JPH05123389A - 創傷用吸収性フイラー - Google Patents
創傷用吸収性フイラーInfo
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- JPH05123389A JPH05123389A JP4115876A JP11587692A JPH05123389A JP H05123389 A JPH05123389 A JP H05123389A JP 4115876 A JP4115876 A JP 4115876A JP 11587692 A JP11587692 A JP 11587692A JP H05123389 A JPH05123389 A JP H05123389A
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- Japan
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- wound
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- styrene
- polyisobutylene
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-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L15/00—Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
- A61L15/16—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons
- A61L15/22—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing macromolecular materials
- A61L15/24—Macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61L—METHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
- A61L15/00—Chemical aspects of, or use of materials for, bandages, dressings or absorbent pads
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- A61L15/22—Bandages, dressings or absorbent pads for physiological fluids such as urine or blood, e.g. sanitary towels, tampons containing macromolecular materials
- A61L15/28—Polysaccharides or their derivatives
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、創傷滲出液に対し高い吸収能力を
有する創傷用吸収性フィラーを提供する。 【構成】 本発明の創傷用吸収性フィラーは、特定のポ
リマーマトリックスと、アルギン酸ナトリウムカルシウ
ムおよび必要に応じて架橋カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、吸収性ポリアクリレート類、水溶性ハイド
ロコロイドを含有する吸収粉末とから構成される。
有する創傷用吸収性フィラーを提供する。 【構成】 本発明の創傷用吸収性フィラーは、特定のポ
リマーマトリックスと、アルギン酸ナトリウムカルシウ
ムおよび必要に応じて架橋カルボキシメチルセルロース
ナトリウム、吸収性ポリアクリレート類、水溶性ハイド
ロコロイドを含有する吸収粉末とから構成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は創傷用吸収性フィラー、
更に詳しくは、特定のポリマーマトリックスに吸収粉末
を分散したことから成り、創傷滲出液に対し高い吸収能
力(吸湿能力)を有する創傷用フィラーに関する。
更に詳しくは、特定のポリマーマトリックスに吸収粉末
を分散したことから成り、創傷滲出液に対し高い吸収能
力(吸湿能力)を有する創傷用フィラーに関する。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】創傷滲出
液の除去は、創傷の治癒過程に対し重要であることがよ
く知られている。通常の創傷用包帯には、ガーゼ、フォ
ーム、スポンジ、詰綿あるいは他の繊維材料が用いられ
ている。ガーゼや他の繊維材料は、毛細管現象によって
流体を吸収する。しかしながら、ガーゼや他の繊維材料
は、新しい組織が形成されるとき、該組織はこれらの材
料の繊維を包み込み、また繊維材料はその除去時に引き
裂かれ、創傷部に傷をつけるといった欠点がある。
液の除去は、創傷の治癒過程に対し重要であることがよ
く知られている。通常の創傷用包帯には、ガーゼ、フォ
ーム、スポンジ、詰綿あるいは他の繊維材料が用いられ
ている。ガーゼや他の繊維材料は、毛細管現象によって
流体を吸収する。しかしながら、ガーゼや他の繊維材料
は、新しい組織が形成されるとき、該組織はこれらの材
料の繊維を包み込み、また繊維材料はその除去時に引き
裂かれ、創傷部に傷をつけるといった欠点がある。
【０００３】また創傷から滲出液を除去するため、さら
に種々の他の材料、たとえばゲル、ヒドロゲル、グラニ
ュールおよびペーストが使用されている。しかし、これ
らの材料は、水和後の創傷からの除去が困難であるとい
う欠点を有する。
に種々の他の材料、たとえばゲル、ヒドロゲル、グラニ
ュールおよびペーストが使用されている。しかし、これ
らの材料は、水和後の創傷からの除去が困難であるとい
う欠点を有する。
【０００４】Ｕ.Ｓ.特許Ｎo．４５５１４９０には、人
工肛門用および失禁用器具に使用され、かつ接着性バン
デージにも使用されている接着剤組成物が記載されてい
る。この接着剤組成物は、ポリイソブチレン、スチレン
ラジアル(radial)もしくはブロック型コポリマー、鉱
油、可溶性ハイドロコロイドゴム、水膨潤性凝集補強剤
および粘着付与剤の均質混合物で構成されている。しか
