JPH0472499B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]

本発明は、スパイス及び／又はハーブの抽出物
の製造方法に関し、飲料に配合した際、製品価値
を著るしく悪化させる混濁もしくは沈澱物の形成
を防止できるスパイス及び／又はハーブ抽出物の
製造方法に関する。 更に詳しくは、本願発明は、含水−水混和性有
機溶媒でスパイス及び／又はハーブを抽出し、得
られる抽出物に水溶性動植物性蛋白質を添加し、
形成される凝集物を除去することを特徴とするス
パイス及び／又はハーブ抽出物の製造方法に関す
る。 果汁や果実抽出物などに代表される植物材料の
水性抽出物には、ペクチン、タンニン等が含有さ
れ、これら抽出物は時間の経過と共に混濁を生
じ、更に沈澱を形成することは良く知られてい
る。 かかる不都合を防止する方法としては、例えば
果汁などをペクチン分解酵素で処理して、予めペ
クチンを分解除去し、更にゼラチンを添加してタ
ンニン、ペクチン類と反応させ、形成される凝集
沈澱物を取り除く方法が一般的に採用されてい
る。 また安定な紅茶濃縮の製造法として、紅茶抽出
液を酸性とし、これにゼラチンを添加し、冷却し
て形成される凝集物を取り除く方法も提案されて
いる（米国特許第3118028号）。 更に、果汁類又は果実抽出液等の果実成分含有
液状物に、植物性蛋白質をPH3.7以下の水溶液と
して添加し、形成される凝集物を除去したのち、
酸性乳又は上記蛋白質の乳状液と混和する果汁含
有乳飲料の製造法も提案されている（特開昭53−
118548号）。 しかしながら、上記の如く、従来、かかるペク
チン、タンニンなどの除去による飲料の混濁もし
くは沈澱物形成防止方法は、果汁及び紅茶などへ
の応用に限られていた。 近年、飲食品に対する嗜好の多様化に伴い、従
来は例えば生薬あるいはキヤンデイーなどの比較
的限られた分野において利用されるにすぎなかつ
たスパイス及び／又はハーブ抽出物を、飲料に配
合する需要が増加してきた。殊に、かかるスパイ
ス及び／又はハーブ抽出物を配合する飲料の特色
として、その薬理効果、滋養効果を目的とする場
合が多く、必然的に種々のアミノ酸類、ビタミン
類、ミネラル類のほか、各種の動物植物エキス
類、ホエーなどの蛋白質含有材料を配合すること
が一般に行われている。これらの諸原材料とスパ
イス及び／又はハーブ抽出物との相互反応による
混濁及び／又は沈澱物の形成は避け難く、これを
解決することは主要な改善課題であつた。 しかしながら、天然源の複雑な抽出物組成を有
するスパイス及び／又はハーブ抽出物と上記の如
き諸原材料との極めて多種に及ぶ多成分系におけ
る各成分間の複雑な相互作用及びこれら作用間の
複雑な作用バランスは全く不明であつて、従つ
て、当然のことながら上記課題を解決するための
指針は全く不明且つ未知の分野に属し、スパイス
及び／又はハーブ抽出物の薬理効果、滋養効果な
どに悪影響を伴うことなしに、上記混濁及び／又
は沈澱物の形成を回避する手法は全く未知であつ
た。 本発明者等は、上記の如き飲料、殊に蛋白質配
合飲料に不都合な混濁及び沈澱物を形成すること
なく配合でき且つスパイス及び／又はハーブ抽出
物の配合目的を悪化させないスパイス及び／又は
ハーブ抽出物について種々検討してきた。 その結果、従来、果汁や紅茶などのペクチン、
タンニン類の除去には知られていたが、スパイス
及び／又はハーブ抽出物への利用に関しては、全
く知られていなかつた蛋白質処理によつて、該抽
出物の混濁及び沈澱物形成のトラブルを、それら
抽出物の添加目的を悪化することなしに、略完全
に防止できることを発見した。本発明者等の研究
によれば、スパイス及び／又はハーブ類を含水−
水混和性有機溶媒で抽出する際、及び／又は、該
抽出物に動植物性蛋白質を添加し、形成される凝
集物を除去することによつて得られたスパイス及
び／又はハーブの抽出物が、風味及び香気バラン
スに優れ、保存間及び、飲料に賦香した場合にお
いても、混濁及び二次沈澱物を形成することな
く、極めて安定で且つスパイス及び／又はハーブ
抽出物の有用効果をそこなわないことを発見し
た。 従来、肉類や野菜類を水で煮込んでスープ等を
作る際に、臭味のマスキングや香味付け等の目的
でハーブ類やスパイス類を一緒に加えることが行
われており、更に、コンソメスープ等を透明にす
る際には、上記の如くして得られたスープに卵白
を加えて加熱し、アクや脂を卵白と一緒に凝固さ
せて除去することも行われる。しかしながら、こ
のようにして得られた水抽出スープは、低温で保
存すると再び混濁し、貯蔵安定性に劣り、蛋白質
配合飲料に利用できるような抽出物を得ることは
できない。 従つて本発明の目的は、卓越した改善諸性質を
示すスパイス及び／又はハーブ抽出物を提供する
にある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 本発明のスパイス及び／又はハーブ抽出物の製
造に利用することのできるスパイス類及びハーブ
類としては、例えば、セージ、タイム、マジヨラ
ム、オレガノ、バジル、ペパーミント、スペアミ
ント、シソ、バルム、ローズマリーなどのシソ科
スパイス又はハーブ植物；レツドペツパー、パプ
リカなどのナス科スパイス又はハーブ植物；ゴマ
の如きゴマ科スパイス又はハーブ植物；タラゴン
の如きキク科スパイス又はハーブ植物；ペツパ
ー、ナガコシヨウなどのコシヨウ科スパイス又は
ハーブ植物；メース、ナツツメグなどのニクズク
科スパイス又はハーブ植物；ベイリーフ、サツサ
フラス、シンナモン、カツシヤなどのクスノキ科
のスパイス又はハーブ植物；スターアニスの如き
モクレン科スパイス又はハーブ植物；西洋ワサ
ビ、ミズガラシ、ワサビ、マスタードなどのアブ
ラナ科スパイス又はハーブ植物；トンカ豆、フエ
ヌグリークなどのマメ科スパイス又はハーブ植
物；サンシヨウの如きミカン科スパイス又はハー
ブ植物；オールスパイス、クローブなどのフトモ
モ科スパイス又はハーブ植物；セリ、アンゲリ
カ、チヤービル、パセリ、セロリ、アニス、フエ
ンネル、ボウフウ、コリアンダー、クミン、デイ
ル、キヤラウエーなどのセリ科スパイス又はハー
ブ植物；ガーリツク、ラツキヨウ、オニオン、サ
ルサパリラなどのユリ科スパイス又はハーブ植
物；サフランの如きアヤメ科スパイス又はハーブ
植物；ガランガ、カルダモン、ジンジヤー、サン
ナ、ガジユツ、ターメリツクなどのシヨウガ科ス
パイス又はハーフ植物；バニラの如きラン科スパ
イス又はハーブ植物；アーモンドの如きバラ科ス
パイス又はハーブ植物；ジユニパーの如きヒノキ
科スパイス又はハーブ植物；ウインターグリーン
の如きツツジ科スパイス又はハーブ植物及びこれ
らの任意の混合物を例示することができる。これ
らスパイス類及び／又はハーブ類は、生鮮物もし
くは乾燥物の何れの形でも利用することができ、
例えば、破砕、切断、粉砕などによる細片及び粉
末などの任意の細分化物の形で利用することがで
きるし、小形の場合はそのまま利用することもで
きる。 本発明のスパイス及び／又はハーブ抽出物の製
造に利用できる水混和性有機溶媒としては、例え
