JPH0511646A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH0511646A
JPH0511646A JP3185330A JP18533091A JPH0511646A JP H0511646 A JPH0511646 A JP H0511646A JP 3185330 A JP3185330 A JP 3185330A JP 18533091 A JP18533091 A JP 18533091A JP H0511646 A JPH0511646 A JP H0511646A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
voltage
transfer roller
roller
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3185330A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hiroshima
康一 廣島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3185330A priority Critical patent/JPH0511646A/ja
Priority to DE69226682T priority patent/DE69226682T2/de
Priority to EP92305911A priority patent/EP0520819B1/en
Publication of JPH0511646A publication Critical patent/JPH0511646A/ja
Priority to US08/388,889 priority patent/US5646717A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 像担持体1上に作像プロセス手段により可転
写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触させ転写
バイアスを印加した接触転写手段6との間に転写材Pを
通過させて像担持体側の可転写像を転写材側に転写させ
る転写方式の画像形成装置について、接触転写手段の抵
抗のラチチュードを広くとって、更にその抵抗値に最適
な転写電圧を印加することができるようにして、接触転
写手段の抵抗変動に影響されずに常に高い転写効率を確
保し、使用ラチチュード、製造歩どまりの向上、及びそ
の波及効果によるコストダウンを可能にすること。 【構成】 転写動作以前に上記接触転写手段6に印加す
る電圧を順次増大し、該接触転写手段6の像担持体1に
対する電圧−電流特性を予め設定している電圧−電流曲
線上の一点に収束させる手段を有し、該収束手段として
PWM制御を用いる、ことを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導電性感光体・誘電
体・磁性体等の像担持体上に電子写真・静電記録・磁気
記録等の適宜の作像プロセス手段によりトナー像等の可
転写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触させ転
写バイアスを印加したローラ体・ベルト体等の接触転写
手段との間の転写部位に転写材を通過させて像担持体側
の可転写像を転写材側に転写させて画像形成物を得る転
写方式の複写機・プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】接触タイプの転写手段を備えた画像形成
装置において、転写手段に印加する転写バイアスは定電
圧制御または定電流制御されているのが普通である。
【0003】接触転写手段として使用される転写ローラ
等は通常はゴムに導電性粒子を分散させて体積抵抗を適
宜に調整したものが使用されているが、この種の物質は
よく知られているように環境によってその抵抗値が数桁
にわたって変化するので、環境に拘わらず常時安定した
転写バイアスを印加することが困難である。
【0004】これについて略述すると、常温常湿環境
(23℃、60%RH、以下、N/N環境と記す)の場
合に好適に転写バイアスを設定すると、低温低湿環境
(15℃、10%RH、以下、L/L環境と記す)で
は、転写手段・転写材の抵抗値が大きくなっているため
に転写不良を発生する。