し、この組成物は滲出液吸収能力に限界があり、かつ接
着剤用途を意図することから粘着付与剤を必要とする。
工肛門用および失禁用器具に使用され、かつ接着性バン
デージにも使用されている接着剤組成物が記載されてい
る。この接着剤組成物は、ポリイソブチレン、スチレン
ラジアル(radial)もしくはブロック型コポリマー、鉱
油、可溶性ハイドロコロイドゴム、水膨潤性凝集補強剤
および粘着付与剤の均質混合物で構成されている。しか
し、この組成物は滲出液吸収能力に限界があり、かつ接
着剤用途を意図することから粘着付与剤を必要とする。
【０００５】
【発明の構成と効果】本発明は、高い滲出液吸収能力を
有する創傷用フィラーを提供するものである。かかる創
傷用吸収性フィラーは、(Ａ)ポリマーマトリックス約２
５〜７５％(重量％、以下同様)および(Ｂ)吸収粉末約２
５〜７５％から成る。ポリマーマトリックスは、(i)約
１５〜７５％のスチレンラジアルもしくはブロック型コ
ポリマーの少なくとも１種、(ii)約５〜４０％のポリイ
ソブチレンの少なくとも１種、および(iii)約５〜４０
％の鉱油を含有する。吸収粉末は、(i)約１０〜１００
％のアルギン酸ナトリウムカルシウム、(ii)約０〜８０
％の架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、(ii
i)約０〜８０％の吸収性ポリアクリレート類、および(i
v)約０〜２０％の水溶性ハイドロコロイドを含有する。
有する創傷用フィラーを提供するものである。かかる創
傷用吸収性フィラーは、(Ａ)ポリマーマトリックス約２
５〜７５％(重量％、以下同様)および(Ｂ)吸収粉末約２
５〜７５％から成る。ポリマーマトリックスは、(i)約
１５〜７５％のスチレンラジアルもしくはブロック型コ
ポリマーの少なくとも１種、(ii)約５〜４０％のポリイ
ソブチレンの少なくとも１種、および(iii)約５〜４０
％の鉱油を含有する。吸収粉末は、(i)約１０〜１００
％のアルギン酸ナトリウムカルシウム、(ii)約０〜８０
％の架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、(ii
i)約０〜８０％の吸収性ポリアクリレート類、および(i
v)約０〜２０％の水溶性ハイドロコロイドを含有する。
【０００６】かかる創傷用吸収性フィラーを創傷内に供
給して滲出液を吸収せしめることにより、創傷の治癒を
行うことができる。
給して滲出液を吸収せしめることにより、創傷の治癒を
行うことができる。
【０００７】本発明の創傷用吸収性フィラー(以下、本
発明フィラーと称す)は、初期重量に対し少なくとも３
００％、好ましくは５００〜１０００％の吸収能力を有
し、また創傷から破損せずに除去することができ、かつ
その除去時創傷部に傷をつけることもない。本発明フィ
ラーは、創傷部を湿った状態に保持し、かつ創傷内に治
癒に好適な環境をもたらす。本発明フィラーは、創傷部
を乾燥させあるいは脱水したりせずに滲出液を吸収し、
新たに形成した組織は本発明フィラー内に生長して本発
明フィラーの除去時に創傷部を傷つけることはない。本
発明フィラーは特に、大きな腔を持ち滲出がひどい慢性
の創傷に適用される。
発明フィラーと称す)は、初期重量に対し少なくとも３
００％、好ましくは５００〜１０００％の吸収能力を有
し、また創傷から破損せずに除去することができ、かつ
その除去時創傷部に傷をつけることもない。本発明フィ
ラーは、創傷部を湿った状態に保持し、かつ創傷内に治
癒に好適な環境をもたらす。本発明フィラーは、創傷部
を乾燥させあるいは脱水したりせずに滲出液を吸収し、
新たに形成した組織は本発明フィラー内に生長して本発
明フィラーの除去時に創傷部を傷つけることはない。本
発明フィラーは特に、大きな腔を持ち滲出がひどい慢性
の創傷に適用される。
【０００８】本発明フィラーにおいて、吸収粉末はポリ
マーマトリックス内に分散して存在する。本発明フィラ
ーは、上述の通り、ポリマーマトリックス約２５〜７５
％、好ましくは約３５〜５０％および吸収粉末約２５〜
７５％、好ましくは約５０〜６５％を含有する。
マーマトリックス内に分散して存在する。本発明フィラ
ーは、上述の通り、ポリマーマトリックス約２５〜７５
％、好ましくは約３５〜５０％および吸収粉末約２５〜
７５％、好ましくは約５０〜６５％を含有する。
【０００９】上記ポリマーマトリックスは、本発明フィ
ラーの構造部材である。ポリマーマトリックスは、スポ
ンジ状または網状構造のポリマー伸縮性繊維またはラメ
ラであって、ポリマーマトリックス内に吸収粉末が閉じ
込められる。ポリマーマトリックスは、伸縮性、弾性、
スポンジ状網状構造の長鎖分子であって、マット状構造
を形成する。この三次元網状構造内には吸収粉末、すな
わち、滲出液にさらされると水和および膨脹しうる粉末
が埋封されている。ポリマー伸縮性網状構造は、水和す
る粉末の膨脹を可能ならしめ、かつこれらの粉末を一体
構造で保持するが、膨脹力下で崩壊することはない。加
えて、ポリマーマトリックスは光照射時の物理的性質を
保留する。
ラーの構造部材である。ポリマーマトリックスは、スポ
ンジ状または網状構造のポリマー伸縮性繊維またはラメ
ラであって、ポリマーマトリックス内に吸収粉末が閉じ
込められる。ポリマーマトリックスは、伸縮性、弾性、
スポンジ状網状構造の長鎖分子であって、マット状構造
を形成する。この三次元網状構造内には吸収粉末、すな
わち、滲出液にさらされると水和および膨脹しうる粉末
が埋封されている。ポリマー伸縮性網状構造は、水和す
る粉末の膨脹を可能ならしめ、かつこれらの粉末を一体
構造で保持するが、膨脹力下で崩壊することはない。加
えて、ポリマーマトリックスは光照射時の物理的性質を
保留する。
【００１０】ポリマーマトリックスは、上述の通り、
(i)約１５〜７５％のスチレンラジアルもしくはブロッ
ク型コポリマー、(ii)約５〜４０％のポリイソブチレン
および(iii)約５〜４０％の鉱油を含有する。好ましい
ポリマーマトリックスは、４０〜６０％のスチレンラジ
アルもしくはブロック型コポリマー、２０〜３０％のポ
リイソブチレンおよび２０〜３０％の鉱油を含有する。
(i)約１５〜７５％のスチレンラジアルもしくはブロッ
ク型コポリマー、(ii)約５〜４０％のポリイソブチレン
および(iii)約５〜４０％の鉱油を含有する。好ましい
ポリマーマトリックスは、４０〜６０％のスチレンラジ
