JPH05123533A - 窒素酸化物除去フイルタおよびその装置並びにそのシステム - Google Patents
窒素酸化物除去フイルタおよびその装置並びにそのシステムInfo
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- JPH05123533A JPH05123533A JP28844491A JP28844491A JPH05123533A JP H05123533 A JPH05123533 A JP H05123533A JP 28844491 A JP28844491 A JP 28844491A JP 28844491 A JP28844491 A JP 28844491A JP H05123533 A JPH05123533 A JP H05123533A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Electrostatic Separation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 住環境、ビル、オフィ−ス環境および自動車
用トンネル内等で、簡便で、効率良く窒素酸化物を除去
浄化するフィルタ、装置、システムの提供を目的とす
る。 【構成】 窒素酸化物の吸着除去剤として弱塩基性イオ
ン交換樹脂３を用い、吸着しにくい一酸化窒素を多く含
む汚染ガス対策として、前段に電気集塵部７を設け、そ
のオゾン酸化力により、吸着し易い二酸化窒素に変換
し、窒素酸化物除去の効率を良くする。さらに、弱塩基
性イオン交換樹脂３のアルカリ洗浄機構を設けることに
より、再生し維持管理の容易化を図る構成とする。
用トンネル内等で、簡便で、効率良く窒素酸化物を除去
浄化するフィルタ、装置、システムの提供を目的とす
る。 【構成】 窒素酸化物の吸着除去剤として弱塩基性イオ
ン交換樹脂３を用い、吸着しにくい一酸化窒素を多く含
む汚染ガス対策として、前段に電気集塵部７を設け、そ
のオゾン酸化力により、吸着し易い二酸化窒素に変換
し、窒素酸化物除去の効率を良くする。さらに、弱塩基
性イオン交換樹脂３のアルカリ洗浄機構を設けることに
より、再生し維持管理の容易化を図る構成とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、環境悪化の主原因の一
つである、自動車および工場から排出される排出後の窒
素酸化物を環境中で除去し、環境浄化を目的とする窒素
酸化物除去フィルタ、同装置、および同システムに関す
るものである。
つである、自動車および工場から排出される排出後の窒
素酸化物を環境中で除去し、環境浄化を目的とする窒素
酸化物除去フィルタ、同装置、および同システムに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、自動車の増加とともに、排ガス中
の窒素酸化物による環境汚染が問題になってきており、
環境維持のため、住環境、ビル、オフィース環境、およ
び自動車排ガスで充満する自動車用トンネル内で、窒素
酸化物を除去、浄化することが求められている。
の窒素酸化物による環境汚染が問題になってきており、
環境維持のため、住環境、ビル、オフィース環境、およ
び自動車排ガスで充満する自動車用トンネル内で、窒素
酸化物を除去、浄化することが求められている。
【０００３】従来、この種の窒素酸化物を除去するフィ
ルタ、装置、およびシステムとして活性炭を使うものが
あるが、活性炭の場合、せっかく吸着した二酸化窒素を
一酸化窒素に変えてしまい、窒素酸化物の総量が減らず
窒素酸化物除去が確実に行えない。またオゾン酸化によ
り五酸化二窒素まで酸化し、水洗除去する方法、或は窒
素と酸素に還元分解する方法とあるが、いずれも相当な
エネルギーを要するとともに、除去効率の点で劣るとい
う状態である。
ルタ、装置、およびシステムとして活性炭を使うものが
あるが、活性炭の場合、せっかく吸着した二酸化窒素を
一酸化窒素に変えてしまい、窒素酸化物の総量が減らず
窒素酸化物除去が確実に行えない。またオゾン酸化によ
り五酸化二窒素まで酸化し、水洗除去する方法、或は窒
素と酸素に還元分解する方法とあるが、いずれも相当な
