JPH05104871A - 印刷版用アルミニウム支持体 - Google Patents
印刷版用アルミニウム支持体Info
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- JPH05104871A JPH05104871A JP29476091A JP29476091A JPH05104871A JP H05104871 A JPH05104871 A JP H05104871A JP 29476091 A JP29476091 A JP 29476091A JP 29476091 A JP29476091 A JP 29476091A JP H05104871 A JPH05104871 A JP H05104871A
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- aluminum
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 アルミニウム板の対向する二方又は四方のへ
りの角部に沿って切欠部を設けたものであって、この切
欠部の表面がアルミニウム板の表面に対しなす角度θが
５°以上で、かつ該切欠部の表面が陽極酸化皮膜で覆わ
れた印刷版用アルミニウム支持体。 【効果】 印刷物周辺に汚れの発生をもたらすことがな
く、特に新聞印刷に好適に用いられる平版印刷版を与え
ることができる。
りの角部に沿って切欠部を設けたものであって、この切
欠部の表面がアルミニウム板の表面に対しなす角度θが
５°以上で、かつ該切欠部の表面が陽極酸化皮膜で覆わ
れた印刷版用アルミニウム支持体。 【効果】 印刷物周辺に汚れの発生をもたらすことがな
く、特に新聞印刷に好適に用いられる平版印刷版を与え
ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は新規な印刷版用アルミニ
ウム支持体、さらに詳しくは、印刷物周辺に汚れの発生
をもたらすことがなく、特に新聞印刷に好適に用いられ
る平版印刷版用のアルミニウム支持体に関するものであ
る。
ウム支持体、さらに詳しくは、印刷物周辺に汚れの発生
をもたらすことがなく、特に新聞印刷に好適に用いられ
る平版印刷版用のアルミニウム支持体に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】平版印刷版材としては、アルミニウム支
持体上に感光層を設けたＰＳ版材が主流を占めている。
このＰＳ版材は、アルミニウム支持体上に粗面化、陽極
酸化及び必要に応じて親水化処理を施したのち、感光層
を設けたものであって、使用時には、該感光層上に所要
の原画フイルムを載せ、紫外線などの活性光を照射した
のち、現像処理を施せば印刷版として供することができ
る。
持体上に感光層を設けたＰＳ版材が主流を占めている。
このＰＳ版材は、アルミニウム支持体上に粗面化、陽極
酸化及び必要に応じて親水化処理を施したのち、感光層
を設けたものであって、使用時には、該感光層上に所要
の原画フイルムを載せ、紫外線などの活性光を照射した
のち、現像処理を施せば印刷版として供することができ
る。
【０００３】しかしながら、このようにして製版された
従来の平版印刷版においては、新聞印刷のような輪転機
を用いてロール状の紙に連続して印刷する際に、紙の幅
に対して印刷版の幅が小さい場合には、印刷版の端部に
付着した印刷インキが紙に転写され、これが新聞端部の
直線的汚れとなって現われる。
従来の平版印刷版においては、新聞印刷のような輪転機
を用いてロール状の紙に連続して印刷する際に、紙の幅
に対して印刷版の幅が小さい場合には、印刷版の端部に
付着した印刷インキが紙に転写され、これが新聞端部の
直線的汚れとなって現われる。
【０００４】このような汚れを防止する方法として、例
えばアルミニウム支持体の端部角部をヤスリなどで削り
取る方法が知られている（特公昭５７−４６７５４号公
報）。しかしながら、この方法においては、角部には粗
面化・陽極酸化皮膜が削り取られているため、親水性が
なく、インキが付着しやすいことから、印刷開始直後で
はその効果がほとんど現われないという欠点がある。
えばアルミニウム支持体の端部角部をヤスリなどで削り
