JPH05106513A - 水素エンジンの水素燃料供給装置 - Google Patents

水素エンジンの水素燃料供給装置

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JPH05106513A
JPH05106513A JP3272385A JP27238591A JPH05106513A JP H05106513 A JPH05106513 A JP H05106513A JP 3272385 A JP3272385 A JP 3272385A JP 27238591 A JP27238591 A JP 27238591A JP H05106513 A JPH05106513 A JP H05106513A
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hydrogen
engine
tank
temperature
storage tank
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JP3272385A
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Kazuyuki Yoshimoto
和幸 吉本
Kenji Takakura
健治 高椋
Takafumi Teramoto
隆文 寺本
Tsutomu Shimizu
勉 清水
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B43/00Engines characterised by operating on gaseous fuels; Plants including such engines
    • F02B43/10Engines or plants characterised by use of other specific gases, e.g. acetylene, oxyhydrogen
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水素エンジンにおいて、重量増を制限しつつ
エンジン冷機時にもその良好な始動性を確保する。 【構成】 エンジン冷却水の循環により加熱されて水素
を放出する常用の水素吸蔵タンク7を設ける。更に、始
動時用の水素吸蔵タンク90を別途設ける。始動時用タ
ンク90は、上記エンジン冷却水により加熱されなくて
も低温状態で水素を放出する水素吸蔵合金を内蔵する。
エンジン冷機状態での始動時には、常用タンク7に代
え、開閉弁97を開制御して始動時用タンク90を選択
し、これから放出する水素を燃料通路95、圧力調整弁
83、燃料調整弁84及び噴射弁20を経て水素供給ポ
ートHPから吸気工程作動室4Kに供給する。この場
合、始動時用タンク90は水素を高圧力で放出し高圧容
器となるが、始動時用で少容量であるので、重量の増大
が少ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素エンジンの水素燃料
供給装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水素エンジンとして、例えば
特公昭58−12458号公報に開示されるよに、シリ
ンダ内に吸気ポートとは別個に開口する水素供給ポート
を設け、該水素供給ポートから低圧の水素をシリンダ内
に供給することにより、該シリンダ内に流入する空気量
が水素ガスの供給の影響を受けないようにして、容積効
率の低下を防止し、能率良く運転可能としたものが知ら
れている。
【0003】また、上記の如き水素エンジンの水素燃料
供給装置として、例えば特開平1−216024号公報
に開示されるように、水素を吸蔵及び放出可能な水素吸
蔵合金を内蔵した水素吸蔵タンクを設け、該水素吸蔵タ
ンクを冷却することにより水素吸蔵合金に水素を吸蔵す
る一方、水素吸蔵タンクをエンジン冷却水で加熱するこ
とにより該水素吸蔵合金に吸蔵した水素を低圧で放出さ
せてエンジンに供給すると共に、予備の水素吸蔵タンク
を別途設け、上記主の水素吸蔵タンク内の水素残存量が
低下した際には、警告表示を行うと共に、予備の水素吸
蔵タンクに切換えて運転を続行するものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
水素吸蔵タンクを使用する場合には、エンジン冷却水な
ど、エンジン温度を利用して水素を放出するため、始動
時等のエンジン冷機時には水素の放出量が十分でなく、
このため混合気の空燃比が稀薄過ぎて、始動性が良好で
ない欠点がある。
【0005】そこで、例えば上記の如きエンジン温度を
