JPH05117019A - 塩基性耐火れんが - Google Patents
塩基性耐火れんがInfo
- Publication number
- JPH05117019A JPH05117019A JP3283023A JP28302391A JPH05117019A JP H05117019 A JPH05117019 A JP H05117019A JP 3283023 A JP3283023 A JP 3283023A JP 28302391 A JP28302391 A JP 28302391A JP H05117019 A JPH05117019 A JP H05117019A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clinker
- refractory
- refractory brick
- spinel
- mgo
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- Pending
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塩基性耐火れんがに関し、耐スポーリング性
を損なうことなく、優れた耐食性並びに高い熱間強度を
併せて付与することを目的とする。 【構成】 50〜90重量%の高純度マグネシア(Mg
O)クリンカーと、10〜50重量%のスピネル(Mg
O・Al2 O3 )クリンカーとを配合して耐火材原料と
した塩基性耐火れんがにおいて、上記耐火材原料に対し
て、平均粒子径が6μm以下で易焼結性の超微粉アルミ
ナを、外掛け1〜3重量%添加する構成とする。
を損なうことなく、優れた耐食性並びに高い熱間強度を
併せて付与することを目的とする。 【構成】 50〜90重量%の高純度マグネシア(Mg
O)クリンカーと、10〜50重量%のスピネル(Mg
O・Al2 O3 )クリンカーとを配合して耐火材原料と
した塩基性耐火れんがにおいて、上記耐火材原料に対し
て、平均粒子径が6μm以下で易焼結性の超微粉アルミ
ナを、外掛け1〜3重量%添加する構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばセメントロータ
リーキルンで使用する塩基性耐火れんがに関するもので
ある。
リーキルンで使用する塩基性耐火れんがに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】セメントロータリーキルンの耐火面を構
成する耐火物としては、主にマグネシア−クロム質耐火
れんが、もしくはマグネシア−スピネル質耐火れんが等
の塩基性耐火れんがが用いられる。このうち、マグネシ
ア−スピネル質耐火れんがは、熱膨張率の異なる高純度
マグネシアクリンカーとスピネル(MgO・Al
2 O3 )クリンカーとの2種の原料を配合することによ
り、焼成工程から常温への自然冷却時に上記高純度マグ
ネシアクリンカーによるマグネシア粒子と、スピネルク
リンカーによるスピネル粒子との間にマイクロクラック
を生成させている。このマイクロクラックは、れんが昇
温・冷却時に発生する熱応力を分散もしくは吸収させる
機能を有するところから、特に高い熱応力がかかる上記
セメントロータリーキルンのような稼働条件の耐火面の
構成材料として今後さらに需要が高まる傾向にある。
成する耐火物としては、主にマグネシア−クロム質耐火
れんが、もしくはマグネシア−スピネル質耐火れんが等
の塩基性耐火れんがが用いられる。このうち、マグネシ
ア−スピネル質耐火れんがは、熱膨張率の異なる高純度
マグネシアクリンカーとスピネル(MgO・Al
2 O3 )クリンカーとの2種の原料を配合することによ
り、焼成工程から常温への自然冷却時に上記高純度マグ
ネシアクリンカーによるマグネシア粒子と、スピネルク
リンカーによるスピネル粒子との間にマイクロクラック
を生成させている。このマイクロクラックは、れんが昇
温・冷却時に発生する熱応力を分散もしくは吸収させる
機能を有するところから、特に高い熱応力がかかる上記
セメントロータリーキルンのような稼働条件の耐火面の
構成材料として今後さらに需要が高まる傾向にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マグネ
シア−スピネル質耐火れんがは、該耐火面の稼働時に低
融点物質を生成したり、熱間での強度が低いところか
ら、マグネシア−クロム質耐火れんがに比べて溶融セメ
ントの侵食を容易に受け、耐食性に劣る難点があり、耐
用性をさらに向上させることが求められている。
シア−スピネル質耐火れんがは、該耐火面の稼働時に低
融点物質を生成したり、熱間での強度が低いところか
ら、マグネシア−クロム質耐火れんがに比べて溶融セメ
ントの侵食を容易に受け、耐食性に劣る難点があり、耐
用性をさらに向上させることが求められている。
【0004】本発明は上記従来の事情に鑑み提案された
ものであって、耐スポーリング性を損なうことなく、優
れた耐食性並びに高い熱間強度を併せもつ塩基性耐火物
