JPH0511322A - カメラの駆動装置 - Google Patents

カメラの駆動装置

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JPH0511322A
JPH0511322A JP16175691A JP16175691A JPH0511322A JP H0511322 A JPH0511322 A JP H0511322A JP 16175691 A JP16175691 A JP 16175691A JP 16175691 A JP16175691 A JP 16175691A JP H0511322 A JPH0511322 A JP H0511322A
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JP
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mirror
gear
lever
motor
cam
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JP16175691A
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Masaki Higashihara
東原正樹
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ本体内に設けられたモータの出力を、
一度の減速で大きく減速し、同時に出力方向も変更で
き、省スペース化を図ることを目的とする。 【構成】 カメラ本体に対して上下方向に回転軸を有す
るモータ2の回転軸にウォームギヤ3を取り付け、この
ウォームギヤ3にハスバ歯車4を噛合させ、モータ出力
の減速と、回転方向の変換を同時に行えることとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータの駆動力を減速
機構等の動力伝達機構を介して、例えばストロボユニッ
ト、ミラー機構、シャッタチャージ機構の駆動を行うカ
メラの駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラに内蔵したモータによって
ストロボのズーム駆動を行うものが特開平1−1649
33、特開平1−166022によって開示されてい
る。
【0003】図26は従来のストロボのズーム機構の説
明図であり、モータ100の動力は、ピニオンギヤ10
1から平歯車を使って減速し、これをカサ歯車102,
103を使って回転方向を変え、さらに平歯車を介して
カムギヤ106に伝達する。そして、カムギヤ106の
回転により反射笠108と共にストロボの発光部107
を移動させ、ストロボのズームを行なうものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、モータ100の動力をピニオンギヤ101、
平歯車を使って減速した後に、カサ歯車102,103
を使って回転方向を変えているため、減速及び回転方向
の変換に大きなスペースを必要とする欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、モータにウオームギヤとハスバ歯車による減速機構
を用いることによって、一度の速度で、大きく減速する
ことができ、更に回転方向も同時に変えることができる
ため小さなスペースで減速と回転方向の変換を可能とし
たものである。
【0006】
【実施例】図1ないし図25は本発明の一実施例を示
し、本実施例のカメラの駆動装置は、ストロボの機械的
駆動、ミラー駆動及びシャッターチャージの駆動を1モ
ーターにより行い、該モーターの正転、逆転により遊星
歯車機構を用いた動力伝達切換機構により、ストロボの
駆動と、ミラー駆動及びシャッターチャージの駆動とを
切換えている。
【0007】図1は一眼レフカメラのミラー駆動及びシ
ャッターチャージを行う機構の説明図であり、ミラーボ
ックスと一体の前板1に対して弾性を有する振動吸収用
の弾性部材30,31,33及び固定用ベルト32によ
って固定されたモーター2の出力は、モーターの出力軸
に取付られたウォームギヤ3からハスバギヤ4−aへと
伝えられ、この後ギヤ5〜11を介してカムギヤ12,
13を駆動し、カムギヤ12によってミラー駆動レバー
42,44を駆動して、ミラーのアップダウン、カムギ
ヤ13によってシャッターチャージレバー35を駆動
し、シャッターチャージを行う。またモーター2の動力
はギヤ14,15を介して図2に示す内蔵ストロボのズ
ーム駆動も行うようになっている。
【0008】図2はポップアップ可能な内蔵ストロボの
ズーム機構の斜視図であり詳細な説明は後述する。
【0009】図3はモーター2の出力をシャッターチャ
ージ用のカムギヤ13,ミラー駆動用カムギヤ12,ス
トロボズーム駆動用カムギヤ22へ伝えるための動力伝
達及び動力切換え機構を説明するための図である。
【0010】図1において、モーター2は前板1に対し
て弾性部材30,31,33を介して固定されている
が、これはモーター2の振動,音をカメラの主要構造部
材である前板に伝わりにくくするためのものであり、こ
れによってカメラの音,振動を低減することができる。
【0011】また、モーター2の出力軸にウォームギヤ
3を取付け、ハスバギヤ4aに動力を伝達することによ
って、伝達ギヤの回軸方向を初段で変えることができ、
これによって、各部品を同一方向から組立てるように構
成することができ、組立作業性を向上することができ