アルもしくはブロック型コポリマー、２０〜３０％のポ
リイソブチレンおよび２０〜３０％の鉱油を含有する。
【００１１】本発明フィラーにおいて、上記スチレンラ
ジアルもしくはブロック型コポリマー(以下、スチレン
コポリマーと称す)は、構造部材および弾性を付与す
る。このスチレンコポリマーは吸収粉末の膨脹を可能な
らしめ、かつガンマ照射にさらしても分解しない。これ
らのスチレンコポリマーはＵ.Ｓ.特許Ｎo．４５５１４
９０に記載されている。特に好適なスチレンコポリマー
としては、スチレン−ブタジエン−スチレン(Ｓ−Ｂ−
Ｓ)およびスチレン−イソプレン−スチレン(Ｓ−Ｉ−
Ｓ)ブロック型コポリマーが挙げられ、これらの両方
共、たとえばシェル・ケミカル・カンパニーから商品名
「Ｋraton」、すなわちＫraton１１００, １１０１, １１
０２, １１０７等として商業上入手可能である。最も好
ましいスチレンコポリマーは、Ｋraton １１０７のスチ
レン−イソプレン−スチレンブロック型コポリマーであ
る。各種スチレン−イソプレン−スチレン(Ｓ−Ｉ−Ｓ)
ブロック型コポリマーの少なくとも１種を使用しうる。
ジアルもしくはブロック型コポリマー(以下、スチレン
コポリマーと称す)は、構造部材および弾性を付与す
る。このスチレンコポリマーは吸収粉末の膨脹を可能な
らしめ、かつガンマ照射にさらしても分解しない。これ
らのスチレンコポリマーはＵ.Ｓ.特許Ｎo．４５５１４
９０に記載されている。特に好適なスチレンコポリマー
としては、スチレン−ブタジエン−スチレン(Ｓ−Ｂ−
Ｓ)およびスチレン−イソプレン−スチレン(Ｓ−Ｉ−
Ｓ)ブロック型コポリマーが挙げられ、これらの両方
共、たとえばシェル・ケミカル・カンパニーから商品名
「Ｋraton」、すなわちＫraton１１００, １１０１, １１
０２, １１０７等として商業上入手可能である。最も好
ましいスチレンコポリマーは、Ｋraton １１０７のスチ
レン−イソプレン−スチレンブロック型コポリマーであ
る。各種スチレン−イソプレン−スチレン(Ｓ−Ｉ−Ｓ)
ブロック型コポリマーの少なくとも１種を使用しうる。
【００１２】本発明フィラーにおいて、上記ポリイソブ
チレンは、吸収粉末をスチレンコポリマーの網状構造に
結合させるのを助成する。ポリイソブチレンは、非常に
粘稠な半固体材料である。適当なポリイソブチレンは
Ｕ.Ｓ.特許Ｎo．４５５１４９０に記載されている。好
ましいポリイソブチレンは、粘度平均分子量約３６００
０〜５８０００(フローレイ)の低分子ポリイソブチレン
である。かかるポリイソブチレンは、エクソンから商品
名「Ｖistanex」下、そのグレードＬＭＭＳおよびＬＭＭ
Ｈとして商業上入手可能である。好ましくは、ポリイソ
ブチレンＶistanex ＬＭＭＨを使用する。必要に応じ
て、ポリイソブチレンの２５〜７５％をブチルゴムで代
用することができる。
チレンは、吸収粉末をスチレンコポリマーの網状構造に
結合させるのを助成する。ポリイソブチレンは、非常に
粘稠な半固体材料である。適当なポリイソブチレンは
Ｕ.Ｓ.特許Ｎo．４５５１４９０に記載されている。好
ましいポリイソブチレンは、粘度平均分子量約３６００
０〜５８０００(フローレイ)の低分子ポリイソブチレン
である。かかるポリイソブチレンは、エクソンから商品
名「Ｖistanex」下、そのグレードＬＭＭＳおよびＬＭＭ
Ｈとして商業上入手可能である。好ましくは、ポリイソ
ブチレンＶistanex ＬＭＭＨを使用する。必要に応じ
て、ポリイソブチレンの２５〜７５％をブチルゴムで代
用することができる。
【００１３】上記鉱油は、スチレンコポリマーの可塑剤
として機能する。また鉱油は、ポリマーマトリックスの
膨脹姓を増大する役割を果たす。
として機能する。また鉱油は、ポリマーマトリックスの
膨脹姓を増大する役割を果たす。
【００１４】本発明フィラーの吸収粉末は、上述の通
り、フィラー全量中約２５〜７５％を構成する。好まし
い具体例において、吸収粉末は約５０〜６５％の割合で
存在する。本発明で使用する吸収粉末は、本発明フィラ
ーの初期重量の少なくとも３００％、好ましくは５００
％以上を吸収する。本発明で有用な吸収粉末は、高い水
吸収能力(すなわち、１０００〜４０００％)を有し、水
吸収能力の実質的な損失もなく光照射に付すことができ
る。加えて、これらの吸収粉末は、水と接触したときで
も、ポリマーマトリックスから容易に浸出するものであ
ってはならない。
り、フィラー全量中約２５〜７５％を構成する。好まし
い具体例において、吸収粉末は約５０〜６５％の割合で
存在する。本発明で使用する吸収粉末は、本発明フィラ
ーの初期重量の少なくとも３００％、好ましくは５００
％以上を吸収する。本発明で有用な吸収粉末は、高い水
吸収能力(すなわち、１０００〜４０００％)を有し、水
吸収能力の実質的な損失もなく光照射に付すことができ
る。加えて、これらの吸収粉末は、水と接触したときで
も、ポリマーマトリックスから容易に浸出するものであ
ってはならない。
【００１５】上記吸収粉末は、約１０〜１００％のアル
ギン酸ナトリウムカルシウム(アルギン酸Ｎa Ｃa)、た
とえばケルコ・カンパニーから商品名「ＫＥＬＳＥＴ」下
で入手しうるもの、または商品名「ＳＯＢＡＬＧ Ｎa
Ａlginate」および「ＳＯＢＡＬＧ Ｃa Ａlginate」下で
商業上入手可能およびデンマークのグリンステッドから
商業上入手可能なアルギン酸ナトリウムとアルギン酸カ
ルシウムの混合物、もしくはノルウェーのプロタンから
商品名「ＰＲＯＴＡＮＡＬ Ｎa Ａlginate」および「Ｐ
ＲＯＴＡＮＡＬ Ｃa Ａlginate」下で商業上入手可能
なアルギン酸Ｎaとアルギン酸Ｃaの混合物を含有する。
好ましくは、吸収粉末は１０〜７５％のアルギン酸Ｎa
Ｃa を含有する。
ギン酸ナトリウムカルシウム(アルギン酸Ｎa Ｃa)、た
とえばケルコ・カンパニーから商品名「ＫＥＬＳＥＴ」下
で入手しうるもの、または商品名「ＳＯＢＡＬＧ Ｎa
Ａlginate」および「ＳＯＢＡＬＧ Ｃa Ａlginate」下で
商業上入手可能およびデンマークのグリンステッドから
商業上入手可能なアルギン酸ナトリウムとアルギン酸カ
ルシウムの混合物、もしくはノルウェーのプロタンから
商品名「ＰＲＯＴＡＮＡＬ Ｎa Ａlginate」および「Ｐ
ＲＯＴＡＮＡＬ Ｃa Ａlginate」下で商業上入手可能
なアルギン酸Ｎaとアルギン酸Ｃaの混合物を含有する。
