JPH0471229B2 - - Google Patents
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- JPH0471229B2 JPH0471229B2 JP61004852A JP485286A JPH0471229B2 JP H0471229 B2 JPH0471229 B2 JP H0471229B2 JP 61004852 A JP61004852 A JP 61004852A JP 485286 A JP485286 A JP 485286A JP H0471229 B2 JPH0471229 B2 JP H0471229B2
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 7
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- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
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- Image Input (AREA)
- Character Discrimination (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔概要〕
透明平板中を全反射して来る凸部情報のみをホ
ログラムを用いて外部に導出し撮影する装置にお
いて、該ホログラムとして、複数のホログラムを
使用し、かつ各ホログラムを凹凸面情報入力部か
ら等距離の位置に配設することで、同時に複数の
凹凸面情報を採取可能とする。
ログラムを用いて外部に導出し撮影する装置にお
いて、該ホログラムとして、複数のホログラムを
使用し、かつ各ホログラムを凹凸面情報入力部か
ら等距離の位置に配設することで、同時に複数の
凹凸面情報を採取可能とする。
(産業上の利用分野)
高度情報化社会を迎えた今日、コンピユータシ
ステムにおけるセキユリテイ技術の確立が急務に
なつてきている。特にこのシステムを扱う人間を
正しく識別するために、コンピユータルームへの
入室管理を厳格に行なうことは、情報の機密保持
の上で重要な課題である。現在、この目的の為
に、パスワードやIDカードなどが実用化され、
また指紋等による個人照合システムが導入され始
めている。
ステムにおけるセキユリテイ技術の確立が急務に
なつてきている。特にこのシステムを扱う人間を
正しく識別するために、コンピユータルームへの
入室管理を厳格に行なうことは、情報の機密保持
の上で重要な課題である。現在、この目的の為
に、パスワードやIDカードなどが実用化され、
また指紋等による個人照合システムが導入され始
めている。
これまで指紋等の凹凸面の情報を入力する方法
としては、インクを塗布して用紙に一度押印した
後、イメージセンサを用いて入力する方法、及び
プリズム等の光学素子を用い、ガラス/空気界面
に、臨界角以上の角度で光線を入射することによ
り、凹凸パターンを即時的に得る方法があつた。
本発明は、後者の光学素子を使用して凹凸面情報
を採取する装置において、同時に複数の凹凸面情
報を採取可能とする方法に関する。
としては、インクを塗布して用紙に一度押印した
後、イメージセンサを用いて入力する方法、及び
プリズム等の光学素子を用い、ガラス/空気界面
に、臨界角以上の角度で光線を入射することによ
り、凹凸パターンを即時的に得る方法があつた。
本発明は、後者の光学素子を使用して凹凸面情報
を採取する装置において、同時に複数の凹凸面情
報を採取可能とする方法に関する。
従来から行なわれている、インクを指に塗布し
て用紙に押捺し撮像系を用いて入力する方法は、
毎回指をインクで汚してしまい、また塗布むらや
かすれ等による入力の困難が常につきまとつてい
た。
て用紙に押捺し撮像系を用いて入力する方法は、
毎回指をインクで汚してしまい、また塗布むらや
かすれ等による入力の困難が常につきまとつてい
た。
この問題を解消するために、第7図のようにプ
リズムを用いた光学的な実時間入力手段が提案さ
れているが、多重反射による漏れ光のために、凹
凸パターンのコントラストを低下させるという欠
点があつた。またプリズムを用いているため、薄
型化が図れない。特に掌全面の凹凸パターンを検
知するような場合は、プリズムを大型化しなけれ
ばならず、大掛りな装置となる。
リズムを用いた光学的な実時間入力手段が提案さ
れているが、多重反射による漏れ光のために、凹
