JPH049643B2 - - Google Patents

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JPH049643B2
JPH049643B2 JP63089234A JP8923488A JPH049643B2 JP H049643 B2 JPH049643 B2 JP H049643B2 JP 63089234 A JP63089234 A JP 63089234A JP 8923488 A JP8923488 A JP 8923488A JP H049643 B2 JPH049643 B2 JP H049643B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生コン工場或いは二次製品工場でコ
ンクリート打設工事と併行して行われるコンクリ
ート供試体製造用の型枠の脱型・清掃・塗油作業
を機械化し、作業の省力化並びに時間短縮を可能
とする方法及び装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、供試体の製作は二分割型の型枠が使用さ
れ、両型枠の合わせ面の一端がヒンジで接続さ
れ、他端をボルト等で締結して筒状に組立てら
れ、下端部に底板を組付けた後に型枠内部にコン
クリートを流し込んで製作されていた。
そして、コンクリートが凝固した後に型枠を分
解して供試体を脱型していた。
従つて、型枠の脱型・清掃・剥離剤塗油及び組
立はすべて手作業で行われていた。
又、型枠のヒンジやボルト締結部に飛散或いは
流出したコンクリートが固着し、その掃除は困難
な作業であつた。
かかる理由から、型枠の上記手作業は多大な作
業時間を必要とする非能率な作業であり、型枠並
びに型枠作業の改善が強く要望された。
型枠の改善については、ボルト締結を必要とし
ない一体型の型枠本体と該型枠本体内の下部に挿
入される底板とによつて構成される型枠が提案さ
れている(特開昭59−9008号公報参照)。
此の型枠に類似した型枠の一例を第13図〜第
16図に示す。
すなわち、筒状に形成された型枠本体1は内周
面の下部にテーパー状の段部2を有し、段部2に
は底板3が挿入されて、上部に開口を有する型枠
が形成される。
型枠本体1の内周面と底板3の外周面との隙間
は、底板3が上下可能な範囲内で出来るだけ小さ
くして、此の隙間にレイタンス等が浸入するのを
できるだけ防止するようになつている。
型枠本体1の外周面の中間部と下端部に設けら
れた鍔部4,5は型枠本体1を外部より保持する
ために設けられたものである。
第16図は型枠内にコンクリートCが流しこま
れた状態を示す縦断面図で、コンクリートCが凝
固した後に、底板3の下端面を押圧してコンクリ
ートCを上方に抜き取ると供試体ができる。
此のとき、型枠本体1の内周面の形状を供試体
の寸法公差範囲内で上方に拡がるテーパー状とし
ておけば、供試体の抜き取りが容易となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、一体型の型枠は組立や分解の手
間が不要となる利点はあるが、供試体抜き取り後
には型枠本体1や底板3の掃除及び次の供試体を
作製するために剥離剤の塗油が必要であり、これ
らは依然として手作業によらねばならなかつた。
特に、型枠本体1と底板3との〓間に浸入して
固着したレイタンスは容易に除去できない問題が
あつた。
又、型枠から供試体を抜き取るには大きな押圧
力が必要となり、これを高速で抜き取ろうとする
と押圧力の駆動源が大型化する欠点があつた。
本発明は、上記の課題を解決するために成され
たものであり、型枠の脱型・清掃・塗油の一連の
作業を機械化して、各処理作業の大幅な省力化と
時間短縮を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の脱型・清
掃・塗油方法においては、筒状の型枠本体と該型