利用して水素を放出する水素吸蔵合金に代えて、エンジ
ン冷機時に相当する低温時でもエンジン温度を利用する
ことなく所定圧力の水素を放出し得る他の水素吸蔵合金
を使用し、その吸蔵合金内蔵のタンクを車両に搭載する
ことが考えられる。しかし、この考えでは、この種の水
素吸蔵合金が、低温時でも水素を放出するものの、その
放出した水素の圧力が例えば20気圧等の高圧となる特
性であるため、安全面で十分な配慮が必要になると共
に、水素吸蔵タンクを耐圧とし高圧容器に形成する必要
が生じてタンク重量が増大し、その分、車両重量が増大
して車両の運転性の低下を招く。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、水素エンジンにおいて水素吸蔵タン
クの重量の増大を有効に抑えつつ、エンジン冷機時でも
十分な水素量を放出し得て、エンジン始動を良好に行う
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、従来の水素吸蔵タンクとは別途に、エ
ンジン温度を利用することなく低温下でも水素を放出し
得る水素吸蔵合金内蔵のタンクをエンジン始動用として
設けることとする。
【0008】つまり、請求項1記載の発明の具体的な解
決手段は、水素を吸蔵及び放出する水素吸蔵合金内蔵の
水素吸蔵タンクを備え、該水素吸蔵タンクから所定圧力
の水素を水素供給ポートからエンジンに供給するように
した水素エンジンの水素燃料供給装置を対象とする。そ
して、上記水素吸蔵タンクとして、エンジン温度を利用
して水素を放出する第1の水素吸蔵タンクと、エンジン
温度を利用することなく所定の低温状態で水素を放出す
る第2の水素吸蔵タンクとにより構成する。更に、エン
ジン温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段に
より検出されたエンジン温度が設定温度未満のとき上記
第2の水素吸蔵タンクを上記エンジンの水素供給ポート
に連通させ、エンジン温度が設定温度以上のとき上記第
1の水素吸蔵タンクをエンジンの水素供給ポートに連通
させるよう切換える切換手段とを設ける構成としてい
る。
【0009】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の水素供給ポートを特定して、エンジン
の筒内に直接連通させる構成とする。
【0010】更に、請求項3記載の発明では、上記請求
項1又は請求項2記載の発明を更に限定し、第1の水素
吸蔵タンク及び第2の水素吸蔵タンク別に水素残存量を
検出する残存量検出手段と、温度検出手段により検出さ
れたエンジン温度が設定温度以上の際に上記残存量検出
手段により検出された第1の水素吸蔵タンクの水素残存
量が設定量以下のとき、第2の水素吸蔵タンクをエンジ
ンの水素供給ポートに連通させるよう切換える第2の切
換手段とを設ける構成としている。
【0011】
【作用】以上の構成により、請求項1記載の発明では、
エンジン温度が設定温度未満の低温時には、切換手段に
より第2の水素吸蔵タンクがエンジンの水素供給ポート
に連通する。これにより、エンジン冷機時であっても所
定量の水素をエンジンに供給し得て、混合気の空燃比が
設定値に確保されるので、始動性が良好になる。しか
も、第2の水素吸蔵タンクはエンジン始動用であって、
少容量で足りるので、該第2の水素吸蔵タンクを高圧容
器に形成しても、重量の増大を有効に抑えることができ
る。
【0012】また、請求項2記載の発明では、水素供給
ポートがエンジンの筒内に直接連通し、このため水素は
筒内圧力に抗して供給する必要があるが、第2の水素吸
蔵タンクから放出される水素は高圧であるので、エンジ
ン冷機時においても水素は筒内に良好に供給され、筒内
からの逆流は生じない。
【0013】更に、請求項3記載の発明では、エンジン
暖機状態である通常運転時に第1の水素吸蔵タンクの水
素残存量が設定値以下に減少した燃料少量時には、第2
の水素吸蔵タンクがエンジンの水素供給ポートに連通切
換されるので、該第2の水素吸蔵タンクを予備タンクと
して使用可能である。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明の水素エンジンの水素燃料供給装置によれば、エンジ
ン温度を利用することなく低温状態で水素を放出する水
素吸蔵合金内蔵のタンクをエンジン始動用として設けた
ので、上記水素吸蔵タンクの重量の増大を有効に抑制し
て、車両の良好な運転性を確保しながら、エンジン冷機
時においても必要量の水素をエンジンに供給し得て、エ
ンジン始動性の向上を図ることができる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、更に
