JPH0512366Y2

JPH0512366Y2 -

Info

Publication number: JPH0512366Y2
Application number: JP1983171516U
Authority: JP
Priority date: 1983-11-04
Filing date: 1983-11-04
Publication date: 1993-03-30
Also published as: JPS6080149U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はシヨベルローダー、パワーシヨベル等
土木工事機械におけるバケツトに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

一般に、この種の土木工事用シヨベル機械は、
そのシヨベルバケツトの掬土用の鍬爪が突起状の
装着部にはめ込み式に設けられている。これによ
つて、土砂、砂利、岩片などの掘削、積込みが有
効に行える。

一方、前記のシヨベル機械によつて掘削や盛り
土した表面を整地する必要がある場合は、地均し
専用の機械があれば、その専用機械で行うことに
よつて行うから問題はないが、専用機械がないと
きは、シヨベル機械で行うことになる。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、前記のシヨベル機械のバケツトには
掬土用の複数のホー即ち鍬爪が設けられているた
め、掻き均した際に整地面に爪跡が深く付いてし
まう。従つて、数cm単位の比較的精度が要求され
る整地作業には鍬爪付きのバケツトで地均しする
のは不適である。

そのため、従来は、鍬爪を外して地均しするこ
とが行われているが、それでも鍬爪ほどではない
が、突起形状の鍬爪装着部によつて整地面に凹条
溝の掻き跡が付いて具合いが悪い。また、前記鍬
爪を外しての地均しは、前記鍬爪装着部を損傷し
て鍬爪の着脱に支障を来すおそれがあつた。そこ
で、専ら複数人の作業者がスコツプを用いて地均
しをするのが現状である。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は上記の点に鑑みて提供するもので、シ
ヨベル機械１台で本来の掘削、積込み作業のほ
か、バケツトの掬土部位に新規な構造を施すこと
によつて、かなり精度の高い整地作業が行えるよ
うにすると共に、相当に重量がかかる整地作業に
耐えられるように頑丈で重量のある金属製の地均
板を１人の作業者で脱着操作ができるようにした
ことを目的とする。

本考案は上記の目的を達成するために提供する
ものであり、第１の考案は、工事用シヨベル機械
におけるバケツトにおいて、バケツト本体におけ
る掬土部材の鍬爪装着部に装着するための地均板
が複数に分割され、当該地均板の各分割片の一側
に接手が設けられ、前記各分割片にはバケツト本
体における掬土部材の鍬爪装着部と対峙する位置
に既製の鍬爪を用いた地均板取付具が固定され、
前記取付具を鍬爪装着部にロツクピンを介して脱
着自在に取付けられている各分割片が接手によつ
て連結されているものである。

第２の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で上下方向に一定の角度に傾斜している
ものである。

第３の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で上下方向に一定角度の傾斜部と垂直部
とに組合わされているものである。

第４の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で垂直部と水平部とに組合わされている
ものである。

第５の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で垂直部と一定の角度の傾斜部とに組合
わされているものである。

第６の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で垂直部と水平部及び傾斜部とに組合わ
されているのである。

第７の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で傾斜部と水平部とに組合わされている
ものである。

第８の考案は、第１の考案に係る工事用シヨベ
ル機械におけるバケツトにおいて、分割片の接手
が正面視で垂直に形成されているものである。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例を図面を以て説明する。

１は走行部を有するシヨベル機械の本体、２は
運転席、３はブーム、４はアーム、５はアーム４
の先端部に回動できるように軸６で結合したバケ
ツト本体である。

前記のバケツト本体５には、その掬土部位に複
数の鍬爪を嵌合固着するための突起形の鍬爪装着
部７が設けられている８は特殊鋳鉄を可とする金属から成る横長の地
均板であつて、その横長手を正面視で上下方向に
２又は３以上の複数に分割した分割片８₁〜８_oに
よつて形成されている。

前記地均板８の分割部位の接手形状は、第１９
図及び第２０図に示すものは正面視で垂直に形成
したもののほか、第２〜５図及び第８，９図示の
ように一定の角度θ（例えば30°〜60°）を保持し
て傾斜させる構成がある。

