JPH05112689A - 塩化ビニルプラスチゾル組成物 - Google Patents

塩化ビニルプラスチゾル組成物

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JPH05112689A
JPH05112689A JP27156591A JP27156591A JPH05112689A JP H05112689 A JPH05112689 A JP H05112689A JP 27156591 A JP27156591 A JP 27156591A JP 27156591 A JP27156591 A JP 27156591A JP H05112689 A JPH05112689 A JP H05112689A
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JP
Japan
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vinyl chloride
pts
plastisol composition
composition
weight
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JP27156591A
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English (en)
Inventor
Koushiyou Ishikawa
亘祥 石川
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Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期および耐水劣化後の耐チッピング強度を
保持し、ゾルの流動性を良くして、サーキュレーション
時の発熱を低減した塩化ビニルプラスチゾル組成物とす
ること。 【構成】 塩化ビニル系樹脂および可塑剤を基体成分と
するプラスチゾル組成物100重量部に対して、フッ素
樹脂粉末を1〜30重量部添加したことを特徴とする塩
化ビニルプラスチゾル組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の床裏防錆用塗料
に使用される耐チッピング性、耐久性に優れた塩化ビニ
ルプラスチゾル組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年車両の床裏防錆用塗料に、耐チッピ
ング性のプラスチゾル組成物がエアレス塗装装置を用い
て使用されている。このプラスチゾル組成物は、通常塩
化ビニル系樹脂、充填剤、可塑剤、添加剤、接着性付与
剤とからなる。しかしこのプラスチゾル組成物は耐水性
や貯蔵安定性、耐久性など不十分な点があり、それらの
改良を図ったプラスチゾル組成物が提案されている。た
とえば、特開平2−14640号公報には、接着性付与
剤に芳香族ジイソシアネート重合物のジアルキルアミン
ブロック体とポリアミド化合物を併用して耐水接着性の
向上した塩化ビニルプラスチゾル組成物の開示がある。
また特開平3−64347号公報には、熱硬化性樹脂を
添加することで耐久性を向上させた塩化ビニルプラスチ
ゾル組成物の開示がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のプラス
チゾル組成物では、耐水劣化後の強度がまだ充分ではな
く、スプレー性や使用時(サーキュレーション時)の縮
流発熱による粘度安定性が悪いという問題がある。すな
わち、サーキュレーションは、塗布時にゾルをポンプで
圧力を加えて循環させ、その配管途中で縮径したオリフ
ィスを通過させてゾルに圧力を保持させてエアレススプ
レーを容易にする補助手段であるが、このオリフィスを
通過することでゾルが発熱して粘度が上昇して不安定と
なり貯蔵性、スプレー性が低下する不具合がある。
【0004】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、初期および耐水劣化後の耐チッピング強度を保持
し、ゾルの流動性を良くして、サーキュレーション時の
発熱を低減した塩化ビニルプラスチゾル組成物とするこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の塩化ビニルプラ
スチゾル組成物は、塩化ビニル系樹脂および可塑剤を基
体成分とするプラスチゾル組成物100重量部に対し
て、フッ素樹脂粉末を1〜30重量部添加したことを特
徴とする。本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物は、
塩化ビニル系樹脂、可塑剤およびフッ素樹脂とからな
る。
【0006】塩化ビニル系樹脂としては、ペーストレジ
