JPH0497887A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH0497887A
JPH0497887A JP2214960A JP21496090A JPH0497887A JP H0497887 A JPH0497887 A JP H0497887A JP 2214960 A JP2214960 A JP 2214960A JP 21496090 A JP21496090 A JP 21496090A JP H0497887 A JPH0497887 A JP H0497887A
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JP
Japan
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heat
resistance
recording material
dye precursor
color
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JP2214960A
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English (en)
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Kunitaka Toyofuku
豊福 邦隆
Ayako Shirai
亜矢子 白井
Yoshiyuki Takahashi
義之 高橋
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、保存安定性に優れた感熱記録体に関するもの
である。更に詳しく述べるならば、本発明は、耐湿性、
耐熱性および耐可塑剤(油)性などのすくれた保存性を
有し、画像記録紙、ファクシミリ用紙、乗車券、定期券
、POSラヘル等のラベル、ブリペイカード等のカード
および通行券などに有用な感熱記録体に関するものであ
る。
Y、およびY2は、それぞれ互に独立にハロゲン[従来
の技術] 感熱記録体は、一般に紙、合成紙、プラスチックフイル
ム等の支持体上と、その上に形成され、かつロイコ染料
のような電子供与性の発色性物質とフェノール性化合物
等のような電子受容性の有機酸性物質からなる顕色性物
質を主成分とする感熱発色層とから構成されたものであ
って、上記発色成分を熱エネルギーによって反応させて
記録画像を得ることができる。このような感熱記録体は
、例えば特公昭414160号、特公昭45−1403
9号、及び特公昭48−27736号などに開示されて
おり、広く実用化されている。
感熱記録体は、記録装置が比較的コンパクトで安価でか
つ保守が容易であるという利点を有しており、このため
、電子計算機のアウトプット、ファクシミリ、自動券売
機、科学計測器のプリンタ、あるいはCRT医療計測用
のプリンター等に広範囲に使用されている。しかし、支
持体上に発色性染料前駆体、顕色性物質および結着剤の
みを含む感熱発色層を有する従来の感熱記録体であって
は、発色後の画像が、光、水、熱、可塑剤および油等に
対して不安定であって、保存中の経時変化、すなわち発
色画像の退色が常に問題となっている。したがって、従
来の感熱記録体を用いて、これに所望の印字を施すとき
は、その記録発色は極めて鮮明に発色するが、発色部分
が、長時間水に接触したり、高温(40〜80°C)、
高湿の場所において長時間保存される場合には著しい退
色が生じることが常である。
発色画像の退色は、通常無色ないし淡色のラクトン環化
合物を主とする染料を使用する発色系すなわち、染料発
色型の感熱記録体において特に顕著に現われることが知
られており、このため、感熱記録体において、特に、高
温高湿の状況において発生する共通の問題として従来か
らその解消が強く要求されてきた。このような保存性を
改良するために、感熱発色層中にフェノール系酸化防止
剤を添加したり、該感熱発色層上に表面層を設けること
が提案されている。例えば特開昭60−78782号、
特開昭59−167292号、特開昭59−11409
6号、特開昭59−93387号の各公報等には、フェ
ノール系酸化防止剤を感熱発色層中に配合したものが開
示されており、また特開昭56−146796号公報に
は、疎水性高分子化合物エマルジョン等を保護層に使用
したものが開示されており、特開昭5L−199189
号公報には、感熱発色層上に水溶性高分子化合物または
、疎水性高分子化合物エマルジョン中間層として設け、
その上に疎水性高分子化合物を樹脂成分とする油性塗料
による表面層を設けたものが報告されている。
しかし、前記フェノール系酸化防止剤の配合は、感熱発
色層の地肌汚れ(白色度の低下)を生じ、特に、高温保
存(60°C)において非画像部分の濃度上昇を起こし
やすいという問題がある。また、その耐湿、耐熱および