凸パターンのコントラストを低下させるという欠
点があつた。またプリズムを用いているため、薄
型化が図れない。特に掌全面の凹凸パターンを検
知するような場合は、プリズムを大型化しなけれ
ばならず、大掛りな装置となる。
そこで本発明の出願人は、特願昭60−41437号
として、第6図bのような装置を提案した。1
は、使用される光源2の光に対して透明な平板で
あり、その凹凸面情報入力部1aに、指紋などの
凹凸面5が押しつけられる。そしてこの凹凸面5
を照明する光源2が配設されている。凹凸面情報
入力部1aから離れた位置には、透明平板1中を
全反射して来る光9を外部に取り出すホログラム
3が配設され、該ホログラム3で取り出された光
を検知するTVカメラ等の検知器が配設されてい
る。TVカメラに代えてフイルムを置くことで指
紋を撮影することもできる。
として、第6図bのような装置を提案した。1
は、使用される光源2の光に対して透明な平板で
あり、その凹凸面情報入力部1aに、指紋などの
凹凸面5が押しつけられる。そしてこの凹凸面5
を照明する光源2が配設されている。凹凸面情報
入力部1aから離れた位置には、透明平板1中を
全反射して来る光9を外部に取り出すホログラム
3が配設され、該ホログラム3で取り出された光
を検知するTVカメラ等の検知器が配設されてい
る。TVカメラに代えてフイルムを置くことで指
紋を撮影することもできる。
指紋などの凹凸面5を透明平板1に押しつけた
状態で、光源2で該凹凸面5を照明すると、凹凸
面5の凸部6で散乱された光と、凹部7で散乱さ
れた光とでは、以後の進路が全く異なる。すなわ
ち凹部7で散乱された光8は、透明平板1に入射
し屈折した後、再び透明平板1の外に出射する。
このときスネルの法則で、透明平板1に入射する
角度と平行に、かつ総て、透明平板1から出射す
る。一方凸部6で散乱された光9は、臨界角より
小さい成分は、透明平板下部へ出射するが、臨界
角以上のものは、透明平板/空気界面で全反射を
繰り返し、透明平板1内を伝播していく。すなわ
ち透明平板に圧着した凹凸パターンを透明平板の
界面の空気層の有無による透明平板への散乱光の
散乱角度範囲の差により凹部と凸部とを光学的に
弁別している。前記のように凹部7で散乱した光
8は、総て透明平板1の外に出射するため、透明
平板1内を伝播していく光線9は、凸部6だけか
らの情報であるから、これを検知すれば、指紋の
隆線のみのパターン情報が得られる。
状態で、光源2で該凹凸面5を照明すると、凹凸
面5の凸部6で散乱された光と、凹部7で散乱さ
れた光とでは、以後の進路が全く異なる。すなわ
ち凹部7で散乱された光8は、透明平板1に入射
し屈折した後、再び透明平板1の外に出射する。
このときスネルの法則で、透明平板1に入射する
角度と平行に、かつ総て、透明平板1から出射す
る。一方凸部6で散乱された光9は、臨界角より
小さい成分は、透明平板下部へ出射するが、臨界
角以上のものは、透明平板/空気界面で全反射を
繰り返し、透明平板1内を伝播していく。すなわ
ち透明平板に圧着した凹凸パターンを透明平板の
界面の空気層の有無による透明平板への散乱光の
散乱角度範囲の差により凹部と凸部とを光学的に
弁別している。前記のように凹部7で散乱した光
8は、総て透明平板1の外に出射するため、透明
平板1内を伝播していく光線9は、凸部6だけか
らの情報であるから、これを検知すれば、指紋の
隆線のみのパターン情報が得られる。
透明平板1内を全反射して伝播して来た光は、
ホログラム3の位置に到達すると、ホログラム3
中に導かれ、かつホログラム3で回折されて、外
部に導き出され、TVカメラ4等で撮影される。
すなわち凸部6のみからのパターン情報が、指紋
として観察できる。
ホログラム3の位置に到達すると、ホログラム3
中に導かれ、かつホログラム3で回折されて、外
部に導き出され、TVカメラ4等で撮影される。
すなわち凸部6のみからのパターン情報が、指紋
として観察できる。
第6図aのように、凸部6における散乱光のう
ち、臨界角以上で散乱した光を直接ホログラム3
に入射させ、取り出すこともできる。
ち、臨界角以上で散乱した光を直接ホログラム3
に入射させ、取り出すこともできる。
なお透明平板1は、ガラス或いはプラスチツク
等のいずれでもよい。ホログラム3は、凹凸面情
報入力部1aから到来した光を検出器4側へ取り
出すものであるため、その回折格子縞3sは、凹
凸面情報入力部1aからの光路と直交する角度と
なつている。
等のいずれでもよい。ホログラム3は、凹凸面情
報入力部1aから到来した光を検出器4側へ取り