る。また、前板を樹脂等を成形する金型も同一面上に異
なる方向の軸などがないので、簡単で安く構成すること
ができる。
【0012】また、動力を伝達する際に発生する音や振
動は、主として高速で回軸する部分から発生するが、モ
ーター2からの初段の減速にウォームギヤ3とハスバギ
ヤ4−aを用いることによって、一度の減速で大きく減
速することができるため、ギヤ5以降の動力伝達で発生
する音や振動を低減することができ、更にウォーム3と
ハスバギヤ4−aを使った動力伝達は、なめらかな動力
伝達が可能であり、最も音や振動の発生が多い初段の動
力伝達部の音や振動を低減することができる。ギヤ5以
降の動力伝達は図3および図4,5で説明する。
【0013】ミラー駆動、シャッターチャージを行う場
合、ギヤ4は反時計方向に回転し、ギヤ5は時計方向に
回転する。ギヤ5,6は遊星機構になっており、遊星ア
ーム28によって太陽ギヤ5を中心として遊星ギヤ6の
軸中心を回転する。これによって太陽ギヤ5が時計方向
に回転すると、ギヤ6はギヤ7とかみ合い、ギヤ7へ動
力を伝達し、ギヤ14へは動力を伝達しない。
【0014】図4はこの状態の詳細図であり、太陽ギヤ
5が時計方向に回転すると、遊星ギヤ6は反時計方向に
回転する。この時遊星ギヤ6と不図示の摩擦クラッチに
よって結合され、遊星ギヤ6と同軸に回転可能なレバー
45も反時計方向に回転する。そしてレバー45のS字
形の穴451には図1の金属プレート34にカシメられ
たピン46が入っている。レバー45の穴451の一端
部45−aにピン46が接するまでレバー45が回転す
ると、不図示の摩擦クラッチがすべり、遊星ギヤ6が回
転してもレバー45はそれ以上回転することはない。こ
の機構はミラー駆動やシャッターチャージを行うレバー
が、カムギヤ12,13のカムトップからボトムへ移動
する際に、カムギヤ12,13がミラー駆動やシャッタ
ーチャージを行うレバーによって駆動されるが、この駆
動力によってギヤ7はモーターによる回転速度より速く
時計方向に回転しようとする。これによって、遊星ギヤ
6を押し出す力が遊星ギヤ6に作用し、この力によって
遊星ギヤ6が太陽ギヤ5を中心として公転するが、レバ
ー45の穴451の段部45−bとピン46が接する位
置まで移動すると、それ以上移動することはできなくな
る。これによって、遊星ギヤ6とギヤ7のかみ合いが解
除されることを防止するとともに、誤って遊星ギヤ6に
よってギヤ14が駆動されることを防止している。
【0015】図5はモーター2を逆方向に回転させたと
きの動作図である。ここでは太陽ギヤ5は反時計方向に
回転し、遊星ギヤ6はギヤ14とかみ合う。このとき遊
星ギヤ6は時計方向に回転し、遊星ギヤ6とともにレバ
ー45も時計方向に回転し、図5のような状態になる。
ギヤ14に伝達された動力はギヤ15〜21を介して、
図3に示すストロボのズーム駆動用カムギヤ22を駆動
し、ストロボのズームを行う。ストロボのズーム駆動の
詳細は後述するが、カムギヤ22のカムトップにいたレ
バーがボトムに移行する際には、前記説明と同様にギヤ
14が遊星ギヤ6を押し出そうとするが、レバー45と
ピン46によって遊星ギヤ6の押し出しによる、遊星ギ
ヤとギヤ14のかみ合い状態の解除を防止し、誤って遊
星ギヤ6によってギヤ7が駆動されることを防止してい
る。
【0016】図5において、ギヤ14,15は遊星機構
になっており、ギヤ14は太陽ギヤ、ギヤ15は遊星ギ
ヤ、レバー29は遊星アームであり、ギヤ15はギヤ1
4を中心として回転移動可能であり、更にギヤ15はバ
ネ47によって常に左方向(反時計方向)に付勢されて
いる。このため、ギヤ15は常にギヤ16とかみ合って
いる。ここでギヤ15は前板1に取付られているが、ギ
ヤ16はストロボを含むカメラの上蓋に取付られてい
る。別の構造部材に取付けられたギヤの軸間距離を精度
良く組立てることは困難であるが、このような遊星機構
を持つことによりギヤ16の位置が変化しても、ギヤ1
6に対して常に一定の軸間距離にギヤ15が移動するた
め、前記組立上の問題を解決することができる。また、
本実施例のストロボ装置は図3のギヤ19を回転中心と
してポップアップ可能な構成を取っているが、これはポ
ップアップ時もダウン時もズーム駆動カム22に動力を
伝達可能な構成にするには、伝達ギヤをストロボの回転
ヒンジ上に配置することが効果的である。このような構
成にすると、前板からストロボのズームを行う動力を上
蓋(ギヤ16)に伝達するためには、ストロボのポップ
アップを行うヒンジ近くに、動力伝達を行うメカインタ
ーフェースを配置することが望ましい。このような状況
に対して、モーター2にウォームギヤ3を取付け、ギヤ
4−aにハスバギヤを使った減速を行うことによって、
ストロボのズーム駆動を行うカムギヤや他の伝達ギヤの
回転軸を撮影画面(アパーチャー)の短辺あるいは長辺
と光軸に略平行な平面に対して垂直に構成する(ウォー
ムギヤ以外のギヤ軸を平行に構成する)とともに、減速
比を大きくとることが可能となる。更に、これによって
ストロボのズーム駆動、あるいはミラー駆動、シャッタ
ーチャージを行うための動力伝達切換機構と、この動力
切換機構を介した後に、ストロボのポップアップを行う
回転中心近傍に、前板の駆動ユニットからストロボのズ
ーム駆動を行うユニットに動力伝達を行うメカインター
フェースを小さなスペースで構成することができる。
【0017】次にミラー駆動機構及びシャッターチャー
ジ機構について説明する。
【0018】図3でギヤ7に伝達された動力はギヤ8,
9,10,11を介してミラー駆動用カムギヤ12及び
シャッターチャージ用カムギヤ13へと伝えられる。こ
