JPH05110445A - 多値記録再生装置 - Google Patents

多値記録再生装置

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JPH05110445A
JPH05110445A JP3043556A JP4355691A JPH05110445A JP H05110445 A JPH05110445 A JP H05110445A JP 3043556 A JP3043556 A JP 3043556A JP 4355691 A JP4355691 A JP 4355691A JP H05110445 A JPH05110445 A JP H05110445A
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JP
Japan
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signal
recording
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conversion
signal point
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JP3043556A
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Inventor
Shinichi Imaide
愼一 今出
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録再生系の有限なSN比で規制される誤
り率を低減して多値記録再生を実現するため、磁気記録
面上にて多値データを2値基底デジタルデータと等しい
物理的密度で記録してデータ自体を高密度記録すること
を特徴とする。 【構成】入力デジタルデータ列をNRZI変換部11にて
スペクトル分布に偏りを持つデータ信号波形に変換し、
アダマール変換部12でデータ信号波形の帯域が所定数分
割し、各分割帯域の成分量から成る符号に変換する。符
号・信号点割当部13では、変換した符号の発生頻度に応
じ、直交振幅変調の2次元信号平面上に予め配置された
信号点へ符号を割当て、その同相軸上と直交軸上の値を
出力する。そして、振幅直交変調部14にて分離した上記
2つの値から成る2系統の時系列信号に対し、一方を所
定の搬送波でAM変調し、他方を位相がπ/2異なる搬
送波でAM変調して加算した後、変調した信号波形を磁
気記録系24に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は多値記録再生装置に関
し、特に磁気記録媒体等にデータを記録する際に、記録
データを多値化することにより高密度配線を実現する多
値記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルデータを磁気記録体等に記録す
る場合には、変調方式として一般に、NRZ変調等の2
値基底変調方式が用いられている。この2値基底変調方
式を用いて高密度記録を行なうためには、記録帯域の拡
張、狭トラック化、テープとヘッド間の相対速度の高速
化、記録信号の多チャンネル化等の手法が知られてい
る。
【0003】一方、通信分野では、伝送帯域と伝送電力
を有効利用するために多値変調が広く用いられている。
この多値変調を磁気記録に応用し、高密度記録を実現す
る手法も考えられている。
【0004】こうした多値変調の1つに、例えば、直交
振幅変調(QAM)を磁気記録に応用している例(テレ
ビジョン学会技術報告ITEJ Technical ReportVo
l.13、No.50、PP.1−6,VTR ′89
−24(Nov.1989)“デジタルVTRに於ける
多値記録の検討”)がある。この方式は、記録変調時に
2系統に分けた多値ベースバンド信号で互いに直交する
搬送波をそれぞれ振幅変調し、その出力を電気的に加算
して記録信号とするものである。そして復調時には、直
交位相関係にある復調搬送波を用いて、それぞれ同期検
波を行ない、元の2系統のベースバンド信号を復調す
る。したがって、多値ベースバンドがN値をとるとすれ
ば、2値基底変調で、2値記録可能な記録面にN2 個の
信号点を持つことができるため、1ビットに対して log
2 2 ビット記録することができる。例えば、多値ベー
スバンドが4値をとるとすれば、4(同相信号)×4
(直交信号)=16(信号点)=24 であり、4ビット
の情報量を持っているので、2値基底変調の場合に対し
て記録密度は4倍になることになることがわかる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、2値基底変調
