JPH0473227B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は蓋つきカセツトを用いるカセツト装着
装置に関する。

従来例の構成とその問題点 近年、テープレコーダはHi・Fi化，高密度記
録化の傾向にあり、カセツトの開口部に蓋をつ
け、ホコリや指紋の附着を防止する必要性がでて
きた。既にビデオカセツト等では実施されている
が、オーデイオ用としては簡単な構成で、AB両
面で使用でき、かつ安価に実現できるものでなく
てはならない。そこで安価に構成できる蓋つきカ
セツトを新たに提案し、それに対応したカセツト
装着装置を実現する必要がある。

発明の目的 本発明はＡ，Ｂいずれの面でも使用でき、開閉
の２位置をクリツプアクシヨン等によつてとりう
るように新しい蓋つきカセツトに対応して、簡単
な蓋の開閉機構をもつたカセツト装着装置を実現
することを目的とする。

発明の構成 本発明は主平面方向への挿入動作と、挿入動作
の終了後、主平面方向とほぼ垂直方向のカセツト
セツテイング動作とからなるカセツト挿入セツテ
イング機構のセツテイング動作時に、セツテイン
グ方向への移動動作でカセツト蓋の開放を行な
い、排出時の主平面方向への移動動作で、開放状
態にあるカセツト蓋の閉鎖を行うようにしたもの
である。

実施例の説明 第１図は蓋つきカセツトの一実施例の閉状態を
示す側面図で、１はカセツト上ハーフ、２はカセ
ツト下ハーフ、３はカセツト本体前面の開口部、
４はカセツト蓋、５はカセツト蓋回動支軸、６は
カセツト蓋前方側面に設けた蓋開閉用突起、７は
カセツト蓋回動支軸５の嵌合孔で、カセツト上ハ
ーフ１、カセツト下ハーフ２の突合せ部に後方に
向つて先細となる略三角形状に形成されている。
８はカセツト下ハーフ２と一体的に形成されたば
ね掛け用ピン、９はカセツト蓋回動支軸５はその
一端を掛けられたばねで常にカセツト蓋４を後方
に附勢している。第２図はその開状態を示す側面
図、第３図はその内部を示す上面図で１０はカセ
ツト内に収納されたテープである。

このように構成されたカセツトは、蓋が開閉の
各位置で安定的に保持されるとともに、その動作
途中ではクリツクアクシヨンが利用でき歯切れの
よい開閉切換えができる。

第４図はこのようなカセツトを用いる本発明に
よるカセツト装着装置の実施例の側面図で、カセ
ツト挿入時を示す。第４図において、１１は本体
ケース、１２は本体ケースのカセツト挿入口、１
３はカセツト保持部、１４はカセツト保持部内側
面に設けた案内溝で、カセツト蓋４の側面に設け
たカセツト蓋開閉用突起を案内し、カセツト蓋４
の閉状態のときのみ通過を特容する。１５は案内
溝の終了部に設けたカセツト蓋閉鎖用当接部、１
６はカセツト保持部上面に設けられたカセツト押
圧用板ばねでカセツトを保持部内に保持する。１
７，１８はカセツト保持部１３の上下動を案内す
る案内軸、１９はシヤーシ、２０はカセツト位置
決めピンで、セツテイングされたカセツトの前後
左右位置と高さ規制を行う。２１はカセツトの後
方の高さ規制をするピン、２２，２３はケース内
でシヤーシ１９を支持する支柱、２４はカセツト
蓋開放用当接部材でカセツト蓋４の左右側面に位
置してシヤーシ１９上に取付けられている。２５
は当接部である。

第５図はカセツト挿入後の第４図の状態からカ
セツトを演奏所定位置にセツトするべくカセツト
保持部１３が落下した所を示す側面図で、セツテ
イング動作に伴つて先ずカセツト蓋開閉用突起６
の先端部がカセツト開放用突起に当接し、蓋４は
時計方向に回動軸５の廻りに回動し、セツテイン
グ終了前に蓋４の開放を完了する。リセツテイン
グに際しては開状態のままカセツトはカセツト保
持部１３とともに上昇し、第６図の状態となる。

この状態からカセツト排出動作を行うと、カセ
ツト蓋開閉突起６は閉鎖用突起１５と当接し蓋４
は反時計方向に回動して閉じられ、閉じた状態で
排出され取出せる。このようにカセツト蓋開閉用
突起６を蓋閉状態で主平面方向と平行に細長く、
かつその一端が蓋回動支軸５の位置に来るように
設けたからカセツトの挿入排出時の移動方向及び
セツテイング，リセツテイング時の移動方向と一
致するように案内溝や当接部で案内，規制するだ
けで自動的にカセツト蓋の開閉ができ取出し時に
は必ず閉状態で取出すことができる。

尚カセツトの挿入，排出、カセツト保持部の上
下動等の各動作は手動に限るものではなく、モー
タ電磁石或はばね等に貯えられた駆動力によつて
もよいのは勿論である。

発明の効果 本発明は主平面方向への挿入動作と、挿入動作
の終了後、主平面方向とほぼ垂直方向のカセツト
セツテイング動作とからなるカセツト挿入セツテ
イング機構のセツテイング動作時に、セツテイン
グ方向への移動動作でカセツト蓋の開放を行い、
排出時の主平面方向への移動動作で、開放状態に
あるカセツト蓋の閉鎖を行うようにしたから、カ
セツトの挿入，排出の各動作で自動的に開閉で
き、開放状態のカセツトの誤挿入を防止できると
ともに排出時は必ず閉鎖状態となつて取出せるの
で、カセツトの取扱い時、或は保管時にテープ等
の記録媒体の露出を防止でき、ゴミやホコリ或は
指紋等の附着を防止できる。又、開閉のための衝
合部材も単に挿入排出経路上に待機させておくの
みでよく、レバー等の可動部品を必要としないの
で極めて構造が簡単で、安価に実施できるととも
に、確実な開閉動作の得られるものである。

又、カセツト蓋開閉用突起が常にカセツトの移
動方向と平行になるのでカセツトの挿入、セツテ
イング路でのカセツト蓋開閉用突起のための逃げ
溝兼案内溝の巾を最小限にできカセツトの案内が
安定して確実に行えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカセツトレコーダに用いられ
る蓋つきカセツトの蓋の閉状態を示す側面図、第
２図はその開状態を示す側面図、第３図はその内
部を示す上面図、第４図は本発明の一実施例のカ
セツトの挿入時を示す側面図、第５図はそのセツ
テイング状態の側面図、第６図はその排出直前状
態の側面図である。 ４……カセツト蓋、１３……カセツト保持部、
１５……カセツト蓋閉鎖用当接部、２５……カセ
ツト蓋開放用当接部、１９……シヤーシ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ カセツト前面の開口部を開閉するべく閉蓋状
   態でその側面において主平面方向に細長く延びる
   突起部を有したコ字状回動蓋を備えるカセツトを
   用いるカセツト装着装置であつて、蓋の閉状態で
   前記突起部と係合して前記カセツトの通過を許容
   する主平面方向のカセツト挿入排出路と、開状態
   で前記突起部と当接して前記カセツトの通過を許
   容するべく主平面方向とほぼ垂直に形成されたセ
   ツテイング，リセツテイング路と、前記セツテイ
   ング路の始まり位置近傍に形成された閉状態のカ
   セツト蓋開放用当接部と、前記排出路の始まり位
   置近傍に形成された開状態のカセツト蓋閉鎖用当
   接部とを設けたことを特徴とするカセツト装着装
   置。