耐可塑剤保存性も不満足なものである。また、前記感熱
発色層上にオーバーコート層を設けたものについても、
高温高湿下での保存性は完全とは言えない。更に、この
ようなオーバーコート層を塗工した感熱記録体に切断加
工、粘着加工等を施して製造した感熱記録体は、油など
が切断面より浸透して印字部分の消色を引き起こすこと
があり、従ってオーバーコート層の塗工は本質的な解決
策とは言い難い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は従来技術における上記の問題点を解決し、耐可
塑剤性、耐湿性、耐熱性、耐油性等の長期保存性に優れ
た感熱記録体を提供すること、特に高温高温下などのき
びしい条件下における保存特性を格段に改善した感熱記
録体を提供することを課題とするものである。そして例
えば、自動券売機用感熱記録型の乗車券、保存性を必要
とする回数券や定期券、およびPO3用バーコードシス
テムによる生鮮食品、および油脂骨の多い肉などをポリ
塩化ビニルフィルムで包装する場合に、この包装面に貼
付けるラヘル、などの用紙に適し、また、長期保存用の
ファクシミリ用紙やワープロ用紙、また、CRT用画像
画像プリンター用紙ても利用できる感熱記録体を提供し
ようとするものである。
Ctjl、Bを解決するための手段〕 本発明者らは、無色ないし淡色の電子供与性染料前駆体
と電子受容性化合物からなる顕色剤との発色反応を利用
する感熱記録体において、優れた保存特性、特に高温高
湿下における保存特性を備えた感熱記録体を開発するた
め鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
本発明の感熱記録体はシート状基体と、このシート状基
体の少なくとも1面に形成され、かつ無色ないし淡色の
染料前駆体と、前記染料前駆体と加熱下に反応してこれ
を発色させる顕色剤とを含む感熱発色層を有し、前記感
熱発色層が、更に下記−数式(1)および(■): (Ill)、      (R1)。
Y、およびY、はそれぞれ互に独立にハロゲン原子、低
級アルキル、または低級アルコキシ基を表し、mは整数
1または2を表わし、nは0または整数1を表わし、p
はOまたは整数1または2を表わし、qは0または整数
1または2を表す。]で示され、かつ50°C以上の融
点を有する少なくとも1種のエポキシ化合物からなる保
存安定剤を含有していることを特徴とするものである。
本発明者らは、上記一般弐N)および(II)の化合物
を用いると、感熱発色層の常温常温下における長期保存
性はもちろん、高温高湿下における長期保存性も著しく
向上し、更に、耐可塑削性および耐油性等の長期保存性
においても向上することを見出し、本発明を完成するに
至った。
本発明は、無色ないし淡色の染料前駆体(塩基性ロイコ
染料)と、この染料前駆体と加熱下に接触して、それを
顕色しうる顕色剤との呈色反応を利用する感熱記録体に
おいて、感熱発色層中に、上記−数式(I)および(I
I)の少なくとも1種のエポキシ化合物を保存安定剤と
して含有せしめた事を特徴とするものである。上記の如
き化合物が保存性を向上せしめる理由は十分に明確では
ない。ところが、本発明者らの研究の結果、塩基性ロイ
コ染料(染料前駆体)と上記化合物のみでは十分な印字
濃度が得られず、且つ印字画像の保存性も不十分である
のに対し、ここにビスフェノールAで代表される顕色剤
が存在することにより十分な印字濃度が得られるととも
に、印字画像の保存性も飛躍的に向上することが判明し
た。この現象から、無色ないし淡色の塩基性ロイコ染料
が顕色剤と反応してラクトン環の開いた発色体となった
とき、そのカルボキシル基に保存安定剤化合物のエポキ
シ基が付加することにより、染料かもとの閉環体に戻れ
ない構造となるために飛躍的に保存性が向上するものと
推定される。しかし、本発明者らはこの考えに固執する
ものではない。本発明に使用される一般式(1)および
(It)の化合物の具体的な例としては、下記のような
ものをあげることができる。
CFIz−一7−7 o′ Cth 0−CHz−一7−7 0′ 前記−数式(I)および(n)の化合物は、感熱発色層
中に染料前駆体および顕色剤とともに含まれることが必
要である。また、本発明の所望の効果を阻害しない範囲
内で、感熱発色層中に熱可融性物質(いわゆる増悪剤)
を含有させることができる。本発明の保存安定剤化合物
の使用量は、染料前駆体の重量に対して、10〜100
0重量%であることが好ましく、20〜300重量%で
あることがより好ましい。保存安定剤化合物を20重量
%未満の割合で含有せしめた場合、得られる感熱発色層
の長期保存性の改善度が十分ではない。一方、300重
量%をこえる量を存在させると、却って発色濃度の低下
が生し、また、長期保存性向上効果は増進しないから、
このような大量の使用は技術的に無意味である。