でも多値変調でも、デジタル記録の場合、記録データを
如何に正しく復元できるか、つまりデータ再生時の検出
誤りが実用上支障のないレベルにできるか否かが重要な
問題となる。ここで、検出誤りの原因として、(1)記
録媒体の欠陥、(2)再生メカニズムの変動や乱れ、
(3)再生信号のレベル変動、(4)ジッタ、(5)雑
音、(6)符号間干渉、が挙げられるが、多値変調であ
るが故に特に大きな問題となるのは、記録再生系に於け
るSN比である。
【0006】多値変調は、多段階に設定された振幅また
は位相に対応付けて多値信号を記録する方式であるか
ら、記録信号を再生し、検出、判定する際にも多値判定
となる。そして、SN比は2値判定時より多値レベル判
定時の方が、多値数が多くなればなるほど悪くなり誤り
率が大きくなるのは当然である。換言すれば、検出誤り
を実用上支障ないレベルに保ちつつ多値記録によって高
密度記録を達成するには、必要SN比は大きくなる。こ
の検出誤りは、記録再生系に於ける上記(5)の雑音が
信号レベルに加わり、異なる多値レベルに応じたそれぞ
れの判定領域の存在確率が小さくなることによって引起
こされる。上記(3)のレベル変動や(4)のジッタ等
の原因も、みかけ上は一種の雑音として促えることがで
きる。
【0007】前述したように多値QAM変調に於いても
同様な問題点があり、とりわけ磁気記録に於ける記録再
生系で取り得るSN比は、有限であるため、多値数を増
やすことが困難となり、大幅な高密度化を図ろうとして
も自ずと限界がある。
【0008】逆に、有限SN比である系に、誤り率を劣
化させずに多値記録を実現するために、データ誤り訂正
のための冗長成分を付加し、強力に訂正をかけたり、最
尤度復号法により系のSN比に対する誤り率への依存度
を低減する工夫も考えられている。
【0009】しかしながら、冗長成分の付加は、高密度
記録の目的からは逆行するものであった。加えて、最尤
度復号は、補助的手法としての使われ方であって、系の
SN比と誤り率に対する根本的解決はなされないもので
あった。
【0010】この発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、磁気記録再生系の有限なSN比で規制される誤り率
を効果的に低減して、高密度記録再生を実現することの
できる多値記録再生装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、入
力デジタルデータ列を符号変換することにより、その符
号列信号の周波数特性分布に偏りをもたせる符号変換手
段と、この符号変換手段で変換されたデジタルデータ列
を所定ビットずつ区切り、各所定ビットを発生する頻度
に応じて予め定められた信号点に割当てる信号割当手段
と、この信号割当手段で割当てられた信号点を変調する
変調手段と、この変調手段から出力される信号を記録媒
体に記録する記録手段とを具備することを特徴とする。
【0012】
【作用】この発明の多値記録再生装置では、多値化しよ
うとする伝送符号の発生頻度が、ある符号パターンに偏
るように、入力デジタルデータに周波数分布の偏りをも
たすよう変換を施し、さらにその周波数分布の偏りが符
号パターンに反映されるよう符号変換を施している。
【0013】また、信号点割当ての設計に於いては、発
生頻度が高い符号パターンに対応付ける信号点は、低誤
り率で検出できるよう判定領域を広くとれる配置点に
し、事後確率を大きくする。また、発生頻度が低い符号
パターンに対応付ける信号点は、誤り率が多少劣化する
ことを許す判定領域が広くとれない配置点とし、全信号
点に於ける総合した判定誤り確率が低く抑えられるよう
工夫される。
【0014】更には、発生頻度が高い信号点を低振幅と
することにより、信号としての電力を抑えておいた上
で、振幅のプリエンファシスを記録時に行ない、再生時
にはデエンファシスを行なうことにより、記録再生系の
伝送路によるノイズを抑圧することができる。上記2点
の工夫により、みかけ上記録再生系の伝送路のSN比を
高め、結果として多値化による高密度記録が可能とな
る。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の多値記録再生装置を磁気記
録再生装置に適用した例を示すブロック構成図である。
【0016】同図に於いて、記録されるべき2値基底の
デジタルデータ列である主データ列は、NRZI(Non-
Return to Zero Inverse)変調部11に入力される。この
NRZI変調部11は、周波数分布が特定できない主デー
タ列の信号を、広く一般にデジタル記録変調方式として
使われているNRZI変調するものである。例えば、図
