JPH05107540A - 照明装置および液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光効率を向上し、照射面に生ずる明るさの不
均一を防止する液晶表示装置を提供する。 【構成】 蛍光ランプ14を点灯すると、導光体21に光が
照射される。導光体21は蛍光ランプ14からの照射光の導
光を行なうとともに導光体21自体が明るくなり、照射開
口部13方向を面状に照射する。光拡散透過部材22の背面
のドットパターン23により、蛍光ランプ14の直上への蛍
光ランプ14からの照射光を最も低下させ、蛍光ランプ14
から遠ざかるにつれて照射光の低下を小さくする。光拡
散透過部材22上は、明りの不均一が生じない。 【効果】 液晶表示体24も均一な照射光で背面から照射
されるので、均一な照射光で表示を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、照射面の照射光を均一
にする照明装置および液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、たとえば液晶表示体の背面から光
を照射して、この液晶表示体を照射するバックライトシ
ステムが知られている。

【０００３】そして、近年、バックライトシステムは、
広く民生品に取り入れられ、オフィス・オートメーショ
ン機器にも使用されている。そして、オフィス・オート
メーション機器の軽薄短小化に伴い、バックライトシス
テムにも、高輝度、薄形、および軽量化が要求されてい
る。

【０００４】ところが、上記従来のバックライトシステ
ムの構造では、発光面の明るさが不均一になりやすい。

【０００５】そして、たとえば特開平２−５２３１４号
公報記載のように基体の両端に光源を配設し、基体の両
端から中央に向けて照射を行なう構成が知られている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
２−５２３１４号公報記載の構成の場合、基体の両端か
ら中央に向けて光源が照射を行なうと、光源の基端の端
部側の面の発光が無駄になり、光効率が低下し、また発
光面の明るさも十分に均一にすることができない問題を
有している。

【０００７】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、光効率を向上し、照射面に生ずる明るさの不均一を
防止する照明装置および液晶表示装置を提供することを
目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の照明装置
は、照射開口部が開口形成された基体と、この基体内に
配設された光源と、前記基体内に前記照射開口部に対向
して設けられ前記光源を挟装する導光体とを具備したも
のである。

【０００９】請求項２記載の照明装置は、請求項１記載
の照明装置において、照射開口部を光学的に閉塞し照射
光を拡散する拡散体を具備したものである。

【００１０】請求項３記載の照明装置は、拡散体の背面
には光源上で密度が高くこの光源から離れるに従い密度
が低くなる制光用のドットパターンを有するものであ
る。

【００１１】請求項４記載の液晶表示装置は、請求項１
ないし３いずれか記載の照明装置の前面側に液晶表示体
を配設したものである。

【００１２】

【作用】請求項１記載の照明装置は、基体内に照射開口
部に対向して光源を挟装する導光体を配設したため、光
源からの照射光の効率を向上し、かつ、照射面に生ずる
明るさの不均一を防止する。

【００１３】請求項２記載の照明装置は、請求項１記載
の照明装置において、拡散体で照射開口部を光学的に閉
塞し、照射光を拡散するため、照射面に生ずる明るさの
不均一をより防止する。

【００１４】請求項３記載の照明装置は、拡散体の背面
には光源上で密度が高く、光源から離れるに従い密度が
低くなる制光用のドットパターンを有するため、ランプ
イメージを小さくすることができる。

【００１５】請求項４記載の液晶表示装置は、請求項１
ないし３いずれか記載の照明装置の前面側に液晶表示体
を配設したため、液晶表示体に明るさの不均一が生じな
い。

【００１６】

【実施例】本発明の液晶表示装置の第１の実施例を図１
および図２を参照して説明する。

【００１７】図１において、11は矩形状の基体で、この
基体11には両端が円弧状に折り返された端部12が形成さ
れ、この端部12，12間には、矩形状に開口形成された照
射開口部13が形成されている。この基体11の端部12，12
間のそれぞれ１／３には、線状光源である外径８mmの直
管形の蛍光ランプ14，14がそれぞれ配設されている。さ
らに、基体11の内面は、たとえば銀（Ａg ）あるいはア
ルミニウム（Ａl ）などの蒸着被膜により鏡面に加工さ
れて反射面15が形成されている。

