JPH0475544B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜技術分野＞ この発明はフアイル管理装置に関し、さらに詳
細にいえば、磁気デイスク、フロツピーデイス
ク、磁気ドラム等のランダムアクセス型磁気記憶
装置に好適に適用されるフアイル管理装置に関す
る。

＜従来技術＞ ランダムアクセス型磁気記憶装置は、アクセス
時間が短かいという特性を有しているため各種コ
ンピユータシステム、ワードプロセツサ等の外部
記憶装置として多用されるに至つている。特にフ
ロツピーデイスクは、取扱いの容易さ、コストの
安さ等の利点を有しているので、小型コンピユー
タシステム、ワードプロセツサ等に広く使用され
ている。

これらランダムアクセス型磁気記憶装置は、通
常多数のフアイルを記憶させており、何らかの事
故、或は操作ミス等でフアイルが破損し、或は消
去された場合に備えて本来のアクセス用フアイル
の他にバツクアツプフアイル、フアイル更新前の
内容の更新前フアイルを保存することが必要であ
る。このバツクアツプフアイル、更新前フアイル
の保存方法としては、別個の磁気テープに保存
する方法、別個のランダムアクセス型磁気記憶
装置に保存する方法、および同一のランダムア
クセス型磁気記憶装置に不存する方法があり、こ
のうちの方法は、本来のアクセス用フアイルが
破損し、或は誤つて消去された場合のフアイルリ
カバリーが最も容易である。しかし、不要となつ
た本来のアクセス用フアイルを消去した場合でも
バツクアツプフアイルは特別に消去しない限り記
憶されたままの状態で残り、また更新前フアイル
についても特別に消去しない限り記憶されたまま
の状態で残ることとなり、これらフアイルの存在
によつてランダムアクセス型磁気記憶装置の利用
可能な記憶容量が減少するという不都合を生じさ
せる。この不都合は、本来のアクセス用フアイル
消去後、長期間経過すると、バツクアツプフアイ
ルの存在を忘れ、或は本来のアクセス用フアイル
更新後長期間経過すると、更新前フアイルの存在
を忘れ、これら存在を忘れられたフアイルが期間
経過とともに増加することにより顕著化し、シー
ケンシヤルアクセス型磁気記憶装置と比し高価な
ランダムアクセス型磁気記憶装置の有効利用を図
り得なくなる。

＜目的＞ この発明は、ランダムアクセス型磁気記憶装置
の記憶エリアを可能な限り有効利用させ得るよう
にして上記の不都合を解消することを目的とす
る。

＜構成＞ かかる目的を達成するための本発明のフアイル
管理装置は、１つのランダムアクセス型磁気記憶
装置に、本来のアクセス用フアイルとともに、本
来のアクセス用フアイルと同一内容を保持するバ
ツクアツプフアイル及び本来のアクセス用フアイ
ル更新前の内容を保持する更新前フアイルの２つ
のフアイルを予備フアイルとして有するフアイル
管理装置において、 上記本来のアクセス用フアイルを消去するとき
に上記バツクアツプフアイルの内容を保持したま
ま上記消去日付をバツクアツプフアイルの日付と
して記録する手段と、 上記本来のアクセス用フアイルを更新するとき
に更新前フアイルに本来のアクセス用フアイルの
更新前の内容を保持させるとともに上記更新日付
を更新前フアイルの日付として記録する手段と、 上記バツクアツプフアイルに記録された上記本
来のアクセス用フアイルの消去日付から予め設定
した第１の所定期間が経過したか否かを判別する
ことによりバツクアツプフアイルの保存の要否を
判定する機能と、上記更新前フアイルに記録され
た上記本来のアクセス用フアイルの更新日付から
予め設定した第２の所定期間が経過したか否かを
判別することにより更新前フアイルの保存の要否
を判定する機能とを有する判定手段と、 上記判定手段の判定結果に基づいて不要な予備
フアイルを消去する消去手段とを含むことを特徴
としている。

