JPH0473335A - 便器の洗浄給水装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は所定の順序で所定量の洗浄水を便器へ供給す
る洗浄給水装置の改良に関する。

（従来の技術） 本出願人は特開平２−３５１３１号公報で、ボウル部の
前洗浄給水、サイホン作用を発生させるためのジェット
部へ本洗浄給水、ボウル部への封水給水の順序で洗浄水
を供給するとともに、各給水量を制御することで節水を
図りつつ効果的な洗浄を行なうことのできる洗−浄給水
装置を提案している。

（発明が解決しようとする課題） 従来の洗浄給水装置は、洗浄開始（起動）入力が与えら
れると一連の洗浄給水を行なうものであるから、この洗
浄給水中に新たな洗浄開始入力操作が行なわれた時の処
置が問題となる。従来は、節水の観点からこの新たな洗
浄開始入力を受は付けないよう構成する装置が多く、さ
らに節水を図るために一連の洗浄給水が完了した時点か
ら所定の時間経過した後でなければ次の洗浄給水を行な
わないように構成された（いわゆる連続洗浄禁止機能付
ぎ）洗浄給水装置もある。

しかし、汚物・汚水等を排出するための本洗浄が終了し
、便器のボウル部へ封水のための給水を行なっている間
も、新たな洗浄開始入力を受は付けない構成とすると、
本洗浄後にボウル部へ投入した紙等を排出するには、こ
の封水給水動作の完了を待ってから洗浄開始ボタン等を
操作しなければならず、煩わしい。といって、封水給水
中の新たな洗浄開始入力を受は付けて、一連の洗浄給水
を行なう構成にすると、ボウル部へは封水のためにある
程度の給水がされたうえに、さらに、所定量の前洗浄給
水がなされるので、節水の観点からは望ましくない。

この発明はこのような矛盾する課題を解決するためなさ
れたもので、その目的は封水給水の完了を待つことなく
再洗浄を可能とするとともに節水を図ることのできる洗
浄給水装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 前記課題を解決するためこの発明に係る便器の洗浄給水
装置は、封水給水中に新たな洗浄開始入力が与えられた
場合は、既に給水された封水のための給水量を前洗浄の
ための給水量とみなして所定量の前洗浄給水を行なった
後に、本洗浄、封水の順序でそれぞれ所定量の給水を行
なう連続洗浄制御手段を備えたことを特徴とする。

（作用） 封水給水の完了を待つことなく次の洗浄給水を開始させ
ることができる。この場合、連続給水制御手段は、既に
給水された封水のための給水量を前洗浄のため給水量と
みなして所定の前洗浄給水量に達した時点で本洗浄、封
水のための給水を行なうので、洗浄時間が短縮されると
ともに、節水を図ることができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

第１図はこの発明に係る給水装置を備えた便器の縦断面
図である。

便器１は、隔壁２で区画されたボウル部３とトラップ排
水路４を有する。トラップ排水路４は、ボウル部３の後
壁下部に開設した流入口５と、便器１の底面に開設した
流出口６とを略Ｕ字状に屈曲して連結している。

ボウル部３の上部周縁のリム部７には、リム通水路８を
ボウル部３の内方へ突出するよう環状に形成し、このリ
ム通水路８の底面にリム射水孔９を適宜間隔毎にボウル
部３に対して斜めに開設している。リム通水路８は後部
においてリム給水室１０に連通しており、このリム給水
室の上面にはリム給水口１１を設けている。

ボウル部３の底部にジェット用ノズル１２をその噴射孔
１３がトラップ排水路４の流入口５を指向するよう取着
している。便器１の後部上方にボックス１４を設け、こ
のボックス１４内に洗浄給水装置１５を収納している。