ばメタノール、エタノール、ｎ−プロピルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、ソルビツト、マルチツト、
キシリツトなどのアルコール類、アセトン、テト
ラヒドロフラン及びこれら溶媒の任意の混合物な
どの如き水混和性有機溶媒を例示することができ
る。これらの中で、水分含量約20重量％以上の含
水エタノール、プロピレングリコール、グリセリ
ン及びこれらの任意の混合物をより好ましく例示
することができる。 更に本発明のスパイス及び／又はハーブの含水
−水混和性有機溶媒による抽出の際もしくは抽出
物を処理するのに利用することのできる動植物性
蛋白質としては、例えば、ゼラチン、カゼイン及
びその塩類、大豆蛋白、ホエーパウダー、アルブ
ミン、グロブリン、小麦蛋白、及びこれら蛋白質
の任意の混合物を例示することができる。 本発明のスパイス及び／又はハーブ抽出物を得
るための抽出操作及び抽出条件は、所望に応じて
適宜に選択できるが、好ましい一態様を例示すれ
ば、例えば、前記例示の如きスパイス及び／又は
ハーブ１重量部に対して、約１〜約200倍重量部
の水及び／又は水分含量約20重量％以上の水混和
性有機溶媒を添加し、更に約0.001〜約１重量部
の前記動植物蛋白質を添加し、もしくは添加せず
して、撹拌もしくは静置条件下で抽出処理するこ
とができる。抽出温度及び時間は適宜変更選択す
ることができ、例えば、大気圧条件下に室温乃至
使用した溶媒の沸点温度、或いは密閉容器中で自
然発生圧乃至加圧条件に、室温乃至約150℃で、
たとえば、約１分乃至約72時間の如き温度及び時
間を例示することができる。 このようにして抽出処理を行つた後、必要に応
じ、例えば遠心分離、過、圧搾その他の任意の
固液分離手段を利用して、不溶性固型物残渣を除
去することにより、水又は水混和性有機溶媒抽出
物を得ることができる。 所望により、不溶性固形物残渣を上記と同様の
操作をくり返し抽出することができる。 上記の如き抽出処理は、バツチ方式、連続方
式、多段方式などの任意の方式及びそれらの適宜
な組合せ方式で行うことができる。例えば、スパ
イス及び／又はハーブを抽出カラムに充填して、
カラム上部もしくは下部より、動植物性蛋白質を
溶解したもしくは添加していない水又は水分含量
約20重量％以上の水混和性有機溶媒を連続的もし
くは間欠的に送入して、一段もしくは多段抽出す
るカラム方式を採用することができる。 本発明においては、上記の如くして得られた抽
出液に対して約0.0005〜約100重量％の動植物蛋
白質を添加して、例えば約10℃〜約85℃の如き温
度にて約５分〜約８時間撹拌して、該抽出液の混
濁もしくは沈澱の原因物質と反応させ、不溶性の
凝固物として析出させる。上記抽出後の蛋白質処
理における蛋白質の濃度は、約20重量％以下とす
ることが操作上有利である。従つて動植物性蛋白
質は、予め約１〜約50重量％の水溶液として利用
することが望ましい。更に所望により、該蛋白処
理の際に該抽出後のPHを約３〜約５に調整するこ
とにより、該抽出液の混濁もしくは、沈澱原因物
質の凝固析出を効果的に行うことができる。 更に本発明においては、上記の如き、蛋白質処
理を行つた抽出液を、約10℃〜約−30℃に冷却す
ることにより、凝集物の析出を促進し、該原因物
質の除去を更に効率良く行うことができる。 次いで、上記の如き蛋白質を添加して凝集物を
析出させた抽出液を、例えば紙、ケイソウ土、
セルロース粉末などを用いて濾過するか、或いは
遠心分離などの手段によつて該凝集物を除去する
ことにより、澄明な本発明のスパイス及び／又は
ハーブ抽出物を得ることができる。 本発明においては、所望により、上記の如くし
て得た抽出物を、例えば蒸留処理、凍結濃縮など
の如き任意の手段により濃縮することができる。
蒸留は、常圧下、減圧条件下のいずれの条件下で
も実施できるが、減圧条件下での低温における実
施がより好ましく、例えば、約５〜約750mmHgの
減圧下で約50℃以下の条件を例示することができ
る。 更に本発明においては、上記の如くして得られ
たスパイス及び／又はハーブ抽出物に更にグリセ
リン、プロピレングリコール及びＤ−ソルビツト
などの如き多価アルコール類及びシヨ糖、ブドウ
糖、果糖、水飴、異性化糖などの如き糖類及びこ
れらの任意な混合物を添加して、二次沈澱の生成
抑制効果と、微生物的にも安定で、長期保存可能
な抽出物とすることができるし、また本発明の抽
出物に適宜賦形剤を添加して噴霧乾燥、凍結乾燥
などの任意の手段を用いて乾燥粉末とすることも
できる。 本発明によつて得られたスパイス及び／又はハ
ーブ抽出物は、各種飲食品に利用することができ
るが、混濁及び沈澱の生成が極めて少ないことか
ら例えば、液状医薬品、透明保健飲料などの透明
飲料に有利に利用できるほか、殊に乳蛋白などの
蛋白質含有飲料に配合して、沈澱を生成せず長期
間安定な飲料製造に最も効果的に利用することが
できる。 更にシーズニングフレーバー、ミートフレーバ
ー、スパイスフレーバーなどのスパイス系フレー
バーの調合素材として利用できるほか、例えばウ
ースターソース、トマトケチヤツプ、ドレツシン
グ、風味調味料、たれ類、液体調味料、即席カレ
ー、練りカラシ、練りわさび、スパイスビネガー
などの調味料類；ハム、ソーセージ、かまぼこな
どの食肉水産加工品類；キヤンデイー、チユーイ
ンガム、焼菓子、スナツクなどの菓子類；乳製
品；スープ類；調理食品、冷凍食品、レトルト食
品などの調理食品類；リキユール、エール、トニ
ツク、コーラなどの飲料類；口腔組成物、飼料、
脱臭剤、室内芳香族、保健衛生医薬品などの広い
分野において利用することができる。 以下実施例によつて本発明の数態様を更に詳し
く説明する。 製造例 １ シンナモン粉末100ｇに50重量％のエタノール
水溶液1000ｇを加えて60℃で１時間撹拌抽出し
た。冷却後遠心分離にて固液分離し分離液820ｇ
を得た。次いで10重量％ゼラチン水溶液41ｇ（分
離液量の５重量％）を分離液に加え40℃で１時間
撹拌し、生成した不溶性固型物を分離し、清澄
過して液850ｇを得た。得られた液にグリセ
リン170ｇを溶解させ、二次沈澱の生成しない安
定な抽出物1020ｇを得た（本発明No.１）。 比較例 １ シンナモン粉末100ｇに50重量％のエタノール
水溶液1000ｇを加えて60℃で１時間撹拌抽出し
た。冷却後遠心分離にて固液分離し分離液820ｇ
を得た。次清澄過して液810ｇを得、得られ
た液にグリセリン162ｇを溶解させ抽出物972ｇ
を得た（比較品No.１）。 製造例 ２ グローブ粉末50ｇに40重量％のエタノール水溶
液750ｇを加えて80℃で３時間撹拌抽出したのち
30℃に冷却した。次いで遠心分離にて固液分離し
分離液650ｇを得た。分離液はクエン酸でPH3.5に
調整したのち20重量％カゼインソーダ水溶液13ｇ
を加え30℃で２時間撹拌し、生成した不溶性固型
物を分離除去した分離液−10℃の冷蔵庫に20時間
静置し生成した不溶性混濁物を清澄過して液
620ｇを得た。得られた液に水飴62ｇを溶解さ
せ二次沈澱の生成しない安定な抽出物682ｇを得
た（本発明No.２）。 比較例 ２ グローブ粉末50ｇに40重量％のエタノール水溶
