できる。
【0072】このように構成された第3実施例にあって
は、複数枚の用紙を積層する第1用紙収容部と、この第
1用紙収容部から用紙を一枚ずつ給紙する給紙手段と、
前記第1用紙収容部に略水平且つ並列に配設された前記
第2用紙収容部と、この第2用紙収容部の用紙を前記第
1用紙収容部へ一括して移送する移送手段を有し、第1
用紙収容部と第2用紙収容部を互いに別の第1第2のト
レイで構成し、少なくとも第2トレイは本体に設置され
ているガイドレールによって用紙移送方向と略90°手
前方向に引き出し可能である給紙装置において、第1ト
レイに収容された用紙を積載する底板と、この底板を上
方へ加圧する加圧板と、この加圧板を駆動する正逆モー
タを含む駆動手段と、この正逆転モータの回転方向によ
って回転速度を変える制御手段を備えたため、モータ制
御手段は、底板上昇方向には低速回転で底板下降方向に
は高速回転で制御しているので、用紙の高さを正確に制
御し且つ用紙移送に要する時間を短縮できる。
【0073】また、複数枚の用紙を積層する第1用紙収
容部と、この第1用紙収容部から用紙を一枚ずつ給紙す
る給紙手段と、前記第1用紙収容部に略水平且つ並列に
配設された前記第2用紙収容部と、この第2用紙収容部
の用紙を前記第1用紙収容部へ一括して移送する移送手
段を有し、第1用紙収容部と第2用紙収容部を互いに別
の第1第2のトレイで構成し、少なくとも第2トレイは
本体に設置されているガイドレールによって用紙移送方
向と略90°手前方向に引き出し可能である給紙装置に
おいて、前記用紙移送手段は前記第2トレイに積載され
た用紙の束の後縁略中央部を押圧して前記第1トレイに
用紙を移送する押圧板と、この押圧板を用紙移送方向に
往復移動するために前記第2トレイに固設されたガイド
部材と、前記押圧板を前記ガイド部材に沿って往復運動
させるために前記第2トレイの底部に配設された正逆転
モータを含む駆動部と、この正逆転モータの回転方向に
よって回転速度を変える制御手段を備えたため、モータ
制御手段は、押圧板の移動方向によって回転数を変えて
いるので、確実な用紙移送を行い且つ第2トレイの用紙
補給のダウンタイムを短縮できる。
【0074】図18〜図22は本発明の第4実施例を示
す。但し、この第4実施例では前述の実施例と底板上昇
装置19のみ異なるので、底板上昇装置を説明し、その
他の部分については説明を省略する。
【0075】図18に底板上昇装置19の正面図、図1
9に図18の上面図を示す。加圧軸19−1の軸端に固
設されたセクタギヤ19−2は、駆動モータ19−3A
からギヤ列19−10,19−13及び移動式ギヤ19
−5を介して駆動を伝達されている。この駆動モータ1
9−3Aは前述の正逆転モータと異なって、逆転方向に
は回転しない。また、移動式ギヤ19−5は移動式軸1
9−14に回転自在に支持されている。この移動式軸1
9−14の一端は右トレイ1の受け部1−2によって押
圧され、軸心方向に移動する。また、圧縮スプリング1
9−6はその一端を軸受で、また他端を移動式軸19−
14に固設した止め輪19−9で規制されている。その
ため、移動式軸19−14は圧縮スプリング19−6に
よって常に第1トレイ1方向に付勢されている。従っ
て、図20に示すように第1トレイ1を引き出すと、圧
縮スプリング19−6の付勢力によって移動式軸19−
14は矢印方向に移動し、その移動に伴なって移動式ギ
ヤ19−5とセクタギヤ19−2の連結は切断されるの
で、加圧軸19−1の一端に固設された加圧板19−4
と底板16は図22の点線の位置から自由落下する。す
なわち、加圧板19−4が第1トレイ1の穴20より瞬
時に落下するので、第1トレイ1を引き出しても干渉な
しに行える。
【0076】また、右トレイ1の用紙P1が消費されて
左トレイ2の用紙P2を右トレイ1に移送するときに
も、底板16は用紙移送の邪魔になるので下降させる必
要がある。そのため、図21にあるように、移動式軸1
9−14に固設された止め輪19−8で片方を規制され
た圧縮スプリング19−7によって、常に紙面右方向に
付勢されている移動式ギヤ19−5の片面をアーム19