洗浄給水装置１５は、制御装置１６と、この制御装置１
６へ洗浄開始入力を与える操作部１７と、リム用および
ジェット用の弁機構１８．１９と、各弁機構１８．１９
の下流側に設けられたリム用およびジェット用の流量計
２０．２１と、大気開放弁２２．２３とを備える。給水
管２４は２又に分岐され各弁機構１８．１９のそれぞれ
一端側へ接続している。リム用弁機構１８の他端はリム
用の流量計２０および大気開放弁２２を介してリム給水
室１０のリム給水口１１へ接続している。ジェット用弁
機構１９の他端はジェット用の流量計２１、大気開放弁
２３およびジェット用給水管２５を介してジェット用ノ
ズル１２のジェット給水口２６へ接続している。なお、
ジェット用給水管２５は金属・合成樹脂もしくは合成ゴ
ム類の管路で形成し、給水管路長が短くなるようボウル
部３の底部に沿って配設している。

次に第２図のブロック構成図を参照に洗浄給水装置の構
成を説明する。

制御装置１６は入力インタフェース回路（以下入力Ｉ／
Ｆと記す）１６ａ、マイクロプロセッサ（以下ＭＰＵと
記す）１６ｂ、給水順序ならびに各部への給水量データ
等を予め格納したプログラムメモリ（以下ＲＯＭと記す
）１６Ｃおよび出力インタフェース回路（以下出力１／
Ｆと記す）１６ｄから構成される。

操作部１７は、洗浄を開始させるためのスイッチを備え
ており、このスイッチの開閉情報は入力Ｉ／Ｆ１６ａを
介してＭＰＵ１６ｂの入力ボートへ入力される。なお、
操作部１７には大川と小用の２種類の洗浄開始スイッチ
を備えた洗浄水の供給量を１択できるようにしてもよい
。

リムおよびジェット用の流量計２０．２１は翼車式の流
量計を用いている。この流量計２０゜２１は翼車に磁石
が取り付けられており、翼車の回転を電磁器的に検出し
、翼車の回転に比例した周波数の交番起電圧を流量信号
として出力する。

各流量信号は入力１７Ｆ　１６　ａ内の図示しない波形
変換回路で流量信号の周波数に比例した所定の振幅およ
びパルス幅のパルス信号に変換されてＭＰＵの久カボー
トを供給される。

ＭＰＵ＋６ｂの出力ボートには出力Ｉ／Ｆ　１６　ｄを
介してリム用およびジェット用の弁機構１８゜１９が接
続される。各弁機構１８．１９は電磁開閉弁で構成され
、この電磁開閉弁は所定の電圧が印加された時に開弁状
態となるものを使用している。

第３図は洗浄給水装置の動作フローチャートである。

待機状態で洗浄開始入力が与えられると、制御装置１６
はリム用弁機構１８を開状態へ駆動する（Ｓｌ）。これ
により洗浄水はリム給水口１１−リム給水室１０−リム
通水路８を介して複数のリム射水孔９からボウル部３へ
供給され、ボウル部３内の溜水２７に旋回を与えてボウ
ル部３の壁面を洗浄する（前洗浄）。

ＭＰＵ＋６ｂは、リム用流量計２０からの流量信号に係
るパルス信号をカウントしており、ＲＯＭ１６Ｃ内に予
め登録されている前洗浄給水量に係るデータとカウント
値が一致した時点で（Ｓ２）、リム用弁機構１８を閉状
態としくＳ３）、次いでジェット用弁機構１９を開状態
へ駆動する（Ｓ４）。

これによりジェット用給水管２５を介してジェット用ノ
ズル１２へ洗浄水が供給され、その噴射孔１３からトラ
ップ排水路４内へ洗浄水が噴射される。噴射された洗浄
水はトラップ排水路４の堰部４ａを越えて排出路４ｂへ
流入し、トラップ流水路４内の空気を巻き込みながら流
出口６から図示しない排水管へ排出される。このため、
トラップ排水路４内は大気圧に対して負圧となり、ボウ
ル部３内の溜水２７がトラップ排水路４内に呼び込まれ
て、トラップ排水路４内は洗浄水で充満された完全なサ
イホン状態となり、ボウル部３内の汚物・汚水の排出が
なされる。