液750ｇを加えて80℃で３時間撹拌抽出したの30
℃に冷却した。次いで遠心分離にて分離液650ｇ
を得た。分離液はクエン酸にてPH3.5に調整した
のち−10℃の冷蔵庫に20時間静置し生成した混濁
物を清澄過して液600ｇを得た。得られた
液に水飴60ｇを溶解させ抽出物660ｇを得た（比
較品No.２）。 比較例 ３ シンナモン粉末100ｇに水1000ｇを加えて60℃
で１時間撹拌抽出した。冷却後遠心分離によつて
固−液分離し、分離液820ｇを得た。次いで、10
重量％ゼラチン水溶液41ｇ（分離液の５重量％）
を分離液に加え、40℃で１時間撹拌し、生成した
不溶性固型物を除去した後、過して清澄な液
850ｇを得た。この液にグリセリン170ｇを加え
て溶解し、シンナモン抽出物1020ｇを得た（比較
品No.３）。 実験例 １ 粉末ホエー50ｇを水1000ｇに溶解し、遠心分離
を行つて不溶部を除去し、澄明な５％ホエ−水溶
液を調製した。上記５％ホエール水溶液100ｇに
対し、本発明品No.１、No.２、比較品No.１及びNo.２
を夫々２ｇ宛添加して均一に混合し、透明サンプ
ルビンに詰めて混濁状態、及び５℃の条件下で保
存した場合の沈澱の生成状態を観察した。その結
果を表１に示した。 The present invention relates to a method for producing extracts of spices and/or herbs, which can prevent the formation of turbidity or precipitates that significantly deteriorate product value when incorporated into beverages. Regarding. More specifically, the present invention extracts spices and/or herbs with a water-containing and water-miscible organic solvent, adds water-soluble animal and plant proteins to the resulting extract,
The present invention relates to a method for producing spice and/or herbal extracts, characterized in that the agglomerates formed are removed. Aqueous extracts of plant materials, such as fruit juice and fruit extracts, contain pectin, tannins, etc., and it is well known that these extracts become cloudy and form precipitates over time. There is. A method for preventing such inconveniences is, for example, by treating fruit juice with a pectin-degrading enzyme to decompose and remove pectin in advance, and then adding gelatin to react with tannins and pectins to remove the agglomerated precipitates that are formed. method is commonly adopted. In addition, as a method for producing a stable black tea concentrate, a method has been proposed in which black tea extract is made acidic, gelatin is added thereto, and the aggregates formed are removed by cooling (US Pat. No. 3,118,028). Furthermore, after adding vegetable protein as an aqueous solution with a pH of 3.7 or less to a fruit component-containing liquid such as fruit juice or fruit extract, and removing the formed aggregates,
A method for producing a fruit juice-containing milk drink that is mixed with acidic milk or an emulsion of the above-mentioned proteins has also been proposed (Japanese Patent Application Laid-Open No. 1987-1999).
No. 118548). However, as described above, conventional methods for preventing cloudiness or precipitate formation in beverages by removing pectin, tannins, etc. have been limited to application to fruit juices, black tea, and the like. In recent years, with the diversification of tastes in food and beverages, there has been an increase in demand for adding spices and/or herbal extracts, which were previously only used in relatively limited fields such as herbal medicine or candy, to beverages. I've done it. In particular, beverages containing such spices and/or herbal extracts are often intended for their medicinal and nutritional effects, and necessarily contain various amino acids, vitamins, minerals, and other substances. Generally, protein-containing materials such as animal and plant extracts