2の(a)に示されるように、データのビット「1」を
極性反転有りに対応させ、ビット「0」を反転無に対応
させる。NRZI変調後の主データ列信号のスペクトル
は、図2の(b)に示されるような低周波成分に偏った
分布となる。ビット周期Tb は、主データ列を通常の磁
気記録媒体及び記録再生系で定まる最短記録波長λの1
/2に相当する時間である。
【0017】NRZI変調部11から出力されるデータ列
信号は、アダマール変換部12に入力される。アダマール
変換部12は、入力されたデータ列信号をアダマール変換
するもので、N次のアダマール変換を行なう場合は、入
力データ列をNビットずつ区切り、それらをN行N列の
アダマール行列とマトリックス上の掛け算を行なう。こ
のアダマール変換部12からの出力は、符号・信号点割当
部13にて多値レベルの信号I、Qとなって振幅直交変調
部14に入力される。
【0018】この振幅直交変換部14に於いて、上記信号
I及びQは、それぞれ低域通過型フィルタ15及び16によ
り所定の帯域に制限され、乗算器17及び18に入力され
る。乗算器17では、局部発振器19から発生される所定の
固定周波数を有する余弦波とI信号が乗算される。一
方、乗算器18では、同周波数を有して移相器20による位
相がπ/2異なる正弦波とQ信号とが乗算される。そ
た、各々乗算された信号は、加算器21に於いて加算され
る。
【0019】この加算器21で生成された合成波は、ダイ
ナミックレンジ圧縮部22に入力され、圧縮された圧縮合
成波は、記録アンプ23を介して磁気記録系24により磁気
記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク等)25に記録、蓄
積される。磁気記録媒体25に蓄積された信号、すなわち
圧縮合成波は、再び磁気記録系24により再生され、再生
アンプ26を介してダイナミックレンジ伸張部27に入力さ
れる。このダイナミックレンジ伸張部27では、再生され
た圧縮合成波を圧縮時の逆対数ゲイン特性にて伸長する
ことにより、上記ダイナミックレンジ圧縮部22に入力さ
れたような圧縮前の合成波形へと復元する。
【0020】ダイナミックレンジ伸張部27により復元さ
れた復元合成波形は、振幅直交変調復調部28内の乗算器
29及び30に同時に入力される。一方の乗算器29では、局
部発振器31から発生されるもので、変調時の局部発振器
19が発生するのと同じ周波数、同位相を有する余弦波と
復元合成波形が乗算される。他方の乗算器30では、乗算
器29で乗算される移相器32により余弦波と位相がπ/2
異なる正弦波と復元合成波形が乗算される。乗算後のそ
れぞれの波形は、低域通過型フィルタ33及び34によって
所定の帯域で帯域制限されI信号及びQ信号として復調
される。
【0021】復調されたI,Q信号は、それぞれ多値識
別部35及び36に入力され、I,Qの値が検出、判定され
る。これらI,Qの値は順に出力され、信号点・符号変
換部37に入力される。そして、この信号点・符号変換部
37では、先の符号・信号点割当部13で割当てられた信号
点配置に基き、所定の処理が成された値が出力される。
次いで、出力された値は、逆アダマール変換部38に入力
され、逆変換される。こうして逆変換されたデータ系列
は、NRZI復調部39に入力され、主データ列が復元さ
れる。ここで、前述したアダマール変換部12のN次のア
ダマール変換に於いて、例えば、N=4の場合につい
て、図3を参照して原理を説明する。
【0022】図3に示されるNRZI変調後のデータ系
列信号を、ビット毎にx0 ,x1 ,x2 ,x4 ,…,x
4i,x4i+1,x4i+2,x4i+3,…(i=0,1,2,
3,…)と表わす。これらは何れも「1」または「0」
の値をとる。このデータ系列信号を4ビットずつ区切
り、4×4のアダマール行列と掛け算、すなわち下記数
1で表わされる演算を実行する。
【0023】
【数1】 アダマール行列Ηを、4つの基底ベクトルΦ1 ,Φ2
Φ3 ,Φ4 で表わすと、下記数2のようになる。
【0024】
【数2】 よって、下記数3のように表わされる。
【0025】
【数3】
【0026】また信号波形として促えれば、基底ベクト
ルΦ1 は低周波成分を主成分とする波形であり、基底ベ
クトルΦ2 ,Φ3 ,Φ4 の順で、より高い周波数成分を
含む波形を表わしている。
【0027】したがって、上記NRZI変調後のデータ
系列の信号波形のように、低周波成分を多く含み、高周
波成分になるに従って、その成分量が小さくなる信号波
形では、アダマール変換によって基底ベクトルを座標軸
とするN次元の信号空間に信号点を対応させると、1つ
の基底ベクトルに投影される値の変化は、どれも極めて
小さくなる。具体的に言えば、NRZI変調後のデータ