本発明においては、染料前駆体と顕色剤よりなる発色系
に、上記特定の化合物からなる保存安定剤を配合するこ
とによって、目的とする効果を発現することができた。
本発明の保存安定剤化合物を含む感熱発色層は、主に染
料前駆体と、フェノール類又は有機酸よりなる顕色剤と
、増感剤とおよびこれらを結着し、感熱発色層をシート
状基体に接合するための結着剤と含み、更に無機顔料を
含んでいることが好ましく、更に必要に応じて、ワック
ス類を含んでいてよい。
染料前駆体として使用されるロイコ染料は従来公知のも
のから選ぶことができ、例えば、クリスタルバイオレッ
トラクトン、3−(N−エチルN−イソペンチルアミノ
)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメチル
アニリノ)フルオラン、3−(N−エチル−p −トル
イジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−ジブチルアミノ−6−メチル−7アニリノフルオラン
、3−(N−シクロヘキシン−N−メチルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジエ
チルアミノ−7−(m−)リフルオロメチルアニリノ)
フルオラン3−ジエチルアミノ−6−メチル−7クロロ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−N−ヘキシルアミノ)−6−メ
チル−7−(p−クロロアニリノ)フルオランおよび3
−シクロへキシルアミノ−6−クロロフルオラン等から
選ばれた1種以上を用いることができる。
本発明に有用な顕色剤としては、従来公知のものを用い
ることができ、例えば、ビスフェノールA、P−ヒドロ
キシ安息香酸ヘンシル(特開昭52140483号)、
ビスフェノールS、4−ヒドロキシ−4′−イソプロピ
ルオキシジフェニルスルホン(特開昭60−13852
号)、1.1−ジ(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、17−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ) −
3、5−ジオキサへブタン(特開昭59−52694号
)および3.3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシ
フェニルスルホン(特開昭60−208286号)など
から選ばれた1種以上を用いることができる。本発明に
おける顕色剤の使用量は塩基性ロイコ染料の重量に対し
て、20〜1000重量%であることが好ましく、50
〜500重量%であることがより好ましい。顕色剤をこ
の範囲より低い割合で含有せしめた場合発色濃度が低く
、長期保存性の改善度が十分ではない。
一方、上限以上の量を存在させると、希釈による発色濃
度の低下が生じ、また、長期保存性は変わらず意味がな
い。
増感剤としては、融点50〜150”Cの熱可融性有機
化合物が用いられる。例えば、1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸フェニルエステル(特開昭57191089号
)、p−ペンジルビフニル(特開昭60−82382号
)、ベンジルナフチルエーテル(特開昭58−8709
4号) 、ジベンジルテレフタレート(特開昭58−9
8285号)、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル(
特開昭57−201691号)、炭酸ジフェニル、炭酸
ジトリル(特開昭58−136489号)、m−ターフ
ェニル(特開昭57−89994号)、1.2−ビス(
m−トリルオキシ)エタン(特開昭60−56588号
)、1.5−ビス(P−メトキシフェノキシ)−3オキ
サペンタン(特開昭62−181183号)およびシュ
ウ酸ジエステル(特開昭64−1583号)などである
また、感熱発色層中に用いられる有機又は無機の顔料と
しては、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタ
ン、水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、
クレー、焼成りレー、タルク、および表面処理された炭
酸カルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、並びに、
尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合
体、およびポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末などを
挙げることができる。
更に、本発明の感熱発色層は、種々のワックス類を必要
に応じて含有していてもよい。それらワックス類として