枠本体の内周面の底部に挿入された底板とによつ
て構成される型枠の内部にコンクリートを注入
し、型枠内部に形成されたコンクリート供試体が
強固した後に、上記型枠本体を係止した状態で上
記底板を押動して上記底板と共に内部のコンクリ
ート供試体を脱型し、次に脱型後の型枠本体を回
転台に載置し、該回転台を回転させながら上記型
枠本体の上部を蓋で密閉し、上記型枠本体の内部
に挿入したノズルより軽油等の洗浄液を高圧噴射
して型枠本体の内周面に付着したレイタンスを除
去し、次に、固定された上記型枠本体の上面及び
内面を回転する清掃具により清掃並びに剥離剤を
塗油することを特徴とするものである。
又、このコンクリート供試体用型枠の脱型・清
掃・塗油方法を実施する装置は、 筒状の型枠本体と該型枠本体の内周面の底部に
挿入された底板とによつて構成されるコンクリー
ト供試体の型枠を係止する係止部と上記底板の外
底面を押動する押動部とを備えた脱型装置と、上
記底板の厚さ寸法より小さい深さ寸法を有する底
板収容用の凹部と、該凹部の上方に設けられ該凹
部内に挿入された底板と略平行に移動可能に設け
られた押圧部とを備えた脱底板装置と、上記型枠
本体を載置する載置面を有し、回転可能に設けら
れた回転台と、該回転台の上方を上下動可能に設
けられ上記型枠本体の上部を被覆する蓋と、上記
回転台の上方を上下可能に設けられ、軽油等の洗
浄液を高圧噴射する洗浄ノズルを備えた洗浄装置
と、上記底板を吸着する磁石を有し回転可能に設
けられた回転台と、該回転台に吸着保持された底
板の外周面及び上面に当接する清掃具を備えた底
板清掃装置と、上記型枠本体を把持するクランプ
と、該クランプを回動並びに上下方向に移動する
クランプ支持部と、上記クランプに把持された型
枠本体の上面に当接し回転可能に設けられる上面
清掃具と、上記クランプに把持された型枠本体の
内面に当接し回転可能に設けられる内面清掃具と
を備えた清掃装置とをケイシングに配設したもの
である。
上記の脱型装置の押動部の駆動源の構造は、親
シリンダーの内周面に親ピストン頭部を摺動可能
に嵌挿し、該親ピストン頭部に設けられた孔に筒
状の親ピストンロツドを挿入し、該親ピストンロ
ツドの内部に、上記親シリンダーの一側に連通す
る開口を有する子シリンダーを形成し、該子シリ
ンダーの内周面に子ピストン頭部を摺動可能に嵌
挿し、上記親シリンダーの一側に空気管路を接続
し、上記親シリンダー及び子シリンダーの他側を
エアハイドロタンクの下部に連通する油圧管路に
接続し、上記子ピストン頭部に連結された子ピス
トンロツドの先端に上記脱型装置の押動部を設け
たものである。
〔作用〕
上記のように構成された脱型・清掃・塗油装置
は次のように作用する。
先ず、内部に供試体を有する型枠を脱型装置の
係止部に係止して押動部により底板を上方に押動
すると供試体が型枠本体より脱型する。
脱型した型枠本体は洗滌装置の回転台に載置さ
れて、底板挿入部に付着した除去困難なレイタン
スが高圧洗滌によつて除去される。
次に、型枠本体は清掃装置に移され、上面及び
内周面の清掃及び剥離剤塗油が行なわれる。
一方、底板は、供試体が離れ難いときにのみ脱
底板装置にかけられて分離される。
供試体が取り除かれた底板は底板清掃装置の回
転台に保持されて外側面のレイタンス除去、上面
の清掃、および剥離剤塗油が行なわれる。
特に、脱型装置の押動部を二重構造のシリンダ
ー装置で駆動した場合には底板が高速上昇して脱
型時間が短かくなる。
〔実施例〕
本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は脱型・清掃・塗油装置の一部破断正面
図であり、第2図はその平面図である。
同図において、符号6は上面が作業台となるケ
イシングで、ケイシング6の右側には脱型装置A
が設けられる。
脱型装置Aはケイシング6の内部に二重構造の
シリンダー装置7が設けられる。
シリンダー装置7の構造は、第3図の縦断面図