エンジン冷機時にも筒内噴射に必要な高圧の水素を放出
できる。
【0016】更に、請求項3記載の発明によれば、上記
エンジン始動用の水素吸蔵タンクを予備タンクとしても
利用でき、所定のエンジン運転の続行を可能にできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0018】図1は、本発明に係る水素ロータリピスト
ンエンジンの構成図であって、ロータを直列に二個連結
した所謂2ロータのロータリピストンエンジンを左右に
展開して示したものである。
【0019】ロータリピストンエンジンは、ペリトロコ
イド曲線を内周面とするロータハウジング1内に三葉の
内方包絡面を有するロータ2を配置し、該ロータ2の三
つの稜線部が各々アペックスシールを介してロータハウ
ジング1の内周面に当接して、ロータハウジング1の内
周面、ロータ2の外周、ロータハウジングの両側面に装
着されたサイドハウジング(図1には図示せず)及びイ
ンタミディエイトハウジング3によって三つの作動室4
…が隔成され、この作動室4…がロータ2の偏心回転に
伴なって容積変化してオットーサイクルを行なうもので
ある。そして、ロータ2の回転によってエキセントリッ
クシャフト11が回転駆動される。
【0020】その略吸気行程作動室4Kに臨むインタミ
ディエイトハウジング3の所定位置には、該吸気行程作
動室4Kに吸気を供給する吸気ポートKPと、所定圧力
の水素を筒内としての該吸気行程作動室4Kに供給する
水素供給ポートHPとが独立して開口形成されており、
吸気ポートKPへは吸気通路6を介して空気が供給され
ると共に、水素供給ポートHPへは第1の水素吸蔵タン
クとしてのメタルハイドライドタンク(以下常用MHタ
ンクと略す)7に蓄えられた水素ガスが燃料供給通路8
を介して供給されるようになっている。水素ガスと空気
の供給制御は、詳しくは後述する燃料制御装置50によ
り行なわれるようになっており、この燃料制御装置50
には、エキセントリックシャフト11の回転数を検知す
るエンジン回転数センサ51からのエンジン回転数が制
御情報として入力されるようになっている。
【0021】尚、インタミディエイトハウジング3は、
図1中右側(フロント側)の気筒Fと左側(リア側)の
気筒Rの間に介設される壁部材(所謂サイドハウジング
と同機能)であり、その前後両面に各々の気筒F,Rの
ロータ2,2がサイドシール(図示せず)を介して気密
を保って当接摺動するものである。また、両気筒F,R
のロータ2,2は、位相が180°ずれて作動する。
【0022】上記常用MHタンク7は、その内部に水素
を吸蔵、放出することのできる水素吸蔵合金を備え、該
水素吸蔵合金に水素を供給する水素充填通路71が接続
されると共に、水素吸蔵合金を冷却する冷却水通路72
と、水素吸蔵合金を加熱する為にエンジン冷却水が供給
される加熱水通路73が接続されている。
【0023】水素吸蔵合金は、水素が金属結晶格子内部
の格子間位置に侵入して金属水素化物を形成することに
より水素を貯蔵するものであり、冷却することにより金
属水素化物生成が進行して水素が吸蔵され、逆に加熱す
ることにより水素が放出されるものである。このような
金属水素化物の化学式の一例を下記に示す。
【0024】MgH2 ,UH3 ,TiH2 ,VH2 ,Z
rH2 ,LaH3 ,Mg2 NH4 , TiFe
1.9 ,LaNi5 6 ,MmNi5 6.3 ,MmNi
4.5 Mn0.5 6.6 ,MmNi4.5 Al0.5 4.9 (但し、Mmはミッシュメタルである。) 水素充填通路71は、元栓71A、リリーフ弁71B及
び開閉弁71Cを介して常用MHタンク7に接続されて
いると共に、途中に常用MHタンク7内の水素ガス圧を
検知する圧力センサ71Dが配置されている。
【0025】冷却水通路72は、給水口72Aから供給
された冷却水が常用MHタンク7内を巡って水素吸蔵合
金を冷却して排水口72Bから排水されるように配設さ
れ、水素充填通路71を介して水素を供給して水素吸蔵
合金に水素を吸蔵させる際、水素吸蔵合金を冷却するよ
う作用する。
【0026】加熱水通路73は、ロータハウジング1の
ウォータジャケットから電動ウォータポンプ73P及び
逆止弁73Aを介して常用MHタンク7内を巡り、逆止
弁73B及び流量調整弁73Cを介してウォータジャケ
ットに戻るように配設され、ウォータジャケット内のエ
ンジン冷却水を電動ウォータポンプ73Pによって循環
させ、この冷却水循環によるエンジン温度の利用により
水素吸蔵合金を加熱し、該水素吸蔵合金から水素を離脱
放出させるように作用する。この際、常用MHタンク7
内の水素ガス圧力は最大で略9気圧程度となる。尚、7