なお、上記フアイル管理装置の起動時に上記判
定手段と消去手段とを自動的に稼動することが好
ましい。

＜実施例＞ 以下、実施例を示す添付図面によつて詳細に説
明する。

第１図は本発明の一実施例のフアイル管理装置
が適用されるシステムの構成を示すブロツク図で
あり、RAM、ROM、クロツク、CPU等を有す
る処理装置１と、Ｉ／Ｏインターフエース２を介
して処理装置１と接続されるキーボード３、磁気
デイスク装置４、フロツピーデイスク装置５、お
よびCRTデイスプレイ６等とを有している。

第２図は第１図に示すシステムにより新たにア
クセス用フアイルを作成する場合のフローチヤー
トであり、ステツプにおいてキーボード３によ
りフアイル名を入力し、次いでステツプにおい
てフアイル作成を指示するキー入力信号を入力す
ることによりステツプにおいてアクセス用フア
イルを作成し、ステツプにおいてアクセス用フ
アイルと同じ内容のバツクアツプフアイルを作成
し、次にステツプにおいてアクセス用フアイル
およびバツクアツプフアイルに作成日付を入れ、
ステツプにおいてアクセス用フアイルおよびバ
ツクアツプフアイルを磁気デイスク装置４又はフ
ロツピーデイスク（以下単にデイスクと呼称す
る。）に格納する。

この場合、デイスクには、第３図に示すように
フアイル名Ａ，Ｂ，Ｃ，…のアクセス用フアイル
Ａ１，Ｂ１，Ｃ１，…およびフアイル名Ａ，Ｂ，
Ｃ，…のバツクアツプフアイルＡ２，Ｂ２，Ｃ
２，…が互に対応して格納されており、しかも各
フアイルＡ１，Ｂ１，Ｃ１，…，Ａ２，Ｂ２，Ｃ
２，…にはフアイル作成日付ａ１，ｂ１，ｃ１，
…が書き込まれている。

第４図はアクセス用フアイルを消去する場合の
フローチヤートであり、ステツプにおいてキー
ボード３によりフアイル名を入力し、次いでステ
ツプにおいてフアイル消去を指示するキー入力
信号を入力することにより、ステツプにおいて
該当するフアイル名のアクセス用フアイルを消去
し、ステツプにおいてバツクアツプフアイルの
日付欄に、フアイル作成日付の代りにアクセス用
フアイル消去日付を書き込む。この場合、デイス
クには、第５図に示すように、アクセス用フアイ
ルＢ１，Ｃ１，…およびバツクアツプフアイルＡ
２，Ｂ２，Ｃ２，…が格納されており、バツクア
ツプフアイルＡ２に対応するアクセス用フアイル
がなく、しかもバツクアツプフアイルＡ２にはフ
アイル消去日付ａ２が書き込まれている。

第６図はバツクアツプフアイル保存の要否を判
別し、不要時にバツクアツプフアイルを消去する
フローチヤートであり、ステツプにおいてバツ
クアツプフアイルがアクセス用フアイルと対にな
つているか否かを判別し、対になつていなけれ
ば、ステツプにおいてフアイル消去日付ａ２か
ら現在まで、予め設定した所定期間以上経過して
いるか否かを判別し、所定期間以上経過していれ
ばステツプにおいて当該バツクアツプフアイル
を消去し、続いて各バツクアツプフアイルについ
てステツプ以下の判別、処理を行なう。また、
ステツプにおいてバツクアツプフアイルがアク
セス用フアイルと対になつていると判別した場
合、およびステツプにおいて所定期間経過して
いないと判別した場合にも、再び各フアイルにつ
いてステツプ以下の判別、処理を行なう。そし
て、ステツプにおいて全てのバツクアツプフア
イルの判別、処理を行なつたと判別した後は、バ
ツクアツプフアイル消去動作を終了して他のメイ
ンプログラムを実行する。この場合デイスクに
は、第７図に示すように、アクセス用フアイルＢ
１，Ｃ１，…およびバツクアツプフアイルＢ２，
Ｃ２，…が格納され、アクセス用フアイルＡ１お
よびバツクアツプフアイルＡ２が格納されていた
記憶領域を再使用可能としている。