系列信号x4i+j(j:0,1,2,3)をアダマール変
換すると、図3に示される如く、4ビット毎に変換ベク
トルYi =(y4i,y4i+1,y4i+2,y4i+3)が得られ
る。ベクトルΧi がとり得る値、24 通りに対してベク
トルYi がとり得る値を整理すると、図4の(a)及び
(b)に示されるようになる。ベクトルΧi は、低周波
成分を多く含む故、y4iはy4i=±4が最大頻度で発生
し、その次にy4i=±2の発生頻度が高くなる。y4i
0は、ほとんど発生しない。また、y4i+1,y4i+2,y
4i+3もそれぞれの周波数成分に応じた値の発生頻度が高
くなり、発生値の偏りをもつ。
【0028】アダマール変換部12から出力される4ビッ
ト毎の4つの変換値から成るベクトルYi は、一種の符
号として促えられ、これが符号・信号点割当部13に入力
される。この場合の符号割当方法の一例が、図5の
(a)〜(d)に示される。この符号を信号点に割り当
てるときの、基本的条件は、発生確率が高い値は、可能
な限り判定時の誤り率を低く抑えること、並びに判定を
複数回に分けて行い、最初に判定された値に基いて、次
に判定する信号点配置を規定することとしている。
【0029】先ず、y4iの値に基いて、y4i=4,±
2,0の4値に対応する信号点を図5の(a)に示され
るように、第1の信号点配置を行い、発生頻度が高い順
に判定領域の大きさを最適化する。最大発生頻度y4i
1±41の判定時の誤り率は、その判定領域を最大に取
るため、極めて小さくなる。
【0030】次に、第1の信号点配置に於ける信号点に
応じて、図5の(b)、(c)及び(d)に示されるよ
うな、3種類の異なる信号点配置(b)、(c)及び
(d)を有する第2の信号点配置を定める。図4で定め
た信号点を表わす記号を使用すると、 (b) y4i = 4のとき ベクトルYi =S4a,S4b (c)-1 y4i+1= 2 〃 ベクトルYi =S2a
2b,S2c,S2d (c)-2 y4i+1=-2 〃 ベクトルYi =S-2a ,S
-2b ,S-2c ,S-2d (d) y4i = 0 〃 ベクトルYi =Soa,S
ob,Soc,Sod,Soe,Sof の場合分けに従って、第2の信号点配置を選択し、図5
の(b)〜(d)に示されるように配置する。図5の
(a)に示される第1の信号点配置に於いて、y4i=|
±4|=4と判定されると、次の第2の信号点配置
(b)では、S4aかS4bかの2点を判定すればよく、S
4aまたはS4bを判定する際の誤り率は極めて小さくな
る。また、上記第1の信号点配置に於いて、y4i=0と
判定される場合は、第2の信号点配置では6点の信号点
を判定する必要がある。しかしながら、元来y4i=0が
発生する確率は極めて低いので、第2の信号点に於いて
判定誤りを起こしても、総合的な誤り率には影響が少な
い。但し、SoaとSof、SobとSoe、SocとSodは互い
に判定が誤るとベクトルΧi の符号上では、4ビット全
て誤ってしまうことになるので、信号点間距離をできる
だけ大きく離す考慮が必要である。他の組合わせで判定
が誤っても、4ビット中2ビットの誤りですむ。
【0031】同様に、第2の信号点配置(c)に於いて
は、全ての信号点それぞれが、互いに誤って判定された
としても、Χi の符号上では、4ビット中2ビット誤る
だけですむ。これは仮に第1の信号点配置に於いて、y
4i=2とy4i=−2を誤判定しても、結果として第2の
信号点配置を、(c)−1としても(c)−2として
も、第2の信号点配置上のどの信号点を選択しても、誤
る場合は必ず4ビット中2ビットの誤りとなる。したが
って、y4i=±2のときの第2の信号点配置は、信号点
間距離がどれも等間隔で構わないものである。
【0032】尚、上述した実施例の図5に於ける信号点
配置は、一例であって、信号点配置の設計時には符号発
生頻度による最適化が図られる。第1と第2の信号点配
置は、ビット周期毎に処理され、データ系列ベクトルΧ
i に於ける4ビット周期毎のデータを、2ビット周期毎
に処理することになる。
【0033】図6は、符号・信号点割当部13のブロック
構成を示したものである。上述した説明の如く、先ず、
4iの値によって第1の信号点配置に於ける信号点が選
択される。次いで、振幅直交変調するための同相軸I2n
と直交軸Q2nの座標上の信号点の値を出力する。次に、
第2信号点配置選択部 130により、y4iの値から第2の
信号点配置パターン(b)、(c)−1、(c)−2、
(d)の中から1つが選択され、選択された信号点配置
上の信号点が、信号割当部 131、 132、 132のy4i+1
4i+2,y4i+3の値から選択される。そして、定まった
信号点の上記2軸上の値I2n+1,Q2n+1(n:0,1,
