JPH0511191Y2 - - Google Patents

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JPH0511191Y2
JPH0511191Y2 JP1985162706U JP16270685U JPH0511191Y2 JP H0511191 Y2 JPH0511191 Y2 JP H0511191Y2 JP 1985162706 U JP1985162706 U JP 1985162706U JP 16270685 U JP16270685 U JP 16270685U JP H0511191 Y2 JPH0511191 Y2 JP H0511191Y2
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valve
film
valve film
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container
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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、常温流通の過程で長期保存ができ
る、エタノール無添加生味噌包装体に関する。
【従来の技術】
従来、容器に入れて生味噌を市販するに当つ
て、保存中に発酵が進行してガスが発生すると、
容器が破れたりして好ましくないから、発酵を止
めるため生味噌に酒精(エタノール)を添加して
いる。これはコストアツプの要因となるだけでな
く、作業環境もよくないし、味噌の味もそこなつ
てしまう。 エタノール無添加で容器入りの生味噌は、発酵
抑制のため冷蔵販売が必要であり、これもコスト
を高めるとともに流通経路が限定される。温度管
理も重要で、少し温度が上昇すると発酵が盛んに
なり、発生するガスで容器の蓋が破壊されること
もある。ガゼツト袋入りの生味噌も販売されてい
て、これはガス抜きのために、袋上部をヒートシ
ールせずに折り込んでホチキス止めにしただけで
あつて外気との流通があるため、流入する酸素に
より味噌が褐変し品質が低下するという欠点があ
る。
【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、保存中に発酵の進行により発
生したガスを外部に逃がしてやることができ、一
方で外部からの空気の侵入は防いで、常温流通の
過程で長期保存が可能なエタノール無添加生味噌
包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
図面を参照して説明すれば、概括的に第1図に
示すように、本考案の生味噌包装体1は、酸素透
過率および透湿度の低い材料でつくつた容器本体
2に、エタノールを添加してない生味噌3を十分
なヘツドスペースhを残して充填し、パーチメン
ト紙4を置いた上に脱酸素剤5をのせ、酸素透過
率および透湿度が低い材料でつくりワンウエイバ
ルブを取り付けた中蓋8をヒートシールし、外蓋
9を被せてなり、ワンウエイバルブとして、 A 第2図および第3図に示すような、バルブフ
イルム63を押し板64により離脱しないよう
に保持してなり、かつバルブフイルム63と小
孔62を有するバルブ本体61との間に少量の
液体層(図示してない)を設け、小孔62を通
して容器内部から加わるガスの圧力に対しては
バルブフイルム63がバルブ本体61からわず
か離れてその通過を許し、外部からの空気の圧
力に対してはバルブフイルム63がバルブ本体
61に密着して通過させないように構成したワ
ンウエイバルブ6、または、 B 第4図および第5図に示すように、小孔72
を有するバルブ基材71上に、バルブフイルム
73、相対向する2個の半月形の接合板74を
重ねて接合板部分で積層し、かつバルブフイル
ム73とバルブ基材71との間に少量の液体層
(図示してない)を設け、中蓋8のガス通過孔
10を通して容器内部から加わるガスの圧力に
対してはバルブフイルム73がバルブ基材71
からわずか離れてその通過を許し、外部からの
空気の圧力に対してはバルブフイルム73がバ
ルブ基材71に密着して通過させないように構
成したワンウエイバルブ7 のいずれかを使用する。 ワンウエイバルブ6は、第3図に示すように、