取る方法が知られている（特公昭５７−４６７５４号公
報）。しかしながら、この方法においては、角部には粗
面化・陽極酸化皮膜が削り取られているため、親水性が
なく、インキが付着しやすいことから、印刷開始直後で
はその効果がほとんど現われないという欠点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、印刷物の周辺に汚れの発生をもたらすこ
とがなく、特に新聞印刷に好適な平版印刷版を提供する
ことを目的としてなされたものである。
事情のもとで、印刷物の周辺に汚れの発生をもたらすこ
とがなく、特に新聞印刷に好適な平版印刷版を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、印刷物の
周辺に汚れの発生をもたらさない平版印刷版を開発する
ために鋭意研究を重ねた結果、アルミニウム支持体とし
て、アルミニウム板の対向する二方又は四方のへりの角
部に沿って特定の切欠部を設けたものを用いることによ
り、その目的を達成しうることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
周辺に汚れの発生をもたらさない平版印刷版を開発する
ために鋭意研究を重ねた結果、アルミニウム支持体とし
て、アルミニウム板の対向する二方又は四方のへりの角
部に沿って特定の切欠部を設けたものを用いることによ
り、その目的を達成しうることを見出し、この知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
【０００７】すなわち、本発明は、アルミニウム板の対
向する二方又は四方のへりの角部に沿って切欠部を設け
たものであって、この切欠部の表面がアルミニウム板の
表面に対しなす角度θが５°以上で、かつ該切欠部の表
面が陽極酸化皮膜で覆われていることを特徴とする印刷
版用アルミニウム支持体を提供するものである。
向する二方又は四方のへりの角部に沿って切欠部を設け
たものであって、この切欠部の表面がアルミニウム板の
表面に対しなす角度θが５°以上で、かつ該切欠部の表
面が陽極酸化皮膜で覆われていることを特徴とする印刷
版用アルミニウム支持体を提供するものである。
【０００８】本発明のアルミニウム支持体としては、従
来ＰＳ版材に慣用されているものの中から任意のものを
選び使用することができ、形状についてはシート状、コ
イル状のいずれであってもよい。
来ＰＳ版材に慣用されているものの中から任意のものを
選び使用することができ、形状についてはシート状、コ
イル状のいずれであってもよい。
【０００９】本発明のアルミニウム支持体は、図１の断
面拡大図で示されるように、アルミニウム板１の対向す
る二方又は四方のへりの角部に沿って、切欠部２が設け
られ、かつこの切欠部２の表面がアルミニウム板の表面
３に対しなす角度θが５°以上であって、該切欠部表面
が陽極酸化皮膜４で覆われていることが必要である。
面拡大図で示されるように、アルミニウム板１の対向す
る二方又は四方のへりの角部に沿って、切欠部２が設け
られ、かつこの切欠部２の表面がアルミニウム板の表面
３に対しなす角度θが５°以上であって、該切欠部表面
が陽極酸化皮膜４で覆われていることが必要である。
【００１０】該角度θが５°未満では、印刷物周辺の汚
れ発生防止効果が十分に発揮されない。また、切欠部表
面が陽極酸化皮膜で覆われていない場合、親水性が不足
して印刷インキが付着しやすく、本発明の目的が達せら
れない。
れ発生防止効果が十分に発揮されない。また、切欠部表
面が陽極酸化皮膜で覆われていない場合、親水性が不足
して印刷インキが付着しやすく、本発明の目的が達せら
れない。
【００１１】本発明のアルミニウム支持体を用いた印刷
版材を作成する方法としては、例えば（１）アルミニウ
ム板を所望形状に裁断したのち、二方又は四方のへりの
角部に沿って切欠部を設けてから、粗面化処理及び陽極
酸化処理を順次施し、次いで感光層を設ける方法、
（２）アルミニウム板を粗面化したのち、所望形状に裁
断し、該角部に沿って切欠部を設けてから陽極酸化処理
を施し、次いで感光層を設ける方法、（３）アルミニウ
ム板を粗面化し、陽極酸化処理を施したのち、所望形状