に示すように、親シリンダー8の内部に親ピスト
ン頭部9が摺動可能に嵌挿され、親ピストン頭部
9に設けられた孔10に筒状の親ピストンロツド
11が挿入され、親ピストンロツド11の端部に
設けられた雄ねじ12に開口13を有するナツト
14が螺合する。
開口13の内径は親ピストンロツド11の内径
よりも小径である。
親ピストンロツド11の雄ねじ12の反対側に
は雌ねじ15が螺設され、雌ねじ15に端壁16
の雄ねじが螺合し、親ピストンロツド11及び端
壁16によつて内部に子シリンダー17が形成さ
れる。
子シリンダー17内には子ピストン頭部18が
摺動可能に嵌挿され、子ピストン頭部18に設け
られた孔に子ピストンロツド19が挿入され、子
ピストンロツド19に設けられた雄ねじにナツト
20が螺合する。
端壁16に設けられた挿入口21に子ピストン
ロツド19が摺動可能に挿入される。
子ピストンロツド19の端部に設けられた雄ね
じ22には押動部23が取付けられる(第1図参
照)。
親シリンダー8の下部壁24に設けられたねじ
孔25には空気管路26が接続し、上部壁27に
設けられたねじ孔28には油圧管路29が接続す
る(第4図参照)。
又、親ピストンロツド11にはねじ孔30が設
けられ、ねじ孔30には油圧管路31が接続し、
油圧管路29及び31は共にエアハイドロタンク
32の下部に連通する油圧管路33に連絡する
(第4図参照)。
エアハイドロタンク32は密閉された容器で、
内部には作動油34が注入され、作動油34の上
方には空気室35が形成され、空気室35は外部
の空気回路36に接続する(第4図参照)。
第1図に示すように、二重構造のシリンダー装
置7は、ケイシング6の上面に設けられた係止部
37より垂下された支持柱38に取付けられる。
係止部37は端面に半円状の凹部39,40が
設けられ、小径の凹部38に型枠本体1を挿入す
ると大径の凹部39に鍔部5が嵌入するようにな
つている。
凹部38,39と同心にケイシング6に孔41
が設けられ、孔41より押動部23が突出可能と
なつている。
脱型装置Aの左側には脱底板装置Bが配設され
る。
脱底板装置Bは、第2図及び第5図の平面図に
示すように、ケイシング6の上面に固着されたブ
ラケツト42の上面に軸43が立設され、軸43
には回動部材44に設けられた筒部45が枢着さ
れる。
筒部45にはハンドル46が取付けられ、回動
部部材44の上面に設けられた軸47,48には
押圧部49,50の一端が枢着される。
押圧部49,50の他端は円弧状の凹面49
a,50aが設けられ、凹面49a,50aの下
方には環状の底板収容リング51,52がケイシ
ング6の上面に取付けられる(第2図参照)。
型枠には二種類のサイズがあり、底板収容リン
グ51,52の上面には此の二種のサイズの型枠
の底板3をそれぞれ収容する凹部53,54が形
成される。
凹部53,54はそれぞれ底板3の厚さ寸法よ
り小さい深さ寸法を有する。
従つて、底板3が供試体Cに付着して容易に離
れない場合に底板3を下にして凹部53,54上
に載置してハンドル46を一点鎖線位置から実線
位置に廻すと、回動部材44が軸43を支点とし
て回動し押動部49が一点鎖線位置より実線位置
に移動して供試体Cを押動するようになつてい
る。
押動部50も押動部49と同様に動作する。
脱底板装置Bの左側には洗滌装置Dが配設され
る。
洗滌装置Dは、型枠本体1の段部の上に挿入さ
れた底板3と型枠本体1との隙間に滲透して付着
したレイタンスが除去困難なため、型枠本体1の
内周面の清掃に先だつて此の除去困難なレイタン
スを取り除くためのものである。
洗滌装置Dは、第6図に示すように、ケイシン
グ6の上面に軸受55を固着した軸受台56が取
付けられ、軸受55に支承された洗滌剤輸送管5
7には、ケイシング6に一端を枢着された空圧シ
リンダー58の他端が枢着される。
従つて、空圧シリンダー58を伸張したときに
一点鎖線位置にあつた洗滌剤輸送管57が空圧シ