【0005】また、逆に高温高湿環境(32℃、85%
RH、以下、H/H環境と記す)では、転写手段の抵抗
値が小さくなるので過大なバイアスが印加され、これに
よって生ずる過剰な電荷による転写材突抜けが生じ、画
像構成剤としてのトナーの一部が転写バイアスと同極性
に転換して転写材に転移せず転写抜けを生じたり、像担
持体(以下、感光体ドラムと記す)に過剰な電流が流入
して転写メモリーを発生したりする。
【0006】一方、定電流制御によれば、転写手段の上
記のような抵抗値の変化による不都合は解消され、常時
転写に必要な電荷量を確保できるが、この種の画像形成
装置は、大小様々な転写材を使用できるようになってい
るのが普通であるので、小サイズの転写材を通紙使用し
た場合には、当然ながら、像担持体と転写手段とが直接
当接する領域が存在する事になり、この直接当接領域が
大きいと、該部分に大部分の電流が流れてしまい、特
に、L/L環境下では転写電荷が不足して転写不良を招
来する。
【0007】上述のような不都合を回避するために、転
写部位に転写材が存在しない非通紙時においては定電流
制御を行ない、このときの電圧をホールドして、通紙時
にはこの電圧で定電圧制御を行なうようにした制御方式
(ActiveTransfer VoltageControl 、以下、ATVC制
御方式という)が提案(特願昭1−85189号等)さ
れている。
【0008】これを具体的に述べると、感光体ドラムの
暗電位(VD 部)に一定電流を流し発生電圧をモニター
し、そし電圧を、.等倍、.係数倍、.一定電圧
を加える、.その他〜までの組合わせ等を行って
印加バイアスを制御するもので、環境変動や転写材サイ
ズの差異などによる転写性のバラツキの発生防止に一定
の効果を挙げている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このA
TVC制御方式を接触転写手段に実施した場合には以下
に述べるような欠点がある。
【0010】即ち、ATVCは転写前に像担持体として
の感光体ドラム上に電流を流し、発生した電圧から接触
転写手段の抵抗を検知し、転写時に制御する電流値が1
つであるため推測が甘くなり精度が低いという問題があ
る。
【0011】更に、接触転写手段の経年変化、電圧印加
による抵抗変動があるために、ATVCでは充分な推測
・バイアス制御ができず、使用に適する抵抗値のラチチ
ュードが狭いという課題がある。
【0012】本発明は、接触転写手段の抵抗のラチチュ
ードを広くとって、更にその抵抗値に最適な転写電圧を
印加することができるようにして、接触転写手段の抵抗
変動に影響されずに常に高い転写効率を確保し、使用ラ
チチュード、製造歩どまりの向上、及びその波及効果に
よるコストダウンを可能にすることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
【0014】(1)像担持体上に作像プロセス手段によ
り可転写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触さ
せ転写バイアスを印加した接触転写手段との間に転写材
を通過させて像担持体側の可転写像を転写材側に転写さ
せる転写方式の画像形成装置において、転写動作以前に
上記接触転写手段に印加する電圧を順次増大し、該接触
転写手段の像担持体に対する電圧−電流特性を予め設定
している電圧−電流曲線上の一点に収束させる手段を有
し、該収束手段としてPWM制御を用いる、ことを特徴
とする画像形成装置。
【0015】(2)前記PWM制御によって接触転写手
段に印加する電圧を順次増大させる手段を画像形成装置
の立ち上げ時もしくは転写動作開始以前に実施すること
を特徴とする(1)記載の画像形成装置。
【0016】(3)前記PWM制御によって接触転写手
段に印加する電圧を順次増大させる手段を複数回繰返す
ことを特徴とする(1)又は(2)記載の画像形成装
置。
【0017】
【作用】即ち画像形成装置の作像シーケンスにおいて、
例えば、転写動作以前に転写ローラ等の接触転写手段に
印加する電圧をPWM制御方式を用いて順次増大させ、
接触転写手段の像担持体に対する電圧−電流特性曲線を
予め設定している電圧−電流曲線で表わされる転写バイ
アス設定ライン上の一点に収束させる手段を実施するこ
とによって、相対的に抵抗の低い接触転写手段には通紙
時に多くの電流を流すようなバイアスを、相対的に高抵
抗の接触転写手段には通紙時に少なめの電流を流すよう
