JPH048529Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は少なくとも情報の頭出しを行うための
頭出し再生手段を備えたプレーヤよりテープレコ
ーダへとダビングするテープレコーダダビング装
置に関するものである。

［従来の技術］ テープレコーダにコンパクトデイスクプレーヤ
等のプログラムソースをダビングする場合には、
テープレコーダへの入力ソースを録音入力セレク
タで選択し、テープレコーダを録音待機（ポー
ズ）状態とするとともにデイスクプレーヤを再生
状態とし、録音レベル、イコライザ、バイアス調
節等を行つた後、テープレコーダの録音待機（ポ
ーズ）状態を解除しテープレコーダを録音状態に
するとともに、再生状態にあるデイスクプレーヤ
を頭出し再生手段により再生中の情報（プログラ
ム曲）をその頭初より再生し、デイスクプレーヤ
の情報（プログラム曲）を頭よりテープレコーダ
にダビングする方法が一般的であつた。

［考案が解決しようとする問題］ ところで、このようなテープレコーダのダビン
グ装置では、ダビングするにあたつてはテープレ
コーダの録音待機（ポーズ）状態を解除し録音状
態にもちきたす操作及び、再生状態にあるデイス
クプレーヤを頭出し再生手段により再生中の情報
（プログラム曲）をその頭初より再生する操作の
２操作を個別にしかもタイミング良く行わなけれ
ばならないため操作が面倒であつた。また個別操
作で行うために各操作のタイミングによつては、
たとえばテープレコーダの録音待機（ポーズ）状
態を解除する操作の充分前にデイスクプレーヤの
頭出し再生手段が操作された場合、すなわち前記
テープレコーダが録音状態になるに先立つてデイ
スクプレーヤが再生状態となつてしまう為、デイ
スクプレーヤの情報（プログラム曲）の頭出し部
分が欠けてダビングされてしまうなどトラブルの
原因となるものであつた。そこでこの考案ではこ
のような従来の問題点を構成簡単に解決したもの
である。

［問題点を解決するための技術的手段］ すなわち、上述の問題点を解決するため、この
考案においては、少なくとも情報の頭出しを行う
為の頭出し再生手段を備えたプレーヤより少なく
とも録音状態と該録音状態の録音待機（ポーズ）
状態とを備えたテープレコーダにダビングするた
めの装置であつて、前記テープレコーダの録音待
機（ポーズ）状態より録音状態にもちきたす操作
に対応して前記プレーヤの頭出し再生手段を動作
せしめる制御手段を設け、該制御手段は少なくと
も前記プレーヤが再生状態でかつ前記テープレコ
ーダの録音入力ソースとして選択されており更に
前記テープレコーダが録音待機（ポーズ）状態と
なつているときに動作可能となるように構成する
ことにより、テープレコーダの録音待機（ポー
ズ）状態を解除し録音状態にもちきたす操作のみ
で制御手段を介してプレーヤで再生中の情報をそ
の頭より再生しテープレコーダにダビングし得る
ようにしたものである。

［実施案］ 続いて、この考案に係わる装置を一実施例とし
て図面に示すブロツクダイヤグラムを参照して詳
細に説明する。

１はテープレコーダブロツク、２はデジタルオ
ーデイオデイスクプレーヤブロツク、３はテープ
レコーダブロツク１とデイスクプレーヤブロツク
２に関連して配され、テープレコーダ１の録音待
機（ポーズ）状態より録音状態にもちきたす操作
すなわち録音ポーズ状態の解除を検知してデイス
クプレーヤ２側で再生中の情報（プログラム曲）
をその曲頭部分に戻し、ダビングを開始するよう
に制御する制御ブロツクである。

テープレコーダブロツク１は、テープＴを各動
作モードに応じて駆動するテープ駆動系４と、録
音ヘツドRPH、録音イコライザアンプREQ、録
音アンプRA、録音入力端子RINからなる録音系
５と、再生イコライザアンプPEQ、再生アンプ
PA、出力端子POUTからなる再生系６と、及び
録再切換スイツチ７とから構成されている。

