JPH05123331A - 超音波造影用穿刺針およびその製造方法 - Google Patents

超音波造影用穿刺針およびその製造方法

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JPH05123331A
JPH05123331A JP3314042A JP31404291A JPH05123331A JP H05123331 A JPH05123331 A JP H05123331A JP 3314042 A JP3314042 A JP 3314042A JP 31404291 A JP31404291 A JP 31404291A JP H05123331 A JPH05123331 A JP H05123331A
Authority
JP
Japan
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needle
puncture
ultrasonic
puncture needle
beads
Prior art date
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Pending
Application number
JP3314042A
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English (en)
Inventor
Takeshi Yano
毅 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易に製造でき且つその強度が殆ど損なわれ
ることのない超音波造影用穿刺針およびその製造方法を
提供する。 【構成】 超音波造影用穿刺針1の外針2または内針3
の刃先4または5に近接する部分の表面に、ブラスト処
理により微小な凹凸7または8を形成したことを特徴と
する。ブラスト処理に用いるビーズは直径50〜300
μm、好ましくは120〜180μmの大きさのものが
使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波造影用穿刺針、
特に外針とその外針に挿着された内針からなる穿刺針の
改良、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】検査や診断のために肝臓、腎臓その他の
体内器官から組織あるいは体液を採取する方法として、
患者の診断部位に穿刺針を差し込む穿刺法が知られてお
り、正確な診断情報を得るための有益な検査法として広
く利用されている。しかしながら、この穿刺法は直接患
者の体内に穿刺針を差し込むものであるため、患者の苦
痛を伴うことになり、従って、できるだけ短時間に、し
かも正確に所望の穿刺部位に穿刺する必要がある。穿刺
方向の狂いによる誤った組織の採取は確実に防止されな
ければならず、また、穿刺経路内に損傷を受ける臓器が
存在しないことが確認されなければならない。
【0003】所望の部位に正確に穿刺するためには、従
来、穿刺対象臓器を含む診断部位に超音波を照射し、体
内からの反射波をブラウン管上に断層画像等として表示
し、この超音波画像を観察することにより穿刺針と体内
組織との位置関係および穿刺針の穿刺状態を確認しなが
ら穿刺操作を行う所謂超音波穿刺法が用いられており、
熟練を要することなく正確な穿刺操作を可能としてい
る。そして穿刺針の穿刺状態の正確な画像表示を可能と
するために、従来、外表面に超音波反射マークを設けた
穿刺針を使用していた。
【0004】しかしながら、この従来の超音波反射マー
ク入り穿刺針は、超音波反射マークが粗面あるいは凹凸
面から形成されており、、この穿刺マークが直接生体組
織と接触しながら穿刺が行われるので、穿刺中に生体組
織が損傷を受けるという問題があった。そこで、この様
な組織の損傷を回避するために、穿刺針の外筒に挿入さ
れる内筒針または内筒針の代わりに挿入されるマンドリ
ンに複数個の超音波反射マークが形成されてなる超音波
穿刺用穿刺針が提案されている(実公昭63−2489
4号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この超音波
穿刺用穿刺針は、形成される超音波反射マークとしての
溝や粗面の深さがその針の肉厚に比して大きいため、穿
刺針の強度を損なうという問題を有する上、その製造に
手間がかかり問題であった。本発明は上記の様な問題に
鑑みてなされたもので、容易に製造でき且つその強度が
殆ど損なわれることのない超音波造影用穿刺針およびそ
のような超音波造影用穿刺針の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、穿刺針の外針または内針の刃先に近接す
る部分の表面に、ブラスト処理により微小な凹凸を形成
したことを特徴とする超音波造影用穿刺針を採用してい
る。また、穿刺針の外針または内針の刃先に近接する部
分の表面を、直径50〜300μmのビーズを用いてブ
ラスト処理し、微小な凹凸を形成することを特徴とする
超音波造影用穿刺針の製造方法を採用している。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、超音波穿刺法に際して照
射された超音波は、超音波造影用穿刺針の刃先に近接し
て形成された微小な凹凸によって確実に反射され、ブラ
ウン管上に断層画像として表示される。そしてこの微小
な凹凸はブラスト処理によって形成されたものであるた
め、実質的に穿刺針の強度を損なうことはなく、また製
造も簡単である。
【0008】
【実施例】次に本発明の実施例について図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例の要部断面図であ
り、図2は他の実施例の要部断面図である。また、図3
〜図4は本発明の超音波造影用穿刺針の製造方法を説明
する図である。図1および図2に示すように、本発明の
超音波造影用穿刺針1(以下単に穿刺針という)は外針
2と内針3からなり、外針2の刃先4または内針3の刃
先5に近接する部分の表面に、ブラスト加工により微小