出すものであるため、その回折格子縞3sは、凹
凸面情報入力部1aからの光路と直交する角度と
なつている。
ところで凹凸面情報を検出する装置において、
該装置の特性評価を行なつたり、個人情報として
指紋を採取する際に、特定の凹凸面情報を複数個
要する場合がある。この場合、指紋などの凹凸面
を入力部に押し付けた状態で、複数回にわたつて
撮影すればよいが、それぞれの撮影時のシヤツタ
−速度などの条件が変動したり、指が動いたりし
て指紋などの入力条件が変動する。したがつて同
時に複数の凹凸面情報を撮影できることが望まし
い。
該装置の特性評価を行なつたり、個人情報として
指紋を採取する際に、特定の凹凸面情報を複数個
要する場合がある。この場合、指紋などの凹凸面
を入力部に押し付けた状態で、複数回にわたつて
撮影すればよいが、それぞれの撮影時のシヤツタ
−速度などの条件が変動したり、指が動いたりし
て指紋などの入力条件が変動する。したがつて同
時に複数の凹凸面情報を撮影できることが望まし
い。
従来のプリズムを使用した凹凸面情報検出装置
では、第7図のような方法により、同時に複数の
凹凸面情報を採取することも可能である。すなわ
ちプリズム10の入力部に指11などを押し付け
ると、その凸部情報が、出射面10aから取り出
される。この出射光12に対しNDフイルターか
ら成るハーフミラーND1を配置し、透過光12
aと反射光12bに分割する。この反射光12b
を第二段目のハーフミラーND2で更に分割し、
反射光12cと透過光12dを得る。この透過光
12dを更に第三段目のハーフミラーND3、第
四段目のハーフミラーND4で分割する。このよ
うにして複数の情報光12a,12c…を発生さ
せ、1枚のフイルム13に撮影することで、同時
に複数の凹凸面情報を得ることができる。なお各
ハーフミラーND1,ND2…から取り出される
光12a,12c…の光量は均等となるように選
択できる。
では、第7図のような方法により、同時に複数の
凹凸面情報を採取することも可能である。すなわ
ちプリズム10の入力部に指11などを押し付け
ると、その凸部情報が、出射面10aから取り出
される。この出射光12に対しNDフイルターか
ら成るハーフミラーND1を配置し、透過光12
aと反射光12bに分割する。この反射光12b
を第二段目のハーフミラーND2で更に分割し、
反射光12cと透過光12dを得る。この透過光
12dを更に第三段目のハーフミラーND3、第
四段目のハーフミラーND4で分割する。このよ
うにして複数の情報光12a,12c…を発生さ
せ、1枚のフイルム13に撮影することで、同時
に複数の凹凸面情報を得ることができる。なお各
ハーフミラーND1,ND2…から取り出される
光12a,12c…の光量は均等となるように選
択できる。
しかしながらこの方法では、各ハーフミラー
ND1,ND2…から取り出せる光量が少ないた
め、露光時間を長くしなければならず、また露光
中に指が動いたりすると、像がぼける恐れがあ
る。多数のハーフミラーを使用するため、コス
ト高となり、また装置が複雑かつ大型化する。
ND1,ND2…から取り出せる光量が少ないた
め、露光時間を長くしなければならず、また露光
中に指が動いたりすると、像がぼける恐れがあ
る。多数のハーフミラーを使用するため、コス
ト高となり、また装置が複雑かつ大型化する。
本発明の技術的課題は、ホログラムを使用した
凹凸面情報検出装置で同時に複数の凹凸面情報を
採取する場合のこのような問題を解消し、ハーフ
ミラーを使用することなしに、複数の凹凸面情報
を同時に採取可能とすることにある。
凹凸面情報検出装置で同時に複数の凹凸面情報を
採取する場合のこのような問題を解消し、ハーフ
ミラーを使用することなしに、複数の凹凸面情報
を同時に採取可能とすることにある。
第1図は本発明による凹凸面情報検出方法の基
本原理を説明する斜視図である。1は光源2の光
に対し透明な平板であり、表側の中央が凹凸面情
報入力部1aとなつている。この凹凸面情報入力
部1aの中心から等距離dの位置の裏面に、複数
のホログラム31,32……が配設されている。
これらのホログラム31,32…は、位相型ホロ
グラムまたは表面レリーフ型ホログラムのいずれ
でもよい。そして各ホログラム31,32…から
取り出された像を一緒に撮影するフイルム13が
配設されている。凹凸面情報入力部1aの裏面に
は、凹凸面情報入力部1aを照明する光源2が配
置されている。
本原理を説明する斜視図である。1は光源2の光
に対し透明な平板であり、表側の中央が凹凸面情