なバイアスを非通紙時に設定することが可能となる。
【0018】その結果として転写材通紙時には接触転写
手段の抵抗値状態に拘らず常にほぼ同程度の電流が転写
材に流れ込むようになるため、接触転写手段の抵抗値の
製造上のバラツキ、長期使用による経年変化、環境変動
及び電圧変動等の影響を受けずに、常に高い転写効率と
良好な転写性が確保される。
【0019】つまり、接触転写手段の抵抗値の製造バラ
ツキ、環境変動・耐久変動及び電圧変動にも充分対応し
た転写バイアス制御が実現できるようになり、L/L環
境、H/H環境下等での転写不良が解決され、転写バイ
アスを転写手段の最も使用に適したバイアスに制御でき
るので転写手段の抵抗値のラチチュード(マージン)が
広がり、転写手段製造時の歩どまりの向上、並びにコス
トダウンが図れるようになり、従来よりも広い抵抗値範
囲で良好な転写性か得られるようになった。
【0020】
【実施例】
<実施例1>(図1〜図9) (1)画像形成装置例 図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本例の画像形成装置は電子写真プロセス利用のレ
ーザ・プリンタである。
【0021】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)である。本例
の感光体ドラムはAl等の導電性ドラム基体の外周面に
OPC感光体層(有機光導電体層)を形成したものであ
り、矢示の時計方向に50mm/secのプロセス・ス
ピード(周速度)をもって回転駆動される。プリンタの
スループットはA4サイズで最大8枚である。
【0022】2は感光体ドラム1の帯電処理手段として
の一次帯電ローラであり、感光体ドラム1に所定の押圧
力で押圧接触させてあり、感光体ドラム1の回転に従動
して回転する。この帯電ローラ2には電源3からバイア
ス電圧が印加されて回転感光体ドラム1の周面が一様に
負帯電処理される。電源3はCPUを有するDCコント
ローラ9によりローパスフィルタ10a・ADコンバー
タ10bを介して制御される。
【0023】帯電ローラ2で一様に負帯電処理された回
転感光体ドラム1面に対して不図示のレーザスキャナか
ら目的の画像情報に対応して画像変調されて出力された
レーザ光4による走査露光がなされて、走査露光部分の
電位が減衰して回転感光体ドラム1面に目的の画像情報
に対応した静電潜像が形成される。その静電潜像が反転
現像器5のネガトナーによりトナー像として現像され
る。
【0024】そしてそのトナー像が感光体ドラム1と接
触転写手段としての転写ローラ6との間の転写部位に不
図示の給紙部から感光体ドラム1の回転とタイミングを
合せて搬送路7を通して給送された転写材Pに対して順
次に転写されていく。転写ローラ6は感光体ドラム1に
対して所定の押圧力をもって圧接させてあり、感光体ド
ラム1とほぼ同一の周速度をもって感光体ドラム1の回
転に順方向に回転しており、また電源3から転写バイア
スが印加されている。
【0025】転写部位を通過した転写材Pは回転感光体
ドラム1から順次に分離されて不図示の定着器へ搬送さ
れ、転写トナー像の定着処理を受ける。
【0026】また転写材Pに対するトナー像転写後の感
光体ドラム1面はクリーナ8によって転写残りトナー等
の付着残留汚染物の除去を受けて清浄面化され、繰り返
して作像に供される。
【0027】本実施例で用いた接触転写手段としての転
写ローラ6は材質としてはウレタンゴム・シリコーンゴ
ム・EPR(エチレンプロピレンゴム)・EPDM(エ
チレンプロピレンジェンの3元共重合体)・IR(イソ
プレンゴム)等のゴム材が用いられるが、本実施例では
EPDMを用いた。EPDMに分散する導電物質として
はカーボン・酸化亜鉛・酸化すず等が挙げられるが、本
実施例は比較的固有抵抗の高い酸化亜鉛を用いた。そし
て酸化亜鉛を分散したEPDMを発泡させ、SUS製の
φ8の芯金6aの上に肉厚6mmでローラ状に形成し、
外径φ20の発泡EPDM転写ローラ6とした。
【0028】該転写ローラの抵抗値は、約300g重の
加重のもと接地に対して約50mm/secの周速で回
転させ、1.0KVの電圧印加のもと測定された電流の
関係から抵抗値を測定したところ、約5×107 〜5×
109 Ωでロットバラツキが生じた。感光体ドラム1上
の一次帯電電位は暗電位VD =−600V、露光電位
(明電位)VL =−100Vである。
【0029】(2)転写バイアス制御方式 図2は下記抵抗値を有する転写ローラA〜Dの各V−I