2,…)が出力される。つまり、符号・信号点割当部13
は、(I,Q)=(I2n,Q2n),(I2n+1,Q2n+1
が、順に2ビット周期毎に出力される。尚、成分I,Q
は、信号点配置に応じて異なる値をとる多値レベル信号
である。
【0034】これらI,Q信号は上述したように、図1
に示される振幅直交変調部14に入力され、低域通過型フ
ィルタ15、16により、それぞれ所定の帯域に制限され、
乗算器17、18に入力される。そして、乗算器17では、局
部発振器19から発生する所定の固定周波数を有する余弦
波とI信号が乗算され、乗算器18では同周波数を有して
位相がπ/2異なる正弦波とQ信号とが乗算される。こ
うして、各々乗算された信号は、加算器21にて加算され
る。
【0035】同実施例では、加算器21で生成された合成
波は、ダイナミックレンジ圧縮部22に入力され、磁気記
録系が許容するダイナミックレンジを有効に利用するこ
とにより、記録信号の電力を最大限にとれるように、図
7の(a)に示されように、ダイナミックレンジの圧縮
が行われるようになっている。実際には、図7の(b)
に示されるように対数圧縮が行われ、小振幅信号のゲイ
ンが大きくされて、合成波形の振幅に応じて非線形にゲ
インが制御される。この処理により磁気記録系で拾う加
法性雑音に対し、小振幅信号が事前強調されてSN比が
向上されるようになっている。
【0036】このように、ダイナミックレンジ圧縮部22
に於いて圧縮された圧縮合成波は、記録アンプ23を経
て、磁気記録系24により磁気記録媒体25に記録、蓄積さ
れる。そして、磁気記録媒体25に蓄積された信号、すな
わち圧縮合成波は、再び磁気記録系24により再生され、
再生アンプ26を介してダイナミックレンジ伸張部27に入
力される。このダイナミックレンジ伸張部27では、再生
された圧縮合成波を、圧縮時の逆対数ゲイン特性にて伸
長することにより、上記ダイナミックレンジ圧縮部22に
入力されたような圧縮前の合成波形へと復元する。但
し、この場合、磁気記録系24で拾った一様分布を成す雑
音は、逆対数特性となって、圧縮前の合成波形に重畳さ
れている。したがって、小振幅信号部分の雑音は抑圧さ
れており、雑音レベルの低減が図られる。
【0037】こうして、ダイナミックレンジ伸張部27に
より復元された復元合成波形は、振幅直交変調復調部28
の乗算器29、30に同時に入力される。乗算器29では、局
部発振器31から発生するもので、変調時の局部発振器9
が発生するのと同一周波数、同位相を有する余弦波と復
元合成波形が乗算される。また、乗算器30では、乗算器
29で乗算される余弦波と位相がπ/2異なる正弦波と復
元合成波形が乗算される。乗算後のそれぞれの波形は、
低域通過型フィルタ33を34によって所定の帯域で帯域制
限され、I、Q信号が復調される。
【0038】これら復調されたI、Q信号は、それぞれ
多値識別部35、36に入力され、I、Qの値が検出、判定
される。I、Qの値は(I,Q)=I2n,Q2n),(I
2n+1,Q2n+1)の順に出力され、信号点・符号変換部37
に入力される。この信号点・符号変換部37では、先の符
号・信号点割当部13で割当てた信号点配置に基き、先ず
2nとQ2nの値から、第1の信号点配置に於ける信号点
の中から該当する信号点が選択され、それにより第2の
信号点配置が選択される。選択された第2の信号点配置
に於ける信号点が、次に入力されるI2n+1とQ2n+1の値
によって決定される。そして、I2n,Q2nによって選択
された信号点から上記アダマール変換された交換値のy
4iを得て、I2n+1,Q2n+1によって選択された信号点か
らy4i+1,y4i+2,y4i+3を得て、それぞれ信号点・符
号交換部37から出力される。
【0039】出力された値y4i,y4i+1,y4i+2,y
4i+3は、逆アダマール変換部38に入力され、ここで逆変
換される。逆変換されたデータ系列は、NRZI復調部
39に入力され、主データ列が復元される。
【0040】尚、この発明の多値記録再生装置では、主
データ列のビット周期に対し、4ビット周期毎に4ビッ
トのデータが、2ビット周期間隔で多値化され記録され
ることになる。したがって、この2ビット周期間隔の多
値化を主データ列のビット周期にすれば、記録するとき
の主データ列の転送レートは2倍になり、本来主データ
列に於いて、2ビット記録できるところを4ビット記録
することになるので、記録密度は2倍に向上する。次
に、この発明の第2の実施例について説明する。図1に
示される第1の実施例に於いて、アダマール変換部12、
並びに逆変換部38を省略したものも考えられる。
【0041】上述した第1の実施例で説明された如く、
主データ列がNRZI変調された後のデータ列のスペク