ンとして懸濁重合法で製造された塩化ビニル樹脂、酢酸
ビニル−塩化ビニル共重合樹脂、あるいは、塊状重合法
で製造される上記のブレンド用レジン粉末などがゾルの
性能を考慮して適宜使用される。その粒径は0.1〜1
00μmのものが一般に用いられる。可塑剤には、DO
P(ジオクチルフタレート)に代表されるフタル酸系可
塑剤の他、ポリエステル系、アジピン酸系、トリメリッ
ト酸系などの汎用可塑剤、あるいはDCHP(ジシクロ
ヘキシルフタレート)などの特殊可塑剤、DAP(ジア
リールフタレート)などの反応性可塑剤も使用できる。
【0007】この塩化ビニルプラスチゾル組成物には、
充填剤、添加剤、接着性付与剤などを添加して用いられ
る。充填剤には、通常塩化ビニル系樹脂の充填剤に用い
られる炭酸カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸バリウ
ム、タルク、カオリン、珪藻土などが使用できる。これ
らの成分の配合割合は、公知の配合割合で良く、特に限
定されるものではないが、好ましくは塩化ビニル系樹脂
100重量部に対して可塑剤80〜200重量部、充填
剤80〜200重量部の範囲である。
【0008】添加剤は、通常塩化ビニル用安定剤の他、
高沸点溶剤、チキソ性向上剤、顔料などが使用目的に応
じて適量配合される。接着性付与剤は、塩化ビニルプラ
スチゾルの鋼板や電着塗装板などの密着性を促進するも
ので、ポリアミドに代表されるアミン系のものやブロッ
クイソシアネート系、ポリウレタン系、アクリル系など
のものが使用され目的に応じて適量配合される。
【0009】本発明で塩化ビニルプラスチゾル組成物に
添加されるフッ素樹脂粉末は、粒径が1〜100μmの
範囲の粉末が組成物中での分散性や取扱上の点で好まし
い。この樹脂粉末の添加量は、プラスチゾル組成物10
0重量部に対して1〜30重量部で好ましくは5〜25
重量部の範囲である。添加量が1重量%未満であると添
加効果が認められず、30重量部を超えると塗布膜の電
着塗膜への密着性が低下するので好ましくない。
【0010】フッ素樹脂としては、ポリテトラフロロエ
チレン(PTFE)、ポリエチレンテトラフロロエチレ
ン(ETFE)、ポリクロロフロロエチレン(PDTF
E)などの公知のものが使用できる。この組成物は各成
分を通常の混合方法で容易に均一に混合して調合するこ
とができる。またこの組成物はエアレススプレー法で容
易に所定の膜厚に塗布することができる。
【0011】
【作用】本発明では、プラスチゾル組成物に、撥水性撥
油性のフッ素樹脂粉末を特定量添加することにより、塗
布膜の耐水劣化後のチッピング強度を保持することがで
きる。またこの組成物のゾルの流動性を良くしてスプレ
ー性を向上させると共に縮流発熱を低下させることがで
きるので使用時の粘度安定性も改善できる。さらに組成
物の高剪断時の粘度が低下してスプレー性が向上する。
したがって、この塩化ビニルプラスチゾル組成物は車両
用の耐チッピング性床裏防錆用塗料として有用である。
【0012】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)ペースト用レジンの塩化ビニル樹脂100
重量部、充填剤に炭酸カルシウム136重量部、可塑剤
のDOP140重量部、ポリアミド系およびウレタン系
接着性付与剤12重量部、高沸点溶剤、顔料等からなる
添加剤12重量部、粒径20〜40μmのPTFE樹脂
(ポリテトラフロロエチレン)粉末22重量部(5.5
重量%相当)をニーダーで混合して実施例1の塩化ビニ
ルプラスチゾル組成物を作製した。
【0013】実施例2はPTFE樹脂粉末を15重量部
(3.75重量%相当)としたこと以外、他の成分は実
施例1と同じ配合である。実施例3はPTFE樹脂粉末
を45重量部(10.25重量%相当)としたこと以
外、他の成分は実施例1と同じ配合である。実施例4は
PTFE樹脂粉末を100重量部(25重量%相当)と
したこと以外、他の成分は実施例1の配合と同じであ
る。
【0014】比較例1は実施例1と同じ配合でフッ素樹
脂を含まない場合である。比較例2はPTFE樹脂粉末
を170重量部(42.5重量%相当)とした他の成分
は実施例1と同じ配合である。この6種の組成物につい
ての性能評価を以下の方法に基づいておこなった。 耐チッピング強度:JIS B1181の3種に規定さ
れている黄銅製ナット(M−4)を径が20mmの塩化ビ
ニル樹脂製パイプを用いて2m の高さから塗膜面に30
°の角度で当たるようにして落下させ、素地が露出する
までに要したナットの総重量(kg)を調べた。
【0015】なお、使用した塗装板は、組成物を膜厚5
00μmに塗布し、130℃で30分間焼付けを行い、
耐水劣化には40℃の温水中に7日放置したものであ
る。 密着性:電着塗装板に塩化ビニルプラスチゾル組成物を