3Dは供給されるエンジン冷却水の温度を検知する温度
センサである。
【0027】図示のロータリピストンエンジンの吸気系
は、空気絞り弁64を経て吸気ポートKPに接続されて
いる。上記空気絞り弁64は、ステップモータ65によ
り開閉駆動されると共にその開度を検知するポジション
センサ66が備えられており、該ポジションセンサ66
によって検知された空気絞り弁64の開度はフィードバ
ック情報として燃料制御装置50に入力されるようにな
っている。
【0028】また、排気系は、排気行程の作動室に臨む
ロータハウジング1に開口形成された排気ポートEPに
排気管9が接続されて、排気を外部に排出する。
【0029】更に、燃料としての水素ガス供給系は、水
素充填通路71の元栓71Aと開閉弁71Cとの間から
分岐して水素供給ポートHPに至る燃料通路8に、水素
供給用弁81,電磁弁82,圧力調整器83,アクセル
ペダルAPと連動する燃料調整弁84,及びタイミング
弁としての噴射弁20が介設されている。そして、常用
MHタンク7から供給される水素ガスを圧力調整器83
によって略5気圧(3〜7気圧)に調圧し、燃料調整弁
84及び噴射弁20を介して各気筒F,Rの水素供給ポ
ートHPに水素ガスを供給するものである。圧力調整器
83と燃料調整弁84の間の燃料通路8に臨んで当該燃
料通路8内の水素ガス圧力を検知する圧力センサ54と
水素ガス温度を検知する温度センサ58が設けられると
共に、燃料調整弁84にはその開度を検知するポジショ
ンセンサ55が備えられており、これら圧力センサ54
及びポジションセンサ55による検知情報は燃料制御装
置50に入力されるようになっている。
【0030】ここで、インタミディエイトホウジング3
に開口形成された吸気ポートKP及び水素供給ポートH
Pは、ロータ2の移動に伴なって該インタミディエート
ハウジング3と対向する側の面に装着されたサイドシー
ル(図示せず)が通過して作動室と連通状態となる(作
動室に開口する)こととなるが、その開口タイミング
は、図5に示す如く設定されている。即ち、排気行程終
了時の上死点(TDC)からクランク角で32°経過し
た位置で吸気ポートKPが開口し、これからやや遅れる
TDC60°の時点で水素供給ポートHPが開口する。
吸気ポートKPは吸気行程終了時の下死点(BDC)か
ら50°の時点で閉口し、水素供給ポートHPはこれか
ら略100°遅れてBDC150°の時点で閉口するよ
うになっている。つまり、吸気ポートKPはTDC32
°からBDC50°迄クランク角288°の範囲で開口
し、水素供給ポートHPはTDC60°からBDC15
0°迄クランク角370°の範囲で開口するものであ
る。
【0031】次に、水素ガス供給系に備えられる噴射弁
20の構成を、図2ないし図4に示す拡大断面図に基い
て説明する。
【0032】図2はインタミディエイトハウジング3を
フロント側(図1中右側)の作動室側から見た図であ
り、インタミディエイトハウジング3の水素供給ポート
HP近傍の外周面に、ケーシング31が固定されると共
に該ケーシング31の側方に噴射弁20が装着されてい
る。
【0033】インタミディエイトハウジング3には、図
4にも示すように上下方向に中空部32が形成され、該
中空部32には、図2のA−A断面図である図3にも示
す如く、隔壁32Aが上下方向に配置され、この隔壁3
2Aによって中空部がフロント側とリア側の各々の気筒
F,Rに至る二つのハウジング内通路32F,32Rに
隔成されている。
【0034】上記中空部21の上方であってケーシング
31で包囲される空間には、上記ハウジング内通路32
F,32Rに各々連通するケーシング内通路31F,3
1Rが独立に形成されている。一方、上記ハウジング内
通路32F,32Rの下端部は水素供給ポートHPの開
口位置に達し、該下端部は図2のB−B断面図に相当す
る図4に示す如く各々インタミディエイトハウジング3
に形成した開口部34F,34Rを介して前後両気筒
F,Rの水素供給ポートHPに連通している。尚、図4
中3Sは外側のサイドハウジングである。
【0035】そして、上記ケーシング内通路31F,3
1Rは、該ケーシング31の噴射弁20装着側面に各々
独立に開口しており、この開口部が後述する噴射弁20
からの通路(噴射弁通路22F,22R)と連通する。
【0036】噴射弁20は、図3に示す如くハウジング
21内にケーシング内通路31F,31Rの開口部と対
向して噴射弁通路22F,22Rが開口され、該噴射弁
通路22F,22Rの開口部に各々ポペット弁23,2
3を配置したものである。両噴射弁通路22F,22R
は、ポペット弁23,23より上流側で合流して一本の
合流通路22となり、ここに、上記燃料調整弁84から
