JPH0476186A - 岩盤削面機の削孔モード切換え方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は岩盤にスリットを形成しながら岩盤を割面し
てゆく岩盤削面機の削孔モード切換え方法に関する。

（従来の技術） 従来岩盤にトンネルなどを掘削する場合、第９図に示す
ような岩盤削面機を使用している。

上記岩盤削面機は、先端にラインビットａが取付けられ
た水平方向へ揺動自在なスイングプレートｂと、その両
側に回転自在に設けられ。

かつ先端にドリルビットＣが取付けられたサイドドリル
ｄを有していて、これらプレートｂ及びサイドドリルｄ
の後端をフィードテーブルｅ上に設置したメインドリフ
タｆ及びサイドドリフタｇにより衝撃を加えながら、サ
イドドリルｄによる削孔とラインビットａによるスリッ
トの形成を行うようになっている。

（発明が解決しようとする課題） 上記従来の岩盤削面機では、スイングプレートｂを水平
方向へ揺動させてスイングプレートｂの先端に取付けた
ラインビットａで岩盤を掘削するのに対して、サイドド
リルｄは衝撃を加えながら回転させてドリルビットＣに
より岩盤を削孔することから１両者の掘削メカニズムは
自から異なる。

このためラインビットａとドリルビットＣではそれぞれ
の掘削条件に基づいて打撃条件等を選択する必要がある
のに、従来では同一のフィードテーブルｅ上に設置した
メインドリフタｆ及びサイドドリフタｇにより同一条件
でラインビットａ及びドリルビットＣに衝撃を加えてい
ることから、特に削岩開始時のドリル口切に失敗したり
、空打ちが発生して能率のよい掘削ができないなどの不
具合があった。

この発明は上記不具合を改善する目的でなされたもので
、削孔制御が安定した状態で容易に行える岩盤削面機の
削孔モード切換え方法を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段及び作用）この発明は上記
目的を達成するために、サイドドリルにより岩盤に削孔
した孔の間を、水平方向へ揺動されるスイングプレート
の先端に設けられたラインビットにより削孔する岩盤削
面機において１口切や削孔などの作業形態に応じて削孔
モードを選択することにより、その削孔モードに応して
予め設定された削孔レベルにより上記スイングプレート
及びサイドドリルを打撃するメインドリフタ及びサイド
ドリフタの打撃力や送り速度、サイドドリルの回転速度
を制御すると共に、削孔の進行とともに削孔モードを切
換えることにより、削孔に適して掘削条件が順次設定さ
れるようにしたもので、これによって作業形態に応じた
削孔モードの選択のみで口切から削孔及び削孔後の抜出
までが全て自動的に行えるため、削孔制御の安定化及び
容易化が図れるようになる。

（実施例） この発明の一実施例を第１図ないし第８図に示す図面を
参照して詳述する。

第１図は岩盤削面機１を示すもので、履帯弐足まわり２
により走行自在な下部走行体３上に上部旋回体４が旋回
自在に設けられ、この上部旋回体４の前部にマスト５ａ
を介してガイドセル５が上下動自在に取付けられている
。

上記ガイドセル５上にはフィードテーブル６が前後動自
在に設けられていて、このフィードテーブル６上にメイ
ンドリフタ８とその両側に２基のサイドドリフタ９が設
置されており、メインドリフタ８でスイングブレー）１
０の後端を。

そしてサイドドリフタ９でサイドドリル１１の後端を打
撃するようになっている。

上記スイングプレート１０はガイドセル５上にガイドセ
ル５に沿って設けられていて、支軸１２を中心に先端側
がスイングモータ１３により左右方向へ揺動されるよう
になっていると共に、スイングプレート１０の先端には
ラインビット１４が取付けられていて、このラインビッ
ト１４により岩盤にスリットを形成するようになってい
る。

またサイドドリル１１はスイングプレート１０の両側に
これと平行するように設けられていて。

ローテータ９ａにより回転されるようになっていると共
に、先端にはドリルビット１５が取付けられていて、こ
れらドリルビット１５により岩盤を削孔するようになっ
ている。

そして上記ラインビット１４からは、給水管１６より給
水された水が噴出されてスリット形成時に発生したズリ
を排出すると共に、ドリルビット１５からは給水管１７
及び給気管１８より供給された水とエアが噴出されて削
孔時発生したズリを排出するようになっている。

一方第５図はフィードテーブル上に設置されたメインド
リフタ８及びサイドドリフタ９を駆動する油圧回路を示
すもので、各ドリフタ８゜９毎に油圧ポンプ２０．２１
．２２が設けられていて。

各油圧ポンプ２０ないし２２より吐出された油圧は１磁
比例流量制御弁２３．２４．２５を介して各ドリフタ８
，９へ供給されるようになっている。

上記電磁比例流量制御弁２３ないし２５は制御器２６に
接続されている。制御器２６は第６図に示すように削孔
モード選択スイッチ２７を有していて。

この削孔モード選択スイッチ２７にリレー回路２８が接
続されている。上記リレー回路２８には掘削条件を設定
する設定ボリュウム群２９と、スイングモータ１３やサ
イドローテータ９ａなどをオン。