に裁断し、該角部に沿って切欠部を設けてから感光層を
設ける方法、（４）アルミニウム板を粗面化し、陽極酸
化処理を施したのち、感光層を設け、次いで所望形状に
裁断し、該角部に沿って切欠部を設ける方法、などが挙
げられる。
版材を作成する方法としては、例えば（１）アルミニウ
ム板を所望形状に裁断したのち、二方又は四方のへりの
角部に沿って切欠部を設けてから、粗面化処理及び陽極
酸化処理を順次施し、次いで感光層を設ける方法、
（２）アルミニウム板を粗面化したのち、所望形状に裁
断し、該角部に沿って切欠部を設けてから陽極酸化処理
を施し、次いで感光層を設ける方法、（３）アルミニウ
ム板を粗面化し、陽極酸化処理を施したのち、所望形状
に裁断し、該角部に沿って切欠部を設けてから感光層を
設ける方法、（４）アルミニウム板を粗面化し、陽極酸
化処理を施したのち、感光層を設け、次いで所望形状に
裁断し、該角部に沿って切欠部を設ける方法、などが挙
げられる。
【００１２】前記（１）及び（２）の方法において、ア
ルミニウム板を所望形状に裁断するには、従来アルミニ
ウム支持体の裁断に慣用されているカッター、例えばロ
ータリーシャー、フラングシャー、ダウンカットシャ
ー、アップカットシャー、スリッター、枚葉断裁機など
の中から任意のものを選び用いることができる。また切
欠部を設ける方法としては、角部を削り取るか研磨する
方法、あるいは前記裁断時に同時に切欠部を設けること
のできるスリッターなどを用いて裁断する方法などが用
いられる。
ルミニウム板を所望形状に裁断するには、従来アルミニ
ウム支持体の裁断に慣用されているカッター、例えばロ
ータリーシャー、フラングシャー、ダウンカットシャ
ー、アップカットシャー、スリッター、枚葉断裁機など
の中から任意のものを選び用いることができる。また切
欠部を設ける方法としては、角部を削り取るか研磨する
方法、あるいは前記裁断時に同時に切欠部を設けること
のできるスリッターなどを用いて裁断する方法などが用
いられる。
【００１３】一方、前記（３）及び（４）の方法におい
ては、切欠部を設ける前に陽極酸化皮膜が形成されてい
るので、切欠部を設けるのに、前記の削り取る方法や研
磨する方法は使用することができない。したがって、こ
の場合は、裁断時に切欠部が設けられ、かつその切欠部
が陽極酸化皮膜で覆われるような裁断方法、例えばスリ
ッターなどを使用して裁断する方法が用いられる。
ては、切欠部を設ける前に陽極酸化皮膜が形成されてい
るので、切欠部を設けるのに、前記の削り取る方法や研
磨する方法は使用することができない。したがって、こ
の場合は、裁断時に切欠部が設けられ、かつその切欠部
が陽極酸化皮膜で覆われるような裁断方法、例えばスリ
ッターなどを使用して裁断する方法が用いられる。
【００１４】通常使用される他のカッター、例えばロー
タリーシャー、フラングシャー、ダウンカットシャーな
どを用いて裁断すると、裁断面はほとんど垂直になる
か、あるいは表面や裏面にバリが発生する。これに対
し、例えばスリッターを用いる場合、刃のすき間などの
条件により、裁断された端の形状は異なるが、該すき間
を１０μｍないし１ｍｍ程度に調整することにより、本
発明の形状を有する切欠部を設けることができる。該す
き間が１０μｍ未満では表面にバリが発生するおそれが
あるし、１ｍｍを超えると切欠部が陽極酸化皮膜で覆わ
れなかったり、裏面にバリが発生したりする傾向がみら
れる。
タリーシャー、フラングシャー、ダウンカットシャーな
どを用いて裁断すると、裁断面はほとんど垂直になる
か、あるいは表面や裏面にバリが発生する。これに対
し、例えばスリッターを用いる場合、刃のすき間などの
条件により、裁断された端の形状は異なるが、該すき間
を１０μｍないし１ｍｍ程度に調整することにより、本
発明の形状を有する切欠部を設けることができる。該す
き間が１０μｍ未満では表面にバリが発生するおそれが
あるし、１ｍｍを超えると切欠部が陽極酸化皮膜で覆わ
れなかったり、裏面にバリが発生したりする傾向がみら
れる。
【００１５】前記（１）〜（４）の方法における粗面化
処理は、通常アルミニウム板の表面を公知の方法で脱脂
処理したのち、施される。この粗面化処理は、一般に、
機械的方法や電気的方法により砂目立て（研磨）を行う