の通路が接続されるようになっている。
【0037】ポペット弁23は、そのシステム23Aが
ハウジング21に固定されたガイド24に摺動可能に嵌
合すると共に、スプリング25によってその先端のバル
ブフェース23Bがシート26側に押圧付勢されて設け
られ、スプリング25の付勢力によってバルブフェース
23Bがシート26に密着すると噴射弁通路22F,2
2Rを密閉遮断し、スプリング25の付勢力に抗してス
ライド移動されることによって噴射弁通路22F,22
Rを開くようになっているものである。
【0038】そのシステム23Aの後端側には、カムシ
ャフト27がハウジング21に回転可能に支持されて設
けられており、該カムシャフト27の各々のポペット弁
23,23と対応する位置に設けられたカム27F,2
7Rが、ポペット弁23,23をスプリング25,25
の付勢力に抗して押圧操作して噴射弁通路22F,22
Rを開閉するようになっている。カムシャフト27は、
図1に示す如く該ロータリピストンエンジンのエキセン
トリックシャフト11と図中12で示すチェーン又はタ
イミングベルトによって同期回転可能に連繋されてお
り、従って、ポペット弁23,23はエキセントリック
シャフト11の回転に同期して所定タイミングで開閉駆
動されるようになっているものである。尚、両ポペット
弁23,23を駆動操作するカム27F,27Rは、対
応する気筒F,Rのロータ2,2の位相差と等しく18
0°位相をずらして設けられているものである。
【0039】上記の如き噴射弁20の構成によれば、水
素供給ポートHPへの水素ガス供給は、噴射弁20のバ
ルブタイミングに依存する。
【0040】ここで、噴射弁20のポペット弁23,2
3の開閉タイミングは図5に示す如く、吸気ポートKP
の閉口(BDC50°)と同時に開弁し、水素供給ポー
トHPの閉口時期よりも若干早いBDC140°の時点
で閉弁するように設定され、従ってポペット弁23,2
3はBDC50°からBDC140°迄の90°の範囲
で開弁するものである。
【0041】上記の如く構成された水素ロータリピスト
エンジンは下記の如く作用する。
【0042】即ち、常用MHタンク7から供給される水
素ガスは、圧力調整器83によって所定気圧(略5気
圧)に調圧され、アクセルペダルAPと連動する燃料調
整弁84によって供給量が調整されて供給される。この
時、燃料制御装置50は、ポジションセンサ55によっ
て検知される燃料調整弁84の開度と燃料通路8に備え
られた圧力センサ54からの水素ガス圧力情報及び温度
センサ58からの水素ガス温度情報に基いて供給される
水素ガス量を把握し、該把握された供給される水素ガス
量に応じて所定の空燃比を得られる量の空気が吸気ポー
トKPに供給されるよう吸気通路6の空気絞り弁63を
開閉制御する。
【0043】吸気行程作動室4Kに臨む吸気ポートKP
及び水素供給ポートHPは、前述の如く排気行程終了時
の上死点(TDC)からクランク角で32°経過した時
点で吸気ポートKPが開口し、その後、TDC60°の
時点で水素供給ポートHPが開口する。これにより吸気
ポートKPから空気が吸気行程作動室4K内に流入供給
されるが、この時点では、噴射弁20のポペット弁2
3,23が通路を閉ざしており、水素ガスが供給される
ことはない。その後、吸気ポートKPが吸気行程終了時
の下死点(BDC)から50°の時点で閉口すると同時
に噴射弁20のポペット弁23,23が開弁し、これに
より、該時点で開口状態にある水素供給ポートHPを介
して水素ガスが圧縮行程初期の作動室4内に供給され
る。
【0044】ここで、インタミディエートハウジング3
に開口された吸気ポートKP及び水素供給ポートHPは
前述の如くロータ2の移動に伴なってサイドシールが通
過して作動室に開口するものであってその構造上開口時
期と開口面積は互いに関連し、開口期間を規定するとこ
れによって開口面積の上限が規制されることとなり、こ
のため、開口面積を所定(上限)以上に大きくするには
開口期間を長くせざるを得ないものであるが、本構成に
よれば水素供給ポートHPを介する水素ガスの供給は噴
射弁20の開弁期間に依存するので、水素供給ポートH
Pの形状ないし開口面積は、該噴射弁20の開口期間と
重合して開口すると共にその開弁時に水素ガス供給に必
要十分な開口面積となるように設定することが可能とな
る。
【0045】尚、吸気ポートKPと水素供給ポートHP
の開口期間及び噴射弁20の開弁期間は、上記実施例で
は吸気ポートKPの開口期間を288°とすると共に水
素供給ポートHP開口期間を360°とし、更に噴射弁
20の開弁期間を90°として設定したが、要は、吸気
ポートKPの開口期間を適宜設定することによって所定