特性曲線である。このV−I特性は感光体上暗電位部V
D (=−600V)に対するものである。抵抗値の測定
法は前述の測定法による。
【0030】ローラA=1.0×108 Ω ローラB=5.0×108 Ω ローラC=1.0×109 Ω ローラD=5.0×109 Ω 図2中の実線の直線グラフNは予め設定する転写バイア
ス設定用の電圧電流曲線(以下、転写バイアス設定ライ
ンという)である。転写バイアス設定ラインは転写ロー
ラの抵抗値を変えて実際にプリントしたときに、各々の
転写ローラで転写効率が最大となる点をプロットして得
ている。図2における転写バイアス設定ラインの電圧と
電流の関係式は IT =−0.85VT +7 で、IT は〔μA〕、VT は〔KV〕の単位である。
【0031】転写バイアス設定ラインがこのような形と
なる理由を図3を用いて説明する。図3は、転写ローラ
B、転写ローラDのV−I特性であり実線は非通紙時の
D部(−600v)に対するもの、破線は通紙時の転
写材に対するものである。
【0032】図3を見てわかることは、転写ローラB、
Dを比較すると非通紙時に流れる電流Ivdと通紙時に流
れる電流IP の差ΔI=IP が異なっている。これは転
写ローラの抵抗が相対的に低い場合は、転写ローラ芯金
から感光体までの負荷が転写材の有無で大きく変化する
のに対し、抵抗が相対的に高い場合は前述の負荷の変動
が小さくなるためである。従って転写動作以前と抵抗が
異なる転写ローラで、転写材通過時に同じだけの電流を
流すために必要な電圧を求めるためには、抵抗が相対的
に低いローラBではVD 部に流れる電流を多めに、逆に
相対的に高いローラDではVD 部に流れる電流をローラ
Bの場合よりも少なめに設定することが望ましい。その
ために転写バイアス設定ラインは図3のV−I特性のグ
ラフ上では右下がりとなる。
【0033】本発明において転写ローラのV−I特性曲
線と上記転写バイアス設定ラインとの交点を求め、該転
写ローラの転写バイアスを設定するようにしているのだ
が、その手段と特徴を以下に述べる。
【0034】本実施例においては転写動作以前に転写ロ
ーラに印加する電圧を順次増大していき、そのとき感光
体上に流れる電流をモニターしてV−I特性とし転写バ
イアス設定ライン IT =−0.85VT +7 と一致する点を求め、そのときの電圧VT を保持して、
転写材通過時に印加するようにしている。
【0035】図3において、転写ローラBの保持電圧V
TB、転写ローラDの保持電圧VTDによって各々のローラ
でプリントを行うと、ローラB、ローラDで各々ITB
TDの電流が転写材に流れることになる。
【0036】転写ローラに印加する電圧を変化させる手
段としてDAコンバータを介してDCコントローラから
の信号をアナログ的に増加する方法であるが、本発明で
はPWM(パルス幅変調(Pulse Width M
odulation))方式を用いた。
【0037】図6は転写高圧制御回路の1例である。D
Cコントローラ9より出されたPWM信号は高圧トラン
ス41の1次側にあるローパスフィルタ10aを通過す
ることによって0〜5Vのレベルの信号に変換され、次
いで変圧されて転写バイアスとなる。
【0038】即ちRWM制御によりパルス信号のDut
y(デューティー)比を変調することによってLPF
(ローパスフィルタ)10後の電圧が変化し、発生電圧
もそれに応じて変化している。
【0039】概略図を図4・図5に示す。図4はPWM
制御のDuty比(ソフト)に対する(ハードの)発生
(出力)電圧の関係を示している。
【0040】本実施例で用いたレーザ・プリンタの転写
高圧トランスの最大出力電圧が5.0kvであるため、
PWMのDuty比が100%のとき、5.0kvの電
圧が出力されるようになる。PWMのDuty比は25
6bitの分解能を有し1bitずつ増加するようにす
る。256bitで分割された場合の増加する電圧の割
合は≒20v/bitであり、この値は転写高圧の分解
能としては十分な値である。この様な高分解能が得られ
るのがPWM制御の特徴である。
【0041】図5はモデル的にPWMのDuty比を順
次大きくして、電圧を増加させる様子を示している。図
5ののa:bがDuty比であり、の状態より次第
にDuty比を大きくし、換言すればbit数を増やし
ていき、最終的に先述の転写バイアス設定ラインの電圧
まで電圧を増加してやる。このPWM制御された信号は