エネルギーを要するとともに、除去効率の点で劣るとい
う状態である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の窒素
酸化物除去フィルタ、装置、およびシステムでは、窒素
酸化物除去を確実に行えないということ、および省エネ
的でないという課題があった。
酸化物除去フィルタ、装置、およびシステムでは、窒素
酸化物除去を確実に行えないということ、および省エネ
的でないという課題があった。
【０００５】本発明は上記課題を解決するもので、住環
境およびビル、オフィース環境等比較的、窒素酸化物濃
度が低能度の場所での、高効率で確実な窒素酸化物除去
のフィルタを提供することを第１の目的とする。
境およびビル、オフィース環境等比較的、窒素酸化物濃
度が低能度の場所での、高効率で確実な窒素酸化物除去
のフィルタを提供することを第１の目的とする。
【０００６】第２の目的は、自動車用トンネル内等、一
酸化窒素濃度が高い場所での、高効率で確実 、省エネ
的な窒素酸化物除去装置を提供することにある。
酸化窒素濃度が高い場所での、高効率で確実 、省エネ
的な窒素酸化物除去装置を提供することにある。
【０００７】第３の目的は、洗浄再生機能を持たせた窒
素酸化物除去システムを提供することにある。
素酸化物除去システムを提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の目的を達
成するための第１の手段は、弱塩基性イオン交換樹脂
と、前記弱塩基性イオン交換樹脂の飛散防止を目的とし
て、前記弱塩基性イオン交換樹脂の前後をフィルタで挟
む構成としたものである。
成するための第１の手段は、弱塩基性イオン交換樹脂
と、前記弱塩基性イオン交換樹脂の飛散防止を目的とし
て、前記弱塩基性イオン交換樹脂の前後をフィルタで挟
む構成としたものである。
【０００９】また、第２の目的を達成するための第２の
手段は、予備荷電部と集塵極板とからなる電気集塵部
と、前記電気集塵部の後段に設けられた請求項１記載の
窒素酸化物除去フィルタとからなる構成としたものであ
る。
手段は、予備荷電部と集塵極板とからなる電気集塵部
と、前記電気集塵部の後段に設けられた請求項１記載の
窒素酸化物除去フィルタとからなる構成としたものであ
る。
【００１０】また、第３の目的を達成するための第３の
手段は、予備荷電部と集塵極板とからなる電気集塵部
と、前記電気集塵部の後段に設けられ、弱塩基性イオン
交換樹脂と、前記弱塩基性イオン交換樹脂の前後をフィ
ルタで挟んでなる窒素酸化物除去部と、前記イオン交換
樹脂を定期的にアルカリ洗浄する洗浄手段と、前記洗浄
後の洗浄廃液を排出する排出手段とを備えた構成として
いる。
手段は、予備荷電部と集塵極板とからなる電気集塵部
と、前記電気集塵部の後段に設けられ、弱塩基性イオン
交換樹脂と、前記弱塩基性イオン交換樹脂の前後をフィ
ルタで挟んでなる窒素酸化物除去部と、前記イオン交換
樹脂を定期的にアルカリ洗浄する洗浄手段と、前記洗浄
後の洗浄廃液を排出する排出手段とを備えた構成として
いる。
【００１１】
【作用】本発明は上記した第１の手段の構成により、弱
塩基性イオン交換樹脂の働きで、流入空気中の二酸化窒
素、一酸化窒素等の窒素酸化物を除去することができ
る。
塩基性イオン交換樹脂の働きで、流入空気中の二酸化窒
素、一酸化窒素等の窒素酸化物を除去することができ
る。
【００１２】また、第２の手段の構成により、自動車用
トンネル内等で多く発生し、吸着除去しにくい一酸化窒
素を、電気集塵部の予備荷電部で発生するオゾンの酸化
作用で、二酸化窒素に変換し、弱塩基性イオン交換樹脂
で、容易に除去浄化することができる。
トンネル内等で多く発生し、吸着除去しにくい一酸化窒
素を、電気集塵部の予備荷電部で発生するオゾンの酸化
作用で、二酸化窒素に変換し、弱塩基性イオン交換樹脂
で、容易に除去浄化することができる。
【００１３】また、第３の手段の構成により、弱塩基性
イオン交換樹脂に吸着した窒素酸化物をアルカリ洗浄す
ることにより、吸着能力再生することができるものであ
る。
イオン交換樹脂に吸着した窒素酸化物をアルカリ洗浄す
ることにより、吸着能力再生することができるものであ