報入力部1aとなつている。この凹凸面情報入力
部1aの中心から等距離dの位置の裏面に、複数
のホログラム31,32……が配設されている。
これらのホログラム31,32…は、位相型ホロ
グラムまたは表面レリーフ型ホログラムのいずれ
でもよい。そして各ホログラム31,32…から
取り出された像を一緒に撮影するフイルム13が
配設されている。凹凸面情報入力部1aの裏面に
は、凹凸面情報入力部1aを照明する光源2が配
置されている。
凹凸面情報入力部1a上に第6図の場合と同様
に指11等を押しつけると、第6図で説明した原
理によつて、指紋の凸部における散乱光のみが全
反射する。この場合、第2図に示すように、全反
射光9…は、凹凸面情報入力部1aの中心cから
放射状にあらゆる方向に伝播する。そのため、凹
凸面情報入力部1aから全反射した光は、総ての
ホログラム31,32…に到達し、かつ透明平板
1から外部に取り出される。各ホログラム31,
32…から取り出された光は、同時に1枚のフイ
ルム13の各位置131,132…に撮像され
る。
に指11等を押しつけると、第6図で説明した原
理によつて、指紋の凸部における散乱光のみが全
反射する。この場合、第2図に示すように、全反
射光9…は、凹凸面情報入力部1aの中心cから
放射状にあらゆる方向に伝播する。そのため、凹
凸面情報入力部1aから全反射した光は、総ての
ホログラム31,32…に到達し、かつ透明平板
1から外部に取り出される。各ホログラム31,
32…から取り出された光は、同時に1枚のフイ
ルム13の各位置131,132…に撮像され
る。
このとき凹凸面情報入力部1aから各ホログラ
ム31,32…までの距離は総てdであり、それ
ぞれのホログラム31,32…までの光路長が等
しい。そのため、フイルム13上に撮影された凹
凸面の像は、総て全く同じ条件で撮影されること
になる。しかも各ホログラム31,32…から採
取された像は、第6図に示すように1枚だけ採取
する場合と全く同じ条件となるため、光量が不足
したり、露光時間が長くなつたりすることはな
い。
ム31,32…までの距離は総てdであり、それ
ぞれのホログラム31,32…までの光路長が等
しい。そのため、フイルム13上に撮影された凹
凸面の像は、総て全く同じ条件で撮影されること
になる。しかも各ホログラム31,32…から採
取された像は、第6図に示すように1枚だけ採取
する場合と全く同じ条件となるため、光量が不足
したり、露光時間が長くなつたりすることはな
い。
凹凸面情報入力部1aから各ホログラム31,
32…に至る光路を断面にすると、第6図の場合
と全く同じになる。つまり全反射して来る光9に
対し、破線で示される回折格子縞3sが直交する
ように、凹凸面情報入力部1aから各ホログラム
31,32…に至る光路に対し直角に配置されて
いる。
32…に至る光路を断面にすると、第6図の場合
と全く同じになる。つまり全反射して来る光9に
対し、破線で示される回折格子縞3sが直交する
ように、凹凸面情報入力部1aから各ホログラム
31,32…に至る光路に対し直角に配置されて
いる。
なお第1図は原理図なため、透明平板1に対向
してフイルム13を配置した構成になつている
が、実施例に示すように、反射鏡で反射させた光
を採取したり、各ホログラム31,32…から撮
影フイルムに至る光路に種々の光学素子を挿入し
たりして、更に特性を向上させたりすることがで
きる。
してフイルム13を配置した構成になつている
が、実施例に示すように、反射鏡で反射させた光
を採取したり、各ホログラム31,32…から撮
影フイルムに至る光路に種々の光学素子を挿入し
たりして、更に特性を向上させたりすることがで
きる。
次に本発明による凹凸面情報検出方法が実際上
どのように具体化されるかを実施例で説明する。
第3図は本発明による凹凸面情報検出方法の実施
例を示す斜視図である。透明平板1には、凹凸面
情報入力部1aを中心にして、凹凸面情報入力部
1aから等距離の位置にホログラム31,32…
が配置されている。図示例ではホログラム31,
32…が4つ配設されているが、同時に採取した
い枚数に応じて任意の数配置できる。また透明平
板1のホログラム側の面に対向して反射鏡14が
傾けて配置されている。したがつて各ホログラム
31,32…で取り出された像は、反射鏡14で
反射される。13はフイルムであり、反射鏡14
による反射像を撮影するものである。直ちに凹凸
面情報を得たい場合は、ポラロイド(商標)カメ
ラなどを用いるとよい。
どのように具体化されるかを実施例で説明する。