図1中のDCコントローラ9上で行われ、この信号は図
6に示す高圧制御回路に入力される。
【0042】PWM信号の変化に伴って出力電圧も変化
し、転写ローラ・感光体といった負荷11に流れる電流
iも変化する。電流iは電圧変換回路12で電圧に変換
されてA/Dコンバータ10bを介してDCコントロー
ラ9にフィード・バックされる。
【0043】DCコントローラ9上ではPWM信号と上
記電圧、つまり転写ローラ印加電圧と感光体流入電流の
関係が先述の転写バイアス設定ラインのV−I関係と一
致するかどうか判断し、一致するまでPWM信号のDu
ty比を増加し続ける。
【0044】そして上記判断で一致したときの電圧(P
WM信号レベル)を保持し、転写材通過時に印加する。
【0045】図7は上記のバイアス制御のアルゴリズム
を示した図である。
【0046】図8・図9はそれぞれ本発明を実施すると
きのタイミングチャートである。本発明を実施するにあ
たっては、転写動作以前に行う必要がある。レーザ・プ
リンタは電源投入後、まず定着器が加熱される。そして
ウォームアップ終了、もしくは終了以前から前多回転と
呼ばれる感光体ドラム駆動が実行される。これはレーザ
・プリンタ立ち上げ時に感光体表面の清浄化、表面電位
の均一化等を目的として一定時間実施される。図8はそ
の前多回転中に本発明を実施したときのタイミングチャ
ートである。図9はプリント信号投入後、転写材が転写
位置まで到来するまでの時間実施される前回転と呼ばれ
る状態のときに本発明を実施するときのタイミングチャ
ートである。
【0047】図8・図9において各々前多回転、前回転
中に転写バイアスPWM制御を実施している。プリント
以外の時間帯は転写ローラにトナーと同極性のバイアス
を印加し転写ローラのクリーニングを行っている。
【0048】本発明を実施するには、前多回転、前回転
どちらでも可能であるが、前多回転中に実施すれば、前
回転を制御のために長くする必要がなくなり、スループ
トの低下を防ぐことができる。また前回転中に実施すれ
ば、プリント動作の度に新たな転写バイアスが設定され
るので正確な転写バイアス制御が可能である。
【0049】本実施例ではより良い転写バイアス制御を
目的としたため、図9に示すタイミングチャートで行っ
た。
【0050】図2に挙げた転写ローラA〜Dについてそ
れぞれ図1のレーザ・プリンタに組み込み、前述の制御
方法で制御して画像出力を実行させたところ、転写ロー
ラA〜Dで各々1.2KV、2.2KV、2.95K
V、及び4.25KVという電圧が得られ、転写材通紙
時の電流がほぼ1.2〜1.8μAという範囲に収ま
り、高転写効率で良好な画質を得ることができた。
【0051】転写ローラの抵抗値が経年変化や環境変動
によって変化したとしても、V−I特性の傾向は変わら
ないので、常に、どのような抵抗値となろうとも転写材
に流す電流量を制御することが可能となるため、精度の
高い転写バイアス制御が実現できる。
【0052】<実施例2>(図10〜図12) 本発明の第2の実施例を図10を用いて説明する。接触
転写手段としての転写ローラ等は、製造上の問題で発泡
ゴムと分散されるフィラーの混合が十分均一となる状態
まで至らない。その結果として転写ローラの長手方向・
周方向で転写ローラ抵抗のバラツキ・ムラが生じてしま
う。
【0053】図10はそのような転写ローラを用いた場
合のV−I特性のグラフである。転写ローラに抵抗のバ
ラツキがあるため、一定の電圧を印加しても感光体に流
入する電流は図10のように振れてしまう。転写ローラ
Eでは流入する電流値の中心値で約±20%、転写ロー
ラFでは±10〜20%のバラツキがある。
【0054】上記の転写ローラを図1のレーザ・プリン
タに組込み、実施例1で述べた転写バイアス制御を実施
すると、転写ローラEの場合には必要な転写電圧VTE
定まらず VTEmin.≦VTE≦VTEmax. の間で振れることになる。
【0055】同時に転写ローラFにおいては VTFmin.≦VTF≦VTFmax. の間で振れる。この様に転写電圧が振れる場合、特に転
写ローラEのような相対的に低い抵抗を有する転写ロー
ラでプリントする場合、図10の点線で示すようにプリ
ント時に転写材に流れる電流も振れる。
【0056】具体的には転写ローラEにおいて、所望の
転写電圧がVTE=2.05KVであるとすると、転写ロ
ーラ周方向の抵抗ムラによってずれてくる電圧値は±2