る。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の第１実施例について、図１、
図２を参照しながら説明する。
図２を参照しながら説明する。
【００１５】図に示すように、窒素酸化物除去フィルタ
１の枠体２内に、弱塩基性イオン交換樹脂３が設けら
れ、前後をフィルタ４ａ、４ｂが弱塩基性イオン交換樹
脂３を挟んだ状態で設けられている。
１の枠体２内に、弱塩基性イオン交換樹脂３が設けら
れ、前後をフィルタ４ａ、４ｂが弱塩基性イオン交換樹
脂３を挟んだ状態で設けられている。
【００１６】上記構成により、弱塩基性イオン交換樹脂
３の飛散を、フィルタ４ａ、４ｂが防ぎ、流入してくる
汚染ガス中の窒素酸化物を、弱塩基性イオン交換樹脂３
が吸着除去し浄化することができる。住環境、ビル、オ
フィース環境中では、窒素酸化物である二酸化窒素、一
酸化窒素とも、１００ｐｐｂ程度であり、弱塩基性イオ
ン交換樹脂３で、十分効率良く窒素酸化物を吸着除去す
ることができる。また、この程度の濃度であれば、活性
炭吸着のように、吸着除去された二酸化窒素が一酸化窒
素に変換され、再飛散することはない。なお、実施例で
は弱塩基性イオン交換樹脂３を用いたが、弱塩基性イオ
ン交換樹脂３に代えて、キレートタイプのイオン交換樹
脂を用いても良く、その作用効果に差異は生じない。
３の飛散を、フィルタ４ａ、４ｂが防ぎ、流入してくる
汚染ガス中の窒素酸化物を、弱塩基性イオン交換樹脂３
が吸着除去し浄化することができる。住環境、ビル、オ
フィース環境中では、窒素酸化物である二酸化窒素、一
酸化窒素とも、１００ｐｐｂ程度であり、弱塩基性イオ
ン交換樹脂３で、十分効率良く窒素酸化物を吸着除去す
ることができる。また、この程度の濃度であれば、活性
炭吸着のように、吸着除去された二酸化窒素が一酸化窒
素に変換され、再飛散することはない。なお、実施例で
は弱塩基性イオン交換樹脂３を用いたが、弱塩基性イオ
ン交換樹脂３に代えて、キレートタイプのイオン交換樹
脂を用いても良く、その作用効果に差異は生じない。
【００１７】このように本発明の第１実施例の窒素酸化
物除去フィルタ１によれば、弱塩基性イオン交換樹脂３
により、窒素酸化物が効率良く除去され、環境浄化をす
ることができる。
物除去フィルタ１によれば、弱塩基性イオン交換樹脂３
により、窒素酸化物が効率良く除去され、環境浄化をす
ることができる。
【００１８】つぎに本発明の第２実施例について、図３
を参照しながら説明する。なお、第１実施例と同一の部
分については、同一番号を付し説明は省略する。
を参照しながら説明する。なお、第１実施例と同一の部
分については、同一番号を付し説明は省略する。
【００１９】図に示すように、窒素酸化物除去装置５の
流入口６の後段に、電気集塵部７が設けられており、電
気集塵部７は予備荷電部８と集塵極板９および集塵対向
極板１０とから構成されている。予備荷電部８は放電電
極１１と対向電極極板１２と放電昇圧電源１３とから成
り立っている。集塵昇圧電源１４は集塵対向極板１０の
昇圧電源である。電気集塵部７の後段に窒素酸化物除去
フィルタ１が設けられている。流出口１５は浄化空気の
流出口である。
流入口６の後段に、電気集塵部７が設けられており、電
気集塵部７は予備荷電部８と集塵極板９および集塵対向
極板１０とから構成されている。予備荷電部８は放電電
極１１と対向電極極板１２と放電昇圧電源１３とから成
り立っている。集塵昇圧電源１４は集塵対向極板１０の
昇圧電源である。電気集塵部７の後段に窒素酸化物除去
フィルタ１が設けられている。流出口１５は浄化空気の
流出口である。
【００２０】上記構成により、自動車用トンネル内等塵
挨が多く、二酸化窒素に比べて一酸化窒素濃度が高い汚
染ガスが、窒素酸化物除去装置５の流入口６から流入
し、電気集塵部７に入ると、予備荷電部８の放電電極１
１と対向電極極板１２と放電昇圧電源１３との働きによ
り、流入汚染ガス中の塵挨粒子が荷電される。荷電され
た塵挨粒子は、集塵極板９、集塵対向極板１０および集
塵昇圧電源１４の働きにより、クーロン力で集塵極板９
に集塵除去される。同時に、荷電時の放電作用によりオ
ゾンが発生し、オゾン酸化により、後段の窒素酸化物除
去フィルタ１で吸着除去しにくい一酸化窒素を、吸着除