運転状態時に於る空気充填量が決定されれば、これに応
じて要求空燃比が得られる量の水素ガスを供給できるよ
う水素供給ポートHPの開口面積と噴射弁20の開弁期
間を設定すれば良いものであり、ロータリピストンエン
ジンでは、吸気ポートKPをTDCからやや遅れて開口
させると共にその開口期間を230°から320°の範
囲として設定し、水素供給ポートHPは吸気ポートKP
の開口時期近傍でやや遅れて開口して吸気ポートKPの
開口期間より長い期間開口するよう設定することで上記
条件を確保できる。また、噴射弁20の開弁期間は水素
ガスを充分供給可能な期間として設定すれば良く、水素
ガスが吸気ポートKP側に逆流することのないように吸
気ポートKPの閉口時期近傍で開口し、最低60°程度
から圧縮行程の進行によって作動室内の圧力が水素ガス
供給圧より高くなる以前の130°程度(略圧縮行程中
期迄)の範囲で且つ水素供給ポートHP開口期間内に於
て適宜設定し得るものである。つまり、これによれば吸
気ポートKPの開口時期に対する噴射弁20の開弁期間
の比は略3分の1程度となる。
【0046】上記の如き構成によれば、水素供給ポート
HPを介して作動室4への水素ガスの供給は、噴射弁2
0の開くBDC50°からBDC140°迄の90°の
期間中に行なわれることとなる。ロータリピストンエン
ジンでは、TDCからBDCに至るクランク角がレシプ
ロエンジンの180°に対して270°と長く、その分
各行程がレシプロエンジンに比較してゆっくり進行する
為に圧縮行程においても作動室内の圧力上昇が遅く、ま
た水素供給ポートHPの形状ないし開口面積は開口期間
に拘りなく水素ガス供給に必要十分な開口面積となるよ
うに設定してあることから水素ガスの供給圧が略5気圧
という比較的低圧であっても圧縮行程初期の作動室内に
必要な量を充填することができる。更に、この水素ガス
の供給は吸気ポートKPは閉口後であることから作動室
4内に供給された水素ガスが吸気通路6側に流れること
はなく逆火を生ずることはない。つまり、吸気ポートK
P閉口後の圧縮行程初期に水素ガスを効率良く多量に充
填可能となり、出力を向上させることができると共に逆
火を防ぐことができるものである。また、ロータリピス
トンエンジンは作動室が移動して各行程を行なうもので
あり、燃焼作動室位置とは異なる低温の吸気作動室位置
で水素ガスと空気を供給して過早着火を生ずることなく
長時間混合することができ、従って、λ=2以上の希薄
混合気での運転も可能となる。その結果、燃焼温度が低
下することとなり、窒素酸化物が殆ど生成することがな
く、水素燃料では元来有害な未燃焼成分の排出や炭酸ガ
スの生成は行なわれないことと相俟って完全に無公害エ
ンジンと成し得るものである。尚、λは空気過剰率であ
って、λ=(実際の空燃比)/(理論空燃比)で示され
るものである。
【0047】そして、図1において、90は、上記常用
MHタンク7とは別途に設けられた第2の水素吸蔵タン
クとしてのメタルハイドライドタンク(以下始動時用の
MHタンクという)であって、該始動時用のMHタンク
90は、上記常用MHタンク7よりも少容量であって、
且つ常用MHタンク7が内蔵する水素吸蔵合金とは異な
る水素吸蔵合金を備え、該水素吸蔵合金は、エンジン冷
却水の流通によるエンジン温度を本来利用することなく
上記常用MHタンク7の水素吸蔵合金が水素を放出し始
める温度よりも低い例えば30〜40℃未満の低温度の
状態でも所定圧力(例えば20気圧)の水素が放出され
る特性を有している。このような金属水素化物の化学式
の一例を下記に示す。
【0048】MmNi4.42,Fe0.48,Co0.1 (但し、Mmはミッシュメタルである。) 上記始動時用のMHタンク90には、該水素吸蔵合金に
水素を供給する水素充填通路91が接続されると共に、
水素吸蔵合金を冷却する冷却水通路92と、水素吸蔵合
金を補助的に加熱するべくエンジン冷却水が供給される
加熱水通路93とが接続されている。
【0049】水素充填通路91は、元栓91A、リリー
フ弁91B及び開閉弁91Cを介して始動時用のMHタ
ンク90に接続されていると共に、該始動時用のMHタ
ンク90内の水素ガス圧を検知する圧力センサ91Dが
配置されている。
【0050】冷却水通路92は、給水口92Aから供給
された冷却水が始動時用のMHタンク90内を巡って水
素吸蔵合金を冷却した後、排水口92Bから排水される
ように配設され、水素加熱水通路93は、上記常用MH
タンク7の加熱水通路73と並列に接続され、該加熱水
通路93には逆止弁93B及び流量調整弁93cとが介
設されていると共に、供給されるエンジン冷却水の温度
を検知する温度センサ93Dが配置されている。そし