第3図は本発明による凹凸面情報検出方法の実施
例を示す斜視図である。透明平板1には、凹凸面
情報入力部1aを中心にして、凹凸面情報入力部
1aから等距離の位置にホログラム31,32…
が配置されている。図示例ではホログラム31,
32…が4つ配設されているが、同時に採取した
い枚数に応じて任意の数配置できる。また透明平
板1のホログラム側の面に対向して反射鏡14が
傾けて配置されている。したがつて各ホログラム
31,32…で取り出された像は、反射鏡14で
反射される。13はフイルムであり、反射鏡14
による反射像を撮影するものである。直ちに凹凸
面情報を得たい場合は、ポラロイド(商標)カメ
ラなどを用いるとよい。
各ホログラム31,32…に対応して、2個1
組のシリンドリカル・レンズ151,152…が
配設されている。これらのシリンドリカル・レン
ズ151,152…は、縦方向のシリンドリカ
ル・レンズCLvと、横方向のシリンドリカル・レ
ンズCLhとから成り、互いに直交している。ホロ
グラム31,32…の非点収差のために、縦方向
(凹凸面情報入力部1aから各ホログラム31,
32…への光路方向)の焦点と横方向(凹凸面情
報入力部1aから各ホログラム31,32…への
光路と直角方向)の焦点との位置がずれ、像がぼ
けるので、このぼけを補正するために、これらの
シリンドリカル・レンズ151,152…が配置
されている。また各シリンドリカル・レンズ15
1,152…の真下には、縦方向のシリンドリカ
ル・レンズCLvの軸心と平行のスリツトSvを有
する空間フイルターFvと、横方向のシリンドリ
カル・レンズCLhの軸心と平行のスリツトShを
有する空間フイルターFhとから成る一対の空間
フイルター161,162…が配置されている。
組のシリンドリカル・レンズ151,152…が
配設されている。これらのシリンドリカル・レン
ズ151,152…は、縦方向のシリンドリカ
ル・レンズCLvと、横方向のシリンドリカル・レ
ンズCLhとから成り、互いに直交している。ホロ
グラム31,32…の非点収差のために、縦方向
(凹凸面情報入力部1aから各ホログラム31,
32…への光路方向)の焦点と横方向(凹凸面情
報入力部1aから各ホログラム31,32…への
光路と直角方向)の焦点との位置がずれ、像がぼ
けるので、このぼけを補正するために、これらの
シリンドリカル・レンズ151,152…が配置
されている。また各シリンドリカル・レンズ15
1,152…の真下には、縦方向のシリンドリカ
ル・レンズCLvの軸心と平行のスリツトSvを有
する空間フイルターFvと、横方向のシリンドリ
カル・レンズCLhの軸心と平行のスリツトShを
有する空間フイルターFhとから成る一対の空間
フイルター161,162…が配置されている。
第4図は、縦方向の焦点と横方向の焦点とがず
れることを説明する斜視図である。第6図におけ
る指上の一点6からホログラム3までの光路を展
開すると、第4図のようになる。第6図では、こ
の一点6で散乱した光を代表して1本の線で示さ
れているが、実際には第4図のように、一点6か
ら拡散球面波状に広がりながら伝播し、ホログラ
ム3に到達する。そのためホログラム3で取り出
された光を結像レンズ17でスクリーン18上に
結像させて観察者が見ると、回折光20の延長線
上に、虚像6aが見えることになる。
れることを説明する斜視図である。第6図におけ
る指上の一点6からホログラム3までの光路を展
開すると、第4図のようになる。第6図では、こ
の一点6で散乱した光を代表して1本の線で示さ
れているが、実際には第4図のように、一点6か
ら拡散球面波状に広がりながら伝播し、ホログラ
ム3に到達する。そのためホログラム3で取り出
された光を結像レンズ17でスクリーン18上に
結像させて観察者が見ると、回折光20の延長線
上に、虚像6aが見えることになる。
一点6からホログラム3に入射する光が、ホロ
グラム作成時の物体波と平行な光のみであれば、
収差は発生しない。しかしながら実際は、91,
92,93のように複数の散乱光が発生し、ホロ
グラム3に入射する。いま光線92のみが作成時
の物体波と平行であるとすると、他の光線91,
93は収差の原因となり、像がぼけて見える。
グラム作成時の物体波と平行な光のみであれば、
収差は発生しない。しかしながら実際は、91,
92,93のように複数の散乱光が発生し、ホロ
グラム3に入射する。いま光線92のみが作成時
の物体波と平行であるとすると、他の光線91,
93は収差の原因となり、像がぼけて見える。
すなわち指上の一点6で散乱された光は、ホロ