−12とソレノイド19−11によって図のように移動
させる。
【0077】従って、前述した右トレイ1を引き出すと
きと同様に、移動式ギヤ19−5とセクタギヤ19−2
の駆動連結は切断されるので、加圧板19−4と底板1
6は図22の点線の位置から自由落下する。すなわち、
底板16が瞬時に降下するので、いちはやく用紙の移送
作業が行える。
【0078】図22における54,55は軟質のスポン
ジ材もしくはゴム材でできた部材であり、底板16及び
加圧板19−4が自由落下した後にこれらの部材に衝突
するが、クッション効果によって衝突音を吸収し、オペ
レータに不快感を与えない。
【0079】このように構成された第4実施例にあって
は、第1トレイに収容した用紙を積載する底板と、この
底板を上方へ加圧する加圧板と、この加圧板を駆動する
駆動手段と、この駆動手段から前記加圧板に到る駆動連
結部に駆動を一時的に切断する駆動切断手段と、この駆
動切断手段によって前記加圧板と前記底板を自由落下さ
せる制御手段とを有するため、駆動切断手段は、底板を
瞬時に降下させるので、用紙移送に要する時間を大幅に
短縮できる。
【0080】また、給紙装置において、加圧板と底板が
自由落下後に衝突する衝突部に吸音部材をそれぞれ介入
させたため、吸音材は、加圧板と底板が自由落下しても
衝突部の音を吸収するので、オペレータに不快感を与え
ない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第2トレイから第1トレイへ大量の用紙を
一括して移送でき、しかも揺動可能な用紙後縁押さえ部
材によりスキューがなく、確実な用紙移送が行える。
【0082】また請求項2記載の発明によれば、サイド
フェンス体を取り外して用紙サイズに応じたものに容易
に交換できる。
【0083】また請求項3記載の発明によれば、サイド
フェンス体を平行移動可能にしたことで、交換しなくと
も用紙サイズの変化に対応できる。
【0084】また請求項4記載の発明によれば、第2ト
レイのサイドフェンスの位置を、オペレータが望むサイ
ズの用紙がセットし易いように変更できる。
【0085】また請求項5記載の発明によれば、用紙移
送中の表示をすることで誤操作を防げる。
【0086】さらに請求項6記載の発明によれば、モー
タ制御手段は、押圧板の移動方向によって回転数を変え
ているので、確実な用紙移送を行い且つ第2トレイの用
紙補給のダウンタイムを短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を用いた複写機の概略構成
図である。
【図2】図1の上段の給紙部の平面図である。
【図3】図2の給紙部の正面図である。
【図4】サイドフェンス近傍の平面図である。
【図5】図4のサイドフェンス近傍の正面図である。
【図6】上昇装置の構成図である。
【図7】ロック機構の構成図である。
【図8】図7のロック機構の動作時の説明図である。
【図9】トレイの引出し状態の説明図である。
【図10】トレイの引出し状態の説明図である。
【図11】本発明の第2実施例の平面図である。
【図12】表示部の平面図である。
【図13】表示部の表示例の説明図である。
【図14】大量給紙動作のフローチャートである。
【図15】図14のフローチャートに続くフローチャー
トである。
【図16】本発明の第3実施例の大量給紙動作のフロー
チャートである。
【図17】図16のフローチャートに続くフローチャー
トである。
【図18】本発明の第4実施例の底板上昇機構の正面図
である。
【図19】図18の上面図である。
【図20】図19の状態から第1トレイを引出した状態
を示す上面図である。
【図21】移動式ギヤを移動させた状態を示す側面図で
ある。
【図22】給紙部の変形例を示す正面図である。
【図23】従来装置の用紙セットの説明図である。
【符号の説明】