ＭＰＵ１６ｂはジェット用流量計２１からの流量信号に
基づいてジェット用ノズル１２への給水量をカウントし
ており、ＲＯＭ１６ｃ内に予め格納しである本洗浄給水
量に係るデータに一致した時点で（ＳＳ）、ジェット用
弁機構１９を開状態に駆動しくＳ６）、次いで再度リム
用弁機構１８を開状態へ駆動して（Ｓ７）、ボウル部３
へ封水のための給水を行ない、ＲＯＭ１６ｃ内に予め格
納しである封水給水量に係るデータとリム用流量計２０
からの流量信号のカウント値が一致した時点て（Ｓ９）
リム用弁機構１８を閉状態へ駆動して（ＳＩＯ）、一連
の洗浄動作を終了する。

制御装置１６は操作部１７からの洗浄開始入力を受は付
は一連の洗浄動作を開始すると、本洗浄が終了するまで
は新たな洗浄開始入力を受は付けないよう構成している
。そして、封水給水中（Ｓ７以降）に新たな洗浄開始入
力が与えられた場合には（Ｓ８）、その時点で給水され
ている封水のための給水量を前洗浄のための給水量とみ
なしてステップＳ２へ科内し、前洗浄給水量が供給され
た時点でステップＳ３以降の本洗浄、封水給水を行なう
よう構成している。

以上の構成であるから、第４図の動作タイムチャートに
示すように、通常の洗浄動作では前洗浄、本洗浄、封水
給水の順序で各部へ所定量の給水を行ない、封水給水中
に新たに洗浄開始入力が与えられた場合は、既にボウル
部３へ給水された封水のための給水量を前洗浄のための
給水量とみなして一連の洗浄動作を行なう。

したがりて、本洗浄給水終了後以降は連続洗浄動作を可
能とするとともに、前洗浄時間を短縮して節水を図るこ
とができる。

なお、本洗浄給水中も新たな洗浄開始入力を受は付は可
能として、本洗浄給水終了後、直ちにステップＳ１へ好
打して一連の洗浄動作を行なう構成にしてもよい。

また、この実施例では、リム用とジェット用の２つの流
量計２０．２１を備える構成について説明したが、前洗
浄給水と本洗浄給水を同時に行なわない構成では給水管
２４側に１つの流量計を設ける構成でもよい。また、流
量計を用いずに、給水管２４に圧力センサを設け、給水
圧に対応して給水時間（開弁時間）を制御して、各部へ
所定量を給水する構成でもよい。

また、この実施例では連続洗浄制御手段を制御装置１６
内のＭＰＵ１６ｂと制御プログラムを格納したＲＯＭ１
６ｃより構成しているが、連続洗浄制御手段はデジタル
論理回路を用いた順序回路等で構成してもよい。

（発明の効果） 以上説明したようにこの発明に係る便器の洗浄給水装置
は、封水中に新たな洗浄開始入力が与えられた場合は、
既に給水された封水のための給水量とみなして所定量の
前洗浄給水を行なった後に、本洗浄、封水の順序で連続
洗浄を行なう構成としたので、封水給水の完了を待つこ
となく次の洗浄動作が可能となるとともに、前洗浄時間
が短縮されて節水を図ることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る洗浄給水装置を備えた便器の縦
断面図、第２図は洗浄給水装置のブロック構成図、第３
図は洗浄給水装置の動作フローチャート、第４図は洗浄
給水のタイムチャートである。 １・・・便器、３・・・ボウル部、３・・・トラップ排
水路、９・・・リム射水孔、１２・・・ジェット用ノズ
ル、１５・・・洗浄給水装置、１５・・・ＩＩＪ御装置
、１６ｂ・・・マイクロプロセッサ（ＭＰＵ）、１６ｃ
・・・メモリ（ＲＯＭ）、１７・・・操作部、１８・・
・リム用弁機構、１９・・・ジェット用弁機構、２０・
・・リム用流量計、２１・・・ジェット用流量計、２４
・・・給水管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　洗浄開始入力に基づいて前洗浄、本洗浄、封水の順序
   でそれぞれ所定量の給水を行なう便器の洗浄給水装置に
   おいて、封水給水中に新たな洗浄開始入力が与えられた
   場合は、既に給水された封水のための給水量を前洗浄の
   ための給水量とみなして一連の洗浄給水を行なう連続洗
   浄制御手段を備えたことを特徴とする便器の洗浄給水装
   置。