and whey are blended. The formation of turbidity and/or precipitates due to the interaction of these raw materials with spices and/or herbal extracts is unavoidable, and solving this has been a major improvement problem. However, in the extremely wide variety of multi-component systems of spices and/or herbal extracts with complex extract compositions of natural sources and the various raw materials mentioned above, the complex interactions between each component and the complex effects between these components are difficult to understand. The balance of action is completely unknown, and therefore, as a matter of course, the guidelines for solving the above problems are completely unknown and belong to an unknown field. A method for avoiding the above-mentioned turbidity and/or precipitate formation was completely unknown. The present inventors have proposed a spice and/or herbal extract that can be incorporated into the above-mentioned beverages, particularly protein-containing beverages, without forming undesirable turbidity and sediment, and which does not impair the purpose of blending the spice and/or herbal extract. I have been considering various things. As a result, pectin in fruit juices, tea, etc.
A protein treatment known for the removal of tannins, but completely unknown for use in spice and/or herbal extracts, eliminates the problems of turbidity and precipitate formation in the extracts. It has been discovered that these can be almost completely prevented without compromising the purpose of adding these extracts. According to the research of the present inventors, spices and/or herbs are
The extract of spices and/or herbs obtained during extraction with a water-miscible organic solvent and/or by adding animal and vegetable proteins to said extract and removing the aggregates formed; It has excellent flavor and aroma balance, is extremely stable without forming turbidity or secondary precipitates, and does not impair the useful effects of spices and/or herbal extracts, even during storage or when flavored to beverages. I discovered that. Traditionally, when meat and vegetables are simmered in water to make soups, etc., herbs and spices have been added for the purpose of masking odors and adding flavor. To make the soup transparent, egg whites are added to the soup obtained as described above and heated to coagulate the scum and fat together with the egg whites and remove them. However, the water-extracted soup obtained in this way becomes cloudy again when stored at low temperatures and has poor storage stability, making it impossible to obtain an extract that can be used in protein-containing beverages. It is therefore an object of the present invention to provide spice and/or herbal extracts exhibiting outstanding improved properties. The above objects and many other objects and advantages of the present invention will become more apparent from the following description. Examples of spices and herbs that can be used for producing the spice and/or herbal extract of the present invention include sage, thyme, marjoram, oregano, basil, peppermint, spearmint, perilla, balm, and