00Vであり、 最大電圧ではVTEmax.=2.28KV、 最小電圧ではVTEmin.=1.88KV となる。最適転写電圧VTEのときに転写材に流れる電流
1.0〜1.8μAに対し VTEmin.のときは 0.8〜1.4μA、 VTEmax.のときは 1.6〜2.6μA という電流が流れる。
【0057】これらの電流値において最小・最大をみる
と0.8〜2.6μAまで振れている。0.8μAの場
合は電流不足のため転写不良を引き起こし、2.6μA
のときは電流過多となって、とびちり、ボケが生じ転写
効率が降下する。
【0058】これらの問題を解決するためには、収束す
る点を可能な限りVTEに近ずけることが必要である。
【0059】本実施例においてはこの収束手段を以下の
ようにすることによって実現している。即ち、転写動作
以前に上記転写ローラに印加する電圧を順次増大し、転
写ローラの感光体に対するV−I特性を予め設定してい
る転写バイアス設定ライン上の一点に収束させる手段の
動作を複数回実行し、保持した電圧を平均することによ
って所望のバイアスを得ようとしたのもである。
【0060】図11を用いて上記の転写バイアス制御の
方式を説明する。転写動作以前の前回転中に本制御は実
施しているが、ある任意の回数実施するか、或いは単位
時間内に可能な回数実施することも可能である。本実施
例では制御時間を転写ローラ1周分1.26secと
し、実施例1中で具体的に述べた制御手段を実施してい
る。前記制御手段で1回0〜VT [KV]まで電圧を上
昇させるのに必要な時間は約50〜100msecであ
る。従って少なくとも10回以上のサンプリングが可能
となる。この制御によって得られる電圧VT1〜VTnを平
均し転写電圧VT[KV]とする。上記シーケンスのア
ルゴリズムを図12に示す。
【0061】図10の各転写ローラE・Fについて図1
のレーザ・プリンタに組込み上記の転写バイアス制御を
してプリントを実行したところ、所望の転写バイアスV
TE=2.08KVに対して 転写ローラEでは 2.2KV、 転写ローラFでは 3.75KV のバイアスが得られた。
【0062】本発明の制御で実施することによって、実
施しなかったとき転写バイアスの制御値のずれが±5〜
10%であったものが、±3〜5%以内に収まるように
なった。上記各々の転写ローラでのプリントの結果は、
転写不良、とびちり、ボケ等のない良好なものとなり、
より精度の高い制御が可能となった。
【0063】<実施例3>(図13・図14) 本実施例の特徴は転写ローラの感光体に対するV−I特
性を転写バイアス設定ライン上の一点により精度良く収
束させるところにある。前述の実施例2においては転写
ローラのV−I特性を複数回実施する際に必ず印加電圧
t =0[V]から上昇させている。しかし、一旦PW
M制御で上げた電圧Vtnを再び0[V]にまで落して、
再びVtn+1まで高めるのは時間的に無駄であると言え
る。
【0064】本実施例ではこのPWM制御する無駄時間
を省き収束手段を可能な限り数多く実施することによっ
てより高い精度で収束させるようにしている。図13は
この制御を実施したときのモデルである。本実施例では
V−I特性曲線と転写バイアス設定ラインとの最初の交
点Vt1が求まったら該Vt1とともに、その3/4の値3
t1/4を保持し、次段の制御では0[V]からでなく
3Vt1/4から電圧を順次増加して行くようにしてい
る。
【0065】前記3/4という値は本発明者が任意に定
めた値であるが、この値が小さければ本実施例の特徴を
生かすことができずに実施例2と同様の効果しか得られ
ない。また1に近くなる場合、最初に収束した電圧が平
均よりも高くなったときに転写バイアス設定ライン上の
電流値を越えてしまい、その後収束しなくなるという状
況に陥いる。
【0066】従って、上記2つの条件より最適な値を設
定してやることが望ましい。通常は相対的に抵抗が低い
転写ローラが転写バイアス設定ライン上の一点に収束し
なくなる確率が高いため収束した電圧の0.5〜0.8
倍に設定するのがよい。本実施例では3/4=0.75
に設定した。
【0067】このときの転写バイアス制御のアルゴリズ
ムを図14に示す。このアルゴリズムの中でも、転写ロ
ーラ1周に要する時間1.26secの間、転写バイア
スのPWM制御は続けられる。しかし、サンプリングの
時間が0[V]まで達する時間の単純に1/4ですむた
め、サンプリング回数は4倍となり精度も高くなる。0
[V]〜VTn[V]に要した時間50〜100msec
が15〜25msecで可能となり、サンプリング回数