は、パラフィン、アミド系ワックス、ビスイミド系ワッ
クス、高吸脂肪酸の金属塩など公知のものを用いること
ができる。また、前記接着剤としては、種々の分子量の
ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メト
キシセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチル
セルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリ
ル酸アミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸
アミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸3元共重合
体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポ
リアクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、およ
びカゼインなどの水溶性高分子材料、並びに、ポリ酢酸
ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジェン共重合体
、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタクリレート、
エステル/酢酸ビニル共重合体、およびスチレン/ブタ
ジェン/アクリル系共重合体等の各々のラテックスを用
いることができる。
本発明の感熱記録体に用いられるシート状基体は、紙、
表面に粘土プラスチックなどを塗工したコーテツド紙、
主にプラスチックから作られた合成紙、あるいはプラス
チックフィルムなどから選ぶことができる。このような
シート状基体の少なくとも1面上に、上記所要成分の混
合物を含む塗布液を塗布し、乾燥して感熱記録体を製造
する。
塗布量は、塗布液層が乾燥した状態で1〜15g/ボが
好ましく、2〜10g/rrfが特に好ましい。このよ
うにして、得られた本発明の感熱記録体は、白色度が高
く、記録画像部における退色のない長期保存安定性に優
れたものである。
〔実施例〕
以下に実施例により、本発明を具体的に説明する。
尚、特に断らない限り、「部」および「%」は、それぞ
れ「重量部」および「重量%」をあられす。
37.2 gの4.4′−ジヒドロキシビフェニルと、
74.0gのエピクロルヒドリンとをフラスコに入れ、
二の混合物を窒素ガス気流下に加熱攪拌した。この混合
物を65°Cに加熱した後、これにナトリウムメチラー
)21.6gをメタノール80ccに溶解した溶液を4
〜5時間で滴下した。滴下終了後更に2時間反応を続け
、その後外部から寒剤で冷却し、結晶を析出させた。吸
引濾過によって結晶を取り出し、これを−炭水中でよく
攪拌洗浄して食塩を除いた後、再び吸引濾過して淡黄色
の固体を得た。
これをベンゼンより再結晶し、39.1gの白色固体を
得た。その融点は157〜158°Cであった。質量分
析、および核磁気共鳴スペクトル測定により、この固体
生成物が4.4′ジグリシジルオキシビフエニルである
ことを確認した。
48.4gの4.4′−ジヒドロキシ−3,3′5.5
′−テトラメチルビフェニルと、74.0 gのエピク
ロルヒドリンとをフラスコに入れ、窒素ガス気流下に加
熱攪拌した。この混合物を65°Cに加熱した後、これ
にナトリウムメチラート21.6gをメタノール80c
cに溶解した溶液を4〜5時間で滴下した。滴下終了後
更に2時間反応を続け、その後外部から寒剤で冷却し、
結晶を析出させた。吸引濾過して結晶を取り出し、これ
を−炭水中でよく攪拌洗浄して食塩を除いた後、再び吸
引濾過して淡褐色の固体を得た。これをベンゼンより再
結晶し、44.4gの白色固体を得た。その融点は10
5〜107°Cであった。質量分析、および核磁気共鳴
スペクトル測定により、この固体生成物が4.4′−ジ
グリシジルオキシ−3,3’  、5.5’−テトラメ
チルビフェニルであることを確認した。
74.0 gのエピクロルヒドリンと、100ccのメ
タノールとをフラスコに入れ、窒素ガス気流下に加熱攪
拌した。この混合物を65°Cに加熱した後、メタノー
ル150ccと、1.5−ジヒドロキシナフタレンのカ
リウム塩37.8 gとの溶液を6〜7時間で滴下した
。滴下終了後更に2時間反応を続けた。
反応終了後反応混合物を吸引濾過して生成した食塩を濾
別した。濾液よりメタノールと過剰のエピクロルヒドリ
ンとを留去することにより淡黄色の固体を得た。これを
ベンゼンより再結晶し19.8 gの白色固体を得た。
その融点は112〜114℃であった。質量分析、およ
び核磁気共鳴スペクトル測定により、この固体生成物が
1.5−ジグリシジルオキシナフタレンであることを確
認した。
合 例44−グリシジルオキシビフェニルの合成34.