か、又は化学的エッチングすることにより、あるいはこ
れらの処理を組み合わせることにより行われる。
処理は、通常アルミニウム板の表面を公知の方法で脱脂
処理したのち、施される。この粗面化処理は、一般に、
機械的方法や電気的方法により砂目立て（研磨）を行う
か、又は化学的エッチングすることにより、あるいはこ
れらの処理を組み合わせることにより行われる。
【００１６】また、陽極酸化処理は、通常硫酸浴の中で
行われ、これによってアルミニウム板表面に陽極酸化皮
膜が形成される。このようにして陽極酸化処理が施され
たのち、必要に応じて親水化処理が施される。
行われ、これによってアルミニウム板表面に陽極酸化皮
膜が形成される。このようにして陽極酸化処理が施され
たのち、必要に応じて親水化処理が施される。
【００１７】さらに、感光層については、特に制限はな
く、従来ＰＳ版材における感光層として慣用されている
もの、例えばジアゾ樹脂と疎水性樹脂とから成るもの、
ｏ‐キノンジアジド化合物とノボラック樹脂とから成る
もの、付加重合性不飽和モノマー、光重合開始剤及び有
機高分子化合物から成るものなどを用いることができ
る。
く、従来ＰＳ版材における感光層として慣用されている
もの、例えばジアゾ樹脂と疎水性樹脂とから成るもの、
ｏ‐キノンジアジド化合物とノボラック樹脂とから成る
もの、付加重合性不飽和モノマー、光重合開始剤及び有
機高分子化合物から成るものなどを用いることができ
る。
【００１８】次に、このようにして得られた、本発明の
アルミニウム支持体を用いた平版印刷版材を製版する好
適な方法の１例について説明すると、まず該版材の感光
層表面に所要の原画フイルムを真空密着させたのち、こ
れに紫外線などの活性光を選択的に照射して、照射部と
非照射部とに現像液に対する溶解度差を生じさせ、次い
で現像処理して原画フイルムに対応するレリーフ画像を
形成させる。次に必要ならばガム処理を施すことによ
り、印刷物の周辺部に汚れの発生をもたらすことのない
平版印刷版が得られる。
アルミニウム支持体を用いた平版印刷版材を製版する好
適な方法の１例について説明すると、まず該版材の感光
層表面に所要の原画フイルムを真空密着させたのち、こ
れに紫外線などの活性光を選択的に照射して、照射部と
非照射部とに現像液に対する溶解度差を生じさせ、次い
で現像処理して原画フイルムに対応するレリーフ画像を
形成させる。次に必要ならばガム処理を施すことによ
り、印刷物の周辺部に汚れの発生をもたらすことのない
平版印刷版が得られる。
【００１９】
【発明の効果】本発明のアルミニウム支持体を用いるこ
とにより、印刷物の周辺に汚れの発生をもたらすことが
なく、特に新聞印刷に好適な平版印刷版が得られる。
とにより、印刷物の周辺に汚れの発生をもたらすことが
なく、特に新聞印刷に好適な平版印刷版が得られる。
【００２０】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【００２１】実施例１ 厚さ０．３ｍｍのシート状アルミニウム板を、１０９９
ｍｍ×４００ｍｍのサイズに裁断したのち、１０９９ｍ
ｍ辺の２辺をヤスリで削り取った。その断面は２０°の
角度であった。
ｍｍ×４００ｍｍのサイズに裁断したのち、１０９９ｍ
ｍ辺の２辺をヤスリで削り取った。その断面は２０°の
角度であった。
【００２２】次に、このアルミニウム板を、水酸化ナト
リウム水溶液にて脱脂処理したのち、４００メッシュの
パーミュトンを用い、ナイロンブラシで研磨後、よく洗
浄してから、７０℃の１０ｗｔ％水酸化ナトリウム水溶
液中に１０秒間浸せきし、次いで４ｗｔ％硫酸水溶液中
で陽極酸化皮膜が２．０ｇ／ｍ２となるように陽極酸化
処理した。この際、アルミニウム板の４００ｍｍ辺側を
保持具にて保持して陽極酸化処理を行った。
リウム水溶液にて脱脂処理したのち、４００メッシュの
パーミュトンを用い、ナイロンブラシで研磨後、よく洗
浄してから、７０℃の１０ｗｔ％水酸化ナトリウム水溶
液中に１０秒間浸せきし、次いで４ｗｔ％硫酸水溶液中
で陽極酸化皮膜が２．０ｇ／ｍ２となるように陽極酸化
処理した。この際、アルミニウム板の４００ｍｍ辺側を
保持具にて保持して陽極酸化処理を行った。