リンダー58を短縮したときに実線位置となる。
洗滌剤輸送管57の先端には洗滌ノズル59が
設けられ、洗滌剤輸送管57内に圧送された軽油
等の洗滌液を洗滌ノズル59より高圧噴射して除
去し難いレイタンスを除去するようになつてい
る。
洗滌剤輸送管57の外周面には蓋60が位置調
整可能に挿入されボルト61にて洗滌剤輸送管5
7に緊締される。
符号62は蓋60の下面に取付けられたスポン
ジ状の弾性体である。
ケイシング6に設けられた孔に軸受台63が取
付けられ、軸受台63には軸受64,65を介し
て回転台66が回転可能に設けられる。
回転台66は中央に洗滌剤戻り管67が形成さ
れ、その下方には、フイルターを数段積み重ねた
濾過器68が配設され、濾過器68を通過した洗
滌剤が貯蔵タンク69に戻されるようになつてい
る。
回転台66の外周にはスプロケツト70が着設
され、ケイシング6内に配設されたモーター71
の出力軸に取付けられたスプロケツト72とスプ
ロケツト70にチエン73が巻回される。
符号74は貯蔵タンク69に戻された洗滌剤を
ポンプを介して洗滌剤輸送管57に供給する管で
ある。
洗浄装置Dの左側には底板清掃装置Eが配設さ
れる。
床板清掃装置Eは、第7図の縦断面図に示すよ
うに、ケイシング6に設けられた孔75に回転軸
76の先端に取付けられた回転台77が挿入さ
れ、回転台77の上面にマグネツト78が埋設さ
れ、マグネツト78の外側にピン79が植設され
る。
ピン79は、回転台77上に載置されマグネツ
ト78に吸着された底板3の下面に設けられリブ
に係合して回転台77上の底板3のスリツプを防
止するものである。
ケイシング6の上面には軸80が立設され、軸
80には、V字状のレバー81の屈曲部が枢着さ
れる(第2図参照)。
レバー81は一端にハンドル82が設けられ、
ハンドル82と屈曲部との中間に清掃具83が設
けられる。
清掃具83は、回転台77上に吸着された底板
3の上面を清掃並びに剥離剤塗油するものであ
る。
レバー80の他端には、底板3の外周面を清掃
並びに剥離剤塗油する清掃具84が設けられる。
底板清掃装置Eの左側には清掃装置Fが配設さ
れる。
清掃装置Fは、第1図,第2図,第8図〜第1
1図に示すように、型枠本体1を把持するクラン
プ85と、クランプ85を回動並びに上下方向に
移動するクランプ支持部86と、上面清掃具87
と、内周面清掃具88とによつて構成される。
クランプ支持部86は、第1図に示すように、
ケイシング6内に設けられたモーター89の回転
がベルト90を介して減速器91に伝達され、減
速器91の出力軸に設けられたスプロケツト92
の回転がチエン93を介して駆動軸94に固着さ
れたスプロケツト95を回転するようになつてい
る。
駆動軸94の端部にはピニオン96が設けら
れ、ピニオン96にラツク97噛合する。
ラツク97には上下動杆98の下端部が結合さ
れ、上下動杆98の上端部に設けられた雄ねじ筒
体99に設けられたねじ孔に螺合する。
筒体99は連絡片100を介して昇降軸101
の上端部に連結される(第1図参照)。
昇降軸101には外周面にカラー102,10
3が嵌挿されてねじにより固定される(第9図参
照)。
昇降軸101のカラー102,103の間には
クランプ支持腕104の筒部105が枢着され
る。
筒部105の外周面にはローラー軸106及び
ドツグ107が立設され、ローラー軸106の先
端にローラー108が回転可能に設けられる(第
8図参照)。
クランプ支持腕103が第8図に示す型枠セツ
ト位置から時計方向に回動して清掃位置に至る
と、ケイシング6に設けられたストツパー109
にローラー108の下部が係合して清掃位置に固
定され、ドツグ107に近接するセンサー110
が清掃位置に位置決めされたことを確認するよう
になつている。
以上がクランプ支持部86の構成であり、クラ
ンプ支持腕86の自由端に接続されたクランプ8
5を支持して上下移動及び回動することができ
る。
