JPH05107457A - パツシブ型オートフオーカス装置用測距装置 - Google Patents

パツシブ型オートフオーカス装置用測距装置

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JPH05107457A
JPH05107457A JP29645891A JP29645891A JPH05107457A JP H05107457 A JPH05107457 A JP H05107457A JP 29645891 A JP29645891 A JP 29645891A JP 29645891 A JP29645891 A JP 29645891A JP H05107457 A JPH05107457 A JP H05107457A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の被写体が存在する場合であっても、確
実にピントを合わせることができ、受光センサに結像す
る際に空間的な量子化の誤差が生じた場合であっても誤
測距を防止し、高精度にかつ迅速に被写体までの距離を
測定できるオートフォーカス装置用の測距装置を提供す
ること。 【構成】 被写体を3つのラインセンサからなる受光セ
ンサで捕捉し、その輝度分布の2次差分のゼロクロス点
を演算・検出し、これら3つのラインセンサに関するゼ
ロクロス挙動を該3つのラインセンサのうちの1つを基
準として他の2つを交互に順次ずらしながら、3つのゼ
ロクロス挙動の一致点を検出し、一致した際の2つのラ
インセンサのゼロクロス挙動のずらし量から被写体まで
の距離を測定することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被写体からの光を受
けて該被写体までの距離を測定し、該測定結果に基づい
て撮影レンズが合焦するように焦点を調節するパッシブ
型オートフォーカス装置の、被写体までの距離を測定す
るための測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】オートフォーカス装置は、カメラなどの
撮影距離を自動的に測定し、その測距結果に基づいて撮
影レンズを調節してピントを合わせる装置で、このオー
トフォーカス装置によって誰もが写真撮影をより手軽に
楽しめるようになった。このオートフォーカス装置には
種々の形式のものが開発されているが、主なものとして
三角測量法による測距法がある。この三角測量法による
ものに、カメラに設けられた受光センサで被写体からの
光を受けて撮影距離を測定するパッシブ型のものがあ
る。
【0003】この種のパッシブ型測距装置のうちには2
個の受光センサを配設したものがある。この2個の受光
センサからなる測距装置では、2つの被写体が存在する
場合の測定結果からは被写体の存在態様が2通りに考え
られることになってしまい、確実な測距を行なえずピン
トのずれた画像となってしまうおそれがある。
【0004】このため、確実な測距を行なって鮮明な画
像を得ることができるように、本願出願人は3個の受光
素子列からなる測距機構を既に提案した(特開平3− 4
2642号)。この測距機構による測距原理を図11と図12に
基づいて説明する。測距機構は基準受光センサ1と第1
受光センサ2、第2受光センサ3とからなり、これら受
光センサ1、2、3は、それぞれ結像レンズ1a、2a、3a
と受光素子列1b、2b、3bとから構成され、被写体像が結
像レンズ1a、2a、3aを透過して受光素子列1b、2b、3b上
に結像するようにしてある。また、図11は1つの被写体
Pが存在する場合を示している。そして、基準となる受
光素子列1bによって検出された被写体Pの輝度分布に関
する出力信号P0 の、基準受光センサ1の光軸T0 から
の変位量をx0 、第1受光素子列2bによって検出された
被写体Pの輝度分布に関する出力信号P1 の、第1受光
センサ2の光軸T1 からの変位量をx1 、第2受光素子
列3bによって検出された被写体Pの輝度分布に関する出
力信号P2 の、第2受光センサ3の光軸T2 からの変位
量をx2 とする。これらの変位量x0、x1、x2 は、受