こでギヤ8,9,10は図1中の金属プレート34に回
転可能な状態で取り付けられている。
【0019】図6は撮影動作前の待期状態の説明図であ
る。ミラー駆動レバー42と44は互いに共通の回転軸
42−aに回転可能なように構成されている。バネ41
は常にミラー駆動レバー44を反時計方向に回転させる
方向に付勢しているが、レバー44の作動レバー部44
−aがカムギヤ12のカムトップ上にあるため、レバー
44を回転させることはない。また、レバー42はバネ
43を介してつながっており、このバネ43によってレ
バー42は時計方向に回転する力が作用している。この
回転力によってレバー42は不図示のミラー受板をミラ
ーダウンの位置に保持するため、ミラー受板の駆動ピン
50−bを下方に付勢している。
【0020】カムギヤ13はレバー35に取付られたコ
ロ36を押し上げ、レバー35を軸35−aを回転中心
として反時計方向に回転させ、コロ37を介してレバー
49を押し上げて不図示のシャッターチャージを行うも
ので、図6はシャッターチャージが完了した状態であ
る。また位相基板40はカムギヤ13の回転位置を検知
し、ミラー及びシャッターチャージの制御を行うための
信号を出力するためのもので、詳細は後述する。ここで
カムギヤ12,13は同じ歯数のギヤが一体的に構成さ
れており、互いの動作制御のタイミングを合わせるため
に指標12−a,13−aが設けられており、この指標
を合わせて組み立てることによって、互いの制御タイミ
ングを同期させるようになっている。
【0021】カメラの不図示のレリーズボタンが押さ
れ、カメラが撮影動作に入るとモーター2によってカム
ギヤ12は半時計方向にカムギヤ13は時計方向に回転
する。図7はカムギヤが少し回転したときの状態図であ
る。このときレバー44の作動レバー部44−aはカム
ギヤ12のカム面に沿ってゆっくりと移動しレバー44
を反時計方向に回転させる。これはバネ41によって常
にレバー44に反時計方向に回転する力が作用している
ためである。そして、レバー44の44−b部とレバー
42の作動レバー部42−aが接すると、レバー44は
レバー42を反時計方向に回転させる。このように、レ
バー44とレバー42が接触するまで、ゆっくりとレバ
ー44が回転するようにカムギヤ12のカム面に、なだ
らかな傾斜部12−aを設けることによって、レバー4
4の44−b部がレバー42の42−a部に衝突すると
きの速度を低下させ、レバー同志の衝突音及び振動を低
下させることができる。
【0022】更にカムギヤ12が反時計方向に回転する
と、バネ41によってレバー44は反時計方向に回転
し、レバー44はレバー42を反時計方向に回転させ、
これによってレバー42はミラー受板の駆動ピン50b
を押し上げてミラーアップ動作を行う。
【0023】そして、カムギヤ12の12−a部からレ
バー44の44−a部がはずれるまで回転すると、レバ
ー44の回転を規制するものはなくなり、速度を増して
ミラーアップ動作を行う。また、カムギヤ12の裏面に
は、第2のカム面12−bがある。これは、レバー38
を駆動するためのもので、レバー38は38−aを回転
中心として回転可能なように前板1に保持されている。
カムギヤ12が反時計方向に回転すると、レバー38に
取付られたコロ39はカム面12−bによって押し下げ
られ、この力によってレバー38は不図示のシャッター
をチャージするレバー49を押し下げる。
【0024】シャッターチャージを行うレバー49に
は、シャッター幕が走行可能な状態までレバー49を押
し下げるバネが取付けられている。また、シャッターは
所定のオーバーチャージを行うことによって、シャッタ
ーを完全にチャージすることを保証しているが、このオ
ーバーチャージ状態からレバー49を押し下げるときの
押し下げ力はオーバーチャージ領域が最も大きく、この
領域での押し下げ力を保証するバネを取付けるとそれ以
外の領域ではオーバースペックとなるとともに、レバー
49を押し下げ速度も増大し、レバー49の押し下げが
完了したときの衝撃も増大するため、音や振動が大きく
なってしまう。また、シャッターチャージを行う際に
は、このバネも同時にチャージされるため、チャージ負
荷も増大する。そこで本実施例のように、オーバーチャ
ージ領域の大きな押し下げ力を必要とするところだけレ
バー38によって押し下げることによって、レバー49
を押し下げるバネの押し下げ力を低下させることが可能
となり、レバー49を押し下げられたときの衝撃、音、
振動を低減するとともにシャッターチャージ負荷を軽減
することができる。
【0025】図8はカムギヤ12のカム面12−bによ
ってレバー38が押し下げられ、レバー49がオーバー
チャージ領域から押し下げられたときの状態を示したも
ので、この後レバー49はレバー49に取付られた不図
示のバネによってシャッター幕の走行可能な位置まで押
し下げられる。
【0026】図9はミラーアップとシャッターをチャー
ジするレバー49の押し下げが完了し、フィルムの露光
(シャッター幕走行)が可能になった状態である。
【0027】レバー44はカムギヤ12のカム面12−
aからはずれ、バネ41によって反時計方向に回転し、
レバー44によってレバー42も反時計方向に回転し、
レバー42によってミラー受板の駆動ピン50−bを上
方に押し上げ、ミラーアップ動作が完了している。また
シャッターチャージを行うレバー49も不図示のバネに
よって下方に押し下げられ、シャッター幕走行可能な状
態となっている。この状態になると、位相基板40から
信号が出力され、この信号に基づいてモーター2にブレ