1 右トレイ(第1トレイ) 2 左トレイ(第2トレイ) 8 給紙手段 12,13 第1サイドフェンス 14,15 バックフェンス(用紙後縁押さえ部材) 18 ロータリソレノイド(駆動源) 24 移動式バックフェンス(移動手段) 30 正逆転モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 309 7369−2H H04N 1/00 108 C 4226−5C

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の用紙を積載する第1トレイと、
    この第1トレイから用紙を1枚ずつ給紙する給紙手段
    と、前記第1トレイと略水平に並設され、かつ装置本体
    から用紙移送方向と略90度をなす方向に引出し可能な
    第2トレイと、この第2トレイの用紙を前記第1トレイ
    へ一括して移送する移送手段とを備えた給紙装置におい
    て、前記第1トレイに積載された用紙の幅方向を規制す
    る一対の第1サイドフェンスと、この第1サイドフェン
    スの各々一部に設けられた支点を中心に揺動可能な一対
    の用紙後縁押さえ部材と、この用紙後縁押さえ部材を揺
    動させる駆動源とを備えたことを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記第1サイドフェンスと前記用紙後縁
    押さえ部材と前記駆動源とをサイドフェンス体としてユ
    ニット化し、一対の前記サイドフェンス体を前記第1ト
    レイに取外し可能に設けたことを特徴とする請求項1記
    載の給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のサイドフェンス体を用紙の幅
    方向に平行移動させるための駆動部を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記第2トレイに積載された用紙の幅方
    向を規制する一対の第2サイドフェンスと、この第2サ
    イドフェンスの前記幅方向の位置を手動で変更させる手
    動式位置変更手段と、第2サイドフェンスの前記幅方向
    の位置を検知する位置検知手段と、この位置検知手段か
    らの検知信号により第2トレイに積載された用紙のサイ
    ズを判断して、前記第1トレイのサイドフェンス体の位
    置を補正するように前記駆動部を制御する制御手段を備
    えたことを特徴とする請求項3記載の給紙装置。
  5. 【請求項5】 前記第1トレイに積載された用紙のサイ
    ズを表示する第1表示手段と、前記第2トレイに積載さ
    れた用紙のサイズを表示する第2表示手段と、第2トレ
    イに収容された用紙を第1トレイへ移送することを表示
    する移送表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の給紙装置。
  6. 【請求項6】 複数枚の用紙を積層する第1用紙収容部
    と、この第1用紙収容部から用紙を一枚ずつ給紙する給
    紙手段と、前記第1用紙収容部に略水平且つ並列に配設
    された第2用紙収容部と、この第2用紙収容部の用紙を
    前記第1用紙収容部へ一括して移送する移送手段を有
    し、前記第1用紙収容部と第2用紙収容部を互いに別の
    第1第2のトレイで構成し、少なくとも第2トレイは本
    体に設置されているガイドレールによって用紙移送方向
    と略90°手前方向に引き出し可能である給紙装置にお
    いて、前記用紙移送手段は前記第2トレイに積載された
    用紙の束の後縁略中央部を押圧して前記第1トレイに用
    紙を移送する押圧板と、この押圧板を用紙移送方向に往
    復移動するために前記第2トレイに固設されたガイド部
    材と、前記押圧板を前記ガイド部材に沿って往復運動さ
    せるために前記第2トレイの底部に配設された正逆転モ
    ータを含む駆動部と、この正逆転モータの回転方向によ
    って回転速度を変える制御手段を備えたことを特徴とす
    る給紙装置。
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