光素子列1b、2b、3bによって検出された被写体像の輝度
分布に関する位相差を表わす。そして、光軸T0、T1
2 のそれぞれの間隔をB、結像レンズ1a、2a、3aと受
光素子列1b、2b、3bの受光面との間隔をA、結像レンズ
1a、2a、3aから被写体Pまでの距離をLp、光軸T0から
被写体Pまでの距離をXとすると、三角測量の原理か
ら、
【数1】X=x0*Lp/A となる。また、光軸T0 を基準にして出力信号の像が現
われた方向の符号を含めて、
【数2】−x1={(B−X)/Lp}*A
【数3】x2={(B+X)/Lp}*A となる。これら数2式、数3式のそれぞれに、数1式を
代入すれば、
【数4】x1=−{(B/Lp)*A}+x0
【数5】x2=(B/Lp)*A+x0 となる。
【0005】数4式と数5式とを比較すると、x1、x2
はそれぞれx0 を基準として、
【数6】(B/Lp)*A=Xp だけずれていることが分る。したがって、このXp を求
めることにより、
【数7】Lp=A*B/Xp を算出することができる。
【0006】そして、上記Xp を求める操作を図12に基
づいて説明する。(a)は2つの被写体P、Qからの光
を受けた受光素子列1b、2b、3bの被写体像の輝度分布に
関する出力信号を、基準となる出力信号P0、Q0と比較
したもので、(a)に示す状態から(b)に示すよう
に、出力信号P0、P1、P2が一致するまで出力信号
1、P2の波形をずらせば、そのずらし量が上記Xpと
なる。すなわちこのときP1とP2 のずらし量は等しく
なるのであるから、受光素子列2bの出力信号と受光素子
列3bの出力信号とを等しい距離だけずらして、3つの信
号の波形が一致したとき、これら3つの信号の波形が同
じ被写体Pに関する情報となるのである。次に(C)に
示すように、出力信号Q1、Q2が出力信号Q0 と一致す
る状態までずらせば、該ずらし量がXqとなる。
【0007】上述のようにして求められた上記Xp、Xq
から前記数7式により、被写体P、Qまでの距離Lp、
Lqが求められることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の測距操作を原理に従って実行すると、基準受光
素子列1bの出力信号と第1受光素子列2bの出力信号との
相関関係を演算し、次いで基準受光素子列1bの出力信号
と第2受光素子列3bの出力信号との相関関係を演算し
て、これら基準受光素子列1b、第1受光素子列2b、第2
受光素子列3bの波形の一致を検出することになるから、
相関演算が多くなって信号処理時間が長くなってしま
う。そのため、測距に要する時間が長くなり、被写体が
動的なものである場合にはピントがずれて撮影され、画
像が不鮮明なものとなってしまうおそれが生じる。
【0009】また、受光センサ1、2、3で捕捉された
被写体の輝度分布には、空間的な量子化の誤差が生じ
て、同一の被写体でありながらこれら受光センサ1、
2、3の結像位置が相違してしまうおそれがある。受光
センサ1、2、3の結像位置が相違している場合には、
基準受光センサ1のデータに対して他の2つの受光セン
サ2、3のデータを同時に順次等しい量をスライドさせ
ると、3つの波形が一致する状態があるにも拘らず、一
致が検出されず被写体までの正確な距離が検出できなく
なってしまうおそれがある。
【0010】そこで、この発明は、3つの受光センサを
有し、信号処理を短時間で行なうことができ、また受光
センサの量子化の誤差があっても極力正確に被写体まで
の距離を測定できて、極力鮮明な画像を得ることができ
るようにした測距装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的のため、この
発明に係るパッシブ型オートフォーカス装置用測距装置
は、被写体の輝度分布を捕捉する3つの受光センサと、
上記それぞれの受光センサの出力信号の2次差分を算出
する2次差分演算回路と、上記それぞれの2次差分演算
回路の出力信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検
出回路と、上記それぞれのゼロクロス検出回路によって