ーキをかけモーター2を停止させる。
【0028】その後、シャッターの先幕、後幕を走行さ
せフィルムの露光が完了すると、再度モーター2を起動
し、カムギヤ12を反時計方向に回転、カムギヤ13を
時計方向に回転させる。すると、カムギヤ12はバネ4
1によって反時計方向に付勢されてレバー44をバネ4
1とともに押し戻し、レバー44を時計方向に回転させ
る。すると、レバー42はバネ43を介してレバー44
とともに時計方向に回転し、ミラー受板駆動ピン50−
bを押し下げミラーダウン動作を行う。
【0029】このようにして、レバー44の44−a部
がカムギヤ12のカムトップに達したとき、ミラーダウ
ン動作が終了し位相基板40からはミラーダウン完了信
号が出力される。
【0030】また、カムギヤ13が時計方向に回転する
と、カムギヤ13のカム面によってコロ36が押し上げ
られレバー35は35−aを回転中心として反時計方向
に回転し、レバー35に取付られたコロ37が上昇す
る。そして、このコロ37がレバー49を押し上げシャ
ッターチャージを行う。シャッターチャージ完了が近づ
くときには、カムギヤ12の裏面に設けられたカム面1
2−aは退避しているので、レバー38がシャッターチ
ャージ動作の障害となることはない。そして、コロ36
がカムギヤ13のカムトップに達するとシャッターチャ
ージ動作が終了する。このシャッターチャージ動作が完
了すると位相基板40からはシャッターチャージ完了信
号が出力され、このシャッターチャージ完了信号に基づ
いて、モーター2にブレーキをかけモーター2を停止さ
せる。
【0031】以上が一回のレリーズ動作によるミラー駆
動及びシャッターチャージの動作説明であり、本実施例
ではシャッターチャージよりも早く終了するミラーダウ
ン動作が終了した時点でミラーダウン信号を出力するよ
うにしてあるので連写中などではミラーダウンが完了
し、ミラーダウン完了信号が出力された後、ミラーの振
動がなくなるまで所定のタイマーだけ待ち、シャッター
チャージを行っている間に測光あるいは焦点検出などの
処理を行うことができるため、全ての動作が終了してか
ら測光あるいは焦点検出などの処理を行うものより、連
者速度を向上させることができる。
【0032】次に図10,11,12,13を使ってミ
ラー駆動及びシャッターチャージを行う制御信号につい
て説明する。
【0033】図10は、カムギヤ13とカムギヤ13の
裏面に取付られた位相接片60の構成を示したものであ
り、位相接片60は導電性材料でできており、接片部6
0−a,60−b,60−cはそれぞれバネ性を有し、
カムギヤ13によって位相基板40の表面に押しつけら
れ、常時位相基板40と接触している。また、この接片
部60−a,60−b,60−cはそれぞれ2極化さ
れ、この位相基板との接触不良による誤信号が出にくい
構成となっている。この位相接片60は、カムギヤ13
と一体的に回転し、位相基板40の導通部と非導通部か
ら構成されるパターン上を移動し、カムギヤ13の回転
位置を検出するためのものである。
【0034】図11は位相基板40の信号パターンの説
明図であり、レリーズ動作前、すなわち図6のようにミ
ラーダウン、シャッターチャージ完了状態では位相接片
60の接触部はEとAの間にある。そして、グランドパ
ターンGNDは接片60−c、信号パターンCMSP1
には接片60−b、信号パターンCMSP2には接片6
0−aが接触するようになっている。すなわち、接片が
EとAの間に存在すれば撮影可能な状態にあるというこ
とであり、この状態では、常に信号パターンCMSP1
上に接片があるので、この信号を検知することによっ
て、撮影動作を行なっても良いかどうかを判断すること
ができる。もし、接片が信号パターンCMSP1上にな
ければモーター2を起動し、信号パターンCMSP1上
で停止させることによって撮影準備動作が完了する。
【0035】不図示のレリーズボタンが押され、レリー
ズ動作に入るとカムギヤ13とともに位相接片60も時
計方向に回転する。そして位相接片60がAの位置まで
回転し、接片が信号パターンCMSP1と接触しなくな
るとき、撮影(フィルムの露光を行うため)ミラーアッ
プ及びシャッターチャージレバーの戻し動作をスタート
し、位相接片60がBの位置に達し、信号パターンCM
SP2に接触すると、前記露光準備動作が終了し、モー
ター2にブレーキをかけて停止させる。そしてシャッタ
ー幕を走行させ、露光が終了すると、再度モーター2を
起動させ、カムギヤ13を時計方向に回転させる。次に
位相接片60がCの位置に達し、位相接片60が信号パ
ターンCMSP2と接触しなくなると、ミラーダウン及
びシャッターチャージ動作が始まる。そして、位相接片
60がDの位置に達すると、ミラーダウン動作が終了
し、信号パターンCMSP2に位相接片60が導通状態
となる。更にカムギヤ13が回転し、位相接片60がE
の位置に達するとシャッターのチャージ動作が終了し、
位相接片60が信号パターンCMSP1と接触する。そ
して、モーター2を駆動している電源の電圧が高いとき
には、位相接片60がEの位置に達したときにモーター
2にブレーキをかけ、電源電圧が低いときには位相接片
60がFの位置に達したときにモーター2にブレーキを
かける。これは、モーター2に供給する電源の電圧が高
いときにはモーターの回転数が高くブレーキをかけてか
ら停止するまでのオーバーラン量が大きくなり、逆に電
圧が低いときにはこのオーバーラン量が小さくなる。そ
してカムギヤ13の停止位置が大きく変わると、モータ
ー駆動からミラーアップ動作に入るまでの時間も変化