グラム3上の例えば3点H1…H3を通り観察者
の目19に到達する。この回折光線20を逆に延
長していつて交差した点が、観察者に観察される
指の1点6aである。しかしこの光線はどこにス
クリーン18を置いても一点では交わらず、3点
S1…S3となる。つまりこれが収差である。情
報光を取り出すホログラム3は、このように、ど
のような物体光を用いて作成しても、ホログラム
の作成波面と指紋からの再生波面とは異なるた
め、観察される指紋像には収差が発生してしま
う。
グラム3上の例えば3点H1…H3を通り観察者
の目19に到達する。この回折光線20を逆に延
長していつて交差した点が、観察者に観察される
指の1点6aである。しかしこの光線はどこにス
クリーン18を置いても一点では交わらず、3点
S1…S3となる。つまりこれが収差である。情
報光を取り出すホログラム3は、このように、ど
のような物体光を用いて作成しても、ホログラム
の作成波面と指紋からの再生波面とは異なるた
め、観察される指紋像には収差が発生してしま
う。
ホログラム3における収差は、光路と平行方向
を縦方向v、光路と直角方向を横方向hとする
と、縦方向の収差と、横方向の収差に分けられ
る。非点収差があるために、縦方向の焦点位置6
bでは、指上の一点は縦方向には鮮明に結像する
が、横方向にはぼける。逆に横方向の焦点位置6
cでは、指上の一点は横方向には鮮明に結像する
が、縦方向にはぼける。
を縦方向v、光路と直角方向を横方向hとする
と、縦方向の収差と、横方向の収差に分けられ
る。非点収差があるために、縦方向の焦点位置6
bでは、指上の一点は縦方向には鮮明に結像する
が、横方向にはぼける。逆に横方向の焦点位置6
cでは、指上の一点は横方向には鮮明に結像する
が、縦方向にはぼける。
したがつて第3図において、縦方向のシリンド
リカル・レンズCLvにより、横方向に広がつた像
が、焦点位置に配置された空間フイルターFvの
スリツトSv中に紋られる。また横方向のシリン
ドリカル・レンズCLhにより、縦方向に広がつた
像が、焦点位置に配置された空間フイルターFh
のスリツトSh中に紋られる。このようにぼける
方向を紋ることで、コントラストの高い鮮明な像
が得られる。
リカル・レンズCLvにより、横方向に広がつた像
が、焦点位置に配置された空間フイルターFvの
スリツトSv中に紋られる。また横方向のシリン
ドリカル・レンズCLhにより、縦方向に広がつた
像が、焦点位置に配置された空間フイルターFh
のスリツトSh中に紋られる。このようにぼける
方向を紋ることで、コントラストの高い鮮明な像
が得られる。
なお6bを縦焦点、6cを横焦点とすると、両
者の間隔を非点隔差と呼ぶ。2つのシリンドリカ
ル・レンズCLvとCLhの間隔は、非点隔差と同じ
間隔とする。
者の間隔を非点隔差と呼ぶ。2つのシリンドリカ
ル・レンズCLvとCLhの間隔は、非点隔差と同じ
間隔とする。
ホログラムによつてもシリンドリカル・レンズ
と同様な作用が得られるので、本発明では、この
ようにシリンドリカル・レンズ作用が可能な光学
素子は総てシリンドリカル・レンズの概念に含ま
れるものとする。
と同様な作用が得られるので、本発明では、この
ようにシリンドリカル・レンズ作用が可能な光学
素子は総てシリンドリカル・レンズの概念に含ま
れるものとする。
第5図は空間フイルター161,162…の作
用を示す側面図である。4個所のホログラム3
1,32…を代表して、ホログラム33につい
て、かつ縦焦点について説明する。シリンドリカ
ル・レンズCLvの焦点位置に、縦焦点用の空間フ
イルターFvが配置されているため、横方向に拡
がつてぼけた像6bは、シリンドリカル・レンズ
CLvで、空間フイルターFvのスリツトSv中に紋
られ、スクリーン18上に、像6dが写る。虚像
6bと空間フイルターFvとの間の光20…のう
ち、シリンドリカル・レンズCLvの焦点位置を通
らない光20nによる像はぼけの要因となる。そ
こで、シリンドリカル・レンズCLvの焦点位置に
スリツトSvを有する空間フイルターFvを配置し
て、焦点位置付近の光のみを通過させることで、
コントラストの良い像が得られる。
用を示す側面図である。4個所のホログラム3
1,32…を代表して、ホログラム33につい
て、かつ縦焦点について説明する。シリンドリカ
ル・レンズCLvの焦点位置に、縦焦点用の空間フ
イルターFvが配置されているため、横方向に拡
がつてぼけた像6bは、シリンドリカル・レンズ
CLvで、空間フイルターFvのスリツトSv中に紋
られ、スクリーン18上に、像6dが写る。虚像