を提供することを目的とするものである。
ものであって、耐スポーリング性を損なうことなく、優
れた耐食性並びに高い熱間強度を併せもつ塩基性耐火物
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は以下の手段を採用する。すなわち、50〜
90重量%の高純度マグネシアクリンカーと、10〜5
0重量%のスピネルクリンカーとを配合して耐火材原料
とした塩基性耐火れんがにおいて、上記耐火材原料に対
して、平均粒子径が6μm以下で易焼結性の超微粉アル
ミナを、外掛け1〜3重量%添加した塩基性耐火れんが
である。
めに本発明は以下の手段を採用する。すなわち、50〜
90重量%の高純度マグネシアクリンカーと、10〜5
0重量%のスピネルクリンカーとを配合して耐火材原料
とした塩基性耐火れんがにおいて、上記耐火材原料に対
して、平均粒子径が6μm以下で易焼結性の超微粉アル
ミナを、外掛け1〜3重量%添加した塩基性耐火れんが
である。
【0006】
【作用】上記の構成において、完全な焼結品でなく、仮
焼結させた超微粉アルミナを添加することにより、組織
内に生成したマイクロクラックを損なうことなく、れん
が組織をより緻密なものとすることができるので、耐食
性及び熱間強度を向上させることができる。
焼結させた超微粉アルミナを添加することにより、組織
内に生成したマイクロクラックを損なうことなく、れん
が組織をより緻密なものとすることができるので、耐食
性及び熱間強度を向上させることができる。
【0007】この超微粉アルミナの添加量としては、耐
火材原料に対して、外掛け1〜3重量%とすることが望
ましく、1重量%未満では十分な耐食性が付与できず、
又、3重量%以上では上記マイクロクラックによる耐ス
ポーリング性の向上効果が低下するとともに、れんが自
体の熱膨張率が高まり好ましくない。またこの超微粉ア
ルミナの平均粒径は6μm以下とすることが望ましく、
6μmよりも大きな粒径であると組織内に分散されず、
該超微粉アルミナの添加による耐食性の向上効果が得ら
れなくなる。
火材原料に対して、外掛け1〜3重量%とすることが望
ましく、1重量%未満では十分な耐食性が付与できず、
又、3重量%以上では上記マイクロクラックによる耐ス
ポーリング性の向上効果が低下するとともに、れんが自
体の熱膨張率が高まり好ましくない。またこの超微粉ア
ルミナの平均粒径は6μm以下とすることが望ましく、
6μmよりも大きな粒径であると組織内に分散されず、
該超微粉アルミナの添加による耐食性の向上効果が得ら
れなくなる。
【0008】本発明において使用するマグネシアクリン
カーは、マグネシア成分が95%以上の高純度品を使用
し、スピネルクリンカーは、市販のものが使用でき、不
純物の少ないものが好ましい。その場合、マグネシアク
リンカーとスピネルクリンカーとの配合量は、従来公知
のマグネシア−スピネル質耐火れんがで規定されている
10/90〜50/50重量%の範囲とする。
カーは、マグネシア成分が95%以上の高純度品を使用
し、スピネルクリンカーは、市販のものが使用でき、不
純物の少ないものが好ましい。その場合、マグネシアク
リンカーとスピネルクリンカーとの配合量は、従来公知
のマグネシア−スピネル質耐火れんがで規定されている
10/90〜50/50重量%の範囲とする。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例に基づき、従来の配
合による比較例と対照しながら説明する。
合による比較例と対照しながら説明する。
【0010】表1は本発明に係る実施例及び従来の配合
による比較例で使用する各耐火材原料の化学組成を示
し、該表1に記載した各原料を表2上欄に示す配合割合
で混練し、混練物をフリクションプレスで成形し、11
0℃で24時間乾燥後、1800℃で17時間焼成し
た。得られたれんがの物性を表2下欄に示す。
による比較例で使用する各耐火材原料の化学組成を示
し、該表1に記載した各原料を表2上欄に示す配合割合
で混練し、混練物をフリクションプレスで成形し、11
0℃で24時間乾燥後、1800℃で17時間焼成し
た。得られたれんがの物性を表2下欄に示す。
【0011】本発明に係る実施例の熱間強度及び耐食性
は比較例よりも格段に向上し、耐スポーリング性も比較
例と遜色のない製品であることが確認できる。尚、表1
に記載の耐スポーリングテストは、1200℃で15分
加熱→水中で5分間冷却→10分間常温にて放冷、とい
う手順を1サイクルとし、剥落までのサイクル数を記
し、また耐食性を示す溶損指数は、SiO2 =20%、
Al2 O3 =16%、MgO=2%、CaO=56%の
組成のセメントスラグと1500℃で5時間反応させ、
比較例の溶損量を100とした相対的な指数で表した。
は比較例よりも格段に向上し、耐スポーリング性も比較
例と遜色のない製品であることが確認できる。尚、表1
に記載の耐スポーリングテストは、1200℃で15分
加熱→水中で5分間冷却→10分間常温にて放冷、とい
う手順を1サイクルとし、剥落までのサイクル数を記