８は操作釦ブロツクで、録音釦（REC）８ａ、
再生釦（PLAY）８ｂ、早送り釦（FF）８ｃ、
巻戻し釦（REW）８ｄ、ストツプ釦（STOP）
８ｅ、ポーズ釦（PAUSE）８ｆ等がそれぞれ配
されている。これらの操作釦は一端が高レベルラ
イン（＋Ｂ）に接続され他端は後述する制御用マ
イクロコンピユータに接続されている。

９は前記各操作釦８ａ〜８ｆの操作により、テ
ープレコーダ駆動系、録音系、再生系及び図示し
ない他の機構をその動作モードに応じて動作させ
る制御用マイクロコンピユータであり、操作釦８
ａ〜８ｆに対応した入力端子９ａ〜９ｆ、テープ
を駆動系及び録音系、再生系を制御するための制
御信号を出力するCO端子及びＲ／Ｐ端子、テー
プレコーダ１が録音モードとなつているとき高レ
ベルとなるＯーREC端子、ポーズモードとなつ
ているとき高レベルとなるＯ−PAUSE端子等が
設けられている。

尚、この他にも各種の入出力端子が存在するの
が常であるが、本考案に直接関係のない所である
ので、図示しない。

１０はフアンクシヨンスイツチFSの切換状態
を検出するためのフアンクシヨン検出回路で、テ
ープレコーダ１の録音入力端子RINがデイスク
プレーヤに接続されているときその出力端子１０
ａが高レベルとなるようになつており、他のレコ
ードプレーヤ、チユーナ等に接続されているとき
は低レベルとなるようになつている。

２はコンパクトデイスクプレーヤブロツクであ
る。Ｄはコンパクトデイスク、Ｍはデイスク回転
用のモータ、２０はデイスク上に記録されている
情報を光学的に読み取るピツクアツプである。

デイスク駆動系として、デイスク上の記録面へ
のフオーカス制御回路２１、デイスク上の各トラ
ツクへとトラツキング制御を行うトラツキング制
御回路２２、デイスク回転用のモータＭの回転制
御を行うためのデイスク駆動回路２３が設けられ
ている。

ピツクアツプ２０によつて読み取られたデジタ
ル信号はデジタル信号処理ブロツク２４に供給さ
れて復調されると同時に、誤り訂正、誤り補正、
時間軸補正等が行なわれた後、Ｄ／Ａコンバータ
２５、LPF（ローパスフイルタ）２６を介してア
ナグロ信号に変換されて出力端子OUTへと出力
される。

また信号処理ブロツク２４において、デジタル
信号中に含まれているインデツクス、プログラム
曲番号、タイムコード等のプログラム管理情報を
表わすサブコード情報が分離され、後述する制御
用マイクロンコンピユータ２７へと供給される。
このサブコード情報にもとづき、選曲等のプログ
ラム管理を行う。

２７はデイスクプレーヤのすべての動作制御を
行う制御用マイクロコンピユータで、ピツクアツ
プ２０より読み出されたクロツクをクロツク入力
端子QIより入力し、クロツク出力端子QOよりデ
ータ読み込み用クロツクをデジタル信号処理ブロ
ツク２４へと与えるようになつている。

そして信号処理ブロツク２４よりサブコード入
力端子SUBを介して供給されたサブコード情報
にもとづいて各プログラム曲の管理を行うととも
に操作釦２８にしたがつて各種動作制御を行うよ
うになつている。

制御用マイクロコンピユータ２７には、トラツ
キング制御回路、デイスク駆動系を制御する制御
用出力端子PC、DCがそれぞれ設けられ、さらに
デイスクプレーヤが再生モードであるとき高レベ
ルとなるＯーPLAY端子がもうけられている。