好ましくは、吸収粉末は１０〜７５％のアルギン酸Ｎa
Ｃa を含有する。
【００１６】また吸収粉末は、上記アルギン酸Ｎa Ｃa
以外に、約０〜８０％、好ましくは０〜６０％の架橋カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム[たとえばＦＭＣ
から商品名「Ａc−Ｄi−Ｓol」下で商業上入手可能および
オランダのアクゾ・カンパニーから商品名「ＡＫＵＣＥ
ＬＬ ＳＷＸ １７７」下で商業上入手可能なもの];約
０〜８０％、好ましくは０〜６０％の微粉砕した実質的
水不溶性の吸収性の高いポリアクリレート類(吸収性ポ
リアクリレート類); および約０〜２０％、好ましくは
５〜１５％の水溶性ハイドロコロイドを含有する。
以外に、約０〜８０％、好ましくは０〜６０％の架橋カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム[たとえばＦＭＣ
から商品名「Ａc−Ｄi−Ｓol」下で商業上入手可能および
オランダのアクゾ・カンパニーから商品名「ＡＫＵＣＥ
ＬＬ ＳＷＸ １７７」下で商業上入手可能なもの];約
０〜８０％、好ましくは０〜６０％の微粉砕した実質的
水不溶性の吸収性の高いポリアクリレート類(吸収性ポ
リアクリレート類); および約０〜２０％、好ましくは
５〜１５％の水溶性ハイドロコロイドを含有する。
【００１７】上記吸収性ポリアクリレート類の具体例
は、スターチ−グラフトコポリマー[たとえばＵ.Ｓ.特
許Ｎo．３６６１８１５に記載され、かつグレイン・プ
ロセシング・コーポレーションから商品名「ＷＡＴＥＲ
ＬＯＣＫ Ａ１００」下で商業上入手可能なもの、す
なわちスターチ−グラフト(アクリル酸ナトリウム−ア
クリルアミド)コポリマー、その他スターチ−グラフト
(アクリル酸ナトリウム−アクリレート)コポリマー];
ノースキャロライナ州グリーンスボロのストックハウゼ
ン・インコーポレイテッドから商品名「ＦＡＶＯＲ Ｓ
ＡＢ ８００」下で商業上入手可能な架橋ポリアクリル
酸／ポリアルコールグラフト化コポリマーの塩;バージ
ニア州サフォークのアライド・コロイズ・インコーポレ
イテッドから商品名「ＳＡＬＳＯＲＢ ８４」下で入手可
能なポリアクリレート; グレイン・プロセシング・コー
ポレーションから商品名「ＷＡＴＥＲＬＯＣＫ Ｊ５０
０」下で入手可能なポリアクリル酸ナトリウム; イリノ
イ州スコーキィのアメリカン・コロイド・カンパニーか
ら商品名「ＡＲＩＤＡＬＬ １０７８」下で入手可能な架
橋アクリル系ポリマー; および日本国大阪の荒川化学工
業(株)から商品名「ＡＲＡＳＯＲＢ７３２および８１０」
下で入手可能なポリアクリル酸カリウムである。ＷＡＴ
ＥＲ ＬＯＣＫ Ａ１００が好ましい吸収性ポリアクリ
レート類である。
は、スターチ−グラフトコポリマー[たとえばＵ.Ｓ.特
許Ｎo．３６６１８１５に記載され、かつグレイン・プ
ロセシング・コーポレーションから商品名「ＷＡＴＥＲ
ＬＯＣＫ Ａ１００」下で商業上入手可能なもの、す
なわちスターチ−グラフト(アクリル酸ナトリウム−ア
クリルアミド)コポリマー、その他スターチ−グラフト
(アクリル酸ナトリウム−アクリレート)コポリマー];
ノースキャロライナ州グリーンスボロのストックハウゼ
ン・インコーポレイテッドから商品名「ＦＡＶＯＲ Ｓ
ＡＢ ８００」下で商業上入手可能な架橋ポリアクリル
酸／ポリアルコールグラフト化コポリマーの塩;バージ
ニア州サフォークのアライド・コロイズ・インコーポレ
イテッドから商品名「ＳＡＬＳＯＲＢ ８４」下で入手可
能なポリアクリレート; グレイン・プロセシング・コー
ポレーションから商品名「ＷＡＴＥＲＬＯＣＫ Ｊ５０
０」下で入手可能なポリアクリル酸ナトリウム; イリノ
イ州スコーキィのアメリカン・コロイド・カンパニーか
ら商品名「ＡＲＩＤＡＬＬ １０７８」下で入手可能な架
橋アクリル系ポリマー; および日本国大阪の荒川化学工
業(株)から商品名「ＡＲＡＳＯＲＢ７３２および８１０」
下で入手可能なポリアクリル酸カリウムである。ＷＡＴ
ＥＲ ＬＯＣＫ Ａ１００が好ましい吸収性ポリアクリ
レート類である。
【００１８】上記適当な水溶性ハイドロコロイドとして
は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ペクチン
(これが好ましい)、ゼラチン、グアーゴム、ロウカスト
・ビーンゴム、カラヤゴム、これらの混合物が挙げられ
る。
は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ペクチン
(これが好ましい)、ゼラチン、グアーゴム、ロウカスト
・ビーンゴム、カラヤゴム、これらの混合物が挙げられ
る。
【００１９】本発明フィラーは必要に応じて、少量の、
すなわち１％以下の薬理学的活性成分を含有することが
できる。たとえば、本発明フィラーの中に、抗生物質も
しくは抗菌剤(たとえばネオマイシンまたはペニシリ
ン)、消毒剤(たとえばポピドンまたはヨード)、抗炎症
剤(たとえばヒドロコルチゾンまたはトリアムシノロン
・アセトニド)、または皮膚保護剤(たとえば酸化亜鉛)
を含ませることができる。
すなわち１％以下の薬理学的活性成分を含有することが
できる。たとえば、本発明フィラーの中に、抗生物質も
しくは抗菌剤(たとえばネオマイシンまたはペニシリ
ン)、消毒剤(たとえばポピドンまたはヨード)、抗炎症
剤(たとえばヒドロコルチゾンまたはトリアムシノロン
・アセトニド)、または皮膚保護剤(たとえば酸化亜鉛)
を含ませることができる。
【００２０】本発明フィラーは、以下の手順に従って製
造される。すなわち、強力高剪断シグマブレードミキサ
ーにて、上述のスチレンコポリマーと鉱油を混合加熱す
る。混合物を約１２５〜１５０℃(好ましくは１５０℃)
に加熱し、素材が均質となるまで混合を続ける。次い
で、混合物を１２５℃に冷却し、ポリイソブチレンを加
え、ソフトで可塑性の少し粘着性のある素材が形成され
るまで混合する。約１００℃に冷却後、吸収粉末を加
え、混合してドウ状素材を形成する。このドウ状素材を
１００〜１２５℃(好ましくは約１２５℃)にて、２枚の
剥離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。この
ようにして、所定の厚み(２つのロール間に設定した隙
間に応じて２０, ４０, ６０, ８０, １００ミル)を持