クランプ85は型枠本体1の外周面を把持する
もので、クランプ支持腕104に連結された固定
枠111と、固定枠111の一端のヒンジ112
に一端を枢着された押圧枠113と、押圧枠11
3の他端に設けられた締付装置114と型枠本体
1を固定枠111に押付ける押圧部115より成
る(第8図参照)。
締付装置114は、固定枠111に設けられた
係合部116の孔に先端が係入するフツク117
をレバー118によつて締付けて押圧枠113を
固定枠に衝合するものであり、押圧部115はば
ね119によつて押圧片120を型枠本体1に押
付けるものである(第9図参照)。
上面清掃具87は、第1図,第10図及び第1
1図に示すように、清掃位置の上方に配設され、
ハンドル121によつて回動するピニオン122
に噛合するラツク123を有するサドル124が
コラム125に沿つて上下方向に移動して、サド
ル124に一端を枢着された揺動腕126の他端
に枢着されたモーター支持台127を上下方向に
位置調整するようになつている。
モーター支持台127は上面に減速器128付
モーター129を固着し、減速器128の出力軸
には下面にブラシ130を有するブラシ板131
にボス部131aが着設される。
なお、サドル124に設けられるピン132は
揺動腕126の下方傾動を制限するものである。
以上で上面清掃具87が構成される。
清掃位置の下方には、上端部に清掃バフ133
を有する回転軸134が軸受135に支承され、
回転134の内部には剥離剤供給用の回路136
に接続し清掃バフ133に達する給油孔が設けら
れる(第1図参照)。
以上で内面清掃具88が構成される。
符号137は排油並びにごみ回収用のカバー
で、カバー137に設けられた排出口137aの
下方に回収タンク138が設けられる。
符号139は盤面にスイツチボタン等を有する
制御盤であり、符号140は脱型装置用の足踏ス
イツチである。
以上のように構成された脱型・清掃・塗油装置
の作用を説明する。
第16図に示すように、内部に供試体Cが凝固
した型枠を、先ず、脱型装置Aに載せる。
型枠本体1の鍔部5を凹部40に挿入して足踏
スイツチ140を踏むと、電磁弁(図示しない)
が開いて空圧が空気管路26より親シリンダー8
に入る(第4図イ参照)。
空圧に押された親ピストン頭部9及び子ピスト
ン頭部18が上昇する。
このときは、未だ押動部23が無負荷であるた
めに高速上昇するが、油圧管路29,31内の作
動油が親ピストン頭部9および子ピストン頭部の
ジヤンピング現象を防止する。
子ピストンロツド19の先端の押動部23が底
板3に当ると、押圧力の小さい子ピストン頭部1
8が上昇不能となり、押圧力の大きい親ピストン
頭部9が上昇する。
但し、底板3が子ピストン頭部18の押圧力の
みで上昇する場合には、そのまま子ピストン頭部
18の押圧力で底板3を押し上げる。
親ピストン頭部9が子ピストン頭部18に当た
る位置まで上昇すると、親ピストン頭部9及び子
ピストン頭部18の押圧力で底板3を押圧するた
め大きな押圧力となる(第4図ロ参照)。
底板3が或る程度押し上げられると、底板3の
抵抗が小さくなり、子ピストン頭部18の押圧力
だけで押し上げることができる。
両ピストン頭部9,18が最上昇位置まで高速
上昇する(第4図ハ参照)。
次に、足踏スイツチ140をはなすと電磁弁が
切り換わつて空気管路36に空圧が供給され、両
ピストン頭部9,18が下降する。
このときも、油圧管路29,31内の作動油が
空圧に生じ易いジヤンピング現象を防止する。
底板3と共に抜き取られた供試体Cが底板3に
強く密着して分離困難な場合には脱底板装置Bに
載せられる。
底板3を凹部53或いは凹部54に挿入し、ハ
ンドル46を一点鎖線位置より実線位置に廻す
と、供試体Cが押圧部49或いは押圧部50に押
圧され、供試体Cは底板より容易に分離すること
ができる。
型枠本体1を洗滌装置Dの回転台66に載せ、
制御盤139の押ボタンを押すと、回転台66が