得られたゼロクロス挙動信号を記憶するゼロクロスメモ
リ回路と、上記それぞれのゼロクロスメモリ回路に記憶
されたゼロクロス挙動信号を比較してこれらの一致を検
出する一致検出回路とからなり、上記3つの受光センサ
のうちの1つを基準とし該基準の受光センサから得られ
たゼロクロス挙動信号に対して、他の2つの受光センサ
から得られたゼロクロス挙動信号を、交互にかつ順次ス
ライドさせてこれらのゼロクロス挙動信号の一致を上記
一致検出回路により検出し、該スライド量から被写体ま
での距離を演算することを特徴としている。
【0012】
【作用】上記受光センサを構成する受光素子列によって
被写体輝度分布に応じた出力電圧が得られ、この出力電
圧の2次差分分布はゼロレベルを境に挙動する。この挙
動のゼロクロス点は、被写体の同一部分に関する輝度分
布に対しては上記3つの受光センサについて所定の基準
部分から適宜ずれた状態で等しくなる。
【0013】このずれた量は、上記一致検出回路でゼロ
クロス挙動の信号波形をスライドさせて検出すればスラ
イド量として得られることになる。
【0014】そして、このスライド量から三角測量法に
よって被写体までの距離を算出することができる。
【0015】しかも、基準となる受光センサの信号波形
に対して他の2つの信号波形を交互にスライドさせるか
ら、空間的な量子化の誤差によって被写体の像が結像す
べき画素からずれて隣接する画素に結像されてしまった
場合でも、被写体の像に関する輝度情報を捕捉でき、被
写体距離を測定することができる。
【0016】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係るオートフォーカス装置用測距装置を具体的に説明
する。
【0017】受光センサ10、20、30は適宜数の画素を並
設した受光素子列からなるラインセンサと結像レンズと
が組合わされて構成されており、図2に示すようにカメ
ラの前面には3つの結像レンズ10a、20a、30a が配設さ
れ、被写体から発せられた光はこれらの結像レンズ10
a、20a、30a を透過して後方に配設されたラインセンサ
10b、20b、30b に結像する。これら受光センサ10、20、
30はそれぞれ中央部センサ10、右側センサ20、左側セン
サ30とされており、右側センサ20と左側センサ30のそれ
ぞれの光軸20c、30cは中央部センサ10の光軸10cを中心
として対称の位置にある。また、上記ラインセンサ10
b、20b、30b はそれぞれ中央部ラインセンサ10b、右側
ラインセンサ20b、左側ラインセンサ30b としてある。
【0018】上記ラインセンサ10b、20b、30b には、図
1に示すように、各別にセンサドライバ11、21、31から
の駆動信号が入力され、ラインセンサ10b、20b、30b は
該駆動信号に基づいて被写体からの光の捕捉を開始す
る。また、これらセンサドライバ11、21、31は駆動制御
信号線40a によって制御回路40に接続され、制御回路40
から出力される駆動制御信号によって制御される。
【0019】他方上記ラインセンサ10b、20b、30b の出
力端子には、図1に示すように、それぞれ2次差分演算
回路12、22、32が接続されており、該2次差分演算回路
12、22、32によってそれぞれのラインセンサ10b、20b、
30b で得られた被写体の輝度分布信号の2次差分を演算
する。これら2次差分演算回路12、22、32は図3に示す
ようにラインセンサ10b、20b、30b のそれぞれの画素の
出力信号Vinを、サンプルホールド回路12a、12b、12
c、12d、12e によってシフトしながら順次サンプルホー
ルドし、適宜な値の抵抗を介してオペアンプ12f によ
り、
【数8】Vout =(R2/(2*R1))*(Vin(n-2)
−2*Vin(n-1)+Vin(n))を演算することにより、2
次差分を求める。なお、この2次差分演算回路12、22、
32におけるタイムチャートを図4に示してある。また、
図7に示すように、被写体輝度は同図(a)に示す分布
波形をしており、その1次差分波形と2次差分波形とを
それぞれ(b)、(c)に示してある。