また、地均板板８の上下方向の一部に傾斜部水
平部を有していれば第１４図〜第１８図のよう
に、傾斜部と垂直部とに組合わせるか、或いは垂
直部（又は傾斜部）と水平部との組合わせ、若し
くは垂直部と水平部及び傾斜部とに組合わせた接
手を形成することもできる。なお、地均板の分割
片の接手による継目には、約0.5〜1.5cm位の目地
間隙ｇを形成しておくものとする。

９は地均板８をバケツト本体における突起形状
の鍬爪装着部７に取付けるための取付具を示し、
第２図〜第１３図は既存の鍬爪を用いてその正面
（第２図、第４図〜第７図）又は背面（第３図、
第８図〜第１０図）若しくは両側面部（第１１
図、第２１図〜第２３図）にそれぞれ地均板の分
割片８₁〜８_oを溶接又は一体成形等で設ける。な
お、第１２図のように既製鍬爪の正面を欠除し、
その欠除部位を分割片８₁〜８_oに当てて固着する
こともある。

１０は前記分割片同士の合わせ目の間隙ｇを塞
ぐ接手を示し、分割片の一側に別部材を用いて固
着するか、又は第１１図・第１２図及び第２１
図・第２２図のように分割片と一体に成形して設
ける。

１１は鍬爪装着部７とこれに取付けた鍬爪形の
取付具９とを取外しできるように固定したロツク
ピン及び駒部材用の孔、１４，１５は取付具９と
地均板の分割片８₁〜８_oにあけたロツクピン用
孔、１６はバケツト本体５の両側面部に設けたカ
ツターを示す。

前記の構成において、地均板８を組立てるに
は、分割片８₁〜８_oを装着に適う順序で右端（第
３図、第８図、第９図）から１個宛突起７にはめ
てロツクピン１１と駒部材１２を介して固定する
と、１枚板状の地均板８が形成される。なお、第
１９図・第２０図のように分割片８₁〜８_oの接手
１０が正面視で垂直の場合は、装着順序は特に制
限はない。

また、前記の地均板８を取外すときは、装着順
序と逆の順にロツクピン１１を抜いて分割片を鍬
爪装着部７から外して行う。

〔考案の効果〕

本考案は上記の構成であるから、地均し作業に
当たつては、バケツト本体５の鍬爪を外して地均
板８を装着し、その地均板を掘削盛土した地面に
対して略垂直に立て又は斜めに傾けて適度の深さ
に接地させて地面と平行方向に掻き均らす。そし
て、必要に応じてシヨベル機械本体１を移動して
整地面積を拡大する。これによつて、地面を爪跡
等で傷を付けずに平らに均らすことができる。ま
た、前記地均板は、複数に分割されているから、
作業者１人で容易確実に着脱作業が行える。

なお、分割片８₁〜８_oは、バケツト本体ごとに
鍬爪装着部７の設置位置の誤差に対応するため
に、隣接する分割片同士の接手１０による合わせ
目に約0.5〜1.5cm幅の間隙ｇが形成されているか
ら、分割片８₁〜８_oをそれぞれの装着用突起７に
ロツクピン１１、駒部材１２を介して取付けたと
きに左右方向に多少のがた付きが生じる。この点
に関しては、地均し作業中に土砂が前記間隙に入
り込んで目詰まり状態になつてがた付きがなくな
る。この場合、地均板の分割片８₁〜８_oは、第１
９図・第２０図のように接手１０が正面視で垂直
に形成されていると、その着脱作業が順不動で行
える。その反面、地均板片の作業中に接手の合わ
せ目に詰まつた土がとれやすくなつて、分割片８
_１〜８_oにがた付きが生じることも考えられる。そ
こで、第２図〜第６図、第８図・第９図、第１４
図〜第１８図のように、少なくとも接手１０の一
部に傾斜部又は水平部等の非垂直部を形成するこ
とにより、地均し中に当該非垂直部の合わせ目に
土が入り込んで目詰まりした土が取りにくくなつ
て、分割片８₁〜８_oのがた付きは除去される。