し、また耐食性を示す溶損指数は、SiO2 =20%、
Al2 O3 =16%、MgO=2%、CaO=56%の
組成のセメントスラグと1500℃で5時間反応させ、
比較例の溶損量を100とした相対的な指数で表した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、優れた耐
スポーリング性を損なうことなく、熱間強度及び耐食性
を向上させることができ、特にセメントロータリーキル
ンのような高い熱応力のかかる耐火面に好適な耐火れん
がとして優れた耐用性を発揮する塩基性耐火れんがを提
供することができる。
スポーリング性を損なうことなく、熱間強度及び耐食性
を向上させることができ、特にセメントロータリーキル
ンのような高い熱応力のかかる耐火面に好適な耐火れん
がとして優れた耐用性を発揮する塩基性耐火れんがを提
供することができる。
フロントページの続き (72)発明者 浦上 監一郎 赤穂市中広字東沖1576番地の2 川崎炉材 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 50〜90重量%の高純度マグネシア
(MgO)クリンカーと、10〜50重量%のスピネル
(MgO・Al2 O3 )クリンカーとを配合して耐火材
原料とした塩基性耐火れんがにおいて、 上記耐火材原料に対して、平均粒子径が6μm以下で易
焼結性の超微粉アルミナを、外掛け1〜3重量%添加し
たことを特徴とする塩基性耐火れんが。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3283023A JPH05117019A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 塩基性耐火れんが |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3283023A JPH05117019A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 塩基性耐火れんが |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05117019A true JPH05117019A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17660227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3283023A Pending JPH05117019A (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 塩基性耐火れんが |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05117019A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07187756A (ja) * | 1993-11-15 | 1995-07-25 | Indresco Inc | MgO−スピネル耐火混合物及びその成形体 |
AT400329B (de) * | 1993-11-11 | 1995-12-27 | Veitsch Radex Ag | Verwendung eines feuerfesten, keramischen steins zur auskleidung von zement-drehrohröfen |
KR101066574B1 (ko) * | 2004-09-13 | 2011-09-22 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 부정형 내화조성물 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP3283023A patent/JPH05117019A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AT400329B (de) * | 1993-11-11 | 1995-12-27 | Veitsch Radex Ag | Verwendung eines feuerfesten, keramischen steins zur auskleidung von zement-drehrohröfen |
JPH07187756A (ja) * | 1993-11-15 | 1995-07-25 | Indresco Inc | MgO−スピネル耐火混合物及びその成形体 |
KR101066574B1 (ko) * | 2004-09-13 | 2011-09-22 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 부정형 내화조성물 |
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