【００１８】また、基体11の反射面15上の、蛍光ランプ
14の両側には、高さが基体11の高さよりやや低い四角柱
状のたとえばアクリル製の導光体21，21がそれぞれ２本
ずつ蛍光ランプ14に沿って、蛍光ランプ14を長手方向両
側から間隙を介して挟むように配設している。なお、蛍
光ランプ14，14間の導光体21，21は２つに別れて形成さ
れている。そして、各導光体21はそれぞれ対向する蛍光
ランプ14の照射光を導光する。

【００１９】さらに、照射開口部13の前面側には、背面
からの照射光を拡散する拡散体としての板状の光拡散透
過部材22が重ねられている。また、光拡散透過部材22の
背面側には、蛍光ランプ14に対向し、蛍光ランプ14の直
上の部分の密度が最も高く、蛍光ランプ14から遠ざかる
に従い密度が低くなる制光用のドットパターン23が設け
られ、光拡散透過部材22の前面からは、ランプイメージ
が生じにくくなっている。

【００２０】そして、この光拡散透過部材22の前面に
は、液晶により表示を行なう液晶表示体24が配設されて
いる。

【００２１】次に、上記実施例の液晶表示装置の作用に
ついて説明する。

【００２２】まず、蛍光ランプ14を点灯すると、導光体
21に光が照射され、この導光体21は蛍光ランプ14からの
照射光の導光を行なうとともに導光体21自体が明るくな
り、照射開口部13方向を照射する。また、光拡散透過部
材22の背面のドットパターン23により、蛍光ランプ14の
直上への蛍光ランプ14からの照射光を最も低下させ、蛍
光ランプ14から遠ざかるにつれて照射光の低下を小さく
し、みかけじょうの発光面である光拡散透過部材22上に
形成され、この光拡散透過部材22上は、明りの不均一が
生じない。

【００２３】このため、液晶表示体24も均一な照射光に
より背面から照射されるとともに、導光体21により面状
に照射を行なうので、均一な照射光により背面から照射
されるとともにモアレも生じない。

【００２４】なお、上記各実施例では、直管形の蛍光ラ
ンプ14を用いて説明したが、蛍光ランプ14は直管形に限
らず、基体11や発光面の形状に合わせて、電極が封止さ
れている封止端部の中心軸が直管形のガラスバルブの中
心軸よりも傾いている蛍光ランプなどを用いてもよく、
同様の効果を得ることができる。

【００２５】また、蛍光ランプ14と導光体21との配置の
関係は、図１に示すものに限らず、導光体間に複数の蛍
光ランプを挟んだもの、蛍光ランプと導光体とを交互に
配設したものなどでもよい。

【００２６】

【発明の効果】請求項１記載の照明装置によれば、基体
内に照射開口部に対向して光源を挟装する導光体を配設
したため、光源からの照射光の効率を向上し、かつ、照
射面に生ずる明るさの不均一を防止できる。

【００２７】請求項２記載の照明装置によれば、請求項
１記載の照明装置において、拡散体で照射開口部を光学
的に閉塞し、照射光を拡散するため、照射面に生ずる明
るさの不均一をより防止できる。

【００２８】請求項３記載の照明装置によれば、拡散体
の背面には光源上で密度が高く、光源から離れるに従い
密度が低くなる制光用のドットパターンを有するため、
ランプイメージを小さくすることができる。

【００２９】請求項４記載の液晶表示装置によれば、請
求項１ないし３いずれか記載の照明装置の前面側に液晶
表示体を配設したため、液晶表示体に明るさの不均一を
防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の液晶表示装置を示す断面図
である。

【図２】同上分解斜視図である。

【符号の説明】

11 基体 13 照射開口部 14 光源としての蛍光ランプ 21 導光体 22 拡散体としての光拡散透過部材 23 ドットパターン 24 液晶表示体

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 照射開口部が開口形成された基体と、 この基体内に配設された光源と、 前記基体内に前記照射開口部に対向して設けられ前記光
   源を挟装する導光体とを具備したことを特徴とする照明
   装置。
2. 【請求項２】 照射開口部を光学的に閉塞し照射光を拡
   散する拡散体を具備したことを特徴とする請求項１記載
   の照明装置。
3. 【請求項３】 拡散体の背面には光源上で密度が高くこ
   の光源から離れるに従い密度が低くなる制光用のドット
   パターンを有することを特徴とした請求項２記載の照明
   装置。
4. 【請求項４】 請求項１ないし３いずれか記載の照明装
   置の前面側に液晶表示体を配設したことを特徴とする液
   晶表示装置。