JPH05105570A - 粉末状肥料組成物 - Google Patents

粉末状肥料組成物

Info

Publication number
JPH05105570A
JPH05105570A JP3266428A JP26642891A JPH05105570A JP H05105570 A JPH05105570 A JP H05105570A JP 3266428 A JP3266428 A JP 3266428A JP 26642891 A JP26642891 A JP 26642891A JP H05105570 A JPH05105570 A JP H05105570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
water
composition
fertilizer composition
powdery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3266428A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Aibe
俊治 相部
Yasuyoshi Onodera
保良 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katakura Chikkarin Co Ltd
Original Assignee
Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katakura Chikkarin Co Ltd filed Critical Katakura Chikkarin Co Ltd
Priority to JP3266428A priority Critical patent/JPH05105570A/ja
Publication of JPH05105570A publication Critical patent/JPH05105570A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、常温又は比較的低温条件下におい
ても水懸濁によってすみやかに安定なペースト状ないし
スラリー状肥料を与えることができる粉末状肥料組成物
を提供することができる。 【構成】 本発明の粉末状肥料組成物は、微粉砕肥料組
成物に、水溶性高分子、ゲル化剤、合成高分子及び無機
性の添加剤を配合してなることを特徴とするものであ
る。 【効果】 本発明の粉末状肥料組成物は、製造が容易
で、輸送及び保管中に結晶や析出物の沈降の発生を見る
ことはなく、必要な場所でいつでも必要な量だけ流動性
・自己分散性・安定性の良好なペースト状肥料を与える
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温又は比較的低温条
件下においても水懸濁によってすみやかに安定なペース
ト状ないしスラリー状肥料を与えることができる粉末状
肥料組成物に関する。そして、この粉末状肥料組成物は
機械施肥に適するものである。
【0002】
【従来の技術】肥料の有効利用や環境保全の面から局所
施肥技術が注目され、施肥機によって所定の位置に容易
かつ正確に施肥する水稲の側条施肥法や畑作物への局所
施肥法が普及されつつある。現在、これら施肥法に用い
られる肥料は化成肥料を主体とする固体、ペースト肥料
を主体とする液状が主として使用されているが、固体肥
料においては、保存中の固結や施肥精度に影響する、粒
の均一性、硬度あるいは吸湿性などが問題視されてお
り、液体肥料及び懸濁肥料においては貯蔵及び輸送中の
固液の分離、結晶の析出物が問題になっている。
【0003】従来実施されているペースト状ないしスラ
リー状肥料の製造法は、(1)所要の配合割合で混合し
た固体肥料原料をあらかじめ乾式微粉砕後、アルコール
醗酵副産液あるいはその類似液もしくは水を添加して捏
和する方法、並びに(2)あらかじめ所要の配合割合で
混合した固体肥料原料と、アルコール醗酵副産液あるい
はその類似液もしくは水を同時に粉砕機に供給し湿式粉
砕して製造する方法の2つがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】高成分の液体肥料の製
造には、固体肥料原料を高濃度に溶解させるために溶媒
中に過剰の溶質の溶存を余儀なくされることが多い。従
ってこれらの液体肥料は結晶性を有し保管中の温度変化
によって結晶や析出物の発生がさけられないという問題
点を持っている。
【0005】次にペースト状ないしスラリー状肥料の場
合には、液体肥料のように肥料原料を完全に溶解させた
ものではなく、適度の粘性を持つ分散溶媒に肥料原料を
分散、懸濁させるという特徴を有するが、上述の製造法
(1)では、工程が複雑で断続的であるため生産効率が
低いだけでなく、均一な捏和が行われにくい結果、輸送
による固液分離や長期間の保存による粘性の変化、結晶
及び凝集物の発生が起こりやすい。他方製造法(2)の
工程では、その製造が連続的であるため生産効率が高
く、不均一な混和に由来する製品の不安定要因はほとん
ど排除できる利点があるが、保存期間中の粘性の経年変
化や結晶、凝集物等の析出は完全に防止することは困難
であり、機械施肥用液状肥料としては、その性状安定化
が強く要望されている現状にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような液体肥料及
び懸濁肥料の問題点を改善する一方法として、あらかじ
め微粉砕し所定原料を混合した固体肥料に使用時に水あ
るいはその他の液体原料を添加して溶解捏和し、簡単な
攪拌、分散操作ですみやかに機械施肥が可能なペースト
状あるいはスラリー状にする方法が考えられる。このよ
うな肥料は、使用時に調製するので前記の経時的な性状
変化は問題にならない。また、一般に液状肥料は、輸送
時の、破袋などの事故を防ぐため、包装容器等に多大の
経費を必要としているが、本肥料は固体であるため通常
の固体肥料と同様の包装形態でよく、輸送経費の大幅な
節減にもなる。
【0007】以上の考え方から本発明者らは、固体肥料
原料の選定並びにそれらの粒度分布、及び水溶性高分子
及びゲル化剤並びに天然物性状安定剤を適宜選定し配合
することにより使用時の調製によっても機械施肥に適合
したペースト状あるいはスラリー状肥料を得る事が可能
なことを見出した。即ち、本発明の粉末状肥料組成物
は、植物の必須要素を含む無機質又は有機質の微粉砕肥
料組成物に、水溶性高分子、ゲル化剤、酢酸ビニル、ア
クリル酸塩及びその重合物やエステル類に代表される合
成高分子及び無機性の添加剤を配合してなることを特徴
とするものである。
【0008】本発明における固体肥料原料としては、尿
素・硫安・塩安・硝酸アンモニア・リン酸一カリ・リン
酸二カリ・リン酸一安・リン酸二安・塩化カリ・硫酸カ
リ・硝酸カリ等があげられる。また水溶性高分子は、天
然物由来のもの、合成品のいずれでもよく、天然物由来