6bと空間フイルターFvとの間の光20…のう
ち、シリンドリカル・レンズCLvの焦点位置を通
らない光20nによる像はぼけの要因となる。そ
こで、シリンドリカル・レンズCLvの焦点位置に
スリツトSvを有する空間フイルターFvを配置し
て、焦点位置付近の光のみを通過させることで、
コントラストの良い像が得られる。
フイルム13とは別の位置に、電荷結合素子な
どから成る光電変換素子21を配置し、像を電気
信号に変換して、デイスプレー装置22上に映す
ことにより、指11が凹凸面情報入力部1aの丁
度中央位置に有るかなどのモニターを行なうこと
ができる。
どから成る光電変換素子21を配置し、像を電気
信号に変換して、デイスプレー装置22上に映す
ことにより、指11が凹凸面情報入力部1aの丁
度中央位置に有るかなどのモニターを行なうこと
ができる。
ホログラム31,32…からシリンドリカル・
レンズ151,152…を介して取り出した光を
直接撮影したりデイスプレー装置22で見ると、
第3図における指の方向が反転して見える。そこ
で第3図に示すように、反射鏡14で一旦反射さ
せてからフイルム13に入射させると、反射鏡1
4で像が再度反転されることで、フイルム13上
には、凹凸面情報入力部1aにおける指と同じ方
向に撮影される。なおこの反射鏡は、奇数枚であ
れば、3枚以上使用することもできる。また各ホ
ログラム31,32…から反射鏡14を経てフイ
ルム13の面に至る光路が総て同等となるよう
に、反射鏡14やフイルム13の角度が選定され
る。
レンズ151,152…を介して取り出した光を
直接撮影したりデイスプレー装置22で見ると、
第3図における指の方向が反転して見える。そこ
で第3図に示すように、反射鏡14で一旦反射さ
せてからフイルム13に入射させると、反射鏡1
4で像が再度反転されることで、フイルム13上
には、凹凸面情報入力部1aにおける指と同じ方
向に撮影される。なおこの反射鏡は、奇数枚であ
れば、3枚以上使用することもできる。また各ホ
ログラム31,32…から反射鏡14を経てフイ
ルム13の面に至る光路が総て同等となるよう
に、反射鏡14やフイルム13の角度が選定され
る。
フイルム13は、総てのホログラム31,32
…による像を一緒に撮影できる大きさである必要
があるが、光電変換素子21は、いずれか一つの
ホログラムから得られた像のみ検出できる大きさ
で足りる。
…による像を一緒に撮影できる大きさである必要
があるが、光電変換素子21は、いずれか一つの
ホログラムから得られた像のみ検出できる大きさ
で足りる。
以上のように本発明によれば、透明平板1の中
央の凹凸面情報入力部1aから等距離の位置に、
複数の像取り出し用のホログラム31,32…を
配設し、それぞれのホログラム31,32…から
出射した光を1枚のフイルムに撮影することで、
同時に複数の凹凸面情報を採取することができ
る。その結果、ハーフミラーを使用する場合に比
べて露光時間を長くしたりする必要がなく、操作
も簡単、かつ鮮明な像が得られる。また構成が簡
単で、低コストで実現できる。
央の凹凸面情報入力部1aから等距離の位置に、
複数の像取り出し用のホログラム31,32…を
配設し、それぞれのホログラム31,32…から
出射した光を1枚のフイルムに撮影することで、
同時に複数の凹凸面情報を採取することができ
る。その結果、ハーフミラーを使用する場合に比
べて露光時間を長くしたりする必要がなく、操作
も簡単、かつ鮮明な像が得られる。また構成が簡
単で、低コストで実現できる。
第1図は本発明による凹凸面情報検出方法の基
本原理を示す斜視図、第2図は凹凸面情報入力部
からの光路を示す図、第3図は本発明による凹凸
面情報検出方法の実施例を示す斜視図、第4図は
非点収差の発生作用を示す斜視図、第5図は空間
フイルターの作用を示す側面図、第6図は従来の
凹凸面情報検出装置を示す側面図、第7図はハー
フミラーを使用した凹凸面情報のマルチ検出方法
を示す側面図である。 図において、1は透明平板、1aは凹凸面情報
入力部、2は光源、3,31,32…はホログラ
ム、5は凹凸面、6は凸部(凸部の一点)、6a,
6b,6cは凸部の一点の像、13はフイルムを
それぞれ示す。
本原理を示す斜視図、第2図は凹凸面情報入力部
からの光路を示す図、第3図は本発明による凹凸
面情報検出方法の実施例を示す斜視図、第4図は
非点収差の発生作用を示す斜視図、第5図は空間
フイルターの作用を示す側面図、第6図は従来の
凹凸面情報検出装置を示す側面図、第7図はハー