し、これはレリーズタイムラグの変化となる。そこで、
レリーズタイムラグの変動を小さくするために、オーバ
ーラン量の小さくなる低電圧時には、ブレーキをかける
タイミングを遅らせて高電圧時とほぼ同じ位置でカムギ
ヤ13が停止するようにしたものである。
【0036】図12はカメラの動作タイミングを示すタ
イミングチャート、図13はカメラを制御するための電
気回路図である。
【0037】図13に示されるレリーズスイッチSW2
が不図示のレリーズボタンの押し込みによってONする
と、カメラの制御を行なっているマイクロコンピュータ
ーPRSはレリーズスイッチSW2のON状態を検知
し、モーター2を起動すべくモーター2の制御を行なっ
ているモータードライバーMDR2に信号M2Fを出力
し、モーター2を正転方向に回転させる。これによって
カムギヤ13は時計方向に回転しはじめる。これと同時
に、シャッターの先幕保持のマグネットMg1と後幕保
持のマグネットMg2に通電し、シャッター幕を保持す
る。次にカムギヤ13が回転し、ミラーアップ及びチャ
ージレバーの戻し動作に入ると、メカ位相信号MESか
ら信号CMSP1がLoからHiに切換ったのを検知す
ることによって、ミラーアップ動作がスタートしたこと
をマイクロコンピュータPRSは検知する。これは図1
2のAのタイミングである。そして、その後信号CMS
P2がHiからLoに切換わったことを検知すると、マ
イクロコンピュータPRSはカムギヤ12,13がミラ
ーアップ動作及びシャッターチャージ系がシャッター走
行可能状態まで回転したことを検知し、モータードライ
バーMDR2にモーター2のブレーキ信号を出力し、モ
ーター2を停止させる。これは図12のBのタイミング
である。
【0038】ここで、ミラーアップスタートの信号を検
知してからミラーアップを行い、アップしたミラーユニ
ットの振動がなくなるのを待ってフィルムの露光を行う
ために、ミラーアップスタート信号の検知からミラーア
ップタイマーTRをスタートさせ、所定の時間がたって
からシャッター幕の走行を行うようにしている。
【0039】また、ミラーアップ動作中は位相接片を取
付ているカムギヤ13に作用する負荷の変動が大きく、
このため位相接片60と位相基板40との接触状態も不
安定になり、位相接片60と位相基板40との接触不良
が発生しやすい。そこで、本実施例ではこのような負荷
変動の大きい位相には、信号パターンを配置せず、大き
な負荷変動がなくなってから信頼の高いHiからLoへ
切換わる信号によってモーターの停止を行うようにした
ので、カムギヤ13に大きな負荷変動が発生する領域
で、位相基板40と位相接片60の接触不良が生じて
も、制御上全く問題ない。
【0040】ここでHiの信号は非導通部、Loの信号
は導通部に位相接片が接触していることを示す。
【0041】次にミラーアップタイマーTMが所定の値
に達し、かつ、モーター2の駆動が終了し、ブレーキを
かけたことが検知されるとシャッター先幕保持マグネッ
トMg1への通電をカットし、シャッターの先幕を走行
させた後に、シャッター後幕の保持マグネットMg2へ
の通電をカットし、シャッター後幕を走行させてフィル
ムの露光動作を行う。
【0042】フィルムの露光動作が終了すると、マイク
ロコンピューターPRSはモータードライバーMDR2
にモーター2を正転方向に起動する信号を出力し、モー
ター2を起動することによってカムギヤ13を時計方向
に回転させ、ミラーダウン及びシャッターチャージを行
う。
【0043】ミラーダウン、シャッターチャージ動作が
始まると信号CMSP2はLoからHiに切換わる。
【0044】そして、ミラーダウンが終了すると信号C
MSP2がHiからLoに切換わり、この時点から所定
時間後、ミラーの振動がなくなってから、測光、あるい
は焦点検出が可能となる。
【0045】ミラーダウン終了の信号を検知してすぐ
に、信号CMSP2は再びLoからHiに切換わる。
【0046】その後シャッターチャージ動作も終了する
と、信号CMSP1がHiからLoに切換わり、マイク
ロコンピューターPRSは、シャッターチャージ動作の
完了を検知し、モータードライバーMDR2にモーター
2にブレーキをかける信号を出力し、モーター2を停止
させ、一連のレリーズ動作が終了する。
【0047】次に図14〜19を用いて主ミラー及びサ
ブミラーの駆動機構について説明する。
【0048】図14は一眼レフカメラの基本的な光学レ
イアウトを示したものであり、不図示の撮影レンズを通
った光は、図中左から右へ進み主ミラー54に達する。
主ミラー54はハーフミラーであり、ファインダーへと
進む光と焦点検出装置へと進む光に分けられる。ファイ
ンダーへと導かれる光は、主ミラー54の反射面で反射
し、上方へと進みペンタプリズムPPを介してファイン
ダーへと進む。また、焦点検出装置へと進む光は、主ミ
ラーを透過しサブミラー53に達すると、サブミラー5
3によって反射し、焦点検出装置56のあるミラーボッ
クス底面方向へと進む。
【0049】主ミラー54及びサブミラー53はそれぞ
れ主ミラー受板50、サブミラー受板51に保持され、
撮影時には上方へ退避するようになっている。
【0050】図15はミラーダウン状態の説明図であ
り、時計方向に回転するミラー駆動用レバー42によっ
てミラー駆動用のピン50−bを押し上げ方向に付勢す
ることにより、ミラーダウン状態を保持する。
【0051】図16はミラーアップ状態の説明図であ
り、反時計方向に回転するミラー駆動用レバー42によ
ってミラー駆動ピン50−bを押し上げる方向に付勢す
ることにより、主ミラー受板をヒンジ軸50−aを中心