また操作釦ブロツク２８内の再生釦（PLAY）
２８ａ、早送り釦（FF）２８ｂ、巻戻し釦
（REW）２８ｃ、ポーズ釦（PAUSE）２８ｄ、
ストツプ釦（STOP）２８ｅ、現在再生中のプロ
グラム曲の次の曲の頭へと飛ばして再生するフオ
ワードスキツプ釦（Ｆ−SKIP）２８ｆ、再生中
のプログラム曲の曲頭部分へと戻つて再生を行う
バツクスキツプ釦（Ｂ−SKIP）２８ｇにそれぞ
れ対応する入力端子２７ａ〜２７ｇが設けられて
いる。したがつて操作釦２８ａ〜２８ｇが操作さ
れるとその釦に応じた制御用マイクロコンピユー
タ２７の入力端子に高レベルライン（＋Ｂ）が印
加されこれによつてその操作に応じた動作モード
へと各駆動系，ピツクアツプ等を制御するように
なつている。制御ブロツク３は、テープレコーダ
ブロツク１とデイスクプレーヤブロツク２との間
に設けられ、本考案の要旨であるところの録音ポ
ーズ解除操作に応じてデイスクプレーヤ側で再生
中のプログラム曲を制御するためのもので、
AND回路AND、NOT回路NOT、微分回路３０
からなり、AND回路ANDの各ゲートはそれぞれ
テープレコーダ１側の制御用マイクロコンピユー
タ９のＯ−REC端子及び微分回路３０とNOT回
路NOTを介してＯ−PAUSE端子、デイスクプ
レーヤ２側の制御用マイクロコンピユータ２７の
Ｏ−PLAY端子、そしてフアンクシヨン検出回路
１０の出力回路１０ａにそれぞれ接続されてい
る。また、AND回路AND３０の出力は、デイス
クプレーヤ２側の制御用マイクロコンピユータ２
７のバツクスキツプ釦（Ｂ−SKIP）２７ｇに接
続されている。

本考案のテープレコーダダビング装置は以上の
ような構成となつており次にその動作について説
明する。

さて、ここでデイスクプレーヤ２で再生した内
容をテープレコーダ１で録音する場合について考
える。

まず、フアンクシヨンスイツチFSによつてテ
ープレコーダ１の録音入力端子RINに供給され
るプログラムソースとしてデイスクプレーヤ２を
選択する。これによつてフアンクシヨン検出回路
１０の出力端子１０ａが高レベルとなる。

続いて、テープレコーダ１の録音釦８ａとポー
ズ釦８Ｆを操作することによつて、制御用マイク
ロコンピユータ９より制御信号が出力され、録再
切換スイツチ７を録音系５側に切換えるとともに
テープ駆動系を録音ポーズ状態となす。従つて制
御用マイクロコンピユータ９のＯーREC端子及
びＯ−PAUSE端子がいずれも高レベルとなる。

尚、Ｏ−PAUSE端子が高レベルとなる際、そ
の立ち上がりがNOT回路NOTによつて反転さ
れ、かつ微分回路３０によつて微分された負のパ
ルスがAND回路ANDのゲートに印加されるが、
負のパルスなのでAND回路ANDの出力に変化は
ない。

一方、デイスクプレーヤ２の再生釦２８ａを操
作することにより、制御用マイクロコンピユータ
２７に再生指令が送られて、デイスクプレーヤ２
は再生状態となる。この状態では、制御用マイク
ロコンピユータ２７のＯーPLAY端子が高レベル
となつてデイスクプレーヤが再生モードであるこ
とが示される。

すなわち、テープレコーダ１を録音ポーズ状態
に、デイスクプレーヤを再生状態に設定し、テー
プレコーダ１側で録音録音レベル、イコライザ、
バイアス調整等を行う。これらの調整動作につい
ては周知であるので説明は省略する。