去し易い二酸化窒素に変換する。
挨が多く、二酸化窒素に比べて一酸化窒素濃度が高い汚
染ガスが、窒素酸化物除去装置５の流入口６から流入
し、電気集塵部７に入ると、予備荷電部８の放電電極１
１と対向電極極板１２と放電昇圧電源１３との働きによ
り、流入汚染ガス中の塵挨粒子が荷電される。荷電され
た塵挨粒子は、集塵極板９、集塵対向極板１０および集
塵昇圧電源１４の働きにより、クーロン力で集塵極板９
に集塵除去される。同時に、荷電時の放電作用によりオ
ゾンが発生し、オゾン酸化により、後段の窒素酸化物除
去フィルタ１で吸着除去しにくい一酸化窒素を、吸着除
去し易い二酸化窒素に変換する。
【００２１】塵挨粒子が除去され、一酸化窒素が二酸化
窒素に変換された汚染ガスは、後段の窒素酸化物除去フ
ィルタ１に流入し、二酸化窒素が吸着除去され、清浄空
気となって、流出口１５から浄化、流出する。
窒素に変換された汚染ガスは、後段の窒素酸化物除去フ
ィルタ１に流入し、二酸化窒素が吸着除去され、清浄空
気となって、流出口１５から浄化、流出する。
【００２２】このように本発明の第２実施例の窒素酸化
物除去装置５によれば、自動車用トンネル内等で、塵挨
粒子と一酸化窒素の多い汚染ガスを前段の電気集塵部７
により、塵挨粒子は集塵除去し、後段の窒素酸化物除去
フィルタ１の塵挨粒子汚染による劣化を防ぐとともに、
一酸化窒素を吸着除去し易い二酸化窒素に変換すること
により、効率的な窒素酸化物除去をすることができる。
物除去装置５によれば、自動車用トンネル内等で、塵挨
粒子と一酸化窒素の多い汚染ガスを前段の電気集塵部７
により、塵挨粒子は集塵除去し、後段の窒素酸化物除去
フィルタ１の塵挨粒子汚染による劣化を防ぐとともに、
一酸化窒素を吸着除去し易い二酸化窒素に変換すること
により、効率的な窒素酸化物除去をすることができる。
【００２３】つぎに本発明の第３実施例について、図４
を参照しながら説明する。なお、第１実施例および第２
実施例と同一の部分については、同一番号を付し説明は
省略する。
を参照しながら説明する。なお、第１実施例および第２
実施例と同一の部分については、同一番号を付し説明は
省略する。
【００２４】図に示すように、窒素酸化物除去システム
１６の流入口に流入口６が設けられ、後段に、電気集塵
部７が設けられており、電気集塵部７は予備荷電部８と
集塵極板９および集塵対向極板１０とから構成されてい
る。予備荷電部８は放電電極１１と対向電極極板１２と
放電昇圧電源１３とから成り立っている。集塵昇圧電源
１４は集塵対向極板１０の昇圧電源である。電気集塵部
７の後段に窒素酸化物除去部１７が設けられている。窒
素酸化物除去部１７は弱塩基性イオン交換樹脂３と弱塩
基性イオン交換樹脂３を挟んで前後に設けられたフィル
タ４ａ、４ｂとから成り立っている。窒素酸化物除去部
１７内の上部に、洗浄手段である洗浄部１８が設けられ
ている。洗浄部１８はシャワー１９、洗浄ポンプ２０、
切り替え弁２１、アルカリ液タンク２２および水タンク
２３から成り立っている。窒素酸化物除去部１７の下方
に、排水槽２４が設けられ、排水槽２４の上部にパンチ
ングメタル２５が設けられている。排水槽２４から排水
するポンプとして、排水ポンプ２６が設けられている。
１６の流入口に流入口６が設けられ、後段に、電気集塵
部７が設けられており、電気集塵部７は予備荷電部８と
集塵極板９および集塵対向極板１０とから構成されてい
る。予備荷電部８は放電電極１１と対向電極極板１２と
放電昇圧電源１３とから成り立っている。集塵昇圧電源
１４は集塵対向極板１０の昇圧電源である。電気集塵部
７の後段に窒素酸化物除去部１７が設けられている。窒
素酸化物除去部１７は弱塩基性イオン交換樹脂３と弱塩
基性イオン交換樹脂３を挟んで前後に設けられたフィル
タ４ａ、４ｂとから成り立っている。窒素酸化物除去部
１７内の上部に、洗浄手段である洗浄部１８が設けられ
ている。洗浄部１８はシャワー１９、洗浄ポンプ２０、
切り替え弁２１、アルカリ液タンク２２および水タンク
２３から成り立っている。窒素酸化物除去部１７の下方
に、排水槽２４が設けられ、排水槽２４の上部にパンチ
ングメタル２５が設けられている。排水槽２４から排水
するポンプとして、排水ポンプ２６が設けられている。