として時計方向に回転させ、ミラーアップ状態を保持す
る。
【0052】次にサブミラー駆動機構について説明す
る。
【0053】図17はサブミラー受板51と主ミラー受
板50の関係を説明するための図であり、サブミラー受
板51は主ミラー受板50に対して軸50−cを中心と
して回転可能な状態で主ミラー受板に保持され、更にサ
ブミラー受板51はバネ57によって常にサブミラー受
板の開き方向(図中では時計回り方向)に付勢されてい
る。
【0054】図18はミラーダウン状態のサブミラーの
状態を説明するための図であり、サブミラー受板51は
軸50−cを中心として回転可能に保持され、更にサブ
ミラー受板の開き方向(図中、反時計回り)に付勢され
ているため、サブミラー受板の裏面51−aがサブミラ
ー位置決め部材52に接触した状態を保っている。ま
た、このとき前板1に固定されたサブミラー受板駆動用
のピン55とサブミラー受板は接触しないようになって
いる。このため、ミラーダウン状態でのサブミラーの取
付角度の調整は、偏心した軸によって前板1に取付られ
たサブミラー位置決め部材52を回転させることによっ
て調整することができるようになっている。また主ミラ
ー受板50は、前板1に設けられたU字溝1−aに主ミ
ラー受板のヒンジ軸50−aが嵌合し、前板1に対して
主ミラー受板50は回転可能な状態で保持され、更に板
バネ48によって主ミラーヒンジ軸50−aは常に図中
左方向へ付勢されているために、ミラーダウン状態での
主ミラー受板のヒンジ部50−aのガタはガタ寄せされ
る。このため主ミラーのダウン位置が安定する。
【0055】図19はミラーアップ状態であり、サブミ
ラー受板51は前板1に取付られたサブミラー駆動用ピ
ン55によって主ミラー受板50のアップ動作に連動し
て押し上げられる。
【0056】このとき、サブミラー受板51のカム面5
1−bは常にサブミラー駆動ピン55と接しており、サ
ブミラー駆動ピン55の直径を変えることによってサブ
ミラーのアップ位置を調整することができる。
【0057】このように、サブミラーのアップ位置及び
ダウン位置を独立に調整することができるために、サブ
ミラーの位置調整が簡単で更に従来のようにトグル反転
機械を持たないため、トグル反転によってサブミラーが
反転するときに発生する衝撃音が発生しないためサブミ
ラーの動作音を静かにでき構造も簡単にできるメリット
がある。
【0058】次にストロボのズーム駆動機構について説
明する。
【0059】図2は本実施例の内蔵ストロボのズーム機
構の斜視図である。ストロボのズーム駆動を行うには、
図1のモーター2の動力はギヤ15に伝達され、ギヤ1
5は図2のギヤ16へ動力を伝達する。そして、ギヤ1
7,18,19−aへと動力が伝達され、ここまでは、
上蓋75内に動力伝達機構があるが、ギヤ19−bから
はストロボケース27の中で動力を伝達する。このた
め、ギヤ19−a,19−bはともにストロボユニット
をアップ、及びダウンするヒンジ軸76と同軸上に構成
され、これによってストロボアップ時もダウン時もスト
ロボユニットに動力を伝達することができる。ストロボ
ユニット内ではギヤ19−b,20,21を介してカム
ギヤ22に動力が伝達され、このカムギヤ22のカム面
22−aによってレバー23に取付られたコロ77を押
し、それによってレバー23が軸23−aを回転中心と
して回転し、このレバー23がストロボのキセノン管2
5と反射笠24を保持している保持部材73の73−a
部を押し、ストロボのキセノン管25及び反射笠24を
移動させることによって、フレネルレンズ26との距離
を変化させストロボのズーム動作を行う。
【0060】ストロボのキセノン管25及び反射笠24
を保持している保持部材73は、軸78とガイド部材7
9によって光軸方向に平行移動可能に保持されている。
そして、バネ74によって常に保持部材73はフレネル
レンズ方向に付勢されており、レバー23はこの付勢方
向とは逆の方向に駆動するようになっているので、キセ
ノン管25、反射笠24の停止位置はカムギヤ22によ
って駆動されたレバー23の停止位置によって決まる。
また、バネ74によってレバー23には常に反時計方向
の回転力が作用し、コロ77は常時カムギヤ22のカム
面22−aに接しながら移動する。
【0061】次に、ストロボのズーム駆動の制御につい
て説明する。
【0062】図20はカムギヤ22の裏面に取付けられ
た位相接片70の取付状態を示したものであり、カムギ
ヤ22と一体的に回転する。接片70は不図示の3つの
パターン上を接触、移動する3つの接片70−b,70
−c,70−dで構成され、位相接片70と検知すべき
パターンとの接触位置は70−aである。
【0063】図21はストロボの照射角が広角、例えば
撮影レンズの焦点距離28mmに対応した位置にキセノ
ン管25及び反射笠24を移動したときの状態である。
【0064】モーターによってカムギヤ22は反時計方
向に回転し、不図示の移動接片が70−aの位置にくる
と位相基板80のグランドパターンGNDに接片が接触
し、また信号パターンZOOM1にも接触しているの
で、信号ZOOM1の信号がHiからLoに切換わる。
このとき、コロ77はカムギヤのカム面22−aのカム
リフトの最も小さい所と接するようになる。このとき、
キセノン管25及び反射笠24を保持する保持部材73
は、不図示のバネによってフレネルレンズ26方向に付
勢されているため、図に示された位置に移動する。上記
状態になるとカメラのマイクロコンピュータによって撮
影レンズの焦点距離が50mm以下であれば、照射角可
変のズーム駆動を行なっているモーターにブレーキをか