塗布し、130℃で30分間焼付けた後、爪剥離により
接着性を判定した。 高剪断時の粘度:S.O.D粘度計により9440s-1
時の粘度を25℃雰囲気中で測定した。
【0016】パターン幅:圧力比55:1のグレイ社製
トコロイド式エアレスポンプを用い、ホース長さ3/
8”×5m ,ノズルチップ163−635(グレイ社
製)を使用したエアレススプレー装置で30cmの距離で
圧力100kgf/cm2 で塗布し、塗膜のパターン幅を測定
した。 サーキュレーション性:図1に示す装置を用いてゾルを
30回循環させた後、ゾルの温度と粘度安定性について
評価した。すなわち、パターン幅の評価に用いたエアレ
スポンプおよびホースを使用し、貯蔵タンク中のゾルを
繰り返し循環させる際にホースの端部にφ2×40mmの
オリフィスを設けて、その中を縮流させて通過させゾル
の発熱による粘度変化を調べるものでホースの全長は1
0m である。
【0017】なお、試験および測定は25℃の雰囲気中
でおこない粘度測定にはBH型粘度計(ローターNo
7、20rpm)で測定した。結果を表2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】表2に示すように、耐チッピング強度は、
初期および耐水劣化後においては比較例1のPTFEを
添加しないものに比べると、実施例2の3.75%のP
TFEを添加したものは比較例1とほぼ同じであるが、
他のPTFEを5〜25%添加したものはいずれも初期
および耐水劣化後共に向上している。しかし比較例2の
PTFEの量が30%を超えると耐チッピング性が低下
している。
【0021】密着性については実施例と比較例1との間
に顕著な差は認められなかった。ただし実施例1では凝
集破壊がおき、比較例2では剥離して痕跡が残った。高
剪断時の粘度はPTFEの添加量が多くなるほどと低下
し、スプレー時のパターン幅もそれにつれて大きくなっ
ている。サーキュレーション前の初期粘度はPTFEの
量が増加するにしたがい低下している。サーキュレーシ
ョン後の粘度は初期よりも高まるがPTFEの量が増加
するにしたがいその差が小さくなる。またゾルの温度も
PTFEの量が増加するにしたがい上昇は少なく低い温
度を保持する。
【0022】このようにPTFEの量が増加するにした
がい粘度変化や温度上昇は少ないが添加量が30重量%
を超えると耐チッピング性および接着性が低下してい
る。このためフッ素樹脂粉末の添加量は、プラスチゾル
組成物100重量部に対して1〜30重量部の範囲であ
ると上記の特性をいずれも満足させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明の塩化ビニルプラスチゾル組成物
は、従来のそれにフッ素樹脂粉末を特定量添加してい
る。このフッ素樹脂粉末が配合されることにより、その
粉末がもつ低摩擦性により塗膜面が低摩擦化して耐チッ
ピング強度が向上する。さらにフッ素樹脂の撥水性によ
り耐水後のチッピング強度も向上する。また、高剪断速
度時の低粘度化により流動性が向上してスプレー塗布性
がよくなり、かつ縮流発熱が抑制されて粘度が安定しエ
アレススプレー塗布が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、サーキュレーション性を測定した装置の模
式図である。
【符号の説明】
1 ポンプ、 2 ホース、 3 オリフィス、4 塩
化ビニルプラスチゾル組成物、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂および可塑剤を基体成
    分とするプラスチゾル組成物100重量部に対して、フ
    ッ素樹脂粉末を1〜30重量部添加したことを特徴とす
    る塩化ビニルプラスチゾル組成物。
JP27156591A 1991-10-19 1991-10-19 塩化ビニルプラスチゾル組成物 Pending JPH05112689A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5626442B1 (ja) * 2013-01-31 2014-11-19 ダイキン工業株式会社 難燃性樹脂組成物、マスターバッチ、成形品、電線及びジャケット
CN111777831A (zh) * 2020-08-21 2020-10-16 柳州紫荆技术转移中心有限公司 一种汽车底盘用石墨烯改性pvc塑溶胶及其制备方法

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JP5626442B1 (ja) * 2013-01-31 2014-11-19 ダイキン工業株式会社 難燃性樹脂組成物、マスターバッチ、成形品、電線及びジャケット
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