【００２５】上記構成により、自動車用トンネル内等の
塵挨粒子と一酸化窒素を多く含む汚染ガスは電気集塵部
７で、集塵除去されるとともに、一酸化窒素は二酸化窒
素に変換される。二酸化窒素は後段の窒素酸化物除去部
１７の弱塩基性イオン交換樹脂３で吸着除去され、流出
口１５から、清浄空気となって排出される。弱塩基性イ
オン交換樹脂３の吸着除去が飽和すると、洗浄手段であ
る洗浄部１８により、弱塩基性イオン交換樹脂３をアル
カリ洗浄再生させる。すなわち、洗浄ポンプ２０により
アルカリ液タンク２２から、アルカリ液をシャワー１９
を介して噴霧アルカリ洗浄し、吸着除去した窒素酸化物
を洗いだし再生させる。その後、切り替え弁２１を切り
替えて、水タンク２３中の水にて、弱塩基性イオン交換
樹脂３を水洗する。アルカリ洗浄および水洗後の廃液
は、排水槽２４に、パンチングメタル２５を通って流入
する。その後、中和処理のため排水ポンプ２６により排
出される。洗浄後の弱塩基性イオン交換樹脂３は、しば
らくならし運転し、風乾後本運転に入る。この結果、弱
塩基性イオン交換樹脂３を再生使用することができる。
なお、風乾を早めるため、６０℃程度の熱乾燥として窒
素酸化物除去部１７内に、ヒータを設けても良い。な
お、実施例では窒素酸化物除去部１７に弱塩基性イオン
交換樹脂を用いたが、弱塩基性イオン交換樹脂の代わり
にキレートタイプのイオン交換樹脂を用いても良く、そ
の作用効果に差異を生じない。
塵挨粒子と一酸化窒素を多く含む汚染ガスは電気集塵部
７で、集塵除去されるとともに、一酸化窒素は二酸化窒
素に変換される。二酸化窒素は後段の窒素酸化物除去部
１７の弱塩基性イオン交換樹脂３で吸着除去され、流出
口１５から、清浄空気となって排出される。弱塩基性イ
オン交換樹脂３の吸着除去が飽和すると、洗浄手段であ
る洗浄部１８により、弱塩基性イオン交換樹脂３をアル
カリ洗浄再生させる。すなわち、洗浄ポンプ２０により
アルカリ液タンク２２から、アルカリ液をシャワー１９
を介して噴霧アルカリ洗浄し、吸着除去した窒素酸化物
を洗いだし再生させる。その後、切り替え弁２１を切り
替えて、水タンク２３中の水にて、弱塩基性イオン交換
樹脂３を水洗する。アルカリ洗浄および水洗後の廃液
は、排水槽２４に、パンチングメタル２５を通って流入
する。その後、中和処理のため排水ポンプ２６により排
出される。洗浄後の弱塩基性イオン交換樹脂３は、しば
らくならし運転し、風乾後本運転に入る。この結果、弱
塩基性イオン交換樹脂３を再生使用することができる。
なお、風乾を早めるため、６０℃程度の熱乾燥として窒
素酸化物除去部１７内に、ヒータを設けても良い。な
お、実施例では窒素酸化物除去部１７に弱塩基性イオン
交換樹脂を用いたが、弱塩基性イオン交換樹脂の代わり
にキレートタイプのイオン交換樹脂を用いても良く、そ
の作用効果に差異を生じない。
【００２６】このように本発明の第３実施例の窒素酸化
物除去システムによれば、弱塩基性イオン交換樹脂３
を、洗浄再生使用することができる。
物除去システムによれば、弱塩基性イオン交換樹脂３
を、洗浄再生使用することができる。
【００２７】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、住環境および、ビル、オフィース環境での
汚染物質である窒素酸化物を、再飛散させることなく、
簡便で効率良く除去できる効果のある窒素酸化物除去フ
ィルタを提供できる。
明によれば、住環境および、ビル、オフィース環境での
汚染物質である窒素酸化物を、再飛散させることなく、
簡便で効率良く除去できる効果のある窒素酸化物除去フ
ィルタを提供できる。
【００２８】また、自動車用トンネル内等、塵挨粒子が
多く、一酸化窒素濃度が高い汚染ガスの窒素酸化物を、
効率良く除去できる効果のある窒素酸化物除去装置を提
供できる。
多く、一酸化窒素濃度が高い汚染ガスの窒素酸化物を、
効率良く除去できる効果のある窒素酸化物除去装置を提
供できる。
【００２９】さらに、弱塩基性イオン交換樹脂のアルカ
リ洗浄機構を設けることにより、弱塩基性イオン交換樹
脂を取り外すことなく、再生でき、維持管理が容易な効
果のある窒素酸化物除去システムを提供できる。
リ洗浄機構を設けることにより、弱塩基性イオン交換樹