【0020】上記2次差分演算回路12、22、32の出力信
号は、図1に示すように、それぞれゼロクロス検出回路
13、23、33に入力されており、2次差分演算回路12、2
2、32で得られた2次差分のゼロクロス点を検出する。
図5に示すように、このゼロクロス検出回路13(23、3
3)のコンパレータ13a の入力端子に2次差分演算回路1
2(22、32)の出力信号Vinが入力され、基準端子は接
地されている。コンパレータ13a の出力側にはフリップ
フロップ13b、13cが接続され、コンパレータ13aの出力
側にはフリップフロップ13b、13cが接続され、フリップ
フロップ13bのQ出力とフリップフロップ13cの反転Q出
力とがAND回路13dに入力され、フリップフロップ13b
の反転Q出力とフリップフロップ13cのQ出力とがAN
D回路13e に入力され、さらにこれらAND回路13d、1
3eの出力信号がOR回路13f に入力されている。そし
て、図6のタイムチャートに示すように2次差分演算回
路12の出力信号Vinがパルスφ1に同期して入力され、
該出力信号Vinがゼロレベルと交差して符号が変化した
状態にある場合に、フリップフロップ13b、13cのクロッ
クパルスφ2に同期してゼロクロス信号がZEROパル
スとして出力される。
【0021】上記ゼロクロス検出回路13、23、33によっ
て得られたゼロクロス挙動の信号波形が、それぞれゼロ
クロスメモリ回路14、24、34に入力されて記憶される。
このとき、ゼロクロス挙動はそれぞれのラインセンサ10
b、20b、30b の画素位置に対応してアドレス演算回路1
5、25、35から出力されるアドレスと対応して記憶され
る。すなわち、アドレス演算回路15、25、35には第1カ
ウンタ50のカウント信号(COUNTER1)が入力さ
れ順次インクリメントしながら、中央部メモリ回路14で
は、
【数9】ADDRESS=COUNTER1−S 右側メモリ回路24では、
【数10】ADDRESS=COUNTER1−S 左側メモリ回路34では、
【数11】ADDRESS=COUNTER1 に従って各画素に応じてそれぞれのアドレスに記憶され
る。なお、数9式と数10式中のSは定数である。
【0022】また、上記アドレス演算回路25、35には第
2カウンタ60のカウント信号(COUNTER2)が入
力されており、該第2カウンタ60および前記第1カウン
タ50は制御回路40の出力信号に基づいてカウントアップ
とリセットとが行なわれる。この第2カウンタ60は、後
述するように、ゼロクロスメモリ回路24、34からデータ
の読み出しを行なう場合にアドレスをインクリメントす
る。また、アドレス演算回路15、25、35には制御回路40
からアドレス処理情報が入力され、該アドレス処理情報
に基づいてアドレス演算回路15、25、35からゼロクロス
メモリ回路14、24、34に対して所定の書込み信号と読み
出し信号とが出力される。
【0023】そして、上記ゼロクロスメモリ回路14、2
4、34の出力側には一致検出回路70が接続されており、
該一致検出回路70の出力側は制御回路40に接続されてい
る。
【0024】また、第1カウンタ50のカウント信号はデ
ータメモリ回路80のアドレスポート81に入力され、第2
カウンタ60のカウント信号は該データメモリ回路80の距
離データポート82に入力されている。さらに第1カウン
タ50と第2カウンタ60のカウント信号は、いずれも制御
回路40に入力されている。また、制御回路40からデータ
メモリ回路80に対してデータメモリ信号が出力され、該
信号に基づいてアドレスデータと距離データとがデータ
メモリ回路80に記憶される。
【0025】次に図8および図9に基づいて、被写体の
輝度情報のメモリの書き込みと読み出しの手順を説明す
る。
【0026】測距が開始されるとラインセンサ10b、20
b、30b に電荷が蓄積され(ステップ801)、第2カウン
タ60がリセットされる(ステップ802)とともに第1カ
ウンタ50がリセットされる(ステップ803)。そして、
各ラインセンサ10b、20b、30bの1画素に対応したデー