【００２３】陽極酸化処理後、水洗し乾燥したのち、８
０℃のＪＩＳ３号ケイ酸ナトリウムの４ｗｔ％水溶液中
に１０秒間浸せきし、水洗を十分に行ってから乾燥し
た。
０℃のＪＩＳ３号ケイ酸ナトリウムの４ｗｔ％水溶液中
に１０秒間浸せきし、水洗を十分に行ってから乾燥し
た。
【００２４】次に、このアルミニウム板に、Ｎ‐（４‐
ヒドロキシフェニル）メタクリルアミド単位／２‐ヒド
ロキシエチルメタクリレート単位／アクリロニトリル単
位／メチルメタクリレート単位／メタクリル酸単位モル
比が１５／１５／２５／３５／１０の共重合体５ｇ、ｐ
‐ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合
物の２‐メトキシ‐４‐ヒドロキシ‐５‐ベンゾイルベ
ンゼンスルホン酸塩０．５ｇ、ビクトリア・ピュア・ブ
ルーＢＯＨ［保土谷化学（株）製］０．１ｇ、メチルア
ルコール３０ｇ及び２‐メトキシエチルアルコール３０
ｇから成る感光液を、乾燥重量が１．７ｇ／ｍ２となる
ようにロールコーターにて塗布し、１００℃で２分間乾
燥してネガ型ＰＳ版材を作成した。
ヒドロキシフェニル）メタクリルアミド単位／２‐ヒド
ロキシエチルメタクリレート単位／アクリロニトリル単
位／メチルメタクリレート単位／メタクリル酸単位モル
比が１５／１５／２５／３５／１０の共重合体５ｇ、ｐ
‐ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドとの縮合
物の２‐メトキシ‐４‐ヒドロキシ‐５‐ベンゾイルベ
ンゼンスルホン酸塩０．５ｇ、ビクトリア・ピュア・ブ
ルーＢＯＨ［保土谷化学（株）製］０．１ｇ、メチルア
ルコール３０ｇ及び２‐メトキシエチルアルコール３０
ｇから成る感光液を、乾燥重量が１．７ｇ／ｍ２となる
ようにロールコーターにて塗布し、１００℃で２分間乾
燥してネガ型ＰＳ版材を作成した。
【００２５】このようにして得られたＰＳ版材の感光層
に、画像形成露光を施したのち、ベンジルアルコール３
０ｇ、メタケイ酸ナトリウム２ｇ、亜硫酸ナトリウム５
ｇ、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム１０ｇ及び
水１００ｇから成る現像液で現像処理を施し、次いで水
洗してから１４°ボーメのアラビアガム水溶液を用いて
ガム引き処理を行った。
に、画像形成露光を施したのち、ベンジルアルコール３
０ｇ、メタケイ酸ナトリウム２ｇ、亜硫酸ナトリウム５
ｇ、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム１０ｇ及び
水１００ｇから成る現像液で現像処理を施し、次いで水
洗してから１４°ボーメのアラビアガム水溶液を用いて
ガム引き処理を行った。
【００２６】この版の１０９９ｍｍ辺の端面を電子顕微
鏡にて観察したところ、角部のへりの部分も粗面化され
ており、陽極酸化皮膜が形成されていた。
鏡にて観察したところ、角部のへりの部分も粗面化され
ており、陽極酸化皮膜が形成されていた。
【００２７】この版を用いて、三菱重工（株）製新聞用
輪転機リソピアで５万部の新聞を印刷したところ、新聞
の周辺部に汚れはみられなかった。
輪転機リソピアで５万部の新聞を印刷したところ、新聞
の周辺部に汚れはみられなかった。
【００２８】比較例１ 厚さ０．３ｍｍ、１１００ｍｍ×４５０ｍｍサイズのシ
ート状アルミニウム板を用い、実施例１と同様にして脱
脂処理、研磨処理、アルカリエッチング処理、陽極酸化
処理、ケイ酸ナトリウム処理を行ったのち、感光液を塗
布し、乾燥してネガ型ＰＳ版材を作成した。
ート状アルミニウム板を用い、実施例１と同様にして脱
脂処理、研磨処理、アルカリエッチング処理、陽極酸化
処理、ケイ酸ナトリウム処理を行ったのち、感光液を塗
布し、乾燥してネガ型ＰＳ版材を作成した。
【００２９】次に、このＰＳ版材をダウンカットシャー
にて１０９９ｍｍ×４００ｍｍのサイズに裁断したの
ち、１０９９ｍｍ辺の２辺をヤスリで削り取った。その
角度は２０°であった。次いで、実施例１と同様にして
画像形成露光、現像処理及びガム引き処理を行った。
にて１０９９ｍｍ×４００ｍｍのサイズに裁断したの
ち、１０９９ｍｍ辺の２辺をヤスリで削り取った。その