第８図はフアイルを更新する場合のフローチヤ
ートであり、ステツプにおいてキーボード３か
らフアイル名を入力し、次いでステツプにおい
て指定された名前のフアイルを呼び出し、ステツ
プにおいてフアイルの内容を編集することによ
りフアイルを更新し、その後ステツプにおいて
バツクアツプフアイルの内容を更新前フアイル領
域に移すとともに、移した日付を書き込み、ステ
ツプにおいて上記更新したフアイルの内容をア
クセス用フアイル領域に移すとともに、移した日
付（更新日付）を書き込み、ステツプにおいて
更新後のアクセス用フアイルと同一内容のバツク
アツプフアイルを作成するとともに、上記更新日
付を書き込む。

この場合デイスクには、第９図に示すように、
フアイル名Ａ，Ｂ，Ｃ，…のアクセス用フアイル
Ａ１，Ｂ１，Ｃ１，…およびフアイル名Ａ，Ｂ，
Ｃ，…のバツクアツプフアイルＡ２，Ｂ２，Ｃ
２，…およびフアイル名Ａ，Ｂ，Ｃ，…の更新前
フアイルＡ３，Ｂ３，Ｃ３，…が対応して格納さ
れており、しかも各フアイルにはフアイル更新日
付ａ３，ｂ３，ｃ３，…が書き込まれている。

第１０図は不要な更新前フアイルを消去する場
合のフローチヤートであり、ステツプにおいて
更新前フアイルと対になるアクセス用フアイルの
有無を判別し、ステツプにおいてフアイル更新
日付から現在まで予め設定した所定期間以上経過
しているか否かを判別し、所定期間以上経過して
いればステツプにおいて当該更新前フアイルを
消去し、続いて各更新前フアイルについてステツ
プ以下の判別、処理を行なう。また、ステツプ
において対となるアクセス用フアイルが無いと
判別した場合にはステツプにおいて更新前フア
イルを消去した後、各更新前フアイルについてス
テツプ以下の判別、処理を行なう。そしてステ
ツプにおいて所定期間経過していないと判別し
た場合には再び各更新前フアイルについてステツ
プ以下の判別、処理を行なう。そして、ステツ
プにおいて全ての更新前フアイルについて判
別、処理を行なつたと判別した後は、更新前フア
イルの消去動作を終了して他のメインプログラム
を実行する。

第１１図は、アクセス用フアイルと対になつて
いないバツクアツプフアイル、および更新前フア
イルが混在しているデイスクを示しており、この
場合には第６図図示の不要なバツクアツプフアイ
ル消去動作と第１０図図示の不要な更新前フアイ
ル消去動作とを併せて実行することにより、不要
なバツクアツプフアイルおよび更新前フアイルを
消去することができる。

尚、以上の各実施例において、予め設定する所
定期間としては、バツクアツプフアイル消去の場
合には、アクセス用フアイルを事故により、或は
誤操作により消去したことに気付いてフアイルリ
カバリーを行なう通常の期間に設定し、更新前フ
アイル消去の場合には、更新前の内容が不要とな
る通常の期間に設定すればよく、コンピユータシ
ステム、ワードプロセツサ等の使用者において自
由に設定することが可能である。また、以上の消
去動作を、コンピユータシステム、ワードプロセ
ツサ等の毎日の始動時に自動的に行なわせること
もでき、これにより特別な操作を行なわなくても
デイスクの使用可能な記憶領域をできる限り広く
確保することができる。

＜効果＞ 以上のように本発明によれば、バツクアツプフ
アイルの要否を、このバツクアツプフアイルに記
録された本来のアクセス用フアイルの消去日付か
ら第１の所定期間が経過したか否かで判定し、ま
た更新前フアイルの要否を、この更新前フアイル
に記録された本来のアクセス用フアイルの消去日
付から第２の所定期間が経過したか否かで判定す
るようにしている。そして、判定結果に基づいて
不要な予備フアイルが消去され、このようにし
て、不要な予備フアイルが自動的に選択されて消
去される。