な凹凸7または8を形成したことを特徴とするものであ
る。
【0009】外針2は中空の内腔を有するカヌラ11と
その基端部に固着されたハブ(図示していない)からな
る針であって、カヌラ11は好ましくはステンレス鋼
(SUS304がより好ましい)などの金属を用いて製
造されており、一方、内針3は中実かつ断面円形の線状
針12とその基端部に固着されたハブ(図示していな
い)からなる針であって、線状針は外針同様の材料を用
いて製造されている。そして内針3は外針2の内腔6に
挿着され外針2の内壁を摺動可能になっており、穿刺経
路の組織が損傷されたり削り取られたりしないように外
針2と内針3の刃先4と5は同じ角度のカット面に形成
されている。ブラスト加工による微小な凹凸は、外針2
の刃先4に近接する部分の表面または内針3の刃先5に
近接する部分の表面に形成されており、ブラスト処理に
使用されるビーズのサイズが直径50〜300μm、好
ましくは120〜180μmであることから、凹凸のサ
イズは大凡深さ20〜100μmに形成される。
【0010】図3〜図4はブラスト処理の方法を説明す
るもので、図3はブラスト処理機(図示していない)の
押さえ治具9にカヌラ11をセットした状態、図4はセ
ットされたカメラ11に上および下からビーズ10を吹
きつけている状態を示している。押さえ治具9には加工
したい部分のみが露出するようにカメラ11をセット
し、これにブラスト処理機で上下から所定の出力と時
間、ビーズ10を吹きつける。ブラスト処理の際の出力
は概ね2.0 〜2.5 kg/cm2 、処理時間は24〜48秒で
あり、使用されるビーズ10のサイズは通常直径50〜
300μm、好ましくは120〜180μmである。出
力が2.0 kg/cm2 より小さいとビーズ10の跡が付き難
くなり、2.5 kg/cm2 より大きいとカヌラ11が曲がっ
てしまう事がある。また、ビーズ10のサイズが小さ過
ぎると凹凸が細かくなり過ぎて造影力が落ち、大き過ぎ
ると機械にかからなくなる。尚、ビーズ10としては通
常ガラスビーズが使用される。
【0011】〔実施例1〕SUS304製のカヌラ80
0本を用意し、これにブラスト処理機ニューマブラスタ
ー(商品名、不二製作所(株)製、型式番号SOSG−
5G302−1840)を用いて、出力2.0kg/cm2
24秒間、120μmのビーズを吹きつけてその表面に
凹凸を形成したところ、全てのカヌラの表面に微小な凹
凸が形成されたがカヌラが折れたり曲がったりすること
はなかった。次に、このカヌラを含む外針と通常の内針
からなる超音波造影用穿刺針を製造し、これを10人の
被験者について穿刺時の造影性および刺通抵抗について
調べたところ、造影性は良好であり、刺通抵抗も通常の
穿刺針と殆ど差がなかった。
【0012】〔実施例2〕SUS304製の線状針80
0本を用意し、これに実施例1で使用したブラスト処理
機を用いて、出力2.5kg/cm2 で24秒間、180μm
のビーズを吹きつけてその表面に凹凸を形成したとこ
ろ、全ての線状針の表面に微小な凹凸が形成されたが線
状針が折れたり曲がったりすることはなかった。次に、
この線状針を含む内針と通常の外針からなる超音波造影
用穿刺針を製造し、これを10人の被験者について穿刺
時の造影性および刺通抵抗について調べたところ、造影
性は良好であった。
【0013】
【発明の効果】以上説明してきたことから明らかなよう
に、本発明の採用により、その強度を損なうことなく、
しかも従来のものより安価に超音波造影用穿刺針を製造
することができる。また安価で強度のある刺通時に痛み
の少ない超音波造影用穿刺針を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部断面図である。
【図2】本発明の他の実施例の要部断面図である。
【図3】本発明の超音波造影用穿刺針の製造方法を説明
する図であり、押さえ治具にカヌラをセットした状態を
示す。
【図4】本発明の超音波造影用穿刺針の製造方法を説明
する図であり、ビーズを吹きつけている状態を示す。
【符号の説明】
1 超音波造影用穿刺針 2 外針 3 内針 7、8 凹凸 9 押さえ治具 10 ビーズ 11 カヌラ 12 線状針

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿刺針の穿刺状態を超音波画像で観察し
    ながら穿刺を行う超音波造影用穿刺針において、穿刺針
    の外針または内針の刃先に近接する部分の表面に、ブラ
    スト処理により微小な凹凸を形成したことを特徴とする
    超音波造影用穿刺針。
  2. 【請求項2】 穿刺針の外針または内針の刃先に近接す
    る部分の表面を、直径50〜300μmのビーズを用い
    てブラスト処理し、微小な凹凸を形成することを特徴と
    する超音波造影用穿刺針の製造方法。
  3. 【請求項3】 ビーズの直径が120〜180μである
    請求項2に記載の製造方法。
JP3314042A 1991-10-31 1991-10-31 超音波造影用穿刺針およびその製造方法 Pending JPH05123331A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100412011B1 (ko) * 2001-09-10 2003-12-24 주식회사 메디슨 중재적 초음파 분야에서 사용되는 침상 도구
JP2005278939A (ja) * 2004-03-30 2005-10-13 Jms Co Ltd スタイレット
JP2006101915A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Sumitomo Bakelite Co Ltd 穿刺針
JP2011504131A (ja) * 2007-11-21 2011-02-03 ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー 安全スタイレット

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