角度は２０°であった。次いで、実施例１と同様にして
画像形成露光、現像処理及びガム引き処理を行った。
【００３０】この版の端面付近を電子顕微鏡で観察した
ところ、粗面化されておらず、また陽極酸化皮膜も削り
取られていた。
ところ、粗面化されておらず、また陽極酸化皮膜も削り
取られていた。
【００３１】次に、この版を用いて実施例１と同様にし
て印刷したところ、新聞の周辺部に直線状の汚れが発生
していた。
て印刷したところ、新聞の周辺部に直線状の汚れが発生
していた。
【００３２】実施例２ コイル状の厚さ０．３ｍｍ、幅１２００ｍｍのアルミニ
ウム板をリン酸ナトリウム水溶液にて脱脂処理したの
ち、塩酸浴中で３Ａ／ｄｍ２の電流密度で電解研磨し、
次いで硫酸浴中にて陽極酸化処理して、その表面に陽極
酸化皮膜を形成させた。
ウム板をリン酸ナトリウム水溶液にて脱脂処理したの
ち、塩酸浴中で３Ａ／ｄｍ２の電流密度で電解研磨し、
次いで硫酸浴中にて陽極酸化処理して、その表面に陽極
酸化皮膜を形成させた。
【００３３】陽極酸化処理後、十分に水洗し、乾燥した
のち、このアルミニウム支持体上に、ナフトキノン‐
１，２‐ジアジド‐５‐スルホニルクロリドとピロガロ
ール‐アセトン樹脂とのエステル化物２．５ｇ、クレゾ
ール‐ホルムアルデヒド樹脂５ｇ、ｔ‐ブチルフェノー
ル‐ホルムアルデヒド樹脂０．１５ｇ、メチルエチルケ
トン４０ｇ及びシクロヘキサノン５０ｇから成る感光液
を、乾燥後の膜厚が２ｇ／ｍ２となるように塗布し、次
いで１００℃で２分間乾燥してポジ型ＰＳ版材を作成し
た。
のち、このアルミニウム支持体上に、ナフトキノン‐
１，２‐ジアジド‐５‐スルホニルクロリドとピロガロ
ール‐アセトン樹脂とのエステル化物２．５ｇ、クレゾ
ール‐ホルムアルデヒド樹脂５ｇ、ｔ‐ブチルフェノー
ル‐ホルムアルデヒド樹脂０．１５ｇ、メチルエチルケ
トン４０ｇ及びシクロヘキサノン５０ｇから成る感光液
を、乾燥後の膜厚が２ｇ／ｍ２となるように塗布し、次
いで１００℃で２分間乾燥してポジ型ＰＳ版材を作成し
た。
【００３４】次に、このようにして得られたＰＳ版材を
スリッターにて１０９９ｍｍ×４００ｍｍのサイズに裁
断し、その感光層に画像形成露光を施したのちＪＩＳ３
号ケイ酸ナトリウム５０ｇ、４０ｗｔ％水酸化カリウム
水溶液３０ｇ及び水１ｌから成る現像液で現像処理を施
し、次いで水洗してから、１４°ボーメアラビアガム水
溶液を用いてガム引き処理を行った。
スリッターにて１０９９ｍｍ×４００ｍｍのサイズに裁
断し、その感光層に画像形成露光を施したのちＪＩＳ３
号ケイ酸ナトリウム５０ｇ、４０ｗｔ％水酸化カリウム
水溶液３０ｇ及び水１ｌから成る現像液で現像処理を施
し、次いで水洗してから、１４°ボーメアラビアガム水
溶液を用いてガム引き処理を行った。
【００３５】この版の端面付近を電子顕微鏡で観察した
ところ、角部のへりの部分も陽極酸化皮膜で覆われてい
た。なお、端面の角度は３０°であった。
ところ、角部のへりの部分も陽極酸化皮膜で覆われてい
た。なお、端面の角度は３０°であった。
【００３６】次に、この版を用いて、輪転機リソピアで
２万部の新聞を印刷したところ、新聞の周辺部には汚れ
は見られなかった。
２万部の新聞を印刷したところ、新聞の周辺部には汚れ
は見られなかった。
【００３７】比較例２ 実施例２と同様にして、ポジ型ＰＳ版材を作成したの
ち、ダウンカットシャーにて１０９９ｍｍ×４００ｍｍ
のサイズに裁断して２枚のＰＳ版材（ａ）を作成した。
次に、前記ＰＳ版材（ａ）の１枚について、その１０９
９ｍｍ辺の２辺をヤスリで削り取りＰＳ版材（ｂ）を得
た。端面の角度は３０°であった。
ち、ダウンカットシャーにて１０９９ｍｍ×４００ｍｍ
のサイズに裁断して２枚のＰＳ版材（ａ）を作成した。
次に、前記ＰＳ版材（ａ）の１枚について、その１０９
９ｍｍ辺の２辺をヤスリで削り取りＰＳ版材（ｂ）を得
た。端面の角度は３０°であった。
【００３８】このようにして得られたＰＳ版材（ａ）及
び（ｂ）それぞれについて、実施例２と同様に処理して
ＰＳ版を作成した。これらの版について、その端面付近
を電子顕微鏡で観察したところ、ＰＳ版材（ａ）から得
られたものは裏面側にバリが発生しており、一方ＰＳ版
材（ｂ）から得られたものは、端面のへりは陽極酸化皮