タを読み出して(ステップ804 )、読み出されたデータ
をゼロクロスメモリ回路14、24、34に書き込む(ステッ
プ805 )。なお、ステップ804とステップ805との間でゼ
ロクロス検出が実行される。次いでステップ806 に進ん
で全画素について読み出しが完了したか否かを第1カウ
ンタ50の値により判断し、読み出されていない場合には
ステップ807 に進んで第1カウンタ50をカウントアップ
したのちステップ804 に戻って1画素読み出しとゼロク
ロスメモリ回路14、24、34への書き込みが行なわれる
(ステップ805 )。そしてゼロクロスメモリ回路14、2
4、34にデータが書き込まれる際には、第1カウンタ50
のカウント信号に基づいてアドレス演算回路15、25、35
からアドレスを指定されてメモリされる。このとき、メ
モリされるアドレスは、前記数9式、数10式、数11式に
従って指定される。なお、アドレスが負の場合には書き
込みは行なわれない。
【0027】全画素について読み出しが終了して前記ス
テップ806 の判定がYESとなれば、ステップ901 (図
9)に進んで第1カウンタ50をリセットする。そして、
ゼロクロスメモリ回路14、24、34からメモリを読み出し
(ステップ902 )、一致検出回路70にて中央部ゼロクロ
スメモリ回路14と右側ゼロクロスメモリ回路24、左側ゼ
ロクロスメモリ回路34のデータが一致するか否かを判断
する(ステップ903 )。データが一致している場合には
ステップ904 に進んで、当該時における、第1カウンタ
50のカウント信号(COUNTER1)の数値をアドレ
スデータとして、第2カウンタ60のカウンタ信号(CO
UNTER2)の数値を距離データとして、それぞれデ
ータメモリ回路80に書き込む。ステップ903 の判定がN
Oである場合にはステップ905に進んで、中央部ライン
センサ10bの有効な全画素に対応したメモリデータ(基
準データ)の読み出しが完了したか否かを第1カウンタ
50の値により判断し、完了していない場合にはステップ
906 に進んで第1カウンタ50をカウントアップしたのち
ステップ902に戻ってステップ905までを実行する。
【0028】基準データの読み出しが完了したならばス
テップ905からステップ907に進んで、中央部ゼロクロス
メモリ回路14のデータに対して右側と左側のゼロクロス
メモリ回路24、34のデータが規定量シフトされて上記ス
テップ901からステップ905までが実行(シフト読み出
し)されたか否かを第2カウンタ60の値により判断する
(ステップ907 )。シフト読み出しが完了していない場
合には、第2カウンタ60をカウントアップしてステップ
901に戻り、ステップ902からステップ905 を繰り返す。
そして、シフト読み出しが完了した場合にはステップ90
9 に進む。
【0029】このステップ901からステップ908までにお
けるメモリデータの読み出しのアドレス演算式は、次の
式に従う。なお、式中のCOUNTER22は、COU
NTER2の数値を2で除した値の整数部を表わし、L
SBはCOUNTER2の最下位の桁の値を示す。CO
UNTER2のLSB=0の場合には、中央部ゼロクロ
スメモリ回路14からは、
【数12】ADDRESS=COUNTER1 右側ゼロクロスメモリ回路24からは、
【数13】 ADDRESS=COUNTER1+COUNTER22 左側ゼロクロスメモリ回路34からは、
【数14】 ADDRESS=COUNTER1+S−COUNTER22 に従って読み出され、COUNTER2のLSB=1の
場合には、中央部ゼロクロスメモリ回路14からは、
【数15】ADDRESS=COUNTER1 右側ゼロクロスメモリ回路24からは、
【数16】 ADDRESS=COUNTER1+COUNTER22+1 左側ゼロクロスメモリ回路34からは、
【数17】 ADDRESS=COUNTER1+S−COUNTER22 に従って読み出される。
【0030】このときの読み出しの関係を図10を参照し
て説明する。
【0031】図10は6つの画素に対応した部分を取り出
して示してあるもので、ゼロクロス点の一致検出が、同
図上実線で示した部分において行なわれるものとする。