トルは、図2の(b)に示されるような低周波成分に偏
った分布を有している。したがって、N=4を例にとっ
て言えば、図4の(a)及び(b)に示される符号、2
N =16通りに於いて、符号の発生頻度に偏りがでるこ
とになる。符号・信号点割当部12に於いて、直交振幅変
調のI−Q平面上に、16点の信号点配置を発生頻度に
従って最適化を図り、割当てる。この一例が、図8に示
される。この信号点配置での基本的条件は、発生確率が
大きい符号は、判定領域が広く確保され、判定時の誤り
を極力低く抑えることと、発生確率が大きい符号は、振
幅が零レベルに近い位置に配置し、データ列の信号とし
ての電力を抑制することである。これらの条件に従え
ば、連続するデータ列の信号を長く観察した場合、平均
的誤り率は低く抑えられ、且つ平均電力も小さくでき
る。平均電力をできるだけ抑えた信号にしておくことに
より、図1に示されるダイナミックレンジ圧伸部22、27
行われる雑音抑圧の効果が大きくなるため、誤り率の低
減に寄与する。
【0042】このように、本発明の多値記録再生装置で
は、磁気記録面上に於いて、多値データを2値基底デジ
タルデータと等しい物理的密度で記録できるため、デー
タそのものの高密度記録ができる。高密度化手法とし
て、狭トラック化や線記録密度の高密度化を行うには、
記録再生するための構成要素(メカニカルな構成要素や
記録媒体)の改良が必要になるが、本発明では変調その
もので高密度化を達成できるので、上記改良が不要とな
る。
【0043】また、再生時の判定に於いてデータの誤り
率に影響する符号化データの発生確率を故意に偏らせ、
多値記録に於ける信号点配置を最適化することにより、
データ系列の長いスパンでの平均的誤り率を低下させる
ことができる。
【0044】更に、発生確率の高い符号に対応する信号
点の振幅レベルが、小さくなるよう信号点配置を行い、
その後ダイナミックレンジの圧伸処理を施すことによ
り、記録再生系で拾う雑音を効果的に抑圧できる。故
に、データの誤り率も低減することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、磁気記
録再生系の有限なSN比で規制される誤り率を効果的に
低減して、高密度記録再生を実現することのできる多値
記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の多値記録再生装置を磁気記録再生装
置に適用した例を示すブロック構成図である。
【図2】(a)はNRZI変調のデータ列信号のスペク
トラムを示した図、(b)はNRZI変調後のデータ列
信号のスペクトラムを示した図である。
【図3】NRZI変調後のデータ系列信号をアダマール
変換する方法を示した図である。
【図4】(a)及び(b)はアダマール変換して得られ
る符号データを示した図である。
【図5】(a)〜(d)は変換信号の直交振幅変調に於
ける信号配置を示した図である。
【図6】図1に於ける符号・信号点割当部の詳細を示す
ブロック構成図である。
【図7】(a)及び(b)はダイナミックレンジを圧縮
伸張する際の振幅変換局線を示した図である。
【図8】この発明の第2の実施例として直交振幅変調に
於ける信号点配置の一例を示した図である。
【符号の説明】
11…NRZI変調部、12…アダマール変換部、13…符号
・信号点割当部、14…直交振幅変調部、22…ダイナミッ
クレンジ圧縮部、24…磁気記録系、25…磁気記録媒体、
27…ダイナミックレンジ伸張部、28…直交振幅変調複調
部、35、36…多値識別部、37…信号点・符号変換部、38
…逆アダマール変換部、39…NRZI復調部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デジタルデータ列を符号変換するこ
    とにより、その符号列信号の周波数特性分布に偏りをも
    たせる符号変換手段と、 この符号変換手段で変換されたデジタルデータ列を所定
    ビットずつ区切り、各所定ビットを発生する頻度に応じ
    て予め定められた信号点に割当てる信号割当手段と、 この信号割当手段で割当てられた信号点を変調する変調
    手段と、 この変調手段から出力される信号を記録媒体に記録する
    記録手段とを具備することを特徴とする多値記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 入力デジタルデータ列を符号変換するこ
    とにより、その符号列信号の周波数特性分布に偏りをも
    たせる符号変換手段と、 この符号変換手段で変換されたデジタルデータ列を帯域
    分割するための変換を所定ビットずつ区切り、各所定ビ
    ットについて行う変換手段と、 この変換手段で変換された変換データ列を各所定ビット