膜が削り取られていた。
び（ｂ）それぞれについて、実施例２と同様に処理して
ＰＳ版を作成した。これらの版について、その端面付近
を電子顕微鏡で観察したところ、ＰＳ版材（ａ）から得
られたものは裏面側にバリが発生しており、一方ＰＳ版
材（ｂ）から得られたものは、端面のへりは陽極酸化皮
膜が削り取られていた。
【００３９】次に、これらの版を用いて、実施例２と同
様にして印刷したところ、ＰＳ版材（ａ）から得られた
ものは最もインキが付きやすく、新聞の周辺部に０．３
ｍｍ程度の幅を有する直線状の汚れが発生していた。一
方ＰＳ版材（ｂ）から得られたものは新聞周辺部に鎖線
状の汚れが発生していた。
様にして印刷したところ、ＰＳ版材（ａ）から得られた
ものは最もインキが付きやすく、新聞の周辺部に０．３
ｍｍ程度の幅を有する直線状の汚れが発生していた。一
方ＰＳ版材（ｂ）から得られたものは新聞周辺部に鎖線
状の汚れが発生していた。
【図１】 本発明の印刷版用アルミニウム支持体の１例
のへりの部分の断面拡大図。
のへりの部分の断面拡大図。
１ アルミニウム板 ２ 切欠部 ３ アルミニウム板表面 ４ 陽極酸化皮膜
Claims (1)
- 【請求項１】 アルミニウム板の対向する二方又は四方
のへりの角部に沿って切欠部を設けたものであって、こ
の切欠部の表面がアルミニウム板の表面に対しなす角度
θが５°以上で、かつ該切欠部の表面が陽極酸化皮膜で
覆われていることを特徴とする印刷版用アルミニウム支
持体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3294760A JP2910950B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3294760A JP2910950B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05104871A true JPH05104871A (ja) | 1993-04-27 |
| JP2910950B2 JP2910950B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=17811949
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3294760A Expired - Lifetime JP2910950B2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2910950B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0732758A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-03 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性平版印刷版及びその裁断装置 |
| US5826512A (en) * | 1995-06-07 | 1998-10-27 | Mitsubishi Chemical Corporation | Aluminum planographic printing plate with convexly curved corner |
| US6258410B1 (en) | 1996-07-22 | 2001-07-10 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and apparatus for manufacturing sensitized printing plate |
| US6431067B1 (en) * | 1999-06-17 | 2002-08-13 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Planographic printing plate machining device planographic printing plate machining method planographic printing plate |