rosemary. Lamiaceae spices or herbal plants; Solanaceae spices or herbal plants such as red petsper, paprika; Sesameaceae spices or herbal plants such as sesame seeds; Asteraceae spices or herbal plants such as tarragon; Phylnaceae spices or herbal plants such as Petspur, Nagakoshiyo Spices or herbal plants of the Lauraceae family, such as mace and nutmeg; Spices or herbal plants of the Lauraceae family, such as bay leaf, sassafras, cinnamon, and cassava; Spice or herbal plants of the Magnoliaceae family, such as star anise; Horseradish, water mustard, wasabi, mustard, etc. Cruciferous spice or herbal plants; Legume spices or herbal plants, such as tonka bean, fenugreek; Rutaceae spices or herbal plants, such as cornstarch; Myrtaceae spices or herbal plants, such as allspice, cloves; Japanese parsley, angelica, chiavil, Umbelliferous spices or herbal plants such as parsley, celery, anise, fennel, bouffant, coriander, cumin, dale, caraway; Liliaceous spices or herbal plants such as garlic, radish, onion, sarsaparilla; Iridaceous spices or herbs such as saffron Plants; Spice or herbal plants of the Albaceae family, such as galanga, cardamom, ginger, sanna, turmeric, and turmeric; Spices or herbal plants of the Orchidaceae family, such as vanilla; Spice or herbal plants of the Rosaceae family, such as almonds; Spices or herbs of the Cupressaceae family, such as Diuniper Plants; examples include Ericaceae spice or herbal plants such as wintergreen and any mixtures thereof. These spices and/or herbs can be used in either fresh or dried form,
For example, it can be used in the form of any subdivided products such as fine pieces and powder by crushing, cutting, pulverizing, etc., and if it is small, it can also be used as it is. Examples of water-miscible organic solvents that can be used for producing the spice and/or herbal extracts of the present invention include methanol, ethanol, n-propyl alcohol, isopropyl alcohol, propylene glycol, glycerin, sorbitol, maltate,
Examples include alcohols such as xyrite, water-miscible organic solvents such as acetone, tetrahydrofuran, and any mixtures of these solvents. Among these, more preferable examples include water-containing ethanol with a water content of about 20% by weight or more, propylene glycol, glycerin, and any mixture thereof. Further, examples of animal and vegetable proteins that can be used in extracting the spices and/or herbs of the present invention with a water-containing water-miscible organic solvent or in treating the extract include gelatin, casein and its salts, soybean, etc. Examples include protein, whey powder, albumin, globulin, wheat protein, and any mixture of these proteins. The extraction operation and extraction conditions for obtaining the spice and/or herb extract of the present invention can be appropriately selected as desired. To 1 part by weight, about 1 to about 200 parts by weight of water and/or a water-miscible organic solvent with a water content of about 20% by weight or more is added, and about 0.001 to about 1 part by weight of the animal or plant protein is added. The extraction process can be carried out under stirring or standing conditions with or without addition. The extraction temperature and time can be changed and selected as appropriate, for example, under atmospheric pressure conditions at room temperature to the boiling point temperature of the solvent used, or in a closed container under naturally occurring pressure or pressurized conditions at room temperature to about 150 ° C.