回転し、洗滌剤輸送管57が一点鎖線位置より実
線位置に下降し(第6図参照)、洗滌ノズル59
より軸油等の洗滌剤が高圧噴射され、型枠本体1
と底板3との〓間に滲透して固着したレイタンス
が除去される。
このとき洗滌剤の霧が発生するが蓋60の弾性
体6と型枠本体1の上面との〓間が小さいので霧
が漏洩量が制限され、作業者は不快臭に悩まされ
ることはない。
又、手作業ではレイタンスの除去が困難で、3
分乃至5分を要していた作業が本装置によると40
〜50秒で完了する。
洗浄装置Dで洗浄を完了した型枠本体1は清掃
装置Fに移される。
一方、供試体Cから分離された底板3は底板清
掃装置Eの回転台77上に載せられる。
マグネツト8に吸着された底板3は制御盤13
9の押釦操作により回転77と共に回転する。
ハンドル82により清掃具84を底板3の外周
面に押し当てて清掃し剥離剤を塗油する。
又、ハンドル82により清掃具83を底板3の
上面に押し当てて清掃し剥離剤を塗油する。
清掃装置Fでは、第2図に示す型枠セツト位置
にあるクランプ85に型枠本体1をセツトし、上
面清掃具87真下の清掃位置に移動する。
次に、昇降軸101を上昇して型枠本体1の上
面を上面清掃具87のブラシ130に押し当て、
モーター129を駆動すると、型枠本体1の上面
が清掃される。
次に、クランプ85を下降して型枠本体1を第
1図の一点鎖線位置に移動し、回転軸134を回
転して内面清掃具88の清掃バフ133を回転す
ると共にクランプ85を上昇して型枠本体1の内
周面全面の清掃並びに剥離剤塗油が行なわれる。
清掃及び剥離剤塗油を終わると、クランプ85
を型枠セツト位置に戻してクランプ85より型枠
本体1を取り出して一連の脱型・清掃・塗油作業
が完了する。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されているので、以
下に記載されるような効果を奏する。
(a) 脱型作業は脱型装置に型枠をセツトして足踏
スイツチを踏むだけで完了するので省力効果が
大きい。
又、二重構造のシリンダーを使用しているの
で、小規模の動力源で高速に脱型することがで
き脱型時間が短縮される。
(b) 型枠本体と底板との〓間に密着したレイタン
スは除去が容易でなかつたが、型枠本体のレイ
タンス固着部に洗滌剤を高圧噴射することによ
り容易に除去できるようになり、作業時間が大
きく短縮された。
又、型枠本体の全面周面を清掃する前にレイ
タンス固着部のみを局部的に洗滌するために、
全内周面の清掃時間が効率よく短縮される。
(c) 型枠の脱型・清掃・塗油の一連の作業が機械
化され、各処理作業が大幅な省力化と作業時間
の短縮が可能となつた。
(d) ケイシングの上面に、脱型装置,脱底板装
置,洗滌装置,底板洗滌装置,清掃装置がほぼ
工程順にコンパクトに配列されているので、作
業工程中の型枠や底板等の移動距離が短くな
り、効率よく脱型・清掃・塗油作業を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第11図は本発明の実施例を示し、第
1図は脱型・清掃・塗油装置の一部破断正面図、
第2図は同上の平面図、第3図はシリンダー装置
の縦断面図、第4図イ〜ニはシリンダー装置の動
作説明用略図、第5図は脱底板装置の要部平面
図、第6図は洗滌装置の一部破断正面図、第7図
は回転台の縦断面図、第8図はクランプの平面
図、第9図は同上の一部破断正面図、第10図は
上面清掃具の平面図、第11図は同上の正面図、
第12図は本発明に用いる型枠本体の縦断面図、
第13図は同上の平面図、第14図は本発明に用
いる底板の縦断面図、第15図は同上の平面図、
第16図は本発明に用いる型枠と供試体の縦断面
図である。 A…脱型装置、B…脱底板装置、C…供試体、
D…洗滌装置、E…底板清掃装置、F…清掃装
置、1…型枠本体、3…底板、6…ケイシング、
7…シリンダー装置、8…親シリンダー、9…親