も30〜40回となる。この結果所望の転写バイアスが
得られる精度が非常に高まり、実施例2中で使用した転
写ローラEで実験したところ±1〜2%以内に所望の設
定値に収束するようになり、より高い精度の転写バイア
ス制御が可能となった。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明は、像担持体上に作
像プロセス手段により可転写像を形成担持させ、該像担
持体とこれに接触させ転写バイアスを印加した接触転写
手段との間に転写材を通過させて像担持体側の可転写像
を転写材側に転写させる転写方式の画像形成装置につい
て、接触転写手段の抵抗のラチチュードを広くとって、
更にその抵抗値に最適な転写電圧を印加することがで
き、接触転写手段の抵抗変動に影響されずに常に高い転
写効率を確保し、使用ラチチュード、製造歩どまりの向
上、及びその波及効果によるコストダウンを可能にす
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例画像形成装置としてのレーザ・プリ
ンタの概略構成図
【図2】 転写ローラの電圧−電流特性図
【図3】 非通紙時と通紙時とで同電圧のときに流れる
電流を示した図
【図4】 PWMのDuty比と発生電圧の関係を示し
た図
【図5】 PWMのDuty比が増加する様子を示した
【図6】 転写高圧制御回路の概略図
【図7】 実施例1の転写バイアス制御のアルゴリズム
を示した図
【図8】 前多回転中に転写バイアス制御する場合のタ
イミングチャート
【図9】 前回転中に転写バイアス制御する場合のタイ
ミングチャート
【図10】 転写ローラに抵抗ムラがある場合の電圧−
電流特性図
【図11】 実施例2の複数回収束手段を実施したとき
の概略図
【図12】 実施例2の転写バイアス制御のアルゴリズ
ムを示した図
【図13】 実施例3のサンプリング時間短縮を実施し
たときの概略図
【図14】 実施例3の転写バイアス制御のアルゴリズ
ムを示した図
【符号の説明】
1 像担持体(感光体ドラム) 2 接触転写手段(転写ローラ) 3 バイアス印加電源 4 レーザ光 5 現像器 6 接触転写手段(転写ローラ) 8 クリーナ P 転写材 9 CPUを有するDCコントローラ 10a ローパスフィルタ 10b ADAコンバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に作像プロセス手段により可
    転写像を形成担持させ、該像担持体とこれに接触させ転
    写バイアスを印加した接触転写手段との間に転写材を通
    過させて像担持体側の可転写像を転写材側に転写させる
    転写方式の画像形成装置において、転写動作以前に上記
    接触転写手段に印加する電圧を順次増大し、該接触転写
    手段の像担持体に対する電圧−電流特性を予め設定して
    いる電圧−電流曲線上の一点に収束させる手段を有し、
    該収束手段としてPWM制御を用いる、ことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記PWM制御によって接触転写手段に
    印加する電圧を順次増大させる手段を、画像形成装置の
    立ち上げ時、もしくは転写動作開始以前に実施する、こ
    とを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記PWM制御によって接触転写手段に
    印加する電圧を順次増大させる手段を、複数回繰返す、
    ことを特徴とする請求項1又は同2記載の画像形成装
    置。
JP3185330A 1991-06-28 1991-06-28 画像形成装置 Pending JPH0511646A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185330A JPH0511646A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 画像形成装置
DE69226682T DE69226682T2 (de) 1991-06-28 1992-06-26 Bilderzeugungsgerät mit Auflade-Element
EP92305911A EP0520819B1 (en) 1991-06-28 1992-06-26 Image forming apparatus having charging member