の水溶性高分子には、アラビアゴム・カラギーナン・グ
アーガム・ザンタンガム・ペクチン・CMC等並びにそ
の誘導体が例示され、合成水溶性高分子にはPVP・P
VA・PEO等及びその誘導体がある。ゲル化剤として
は寒天やアルギン酸等とその誘導体があり、酢酸ビニ
ル、アクリル酸塩、及びその重合物やエステル類に代表
される合成高分子があげられる。無機性の添加剤として
は、状態保持剤等が挙げられ、その例としてべントナイ
ト・ケイソウ土・カオリン・酸性白土・繊維状粘土鉱物
等がある。これらの粘度調節及び状態安定化に寄与する
物質は単独あるいは2種以上併用されることも多いが、
これらは調節される液状肥料の性状によって、機械施肥
に最も適合した性状になるように、いずれかを選択して
もよい。また、これらに着色材を用いて着色することも
可能である。この場合、植物に害作用のない食用色素例
えば青色1号・2号、黄色4号、赤色102 号等を適宜混
合して使用すれば良い。さらに植物に害作用を及ぼさな
い顔料・染料があれば例示したものに限らず着色材とし
て供することができる。
【0009】
【作 用】前記の構成を有する本発明の水性懸濁状肥料
は、流動性良好なゾル状態、即ちペースト状ないしスラ
リー状であり、仮に、軽い固液分離が起こったとしても
攪拌によって再分散が容易であるという特性を持つ。ま
た、本発明の水性懸濁状肥料は、使用に際して水あるい
は他の液体原料と攪拌し所要の状態ならしめるため、保
管中には水と接触する機会がないので結晶や析出物の発
生は全くない。さらには肥料原料の適切な配合を行うこ
とにより水との混和時の溶解吸熱を小さく抑えることが
でき良好な状態で取り扱うことができる。これらの条件
を満足させるためには、肥料原料の配合割合及び粒度分
布並びに粘度調節剤等の状態安定化剤の選択及び配合割
合が重要である。
【0010】以下、実施例及び比較例により本発明を具
体的に説明するが、これら実施例は本発明の技術的範囲
を限定するものでない。
【0011】
【実施例】本発明の水性懸濁状肥料の実施例1〜6の物
理的性状を比較例11〜16に示す水性懸濁状組成物ととも
に比較検討した。 実施例1〜6及び比較例11〜16 尿素・硫安・リン酸一安・塩化カリ並びに動植物有機質
原料の混合物(組成:尿素7〜20部、硫安10〜45部、リ
ン酸一安25〜45部、塩化カリ24〜30部、動植物有機質原
料7部;動植物有機質原料として魚粕粉末、乾燥血粉、
肉粕粉末、大豆粉末、ナタネ粕粉末、米ヌカ等使用)98
〜99重量%(以下重量%を%と表示)、状態安定化剤
(水溶性高分子)及び状態保持剤(無機性の添加剤)1
〜2%(それぞれの組成は表1に示した)からなる実施
例1〜6及び比較例11〜16の肥料を製造し水性懸濁状肥
料を得た。それぞれの例7部に対して水3部を添加しカ
ッターミキサー 280Wを用いて定格の 1/2で10分間攪拌
捏和した。ここで採用した攪拌速度はスケールアップ時
に利用現場で十分に再現できる条件のひとつとして想定
した。得られたペースト状肥料の肥料成分は、N:10〜
12%、P2O5:10〜16%、K2O:10〜12%であった。次に
水と攪拌された肥料を800ml容ポリ容器に移した後、フ
ァンネル粘度並びに振動試験機による分散性を調査し
た。本発明の実施例1〜6及び比較例11〜16の物理的性
状の調査結果は表2に示した。また実施例及び比較例に
供した固体肥料主原料の粉砕粒度分布を表3に示した。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】表2の結果では、懸濁後の状態は透明ポリ
容器内の状態を肉眼判定し、ファンネル粘度は開口部径
150mmφコーン部深120mm 管部径10mmφ管部長275mm な
るファンネルを用い常温にて測定した。加振中の変化は
透明ポリ容器の外から経時的に液深を測定し、評価法に
基づいて判定した。比較例の結果から明らかなように状
態安定化の目的で添加した天然物由来の水溶性高分子物
質は懸濁後の粘性・流動性・曵糸性に大きく関与する。
他方、状態保持のために添加された無機性の粘土鉱物は
懸濁液中において前述の水溶性高分子物質と相互作用す
ることによりカード構造をつくり、懸濁粒子がストーク
ス則に従って沈降することを防止し粒子の懸垂性を良く
している。両者の成分のうち一方だけでは懸濁状態を保
持できる最適濃度範囲が見つからないか、あるとしても
すこぶる狭いので実施例に示されたように両者を適度に
配合することにより最適濃度範囲を広く持つことができ
た。
【0016】実施例からもわかるように、水性懸濁状態
肥料を水に捏和して得られたペースト状の肥料は、ファ
ンネル粘度が適度であり曵糸状も小さく流動性が良好で
あるため取り扱いが平易である。また施肥機による施肥
作業中に固液分離等を起こし不具合を生じないことも確
かめられた。以上のことから、例示した原料・安定化剤
・保持剤の配合組合せにかぎらず、本発明の水性懸濁状
肥料は比較例と比較して、格段に優れたものであること
が判った。
【0017】
【発明の効果】本発明の水性懸濁状肥料は、少量の水溶
性高分子物質(状態安定化剤)及び状態保持剤を添加す
ることで固体肥料原料を超微粉砕することなく容易に製
造できる。 また、製造された水性懸濁状肥料は輸送及
び保管中に結晶や析出物の沈降の発生を見ることはな
く、必要な場所でいつでも必要な量だけ流動性・自己分
散性・安定性の良好なペースト状肥料を与えることがで
きるため本発明の貢献度は大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物の必須要素を含む無機質又は有機質
    の微粉砕肥料組成物に、水溶性高分子、ゲル化剤、合成
    高分子及び無機性の添加剤を配合してなる粉末状肥料組
    成物。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子がグアーガムである請求項
    1記載の粉末状肥料組成物。
  3. 【請求項3】 無機性の添加剤が酸性白土である請求項
    1記載の粉末状肥料組成物。
JP3266428A 1991-10-15 1991-10-15 粉末状肥料組成物 Pending JPH05105570A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3266428A JPH05105570A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 粉末状肥料組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3266428A JPH05105570A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 粉末状肥料組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05105570A true JPH05105570A (ja) 1993-04-27