フミラーを使用した凹凸面情報のマルチ検出方法
を示す側面図である。 図において、1は透明平板、1aは凹凸面情報
入力部、2は光源、3,31,32…はホログラ
ム、5は凹凸面、6は凸部(凸部の一点)、6a,
6b,6cは凸部の一点の像、13はフイルムを
それぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 凹凸面が圧着される凹凸面情報入力部1aを
有する透明平板1、凹凸面を照明する光源2、指
紋などの凸部からの散乱光の内、臨界角以上の角
度で透明平板1に入射する光9を、その全反射条
件を崩すことで外部に導出するホログラム、並び
に外部に導出された光を検知して撮影する手段を
備えた凹凸面情報検出装置において、 前記のホログラムを複数使用すると共に、各ホ
ログラム31,32…を前記凹凸面情報入力位置
1aから等距離の位置に配設し、それぞれのホロ
グラム31,32…からの出射光を1枚のフイル
ム13上に撮影することで、同時に複数の凹凸面
情報を採取できるようにしたことを特徴とする凹
凸面情報検出方法。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61004852A JPS62187817A (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 凹凸面情報検出方法 |
US06/833,276 US4728186A (en) | 1985-03-03 | 1986-02-27 | Uneven-surface data detection apparatus |
EP86301434A EP0194783B1 (en) | 1985-03-03 | 1986-02-28 | Uneven-surface data detection apparatus |
FI860862A FI88752C (fi) | 1985-03-03 | 1986-02-28 | Datadetektionsapparat foer en ojaemn yta och personidentifieringssystem |
CA000503027A CA1246179A (en) | 1985-03-03 | 1986-02-28 | Uneven-surface data detection apparatus |
DE8686301434T DE3688339T2 (de) | 1985-03-03 | 1986-02-28 | Geraet zum ermitteln von daten unebener flaechen. |
KR1019860001470A KR900006061B1 (ko) | 1985-03-03 | 1986-03-03 | 요철면 정보 검출장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61004852A JPS62187817A (ja) | 1986-01-13 | 1986-01-13 | 凹凸面情報検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62187817A JPS62187817A (ja) | 1987-08-17 |
JPH0471229B2 true JPH0471229B2 (ja) | 1992-11-13 |
Family
ID=11595205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61004852A Granted JPS62187817A (ja) | 1985-03-03 | 1986-01-13 | 凹凸面情報検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62187817A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2680084B2 (ja) * | 1988-12-09 | 1997-11-19 | 富士通株式会社 | 個人識別装置 |
-
1986
- 1986-01-13 JP JP61004852A patent/JPS62187817A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62187817A (ja) | 1987-08-17 |
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