すなわち、フアイルの消去のために繁雑な操作
を要することなく、不要なフアイルを簡易に整理
して、ランダムアクセス型磁気記憶装置の記憶領
域を最大限有効に活用することができる。

さらには、たとえば、装置の始動時に、上述の
フアイルの要否の判定およびフアイルの消去を自
動で行なわせることとすれば、バツクアツプフア
イルおよび更新前フアイルの消去を完全に自動で
行なわせることができる。これにより、操作者が
予備フアイルの消去について特に意識しなくて
も、記憶領域の有効活用が確実に図られる。

また、バツクアツプフアイルと更新前フアイル
とのそれぞれに対応して、独立に適切な日付が記
録され、それぞれの日付に基づいてフアイルの要
否の判定が行なわれるので、フアイルの特性に適
したフアイルの消去を行なわせることができる。
これにより、最適なフアイル管理が実現される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例のフアイル管理装置
が適用されるシステムの構成を示すブロツク図、
第２図はアクセス用フアイル作成時の動作を示す
フローチヤート、第３図はアクセス用フアイル作
成時におけるアクセス用フアイルおよびバツクア
ツプフアイルの配置を示す概略図、第４図はアク
セス用フアイル消去時の動作を示すフローチヤー
ト、第５図はアクセス用フアイル消去時における
アクセス用フアイルおよびバツクアツプフアイル
の配置を示す概略図、第６図はバツクアツプフア
イル消去時の動作を示すフローチヤート、第７図
はバツクアツプフアイル消去時におけるアクセス
用フアイルおよびバツクアツプフアイルの配置を
示す概略図、第８図はフアイル更新時の動作を示
すフローチヤート、第９図はフアイル更新時にお
けるアクセス用フアイル、バツクアツプフアイ
ル、および更新前フアイルの配置を示す概略図、
第１０図は更新前フアイル消去時の動作を示すフ
ローチヤート、第１１図はアクセス用フアイルと
対になつていないバツクアツプフアイル、および
更新前フアイルが混在している状態の各フアイル
の配置を示す概略図。 Ａ１，Ｂ１，Ｃ１，… ……アクセス用フアイ
ル、Ａ２，Ｂ２，Ｃ２，… ……バツクアツプフ
アイル、Ａ３，Ｂ３，Ｃ３，… ……更新前フア
イル、ａ１，ｂ１，ｃ１，… ……フアル作成日
付、ａ２……フアイル消去日付、ａ３，ｂ３，ｃ
３，… ……フアイル更新日付。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １つのランダムアクセス型磁気記憶装置に、
   本来のアクセス用フアイルとともに、本来のアク
   セス用フアイルと同一内容を保持するバツクアツ
   プフアイル及び本来のアクセス用フアイル更新前
   の内容を保持する更新前フアイルの２つのフアイ
   ルを予備フアイルとして有するフアイル管理装置
   において、 上記本来のアクセス用フアイルを消去するとき
   に上記バツクアツプフアイルの内容を保持したま
   ま上記消去日付をバツクアツプフアイルの日付と
   して記録する手段と、 上記本来のアクセス用フアイルを更新するとき
   に更新前フアイルに本来のアクセス用フアイルの
   更新前の内容を保持させるとともに上記更新日付
   を更新前フアイルの日付として記録する手段と、 上記バツクアツプフアイルに記録された上記本
   来のアクセス用フアイルの消去日付から予め設定
   した第１の所定期間が経過したか否かを判別する
   ことによりバツクアツプフアイルの保存の要否を
   判定する機能と、上記更新前フアイルに記録され
   た上記本来のアクセス用フアイルの更新日付から
   予め設定した第２の所定期間が経過したか否かを
   判別することにより更新前フアイルの保存の要否
   を判定する機能とを有する判定手段と、 上記判定手段の判定結果に基づいて不要な予備
   フアイルを消去する消去手段とを含むことを特徴
   とするフアイル管理装置。 ２ 上記フアイル管理装置の起動時に上記判定手
   段と消去手段とを自動的に稼動することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のフアイル管理装
   置。