さらに、分割片８₁〜８_oは、その一側に接手１
０を設けてあるから、接手同士の間隙ｇは確実に
閉塞される。これによつて、土を掻き均したと
き、接手同士の間隙による筋状跡は残らず、かな
り精度の高い地均しができる効果がある。

なお、本考案においては、地均板８を取外し
て、既製の鍬爪を装着して本来のシヨベル機械と
して作業できることをいうまでもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の土木工事用シヨベル機械におけ
るバケツトの実施例を示すもので、第１図はバケ
ツトを備えたシヨベルローダの斜視図、第２図は
地均板を装着したホーバケツトの斜視図、第３図
は第２図の変形例の斜視図、第４図は第２図の一
部を示す拡大正面図、第５図は地均板の平面図、
第６図は第４図の６−６線に沿う切断部端面図、
第７図は第４図の７−７線に沿う断面図、第８図
は第４図の他の変形例を示す正面図、第９図は第
８図の地均板の平面図、第１０図は第８図の１０
−１０線に沿う断面図、第１１図は地均板のさら
に他の変形例の横断面図、第１２図は地均板のも
う一つ別の変形例を示す正面図、第１３図は第１
０図の拡大面図、第１４図〜第１８図は地均板に
おける分割片の接手のさらに別の変形例を示す正
面図、第１９図は地均板の他の変形例正面図、第
２０図は第１９図の２０−２０線に沿う断面図、
第２１図は地均板を２分割した正面図、第２２図
は第２１図の平面図、第２３図は第２１図の側面
図である。１……走行部を有するシヨベル機械本体、２…
…運転席、３……ブーム、４……アーム、５……
バケツト本体、６……バケツト本体をシヨベル機
械のアームに取付けるための軸、７……突起形の
鍬爪装着部、８……地均板、８₁〜８_o……地均板
を形成する分割片、９……鍬爪形の取付具、１０
……分割片の一側に設けた接手、１１……ロツク
ピン、１２……駒部材、１３，１４……ロツクピ
ン及び駒部材用の孔。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) バケツト本体５における掬土部材の鍬爪装着
部に装着するための地均板８が複数に分割さ
れ、当該地均板の各分割片８₁〜８_oの一側に接
手１０が設けられ、前記各分割片にはバケツト
本体５における掬土部材の鍬爪装着部７に対峙
する位置に既製の鍬爪を用いた地均板取付具９
が固定され、前記取付具を鍬爪装着部にロツク
ピン１１を介して脱着自在に取付けられている
各分割片８₁〜８_oが接手１０によつて連結され
ていることを特徴とする土木工事用シヨベル機
械におけるバケツト」。 (2) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で上下方
向に一定の角度に傾斜している実用新案登録請
求の範囲第(1)項記載の土木工事用シヨベル機械
におけるバケツト。 (3) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で上下方
向に一定角度の傾斜部と垂直部とに組合わせれ
ている実用新案登録請求の範囲第(1)項記載の土
木工事用シヨベル機械におけるバケツト。 (4) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で垂直部
と水平部とに組合わされている実用新案登録請
求の範囲第(1)項記載の土木工事用シヨベル機械
におけるバケツト。 (5) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で垂直部
と一定の角度の傾斜部とに組合わされている実
用新案登録請求の範囲第(1)項記載の土木工事用
シヨベル機械におけるバケツト。 (6) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で垂直部
と水平部及び傾斜部とに組合わせた実用新案登
録請求の範囲第(1)項記載の土木工事用シヨベル
機械におけるバケツト。 (7) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で傾斜部
と水平部とに組合わされている実用新案登録請
求の範囲第(1)項記載の土木工事用シヨベル機械
におけるバケツト。 (8) 分割片８₁〜８_oの接手１０が正面視で垂直に
形成されている実用新案登録請求の範囲第(1)記
載の土木工事用シヨベル機械におけるバケツ
ト。