つ軟質シートもしくはスラブを形成する(４０〜６０ミ
ル厚が望ましい)。かかるシートもしくはスラブを所定
の寸法および形に打抜き、パウチで密封し、そしてガン
マ照射で殺菌してもよい。
造される。すなわち、強力高剪断シグマブレードミキサ
ーにて、上述のスチレンコポリマーと鉱油を混合加熱す
る。混合物を約１２５〜１５０℃(好ましくは１５０℃)
に加熱し、素材が均質となるまで混合を続ける。次い
で、混合物を１２５℃に冷却し、ポリイソブチレンを加
え、ソフトで可塑性の少し粘着性のある素材が形成され
るまで混合する。約１００℃に冷却後、吸収粉末を加
え、混合してドウ状素材を形成する。このドウ状素材を
１００〜１２５℃(好ましくは約１２５℃)にて、２枚の
剥離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。この
ようにして、所定の厚み(２つのロール間に設定した隙
間に応じて２０, ４０, ６０, ８０, １００ミル)を持
つ軟質シートもしくはスラブを形成する(４０〜６０ミ
ル厚が望ましい)。かかるシートもしくはスラブを所定
の寸法および形に打抜き、パウチで密封し、そしてガン
マ照射で殺菌してもよい。
【００２１】以上の構成から成る本発明フィラーを、創
傷へ貼れば、本発明フィラーは吸収能力に比例する膨脹
能力を有することから、その吸収および膨脹時に本発明
フィラーが創傷腔に充満し、次いで創傷および本発明フ
ィラーを閉塞性包帯でカバーすることにより、滲出する
創傷の治療を行うことができる。
傷へ貼れば、本発明フィラーは吸収能力に比例する膨脹
能力を有することから、その吸収および膨脹時に本発明
フィラーが創傷腔に充満し、次いで創傷および本発明フ
ィラーを閉塞性包帯でカバーすることにより、滲出する
創傷の治療を行うことができる。
【００２２】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもの
ではない。
説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもの
ではない。
【００２３】実施例１ 組成 フィラー全量の％ ポリイソブチレン(Ｖistanex ＬＭＭＨ) … １０ スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー(Ｋraton １１０７) … ２０ 鉱油 … ２０ ペクチン … １０ アルギン酸Ｎa Ｃa … ２５ 架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(Ａc−Ｄi−Ｓol) … ２５ 計 １００ 上記組成を持つ創傷用吸収性フィラーを、以下の手順に
従って製造する。上記Ｋraton １１０７(６０g)を１５
０℃のシグマブレードミキサーにて、鉱油(３０g)と混
合する。１２５℃に冷却後、ポリイソブチレン(３０g)
を加え、１０分間混合する。ソフトで可塑性の素材が形
成する。混合物を１００℃に冷却し、ペクチン(３０
g)、アルギン酸Ｎa Ｃa(７５g)および架橋カルボキシメ
チルセルロースナトリウム(７５g)を加え、均質なドウ
状素材が得られるまで、１００℃で３０分間混合する。
従って製造する。上記Ｋraton １１０７(６０g)を１５
０℃のシグマブレードミキサーにて、鉱油(３０g)と混
合する。１２５℃に冷却後、ポリイソブチレン(３０g)
を加え、１０分間混合する。ソフトで可塑性の素材が形
成する。混合物を１００℃に冷却し、ペクチン(３０
g)、アルギン酸Ｎa Ｃa(７５g)および架橋カルボキシメ
チルセルロースナトリウム(７５g)を加え、均質なドウ
状素材が得られるまで、１００℃で３０分間混合する。
【００２４】上記ドウ状素材を１２５℃にて、２枚の剥
離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。６０ミ
ル厚の軟質スラブが形成する。スラブを１"×２"、２"
×２"および２"×３"並びに直径１"、２"および３"の円
形に打抜き、パウチで密封し、２．５ＭＲでガンマ照射
する。
離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。６０ミ
ル厚の軟質スラブが形成する。スラブを１"×２"、２"
×２"および２"×３"並びに直径１"、２"および３"の円
形に打抜き、パウチで密封し、２．５ＭＲでガンマ照射
する。
【００２５】得られる創傷用吸収性フィラーの吸湿性
を、下記の手順に従って測定する。 (１) １"×２"の試料を計量し(初期重量)、４０℃の食
塩水を充満した密閉カップに入れる。 (２) 定期的に食塩水から試料を取出し、タオルの上で
軽くたたいて乾かし表面の水を取除き、計量し、カップ
の中へもどす。 (３) 計量は最初、０．２５、０．５、１．０、２．
０、４．０、８．０、２４．０時間ごとに行い、そして
１週間にわたって日ごとに行う。 (４) 吸湿性は初期重量に対する百分率で表示し、下記
式から算出した。
を、下記の手順に従って測定する。 (１) １"×２"の試料を計量し(初期重量)、４０℃の食
塩水を充満した密閉カップに入れる。 (２) 定期的に食塩水から試料を取出し、タオルの上で
軽くたたいて乾かし表面の水を取除き、計量し、カップ
の中へもどす。 (３) 計量は最初、０．２５、０．５、１．０、２．
０、４．０、８．０、２４．０時間ごとに行い、そして
１週間にわたって日ごとに行う。 (４) 吸湿性は初期重量に対する百分率で表示し、下記
式から算出した。
【数１】
【００２６】上述の操作に従い、本例の創傷用吸収性フ
ィラー(照射および非照射)の吸湿性試験を行った結果
は、以下の通りである。 吸水能力(初期重量に対する％) タイム(時間) ２ ６ ８ 24 48 144 216 312 照 射 84 271 313 465 543 589 580 541 非照射 67 255 315 564 656 716 716 702
ィラー(照射および非照射)の吸湿性試験を行った結果
は、以下の通りである。 吸水能力(初期重量に対する％) タイム(時間) ２ ６ ８ 24 48 144 216 312 照 射 84 271 313 465 543 589 580 541 非照射 67 255 315 564 656 716 716 702