図10(a)に示すように、一致検出を行なう手順の途中
で、中央部ラインセンサ10bで捕捉された被写体輝度分
布の出力信号IC に関して画素のWc+2とWc+3との2次
差分信号JC においてゼロクロス点が存在し、左側ライ
ンセンサ30b の出力信号ILに関して画素のWl+2とW
l+3との2次差分信号JLにおいてゼロクロス点が存在し
ている。また、右側ラインセンサ20b の出力信号IR
関しては、画素のWr+3とWr+4との2次差分信号JR
おいてゼロクロス点が存在している。すなわち、図10
(a)において、中央部ラインセンサ10b と左側ライン
センサ30b とでは斜線を施した矢標同士に示すように、
一致検出が行なわれる部分でゼロクロス点が一致してい
るが、右側ラインセンサ20b では、白抜きの矢標で示す
位置にゼロクロス点があり検出が行なわれる部分には一
致していない。したがって、当該部分の2次差分出力信
号に関してはデータの一致が検出されず、前記ステップ
903 ではNOの判断がなされる。
【0032】そして、中央部ラインセンサ10bを基準と
して右側ラインセンサ20bと左側ラインセンサ30b とを
同時に1画素に相当する信号分をスライドさせてしまう
と、図10(a)に示す状態から、図10(c)に示す状態
となる。すなわち、中央部ラインセンサ10b を基準に固
定したとすれば、斜線を施した矢標で示すように、右側
ラインセンサ20b のWr+3とWr+4との2次差分信号JR
が、中央部ラインセンサ10bのWc+2とWc+3との2次差
分信号JCとゼロクロス点で一致し、左側ラインセンサ3
0bは、白抜きの矢標で示すようにWl+2とWl+3との2次
差分信号JLにゼロクロス点が存在して、Wl+1とWl+2
との2次差分信号JL はゼロクロス点とならない。この
ため、同時に1画素に相当する信号分をスライドさせた
場合には、データの一致が検出されない。
【0033】ところが、量子化の誤差によって、現実に
は図10(b)に示すように、3つのラインセンサ10b、2
0b、30b のゼロクロス点が一致している箇所が存在す
る。
【0034】しかし、数12式ないし数17式に従ってアド
レスの読み出しが行なわれるから、右側ラインセンサ20
bに係るゼロクロスデータと左側ラインセンサ30bに係る
ゼロクロスデータは交互に読み出されて比較される。す
なわち、図10(a)に示す状態から、右側ラインセンサ
20b の出力信号に係るゼロクロスデータのみがスライド
して図10(b)に示す状態となるため、中央部ラインセ
ンサ10b の出力信号にに関してはWc+2とWc+3との2次
差分信号JC、右側ラインセンサ20bの出力信号に関して
はWr+3とWr+4との2次差分信号JR、左側ラインセン
サ30bの出力信号に関してはWl+2とWl+3との2次差分
信号JLとが斜線を施した矢標で示すように、ゼロクロ
ス点が一致する。したがって、量子化の誤差が生じた場
合でもゼロクロスデータの一致が検出されることにな
る。
【0035】そして、ゼロクロスメモリ回路14、24、34
のメモリデータがゼロクロス点に関して一致したときの
第2カウンタ60の値が、前記数6式におけるずれ量Xp
に相当し、このずれ量がステップ904 においてデータメ
モリ回路80に距離データとしてメモリされることにな
る。
【0036】前記ステップ907 で所定のシフト読み出し
の完了が判定されたならばステップ909に進み、ステッ
プ904でデータメモリ回路80に書き込まれた距離データ
が図示しない撮影レンズ駆動装置に出力されて、撮影レ
ンズが所定の位置まで移動して被写体に合焦することに
なる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係るパッ
シブ型オートフォーカス装置用測距装置によれば、3つ
のラインセンサで被写体輝度を捕捉しそのデータから2
次差分を演算し、該2次差分のゼロクロス点を特徴点と
してそのゼロクロスデータを記憶し、3つのうちの1つ
を基準のゼロクロスデータとして他の2つのゼロクロス
データを順次1画素ずつずらしながら3つのデータがゼ
ロクロス点に関して一致するか否かを比較して、一致し