| US6672193B2 (en) | 1999-01-22 | 2004-01-06 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and apparatus for manufacturing sensitized printing plate |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4684685B2 (ja) | 2005-03-03 | 2011-05-18 | 富士フイルム株式会社 | 感光性平版印刷版及びその製造方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5746754A (en) * | 1980-08-27 | 1982-03-17 | Showa Seitai Mfg | Bag with window hole and its manufacture |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP3294760A patent/JP2910950B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5746754A (en) * | 1980-08-27 | 1982-03-17 | Showa Seitai Mfg | Bag with window hole and its manufacture |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0732758A (ja) * | 1993-07-23 | 1995-02-03 | Fuji Photo Film Co Ltd | 感光性平版印刷版及びその裁断装置 |
| US5826512A (en) * | 1995-06-07 | 1998-10-27 | Mitsubishi Chemical Corporation | Aluminum planographic printing plate with convexly curved corner |
| US6258410B1 (en) | 1996-07-22 | 2001-07-10 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and apparatus for manufacturing sensitized printing plate |
| US6672193B2 (en) | 1999-01-22 | 2004-01-06 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Method and apparatus for manufacturing sensitized printing plate |
| US6431067B1 (en) * | 1999-06-17 | 2002-08-13 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Planographic printing plate machining device planographic printing plate machining method planographic printing plate |
| US6681699B2 (en) | 1999-06-17 | 2004-01-27 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Planographic printing plate machining device, planographic printing plate machining method and planographic printing plate |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2910950B2 (ja) | 1999-06-23 |
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