【００２７】実施例２ 組成 フィラー全量の％ ポリマーマトリックス ４５％ ポリイソブチレン(Ｖistanex ＬＭＭＩ) … １１.２５ スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー(Ｋraton 1107) … ２２.５ 鉱油 … １１.２５ 吸収粉末 ５５％ ペクチン … １０ アルギン酸Ｎa Ｃa(ＫＥＬＳＥＴ) … １５ スターチ−グラフトコポリマー(ＷＡＴＥＲ ＬＯＣＫ Ａ１００) … ３０ 計 １００ 上記組成を持つ創傷用吸収性フィラーを、以下の手順に
従って製造する。上記Ｋraton １１０７ (６７．５０
g)を１５０℃のシグマブレードミキサーにて、鉱油(３
３．７５g)と混合する。１２５℃に冷却後、ポリイソブ
チレン(３３．７５g)を加え、１０分間混合する。ソフ
トで可塑性の素材が形成する。混合物を１００℃に冷却
し、ペクチン(３０．００g)、アルギン酸Ｎa Ｃa(４
５．００g)およびスターチ−グラフトコポリマー(９
０．００g)を加え、均質なドウ状素材が得られるまで、
１００℃で３０分間混合する。
従って製造する。上記Ｋraton １１０７ (６７．５０
g)を１５０℃のシグマブレードミキサーにて、鉱油(３
３．７５g)と混合する。１２５℃に冷却後、ポリイソブ
チレン(３３．７５g)を加え、１０分間混合する。ソフ
トで可塑性の素材が形成する。混合物を１００℃に冷却
し、ペクチン(３０．００g)、アルギン酸Ｎa Ｃa(４
５．００g)およびスターチ−グラフトコポリマー(９
０．００g)を加え、均質なドウ状素材が得られるまで、
１００℃で３０分間混合する。
【００２８】上記ドウ状素材を１２５℃にて、２枚の剥
離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。所定の
６０ミル厚の軟質スラブが形成する。スラブを１"×
２"、２"×２"および２"×３"並びに直径１"、２"およ
び３"の円形に打抜き、パウチで密封し、２．５ＭＲで
ガンマ照射する。
離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。所定の
６０ミル厚の軟質スラブが形成する。スラブを１"×
２"、２"×２"および２"×３"並びに直径１"、２"およ
び３"の円形に打抜き、パウチで密封し、２．５ＭＲで
ガンマ照射する。
【００２９】実施例１に記載の操作に従い、本例の創傷
用吸収性フィラー(照射)の吸湿性試験を行つた結果は、
以下の通りである。 吸湿性の平均率 タイム間隔 重量増加(％) １５分 ９２ ３０分 １４７ １時間 ２５８ ２時間 ４６９ ４時間 ６２９ ８時間 ７４３ ２４時間 ８１８ ４８時間 ８５８ ７２時間 ８７０ ９６時間 ９１６ １２０時間 ９５６
用吸収性フィラー(照射)の吸湿性試験を行つた結果は、
以下の通りである。 吸湿性の平均率 タイム間隔 重量増加(％) １５分 ９２ ３０分 １４７ １時間 ２５８ ２時間 ４６９ ４時間 ６２９ ８時間 ７４３ ２４時間 ８１８ ４８時間 ８５８ ７２時間 ８７０ ９６時間 ９１６ １２０時間 ９５６
【００３０】実施例３ 組成 フィラー全量の％ ポリマーマトリックス ４０％ ポリイソブチレン(Ｖistanex ＬＭＭＨ) … １０ スチレン−イソプレン−スチレンコポリマー(Ｋraton １１０７) … ２０ 鉱油 … １０ 吸収粉末 ６０％ ペクチン … １０ アルギン酸Ｎa Ｃa(ＫＥＬＳＥＴ) … ２０ 架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム(Ａc−Ｄi−Ｓol １５％, ＡＫ ＵＣＥＬＬ ＳＷＸ１７７ １５％) … ３０ 計 １００ 上記組成を持つ創傷用吸収性フィラーを、以下の手順に
従って製造する。上記Ｋraton １１０７ (６０．００
g)を１５０℃のシグマブレードミキサーにて、鉱油(３
０．００g)と混合する。１２５℃に冷却後、ポリイソブ
チレン(３０．００g)を加え、１０分間混合する。ソフ
トで可塑性の素材が形成する。混合物を１００℃に冷却
し、ペクチン(３０．００g)、アルギン酸Ｎa Ｃa(６
０．００g)および架橋カルボキシメチルセルロースナト
リウム(９０．００g)を加え、均質なドウ状素材が得ら
れるまで、１００℃で３０分間混合する。
従って製造する。上記Ｋraton １１０７ (６０．００
g)を１５０℃のシグマブレードミキサーにて、鉱油(３
０．００g)と混合する。１２５℃に冷却後、ポリイソブ
チレン(３０．００g)を加え、１０分間混合する。ソフ
トで可塑性の素材が形成する。混合物を１００℃に冷却
し、ペクチン(３０．００g)、アルギン酸Ｎa Ｃa(６
０．００g)および架橋カルボキシメチルセルロースナト
リウム(９０．００g)を加え、均質なドウ状素材が得ら
れるまで、１００℃で３０分間混合する。
【００３１】上記ドウ状素材を１２５℃にて、２枚の剥
離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。所定の
６０ミル厚の軟質スラブが形成する。スラブを１"×
２"、２"×２"および２"×３"並びに直径１"、２"およ
び３"の円形に打抜き、パウチで密封し、２．５ＭＲで
ガンマ照射する。
離紙間の二段ロールミルでカレンダー圧延する。所定の
６０ミル厚の軟質スラブが形成する。スラブを１"×
２"、２"×２"および２"×３"並びに直径１"、２"およ
び３"の円形に打抜き、パウチで密封し、２．５ＭＲで
ガンマ照射する。
【００３２】実施例１に記載の操作に従い、本例の創傷
用吸収性フィラー(照射)の吸湿性試験を行つた結果は、
以下の通りである。 吸湿性の平均率 タイム間隔 重量増加(％) １５分 ６０ ３０分 ８８ １時間 １４２ ２時間 ２４４ ４時間 ３２７ ８時間 ３９３ ２４時間 ４６６ ４８時間 ５０２ ７２時間 ５３４ ９６時間 ５４２ １２０時間 ５４５
用吸収性フィラー(照射)の吸湿性試験を行つた結果は、
以下の通りである。 吸湿性の平均率 タイム間隔 重量増加(％) １５分 ６０ ３０分 ８８ １時間 １４２ ２時間 ２４４ ４時間 ３２７ ８時間 ３９３ ２４時間 ４６６ ４８時間 ５０２ ７２時間 ５３４ ９６時間 ５４２ １２０時間 ５４５
【００３３】実施例４〜１０ 実施例１に記載の操作に従い、かつ下記表１に示す配合
成分(フィラー全量の％)を用いて、７種の創傷用吸収性
フィラーを製造し、そして実施例５,６,７および８の創
傷用吸収性フィラーについて、実施例１に記載の操作で