脂を取り外すことなく、再生でき、維持管理が容易な効
果のある窒素酸化物除去システムを提供できる。
【図１】本発明の第１実施例の窒素酸化物除去フィルタ
の縦断面図
の縦断面図
【図２】同平面斜視断面図
【図３】同第２実施例の窒素酸化物除去装置の縦断面図
【図４】同第３実施例の窒素酸化物除去システムのシス
テム図
テム図
【符号の説明】 １ 窒素酸化物除去フィルタ ３ 弱塩基性イオン交換樹脂 ４ａ フィルタ ４ｂ フィルタ ７ 電気集塵部 ８ 予備荷電部 ９ 集塵極板 １７ 窒素酸化物除去部 １８ 洗浄部 １９ シャワー ２０ 洗浄ポンプ ２１ 切り替え弁 ２２ アルカリ液タンク ２３ 水タンク ２４ 排水槽 ２６ 排水ポンプ
Claims (3)
- 【請求項１】弱塩基性イオン交換樹脂と、前記弱塩基性
イオン交換樹脂の飛散防止を目的として、前記弱塩基性
イオン交換樹脂の前後をフィルタで挟んでなる窒素酸化
物除去フィルタ。 - 【請求項２】予備荷電部と集塵極板とからなる電気集塵
部と、前記電気集塵部の後段に設けられた請求項１記載
の窒素酸化物除去フィルタとからなる窒素酸化物除去装
置。 - 【請求項３】予備荷電部と集塵極板とからなる電気集塵
部と、前記電気集塵部の後段に設けられ、弱塩基性イオ
ン交換樹脂と、前記弱塩基性イオン交換樹脂の前後をフ
ィルタで挟んでなる窒素酸化物除去部と、前記イオン交
換樹脂を定期的にアルカリ洗浄する洗浄手段と、前記洗
浄後の洗浄廃液を排出する排出手段とからなる窒素酸化
物除去システム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28844491A JP2960227B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 窒素酸化物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28844491A JP2960227B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 窒素酸化物除去装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05123533A true JPH05123533A (ja) | 1993-05-21 |
| JP2960227B2 JP2960227B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=17730293
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28844491A Expired - Fee Related JP2960227B2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 窒素酸化物除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2960227B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006032078A (ja) * | 2004-07-15 | 2006-02-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃料電池発電装置 |
| JP2008036587A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Toshiba Corp | 低濃度ＮＯｘおよびＳＰＭ浄化装置 |
| WO2012011393A1 (ja) * | 2010-07-23 | 2012-01-26 | 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 | トンネル内ガス処理設備 |
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| JP2960227B2 (ja) | 1999-10-06 |
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