    数より少ない複数の信号点配置面に発生する頻度に応じ
    て予め定められた信号点に割当てる信号割当手段と、 この信号割当手段で割当てられた信号点を変調する変調
    手段と、 この変調手段から出力される信号を記録媒体に記録する
    記録手段とを具備することを特徴とする多値記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 発生する頻度に応じて信号点配置され、
    予め変調された信号を記録媒体から再生する再生手段
    と、 この再生手段により上記記録媒体から再生された信号を
    復調する復調手段と、 この復調手段で復調された信号から信号点配置面に予め
    定められた信号点の該当する信号点を識別する識別手段
    と、 この識別手段により識別された信号点を対応するデジタ
    ルデータ列に変換する変換手段とを具備することを特徴
    とする多値記録再生装置。
  4. 【請求項4】 入力デジタルデータ列を符号変換し、そ
    の符号列信号の周波数特性分布に偏りをもたせる符号変
    換手段と、 この符号変換手段で変換されたデジタルデータ列を帯域
    分割するための変換を所定ビットずつ区切り、各所定ビ
    ットについて行う第1の変換手段と、 この変換手段で変換された変換データ列を各所定ビット
    数より少ない複数の信号点配置面に発生する頻度に応じ
    て予め定められた信号点に割当てる信号割当手段と、 この信号割当手段で割当てられた信号点を変調する変調
    手段と、 この変調手段から出力される信号を記録媒体に記録する
    記録手段と、 この記録手段により記録された信号を再生する再生手段
    と、 この再生手段で再生された信号を復調する復調手段と、 この復調手段で復調された信号から複数の上記信号点配
    置面に予め定められた信号点の該当する信号点を識別す
    る識別手段と、 この識別手段により識別された信号点を対応するデジタ
    ルデータ列に変換する第2の変換手段と、 この第2の変換手段で変換された上記帯域分割するため
    の変換の逆変換を行う第3の変換手段と、 この第3の変換手段で逆変換されたデジタルデータ列を
    上記符号列信号の周波数特性分布に偏りをもたせる符号
    変換の逆変換を行う第4の変換手段とを具備することを
    特徴とする多値記録再生装置。
  5. 【請求項5】 入力デジタルデータ別を符号変換するこ
    とにより、その符号列信号の周波数特性分布に偏りをも
    たせる符号変換手段と、 この符号変換手段で変換されたデジタルデータ列を所定
    ビットずつ区切り、各所定ビットを発生する頻度に応じ
    て予め定められた信号点に割当てる信号割当手段と、 この信号割当手段で割当てられた信号点を変調する変調
    手段と、 この変調手段から出力される信号のダイナミックレンジ
    を圧縮するダイナミックレンジ圧縮手段と、 このダイナミックレンジ圧縮手段からの信号を記録媒体
    に記録する記録手段とこの記録手段により記録された信
    号を再生する再生手段と、 この再生手段により再生されたダイナミックレンジの圧
    縮された信号を復元するためのダイナミックレンジ伸長
    手段と、 このダイナミックレンジ伸長手段により復元された信号
    を復調する復調手段と、 この復調手段により復調された信号から信号点配置面に
    予め定められた信号点の該当する信号点を識別する識別
    手段と、 この識別手段により識別された信号点を対応するデジタ
    ルデータ列に変換する変換手段とを具備することを特徴
    とする多値記録再生装置。
JP3043556A 1991-03-08 1991-03-08 多値記録再生装置 Withdrawn JPH05110445A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001446A1 (fr) * 2006-06-29 2008-01-03 Fujitsu Limited Dispositif de transmission, dispositif de réception, procédé de transmission et procédé de réception
JP2016142622A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 株式会社東芝 漏水判定のための波形データ収集装置、漏水判定装置、漏水判定システム、およびプログラム

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