たときのずらし量を距離データとして被写体までの距離
を演算するようにしたから、相関演算して距離データを
求めるものに比べて演算処理速度が速くなる。このた
め、動的な被写体を確実に捕捉して素早いピント合わせ
を行なうことができる。
【0038】しかも、上記3つのゼロクロスデータの一
致を検出する場合に、基準となるゼロクロスデータに対
して他の2つのデータを交互にスライドさせながら比較
するから、被写体の像が受光センサに捕捉される際に空
間的な量子化の誤差を生じた場合であっても、確実にデ
ータの一致を検出することができる。したがって、誤測
距を極力防止することができる。
【0039】加えて、2次差分のゼロクロスデータを比
較するものであるため、ラインセンサ上の被写体輝度分
布のパターンに依存することがないから、高精度に距離
データを取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】このパッシブ型オートフォーカス装置用測距装
置の回路ブロック図である。
【図2】受光センサの概略の構造を示す側面図である。
【図3】ラインセンサの出力から2次差分を演算する2
次差分演算回路の回路図である。
【図4】図3の回路におけるタイムチャートである。
【図5】2次差分演算回路によって求められた2次差分
信号からゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路の
回路図である。
【図6】図5の回路におけるタイムチャートである。
【図7】被写体輝度分布とそれに対する1次差分と2次
差分を示す図である。
【図8】ラインセンサから得られたデータをゼロクロス
メモリ回路に書き込む手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】ゼロクロスメモリ回路に記憶されたデータの一
致を検出するために、該ゼロクロスメモリ回路から所定
のデータを読み出す手順を示すフローチャートである。
【図10】ゼロクロスメモリ回路に記憶されたデータを
読み出して比較する際の操作手順を説明する図である。
【図11】測距原理を示す光路図である。
【図12】測距原理に基づいて測定手順を説明するため
の図で、受光素子列で検出される被写体像の輝度分布に
関する信号図である。
【符号の説明】
10 受光センサ 20 受光センサ 30 受光センサ 10a 結像レンズ 20a 結像レンズ 30a 結像レンズ 10b 中央部ラインセンサ 20b 右側ラインセンサ 30b 左側ラインセンサ 11、21、31 センサドライバ 12、22、32 2次差分演算回路 13、23、33 ゼロクロス検出回路 14、24、34 ゼロクロスメモリ回路 15、25、35 アドレス演算回路 40 制御回路 50 第1カウンタ 60 第2カウンタ 70 一致検出回路 80 データメモリ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の輝度分布を捕捉する3つの受光
    センサと、上記それぞれの受光センサの出力信号の2次
    差分を算出する2次差分演算回路と、上記それぞれの2
    次差分演算回路の出力信号のゼロクロス点を検出するゼ
    ロクロス検出回路と、上記それぞれのゼロクロス検出回
    路によって得られたゼロクロス挙動信号を記憶するゼロ
    クロスメモリ回路と、上記それぞれのゼロクロスメモリ
    回路に記憶されたゼロクロス挙動信号を比較してこれら
    の一致を検出する一致検出回路とからなり、上記3つの
    受光センサのうちの1つを基準とし該基準の受光センサ
    から得られたゼロクロス挙動信号に対して、他の2つの
    受光センサから得られたゼロクロス挙動信号を、交互に
    かつ順次スライドさせてこれらのゼロクロス挙動信号の
    一致を上記一致検出回路により検出し、該スライド量か
    ら被写体までの距離を演算することを特徴とするパッシ
    ブ型オートフォーカス装置用測距装置。
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