けモーターを停止させることによって、ストロボのズー
ム駆動動作を終了する。
【0065】図22はストロボの照射角が撮影レンズの
焦点距離50mmに対応した位置にキセノン管25及び
反射笠24を移動したときの状態である。
【0066】モーターによってカムギヤ22が反時計方
向に回転し、カム面22−aがコロ77を押し下げると
レバー23は軸23−aを回転中心として時計方向に回
転し、ストロボ発光部24,25を保持する保持部材7
3の突起部73−aを、フレネルレンズ26に対して遠
ざかる方向に移動させる。そして図22のように、カム
ギヤ22の裏面に取付けられた位相接片が70−aの位
置にくると、位相基板80のグランドパターンGND、
信号パターンZOOM1,ZOOM2に位相接片が接触
するようになるので、このとき信号ZOOM1及びZO
OM2は同時にHiからLoに切換わる。ここで位相基
板80の位相パターンは、位相接片がカムギヤ22とと
もに反時計方向に回転し、信号パターンZOOM1,Z
OOM2に接触した後に、グランドパターンGNDに接
触するようになっている。
【0067】これによって、信号ZOOM1及びZOO
M2がHiからLoに切換わるのは、位相接片がグラン
ドパターンGNDに接触する70−aの位置であり、信
号ZOOM1,ZOOM2は同時に切換わり、部品の加
工誤差や組立誤差によって信号ZOOM1とZOOM2
の切換わりタイミングがズレることはなくなる。これに
よって信頼性の高い制御信号が得られ、誤ったズーム位
置でモーターを停止することはなくなる。
【0068】カメラに接着された撮影レンズの焦点距離
が中間、例えば80mm〜50mmであれば、図22の
ような状態になり、信号ZOOM1及びZOOM2がH
iからLoに切換わるのが検知されると、モーターを制
御しているマイクロコンピュータがカムギヤ22を駆動
しているモーターを停止させる信号を出力し、モーター
にブレーキをかけモーターを停止させてストロボのズー
ム駆動が終了する。
【0069】図23はストロボ照射角が撮影レンズの望
遠、例えば焦点距離80mmに対応した位置にキセノン
管25及び反射笠24が移動したときの状態である。
【0070】モーターによってカムギヤ22が反時計方
向に回転し、カム面22−aがコロ77を押し下げる
と、レバー23は23−aを回転中心として時計方向に
回転し、ストロボ発光部24,25を保持する保持部材
73の突起部73−aをフレネルレンズ26に対して遠
ざける方向に移動させる。そしてカムギヤ22のカム面
22−aのカムリフトが最大となる位置まで回転すると
図23のようになり、位相接片の接触位置が70−aの
位置までくると、位相接片はグランドパターンGNDと
信号パターンZOOM2に接触し、信号ZOOM2がH
iからLoに切換わる。このとき、カメラに装着された
撮影レンズの焦点距離が80mm以上であればストロボ
のズーム駆動を行なっているモーターにブレーキをかえ
てモーターを停止させてストロボのズーム駆動が終了す
る。
【0071】図24はストロボの照射角が撮影レンズの
焦点距離50mmに対応した位置にキセノン管25及び
反射笠24が移動したときの状態である。
【0072】モーターによってカムギヤ22が反時計方
向に回転し、カム面22−aが退避すると、ストロボ発
光部保持部材73は不図示のバネによってフレネルレン
ズ26の方向へ付勢されているため、レバー23を押し
ながらフレネルレンズ方向に移動する。これによって、
レバー23は反時計方向に回転し、コロ77はカム面2
2−aに沿って移動する。
【0073】そして、図24のようにコロ77が所定の
カムリフトの所に達すると、位相接片が70−aの位置
に達し、このとき信号ZOOM1,ZOOM2がHiか
らLoに切換わる。これも図22の説明と同様に位相接
片がグランドパターンGNDに接触する前に、信号パタ
ーンZOOM1,ZOOM2に接触するように構成する
ことによって、位相接片がグランドパターンGNDに接
触すると、信号ZOOM1,及びZOOM2が同時にH
iからLoに切換わる。これによって、加工誤差や組立
誤差によって信号ZOOM1及びZOOM2の切換わり
タイミングにズレが生じることがなくなり、50mmの
ズーム位置で28mmが80mmの位置と誤判断してブ
レーキをかけることはなくなり、安定した制御が行なえ
る。
【0074】カメラに装着された撮影レンズの焦点距離
が80mm〜50mmであれば、図24のような状態に
なり信号ZOOM1とZOOM2がHiからLoに切換
わるのが検知されるとモーターにブレーキをかけて停止
させ、ストロボのズーム駆動制御が終了する。
【0075】本実施例ではズームの駆動位置は、28m
m,50mm,80mm対応の3ポジションであるがカ
ムギヤ22の停止ポジションは4ポジションあり、各ポ
ジションと信号ZOOM1,ZOOM2の関係は図25
のようになっている。このようにカムギヤ22は一方向
にしか回転しないために28mm→50mm→80mm
→50mm→28mmと切換わるようにすると、カムギ
ヤには4つの停止ポジションが必要となる。
【0076】ズーム位置28mmでは信号ZOOM1が
Lo、信号ZOOM2がHi、G,Kのタイミングでモ
ーターを停止させ、ズーム位置50mmでは信号ZOO
M1がLo、信号ZOOM2がLo、すなわち、HとJ
のタイミングでモータを停止させ、ズーム位置80mm
では信号ZOOM1がHi、信号ZOOM2がLo、す
なわち、Iのタイミングでモーターを停止させる。
【0077】なお、上記した実施例はストロボの駆動に