For example, temperatures and times may range from about 1 minute to about 72 hours. After performing the extraction process in this way, if necessary, for example, by using any solid-liquid separation means such as centrifugation, filtration, compression, etc., insoluble solid residues can be removed. organic solvent extracts can be obtained. If desired, the insoluble solid residue can be extracted by repeating the same operation as above. The extraction process as described above can be performed by any method such as a batch method, a continuous method, a multi-stage method, or an appropriate combination thereof. For example, filling an extraction column with spices and/or herbs
A column that performs single-stage or multi-stage extraction by continuously or intermittently feeding water in which animal or vegetable proteins have been dissolved or not, or a water-miscible organic solvent with a water content of approximately 20% by weight or more, from the top or bottom of the column. method can be adopted. In the present invention, about 0.0005 to about 100% by weight of animal and plant proteins are added to the extract obtained as described above, and the mixture is heated for about 5 minutes to about 5 minutes at a temperature such as about 10°C to about 85°C. The mixture is stirred for about 8 hours to react with the substance that causes the turbidity or precipitation of the extract, and precipitates it as an insoluble coagulate. It is operationally advantageous for the protein concentration in the post-extraction protein treatment to be about 20% by weight or less. Therefore, it is desirable to use animal and vegetable proteins in advance as an aqueous solution of about 1 to about 50% by weight. Further, if desired, by adjusting the pH after the extraction to about 3 to about 5 during the protein treatment, it is possible to effectively cause turbidity of the extract or coagulate and precipitate substances that cause precipitation. Furthermore, in the present invention, the protein-treated extract as described above is cooled to about 10°C to about -30°C to promote the precipitation of aggregates and more efficiently remove the causative substances. It can be carried out. Next, the extract obtained by adding the above-mentioned proteins to precipitate the aggregates is transferred to, for example, paper, diatomaceous earth,
A clear spice and/or herb extract of the present invention can be obtained by filtering with cellulose powder or removing the aggregates by means such as centrifugation. In the present invention, the extract obtained as described above can be concentrated by any means such as distillation, freeze concentration, etc., if desired.