て、始動時用のMHタンク90内で水素吸蔵合金が水素
を放出する際に極めて低温になるのを補償し所定温度に
維持するするように、エンジン1のウォータジャケット
内のエンジン冷却水を電動ウォータポンプ73Pによっ
て循環させて内蔵の水素吸蔵合金を加熱する構成として
いる。
【0051】更に、水素充填通路91の元栓91Aと開
閉弁91Cとの間には燃料通路95が接続され、該燃料
通路95は上記圧力調整器83に連通すると共に、その
途中には水素供給用弁96,開閉弁97が介設されてい
る。
【0052】次に、上記燃料制御装置50による常用M
Hタンク7と始動時用MHタンク90との選択制御を図
6の切換制御フローに基いて説明する。
【0053】スタートして、ステップS1で圧力センサ
71Dの検出信号に基いて常用MHタンク7内のガス圧
力Pmを通常時の圧力Pa(例えば5気圧)と比較し、
Pm≧Paの通常時にはステップS3に進んで燃料通路
95の開閉弁97を閉制御し、且つ燃料通路8の開閉弁
82を開制御して、常用MHタンク7を選択する。
【0054】そして、このように常用MHタンク7を選
択した場合には、ステップS3で該常用MHタンク7の
使用量を算出する。この算出は、常用タンク7内のガス
圧力P、エンジン1の水素供給ポートHPへのガス流量
v、及びガス温度Tに基いて行う。その後、ステップS
4で上記算出したガス使用量から常用MHタンク7内で
のガス残存量vmを算出し、ステップS5でその残存量
vmを不足時に相当する残存量vamと比較し、vm≧
vamの十分存在する場合にはそのままリターンする
が、vm<vamの不足時にはステップS6で常用MH
タンク7のガス燃料不足時としてのエンプティ表示を行
う。
【0055】そして、上記のように常用MHタンク7の
水素ガス残存量が不足する状況になったり、又はエンジ
ン1が低温状態で始動される場合には、上記ステップS
1での判断がPm<Paになるので、ステップS7に進
んで燃料通路8の開閉弁82を閉制御し、且つ燃料通路
95の開閉弁97を開制御して、始動時用のMHタンク
90を選択する。
【0056】その後は、上記ステップS3〜S6と同様
に、ステップS8で始動時用MHタンク90の使用量を
算出した後、ステップS9で始動時用MHタンク90内
でのガス残存量vsを算出して、ステップS10でその
残存量vsを不足時に相当する残存量vasと比較し、
vs≧vasの十分存在する場合にはそのままリターン
するが、vs<vasの不足時にはステップS11で始
動時用MHタンク90のガス燃料不足時としてのエンプ
ティ表示を行って、リターンする。
【0057】よって、上記図6の制御フローにおいて、
ステップS1により、常用MHタンク7の圧力Pmが設
定圧力Pa以上(Pm≧Pa)の高圧時にはエンジン冷
却水温度が高いエンジン温間時であり、Pm<Paの低
圧時にはエンジン冷却水温度の低い始動時を含むエンジ
ン冷機時であると判断して、エンジン温度を検出するよ
うにした温度検出手段100を構成している。また、同
制御フローのステップS2及びS7により、上記温度検
出手段100により検出されたエンジン温度が設定温度
以上のエンジン温間時に、常用MHタンク7をエンジン
の水素供給ポートHPに連通させ、エンジン温度が設定
温度未満のエンジン冷機時に始動時用のMHタンク90
をエンジンの水素供給ポートHPに連通させるよう切換
える切換手段101を構成している。
【0058】更に、図6の制御フローのステップS3、
S4、S8及びS9により、常用MHタンク7及び始動
時用のMHタンク90別に水素残存量を検出する残存量
検出手段102を構成している。また、同制御フローの
ステップS1及びS7により、上記温度検出手段100
により検出されたエンジン温度が設定温度以上のエンジ
ン温間時に上記残存量検出手段102により検出された
常用MHタンク7の水素残存量が設定量以下のとき、該
常用MHタンク7内の圧力Pmが設定圧力Pa未満(P
m<Pa)になることでもって、始動時用のMHタンク
90をエンジンの水素供給ポートHPに連通させるよう
切換える第2の切換手段103を構成している。
【0059】したがって、上記実施例においては、エン
ジン冷機状態での始動時には、常用MHタンク7内の圧
力Pmが設定値Pa未満(Pm<Pa)の状態にあるの
で、燃料制御装置50が開閉弁82を閉じ、開閉弁97
を開いて、始動時用のMHタンク90を圧力調整器83
に連通する。上記始動時用のMHタンク90内では、そ
の内蔵の水素供給合金がこの冷機時でも所定圧力(略2
0気圧)の水素を放出するので、この水素が圧力調整器
83、燃料調整弁84及び噴射弁20を経て水素供給ポ
ートHPから吸気行程作動室4Kに供給される。その結