中蓋8の内側にヒートシールによつて取り付ける
とよく、またワンウエイバルブ7は、第5図に示
すように、中蓋8の外側にヒートシールまたは接
着、粘着により取り付けて使用するのが適当であ
る。 容器本体は、酸素透過率および透湿度の低い材
料、たとえばポリエチレン、ポリプロピレン、
ABS、ポリエステル、ポリ塩化ビニルなどのプ
ラスチツクと、エチレン−ビニルアルコール共重
合体、ポリ塩化ビニリデンなどのプラスチツクと
の積層材、あるいはアクリロニトリル系プラスチ
ツク(たとえば商品名「BAREX」)のシートを
使用し、真空成形など適宜の手段で成形したもの
を使用する。品質の表示や意匠性を高めるため
に、成形前にグラビア印刷など任意の手段で印刷
を施したのち成形するか、成形後に印刷ラベルを
貼つてもよい。 ワンウエイバルブを形成するバルブ本体、押し
板、バルブ基材および接合板は、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ABS、ポリエステル、ポリ塩
化ビニルなどからえらんだプラスチツク材料を使
用し、射出成形など適宜の手段で成形したものを
使用する。バルブフイルムも、上記プラスチツク
材料からなるフイルムを選択使用する。 液体層は、シリコーンオイルのような不揮発性
の液体を使用して、バルブフイルムとバルブ本体
またはバルブ基材との間に形成する。 中蓋は、容器本体と同様の積層材のフイルムや
紙とアルミ箔との積層材を使用する。発酵により
発生したガスの圧力で中蓋が容器本体から剥れな
いように、ヒートシール強度は200g/15mm以上、
好ましくは500g/15mm以上とする。しかし、イ
ージーオープン性確保のためには、1500g/15mm
以上にすべきでない。必要があれば、中蓋に直接
グラビア印刷など任意の手段で印刷するか、また
は印刷ラベルを貼つてもよい。 外蓋は、バルブ本体などと同様の材料のシート
を、真空成形など適宜の手段で成形して用意す
る。品質の表示や意匠性を高めるために、成形前
にグラビア印刷など任意の手段で印刷したのち成
形するか、成形後印刷ラベルを貼るかしてもよい
し、または中蓋と外蓋の間に印刷ラベルを挿入し
てもよい。外蓋は、容器本体のフランジ部分と嵌
合する方式が好ましいが、セロテープ止めなどで
もよい。要は、内部からのガスの逸出を妨げず、
外蓋が離脱することのない止め方をとることであ
る。 ヘツドスペースは、高さにして少なくとも20
mm、好ましくは30〜40mmを設けるとよい。
【作用】
ワンウエイバルブ6を使用した場合を例にとつ
て説明すれば、いま、生味噌3の保存中に発酵が
継続して容器内部からガスが発生した場合、小孔
62を通して容器内部からガスの圧力が加わり、
この小孔62を通り中蓋8と外蓋9の間隙を通じ
て外部に出ようとする。そすると、バルブフイル
ム63がバルブ本体61からわずか離れてガスの
通過を許すので、ガスは外部へ出る。この際、外
蓋9は容器内部の内圧を高めワンウエイバルブ6
からのガスの排出を容易にする働きをする。 一方、外部から空気の圧力がかかつた場合は、
バルブフイルム63がバルブ本体61に密着して
空気の通過を許さないので、空気は内部へ入つて
こない。容器の内外に圧力差がないときには、液
体の表面張力によりバルブフイルム63がバルブ
本体61に密着しているので、密封状態になる。
十分なヘツドスペースhを残し、かつパーチメン
ト紙4を置いてあるので、生味噌3が発酵に伴い
膨脹しても、バルブ本体61の小孔62をふさぐ
ことはない。 ワンウエイバルブ7の作用もワンウエイバルブ
6のそれと同様である。 脱酸素剤は、包装時のヘツドスペース内の酸素
を吸収し、後に外部から流入することもある酸素
も吸収する。
【実施例 1】 ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール
共重合体/ポリプロピレンの積層材(厚さ1.3mm)
を圧空成形して、容量約1Kgの容器を用意した。
この容器に未熟成(例1)、熟成20日(例2)、熟
成50日(例3)の生味噌を750gずつ充填し、45
Kg/四六判のパーチメント紙を置き、その上に脱
酸素剤「エージレスFX−20」(三菱瓦斯化学)を
のせ、ポリ塩化ビニリデンコート延伸ナイロン#