ついてはズーム動作を行うもので説明したが、ストロボ
のポップアップあるいはダウン動作のために使用しても
本発明が有効なことは明らかである。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
トロボ等の駆動を行うモータにウォームギヤを取り付
け、初段の減速ギヤにウォームギヤとハスバ歯車を使用
することによって、一度の減速で大きく減速することが
でき、同時に回転方向の変換ができる。このため、小さ
なスペースで減速と回転方向の変換が可能となり、カメ
ラの小型化、及び部品数の削減によるコストダウンが可
能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの駆動装置の一実施例を示
す分解斜視図。
【図2】図1の駆動装置により駆動されるストロボ装置
の分解斜視図。
【図3】図1の駆動伝達機構の側面図。
【図4】図3の動力切り換え機構の側面図。
【図5】図3の動力切り換え機構の側面図。
【図6】ミラー駆動、シャッターチャージの動作を説明
する側面図。
【図7】ミラー駆動、シャッターチャージの動作を説明
する側面図。
【図8】ミラー駆動、シャッターチャージの動作を説明
する側面図。
【図9】ミラー駆動、シャッターチャージの動作を説明
する側面図。
【図10】シャッターチャージ用、カムギヤと位相検知
用の接片を示す図。
【図11】ミラー駆動及びシャッターチャージ用制御パ
ターンの平面図。
【図12】ミラー駆動及びシャッターチャージの動作を
説明するタイミングチャート。
【図13】カメラ全体の制御ブロック図。
【図14】カメラの光学系の側面図。
【図15】主ミラー駆動機構の側面図。
【図16】主ミラー駆動機構の側面図。
【図17】主ミラー受け板とサブミラー受け板との関係
を示す側面図。
【図18】サブミラー駆動機構の側面図。
【図19】サブミラー駆動機構の側面図。
【図20】ストロボズーム駆動用カムギヤと位相検知接
片との関係を示す図。
【図21】ストロボズーム駆動機構の側面図。
【図22】ストロボズーム駆動機構の側面図。
【図23】ストロボズーム駆動機構の側面図。
【図24】ストロボズーム駆動機構の側面図。
【図25】ストロボのズーム駆動位置と制御信号との関
係を示すタイミングチャート。
【図26】従来のストロボズーム機構。
【符号の説明】
1…前板 2…モーター 3〜22…ギヤ 23…レバー 24…反射笠 25…キセノン管 26…フレネルレンズ 28…遊星アーム 29…遊星アーム 30,31,33…
弾性部材 34…金属プレート 35…レバー 36…コロ 38…レバー 39…コロ 40…位相基板 41…バネ 42,44…ミラー
駆動レバー 43…バネ 45…レバー 46…ピン 47…バネ 49…レバー 50…主ミラー受け
板 50−b…駆動ピン 51…サブミラー受
け板 52…サブミラー位置決め部材 53…サブミラー 54…主ミラー 55…ピン 56…焦点検出装置 57…バネ 60…位相接片 70…位相接片 73…保持部材 74…バネ 77…コロ 78…軸 79…ガイド部材 80…位相基板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体の部材の側壁部に出力軸を上
    下方向とするように取り付けられたモータを駆動源と
    し、該モータの出力を歯車減速機構を介してカメラの駆
    動部に伝達するカメラの駆動装置において、 該歯車減速機構は該モータの回転軸に設けられたウォー
    ムギヤと、該ウォームギヤに噛合するハスバギヤとによ
    って入力部を構成したことを特徴とするカメラの駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ハスバギヤの回転軸
    をモータの回転軸及び光軸と直交する軸線と略平行に設
    けたことを特徴とするカメラの駆動装置。
JP16175691A 1991-07-02 1991-07-02 カメラの駆動装置 Pending JPH0511322A (ja)

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JP16175691A JPH0511322A (ja) 1991-07-02 1991-07-02 カメラの駆動装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6707194B2 (en) 2000-10-05 2004-03-16 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Motor actuation device for camera
US7450175B2 (en) 2003-08-18 2008-11-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Image-photographing apparatus and method for capturing and displaying an image in different positions

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6707194B2 (en) 2000-10-05 2004-03-16 Fuji Photo Optical Co., Ltd. Motor actuation device for camera
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