US08/388,889 US5646717A (en) 1991-06-28 1995-02-14 Image forming apparatus having charging member

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3185330A JPH0511646A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0511646A true JPH0511646A (ja) 1993-01-22

Family

ID=16168934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3185330A Pending JPH0511646A (ja) 1991-06-28 1991-06-28 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0511646A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0647889A1 (en) * 1993-10-08 1995-04-12 Oki Electric Industry Co., Ltd. Electrophotographic recording apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0647889A1 (en) * 1993-10-08 1995-04-12 Oki Electric Industry Co., Ltd. Electrophotographic recording apparatus
US5682575A (en) * 1993-10-08 1997-10-28 Oki Electric Industry Co., Ltd. Electrophotographic recording apparatus having transfer voltage control device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0367245B1 (en) An image forming apparatus
KR930010873B1 (ko) 이미지 형성장치
EP0520819B1 (en) Image forming apparatus having charging member
JP4181653B2 (ja) 画像形成装置
US8831452B2 (en) Image forming apparatus with transfer voltage detection
JP3192440B2 (ja) 画像形成装置
JP3718045B2 (ja) 画像形成装置
US7233750B2 (en) Image forming apparatus with control of transfer charge
US6498907B2 (en) Image forming apparatus including transfer means with transfer bias output controlled by calculated impedance at predetermined voltage/current
JPH10274892A (ja) 画像形成装置
JP4393212B2 (ja) 画像形成装置
JPH1097148A (ja) 画像形成装置
JP2614309B2 (ja) 画像形成装置
US4945389A (en) Method of cleaning a photoconductive element of an image recorder
JPH0511646A (ja) 画像形成装置
JP2003066743A (ja) 画像形成装置
JPH06186867A (ja) 画像形成装置
JP2780043B2 (ja) 画像形成装置
JPH0511645A (ja) 画像形成装置
JPH06274000A (ja) 画像形成装置
JPH06295132A (ja) 画像形成装置
JPH0394282A (ja) 画像形成装置
JP2880856B2 (ja) 像担持体に対する帯電電圧印加方法
JP2005165216A (ja) 画像形成装置
JPH07199687A (ja) 画像形成装置