15/イージーピールフイルム40μの積層材に、第
2図および第3図に示すワンウエイバルブ6を取
り付けた中蓋を、170℃、1秒間、2Kg/cm2の条
件でヒートシールした。このときヒートシール強
度は900g/15mmであつた。これらの容器にポリ
塩化ビニル(厚さ0.3mm)のシートを真空成形し
て得た外蓋を被せ、生味噌包装体とした。 比較のため、上記に対応して未熟成(例4)、
熟成20日(例5)、熟成50日(例6)の生味噌を、
ワンウエイバルブを使用しない以外は同じ容器を
用いて生味噌包装体をつくつた。 これらの生味噌包装体を、30℃、相対湿度90%
の条件で3ケ月間保存した。例1ないし3の包装
体の生味噌は、その品質がよく保たれていた。 これに対し、例4ないし6の生味噌包装体は、
3〜7日後に中蓋が破壊し、間もなく表面が褐変
して商品価値を失つた。
【実施例 2】 第4図および第5図に示したワンウエイバルブ
7を使用し、実施例1と同様にして生味噌包装体
をつくつた。実施例1と同様な成績を得た。
【考案の効果】
本考案の生味噌包装体は、エタノールを添加し
てない生味噌を常温流通にのせることができ、そ
の過程で長期保存が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の生味噌包装体の全体の構成
を示す断面図である。第2図および第3図は、本
考案の生味噌包装体に使用するワンウエイバルブ
の一例の構造を示すものであつて、第2図は平面
図、第3図は断面図である。第4図および第5図
は、本考案に使用するワンウエイバルブの別の例
の構造を示すものであつて、第4図は平面図、第
5図は断面図である。 1……生味噌包装体、2……容器本体、3……
生味噌、4……パーチメント紙、5……脱酸素
剤、6……ワンウエイバルブ、61……バルブ本
体、62……小孔、63……バルブフイルム、6
4……押し板、7……ワンウエイバルブ、71…
…バルブ基材、72……小孔、73……バルブフ
イルム、73……接合板、8……中蓋、9……外
蓋、10……ガス通過孔。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 酸素透過率および透湿度が低い材料でつくつた
    容器本体2に、エタノールを添加してない生味噌
    3を十分なヘツドスペースhを残して充填し、パ
    ーチメント紙4を置いた上に脱酸素剤5をのせ、
    酸素透過率および透湿度が低い材料でつくりワン
    ウエイバルブを取り付けた中蓋8をヒートシール
    し、外蓋9を被せてなり、ワンウエイバルブとし
    て、 バルブフイルム63を押し板64により離脱し
    ないように保持してなり、かつバルブフイルム6
    3と小孔62を有するバルブ本体61との間に少
    量の液体層を設け、小孔62を通して容器内部か
    ら加わるガスの圧力に対してはバルブフイルム6
    3がバルブ本体61からわずか離れてその通過を
    許し、外部からの空気の圧力に対してはバルブフ
    イルム63がバルブ本体61に密着して通過させ
    ないように構成したワンウエイバルブ6、また
    は、 小孔72を有するバルブ基材71上に、バルブ
    フイルム73、相対向する2個の半月形の接合板
    74を重ねて接合板部分で積層し、かつバルブフ
    イルム73とバルブ基材71との間に少量の液体
    層を設け、中蓋8のガス通過孔10を通して容器
    内部から加わるガスの圧力に対してはバルブフイ
    ルム73がバルブ基材71からわずか離れてその
    通過を許し、外部からの空気の圧力に対してはバ
    ルブフイルム73がバルブ基材71に密着して通
    過させないように構成したワンウエイバルブ7 のいずれかを使用した生味噌包装体。
JP1985162706U 1985-10-23 1985-10-23 Expired - Lifetime JPH0511191Y2 (ja)

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JPS6272991U JPS6272991U (ja) 1987-05-11
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