前述したように、この状態では、テープレコー
ダ１の制御用マイクロコンピユータ９のＯー
REC端子、デイスクプレーヤ２の制御用マイク
ロコンピユータ２９のＯーPLAY端子、フアンク
シヨン検出回路１０の出力端子１０ａが高レベル
となつているが、微分回路３０の出力のみ低レベ
ルとなつている。

この状態でダビングを開始すべくテープレコー
ダ１の録音ポーズ状態を解除すると、制御用マイ
クロコンピユータ９のＯ−PAUSE端子が高レベ
ルから低レベルへ変化するので、この変化は
NOT回路NOT及び微分回路３０を介してAND
回路ANDのゲートに高レベルの信号として印加
されることとなる。従つて、AND回路ANDのゲ
ートはすべて高レベルとなり出力側すなわちデイ
スクプレーヤ２の制御用マイクロコンピユータ２
７のバツクスキツプ端子２７ｇへと高レベルの信
号が印加される。

これによつて、デイスクプレーヤ２は、バツク
スキツプ釦２８ｇを操作したのと同じになり、再
生中のプログラム曲の曲頭部分へと戻り、再びそ
のプログラム曲を曲頭部分より再生する。このバ
ツクスキツプ動作は瞬時に行われ、以後、デイス
クプレーヤ２の再生内容をテープレコーダ１側へ
とダビングすることが出来る。

尚、本実施例において、プレーヤとしてコンパク
トデイスクプレーヤを例として説明したが頭出し
再生手段を有するプレーヤであれば本考案を実施
出来る。

〔考案の効果〕

以上述べたように、本考案のテープレコーダダ
ビング装置によれば、少なくとも情報の頭出し
（バツクスキツプ）を行う為の頭出し再生手段を
備えたプレーヤより少なくとも録音状態と該録音
状態の録音待機（ポーズ）状態とを備えたテープ
レコーダにダビングするための装置であつて、テ
ープレコーダの録音待機（ポーズ）状態の解除操
作に応じて前記頭出し再生手段を動作させること
によりテープレコーダで録音レベル、イコライ
ザ、バイアス調整等を行なつたのち、前記テープ
レコーダの前記録音待機（ポーズ）状態を解除す
るのみで、前記プレーヤで再生中の情報をその頭
より再生しテープレコーダにダビングすることが
出来るので、録音レベル、イコライザ、バイアス
調整等の操作を含めたダビング操作を極めて容易
に行うことが出来、操作性が格段に向上し、誤操
作や誤動作を未然に防止する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

図は、本考案のデイスクダビング装置のブロツ
クダイヤグラムを示すものである。 １……テープレコーダブロツク、２……デイス
クプレーヤブロツク、３……制御ブロツク、９…
…テープレコーダ側制御用マイクロコンピユー
タ、１０……フアンクシヨン検出回路、２７……
デイスクプレーヤ側制御用マイクロコンピユー
タ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくとも情報の頭出しを行う為の頭出し再生
   手段を備えたプレーヤより少なくとも録音状態と
   該録音状態の録音待機（ポーズ）状態とを備えた
   テープレコーダにダビングするための装置であつ
   て、前記テープレコーダの録音待機（ポーズ）状
   態より録音状態にもちきたす操作に対応して前記
   プレーヤの頭出し再生手段を動作せしめる制御手
   段を設け、該制御手段は少なくとも前記プレーヤ
   が再生状態でかつ前記テープレコーダの録音入力
   ソースとして選択されており更に前記テープレコ
   ーダが録音待機（ポーズ）状態となつているとき
   に動作可能となるようになされており、前記テー
   プレコーダが録音待機状態より録音状態にもちき
   たす操作がなされたとき前記制御手段を動作せし
   め前記プレーヤで再生中の情報をその頭初より再
   生しテープレコーダにダビングし得るように構成
   してなるテープレコーダダビング装置。