0gのp−フェニルフェノールと、100ccのエタノ
ールとをフラスコに入れ、これに更に、12.4 gの
水酸化カリウムを加えて、窒素ガス気流下に攪拌溶解し
た。この混合物に37.0gのエピクロルヒドリンを加
え加熱攪拌し、3時間還流させた。反応終了後、反応混
合物を冷却し、生成した食塩を濾別した後、濾液よりエ
タノールと過剰のエピクロルヒドリンとを留去すること
により淡灰黄色の固体を得た。これをエタノールより再
結晶し、22.8gの白色固体を得た。その融点81〜
83°Cであった。質量分析、および核磁気共鳴スペク
トル測定により、この固体生成物が4−グリシジルオキ
シビフェニルであることを確認した。
l施■土 下記操作により感熱記録紙を作成した。
ポリビニルアルコール 10%l      10水 
                        7
0上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が
1−になるまで粉砕した。
フェノール p−ベンジルビフェニル ポリビニルアルコール 10%液 水 上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径が1
−になるまで粉砕した。
堡−J」υ[す1製 ポリビニルアルコール 10%液10 水                        
70上記組成物をサンドグラインダーに供し、平均粒径
が1μになるまで粉砕した。
感    のii 上記A液40部、B液160部、C液40部、炭酸カル
シウム顔料40部、30%パラフィン分散液20部、お
よび10%ポリビニルアルコール水溶液180部を混合
、攪拌して塗布液を調製した。この塗布液を、坪量50
g/ボの原紙の片面に、乾燥後の塗布量が7.0g/r
rfとなるように塗布乾燥して感熱発色層を形成し、感
熱記録紙を作成した。
および  テスト 上記の様にして得られた感熱記録紙をスーパーカレンダ
ーによって処理し、その表面の平滑度を600〜100
0秒とした。こうして得られた試料について、東洋精機
装態傾斜試験器を用い、温度120°C1圧力2.5k
g/cillの条件下で試料を5秒間加熱して発色させ
たところ、マクベス反射濃度計RD914で1.2以上
の高濃度で鮮明な黒発色画像を得た。試料の未発色部(
白紙部)の濃度を上記濃度計で測定し、その測定値をも
って白色度を表した。
次いでこの発色試料から常法により所定の供試片を作成
し、下記テストによって発色部の耐熱性、耐湿性、耐油
性、耐可塑剤性および未発色部の熱による地肌汚れを測
定した。
(a)耐湿性試験: 供試片を40°C190%R1(の恒温恒温室中に24
時間放置した後の発色部濃度をマクヘス濃度計で測定し
た。
(b)耐熱性試験: 供試片を50°Cの恒温室中に24時間放置した後の発
色部濃度および未発色部濃度をマクベス濃度計で測定し
た。
(c)耐可望荊性試験(耐塩ビフィルム性試験):供試
片に軟質ポリ塩化ビニルフィルムを重ね合わせ、20°
Cの温度について300g/cjlの荷重下で24時間
両者を接触させた場合の各残存濃度より評価する。
(d)耐油性試験: 供試片に綿実油を常法により塗布し、20°C140゛
Cの各温度下に24時間放置後の、各残存濃度より評価
する。
テスト結果を第1表に示す。
実施炎I 実施例1と同じ操作を行なった。但し、C液に用いた4
、4′−ジグリシジルオキシビフェニルのかわりに、4
.4′−ジグリシジルオキシ−3゜3’、5.5’ −
テトラメチルビフェニル(化合物例(12))を用いた
テスト結果を第1表に示す。
尖施炭主 実施例1と同じ操作を行なった。但し、C液に用いた4
、4′−ジグリシジルオキシビフェニルのかわりに、1
.5−ジグリシジルオキシナフタレン(化合物例(22
))を用いた。
テスト結果を第1表に示す。
裏施開土 実施例1と同じ操作を行なった。但し、C液に用いた4
、4′−ジグリシジルオキシビフェニルのかわりに、4
−グリシジルオキシビフェニル(化合物例(1))を用
いた。
テスト結果を第1表に示す。
叉施開工 実施例1と同じ操作を行なった。但し、A液に用いた3