吸湿性試験を行った。結果を下記表２に示す。
成分(フィラー全量の％)を用いて、７種の創傷用吸収性
フィラーを製造し、そして実施例５,６,７および８の創
傷用吸収性フィラーについて、実施例１に記載の操作で
吸湿性試験を行った。結果を下記表２に示す。
【００３４】 表１ 吸収粉末 実施例 ポリマー ペクチン アルギン酸 架橋ＣＭＣ ＷＡＴＥＲ マトリックス Ｎa Ｃa −Ｎa ＬＯＣＫ Ａ１００ ４ ４０(１) ６０ ５ ４０(１) １０ ５０ *** ６ ４０(１) １０ ４０ １０ ７ ４０(１) １０ ５０ ８ ４５(２) １０ ２２.５ ２２.５* ９ ４０(１) １０ ２５ ２５ ** １０ ４０(１) １０ ２０ ３０ *** 注) (１) ポリマーマトリックスは実施例１と同じ (２) ポリマーマトリックスは実施例２と同じ * Ａc−Ｄi−Ｓol ** ＡＫＵＣＥＬＬ ＳＷＸ１７７ *** Ａc−Ｄi−ＳolとＡＫＵＣＥＬＬ ＳＷＸ１７７
の等量混合物
の等量混合物
【００３５】 表２ : 吸水能力(初期重量に対する％)タイム(時間) ２ ４ ６ ８ 24 48 120 144 216 312 実施例５ 照射 138 401 419 551 612 704 658 539 非照射 97 287 300 363 386 427 413 369 実施例６ 照射 453 537 662 688 687 883 非照射 412 644 854 911 1413 1572 実施例７ 照射 237 412 516 564 616 621 非照射 352 610 765 842 911 922 実施例８ 照射 83 258 297 429 493 555 562 543 非照射 94 270 326 552 615 672 644 610
【００３６】実施例１１ 本例はブタの創傷に対して試験した。実施例２および１
０の創傷用吸収性フィラー(直径１５mm×厚み１．７５m
mのディスク)を、直径２５mm×深さ５mmのブタの創傷の
中へ入れ、４"×４"の包帯でカバーする。最初と１日、
２日および４日目に、創傷用吸収性フィラーを計量し、
新しい乾燥した創傷用吸収性フィラーと交換する。７日
目に創傷用吸収性フィラーを計量するが、交換せず。重
量の増加率を算出し、結果は以下の通りである。 フィラーの重量増加(％) １日 ２日 ４日 ７日 実施例 ２ ４６８ ４２６ ４４９ ２８５ 〃 １０ ３４１ ３０６ ３９０ ２６４
０の創傷用吸収性フィラー(直径１５mm×厚み１．７５m
mのディスク)を、直径２５mm×深さ５mmのブタの創傷の
中へ入れ、４"×４"の包帯でカバーする。最初と１日、
２日および４日目に、創傷用吸収性フィラーを計量し、
新しい乾燥した創傷用吸収性フィラーと交換する。７日
目に創傷用吸収性フィラーを計量するが、交換せず。重
量の増加率を算出し、結果は以下の通りである。 フィラーの重量増加(％) １日 ２日 ４日 ７日 実施例 ２ ４６８ ４２６ ４４９ ２８５ 〃 １０ ３４１ ３０６ ３９０ ２６４
【００３７】本発明フィラーは、多量の創傷滲出液を吸
収する。本発明フィラーは、流体の吸収過程において、
膨脹し、創傷腔に充満する。本発明フィラーは初期重量
に対して５００〜１０００％の吸水率を有し、これに比
例して膨脹、すなわち、初期体積の５〜１０倍に膨脹す
ることができる。本発明フィラーは水和によって吸水
し、かつ破損せずに創傷から除去することができる。本
発明フィラーは除去時に創傷部に傷をつけることはな
く、かつ創傷部を湿った状態に保持し、および創傷部を
乾燥させあるいは脱水したりせずに治癒に対し好適な環
境に保持する。本発明フィラーは創傷部に密着せず、新
たに形成した組織は本発明フィラー内に生長して本発明
フィラーの除去時に創傷部を傷をつけることはない。本
発明フィラーの主たる適用は、吸収と充満が必要とされ
る、大きな腔を持ち滲出がひどい慢性の創傷に向けられ
る。また本発明フィラーは、潰瘍、火傷、床ずれ等の治
療にも適用することができる。
収する。本発明フィラーは、流体の吸収過程において、
膨脹し、創傷腔に充満する。本発明フィラーは初期重量
に対して５００〜１０００％の吸水率を有し、これに比
例して膨脹、すなわち、初期体積の５〜１０倍に膨脹す
ることができる。本発明フィラーは水和によって吸水
し、かつ破損せずに創傷から除去することができる。本
発明フィラーは除去時に創傷部に傷をつけることはな
く、かつ創傷部を湿った状態に保持し、および創傷部を
乾燥させあるいは脱水したりせずに治癒に対し好適な環
境に保持する。本発明フィラーは創傷部に密着せず、新
たに形成した組織は本発明フィラー内に生長して本発明
フィラーの除去時に創傷部を傷をつけることはない。本
発明フィラーの主たる適用は、吸収と充満が必要とされ
る、大きな腔を持ち滲出がひどい慢性の創傷に向けられ
る。また本発明フィラーは、潰瘍、火傷、床ずれ等の治
療にも適用することができる。
【００３８】所定厚みの本発明フィラーを創傷に貼る。
通常、創傷腔の１／５から１／４に小片にした本発明フ
ィラーを詰め込み、創傷を閉塞性包帯で密封する。滲出
液が発生すると、本発明フィラーは滲出液を吸収し、膨
脹して創傷腔の全体に充満する。なお、本発明フィラー
は通常、数日間にわたって交換する必要はない。
通常、創傷腔の１／５から１／４に小片にした本発明フ
ィラーを詰め込み、創傷を閉塞性包帯で密封する。滲出
液が発生すると、本発明フィラーは滲出液を吸収し、膨
脹して創傷腔の全体に充満する。なお、本発明フィラー
は通常、数日間にわたって交換する必要はない。
【００３９】上記の説明から、本発明の目的が達成され
ることが明らかである。すなわち、本発明によって、高
い吸収能力を有する新規な創傷用吸収性フィラーが得ら
れ、さらにこの創傷用吸収性フィラーの使用によって、
創傷の治癒を効率よく行うことができる。
ることが明らかである。すなわち、本発明によって、高
い吸収能力を有する新規な創傷用吸収性フィラーが得ら
れ、さらにこの創傷用吸収性フィラーの使用によって、
創傷の治癒を効率よく行うことができる。
【００４０】なお、本発明についてその好ましい具体例
を例示して詳述したが、当業者であれば、本発明の精神
および技術的範囲から逸脱することなく、種々の改変を
なしうることが理解されよう。
を例示して詳述したが、当業者であれば、本発明の精神
および技術的範囲から逸脱することなく、種々の改変を