果、混合気の空燃比が設定空燃比に調整されるので、こ
のエンジン冷機時であってもエンジンの始動性が良好に
確保されると共に、エンジン出力が所定通りに確保され
て、運転性が向上することになる。
【0060】その場合、始動時用のMHタンク90は水
素を高圧力(20気圧)で放出するため高圧容器に形成
する必要があるものの、始動時用で少容量で足りるの
で、その分、該始動時用のMHタンク90の重量増大を
有効に制限でき、車両の運転性を良好に向上させること
ができる。
【0061】しかも、始動時用のMHタンク90から放
出される水素の圧力は例えば略20気圧の高圧力である
ので、エンジン低温状態で吸気工程作動室4Kの筒内圧
力が高くても、この水素を吸気工程作動室4Kに確実に
供給することができ、混合気の空燃比を設定値に確実に
調整できる。
【0062】また、エンジン暖機状態において常用MH
タンク7内の水素残存量が設定値未満の燃料不足時にな
ると、該常用MHタンク7内の圧力Pmが設定値Pa未
満(Pm<Pa)になって、始動時用のMHタンク90
が圧力調整弁83に連通するので、該始動時用のMHタ
ンク90を常用MHタンク7の予備タンクとして利用す
ることができる。
【0063】尚、上記実施例では、エンジン温度を常用
MHタンク7内の圧力により検出したが、エンジン冷却
水温度等を検出するセンサを設けて検出しても良いのは
勿論である。
【0064】また、上記実施例では、2ロータのロータ
リエンジンに適用したが、本発明はレシプロエンジンに
対しても同様に適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】水素ロータリピストンエンジンの全体構成図で
ある。
【図2】噴射弁部分の拡大断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B断面図である。
【図5】各ポートの開口期間を説明する図である。
【図6】MHタンクの切換選択を制御するフローチャー
ト図である。
【符号の説明】
HP 水素供給ポート 7 常用MHタンク(第1の水素吸蔵タン
ク) 50 燃料制御装置 71 水素充填通路 72 冷却水通路 73 加熱水通路 82,97 開閉弁 71D,91D 圧力センサ 90 始動時用のMHタンク(第2の水素
吸蔵タンク) 100 温度検出手段 101 切換手段 102 残存量検出手段 103 第2の切換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 勉 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水素を吸蔵及び放出する水素吸蔵合金を
    内蔵した水素吸蔵タンクを備え、該水素吸蔵タンクから
    所定圧力の水素を水素供給ポートからエンジンに供給す
    るようにした水素エンジンの水素燃料供給装置であっ
    て、上記水素吸蔵タンクは、エンジン温度を利用して水
    素を放出する第1の水素吸蔵タンクと、エンジン温度を
    利用することなく所定の低温状態で水素を放出する第2
    の水素吸蔵タンクとを備え、更にエンジン温度を検出す
    る温度検出手段と、該温度検出手段により検出されたエ
    ンジン温度が設定温度未満のとき上記第2の水素吸蔵タ
    ンクを上記エンジンの水素供給ポートに連通させ、エン
    ジン温度が設定温度以上のとき上記第1の水素吸蔵タン
    クをエンジンの水素供給ポートに連通させるよう切換え
    る切換手段とを備えたことを特徴とする水素エンジンの
    水素燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 水素供給ポートはエンジンの筒内に直接
    連通していることを特徴とする請求項1記載の水素エン
    ジンの水素燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 第1の水素吸蔵タンク及び第2の水素吸
    蔵タンク別に水素残存量を検出する残存量検出手段と、
    温度検出手段により検出されたエンジン温度が設定温度
    以上の際に上記残存量検出手段により検出された第1の
    水素吸蔵タンクの水素残存量が設定量以下のとき、第2
    の水素吸蔵タンクをエンジンの水素供給ポートに連通さ
    せるよう切換える第2の切換手段とを備えたこと特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の水素エンジンの水素燃
    料供給装置。
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