−(N−イソベンチルーN−エチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオランのがわりに、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを用いた
テスト結果を第1表に示す 11咎旦 実施例1と同じ操作を行なった。但し、B液に用いた4
、4′−イソプロピリデンビフェノールのかわりに、4
.4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを用いた。
テスト結果を第1表に示す。
、比戟1 実施例1と同じ操作を行なった。但し、感熱発色層の形
成においてC液を配合しなかった。
テスト結果を第1表に示す。
北較開I 実施例1と同じ操作を行なった。但し、C液に用いた4
、4′−ジグリシジルオキシビフェニルのかわりに、グ
リシジルオキシベンゼン(常温液体)を用いた。
テスト結果を第1表に示す。
ル較拠立 実施例1と同じ操作を行なった。但し、C液に用いた4
、4′−ジグリシジルオキシビフェニルのかわりに、2
.2−ビス(4−グリジルオキシフェニル)プロパン(
常温粘稠体)を用いた。
テスト結果を第1表に示す。
第1表 第1表から明らかなように、各実施例の感熱記録紙にお
いては、それぞれ白色度も高く、かつ、耐熱性、耐湿性
、耐油性、耐可塑剤性の各試験のいづれにおいても満足
すべき結果を得た。しかし、比較例の感熱記録紙ではい
づれも、白色度、耐熱性、耐湿性、耐油性、耐可塑剤性
の各試験のすべでについて満足な結果を示すものはなか
った。
〔発明の効果〕
本発明の感熱記録材料は優れた耐熱性、耐湿性、耐油性
、耐可塑剤性等を有するものであって、特に高温高湿下
などきびしい条件下においても安定して保存することが
可能であって、その実用的価値は、極めて高いものであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、シート状基体と、このシート状基体の少なくとも1
    面に形成され、かつ無色ないし淡色の染料前駆体と、前
    記染料前駆体と加熱下に反応してこれを発色させる顕色
    剤とを含む感熱発色層を有し、前記感熱発色層が、更に
    、下記一般式( I )および(II): ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) 〔上式中、R_1は、▲数式、化学式、表等があります
    ▼基を表わし、 Y_1およびY_2は、それぞれ互に独立にハロゲン原
    子、低級アルキルまたは低級アルコキシ基を表し、mは
    、整数1または2を表わし、nは、0または整数1を表
    わし、pは、0または整数1または2を表わし、qは0
    または整数1または2を表す。〕 で示され、かつ50℃以上の融点を有する少なくとも1
    種のエポキシ化合物からなる保存安定剤を含有している
    ことを特徴とする感熱記録体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6028030A (en) * 1997-03-06 2000-02-22 Nippon Paper Industrie Co., Ltd. Thermal sensitive recording medium
WO2005085317A1 (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Toagosei Co., Ltd. 紫外線硬化型組成物
CN100462385C (zh) * 2004-03-04 2009-02-18 东亚合成株式会社 紫外线固化型组合物

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WO2005085317A1 (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Toagosei Co., Ltd. 紫外線硬化型組成物
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