Distillation can be carried out under either normal pressure or reduced pressure, but it is more preferable to carry out under reduced pressure at a low temperature, for example, under reduced pressure of about 5 to about 750 mmHg and at about 50 ° C. or less. can do. Furthermore, in the present invention, polyhydric alcohols such as glycerin, propylene glycol, and D-sorbitol, sucrose, glucose, fructose, starch syrup, and isomerized are added to the spice and/or herb extract obtained as described above. By adding saccharides such as saccharides and arbitrary mixtures thereof, it is possible to obtain an extract which has the effect of suppressing the formation of secondary precipitates, is microbially stable, and can be stored for a long period of time. It is also possible to form a dry powder by adding appropriate excipients to the product and using any method such as spray drying or freeze drying. The spice and/or herbal extract obtained according to the present invention can be used in various food and drink products, but because it produces very little turbidity and precipitation, it can be used, for example, in liquid medicines, transparent drinks such as transparent health drinks, etc. In addition to being advantageously used for beverages containing proteins such as milk protein, it can be most effectively used to produce beverages that are stable for a long period of time without forming precipitates. In addition, it can be used as a compounding material for spice flavors such as seasoning flavors, meat flavors, and spice flavors, as well as Worcestershire sauce, tomato ketchup, dressings, flavor seasonings, sauces, liquid seasonings, instant curry, mustard paste, wasabi paste, etc. Seasonings such as spice vinegar; Processed meat and marine products such as ham, sausage, and kamaboko; Confectionery such as yellowtail, chewing gum, baked goods, and snacks; Dairy products; Soup; Cooking of cooked foods, frozen foods, and retort foods. Foods; Beverages such as liqueurs, ales, tonics, and colas; Oral compositions, feeds,
It can be used in a wide range of fields such as deodorizers, indoor aromatics, and health and hygiene drugs. Some embodiments of the present invention will be explained in more detail below with reference to Examples. Production Example 1 1000 g of a 50% by weight ethanol aqueous solution was added to 100 g of cinnamon powder, and the mixture was stirred and extracted at 60° C. for 1 hour. After cooling, separate the solid and liquid by centrifugation to obtain 820g of separated liquid.
I got it. Next, 41 g of a 10% by weight gelatin aqueous solution (5% by weight of the amount of separated liquid) was added to the separated liquid and stirred at 40°C for 1 hour, and the resulting insoluble solid was separated and clarified to obtain 850 g of liquid. 170 g of glycerin was dissolved in the obtained liquid to obtain 1020 g of a stable extract that did not generate secondary precipitates (No. 1 of the present invention). Comparative Example 1 1000 g of a 50% by weight ethanol aqueous solution was added to 100 g of cinnamon powder, and the mixture was stirred and extracted at 60° C. for 1 hour. After cooling, separate solid and liquid by centrifugation to obtain 820g of separated liquid.
I got it. Next, 810 g of liquid was obtained by clarification, and 162 g of glycerin was dissolved in the obtained liquid to obtain 972 g of extract.
(Comparison product No. 1). Production example 2 Add 750 g of a 40% by weight ethanol aqueous solution to 50 g of glove powder, stir and extract at 80°C for 3 hours.