オフ制御する電磁弁群３０が接続されていて、上記削孔
モード選択スイッチ２７により掘削条件に応じて削孔モ
ードを選択すると、予め設定ボリューム群２９により設
定された掘削条件が増幅器３１を介して電磁比例制御弁
２３ないし２５へ出力されると共に、電磁弁群３０によ
りスイングモータ１３などがオン、オフ制御されるよう
になっている。

なお削孔モード選択スイッチ２７のスイッチポジション
とメインドリフタ８やサイドドリフタ９に接続された電
磁比例流量制御弁２３ないし２５や、スイングモータ１
３などに接続された電磁弁群３０の動作の関係を次の表
−１に示す。

この表−１で各ドリフタ８．９のＨ４，Ｌ。

は削孔レヘルを示すもので、削孔レヘルは次の表−２に
示すように予め設定されている。

表−１ 表−２ そしてＨｉは削孔する岩に合せて削孔レベルをセットし
、Ｌｏは削孔レベル■をセットすることを示す。

一方メインドリフタ８及びサイドドリフタ９の油圧回路
にはそれぞれ油圧センサよりなる空打検出器３３が設け
られていて、これら検出器３３により検出された信号は
制御器２６に設けられたピークホルダ回路３４に送られ
てピーク値が検出されるようになっている。

ピークホルダ回路３４により検出されたピーク値はＡ／
Ｄ変換器３５によりＡ／Ｄ変換された後演算処理装置３
６へ送られてデータ処理されると共に、その結果はＤ／
Ａ変換器３７によりＤ／Ａ変換された後表示器３８及び
表示灯３９へ出力されて、それぞれピーク値と空打ちが
表示されるようになっている。

なお第８図に操作パネルを示す。

次に上記構成された岩盤削面機１の削岩モード切換え方
法を説明する。岩盤を削岩するに当ってまず削岩モード
選択スイッチ２７により「ドリルロ切」を選択して削岩
を開始すると２表１に示す動作に従って電磁弁群３０が
動作されまた予め設定ボリュウム群２９に設定されたド
リル口切りの掘削条件が増幅器３１を介してサイドドリ
フタ９に接続された電磁比例流量制御弁２３２５へ出力
され、削孔レベルが■に設定される。

これによってサイドドリフタ９は削孔レベル■によりサ
イドドリル１１を打撃して、先端に取付けられたドリル
ビット１５により岩盤の削孔を開始すると共に、このと
きサイドローテータ９ａの回転やフィードテーブル６の
送り速度もＬＯにセットされるため、安定した状態でド
リルビット１５による口切が行えるようになる。

そして口切が終了したら次に削岩モード選択スイッチ２
７をドリル削孔モードへ入れると、サイドドリフタ９の
打撃力やサイドローテータ９ａの回転速度及びフィード
テーブル６の送り速度が何れもＨ４となって岩盤の削孔
を開始する。

以下掘削状況に応じて削孔モード選択スイッチ２７を操
作することにより、ラインビット１４によるスリントロ
切り及びスリット削孔に合った削孔条件が自動的に設定
されて岩盤の削孔を行うことができ、所定深さの削孔が
完了したら。

引抜モードを選択することによりラインビット１４及び
ドリルビット１５が削孔内より引抜かれるので２次の場
所へ移動して再び上記動作を繰返すものである。

（発明の効果） この発明は以上詳述したように２作業形態に応じて予め
削孔モードを選択するだけで、削孔に適した掘削条件が
自動的に設定されて削孔が行われるため、削孔開始時の
口切の際１口切に失敗することがないと共に、削孔の進
行とともに削孔モードを選択するだけで削孔にもっとも
適した掘削条件が設定されるため、削孔作業が安定した
状態で能率よく行えるようになる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、第１図は岩盤削面機
の全体的な側面図、第２図は作業機部分の拡大平面図、
第３図は同側面図、第４図はラインビット付近の拡大平
面図、第５図は駆動系の回路図、第６図は制御系のブロ
ック図第７図は空打ち防止機構の回路図、第８図は操作
パネルの正面図、第９図は従来の岩盤削面機の説明図で
ある。 ８・・・メインドリフタ　　９・・・サイドドリフタ１
０・・・スイングプレート　１１・・・サイドドリル１
４・・・ラインビット １５・・・ドリルビット 特許出願人　株式会社小松製作所 代理人　（弁理士）松　澤　　統 （ほか１名）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. サイドドリル１１により岩盤に削孔した孔の間を、水平
   方向へ揺動されるスイングプレート１０の先端に設けら
   れたラインビット１４により削孔する岩盤削面機におい
   て、口切や削孔などの作業形態に応じて削孔モードを選
   択すると、その削孔モードに応じて予め設定された削孔
   レベルにより上記スイングプレート１０及びサイドドリ
   ル１１を打撃するメインドリフタ８及びサイドドリフタ
   ９の打撃力や送り速度、サイドドリル１１の回転速度が
   制御されると共に、削孔の進行とともに削孔モードを切
   換えることにより、削孔に適して掘削条件が順次設定さ
   れるようにしたことを特徴とする岩盤削面機の削孔モー
   ド切換え方法。