なしうることが理解されよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ローラ・リー・ボルトン アメリカ合衆国ニユージヤージー州メツチ ユチエン、フランクリン・プレイス15番 (72)発明者 ルイス・エイ・パイロン アメリカ合衆国ペンシルベニア州ヤードリ ー、モーガン・アベニユー45番
Claims (12)
- 【請求項１】 (Ａ)(i)約１５〜７５重量％のスチレン
ラジアルもしくはブロック型コポリマーの少なくとも１
種、(ii)約５〜４０重量％のポリイソブチレンの少なく
とも１種、および(iii)約５〜４０重量％の鉱油からな
るポリマーマトリックス約２５〜７５重量％; および (Ｂ)(i)約１０〜１００重量％のアルギン酸ナトリウム
カルシウム、(ii)約０〜８０重量％の架橋カルボキシメ
チルセルロースナトリウム、(iii)約０〜８０重量％の
吸収性ポリアクリレート類、および(iv)約０〜２０重量
％の水溶性ハイドロコロイドからなる吸収粉末約２５〜
７５重量％ から成り、初期重量に対し少なくとも３００％の吸収能
力を有することを特徴とする創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項２】 ポリマーマトリックス約３５〜５０重量
％および吸収粉末約５０〜６５重量％から成る請求項１
に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項３】 吸収性ポリアクリレート類が、スターチ
−グラフト(アクリル酸ナトリウム−アクリレート)コポ
リマーである請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項４】 水溶性ハイドロコロイドがペクチンであ
る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項５】 吸収粉末が約１０〜３０重量％のアルギ
ン酸ナトリウムカルシウムを包含する請求項２に記載の
創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項６】 (a)スチレン−イソプレン−スチレンコ
ポリマー約２０重量％; (b)ポリイソブチレン約１０重
量％; (c)鉱油約１０重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約２５重量％; (e)架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム約２５
重量％; および (f)ペクチン約１０重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項７】 (a)スチレン−イソプレン−スチレンコ
ポリマー約２２．５重量％; (b)ポリイソブチレン約１１．２５重量％; (c)鉱油約１１．２５重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約１５重量％; (e)スターチ−グラフト(アクリル酸ナトリウム−アクリ
レート)コポリマー約３０重量％; および (f)ペクチン約１０重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項８】 (a)スチレン−イソプレン−スチレンコ
ポリマー約２０重量％; (b)ポリイソブチレン約１０重
量％; (c)鉱油約１０重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約２０重量％; (e)架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム約３０
重量％; および (f)ペクチン約１０重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項９】 (a)スチレン−イソプレン−スチレンコ
ポリマー約２０重量％; (b)ポリイソブチレン約１０重
量％; (c)鉱油約１０重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約１０重量％; お
よび (e)架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム約５０
重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項１０】 (a)スチレン−イソプレン−スチレン
コポリマー約２０重量％; (b)ポリイソブチレン約１０
重量％; (c)鉱油約１０重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約４０重量％; (e)スターチ−グラフト(アクリル酸ナトリウム−アクリ
レート)コポリマー約１０重量％; および (f)ペクチン約１０重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項１１】 (a)スチレン−イソプレン−スチレン
コポリマー約２０重量％; (b)ポリイソブチレン約１０重量％; (c)鉱油約１０重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約５０重量％; お
よび (e)ペクチン約１０重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。 - 【請求項１２】 (a)スチレン−イソプレン−スチレン
コポリマー約２２．５重量％; (b)ポリイソブチレン約１１．２５重量％; (c)鉱油約１１．２５重量％; (d)アルギン酸ナトリウムカルシウム約２２．５重量％; (e)架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム約２
２．５重量％;および (f)ペクチン約１０重量％ から成る請求項１に記載の創傷用吸収性フィラー。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US69754491A | 1991-05-09 | 1991-05-09 | |
| US697544 | 1991-05-09 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
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