ピストン頭部、18…子ピストン頭部、19…子
ピストンロツド、23…押動部、32…エアハイ
ドロタンク、39,40…凹部、46…ハンド
ル、49,50…押圧部、53,54…凹部、5
9…洗滌ノズル、60…蓋、66…回転台、77
…回転台、78…マグネツト、82…ハンドル、
83,84…清掃具、85…クランプ、86…ク
ランプ支持部、87…上面清掃具、88…内周清
掃具、101…昇降軸、114…締付装置、12
1…ハンドル、130…ブラシ、133…清掃バ
フ、139…制御盤、140…足踏スイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筒状の型枠本体と該型枠本体の内周面の底部
    に挿入された底板とによつて構成される型枠の内
    部にコンクリートを注入し、型枠内部に形成され
    たコンクリート供試体が凝固した後に、上記型枠
    本体を係止した状態で上記底板を押動して上記底
    板と共に内部のコンクリート供試体を脱型し、次
    に、脱型後の型枠本体を回転台に載置し、該回転
    台を回転させながら上記型枠本体の上部を蓋で密
    閉し、上記型枠本体の内部に挿入したノズルより
    軽油等の洗浄液を高圧噴射して型枠本体の内周面
    に付着したレイタンスを除去し、次に、固定され
    た上記型枠本体の上面及び内面を回転する清掃具
    により清掃並びに剥離剤を塗油することを特徴と
    するコンクリート供試体用型枠の脱型・清掃・塗
    油方法。 2 筒状の型枠本体と該型枠本体の内周面の底部
    に挿入された底板とによつて構成されるコンクリ
    ート供試体の型枠を係式する係止部と上記底板の
    外底面を押動する押動部とを備えた脱型装置と、 上記底板の厚さ寸法より小さい深さ寸法を有す
    る底板収容用の凹部と、該凹部の上方に設けられ
    該凹部内に挿入された底板と略平行に移動可能に
    設けられた押圧部とを備えた脱底板装置と、 上記型枠本体を載置する載置面を有し、回転可
    能に設けられた回転台と、該回転台の上方を上下
    可能に設けられ上記型枠本体の上部を被覆する蓋
    と、上記回転台の上方を上下動可能に設けられ、
    軽油等の洗浄液を高圧噴射する洗浄ノズルを備え
    た洗浄装置と、 上記底板を吸着する磁石を有し回転可能に設け
    られた回転台と、該回転台に吸着保持された底板
    の外周面及び上面に当接する清掃具を備えた底板
    清掃装置と、 上記型枠本体を把持するクランプと、該クラン
    プを回動並びに上下方向に移動するクランプ支持
    部と、上記クランプに把持された型枠本体の上面
    に当接し回転可能に設けられる上面清掃具と、上
    記クランプに把持された型枠本体の内面に当接し
    回転可能に設けられる内面清掃具とを備えた清掃
    装置とをケイシングに配設したことを特徴とする
    コンクリート供試体用型枠の脱型・清掃・塗油装
    置。 3 親シリンダーの内周面に親ピストン頭部を摺
    動可能に嵌挿し、該親ピストン頭部に設けられた
    孔に筒状の親ピストンロツドを挿入し、該親ピス
    トンロツドの内部に、上記親シリンダーの一側に
    連通する開口を有する子シリンダーを形成し、該
    子シリンダーの内周面に子ピストン頭部を摺動可
    能に嵌挿し、上記親シリンダーの一側に空気管路
    を接続し、上記親シリンダー及び子シリンダーの
    他側をエアハイドロタンクの下部に連通する油圧
    管路に接続し、上記子ピストン頭部に連結された
    子ピストンロツドの先端に上記脱型装置の押動部
    を設けたことを特徴とする請求項2記載のコンク
    リート供試体用型枠の脱型・清掃・塗油装置。
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