Cooled to 30°C. Next, solid-liquid separation was performed by centrifugation to obtain 650 g of separated liquid. The separated liquid was adjusted to pH 3.5 with citric acid, and then 13 g of a 20% by weight casein soda aqueous solution was prepared.
was added and stirred for 2 hours at 30°C, and the resulting insoluble solid matter was separated and removed.The separated liquid was left standing in a refrigerator at -10°C for 20 hours, and the resulting insoluble turbidity was clarified and liquid was obtained.
Obtained 620g. 62 g of starch syrup was dissolved in the obtained liquid to obtain 682 g of a stable extract that did not generate secondary precipitate (invention No. 2). Comparative Example 2 750 g of a 40% by weight ethanol aqueous solution was added to 50 g of glove powder and extracted by stirring at 80°C for 3 hours.
Cooled to ℃. Then, 650g of separated liquid was centrifuged.
I got it. The separated liquid was adjusted to pH 3.5 with citric acid and then allowed to stand in a -10°C refrigerator for 20 hours, and the resulting turbidity was clarified to obtain 600 g of liquid. 60 g of starch syrup was dissolved in the obtained liquid to obtain 660 g of extract (comparative product No. 2). Comparative example 3 Add 1000 g of water to 100 g of cinnamon powder and heat at 60℃
The mixture was stirred and extracted for 1 hour. After cooling, solid-liquid separation was performed by centrifugation to obtain 820 g of separated liquid. Then 10
Weight% gelatin aqueous solution 41g (5% by weight of separated liquid)
was added to the separated liquid, stirred at 40℃ for 1 hour, removed the formed insoluble solids, and filtered to obtain a clear liquid.
Obtained 850g. 170 g of glycerin was added and dissolved in this liquid to obtain 1020 g of cinnamon extract (comparative product No. 3). Experimental Example 1 50 g of powdered whey was dissolved in 1000 g of water and centrifuged to remove the insoluble portion to prepare a clear 5% whey aqueous solution. Inventive products No. 1, No. 2, comparative products No. 1 and No. 2 for 100 g of the above 5% whale aqueous solution.
2 g of each were added and mixed uniformly, and the mixture was packed in a transparent sample bottle to observe the turbid state and the formation of precipitate when stored at 5°C. The results are shown in Table 1.

【表】 混濁状態及び沈澱生成に対する記号の意味は下
記の通り − 澄明 沈澱なし ± 僅かに濁る ビン底面の輝きなくなる ＋ 濁りを認める 僅かな沈澱を認める やや著しい混濁 やや著しい沈澱 著しく混濁 著しく沈澱 〓 激しく濁り凝集物生成 激しく沈澱生成 表１の結果から明らかな通り、本発明品No.１及
びNo.２は、いずれも混濁せずに澄明に溶解したの
に対し、比較品No.１及びNo.２は激しく濁り、凝集
物を生成した。また、５℃の条件下における保存
試験の結果も本発明品No.１及びNo.２は共に長期間
にわたつて混濁及び沈澱の生成を認めず安定であ
つたのに対し比較品No.１及びNo.２は激しく濁り、
且つ多量の沈澱を生成した。[Table] The meanings of the symbols for turbidity and precipitation are as follows − Clear No precipitation ± Slight turbidity Loss of shine on the bottom of the bottle + Turbidity Slight precipitation Slightly significant turbidity Slightly significant precipitation Significant turbidity Significant precipitation 〓 Severe Formation of turbid aggregates Severe formation of precipitates As is clear from the results in Table 1, inventive products No. 1 and No. 2 both dissolved clearly without turbidity, whereas comparative products No. 1 and No. 2 dissolved clearly. 2 became extremely cloudy and produced aggregates. In addition, the results of the storage test under the condition of 5°C showed that both invention products No. 1 and No. 2 were stable for a long period of time with no turbidity or precipitate formation, whereas comparative product No. 1 and No. 2 became extremely cloudy,
Moreover, a large amount of precipitate was produced.

Claims (1)

【特許請求の範囲】[Claims] １ 含水−水混和性有機溶媒でスパイス及び／又
はハーブを抽出し、得られる抽出物に水溶性動植
物性蛋白質を添加し、形成される凝集物を除去す
ることを特徴とするスパイス及び／又はハーブ抽
出物の製造方法。1 Spices and/or herbs characterized by extracting spices and/or herbs with a water-containing water-miscible organic solvent, adding water-soluble animal and vegetable proteins to the resulting extract, and removing formed aggregates. Method for producing extracts.