JPH047896Y2 - - Google Patents

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JPH047896Y2
JPH047896Y2 JP1985156844U JP15684485U JPH047896Y2 JP H047896 Y2 JPH047896 Y2 JP H047896Y2 JP 1985156844 U JP1985156844 U JP 1985156844U JP 15684485 U JP15684485 U JP 15684485U JP H047896 Y2 JPH047896 Y2 JP H047896Y2
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grindstone
flange
thickness
grinding
thin
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JP1985156844U
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、切断研削に用いられる薄刃砥石に係
り、特にシリコンウエーハの切断やフエライトヘ
ツドの溝切り等に用いることができるものに関す
る。 [従来の技術] シリコンウエーハ等の極めて薄いものを切断研
削する場合に用いられる厚さ数十ないし数百μm
の薄刃砥石は、第3図に示されるように、砥石軸
1に嵌着可能に形成された2枚の取り付け用フラ
ンジ2にリング状砥石3を挾み、ナツト4で締め
付け固定して使用される。この場合、従来の薄刃
砥石は、その軸方向の厚さが全面にわたつて均一
に形成されており、これをその対抗面が平行に形
成された2枚のフランジ2に挾んで固定してい
る。 従つて、前記フランジ2の対抗面が完全に平行
であれば固定も完全に行なわれ、切断時に刃先が
回転ぶれや回転むら等を起こすことなく、精度の
良い切断がなされる。 [考案が解決しようとする問題点] ところが、前記フランジ2の加工精度は一般に
数μm程度であり、これ以下にすることは事実上
極めて困難である。 このため、前記フランジ2の平行度も数μmな
いし十数μm以上の誤差を生ずる。 この誤差が第4図に示されるように、前記フラ
ンジ2の外周に向つて広がるテーパ状部5を形成
するように生じた場合には以下の不都合が起こ
る。 即ち、図に示されるように、砥石3の内周部は
前記2枚のフランジ2によつて固定されるが、外
周部に向かうにしたがつてフランジ2との間にガ
タが生じ、前記フランジ2の外周端近傍ではこの
ガタが数μmないし十数μmとなる。 このため、前記フランジ2の外周端近傍では砥
石3は全く固定されず、フリーになる。 これにより、砥石3を回転させると、図の矢印
pで示されるように刃先が図中上下に大きくふ
れ、回転ぶれを起こす。 従つて、このような砥石で切断もしくは溝切り
加工を行なつても精度の良い加工を行うことがで
きないばかりでなく、カーフ幅やチツピングを増
大させることとなる。 本考案の目的は、このような欠点のない薄刃砥
石を得ることにある。 [問題点を解決するための手段及び作用] 本考案は、リング状砥石における軸方向の厚さ
を半径方向外周に向つて厚くなるようにテーパ状
に形成した構成により、取り付け用フランジの加
工誤差如何にかかわらず常に前記フランジの少な
くても外端部で前記砥石が把持されるようにした
もので、これにより、回転ぶれ等の生ずるおそれ
を除去している。 [実施例] 第1図は本考案の実施例に係る薄刃砥石の縦断
面図である。 第1図において、砥石10は、その軸方向の厚
さが数十ないし数百μmの薄いリング状をなして
おり、その外周部が刃先11を構成している。 又、前記砥石10の軸方向の厚さは内周部12
から前記刃先11に向うに従つて次第に厚くなつ
ており、テーパ状部13を形成している。 この、テーパ状部13は、前記砥石10の外周
部における軸方向の厚さをTとし、内周部の厚さ
をT′とするとともに、それらの差をΔTとしたと
きに、ΔT=T−T′=3〜15μmになるように、
内周部に向かうにしたがつて薄く形成されてい
る。 この場合、一般に、T=30〜300μmであるが、
ΔT/To≦1/5を満足する範囲でΔTを選定す
る必要がある。 ここで、Toは前記砥石10の平均厚さであり、
前記の場合は、To=T+T′/2である。 次に、上述の砥石10の製造方法を電鋳法によ
るダイヤモンド砥石の場合を例にあげて説明す
る。 まず、ニツケル等の結合剤の成分となる金属を
含むめつき液にダイヤモンド砥粒を分散させ、台
がねにリング状をなすように数十ないし数百μm
の厚さに共析めつきを施す。 次に、このようにして得られた電鋳層を台がね
から剥離し、然る後に、該電鋳層の剥離面にエツ
チング処理を施して剥離面側のダイヤモンド砥粒
の突き出しを良くすると同時に、めつき成長面側
と剥離面側との対称性を良くし、前記リング状の
内周部が外周部よりも数μmないし十数μm薄い
テーパ状に形成して砥石10を得る。 上述の実施例にあつては、以下の利点がある。 即ち、第2図に示されるように、フランジ14
の加工誤差によつて砥石10の把持部が内周部に
向かうにしたがつて狭くなるようにテーパ状部1
5を形成している場合であつても、前記砥石10
がテーパ状部13を有しているために前記フラン
ジ14の少なくても外周部近傍ではガタを生ずる
ことがない。 このため、前記砥石10は前記フランジ14の
外周部近傍で該フランジ14にしつかりと把持さ
れ、回転中にフラついて回転ブレを起こすことが
ない。 この場合、前記砥石10の内周部の厚さT′と
外周部の厚さTとの差ΔTが3〜15μmの範囲で
かつ砥石10の平均厚さToの1/5以下に選定され
ていることが重要である。 即ち、ΔTが3μm以下では効果が薄く、15μm
以上では砥石10の内周部近傍でのガタが大きく
なり過ぎて把持力が弱くなる。 又、ΔT/To>1/5とすると、前記砥石10
自体の厚さに比して該砥石10と前記フランジ1
4との接触面積が少なくなりすぎて却つて不安定
となる。 尚、前記フランジ14の加工誤差が前記と逆に
フランジ14の内周部に向かうにしたがつて前記
砥石10の把持部が広がるように現れた場合であ