Family

ID=17430802

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3266428A Pending JPH05105570A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 粉末状肥料組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05105570A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012869A1 (en) * 1997-09-09 1999-03-18 Latting John A Free-flowing fertilizer compositions
WO2001087805A1 (fr) * 1998-11-27 2001-11-22 Mitsui & Co., Ltd. Fertilisants contenant du thiosulfate d'ammonium
CN116897672A (zh) * 2023-09-12 2023-10-20 田丰化工(山西)集团股份有限公司 一种新型水溶肥的施用装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012869A1 (en) * 1997-09-09 1999-03-18 Latting John A Free-flowing fertilizer compositions
WO2001087805A1 (fr) * 1998-11-27 2001-11-22 Mitsui & Co., Ltd. Fertilisants contenant du thiosulfate d'ammonium
CN116897672A (zh) * 2023-09-12 2023-10-20 田丰化工(山西)集团股份有限公司 一种新型水溶肥的施用装置
CN116897672B (zh) * 2023-09-12 2023-12-15 田丰化工(山西)集团股份有限公司 一种新型水溶肥的施用装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1135438B1 (en) Dispersible water soluble polymers
JP3110428B2 (ja) 水溶性ポリマーのサスペンション及びその製造方法
CA2039098C (en) Polymer/fatty acid fluid suspension
EP0633909B1 (en) Stable cmc slurry
US4741781A (en) Iron oxide pigment suspensions and slurries
DE1467418C3 (de) Verfahren zur Herstellung von Rußaufschlämmungen zum Einarbeiten in Kautschuklatex
JPS60197230A (ja) 固体粒子の水性分散体
JPH05105570A (ja) 粉末状肥料組成物
JP4724786B2 (ja) 多糖及び/又は多糖誘導体並びに少なくとも一種の合成ポリマーの貯蔵安定性粒子組成物及びその製造方法
EP0456928A1 (en) Pasty dialyzing composition for perfusing artificial kidney systems and process for preparing same
CA1136593A (en) Comminution process
JP2598646B2 (ja) ベントナイト粉末の分散方法
JP2909846B2 (ja) 稚仔魚用顆粒状飼料の製造法
WO2003022782A1 (en) A new iron chelate composition
JPS5840133A (ja) 炭酸カルシウム分散液又はスラリ−の調製法
KR102091869B1 (ko) 입상 옥사마이드의 제조 방법
CA1186522A (en) Additive for fertilizers, especially fertilizer solutions
JPS6257423A (ja) 球形ポリアミド粉末の製造方法
JPS58120601A (ja) 高粘度ガラクトマンナンの製造方法
JPS60175530A (ja) 顔料分散剤
JPH07122025B2 (ja) 水溶性高分子物質含有組成物の製造方法
CN117142617A (zh) 一种氢氧化镁乳剂及其制备方式
WO2024052921A1 (en) A suspension of sulphate salts
JPH0430971B2 (ja)
JPS6229098B2 (ja)