つても、ΔTを前記範囲に選定しておくことによ
り、内周部でのガタが大きくなり過ぎることがな
く、砥石10はフランジ14によつてしつかりと
把持される。 このように、本実施例によれば、前記フランジ
14の加工誤差如何に拘わらず常に砥石10がフ
ランジ14にしつかりと把持されるから、砥石1
0の刃先11が回転ブレを起こす等のおそれがな
い。 これにより、本実施例の砥石を用いれば、カー
フ幅が小さく、かつ、チツピングの極めて少ない
切断加工ができる。 [実験例] 次に、実験例を挙げて本考案の効果を実証す
る。 前述の方法を用い、実験例の電鋳薄刃砥石を3
種類製造し、また同様な方法で比較例の電鋳薄刃
砥石を3種類製造した。 これらの砥石のサイズは、いずれも外径76.2、
内径40.0に統一した、また使用した超砥粒は、
しずれもダイヤモンド砥粒である。 次いで、これら実験例1〜3並びに比較例1〜
3の砥石により、それぞれ以下の研削条件におい
て研削を行なつた。 研削条件1:実験例1及び比較例1 被削材;シリコンウエハー 回転数;20,000rpm 送り速度;100mm/sec 切り込み;0.2mm 研削液;水道水 研削条件2:実験例2,3および比較例2,3 被削材;ソーダガラス 送り速度;50mm/min 切り込み;2mm 研削液;JIS W3種 2%水溶液 次ぎの第1表および第2表は、各砥石の形状、
研削結果を示すものである。
【表】
【表】 第1表および第2表において、カーフロスと
は、第5図に示すように、研削により形成した溝
の上端縁における幅W1から、砥石の外周部厚さ
Tを引いた値をいう。また、カーフ幅振れAと
は、第6図に示すように、研削により形成した溝
の上端縁における幅W1から、溝の下端における
幅W2を引いた値をいい、カーフ幅振れBとは、
第7図に示すように、研削により形成した溝の上
端縁に対する溝の下端のずれ(まがり量)W3
いう。 これらの表から明らかなように、比較例1〜3
の薄刃砥石では、砥石の外周部の厚さと内周部の
厚さとの差が不適当なため、フランジによる砥石
の固定が充分でなく、このため比較的大きなチツ
ピングやカーフロス、カーフ幅振れを生じたが、
実験例1〜3の砥石では、砥石の外周部の厚さと
内周部の厚さとの差が適当で、適度なテーパ形状
を有するため、フランジとの整合性が良好で、フ
ランジの多少の加工誤差のいかんに拘わらず、常
に前記フランジの少なくとも外端部で、前記砥石
が充分把持されるので、チツピング、カーフロ
ス、カーフ幅振れが低下した。 このようなミクロンオーダーの加工精度の要求
は、最近の電子材料の超精密化と相まつて生じた
ものであり、ただ単に砥石の寸法精度が高いだけ
ではこのような超精密加工を達成することは不可
能で、本考案の採用により初めて可能となるもの
である。 [考案の効果] 以上詳述したように、本考案は、リング状砥石
における軸方向の厚さを半径方向外周に向かつて
厚くなるようにテーパ状に形成したことにより、
砥石保持用フランジの加工誤差如何に拘わらず、
該フランジとの間にガタを生じさせることなく常
に強固に保持されるようにしたものである。 したがつて、該砥石は回転ブレ等を起こすおそ
れがないから、カーフ幅が小さく、かつ、チツピ
ングの少ない切断加工を可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る薄刃砥石の縦断
面図、第2図は前記実施例の利点を説明するため
の図、第3図は従来の薄刃砥石の縦断面図、第4
図は従来の薄刃砥石の欠点を説明するための第3
図における1部拡大縦断面図、第5図はカーフロ
スを説明するための図、第6図はカーフ幅振れA
を説明するための図、第7図はカーフ幅振れBを
説明するための図である。 10……砥石、11……砥石10の外周部たる
刃先、12……砥石10の内周部、13……テー
パ状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平均厚さが30〜300μmの円環状の薄刃砥石で
    あつて、その厚さが砥石半径方向外周側に向けて
    漸次大きくなるようにテーパ状に形成し、外周部
    の厚さと内周部の厚さとの差が3〜15μm、かつ
    この差が前記平均厚さの1/5以下であることを特
    徴とする薄刃砥石。
JP1985156844U 1985-10-14 1985-10-14 Expired JPH047896Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985156844U JPH047896Y2 (ja) 1985-10-14 1985-10-14

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JP1985156844U JPH047896Y2 (ja) 1985-10-14 1985-10-14

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JPS6265162U JPS6265162U (ja) 1987-04-22
JPH047896Y2 true JPH047896Y2 (ja) 1992-02-28

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106956217A (zh) * 2015-12-14 2017-07-18 株式会社捷太格特 整形器、具备该整形器的整形装置、研削装置及整形方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5844164B2 (ja) * 1978-11-09 1983-10-01 株式会社同和 気化バ−ナ

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JPS5844164U (ja) * 1981-09-16 1983-03-24 馬場 博喜 切断砥石

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JPS6265162U (ja) 1987-04-22

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